JPH0724056A - 生体内留置具 - Google Patents

生体内留置具

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JPH0724056A
JPH0724056A JP5167036A JP16703693A JPH0724056A JP H0724056 A JPH0724056 A JP H0724056A JP 5167036 A JP5167036 A JP 5167036A JP 16703693 A JP16703693 A JP 16703693A JP H0724056 A JPH0724056 A JP H0724056A
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JP
Japan
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temperature
catheter
balloon
tube
sensitive
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Withdrawn
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JP5167036A
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English (en)
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Ryuta Sekine
竜太 関根
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0724056A publication Critical patent/JPH0724056A/ja
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    • A61M25/0043Catheters; Hollow probes characterised by structural features
    • A61M25/0045Catheters; Hollow probes characterised by structural features multi-layered, e.g. coated
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
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Abstract

(57)【要約】 【目的】生体内に挿入・抜去する時には滑り性が高く挿
入・抜去が容易で、かつ、留置時には生体との摩擦力が
高くなり固定・留置性が高くなる生体内留置具の提供を
目的としている。 【構成】生体内に挿入される挿入部4のバルーン5の外
表面に、臨界温度以下では親水性かつ潤滑性を示すとと
もに臨界温度以上では疎水性かつ非潤滑性を示す温度感
応性潤滑処理層6を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は生体内に挿入されて留置
される生体内留置具に関する。
【0002】
【従来の技術】生体内にカテーテル等の生体内留置具を
挿入・留置する術式が現在広く行われている。生体内留
置具には、胆管癌等によって閉塞した胆管の黄疸症状を
回避するERBDチューブやENBDチューブ、狭窄し
た尿管内に留置され尿の排出を行う尿管ステント、PT
CSやPTCCを行う際に瘻孔を形成するため経皮的に
総胆管や胆嚢に挿入・留置される瘻孔拡張具、血管に留
置され高濃度栄養液を投与するIVHカテーテル、卵管
内に留置され卵管を閉塞する不妊手術用卵管閉塞具、生
体内に挿入され患部においてRF波やマイクロ波等の電
磁波エネルギーにより生体組織を加温し治療するハイパ
ーサミア用アプリケータ等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】生体内に挿入・留置さ
れる生体内留置具には、挿入が容易でかつ必要な留置期
間中に抜け落ちたり迷走して目的部位より動いたりしな
いといった特性が求められる。
【0004】従来の生体内留置具にあっては、挿入性を
高めるために生体留置具表面を滑らかにしたり、潤滑剤
を生体内留置具表面に塗布または含浸させたり、水溶性
高分子鎖を生体内留置具表面に固定した水溶性高分子層
を設けて水に濡れるとヌルヌルした潤滑性を示すように
したりする等の方法によって、生体と生体留置具表面と
の摩擦を下げて挿入性を高めることが試みられてきた。
【0005】例えば、ゴム弾性を有するラテックスゴム
やシリコンゴム等のエラストマーはバルーンカテーテル
のバルーン部を構成するが、これらのエラストマーは生
体との滑りが非常に悪い。そのため、バルーンカテーテ
ルの生体への挿入性が悪いという問題点があった。
【0006】そこで、特開平3−205064において
は、ポリカプロラクタム等の親水性の高分子層をバルー
ンカテーテルのバルーン部外表面に設けてバルーン部の
滑り性を向上させ、バルーンカテーテルの生体への挿入
性を高めることが提案されている。
【0007】また、特開平4−202441では、生体
内留置具表面に水溶性高分子鎖を固定することで、水に
濡れるとヌルヌルとした潤滑性を示す生体内留置具が提
案されている。
【0008】しかし、生体内留置具と生体との間の滑り
性を向上させて挿入性を高めると、逆に、生体内に留置
した生体内留置具が目的部位より移動したり抜け落ちた
りする虞があった。また、逆に、留置性を高めるために
留置する生体内留置具にフラップやバルーン等の固定部
材を設けることが従来から行われているが効果がまだ不
十分であった。
【0009】また、ハイパーサミア治療は食道癌や総胆
管癌等を体腔内から加温治療するが、そのためには、治
療中、ハイパーサミア用アプリケータを患部に固定する
必要がある。しかし、ハイパーサミア用アプリケータは
バルーン等で固定するだけなので、患部への固定効果が
不十分であった。そのため、ハイパーサミア治療におい
て、患者が意識下または無意識下に動くと、ハイパーサ
ミア用アプリケータが患部から移動してしまう虞があっ
た。
【0010】本発明は上記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、生体内に挿入・抜去
する時には滑り性が高く挿入・抜去が容易で、かつ、留
置時には生体との摩擦力が高くなり固定・留置性が高く
なる生体内留置具を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、生体内に挿入される挿入部の外表面の少
なくとも一部に、臨界温度以下では親水性かつ潤滑性を
示すとともに臨界温度以上では疎水性かつ非潤滑性を示
す温度感応性潤滑処理層を設けたものである。
【0012】水への溶解度の温度係数が負の値を示す温
度感応性水溶性高分子は低温では水溶性を示すが、高温
側では相転移をおこし疎水性となって凝集する。この様
な相転移がおこる臨界温度を有する高分子には、例えば
ポリ−N−イソプロピルアクリルアミド、ポリ−N−エ
チルアクリルアミド、ポリ−N−n−プロピルアクリル
アミド、ポリ−N−n−プロピルメタクリアミド、ポリ
−N−イソプロピルメタクリアミド、ポリ−N−シクロ
プロピルアクリルアミド、ポリ−N−シクロプロピルメ
タクリアクリルアミド、ポリ−N−,−Nエチルメチル
アクリルアミド、ポリ−N,Nジエチルアクリルアミ
ド、ポリ−N−アクリルプロリジン、ポリ−N−アクリ
ルビヘリジン、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリ−エ
チルオキサゾリン等のアミド系温度感応性水溶性高分
子、ポリビミルアルコールの部分酢化物、ポリビニルメ
チルエーテル、ポリビニルアルコール誘導体、メチルセ
ルロース、ポリヒドロキシプロピルアクリレート、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロース等のアルコール系温度感応性水溶性高分子、
ポリエチレンオキシド、エチレンオキシド−プロピレン
オキシドのコポリマー、ポリエチレンオキシド−ポリプ
ロピレンオキシド−ポリエチレンオキシドのブロックコ
ポロマー、アルキル−ポリエチレンオキシドブロックポ
リマー、ポリメチルビニルエーテル等のポリエーテル系
温度感応性水溶性高分子、ポリメタクリル酸等のカルボ
ン酸系温度感応性水溶性水溶性高分子がある。
【0013】したがって、上記温度によって水溶性と疎
水性の二つの状態を示す温度感応性水溶性高分子鎖を生
体内留置具を構成するポリウレタン、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリ塩化ビニル、フッ素樹脂等の樹脂表
面に化学的に結合・固定し、前記生体内留置具表面上の
温度感応性水溶性高分子を加熱または冷却するための加
熱手段または冷却手段を生体内留置具または生体内留置
具を生体内に挿入する生体内挿入具に設けたものであ
る。
【0014】
【作用】本発明を温度感応性水溶性高分子としてポリ−
N−イソプロピルアクリルアミドを例にとって説明す
る。図1において、1は生体内留置具を構成するポリウ
レタンやPTFE等の高分子からなる基材であり、2は
基材1の表面上に化学的に結合固定されたポリ−N−イ
ソプロピルアクリルアミドの高分子鎖であり、3は水分
子である。図1の(a)はポリ−N−シソプロピルアク
リルアミドの臨界温度(30℃)以下の水中に漬けた状
態である。ポリ−N−イソプロピルアクリルアミド2は
臨界温度以下では水溶性であるため高分子鎖間に水分子
3を大量に含んだ散漫層を形成している。この状態で水
中から取り出してもポリ−N−イソプロピルアクリルア
ミド2はその高分子鎖間に水分子3を大量に保持した散
漫層の状態を取り続ける。この高分子鎖間の水分子3に
より基材1の表面は高い潤滑性を示すこととなる。
【0015】続いて、基材1とポリ−N−イソプロピル
アクリルアミド2を臨界温度以上に加温すると、図1の
(b)に示すようにポリ−N−イソプロピルアクリルア
ミド2の高分子鎖は疎水性となり高分子鎖間の水分子3
を放出・凝縮し、基材1の表面に凝着する。そのため、
基材1の表面から水分子3が無くなり基材1の表面は潤
滑性を示さなくなる。
【0016】上記のようにポリ−N−イソプロピルアク
リルアミド2の高分子鎖を表面に固定した基材1の表面
は臨界温度を境に臨界温度以下では親水性でかつ高い潤
滑性を示し、臨界温度以上では疎水性でかつ非潤滑性で
高い摩擦を示す。そのため、基材1を生体内留置具表面
に用いた生体内留置具は、挿入時には生体内留置具挿入
部を臨界温度以下に保つことにより高い潤滑性と挿入性
を示し、留置時には臨界温度以上に保つことで生体内留
置具挿入部を非潤滑状態とし留置性を上げる事ができ
る。
【0017】上記ポリ−N−イソプロピルアクリルアミ
ドの高分子鎖を基材表面に化学的に結合・固定するに
は、基材表面にペルオキシドまたはラジカル等の活性基
を生成し、この活性基を反応開始点として表面グラフと
重合することで可能である。
【0018】具体的には、紫外線照射処理・プラズマ処
理・マイクロウェーブ処理・γ線や電子線等の放射線処
理・オゾン処理・過酸化水素処理等の表面処理により基
材表面にペルオキシドやラジカル等の活性基を生成す
る。続いて、N−イソプロピルアクリルアミドモノマー
を含んだ反応溶液中に表面に活性基を生成した基材を浸
漬し、リボフラビン等の光増感剤を加えた後、ポリ−N
−イソプロピルアクリルアミドの臨界温度以下に反応溶
液を保持しつつ高圧水銀灯等により紫外線から可視光線
の光を基材表面に均一に照射し表面グラフト重合を行う
ことによりポリ−N−イソプロピルアクリルアミドの高
分子鎖を基材表面に化学的に結合・固定ができる。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本発明の実施例を説
明する。図2ないし図5は本発明の第1の実施例を示す
ものである。図2において、4はバルーンカテーテルで
あり、5はバルーンカテーテル4上に設けられたバルー
ン部材であり、6はバルーン部材5外表面に設けられた
ポリ−N−イソプロピルアクリルアミド(臨界温度約3
0度)等の臨界温度が体温以下の温度感応性水溶性高分
子からなる温度感応性潤滑処理層であり、7はバルーン
カテーテル4内を手元側からバルーンカテーテル先端側
に挿通し、バルーン部材5内に空気等を送り込みバルー
ン部材5を拡張するための送気ルーメンであり、8はバ
ルーンカテーテル4内を手元側からバルーンカテーテル
先端側に挿通し、バルーンカテーテル4の先端に開口部
を有する送廃液用ルーメンである。
【0020】また、図3において、11はバルーンカテ
ーテル4の送気ルーメン7に接続される送気用チューブ
であり、10はシリンジであり、9は冷却水を送液する
冷却装置であり、12は冷却装置9に接続されバルーン
カテーテル4の送廃液用ルーメン8に冷却水を送液する
送液チューブであり、13はバルーンカテーテル4の送
廃液用ルーメン8に接続されガイドワイヤーやガイドカ
テーテル等を挿通させる逆止弁を有した挿通チューブで
ある。
【0021】次に、上記構成の生体内留置具の作用につ
いて図4および図5を参照しつつ説明する。図4におい
て18は十二指脹であり、15は総胆管であり、17は
膵管であり、16は総胆管癌であり、14はバルーンカ
テーテル4の送廃液用ルーメン8に挿通されバルーンカ
テーテル4を総胆管15内に誘導するガイドカテーテル
である。
【0022】本実施例においては、まず、バルーンカテ
ーテル4を生体内に挿入する前にバルーンカテーテル4
の送廃液用ルーメン8内に冷却水を流しながらバルーン
部材5表面を生理食塩水等で濡らしてやる。冷却水によ
りバルーン部材5表面の温度感応性潤滑処理層6は臨界
温度以下に維持されるため、親水性を示し高い潤滑性を
示すこととなる。続いて、第4図に示すように冷却水を
流しながら予め生体内の目的部位に挿入留置されている
ガイドカテーテル14のガイドカテーテル14の手元側
端をバルーンカテーテル4の送廃液用ルーメン8内に挿
通しガイドカテーテル14に沿ってバルーンカテーテル
4を生体内に挿入する。この時、冷却水によりバルーン
部材5表面の温度感応性潤滑処理層6は常に親水性と高
い潤滑性を示し、バルーンカテーテル4は容易に生体内
に挿入される。
【0023】バルーンカテーテル4を目的部位までに挿
入した段階で冷却水の送液を止めガイドカテーテル14
をバルーンカテーテル4から抜去する。そして、送気ル
ーメン7を通じてバルーン部材5中に空気を送気しバル
ーン部材5を拡張し、バルーンカテーテル4を生体内に
留置する。冷却水の送液を止めることによりバルーン部
材5表面の温度感応性潤滑処理層6は臨界温度30℃を
越えて体温にまで温められ、温度感応性潤滑処理層6は
疎水性となり滑らなくなる。
【0024】この状態で胆管内に留置・固定されたバル
ーンカテーテル4の送廃液用ルーメン8を通して胆汁等
を体外へ排出する。また、ドレナージ終了後には、バル
ーン部材5内の空気を送気用ルーメン7を通して廃気し
バルーン部材5を収縮させ、再び送廃液用ルーメン8を
通して冷却水を流す。バルーン部材5外表面の温度感応
性潤滑処理層6は臨界温度以下に冷却され親水性でかつ
潤滑性を持つようになり、バルーンカテーテル4は容易
に生体外へ抜去することができる。
【0025】このように、本実施例の生体内留置具は、
バルーンカテーテル4のバルーン部材5表面に体温以下
に臨界温度を有する熱感応性潤滑処理層6を設け、また
バルーンカテーテル4に冷却手段を設けたことにより、
バルーンカテーテル4を生体内に挿入する段階では温度
感応性潤滑処理層6を臨界温度以下に冷却し高い潤滑性
をバルーン部材5に付与し、挿入性を向上させられる。
また、留置時には冷却を止めることによりバルーン部材
5の表面を臨界温度以上(体温まで)に昇温し、バルー
ン5表面を非潤滑性とし生体との摩擦を高め留置性を向
上させられる。生体内留置中は常にこの状態が維持され
るため高い留置・固定性を示す。また、バルーンカテー
テル4の抜去時には再びバルーン部材5を冷却すること
によりバルーン部材5の表面に潤滑性を付与し抜去し易
くできる。
【0026】図6および図7は本発明の第2の実施例を
示すものである。本実施例はピッグティルカテーテルに
応用したものであり、図7はピッグティルカテーテルの
先端側を直線上に伸ばした状態を示している。図7にお
いて19はピッグティルカテーテル挿入部であり、20
はピッグティルカテーテル挿入部19の先端側外周面上
に設けられたポリ−N−イソプロピルアクリルアミド等
の臨界温度が体温以下の温度感応性水溶性高分子からな
る温度感応性潤滑処理層であり、21および22はピッ
グティルカテーテル挿入部19を手元側から先端側へ挿
通し、先端において開口部を有する送廃液用ルーメンで
あり、23はピッグティルカテーテル挿入部19の先端
側の側面に設けられ、ピッグティルカテーテル外周部と
送廃液用ルーメン21および22の内腔とを挿通する側
孔である。
【0027】図6は本実施例のピッグティルカテーテル
の全体構成図である。図において、24は送廃液用ルー
メン21に接続された送廃液用チューブであり、25は
送廃液用ルーメン22に接続された送廃液用チューブで
ある。
【0028】次に、上記構成のピッグティルカテーテル
の作用について説明する。本実施例において送廃液用ル
ーメン21内に予め生体内目的部位にまで挿入されてい
るガイドカテーテルを挿通し、かつ冷却水を流すことで
温度感応性潤滑処理層20を臨界温度以下に保持しつつ
ピッグティルカテーテル挿入部19を生体内目的部位ま
で挿入する。送廃液用ルーメン21を通して生体内へ流
れ込む冷却水は送廃液ルーメン22を通して生体外へ廃
液される。
【0029】本実施例において送廃液用ルーメン21お
よび22の使用方法は上記に限らず、例えば、送廃液用
ルーメン21に冷却水を流し送廃液用ルーメン22にガ
イドカテーテルを挿通し、かつ送廃液用ルーメン22を
通して生体に流れ込む冷却水を生体外へ排出しても良
い。
【0030】上記構成では、送廃液用ルーメンを複数持
つことにより、一つのルーメンで冷却水を送液し、もう
一方のルーメンで廃液を行うことにより、生体内、特に
総胆管内に冷却水が溜まり総胆管内の内圧上昇によって
苦痛を患者に与えることがない。
【0031】また、ガイドカテーテルを挿通した送廃液
用ルーメンを通じて冷却水を送液すると、ガイドカテー
テルにより送廃液用ルーメンの内腔が塞がれ冷却水の流
れが悪くなる場合がある。この場合、冷却水による例約
能が低下し温度感応性潤滑処理層を臨界温度以下に保て
ず潤滑性を付与できなくなる。それに対し、本実施例の
ようにガイドカテーテルを挿通しない方の送廃液用ルー
メンを通じて冷却水を送液することにより、そのような
問題点がなくなる。
【0032】図8に本実施例のその他の例を示す。図8
において、19はピッグティルカテーテル挿入部であ
り、27はピッグティルカテーテル挿入部19を手元側
から先端側に挿通し先端側にて開口部を有する廃液用ル
ーメンであり、本ルーメンを通じてガイドカテーテルの
挿通および胆汁等の廃液を行う。26はピッグティルカ
テーテル挿入部19を手元側から先端側に挿通し先端部
にて互いに連絡する2本の冷却用ルーメンであり、冷却
用ルーメン26を通して冷却水がピッグティルカテーテ
ル挿入部19内を還流する。
【0033】本実施例においては冷却水が生体内に排出
されることがないため、冷却水を滅菌する必要が無くな
る。また、温度感応性潤滑処理層は、ピッグティルカテ
ーテル先端部分のみではなく、挿入部全長に行っても良
い。
【0034】図9および図10は本発明の第3の実施例
を示すものである。本実施例はERBDチューブに応用
したものであり、図9において、28はERBDチュー
ブであり、29はERBDチューブ本体であり、30は
ERBD本体29の外周面上に設けられたポリ−N−イ
ソプロピルアクリルアミド等の臨界温度が体温以下の温
度感応性水溶性高分子からなる温度感応性潤滑処理層で
あり、32はプッシャーチューブ挿入部であり、33は
プッシャーチューブ挿入部32を手元側から先端側に挿
通し、プッシャーチューブ挿入部32先端側に開口部を
有するガイドルーメンであり、31はERBDチューブ
28内腔とガイドルーメン33とを同軸に挿通するガイ
ドカテーテルである。また、図10は本実施例であるE
RBDチューブのシステムであり、34はガイドルーメ
ン33内に冷却水を送液する送液用チューブである。
【0035】次に、上記構成のERBDチューブの作用
を図11を参照しつつ説明する。図において、35は側
視型内視鏡であり、36は十二指脹であり、37は総胆
管であり、38は膵管である、39は総胆管癌である。
【0036】まず、ガイドチューブ31を経時内視鏡的
に総胆管癌による狭窄部を越えて挿入し留置する。次に
ERBDチューブ28とプッシャーチューブ挿入部32
にガイドカテーテルを挿通し、続いて送液用チューブ3
4によってガイドルーメン33を通して冷却水を流し、
ERBDチューブ28を冷却する。ERBDチューブ2
8外周面上の温度感応性潤滑処理層30は冷却されるこ
とにより親水性となり潤滑性を示す。次に、経内視鏡的
にERBDチューブ28とプッシャーチューブ挿入部3
2を十二指脹まで挿入し、ERBDチューブ28を総胆
管狭窄部を越えて挿入・留置する。この時、ERBDチ
ューブ28の外周面はプッシャーチューブ挿入部32か
らの冷却水により常に冷却され潤滑性を示し、総胆管へ
の挿入は容易である。
【0037】ERBDチューブ28が挿入されプッシャ
ーチューブ挿入部32およびガイドカテーテル31が抜
去されると、ERBDチューブ28は体温によって温め
られ、その温度が臨界温度以上となり温度感応性潤滑処
理層30が疎水性となって滑らなくなる。
【0038】ERBDチューブや卵管閉塞具のように生
体内留置具全体が生体内に挿入・留置される場合、生体
内留置具そのものに加温・冷却手段を設けて生体内留置
具の温度制御をすることができず、挿入時には挿入性を
上げ、留置時には滑らなくして留置性を上げることがで
きない。
【0039】しかしながら、本実施例では、生体内留置
具を生体内に挿入・留置する生体内挿入具に冷却手段を
設けることによって、ERBDチューブや卵管閉塞具の
ように生体内留置具全体が生体内に挿入・留置されるも
のについても、挿入時には臨界温度以下に冷却し生体内
留置具の外表面を親水性とし挿入性を上げることがで
き、かつ留置時には臨界温度が体温以下のため生体内留
置具の外表面が疎水性となり留置性が上がる。
【0040】なお、冷却水の送液にはプッシャーチュー
ブだけでなく、ガイドカテーテルを用いても良い。例え
ば、図12において28はERBDチューブであり、4
0はプッシャーチューブであり、41はガイドカテーテ
ルであり、42はガイドカテーテル40の手元側から先
端側に挿通し、先端側に開口部を有するガイドルーメン
であるが、ガイドルーメン42を通じて冷却水を送水し
ERBDチューブ28を冷却してもよい。また、ガイド
カテーテル41の先端部に側孔を設けてもよい。この場
合、側孔からも冷却水が流れるのでERBDチューブ2
8の冷却効果が高い。
【0041】図13は本発明の第4の実施例を示すもの
である。本実施例は本発明を瘻孔拡張具に用いたもので
あり、図において、43はPTCCS等を行うため、経
皮的に胆嚢にまで開けられた瘻孔を形成させる瘻孔拡張
具であり、44は瘻孔拡張具43の外周面に設けられた
臨界温度38〜40℃のポリビニルメチルエーテル等の
臨界温度が体温以上の温度感応性水溶性高分子からなる
温度感応性潤滑処理層であり、45はヒーターであり、
58はヒーター45を加温するための電源である。
【0042】続いて上記構成の瘻孔拡張具の作用を図1
4を参照しつつ説明する。図中、46は胆嚢であり、4
7は総胆管である。瘻孔は先ず、針状の穿刺具を経皮的
に胆嚢にまで穿刺する。続いて穿刺具に沿って水に濡ら
して表面をヌルヌルした潤滑状態とした瘻孔拡張具43
を胆嚢にまで挿入する。瘻孔拡張具43は臨界温度が体
温以上であるため、水に濡らしただけでヌルヌルした潤
滑状態を示し、これは生体内に挿入しても変わらない。
続いて、ヒーター45に通電し瘻孔拡張具43を臨界温
度以上にまで昇温すると、瘻孔拡張具43の表面の温度
感応性潤滑処理層44が疎水性となり滑らなくなる。こ
の状態で放置し瘻孔が形成されてから通電を止めると、
瘻孔拡張具43は体温にまで温度が低下し、温度感応性
潤滑処理層44は親水性となり潤滑性を示す。この状態
で瘻孔拡張具43を抜去し、より太い瘻孔拡張具43を
挿入・留置する。瘻孔が目的の径となるまでこれを繰り
返す。
【0043】このように、瘻孔形成具に加熱手段を設け
て、かつ温度感応性潤滑処理層の臨界温度を体温以上と
することで、冷却水を流して体温以下にまで温度感応性
潤滑処理層を冷やす必要がなく、構成がより簡単にな
る。また、瘻孔拡張具と生体との接触面が疎水性で乾い
ているため瘻孔の形成が速くなる。
【0044】図15および図16は本発明の第5の実施
例を示すものである。図15において、48はハイパー
サミア用アプリケータであり、49はハイパーサミア用
アプリケータ先端部のバルーン部材であり、50はバル
ーン部材49表面上に設けられたポリビニルメツルエー
テル等の臨界温度が体温以上の温度感応性水溶性高分子
からなる温度感応性潤滑処理層であり、51はハイパー
サミア用アプリケータの手元側から先端側に挿通しバル
ーン部材49内に開口部を有する冷却水還流用ルーメン
であり、52はRF波発生用の電極である。
【0045】図16は本実施例のハイパーサミア用アプ
リケータの全体構成を示しており、図において、53は
バルーン部材49上に設けられた熱電対に接続される熱
電対コードであり、54は冷却水還流用ルーメンに接続
される送水用チューブであり、55は電極52に接続さ
れる電極コードである。
【0046】続いて、食道部にできた癌組織の治療に本
実施例を使用した例を図17を参照しつつ説明する。図
17の(a)において、48はハイパーサミア用アプリ
ケータであり、49はバルーン部材であり、56は食道
であり、57は食道にできた癌組織である。
【0047】まず、体外において生理食塩水等によりバ
ルーン部材49の表面を濡らしてやる。室温下ではバル
ーン部材上の温度感応性潤滑処理層50はまだ臨界温度
以下のため親水性を示し、ヌルヌルとした潤滑性を示
す。この状態でハイパーサミア用アプリケータ48を生
体内の目的部位にまで挿入する。続いて、目的部位にま
でハイパーサミア用アプリケータ48を挿入した段階で
冷却水を還流させバルーン部材49を拡張し、バルーン
表面と患部組織とを密着させる。そして、電極52に通
電することでRF波を発生し患部組織を加温する。この
時、バルーン部材49の表面温度は約40℃となりバル
ーン部材49外表面の温度感応性潤滑処理層50の臨界
温度を越えるため、温度感応性潤滑処理層50は疎水性
となり高い摩擦性を示し、ハイパーサミア用アプリケー
タの患部への固定性が上がる。
【0048】また、治療終了後加温を停止するとバルー
ン部材49表面温度は体温にまで下がるため、バルーン
部材49上の温度感応性潤滑処理層50は臨界温度以下
となり再び潤滑性を示し、ハイパーサミア用アプリケー
タ48の生体内患部からの抜去が容易となる。
【0049】このように、本実施例のハイパーサミア用
アプリケータは、バルーン部材表面に設けた温度感応性
潤滑処理層の臨界温度が体温以上でかつハイパーサミア
治療温度以下のため、ハイパーサミア用アプリケータを
生体内患部に挿入するときはバルーン部材が潤滑性を示
すため挿入が容易である。また、例えば本実施例のよう
に食道や気管等にハイパーサミア用アプリケータを挿入
するときバルーン部分が組織と引っ掛かり反射運動がお
きて患者が苦しむことがあるが、本実施例においては高
い潤滑性をバルーン部材が示すためその様なことがなく
患者の負担が少なくなる。また、挿入時の組織とハイパ
ーサミア用アプリケータとの摩擦による生体粘膜組織の
損傷が起きにくくなる。
【0050】また、ハイパーサミア治療を行うときは、
バルーン部材表面の温度感応性潤滑処理層が疎水性で非
潤滑状態となり高い摩擦性を示すようになる。そのた
め、治療中に患者が動くこと等によりハイパーサミア用
アプリケータが患部より動いてしまうことがなく、確実
にハイパーサミア治療を行うことができる。また、挿入
時の組織とハイパーサミア用アプリケータとの摩擦によ
る生体粘膜組織の損傷が起きにくくなる。
【0051】また、ハイパーサミア治療を行うときは、
バルーン部材表面の温度感応性潤滑処理層が疎水性で非
潤滑状態となり高い摩擦性を示すようになる。そのた
め、治療中に患者が動くこと等によりハイパーサミア用
アプリケータが患部より動いてしまうことがなく、確実
にハイパーサミア治療を行うことができる。
【0052】図18および図19は本発明の第6の実施
例を示すものである。本実施例は導尿カテーテルであ
り、図18において、58は導尿カテーテルであり、5
9は導尿カテーテル本体であり、61はバルーン部材で
あり、60は導尿カテーテル本体59とバルーン部材6
1の外周面に設けられたポリ−N−イソプロピルアクリ
ルアミド等の臨界温度が体温以下の温度感応性水溶性高
分子からなる温度感応性潤滑処理層であり、62は導尿
カテーテル58の手元側から先端側に挿通し、先端に開
口部を有する排尿用ルーメンであり、63は導尿カテー
テル58の手元側から先端側に挿通し、バルーン部材6
1内い開口部を有する送気ルーメンである。
【0053】続いて、上記構成の導尿カテーテルの作用
を図19を参照しつつ説明する。図において、58は導
尿カテーテルであり、64は膀胱である。本実施例の導
尿カテーテル58を、まず、体外で臨界温度以下の生理
食塩水に浸し表面をヌルヌルした潤滑状態とする。そし
て、ヌルヌルした状態の導尿カテーテル58を尿道に挿
入する。導尿カテーテル58は挿入時、体温によって温
められるが、挿入時間が短いので導尿カテーテル58表
面が臨界温度以上に温められる前に目的部位にまで挿入
することができる。そのため、挿入時には導尿カテーテ
ル58の表面がヌルヌルした状態であるため挿入が容易
である。目的部位にまで挿入した後、しばらくすると導
尿カテーテル58の表面は臨界温度以上にまで温められ
るため、表面が疎水性となり潤滑しなくなり留置性が高
くなる。
【0054】導尿カテーテルのように短時間に挿入が可
能な生体内留置具の場合、留置具表面に温度感応性潤滑
処理層を設けるだけの簡単な構造で第1の実施例から第
5の実施例までと同じ効果が得られる。
【0055】ところで、第5実施例においては、バルー
ン部材上にのみ温度感応性潤滑処理層を設けたが、バル
ーン部材以外のハイパーサミア用アプリケータの生体内
挿入部分にアクリルアミドやジメチルアクリルアミド等
の親水性潤滑処理層やポリビニルメチルエーテル等の臨
界温度が体温以上の温度感応性潤滑処理層を設けてもよ
い。この場合、ハイパーサミア用アプリケータを生体内
に挿入する前に生理食塩水等で濡らし、ハイパーサミア
用アプリケータ表面をヌルヌルした潤滑状態にした後に
生体内に挿入する。ハイパーサミア用アプリケータ全体
がヌルヌルした潤滑性を示すため、第5実施例に比べ、
より高い挿入性が得られ、また生体組織へ損傷を与える
可能性が低くなる。
【0056】また、ハイパーサミア用アプリケータのバ
ルーン部分に温度感応性潤滑処理層を設け、さらにハイ
パーサミア用アプリケータの生体内挿入部分の全長にわ
たり親水性潤滑処理層や温度感応性潤滑処理層を設けず
部分的に非処理部分を設けてもよい。例えば、バルーン
部材より先端側の部分にだけ処理層を設けてもよく、ま
たバルーン部材より手元側で間に非処理部分を有した複
数箇所に処理層を設けてもよい。
【0057】また、本発明のハイパーサミア用アプリケ
ータへの応用は、ハイパーサミア治療法の効果を上げる
ために放射線治療との併用が考えられる。図20はハイ
パーサミアで使用されるアプリケータの先端部である、
アプリケータを支えるシャフト101と位置固定用のバ
ルーン102、このバルーンには冷却水が循環される。
また、表面には放射線用のフィルム103が巻かれてい
る。シャフト101には高周波を発する電極104が螺
旋状にまかれており、中心には放射線照射用プローブ1
05が入れられるようになっており、その先端には放射
線源106が埋入している。
【0058】現在、内腔用放射線プローブと、ハイパー
サミア用プローブとは別体となっている。上記の様な構
造だと、放射線療法とハイパーサミア療法の同時進行が
可能となり、治療時間の減少が望め、患者の負担が軽減
する。また、放射線照射量はコンピュータで計算して算
出しているが、上記の構成だと、フィルムにより実際に
照射された線量を知ることができる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
生体内に留置する生体内留置具やハイパーサミア用アプ
リケータが挿入時には高い潤滑性を示し挿入が容易で、
かつ挿入時に生体内留置具やハイパーサミア用アプリケ
ータと生体組織との摩擦による生体組織への損傷を生じ
ることが少なくなり、また、留置時には生体内留置具や
ハイパーサミア用アプリケータバルーン部の摩擦が高く
なり留置性が高くなる。また、留置した生体内留置具や
ハイパーサミア用アプリケータを生体から抜去するとき
も再び潤滑性を与えることにより、容易かつ安全に行え
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概要を説明するための概略図である。
【図2】本発明の第1の実施例であるバルーンカテーテ
ルの要部断面図である。
【図3】図2のバルーンカテーテルのシステム構成図で
ある。
【図4】総胆管内にバルーンカテーテルを挿入した様子
を示す状態図である。
【図5】総胆管内においてバルーンカテーテルを固定し
た様子を示す状態図である。
【図6】本発明の第2の実施例であるピッグティルカテ
ーテルの全体構成図である。
【図7】図6のピッグティルカテーテルの先端側を直線
上に伸ばした状態を示す断面図である。
【図8】図7のピッグティルカテーテルの変形例を示す
断面図である。
【図9】本発明の第3の実施例であるERBDチューブ
の要部断面図である。
【図10】図9のERBDチューブのシステム構成図で
ある。
【図11】図9のERBDチューブを総胆管内に挿入し
た様子を示す状態図である。
【図12】図9のERBDチューブの変形例を示す要部
断面図である。
【図13】本発明の第4の実施例である瘻孔拡張具の要
部断面図である。
【図14】図13の瘻孔拡張具を胆嚢まで挿入した様子
を示す状態図である。
【図15】本発明の第5の実施例であるハイパーサミア
用アプリケータの要部断面図である。
【図16】図15のハイパーサミア用アプリケータの全
体構成図である。
【図17】図15のハイパーサミア用アプリケータを食
道に挿入した様子を示す断面図である。
【図18】本発明の第6の実施例である導尿カテーテル
の要部断面図である。
【図19】図18の導尿カテーテルを尿道内で固定した
様子を示す状態図である。
【図20】ハイパーサミアで使用されるアプリケータの
先端部の概略図である。
【符号の説明】
6…温度感応性潤滑処理層、4…バルーンカテーテル
(生体内留置具)。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年11月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】生体内にカテーテル等の生体内留置具を
挿入・留置する術式が現在広く行われている。生体内留
置具には、胆管癌等によって閉塞した胆管の黄疸症状を
回避するERBDチューブやENBDチューブ、狭窄し
た尿管内に留置され尿の排出を行う尿管ステント、PT
CSやPTCCSを行う際に瘻孔を形成するため経皮的
に総胆管や胆嚢に挿入・留置される瘻孔拡張具、血管に
留置され高濃度栄養液を投与するIVHカテーテル、卵
管内に留置され卵管を閉塞する不妊手術用卵管閉塞具、
生体内に挿入され患部においてRF波やマイクロ波等の
電磁波エネルギーにより生体組織を加温し治療するハイ
パーサミア用アプリケータ等がある。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【作用】本発明を温度感応性水溶性高分子としてポリ−
N−イソプロピルアクリルアミドを例にとって説明す
る。図1において、1は生体内留置具を構成するポリウ
レタンやPTFE等の高分子からなる基材であり、2は
基材1の表面上に化学的に結合固定されたポリ−N−イ
ソプロピルアクリルアミドの高分子鎖であり、3は水分
子である。図1の(a)はポリ−N−イソプロピルアク
リルアミドの臨界温度(30℃)以下の水中に漬けた状
態である。ポリ−N−イソプロピルアクリルアミド2は
臨界温度以下では水溶性であるため高分子鎖間に水分子
3を大量に含んだ散漫層を形成している。この状態で水
中から取り出してもポリ−N−イソプロピルアクリルア
ミド2はその高分子鎖間に水分子3を大量に保持した散
漫層の状態を取り続ける。この高分子鎖間の水分子3に
より基材1の表面は高い潤滑性を示すこととなる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】このように、本実施例の生体内留置具は、
バルーンカテーテル4のバルーン部材5表面に体温以下
に臨界温度を有する温度感応性潤滑処理層6を設け、ま
たバルーンカテーテル4に冷却手段を設けたことによ
り、バルーンカテーテル4を生体内に挿入する段階では
温度感応性潤滑処理層6を臨界温度以下に冷却し高い潤
滑性をバルーン部材5に付与し、挿入性を向上させられ
る。また、留置時には冷却を止めることによりバルーン
部材5の表面を臨界温度以上(体温まで)に昇温し、バ
ルーン5表面を非潤滑性とし生体との摩擦を高め留置性
を向上させられる。生体内留置中は常にこの状態が維持
されるため高い留置・固定性を示す。また、バルーンカ
テーテル4の抜去時には再びバルーン部材5を冷却する
ことによりバルーン部材5の表面に潤滑性を付与し抜去
し易くできる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】まず、ガイドチューブ31を経内視鏡的
総胆管癌による狭窄部を越えて挿入し留置する。次にE
RBDチューブ28とプッシャーチューブ挿入部32に
ガイドカテーテルを挿通し、続いて送液用チューブ34
によってガイドルーメン33を通して冷却水を流し、E
RBDチューブ28を冷却する。ERBDチューブ28
外周面上の温度感応性潤滑処理層30は冷却されること
により親水性となり潤滑性を示す。次に、経内視鏡的に
ERBDチューブ28とプッシャーチューブ挿入部32
を十二指脹まで挿入し、ERBDチューブ28を総胆管
狭窄部を越えて挿入・留置する。この時、ERBDチュ
ーブ28の外周面はプッシャーチューブ挿入部32から
の冷却水により常に冷却され潤滑性を示し、総胆管への
挿入は容易である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】図15および図16は本発明の第5の実施
例を示すものである。図15において、48はハイパー
サミア用アプリケータであり、49はハイパーサミア用
アプリケータ先端部のバルーン部材であり、50はバル
ーン部材49表面上に設けられたポリビニルメチルエー
テル等の臨界温度が体温以上の温度感応性水溶性高分子
からなる温度感応性潤滑処理層であり、51はハイパー
サミア用アプリケータの手元側から先端側に挿通しバル
ーン部材49内に開口部を有する冷却水還流用ルーメン
であり、52はRF波発生用の電極である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体内に挿入される挿入部の外表面の少
    なくとも一部に、臨界温度以下では親水性かつ潤滑性を
    示すとともに臨界温度以上では疎水性かつ非潤滑性を示
    す温度感応性潤滑処理層を設けたことを特徴とする生体
    内留置具。
JP5167036A 1993-07-06 1993-07-06 生体内留置具 Withdrawn JPH0724056A (ja)

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