JPH07241134A - 青果物保存庫の制御装置 - Google Patents

青果物保存庫の制御装置

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JPH07241134A
JPH07241134A JP3577394A JP3577394A JPH07241134A JP H07241134 A JPH07241134 A JP H07241134A JP 3577394 A JP3577394 A JP 3577394A JP 3577394 A JP3577394 A JP 3577394A JP H07241134 A JPH07241134 A JP H07241134A
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JP
Japan
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mode
gas
passage
adsorbent
gas pressure
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Application number
JP3577394A
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English (en)
Inventor
Tomio Oguma
富雄 小熊
Yasuhiro Aso
康弘 麻生
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】CO2 ガス又はエチレンガスの吸着剤を用いた
青果物保存庫において、簡潔な配管構成と制御過程を実
現し、各ガスの濃度を青果物が腐らない適正値に長期に
わたって正確に制御可能にする。 【構成】保存庫11に、気体圧送手段19、吸着剤2
3、加熱手段28及び弁手段26,27が装置された通
路25をバイパス的に付設し、上記気体圧送手段19、
加熱手段28及び弁手段26,27を制御手段15によ
り、ガスの吸着を行わない通常動作期間、ガスの吸着を
行う循環動作期間、吸着剤23の再生を行う再生動作期
間にシーケンシャルに設定する。青果物の適正な熟成抑
制及び吸着剤の再生が可能となる。特に、弁手段の操作
は、上記通路を同通路が保存庫と連通した閉路状態と外
気と連通した開路状態とに切替えるだけで済む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本出願は、業務用又は家庭用に好
適な青果物保存庫に関し、特に、その庫内のガス濃度を
制御して熟成を抑制するための制御装置として、二酸化
炭素ガス又はエチレンガス濃度の制御を行うものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、野菜、果実、穀物等の青果物を
保存するには、特公昭57−778号公報に説明されて
いるように、保存庫内に低酸素濃度に制御された空気を
送気して、青果物の呼吸を抑制しつつ行わせる手法が採
られる。青果物の呼吸を適度に抑制することにより、熟
成の進行を抑え、腐りにくくするのである。
【0003】しかし、上記のように酸素ガス濃度を制御
して保存を行う青果物保存庫では、庫内における空気の
窒素ガスを富化することで相対的な酸素ガスの濃度を低
下させるが、空気中に多量に存在する窒素ガスを富化す
るための装置は、プラント的に大規模となり、比較的少
量保存でドアの開閉頻度が高いことが想定される業務用
又は家庭用保存庫への適用を考慮すると、経済性の点で
問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本出願の発明
者等は、より簡単で経済的に熟成を抑制する手段とし
て、青果物から発散する二酸化炭素(以下、CO2 とい
う)又はエチレンが熟成の進行に関与することに着目
し、CO2 ガス又はエチレンガスの濃度を適正に制御し
て熟成を人工的に抑制する青果物保存庫を検討した。
【0005】即ち、主に野菜、穀物から発生するCO2
ガス及び主に果実から発生するエチレンガスをそれぞれ
の吸着剤により吸着するだけで、保存庫内におけるこれ
らのガスの濃度を適正値に維持し、これによって、上述
した低酸素空気生成装置による青果物保存と同等の熟成
抑制効果を生じさせるものである。吸着手段は活性炭、
ゼオライトを素材とした吸着剤を用いる。
【0006】しかしながら、上記吸着剤は吸着能が飽和
するため、吸着剤の能力低下を常に配慮して飽和した吸
着剤を交換しなければならないという煩わしさがあり、
そこで本出願の発明者等は、このような交換作業の煩わ
しさを解消する手段を追求した。また、CO2 ガス又は
エチレンガスの濃度が常に適正値に維持されていない
と、青果物の熟成が自然のままに進行してしまう。この
ため、ガス濃度の正確な制御が要求されるが、このガス
濃度の制御を簡潔な配管構成と、該配管に装置した弁手
段等の被制御手段とによって画一的に制御し得る方式を
追求した。
【0007】本出願の請求項1の発明は、CO2 ガス又
はエチレンガスの吸着剤を用いた青果物保存庫におい
て、簡潔な配管構成と制御過程を提供し、各ガスの濃度
を青果物が腐らない適正値に長期にわたって正確に制御
でき、しかも、吸着剤の交換のための作業を不要とする
青果物保存庫の制御装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、青果
物が収納される保存庫の両ポート同士を連通可能な通路
と、該通路中に装置され、保存庫内の気体を上記通路を
経由して循環させる気体圧送手段及び上記循環中の気体
より二酸化炭素ガス及びエチレンガス少なくとも一方を
吸着する吸着剤と、該吸着剤を加熱する加熱手段と、上
記気体圧送手段、吸着剤及び加熱手段を含む通路部分を
同通路部分が上記両ポートを介して保存庫と連通した閉
路状態と同通路部分が外気と連通した開路状態とに設定
すべく上記通路に対し設けられた弁手段と、上記気体圧
送手段、加熱手段及び弁手段を電気的に制御し、上記気
体圧送手段を非作動とする第1モード、上記通路部分を
上記閉路状態とすべく上記弁手段を設定し、かつ、上記
気体圧送手段を作動させる第2モード及び上記通路部分
を上記開路状態とすべく上記弁手段を切替え、かつ、上
記気体圧送手段及び加熱手段を作動させる第3モードに
設定する制御手段とを具備する。
【0009】請求項2の発明は、上記制御手段が、上記
第1モード及び第2モードを交互に予め定めた回数繰り
返し行った後に一度、上記第3モードを設定するように
構成されている。請求項3の発明は、上記制御手段が、
上記第1モード及び第2モードを交互に繰り返す時間配
分及び第3モードの時間をタイマーにより指定される構
成を採る。
【0010】請求項4の発明は、上記制御手段に、上記
第3モードへの設定を任意時に実行させるための手動ス
イッチが設けられている。請求項5の発明は、上記制御
手段が、上記第1モード及び第2モードを交互に繰り返
す時間配分を、繰り返し回数の増加に応じて第2モード
の時間が徐々に長くなるように構成されている。
【0011】請求項6の発明は、上記気体圧送手段及び
加熱手段が、上記保存庫内の気体が循環される上記通路
中の上記吸着剤より上流に一体に設置されている。
【0012】
【作用】請求項1の発明において、青果物が収納される
保存庫には両ポートが開設され、該両ポートは気体圧送
手段、二酸化炭素ガス及びエチレンガスの少なくとも一
方を吸着する吸着剤及び該吸着剤を加熱する加熱手段が
装置された通路によって接続される。そして、上記気体
圧送手段、吸着剤及び加熱手段を含む通路部分は、弁手
段により同通路部分が両ポート同士を介して保存庫と連
通した閉路状態と同通路部分が外気と連通した開路状態
とに切替え可能とされる。制御手段は、上記気体圧送手
段を非作動とする第1モード、上記通路を上記閉路状態
とすべく上記弁手段を設定し、かつ、上記気体圧送手段
を作動させる第2モード及び上記通路を上記開路状態と
すべく上記弁手段を切替え、かつ、上記気体圧送手段及
び加熱手段を作動させる第3モードに設定する。ここ
に、第1モードは、ガスの吸着を行わない通常動作期
間、第2モードはガスの吸着を行う循環動作期間、第3
モードは吸着剤の再生を行う再生動作期間である。
【0013】従って、請求項1の発明は、保存庫に、気
体圧送手段、吸着剤、加熱手段及び弁手段が装置された
通路をバイパス的に付設するという簡単な配管構成を採
り、上記気体圧送手段、加熱手段及び弁手段を制御手段
により第1乃至第3モードにシーケンシャル手順に設定
するだけで、青果物の適正な熟成抑制及び吸着剤の再生
が可能となる。特に、弁手段の操作は、上記通路を同通
路が保存庫と連通した閉路状態と外気と連通した開路状
態とに切替えるだけで済む。
【0014】請求項2の発明において、制御手段は、予
め定めた回数、第1モードと第2モードを交互に繰り返
し、この繰り返し回数が満了すると第3モードを設定す
る。従って、第3モードは第1モードと第2モードより
長い周期で実行される。請求項3の発明おいて、上記制
御手段は、タイマー動作により上記第1モード乃至第3
モードの所定の手順を画一的シーケンシャルに実行す
る。
【0015】請求項4の発明において、上記制御手段
は、手動スイッチが操作されると、第3モードを設定す
る。請求項5の発明において、上記制御手段は、上記第
1モード及び第2モードを交互に繰り返す時間配分を繰
り返し回数の増加に応じて第2モードの時間を長くする
ことにより、青果物の量或いは熟成度合いに応じた制御
が可能となる。
【0016】請求項6の発明において、上記気体圧送手
段及び加熱手段は一体に構成されている。この場合の再
生動作期間には吸着剤に熱風が均一に導風されて、吸着
したCO2 及びエチレンガスの少なくとも一方を満遍な
く除去できる。
【0017】
【実施例】以下、本出願に係る青果物保存庫の制御装置
を図面を参照して具体的に説明する。図1は請求項1乃
至請求項5に共通の基本実施例を示す。同図中、符号1
1は野菜、果実、穀物等の青果物が収納される保存庫で
ある。該保存庫11は、正面部にドア(図示略)を有す
るとともに、側部又は背部に所定間隔をおいて第1及び
第2ポート12,13が開設された箱体をなし、ペルチ
エ効果による電子冷却装置30を備えた冷蔵庫となって
いる。
【0018】しかして、本実施例の保存庫11には、庫
内のエチレン及びCO2 ガス濃度を制御する制御装置が
付加されている。該制御装置は、保存庫11に付設され
た配管機構14と、該配管機構14に装置された後述の
各被制御手段に対して作動を電気的に指令するコントロ
ール基板15とから構成されている。配管機構14は、
上記第1及び第2ポート12,13を連通可能な通路を
有し、該通路は、上記第1ポート12に接続された上流
管16と、上記第2ポート17に接続された下流管17
と、これら上流管16と下流管17との間に接続され、
途中に気体圧送手段19を構成する循環用ファン20及
びファン駆動モータ21を収納した風洞部22及び該風
洞部22より下流にエチレンガス及びCO2 ガスをそれ
ぞれ吸着する吸着剤23及び該吸着剤23を加熱しその
吸着能を再生するための電熱式のヒータ28を収納した
容器部24とを有する中間配管25(請求項1の通路部
分に相当)とからなる。第1ポート12及び第3ポート
13は、上記気体圧送手段19の作用下で同通路への気
体の入口端及び出口端となる。そして、上流管16と中
間配管25との連結部分には上流側3ポート弁26の各
2ポートが接続され、下流管17と中間配管25との連
結部分には下流側3ポート弁27の各2ポートが接続さ
れている。ここに、上流側3ポート弁26及び下流側3
ポート弁27は、スプール形式若しくはポペット形式
で、スプール若しくはポペットがソレノイド(図示略)
によって可動されるタイプである。各3ポート弁26,
27の残りのポートは外気と連通するように構成されて
おり、上記気体圧送手段19の作用下では、上記上流側
3ポート弁26の残りのポートが外気の入口端となり、
上記下流側3ポート27の残りのポートが外気の出口端
となる。なお、上流側3ポート弁26の残りのポートに
はフィルタ18が配設されている。
【0019】上記吸着剤23は、主にエチレンガスを吸
着する吸着部23a及び主にCO2ガスを吸着する吸着
部23bにより構成されている。吸着部23aは、活性
炭を例えばハニカム構造のセル状に形成し、容器部24
における上流側に吸着部23aが配置され、同容器部2
4の下流側に吸着部23bが配置されている。吸着部2
3aは、活性炭の表面に触媒としてのパラジウムが添着
され、エチレンガスの吸着分解に適合させてある。
【0020】なお、上記吸着剤23の他の構成として、
上記活性炭を3次元メッシュ状、或いは粒状にした活性
炭を固めて塊体としたもの等、その形態は問わない。ま
た、活性炭の他にエチレンガス又はCO2 ガスに対する
吸着性をもたせたゼオライトを用いてもかまわない。更
に、ヒータ28は、容器部24の内壁を保持体として敷
設したり、上記活性炭の中に直接に埋設する。
【0021】また、更に、吸着部23a,23bは、本
実施例の場合、上流と下流とに直列に配設されるので各
ガスの吸着効率を高めることができる。これに対し容器
部24内に並列的に配設する場合は、CO2 ガスは吸着
部23aを通過し、エチレンガスは吸着部23bを通路
する。次に、コントロール基板15は、中央処理機能を
有する集積回路(以下、CPUという)と、その周辺回
路及び各種電力素子を絶縁基板上に搭載したもので、上
記上流側3ポート弁26及び下流側3ポート弁27を作
動させるための信号15a,15b、ファン駆動モータ
21を作動させるための信号15c及びヒータ28を作
動させるための信号15dを出力するようになってい
る。ここに、各3ポート弁26,27は、これらのソレ
ノイドに同時に上記信号15a,15bが送給されるこ
とでスプール若しくはポペットが可動し、上記中間配管
25が上流管16及び下流管17と第1及び第2ポート
12,13を介して保存庫11と連通した閉路状態と、
同中間配管25が外気と連通した開路状態とに設定する
ことができる。
【0022】また、コントロール基板15は、電子冷却
装置30を作動させるための信号15e、該電子冷却装
置30の放熱ファン駆動モータ31を作動させるための
信号15f及び庫内ランプ32を駆動するための信号1
5gを出力し、保存庫11内に設置された温度センサ3
4の指示値を示す信号15hを入力するようになってい
る。上記信号15e及び15fは共に上記温度センサ3
4からの信号15hを解読したコントロール基板15に
よる指令で間欠的に出力するようになっている。庫内ラ
ンプ32は、ドアスイッチ33と直列に接続されてお
り、ドアスイッチ33が閉じる(ドア開放)と信号15
gによって作動するものである。符号15oにて示す線
路は、例えばコモン電位線である。ここで、上記コモン
電位線15oがドアスイッチ33を介してコントロール
基板11の接地線15o′と接続されているので、ドア
開放時には、気体圧送手段19等の各被制御手段のOF
F状態をハード的に設定することができ、コントロール
基板11のプログラムを簡略化できる利点がある。
【0023】続いて、以上のように構成された青果物保
存庫の制御装置の動作を数個の好適な実施例ごとに説明
する。本制御装置は、保存庫内のCO2 ガス及びエチレ
ンガスの濃度を制御することにより、保存庫11内に収
納された青果物の熟成を抑制しつつその鮮度を保持する
ものである。ここで制御とは、庫内ガスの吸着時間と非
吸着時間を制御することをいう。このためのコントロー
ル基板11(CPU)における主ルーチンは図2に示さ
れ、ここではステップS1〔初期設定〕の後、ステップ
S2〔内部タイマースタート〕→ステップS3〔温度処
理〕→ステップS4〔エチレン,CO2 処理〕→ステッ
プS5〔再生処理〕→ステップS6〔内部タイマー終了
?〕→ステップS2の巡回をタイムスライシング形態で
行っている。ステップS1はステップS4の処理回数n
を計数する内部レジスタのクリヤと、気体圧送手段1
9,吸着剤23及びヒータ28を含む中間配管25の回
路状態及び動作状態(以下、モードという)並びにヒー
タ28の動作状態及びファン20の動作状態を示す各状
態フラグのリセットと、その他必要な各リセットとを行
う処理、ステップS2は本主ルーチンを一巡する時間
(例えば1〔msec〕)の設定用内部タイマーのセッ
ト処理、ステップS3は電子冷凍装置30による冷却制
御、ステップS4はガス濃度の制御である。
【0024】〔第1実施例〕この好適な態様では、青果
物の出し入れ等のドア開閉時より予め定めた時間はガス
吸着を行わない第1モードに設定し、その後、所定時間
にガス吸着を行う第2モードと第1モードとを予め定め
た処理回数nだけ交互に繰り返し、同回数nのカウント
アップで再生処理を行う第3モードに設定する過程を採
る。最初にガスの吸着を行わない訳は、ドアを閉じた数
10分間はエチレン及びCO2 のガス濃度は高くないか
らである。このための構成として、CPUの周辺回路と
しての外部タイマー回路(以下、タイマーAという)が
設けられる。タイマーAは、第1モード期間と第2モー
ド期間を指定するもので、タイマーAはステップS1で
スタートされる。CPUは同タイマーAの値を参照して
現在のモードを認識するようになっている。また、CP
Uの周辺回路には、第3モードの指定用のタイマーBが
設けられる。
【0025】さて、ステップS4は図3に示す手順、ス
テップS5は図4に示す手順となる。これらの手順は請
求項2及び請求項3を実現する。以下、各図に基づいて
第1実施例の動作を説明するが、ドアは常に閉じている
ものとする。各図において、ドア閉動作完了時よりステ
ップS1〜S3と進行した時点では、初期設定S1によ
って、nが「0」にクリヤされ、通路が閉路状態となる
ように3ポート弁26,27が設定され、かつ、ファン
20が停止状態及びヒータ28がOFF状態に設定され
ているので、主ルーチンの初回のステップS4において
タイマーAにより指定される第1モードの期間には、ス
テップS11〔処理回数n<N〕→S12〔通路は閉路
又は開路〕→S13〔第1モード期間か〕→S15′
〔ファン21作動中〕→リターンの順に実行される。ス
テップS11でnの初期値は「0」であり、NはRAM
に書き込まれている。ステップS13でタイマーAが第
2モード期間を指示すると、ステップS13→S15
〔ファン動作中か〕→S16〔ファン21ON〕→S1
7〔nを1だけ歩進〕又はS13→S15の手順を採
る。また、第2モード期間から第1モード期間に変わる
ときは、S13→S15′→S16′〔ファン21OF
F〕の手順を採る。このサブルーチンはN回繰り返され
る。また、一回でもステップS5が実行されると、S1
1→S14〔各3ポート26,27を通路が閉路状態と
なるように設定〕→S13の手順を採る。こうして、ド
ア閉動作完了時よりタイマーAで指定される時間、本制
御装置は庫内ガスの吸着を行わない通常動作と庫内のエ
チレン及びCO2 ガスを吸着する動作を所定回数Nだけ
行う。
【0026】次にn≧Nとなると、ステップS11及び
S18の判断が“NO”となり、ステップS19〔通路
は閉路又は開路〕→S20〔各3ポート弁26,27を
通路が開路状態となるように設定〕→S21〔ファン2
1及びヒータ28動作中か〕S22〔ファン21及びヒ
ータ28ON〕→S23〔タイマーBスタート〕→S2
4〔第3モード期間か〕→リターンの順に再生処理(吸
着剤23に吸着されたエチレン,CO2 ガスをファン2
0を作動して大気へ放出)が実行される。タイマーBが
カウントアップすると、ステップS24の判断が“N
O”となり、ステップS25〔ファン21及びヒータ2
8OFF,n←0,タイマーAスタート〕が実行され
て、本制御装置は次期巡回で第1モードに設定される。
また、S19から直接にS21に進む手順は、再生処理
中にドアが開放されたり、不用意に電源が遮断されたと
き、その状態から再稼働させる場合に実行される。
【0027】このように第1実施例では、請求項1にお
いて、請求項2及び請求項3の構成を達成し、ガス濃度
制御のn回の遂行の過程で、保存庫11内のエチレン及
びCO2 ガスの濃度を青果物の熟成が適正に抑制される
ように管理することができるとともに、処理過程中で吸
着剤23の再生も行い得るので吸着剤の能力低下を配慮
することなく吸着剤23の交換作業から開放される。
【0028】〔第2実施例〕この好適な態様は請求項4
を実現し、図1の点線にて示すように、第3モードの指
定のための互いに連動する手動スイッチ29A,29B
を、例えば信号15a,15bの線路に配設したもので
ある。このような手動スイッチ29A,29Bは、例え
ば多量の青果物を保存するときに、ユーザが操作するこ
とによって、第3モードを強制的に設定でき、吸着剤を
充分に活用することができる。勿論、この強制的な第3
モードのとき、CPUはヒータ28を作動させる信号1
5dを出力するようになっている。
【0029】〔第3実施例〕この好適な態様は請求項5
を実現し、図3及び図4の処理過程で使用するタイマー
Aの第1モード指定期間と第2モード指定期間の配分
を、nの増加に応じて徐々に第2モード指定期間が長く
なるようにしたものである。このような態様によれば、
時間の経過によって増加する傾向にあるエチレン及びC
2 ガスの濃度に応じてガス吸着時間を長く設定できる
ので、より精緻な制御が可能となる。
【0030】〔第4実施例〕この好適な態様では、図5
に示すように、風洞部22におけるファン20の上流又
は下流(図は下流側の例を示す)に、ヒータ28′を配
設したものである。これにより、気体圧送手段19及び
ヒータ28′とが一体となり、再生過程において、吸着
剤23には熱風が均一に導風されて吸着剤23を均一に
加熱し吸着したCO2 及びエチレンガスを満遍なく除去
できる効果がある。
【0031】なお、吸着剤23は、CO2 ガスだけ又は
エチレンガスだけを吸着するものを使用してもよい。3
ポート弁26,27はソレノイドを共通にしたスプール
又はポペットの弁体に代え、配管の外観を簡潔にするこ
とは当業者にとって容易である。また、温度処理は別の
マイコンで行うことを妨げない。これによれば、本出願
の特徴とするガス濃度制御をCPUを用いずシーケンス
回路で実行可能となる。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように本出願の請求項1記載
の発明によれば、保存庫にバイパス的に設けられた単一
の通路に、気体圧送手段、吸着剤、加熱手段及び弁手段
を装置した簡単な構成の配管を用い、該通路の上記各被
制御手段を、制御手段により第1〜第3モードにシーケ
ンシャルに設定するだけで、青果物の適正な熟成抑制及
び吸着剤の再生が可能となり、青果物の鮮度保持機能を
長期にわたって確保でき、吸着剤の能力低下を配慮する
ことなく吸着剤の交換作業を解消する。
【0033】特に、弁手段の操作は、上記通路部分を閉
路状態と開路状態とに切替えるだけの2状態切替えで済
み、弁切替え操作を極めて簡潔とする。請求項2及び請
求項3の発明によれば、第1乃至第3モードの各期間が
タイマーにより予め設定されており、ガスセンサ等によ
る保存庫内ガス濃度の監視を行いその結果から制御を行
うという複雑な制御過程を採ることなく、画一的な制御
過程で青果物の適正な熟成抑制効果を達成する。
【0034】請求項4の発明によれば、手動スイッチに
よりユーザが再生処理を指定することができ、吸着剤の
能力を充分に活用できる効果がある。請求項5の発明に
よれば、時間の経過によって増加する傾向にあるエチレ
ン及びCO2 ガスの濃度に応じてガス吸着期間を長く設
定できるので、より精緻な制御が可能となる。
【0035】請求項6の発明によれば、気体圧送手段及
び加熱手段が通路中の吸着剤より上流に一体に設置さ
れ、吸着剤の均一な加熱が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本出願に係る青果物保存庫の制御装置を示す基
本構成図である。
【図2】上記制御装置に使用したCPUの主ルーチンを
示すフローチャートである。
【図3】上記主ルーチン中のエチレン及びCO2 処理を
示すフローチャートである。
【図4】上記主ルーチン中の再生処理を示すフローチャ
ートである。
【図5】上記制御装置における配管機構の一実施例を示
す構成図である。
【符号の説明】
11…保存庫、 12,13…ポー
ト、14…配管機構、 15…コント
ロール基板(制御手段)、19…気体圧送手段、
23…吸着剤、25…中間配管(通路部分)、
26,27…3ポート弁(弁手段)、28…ヒー
タ(加熱手段)、 29A,29B…手動スイッ
チ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 青果物が収納される保存庫の両ポート同
    士を連通可能な通路と、該通路中に装置され、保存庫内
    の気体を上記通路を経由して循環させる気体圧送手段及
    び上記循環中の気体より二酸化炭素ガス及びエチレンガ
    スの少なくとも一方を吸着する吸着剤と、該吸着剤を加
    熱する加熱手段と、上記気体圧送手段、吸着剤及び加熱
    手段を含む通路部分を同通路部分が上記両ポートを介し
    て保存庫と連通した閉路状態と同通路部分が外気と連通
    した開路状態とに設定すべく上記通路に対し設けられた
    弁手段と、上記気体圧送手段、加熱手段及び弁手段を電
    気的に制御し、上記気体圧送手段を非作動とする第1モ
    ード、上記通路部分を上記閉路状態とすべく上記弁手段
    を設定し、かつ、上記気体圧送手段を作動させる第2モ
    ード及び上記通路部分を上記開路状態とすべく上記弁手
    段を切替え、かつ、上記気体圧送手段及び加熱手段を作
    動させる第3モードに設定する制御手段とを具備した青
    果物保存庫の制御装置。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、上記第1モード及び第
    2モードを交互に予め定めた回数繰り返し行った後に一
    度、上記第3モードを設定することを特徴とする請求項
    1記載の青果物保存庫の制御装置。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、上記第1モード及び第
    2モードを交互に繰り返す時間配分及び第3モードの時
    間をタイマーにより指定することを特徴とする請求項1
    又は2記載の青果物保存庫の制御装置。
  4. 【請求項4】 上記制御手段には、上記第3モードへの
    設定を任意時に実行させるための手動スイッチが設けら
    れたことを特徴とする請求項1,2又は3記載の青果物
    保存庫の制御装置。
  5. 【請求項5】 上記制御手段は、上記第1モード及び第
    2モードを交互に繰り返す時間配分を、繰り返し回数の
    増加に応じて第2モードの時間が徐々に長くなるように
    したことを特徴とする請求項2,3又は4記載の青果物
    保存庫の制御装置。
  6. 【請求項6】 上記気体圧送手段及び加熱手段は、上記
    保存庫内の気体が循環される上記通路中の上記吸着剤よ
    り上流に、一体に設置されることを特徴とする請求項1
    乃至請求5のいずれか1項に記載の青果物保存庫の制御
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005271438A (ja) * 2004-03-25 2005-10-06 Denso Corp 樹脂成形品の二次成形時における加熱媒体送給方法及び装置
WO2022065165A1 (ja) * 2020-09-25 2022-03-31 ダイキン工業株式会社 熟成制御装置、空気組成調整装置、コンテナ、及び冷凍庫

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