JPH0724244B2 - 磁場補正装置 - Google Patents

磁場補正装置

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JPH0724244B2
JPH0724244B2 JP62009063A JP906387A JPH0724244B2 JP H0724244 B2 JPH0724244 B2 JP H0724244B2 JP 62009063 A JP62009063 A JP 62009063A JP 906387 A JP906387 A JP 906387A JP H0724244 B2 JPH0724244 B2 JP H0724244B2
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JP
Japan
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magnetic field
magnetic
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JP62009063A
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忠利 太田
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Toshiba Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、核磁気共鳴(以下NMRと称す)を利用したイ
メージング装置などに用いられる磁場補正装置に関す
る。
(従来の技術) NMRは医療診断用のイメージング装置等に用いられ、高
均一磁場を必要とするため磁場を発生するコイル(以
下、主コイルと称す)は磁場を均一にするように特別の
注意を払って設計される。しかし実際には、主コイル自
体の製造上の誤差や主コイル周辺に存在する磁性体の影
響等により磁場の均一性にずれが生じ、誤差成分が発生
する。この誤差成分を消去して、高均一磁場を得るため
の装置が磁場補正装置であり、磁場補正用コイル(シム
コイル)や、鉄などの磁性体を用いる鉄シムと呼ばれる
ものがある。鉄シムは、主コイルの発生する磁場(以
下、主磁場と称す)中に磁性体を置き磁性体を磁化さ
せ、その磁性体の発生する磁場を磁場補正に用いる。
従来の鉄シムによる磁場補正の例として、文献“SUPERC
ONDUCTIND MAGNETS FOR MRI",IEEE Transactions on Nu
clear Science,Vol.Ns−31,No.4,August 1984 に述べら
れているものがあり、第4図を参照し説明する。第4図
(a),(b)共に主コイル1の発生する基底磁場の中
心に原点(Z=0)をとり、基底磁場方向(つまり主コ
イルの中心軸方向)にZ軸をとり、補正を要する範囲を
図における符号3の範囲とする。(a)は補正を要する
範囲3の両端つまりZ=0に対し図における左右対称な
位置に鉄シム2,2′が配置されており、Z軸に対し正方
向の補正磁場を発生させている。(b)は補正を要する
範囲3の中心、つまりZ=0に対し鉄シム4の中心がく
るように配置されており、Z軸に対し負方向の補正磁場
を発生させている。鉄シムとしてリング状等の小さい磁
性体を用いたのでは局所的に変化する磁場が発生し易い
ため、ここで用いられる鉄シム2,2′はいずれも大きい
シート状の磁性体から作られる。
(発明が解決しようとする問題点) しかし上述のような大きいシート状の磁性体を用いる場
合には、その取扱いが非常に困難であるという問題があ
る。そこで本発明は、小さい磁性体を用いて主磁場に存
在する誤差磁場成分を効率よく簡単に補正することがで
きる磁場補正装置を提供することを目的とする。
〔発明の構成〕
(問題点を解決するための手段) 本発明は、主コイルの発生する基底磁場の中心に原点
(Z=0)を、基底磁場方向に直角座標系のZ軸をと
り、前記原点を中心とした球面上における球面調和関数
展開をした場合のZ軸に関する2n+1次(以下、nは各
磁性体毎に定められた0以上の整数とする)の磁場成分
が生じない位置に、少なくとも1個の磁性体が配置され
たことを特徴としており、磁性体としてZ軸を中心軸と
するリング状磁性体や、Z軸を中心軸とする円周上に配
列された複数の小磁性体からなる集合体を用いることが
できる。
(作用) 主コイルの発生する基底磁場の中心に原点(Z=0)を
とり、基底磁場方向に直角座標系のZ軸をとった場合の
Z=0を中心とした球面上の任意の座標点における磁場
成分は、球面調和関数展開によって表わされる。この場
合のZ軸に関する2n+1次の磁場成分が生じない位置に
少なくとも1個の磁性体が配置されることにより、基底
磁場に誤差をもたらす2n+1次の磁場成分が補正され
る。2n+3次の磁場成分が生じない各位置に(n+1)
個の各磁性体が配置された場合には、1,3,5,…,2n+1
次の各誤差磁場成分が補正される。
(実施例) 本発明の一実施例について第1図を用いて説明する。主
コイルの発生する基底磁場の中心に原点(Z=0)をと
り、基底磁場方向(つまり主コイルの中心軸方向)にZ
軸をとった直角座標系を考える。この座標系における座
標Q(Zc,Rc)の円周と一致するように円形の鉄シム5
を配置する。この主コイル1内の測定点Pにおける磁場
BのZ軸方向成分Bzを球面調和関数によって展開する
と、 と表わされる。この式で、r、θは中心点Z=0を原点
とする球座標で表わした測定球面6上の測定点Pの座標
である。この(1)式における上述した鉄シム5がZ=
0付近に発生する磁場Bzに含まれる成分は、以下のよう
に表わされる。
Bz=a0+a1f1+a2f2+a3f3+ ……+anfn+…… ………(2) ここで、nは0以上の整数、fnは(1)式におけるrn
Pn・(cosθ)により表わされるZ座標に関するn次の
関数、anは関数fnの係数であり、鉄シムを配置した位置
により決定される。尚、(2)式は第1図に示した鉄シ
ム5のようなリング状の磁性体だけでなく、小磁性体を
リング状に並べて鉄シムとして構成した場合にも同様に
近似的に用いることができる。
主コイル1が発生する主磁場B1についても(2)式と同
様に表示できる。この場合主コイル1はZ=0の面に対
して対称であるため、理論上(2)式は2n次の磁場成分
のみであり、 B1=A0+A2f2+…+A2nf2n+ ………(3) となる。
ところが実際には、主コイル自体の製造上の誤差や主コ
イル周辺に存在する磁性体の影響等によりZ=0の面に
対して完全に対称ではなく、2n+1次の磁場成分が誤差
成分として発生するためB′1=A0+A1f1+A2f2+…… +Anfn+ ………(4) となる。
この(4)式において、A0が基底磁場であり、A1f1以下
が磁性体によって消去すべき誤差成分である。そこで、
消去すべき誤差成分をn次までとすると(4)式は と表わすことができる。ここでai,jはj番目(jは1以
上の整数)の磁性体対が発生する磁場に含まれるi次
(iは1以上の整数)成分の係数であり、viはそれぞれ
の位置に置いた鉄シムの大きさに関する量であり、基準
となる大きさの鉄シムが発生する磁場の大きさを1とし
た場合の、発生する磁場の大きさがviである鉄シムを配
置することを意味する。
(5)式を解いてviを決定する時に、マトリクス
(ai,j)が0の成分をより多く含む程解は容易に得るこ
とができる。特にマトリクス(ai,j)が単位マトリクス
であれば最も容易であり、この場合はある位置に設置し
た鉄シムが1つの次数の成分のみの磁場を発生すること
を意味する。しかしそのような磁場を発生させるために
は、Z軸に関して複数の位置に鉄シムを配置しそれらを
組み合わせることになり、大量の鉄シムを必要とするた
め現実的ではない。
そこで本発明においては、Z軸に関する2n+1次の成分
を発生しない位置に鉄シムを設置することにより、少量
の鉄シムで効率良くZ軸に関する2n+1次の誤差磁場成
分を補正することとする。このように1個の次数の成分
のみを発生しないようにすることは1個の磁性体で可能
であり、かつそのような磁性体を設置すべき位置を求め
ることは容易である。なお、奇数次の成分を発生しない
位置に鉄シムを設置した場合に余分に発生する偶数次の
誤差成分を補正する方法は出願済(特願昭61−256358
号)である。
2n+1次の成分を発生しない位置は、(2)式において
anfn=0となる第3図における角度θ〔deg〕であり、f
n=0となる解をαとするとθ=tan-1αより求まる。
次数1,3,…,2n+1の誤差磁場成分を消去する場合は、
Z=0の面に対し+側又は−側のいずれかに次数2n+3
の成分が発生しない角度θ上に鉄シムを任意にn+1個
選択し配置すればよい。
本発明の他の実施例を第2図に示す。同図における座標
系及び主コイル(図示省略)との位置関係は、第1図の
それと同一である。ここでは、補正すべき誤差磁場成分
の次数を1次及び3次とする。この場合には、5次の成
分を生じない位置として、第1表の次数n=5の場合の
0<θ< 90°における3個の角度23.9°, 47.9°,71.6°又は90°<θ <180°における108.4°,132.1°,156.1°の中から任意
に2個選択し、各角度上に2個の鉄シムを設置する。第
2図において鉄シム8はθ=47.9°の線上に、鉄シム10
はθ=23.9°の線上に設置されている。図中の各鉄シム
8,9の直径は同一であるが、角度θの線上に配置されて
いれば異なっていてもよい。
この場合に(5)式は以下のように表わすことができ
る。
ここでa1,1=0,a3,2=0であるから、各鉄シムの大きさ
v1,v2を容易に求めることができる。
本発明のさらに他の実施例を第3図に示す。この場合も
同様に同図における座標系及び主コイル(図示省略)と
の位置関係は、第1図のそれと同一である。ここでは、
補正すべき誤差磁場成分を1次までとする。この場合に
は、3次の成分を生じない位置として、第1表の次数n
=3の場合の0<θ<90°における32.6°,65.0°また
は90°<θ<180°における 115.0°,147.4°の中から任意に1個選択し、各角度上
に1個の鉄シムを設置する。図中、鉄シム12はθ=115
°の線上に設置されている。
この場合には、(5)式は以下のように表わすことがで
きる。
〔A1〕+〔a1,1〕〔v1〕=0 ……(7) 上式より鉄シムの大きさv1が求まる。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、小さい鉄シムを球
面調和関数展開におけるZ軸に関する2n+1次の成分を
生じない位置に少なくとも1個配置することにより、主
コイルの発生する主磁場に含まれる2n+1次の誤差磁場
成分を効率よく容易に補正することが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における鉄シムの配置を示す
縦断面図、第2図及び第3図は本発明の他の実施例を示
す縦断面図、第4図は従来の磁場補正装置の概要を示す
縦断面図である。 1……主コイル、2,2′,4,5,8,10,12……鉄シム、3…
…補正を要する範囲、6……測定球面、7,9……鉄シム
が5次の誤差磁場成分を発生しない位置、11……鉄シム
が3次の誤差磁場成分を発生しない位置。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主コイルの発生する基底磁場の中心に原点
    (Z=0)を、基底磁場方向に直角座標系のZ軸をと
    り、前記原点を中心とした球面上における球面調和関数
    展開をした場合のZ軸に関する2n+1次(nは各磁性体
    毎に定められた0以上の整数)の磁場成分が生じない位
    置に、少なくとも1個の磁性体が配置されたことを特徴
    とする磁場補正装置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載の磁場補正装置
    において、前記磁性体がZ軸を中心軸とするリング状磁
    性体であることを特徴とする磁場補正装置。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項記載の磁場補正装置
    において、前記磁性体がZ軸を中心軸とする円周上に配
    列された複数の小磁性体の集合体からなることを特徴と
    する磁場補正装置。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第1項記載の磁場補正装置
    において、前記球面調和関数展開におけるZ軸に関する
    2n+3次(nは各磁性体毎に定められた0以上の整数)
    の磁場成分が生じない各位置に(n+1)個の各前記磁
    性体が配置されたことを特徴とする磁場補正装置。
JP62009063A 1987-01-20 1987-01-20 磁場補正装置 Expired - Lifetime JPH0724244B2 (ja)

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