JPH07241484A - 遠心破砕機のロータにおけるチッププレート - Google Patents
遠心破砕機のロータにおけるチッププレートInfo
- Publication number
- JPH07241484A JPH07241484A JP3227194A JP3227194A JPH07241484A JP H07241484 A JPH07241484 A JP H07241484A JP 3227194 A JP3227194 A JP 3227194A JP 3227194 A JP3227194 A JP 3227194A JP H07241484 A JPH07241484 A JP H07241484A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- adhesive
- chip
- cemented carbide
- rotor
- plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Crushing And Pulverization Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目 的】 チッププレートの超硬チップを従来のろう
付けに代え、容易かつ簡単に短時間で、しかも低コスト
で取付けられるようにする。 【構 成】 超硬チップ6をチッププレート7にエポキ
シ樹脂又は熱硬化性アクリル樹脂よりなる接着剤8を用
いて取付け、接着剤の厚みを0.05〜1.0mm、超硬
チップ6の取付角θを25〜60°とする。
付けに代え、容易かつ簡単に短時間で、しかも低コスト
で取付けられるようにする。 【構 成】 超硬チップ6をチッププレート7にエポキ
シ樹脂又は熱硬化性アクリル樹脂よりなる接着剤8を用
いて取付け、接着剤の厚みを0.05〜1.0mm、超硬
チップ6の取付角θを25〜60°とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高速回転するロータの
中心部より給鉱される岩石等の原料を遠心力によってロ
ータ周側面の出口より接線方向に飛ばし、ロータ周囲の
金属製の破砕面或いは破砕された原料のチップで形成さ
れるデッドベッドに衝突させて破砕する遠心破砕機のロ
ータにおけるチッププレートに関する。
中心部より給鉱される岩石等の原料を遠心力によってロ
ータ周側面の出口より接線方向に飛ばし、ロータ周囲の
金属製の破砕面或いは破砕された原料のチップで形成さ
れるデッドベッドに衝突させて破砕する遠心破砕機のロ
ータにおけるチッププレートに関する。
【0002】
【従来技術】遠心破砕機のロータは通常、図1に示され
るように、上下一対の円板1と、両円板1を連結し、周
側面の出口2に至る通路を形成する壁板3と、出口2を
除くロータ周側面を囲う周壁板4とよりなり,中心部よ
り給鉱された原料を遠心力により出口2まで移動させた
のち、これより接線方向に飛ばし、ロータ周囲の金属製
の破砕面或いは破砕片で形成されるデッドベッドに衝突
させて破砕するようになっており、通路を形成する壁板
3には使用に伴い、原料のチップよりなるデッドストッ
ク層5が形成され、壁板3を摩耗より保護するが、遠心
力の作用によってデッドストック層5に押付けられなが
ら移動する原料が最も強く当たって擦過する出口付近に
はデッドストック層が形成されない。そこでこの部分を
保護するため、出口には超硬チップ6を斜め内向きにし
て埋設したチッププレート7が取付けられている。
るように、上下一対の円板1と、両円板1を連結し、周
側面の出口2に至る通路を形成する壁板3と、出口2を
除くロータ周側面を囲う周壁板4とよりなり,中心部よ
り給鉱された原料を遠心力により出口2まで移動させた
のち、これより接線方向に飛ばし、ロータ周囲の金属製
の破砕面或いは破砕片で形成されるデッドベッドに衝突
させて破砕するようになっており、通路を形成する壁板
3には使用に伴い、原料のチップよりなるデッドストッ
ク層5が形成され、壁板3を摩耗より保護するが、遠心
力の作用によってデッドストック層5に押付けられなが
ら移動する原料が最も強く当たって擦過する出口付近に
はデッドストック層が形成されない。そこでこの部分を
保護するため、出口には超硬チップ6を斜め内向きにし
て埋設したチッププレート7が取付けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】チッププレートには投
入された原料が強く当たって飛び出していき、ロータが
高速化し、投入される原料のサイズが大きくなるほど、
チッププレートに大きな衝撃力が加わるため、超硬チッ
プの取付強度も大きくする必要があると一般には考えら
れ、そのため従来超硬チップは、チッププレートにろう
付けして取付けていた。すなわち、チッププレートに差
し入れた超硬チップとシャンクの間に銀ろう板及び銅ろ
う板を入れ、30〜60秒程度、600〜700℃に加
熱して融着し、取付けていた。
入された原料が強く当たって飛び出していき、ロータが
高速化し、投入される原料のサイズが大きくなるほど、
チッププレートに大きな衝撃力が加わるため、超硬チッ
プの取付強度も大きくする必要があると一般には考えら
れ、そのため従来超硬チップは、チッププレートにろう
付けして取付けていた。すなわち、チッププレートに差
し入れた超硬チップとシャンクの間に銀ろう板及び銅ろ
う板を入れ、30〜60秒程度、600〜700℃に加
熱して融着し、取付けていた。
【0004】本発明者は、ろう付けに代わる超硬チップ
の簡便な取付け方法について考慮し、試みに熱硬化性ア
クリル樹脂よりなる接着剤を用いて取付けたところ、接
着力はろう付けの場合、20kg/mm2 程度であるのに対
し、接着剤は1.5〜2 kg/mm2 と小さいにもかゝわら
ず、十分に耐え、実用上何ら問題がなく、また投入され
る原料のサイズも耐衝撃性からこれまで制限されていた
最大サイズを約30%も向上させることができるという
驚くべき結果を見出した。
の簡便な取付け方法について考慮し、試みに熱硬化性ア
クリル樹脂よりなる接着剤を用いて取付けたところ、接
着力はろう付けの場合、20kg/mm2 程度であるのに対
し、接着剤は1.5〜2 kg/mm2 と小さいにもかゝわら
ず、十分に耐え、実用上何ら問題がなく、また投入され
る原料のサイズも耐衝撃性からこれまで制限されていた
最大サイズを約30%も向上させることができるという
驚くべき結果を見出した。
【0005】本発明は、この知見に基づいてなされたも
のである。
のである。
【0006】
【課題の解決手段及び作用】したがって、本発明のチッ
ププレートは、超硬チップを接着剤により取付けたこと
を特徴とする。本発明で用いる接着剤は、とくに制限は
されないが、熱硬化性アクリル樹脂又はエポキシ樹脂系
のある程度弾力性を有するものが望ましい。こうした接
着剤は接着力のほか、クッション性を有するため、衝撃
力を吸収できるようになるからである。
ププレートは、超硬チップを接着剤により取付けたこと
を特徴とする。本発明で用いる接着剤は、とくに制限は
されないが、熱硬化性アクリル樹脂又はエポキシ樹脂系
のある程度弾力性を有するものが望ましい。こうした接
着剤は接着力のほか、クッション性を有するため、衝撃
力を吸収できるようになるからである。
【0007】本発明者のその後の実験によれば、接着力
を損なわず、耐衝撃性を持たせるには、超硬チップとチ
ッププレートの隙間、すなわち接着剤の厚みは0.05
〜1.0mmが好ましく、厚みが1.0mmを越えると、耐
衝撃性に優れる反面、取付強度が損なわれ、また厚みが
0.05mm以下だと、取付強度はあるものゝ耐衝撃性が
劣ることを見出し、また超硬チップの取付強度には、図
2に示す取付角度θが影響し、θは25〜60°の範囲
が好ましいことを見出した。すなわちθが10°以下だ
と、図2のa部が摩耗してチップが脱落し易く、20°
でも摩耗がチップに達することはないものゝ、衝撃によ
り接着部に剥離を生ずることがあり、またθを65°に
すると、接着部に部分的な剥離を生じ、70°にする
と、b部が摩耗して脱落することがあり、更に80°に
すると、チップの脱落する傾向が顕著となった。
を損なわず、耐衝撃性を持たせるには、超硬チップとチ
ッププレートの隙間、すなわち接着剤の厚みは0.05
〜1.0mmが好ましく、厚みが1.0mmを越えると、耐
衝撃性に優れる反面、取付強度が損なわれ、また厚みが
0.05mm以下だと、取付強度はあるものゝ耐衝撃性が
劣ることを見出し、また超硬チップの取付強度には、図
2に示す取付角度θが影響し、θは25〜60°の範囲
が好ましいことを見出した。すなわちθが10°以下だ
と、図2のa部が摩耗してチップが脱落し易く、20°
でも摩耗がチップに達することはないものゝ、衝撃によ
り接着部に剥離を生ずることがあり、またθを65°に
すると、接着部に部分的な剥離を生じ、70°にする
と、b部が摩耗して脱落することがあり、更に80°に
すると、チップの脱落する傾向が顕著となった。
【0008】
【実施例】図2に示す在来のチッププレート7に超硬チ
ップ6を熱硬化性アクリル樹脂よりなる接着剤8(日本
ロックタイト(株)社製 商品名「ロックタイト64
8」)を用いて接着した。このときのチップ6の取付角
度θは32°であり、チップ6とチッププレート7との
間の隙間は0.05〜0.5mmであった。
ップ6を熱硬化性アクリル樹脂よりなる接着剤8(日本
ロックタイト(株)社製 商品名「ロックタイト64
8」)を用いて接着した。このときのチップ6の取付角
度θは32°であり、チップ6とチッププレート7との
間の隙間は0.05〜0.5mmであった。
【0009】次にこのチッププレート7を取付けて実機
運転を行ったところ、延780時間使用してもチップが
脱落することはなく、また投入原料も、ろう付けによる
従来のタイプのものでは、最大60mmに制限されていた
のを80mmのものまで投入してもチップが脱落すること
がなかった。
運転を行ったところ、延780時間使用してもチップが
脱落することはなく、また投入原料も、ろう付けによる
従来のタイプのものでは、最大60mmに制限されていた
のを80mmのものまで投入してもチップが脱落すること
がなかった。
【0010】
【発明の効果】本発明のチッププレートによれば、超硬
チップを従来法のろう付けに比べ、容易かつ簡単に、短
時間で、しかも低コストで取付けることができる。また
接着剤にエポキシ樹脂系のものゝように、弾力性のある
ものを使用すれば、衝撃力を吸収することができ、従来
のろう付けによるものよりも大きなサイズの原料を投入
することができる。
チップを従来法のろう付けに比べ、容易かつ簡単に、短
時間で、しかも低コストで取付けることができる。また
接着剤にエポキシ樹脂系のものゝように、弾力性のある
ものを使用すれば、衝撃力を吸収することができ、従来
のろう付けによるものよりも大きなサイズの原料を投入
することができる。
【図1】 ロータの断面図。
【図2】 図1に示すチッププレートの断面図。
6・・・超硬チップ 7・・・チップ
プレート 8・・・接着剤
プレート 8・・・接着剤
Claims (4)
- 【請求項1】 上下一対の円板と、両円板を連結し、周
側部を設けた出口に至る通路を形成する壁板と、出口に
設けられ、耐摩耗性の超硬チップを取着したチッププレ
ートよりなる遠心破砕機のロータにおいて、超硬チップ
を接着剤により取着したチッププレート。 - 【請求項2】 接着剤はエポキシ樹脂或いは熱硬化性ア
クリル樹脂よりなる接着剤である請求項1記載のチップ
プレート。 - 【請求項3】 接着剤の厚みは0.05〜1.0mmであ
る請求項2記載のチッププレート。 - 【請求項4】 超硬チップの取付角度θは25〜60°
である請求項1記載のチッププレート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3227194A JPH07241484A (ja) | 1994-03-02 | 1994-03-02 | 遠心破砕機のロータにおけるチッププレート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3227194A JPH07241484A (ja) | 1994-03-02 | 1994-03-02 | 遠心破砕機のロータにおけるチッププレート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07241484A true JPH07241484A (ja) | 1995-09-19 |
Family
ID=12354336
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3227194A Pending JPH07241484A (ja) | 1994-03-02 | 1994-03-02 | 遠心破砕機のロータにおけるチッププレート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07241484A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100561913B1 (ko) * | 2005-12-28 | 2006-03-20 | 허홍순 | 로터의 팁 플레이트 및 이를 갖는 수직축 임팩트 크러셔 |
WO2007085694A1 (en) * | 2006-01-25 | 2007-08-02 | Metso Minerals, Inc. | Method for manufacturing a multimaterial component or construction |
CN106140391A (zh) * | 2016-08-25 | 2016-11-23 | 洛阳宛奇重工机械有限公司 | 一种新型复合冲击式砂石破碎机 |
-
1994
- 1994-03-02 JP JP3227194A patent/JPH07241484A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100561913B1 (ko) * | 2005-12-28 | 2006-03-20 | 허홍순 | 로터의 팁 플레이트 및 이를 갖는 수직축 임팩트 크러셔 |
WO2007085694A1 (en) * | 2006-01-25 | 2007-08-02 | Metso Minerals, Inc. | Method for manufacturing a multimaterial component or construction |
AU2007209263B2 (en) * | 2006-01-25 | 2011-08-04 | Metso Outotec Finland Oy | Method for manufacturing a multimaterial component or construction |
US8034205B2 (en) | 2006-01-25 | 2011-10-11 | Metso Minerals, Inc. | Method for manufacturing a multimaterial component or construction |
NO340266B1 (no) * | 2006-01-25 | 2017-03-27 | Metso Minerals Inc | Fremgangsmåte for fremstilling av en multimaterialkomponent eller -konstruksjon |
CN106140391A (zh) * | 2016-08-25 | 2016-11-23 | 洛阳宛奇重工机械有限公司 | 一种新型复合冲击式砂石破碎机 |
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