JPH07240703A - 通話障害防止装置 - Google Patents

通話障害防止装置

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JPH07240703A
JPH07240703A JP2933794A JP2933794A JPH07240703A JP H07240703 A JPH07240703 A JP H07240703A JP 2933794 A JP2933794 A JP 2933794A JP 2933794 A JP2933794 A JP 2933794A JP H07240703 A JPH07240703 A JP H07240703A
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Takayuki Taniguchi
隆行 谷口
Shigenobu Minami
重信 南
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  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 背景雑音レベルの大小に関わらず、エコー、
ハウリング及びスイッチ感などの通話障害を防止できる
通話障害防止装置を提供する。 【構成】 背景雑音レベル測定手段15で背景雑音レベ
ルを測定し、背景雑音レベルが小さい場合には、残留エ
コーを抑圧するために、比較的大きな減衰量を送話側ア
ッテネータ9に挿入して送話側アッテネータ9を制御
し、背景雑音レベルが大きい場合には、背景雑音21の
送話レベルが大きく変動しないように、小さな減衰量を
送話側アッテネータ9に挿入して送話側アッテネータ9
を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通話障害防止装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、送受話器を用いることなくマイ
クロホンとスピーカを用いてハンドフリ−通話が可能な
拡声電話機等の通信端末機器においては、スピーカとマ
イクロホン間の音響結合によるハウリングや回り込みエ
コーを抑圧するために、入力信号を指定量だけ減衰させ
て出力するアッテネータ(減衰器)や、エコーを消去す
るエコーキャンセラ(反響消去装置)などの音響エコー
やハウリングを防止する装置が用いられている。
【0003】例えば、拡声電話機の送話系及び受話系の
双方に減衰量可変のアッテネータを配置し、受話時に
は、送話側アッテネータにより送話側にロスを挿入し、
送話時には受話側アッテネータにより受話側にロスを挿
入することにより、音響エコーやハウリングを防止する
装置が知られている。この装置は、スピーカとマイクロ
ホン間の音響結合量が小さく、背景雑音レベルが高いと
きはアッテネータの減衰量をあまり大きくする必要がな
いため、比較的良好に使用できる。しかし、スピーカと
マイクロフォン間の音響結合量が大きい場合は、アッテ
ネータの減衰量を大きくしなければならなくなり、語頭
切れや双方向同時通話(ダブルトーク)時の背景雑音レ
ベルの変動感(スイッチ感)が通話の障害となる。
【0004】一方、適応ディジタルフィルタを用いたエ
コーキャンセラは、双方向同時通話もスムーズに行なう
ことができるため、音響エコー・ハウリング防止技術と
して有効な技術である。しかし、適応ディジタルフィル
タによるエコーキャンセラでは、スピーカ、マイクロホ
ンの特性、エコーパスの状況、あるいは演算精度等の要
因で、十分なエコー打消し量が得られない場合がある。
【0005】そこで、最近の拡声電話機等では、適応デ
ィジタルフィルタと受話側アッテネータ及び送話側アッ
テネータとを併用した音響エコー・ハウリング防止装置
が使用されている。
【0006】図3は、適応ディジタルフィルタと減衰量
可変アッテネータとを併用した音響エコー・ハウリング
防止装置を備えた拡声電話機の構成を示す図である。
【0007】同図において、拡声電話機は基本的に、D
/A変換器1及びスピーカ2からなる受話系と、マイク
ロホン3及びA/D変換器4からなる送話系とで構成さ
れている。受話信号は、D/A変換器1でD/A変換さ
れ、スピーカー2で拡声される。マイクロホン3には、
送話音声信号、スピーカ2からエコーパス20等を介し
て回り込むエコー及び背景雑音21からなる送話信号が
入力され、このマイクロホン3から取り込まれた送話信
号はA/D変換器4でA/D変換される。
【0008】また、音響エコー・ハウリング防止装置は
基本的に、適応ディジタルフィルタ5、ダブルトーク検
出器7、受話側アッテネータ8、送話側アッテネータ9
及びアッテネータ制御部10で構成されている。
【0009】ここで、適応ディジタルフィルタ5は、ス
ピーカ2からマイクロホン3に回り込むエコーを低減
し、残留エコー6を最小とするようにフィルタ係数を適
応制御する。ダブルトーク検出器7は送受同時通話を検
出し、適応ディジタルフィルタ5の制御を補助する。
【0010】受話側アッテネータ8は、受話信号が伝送
される通話回路に挿入され、アッテネータ制御部10か
らの制御信号により受話信号の減衰量を変化させる。送
話側アッテネータ9は、送話信号が伝送される通話回路
に挿入され、アッテネータ制御部10からの制御信号に
より送話信号の減衰量を変化させる。
【0011】アッテネータ制御部10は、受話信号レベ
ル及び送話信号レベルに応じて、受話側アッテネータ8
及び送話側アッテネータ9に制御信号を与える。この場
合、アッテネータ制御部10には、受話側アッテネータ
8で減衰を受ける前の受話信号である受話側アッテネー
タ入力信号11が入力され、送話側アッテネータ9で減
衰を受ける前の送話信号である送話側アッテネータ入力
信号12が入力される。そして、アッテネータ制御部1
0は、受話側アッテネータ8の減衰量を指示する受話側
アッテネータ制御信号13を与え、送話側アッテネータ
9の減衰量を指示する送話側アッテネータ制御信号14
を与える。
【0012】上記構成からなる従来の音響エコー・ハウ
リング防止装置を備えた拡声電話機において、受話信号
が入力されると、アッテネータ制御部10に入力される
受話側アッテネータ入力信号11のレベルが送話側アッ
テネータ入力信号12のレベルより大きくなるので、ア
ッテネータ制御部10は受話状態と判断する。アッテネ
ータ制御部10では、送話側アッテネータ9の減衰量を
決定し、受話側アッテネータ減衰量制御信号13及び送
話側アッテネータ減衰量制御信号14を出力する。これ
らの制御信号により、受話側アッテネータ8の減衰量は
0(dB)、送話側アッテネータ9の減衰量はL(dB)とな
る。すなわち、受話信号は減衰されないが、送話信号は
減衰されることになる。受話信号はそのままD/A変換
器1に入力され、スピーカ2を駆動する。スピーカ2か
ら出力された受話信号は、エコーパス20等を介して直
接あるいは間接的にマイクロホン3に回り込み、背景雑
音21とともにA/D変換器4でA/D変換され、送話
信号となる。回り込みエコーは、適応ディジタルフィル
タ5で低減され、さらに送話側アッテネータ9で減衰を
受ける。
【0013】次に、マイクロホン3から送話音声信号が
入力されると、この送話音声信号は背景雑音とともにA
/D変換器4でA/D変換される。そして、アッテネー
タ制御部10に入力される送話側アッテネータ入力信号
12のレベルが受話側アッテネータ入力信号11のレベ
ルより大きくなるので、アッテネータ制御部10は送話
状態と判断して、受話側アッテネータ減衰量制御信号1
3及び送話側アッテネータ減衰量制御信号14を出力す
る。これら制御信号により、送話側アッテネータ9の減
衰量は0(dB)、受話側アッテネータ8の減衰量L(dB)と
なる。すなわち、送話信号は減衰されないが、受話信号
は減衰されることになる。
【0014】上述した図3に示す適応ディジタルフィル
タとアッテネータとを併用した音響エコー・ハウリング
防止装置においては、適応ディジタルフィルタでエコー
を打消しできる分、アッテネータで抑圧する減衰量を小
さくすることができるため、アッテネータ単独の場合に
比べ、スイッチ感を和らげることができる。また、適応
ディジタルフィルタのみで消去できない残留エコーは、
アッテネータで抑圧することができるため、適応ディジ
タルフィルタ単独の場合に比べ、トータルのエコー打消
し量を向上させることができる。
【0015】しかし、このような適応ディジタルフィル
タとアッテネータとを併用した音響エコー・ハウリング
防止装置においては、アッテネータの適正値が問題とな
る。すなわち、アッテネータの減衰量を小さく設定し、
背景雑音が小さい環境で使用した場合にあっては、人間
の聴覚が小さいエコーに対しても敏感なため、適応ディ
ジタルフィルタのみで比較的大きなエコー打消し量が得
られるにもかかわらず通話障害となる場合があるという
問題がある。一方、アッテネータの減衰量を小さく設定
し、背景雑音が大きい環境で使用した場合には、適応デ
ィジタルフィルタのみでは、背景雑音レベル以下にエコ
ーレベルを抑えることができないのでエコーの打消し量
としては小さくなるが、残留エコーは背景雑音に埋もれ
るため、良好な通話が可能である。
【0016】これに対して、アッテネータの減衰量を大
きく設定し、背景雑音が小さな環境で使用した場合にあ
っては、適応ディジタルフィルタで残った小さなエコー
さえもアッテネータで検知限以下まで抑圧することがで
きる。一方、アッテネータの減衰量を大きく設定し、背
景雑音が大きな環境で使用する場合にあっては、受話音
声が検出された時に、送話側アッテネータに大きな減衰
を入れることになるため、受話信号が入力されるたび
に、マイクから入力される背景雑音のレベルが変動して
送話信号として伝送されるので、この背景雑音のレベル
変動感(スイッチ感)が通話の障害となるという問題が
ある。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の音響
エコー・ハウリング防止装置においては、背景雑音レベ
ルの変化に応じて、エコー、ハウリング及びスイッチ感
などの通話障害を防止できないという問題がある。
【0018】そこで、本発明は、背景雑音レベルの大小
に関わらず、エコー、ハウリング及びスイッチ感などの
通話障害を防止できる通話障害防止装置の提供を目的と
する。
【0019】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、送話系と受話系の少なくと
も一方に挿入された減衰量可変アッテネータと、少なく
とも背景雑音レベルに応じて減衰量可変アッテネータの
減衰量を制御するアッテネータ制御部とを具備する。
【0020】請求項2記載の発明は、送話系と受話系の
少なくとも一方に挿入された減衰量可変アッテネータ
と、少なくとも受話信号レベルまたは送話信号レベルの
いずれか一方及び背景雑音レベルに応じて減衰量可変ア
ッテネータの減衰量を制御するアッテネータ制御部とを
具備する。
【0021】請求項3記載の発明は、送話系と受話系の
少なくとも一方に挿入された減衰量可変アッテネータ
と、少なくとも背景雑音レベルの大小関係に応じ、この
背景雑音レベルの大小関係とは逆順の大小関係となるよ
うに減衰量可変アッテネータの減衰量を制御するアッテ
ネータ制御部とを具備する。
【0022】請求項4記載の発明は、送話系と受話系の
少なくとも一方に挿入された減衰量可変アッテネータ
と、少なくとも送話側アッテネータ及び受話側アッテネ
ータの少なくとも一方にハウリングが発生しない程度の
最低限の減衰を常に挿入するアッテネータ制御部とを具
備する。
【0023】請求項5記載の発明は、送話系に挿入され
た送話側減衰量可変アッテネータと、少なくとも受話信
号レベルの大小関係に応じ、この受話信号レベルの大小
関係と同順の大小関係となるように前記送話側減衰量可
変アッテネータの減衰量を制御するアッテネータ制御部
とを具備する。
【0024】請求項6記載の発明は、受話系に挿入され
た受話側減衰量可変アッテネータと、少なくとも送話信
号レベルの大小関係に応じ、この送話信号レベルの大小
関係と同順の大小関係となるように前記受話側減衰量可
変アッテネータの減衰量を制御するアッテネータ制御部
とを具備する。
【0025】請求項7記載の発明は、請求項1乃至6記
載の通話障害防止装置において、適応ディジタルフィル
タによるエコーキャンセラをさらに具備する。
【0026】
【作用】本発明では、背景雑音レベルに基づいてアッテ
ネータの減衰量を適応制御する。例えば、背景雑音レベ
ル測定手段で背景雑音レベルを測定し、背景雑音レベル
が小さい場合には、残留エコーを抑圧するために、比較
的大きな減衰量を送話側アッテネータに挿入して送話側
アッテネータを制御し、背景雑音レベルが大きい場合に
は、背景雑音の送話レベルが大きく変動しないように、
小さな減衰量を送話側アッテネータに挿入して送話側ア
ッテネータを制御する。
【0027】なお、送話側アッテネータ、あるいは受話
側アッテネータのいずれかにハウリングが発生しない程
度の最低限の減衰を常に挿入することにより、ループゲ
インに対するハウリングマージンは確保される。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0029】図1は、本発明の一実施例に係る通話障害
防止装置を備えた拡声電話機等の通信端末機器の構成を
示す図である。
【0030】同図において、通信端末機器は、D/A変
換器1及びスピーカ2からなる受話系と、マイクロホン
3及びA/D変換器4からなる送話系とで構成されてい
る。これらの構成については、上述した図3に示す従来
の拡声電話機と同様である。また、通話障害防止装置
は、適応ディジタルフィルタ5、ダブルトーク検出器
7、受話側アッテネータ8、送話側アッテネータ9、背
景雑音レベル測定部15及びアッテネータ制御部10で
構成されている。ここで、背景雑音レベル測定部15及
びアッテネータ制御部10以外の構成については、上述
した図3に示す従来の音響エコー・ハウリング防止装置
と同様である。
【0031】背景雑音レベル測定部15は、マイクロホ
ン3から入力される背景雑音(信号)21のレベルを測
定する。この背景雑音レベル測定部15で測定した背景
雑音レベルは、背景雑音レベル信号16として、アッテ
ネータ制御部10に入力される。アッテネータ制御部1
0は、受話信号レベル、送話信号レベル及び送話側の背
景雑音レベルに応じて、受話側アッテネータ8及び送話
側アッテネータ9に制御信号を与える。
【0032】以下、上記構成からなる本発明の通話障害
防止装置の動作を説明する。
【0033】まず、受話信号が入力されると、アッテネ
ータ制御部10に入力される受話側アッテネータ入力信
号11のレベルが大きくなるので、アッテネータ制御部
10は受話状態と判断する。アッテネータ制御部10で
は、受話側アッテネータ入力信号11のレベルと背景雑
音レベル測定部15から得られる背景雑音レベル信号1
6から送話側アッテネータ9の減衰量Ls を決定し、受
話側アッテネータ減衰量制御信号13および送話側アッ
テネータ減衰量制御信号14を出力する。これら制御信
号により、受話側アッテネータ8の減衰量Lr は0(d
B)、送話側アッテネータ9の減衰量Ls はLs (dB)に設
定され、受話信号は減衰されないが、送話信号は減衰さ
れることになる。受話信号はそのままD/A変換器1に
入力され、スピーカ2を駆動する。スピーカ2から出力
された受話信号は、エコーパス20等を介して直接ある
いは間接的にマイクロホン3に回り込み、背景雑音21
とともにA/D変換器4でA/D変換され、送話信号と
なる。回り込みエコーは、適応ディジタルフィルタ5で
低減され、送話側アッテネータ9でさらに減衰される。
【0034】次に、マイクロホン3から送話音声信号が
入力されると、この送話音声信号は背景雑音とともにA
/D変換器4でA/D変換される。そして、アッテネー
タ制御部10に入力される送話側アッテネータ入力信号
12のレベルが受話側アッテネータ入力信号11のレベ
ルより大きくなるので、アッテネータ制御部10は送話
状態と判断して、受話側アッテネータ減衰量制御信号1
3および送話側アッテネータ減衰量制御信号14を出力
する。これら制御信号により、送話側アッテネータ9の
減衰量Ls は0(dB) 、受話側アッテネータ8の減衰量L
r はLr (dB)に設定され、送話信号は減衰されないが、
受話信号は減衰されることになる。
【0035】また、受話信号が入力されるとともに、マ
イクロホン3から送話音声信号が入力される双方向同時
通話時(いわゆるダブルトーク時)には、アッテネータ
制御部10は、送信信号レベル、受話信号レベルおよび
背景雑音レベルに応じて、送話側アッテネータ減衰量制
御信号14、受話側アッテネータ制御信号13を出力す
る。
【0036】さらに、背景雑音以外、送話音声信号も受
話信号も入力されない、いわゆる無音声状態では、送話
側アッテネータ、受話側アッテネータに合計でLmin (d
B)の減衰がなされるように、送話側アッテネータ減衰量
制御信号14、受話側アッテネータ制御信号13を出力
する。
【0037】次に、本発明のアッテネータ制御部におけ
る制御の一例をより具体的に説明する。
【0038】図2にアッテネータ制御部における減衰量
決定アルゴリズムを示す。
【0039】アッテネータ制御部における制御にあた
り、まず、ループゲインが 1未満となる程度の、比較的
小さな減衰量Lmin (dB)を予め設定しておく。また、受
話側アッテネータ入力信号のレベルpxは、px1 <p
2 <…<pxn のnレベル、背景雑音レベルpbはp
1 <pb2 <…<pbm のmレベルを取り得るとす
る。さらに、受話側アッテネータ入力信号レベルp
i 、背景雑音レベルpbi を入力変数とする減衰量の
関数LT(px、pb)をあらかじめ定めておく。この
減衰量の関数LTは、
【数1】 となるよう定める。すなわち、同一の背景雑音レベルp
i においては、スピーカとマイクロホン間の音響結合
によるハウリングや回り込みエコーを抑圧するため、受
話信号レベルpxが大きいほど、減衰量LT(px、p
b)を大きくし、pxが小さいほど、減衰量LTを小さ
く定める(式(1))。また、同一の受話側アッテネー
タ入力信号レベルpxi においては、スイッチ感を少な
くするため、背景雑音レベルpbが大きいほど、減衰量
LT(px、pb)を小さく定め、pbが小さいほど、
減衰量LTを大きく定める(式(2))。
【0040】アッテネータ制御部では、図2に示すよう
に、ルーチンが開始すると(同図(1))、まず受話側
アッテネータ入力信号pxと送話側アッテネータ入力信
号peを比較し(同図(2))、px≧peの場合(受
話状態の場合)は、送話側アッテネータの減衰量Ls1=
min (dB)、受話側アッテネータの減衰量Lr =0(dB)
とし、px<peの場合(送話状態の場合)は、Lr =
min (dB)、Ls1=0(dB) とし、それぞれLs1、Lr を
求める(同図(3))。
【0041】次に、送話側アッテネータの減衰量Ls2
を、上述した関数LT(px、pb)を用い、Ls2=L
T(px、pb)から求める。最終的に送話側アッテネ
ータの減衰量Ls をLs =Ls1+Ls2から求める(同図
(4)、(5))。
【0042】このようにして得られた送話側アッテネー
タの減衰量Ls は、アッテネータ制御部10から送話側
アッテネータ減衰量制御信号14として送話側アッテネ
ータ9に送られ、送話側アッテネータ9の減衰量を制御
する。
【0043】なお、受信側アッテネータ8の減衰量Lr
は、アッテネータ減衰量制御信号13として受信側アッ
テネータ8に送られ、受信側アッテネータ8の減衰量を
制御する。
【0044】なお、本発明は上述した実施例に限定され
ない。
【0045】例えば、上述した実施例では、受信側アッ
テネータ入力信号pxと送信側アッテネータ入力信号p
e及び背景雑音レベルから受信側アッテネータ8の減衰
量Lr 及び送話側アッテネータ9の減衰量Ls を決定し
たが、受話信号レベル、送話信号レベル、背景雑音レベ
ルのいずれかに応じて、受話側アッテネータ8及び送話
側アッテネータ9の減衰量を制御することも可能であ
る。
【0046】また、上述した実施例では、受話側アッテ
ネータ入力信号レベルpx、背景雑音レベルpbに対応
する減衰量の関数LT(px、pb)を用いたが、この
関数の代わりに、背景雑音レベルpbに対応する減衰量
の関数LT(pb)、受話側アッテネータ入力信号レベ
ルpxに対応する減衰量の関数LT(px)、送話側ア
ッテネータ入力信号レベルpeに対応する減衰量の関数
LT(pe)、あるいは送話側アッテネータ入力信号レ
ベルpe、背景雑音レベルpbに対応する減衰量の関数
LT(pe、pb)を用いることも可能である。
【0047】さらに、背景雑音レベルを他の手段により
測定し、この手段により得られた背景雑音レベルにより
アッテネータ制御を行う場合も同様である。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の通話障害
防止装置によれば、背景雑音レベルの大小に関わらず、
エコー、ハウリング及びスイッチ感などの通話障害を防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る通話障害防止装置を備
えた拡声電話機等の通信端末機器の構成を示す図であ
る。
【図2】本発明のアッテネータ制御部における減衰量決
定アルゴリズムの一例を示すフローチャートである。
【図3】従来の音響エコー・ハウリング防止装置を備え
た拡声電話機の構成を示す図である。
【符号の説明】
1…D/A変換器、2…スピーカ、3…マイクロホン、
4…A/D変換器、5…適応ディジタルフィルタ、7…
ダブルトーク検出器、8…受話側アッテネータ、9…送
話側アッテネータ、10…アッテネータ制御部、11
…、12…、13…受話側アッテネータ減衰量制御信
号、14…送話側アッテネータ減衰量制御信号、15…
背景雑音レベル測定部、16…背景雑音レベル信号、2
0…背景雑音、21…背景雑音。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送話系と受話系の少なくとも一方に挿入
    された減衰量可変アッテネータと、 少なくとも背景雑音レベルに応じて減衰量可変アッテネ
    ータの減衰量を制御するアッテネータ制御部とを具備す
    ることを特徴とする通話障害防止装置。
  2. 【請求項2】 送話系と受話系の少なくとも一方に挿入
    された減衰量可変アッテネータと、 少なくとも受話信号レベルまたは送話信号レベルのいず
    れか一方及び背景雑音レベルに応じて減衰量可変アッテ
    ネータの減衰量を制御するアッテネータ制御部とを具備
    することを特徴とする通話障害防止装置。
  3. 【請求項3】 送話系と受話系の少なくとも一方に挿入
    された減衰量可変アッテネータと、 少なくとも背景雑音レベルの大小関係に応じ、この背景
    雑音レベルの大小関係とは逆順の大小関係となるように
    減衰量可変アッテネータの減衰量を制御するアッテネー
    タ制御部とを具備することを特徴とする通話障害防止装
    置。
  4. 【請求項4】 送話系と受話系の少なくとも一方に挿入
    された減衰量可変アッテネータと、 少なくとも送話側アッテネータ及び受話側アッテネータ
    の少なくとも一方にハウリングが発生しない程度の最低
    限の減衰を常に挿入するアッテネータ制御部とを具備す
    ることを特徴とする通話障害防止装置。
  5. 【請求項5】 送話系に挿入された送話側減衰量可変ア
    ッテネータと、 少なくとも受話信号レベルの大小関係に応じ、この受話
    信号レベルの大小関係と同順の大小関係となるように前
    記送話側減衰量可変アッテネータの減衰量を制御するア
    ッテネータ制御部とを具備することを特徴とする通話障
    害防止装置。
  6. 【請求項6】 受話系に挿入された受話側減衰量可変ア
    ッテネータと、 少なくとも送話信号レベルの大小関係に応じ、この送話
    信号レベルの大小関係と同順の大小関係となるように前
    記受話側減衰量可変アッテネータの減衰量を制御するア
    ッテネータ制御部とを具備することを特徴とする通話障
    害防止装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6記載の通話障害防止装置
    において、 適応ディジタルフィルタによるエコーキャンセラをさら
    に具備することを特徴とする通話障害防止装置。
JP02933794A 1994-02-28 1994-02-28 通話障害防止装置 Expired - Fee Related JP3392498B2 (ja)

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