JPH07240415A - 配線修正方法及び装置 - Google Patents

配線修正方法及び装置

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JPH07240415A
JPH07240415A JP3213694A JP3213694A JPH07240415A JP H07240415 A JPH07240415 A JP H07240415A JP 3213694 A JP3213694 A JP 3213694A JP 3213694 A JP3213694 A JP 3213694A JP H07240415 A JPH07240415 A JP H07240415A
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rotating
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Mikio Hongo
幹雄 本郷
Katsuro Mizukoshi
克郎 水越
Atsukimi Takada
敦仁 高田
Hidezo Sano
秀造 佐野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】LSIチップ上に配線を形成する際に、下地が
Al配線か絶縁膜かにかかわらず、一定幅・一定厚の配
線を、形成条件を変えずに形成し、高品質な配線修正を
実現すること。 【構成】直線偏光かつ連続発振レーザ光の偏光方向を1
/2波長板で調整した後、電気光学素子で偏光方向を9
0度回転させて必要な時間幅と繰り返しのパルス光に変
換するとともに、偏光ビームスプリッタで特定偏光成分
のみを取り出すことで、パルス光と連続発振光の重畳さ
れたレーザ光に変換し、このレーザ光をCVD材料ガス
雰囲気に置かれたLSI上に集光照射し、選択的に配線
を形成することによりLSI配線を修正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置及び電子回路
基板に形成された配線に発生した欠陥を修正する方法に
係り、特に配線の一部が欠落した欠陥に対して、レーザ
CVDを利用して材料ガス雰囲気に置かれた上記半導体
装置及び電子回路基板の配線の欠落した部分、あるいは
追加すべき部分に導電膜を形成し、修正する方法及び装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、配線の一部が欠落した欠陥に対し
てレーザCVDが用いられていた。特にレーザ照射部で
材料ガスを選択的に熱分解させ、金属を析出させて修正
する方法が広く行われている。例えば、レーザー研究,
第15巻,第2号,p.16〜30(1987.2)に
は材料ガスとしてMo(CO)6(モリブデンカルボニ
ル)等を用い、連続発振ArレーザによるレーザCVD
を利用した配線修正技術が開示されている。また、特開
平2−209483にはW(CO)6等を材料ガスとし
て、パルス発振YAGレーザを用いた修正技術が開示さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、配線修正を
行う場合、半導体装置及び電子回路基板の配線は絶縁膜
上に形成されており、レーザCVDで形成する修正配線
は半導体装置及び電子回路基板の配線(金属)上と絶縁
膜上に連続して形成しなければならない。これに対し
て、熱伝導率が大きい配線上に形成する場合はレーザ出
力を大きくする、あるいは形成速度(レーザ光の走査速
度)を遅くする等、照射エネルギを大きくする必要があ
る。しかし、配線の表面状態によって、反射率が変化し
たり、下地となる配線の幅や膜厚により、必要なエネル
ギが変化する。過大なエネルギで照射すると配線や下層
にダメージが発生したり、過小なエネルギで照射する
と、配線が形成できないことが起きる。
【0004】一方、熱伝導率が小さい絶縁膜上では、レ
ーザ出力を小さくする、あるいは形成速度を早くする
等、照射エネルギを小さくする必要がある。しかし、層
間絶縁膜下に他の配線が走っている部分とそうでない部
分で、熱の伝導状態が大きく変わり、配線が途切れたり
下層配線にダメージが生じたりする。
【0005】このような問題点に対して、例えば特開平
2−146724号公報には、配線上にはパルス発振の
レーザ光を、絶縁膜上には連続発振光を用いて配線を形
成する方法が開示されている。しかし、2種類の発振器
を準備する必要がある上、パルス発振光でレーザCVD
を行う場合、配線形成速度(レーザ光の走査速度)は連
続発振光で形成する場合の数十分の一以下と極めて遅
く、配線上と絶縁膜上とでレーザ出力,形成速度(レー
ザ光の走査速度)等、形成条件を変える必要があった。
また、連続発振光を発生する発振器を使用し、メカニカ
ルチョパによりパルス化する場合でも、連続発振光かパ
ルス光のどちらかしか使用できないため、配線上と絶縁
膜上とでレーザ出力,形成速度(レーザ光の走査速度)
等、形成条件を変える必要があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、配線上及び絶縁膜上に照射するレーザ光として、パ
ルス発振光に連続発振光を重畳して、同一位置に照射す
る。この時の連続発振光の出力として、絶縁膜上に配線
が形成できる程度に設定される。また、パルス光の出力
として、当然ながら下地基板(配線あるいは絶縁膜)に
ダメージが発生しない範囲に設定される。
【0007】また、上記課題を解決するための装置とし
て、例えば、連続発振出力を電気化学素子(EO素子)
でパルス化する際に、EO素子に入力する偏光方向を回
転させることにより実現できる。即ち、EO素子に電圧
を印加したときに透過する直線偏光を90度回転するよ
うに設定し、90度回転した偏光成分のみをレーザ光処
理部に到達できるように構成する。EO素子に電圧を印
加しないときは、直線偏光はレーザ光処理部に到達でき
ないように遮断される。この時、入射する直線偏光光の
偏光方向を僅かに回転することにより、EO素子に電圧
を印加しないときでも、直線偏光光は僅かに透過し、レ
ーザ光処理部に到達できる。回転角により、光量は調整
できる。
【0008】
【作用】配線を形成するに当り、連続発振光によりCV
D材料ガスの分解温度近くまで加熱し、パルス光で配線
を形成する。即ち、連続発振光によりCVD材料ガスの
分解温度近くまで昇温している部分が、パルス光により
更に加熱されて材料ガスの分解温度を超え、その部分の
みでCVD材料ガスが分解して配線が形成される。その
後、レーザパルスの終了ととともに照射されるレーザ光
は連続発振光のみとなるため、温度は急激に低下して成
膜が停止する。これを繰り返すことで、修正配線が形成
できる。当然、配線上と絶縁膜上では、熱伝導率の差に
起因して成膜速度が異なるが、その差は小さく、実用上
問題とはならない。
【0009】
【実施例】以下、図に従って本発明を詳細に説明する。
図1は本発明方法を実施するのに最適な配線修正装置で
ある。レーザ発振器1から発振されたレーザ光2は、シ
ャッタ3を通過した後、1/2波長板4,電気光学素子
(ポッケルスセル)5,偏光子6を透過し、ダイクロイ
ックミラー7で反射され、対物レンズ8で集光されなが
ら石英窓9を透過し、CVDチャンバ10内に設けたス
テージ11上に載置された試料(例えば半導体装置)1
2上に照射される。CVDチャンバ10にはバルブ13
を有する配管14を介してCVD材料ガスを格納したボ
ンベ15に接続されている。また、バルブ16を有する
配管17を介して真空ポンプ18に接続されている。ダ
イクロイックミラー7の上方にはハーフミラー20を介
して照明光源21が設置され、撮象レンズ22とTVカ
メラ23,モニタ24の組合せで試料面の観察,位置決
めが可能な構成になっている。また、透過率連続可変フ
ィルタ30、1/2波長板4の回転駆動部35、ポッケ
ルスセル5のドライバ36、出力測定用ミラー31の出
し入れ駆動部(図示せず)の制御と検出器32出力の取
り込み、バルブ13,16の開閉、ステージ11の駆動
制御などは制御装置38により制御される。ここで、レ
ーザ発振器1として、連続発振Arレーザに代表される
直線偏光レーザを使用する。直線偏光は1/2波長板4
を透過する際に、波長板を光軸を中心に回転することに
より、偏光方向を回転することができる。もちろん、レ
ーザ発振器1自体を、出力ビームを中心に回転させても
良い。一方、ポッケルスセル5は電圧を印加することに
より、透過する光の偏光方向を90度回転することがで
きる。即ち、1/2波長板4を透過した直線偏光レーザ
2は、ポッケルスセル5に電圧を印加しない状態では、
ポッケルスセル5の直後に置かれた偏光ビームスプリッ
タに代表される偏光子6をレーザ光が全く透過せず、電
圧を印加した時に100%透過する様に調整しておく
と、ポッケルスセル5に電圧を印加した時にだけレーザ
光をダイクロイックミラー7のお方向に照射することが
できる。このことは、ポッケルスセル5に電圧を印加す
る時間と繰り返しを制御することにより、発振器1出力
を最大とする任意のパルスレーザ光が得られたことにな
る。
【0010】一方、上記状態で1/2波長板4を光軸を
中心に回転(あるいは、発振器1を回転)させると、偏
光方向が回転し、ポッケルスセル5に電圧を印加しない
状態では偏光方向の回転角θに対して、発振器1出力の
sinθの自乗倍だけ偏光子6を透過し、ポッケルスセ
ル4に電圧を印加した時にはcosθの自乗倍の出力を
透過する。一般的にはθは小さな角度の範囲を用いる。
ここで、レーザ発振器1の直後に置かれた透過率連続可
変フィルタ30の透過率を調整する、あるいは発振器1
の出力を直接調整することでレーザ出力を調整すること
ができる。例えば、発振器1の出力を、200mWに設
定しておき、1/2波長板4を6.5度(発振器を回転
させる場合は13度)回転させることにより偏光面は1
3度回転し、ポッケルスセル5に電圧を印加しないとき
には、およそ10mWの連続発振出力が得られ、ポッケ
ルスセル5に電圧を印加した時にだけ出力はおよそ19
0mWが得られる。即ち、結果的に10mWの連続発振
出力に180mWのパルス出力が重畳された出力が得ら
れたことになる。発振器1の直後に透過率連続可変フィ
ルタ30を、また偏光子6の直後に出入り自在に設置し
た反射ミラー31とレーザ出力検出器32を設置し、透
過出力と1/2波長板4の回転角を調整することによ
り、発振器1出力を最大として連続発振出力とパルス出
力を任意に設定することができる。
【0011】ここで、CVDチャンバ10内を真空ポン
プ18で真空排気し、その後ボンベ15からCVD材料
ガスを供給して一定圧力になった時点でバルブ13を閉
じ、必要な出力に設定したレーザ光2を試料12上に照
射しつつステージ11を移動することにより、レーザ光
が照射された部分のみに配線を形成することができる。
CVD材料ガスとしては一般的に熱分解で金属が析出で
きるものが選択される。より具体的にはMo(CO)
6(モリブデンカルボニル),W(CO)6(タングステン
カルボニル),Ni(CO)4(ニッケルカルボニル)な
どのカルボニル化合物、Al(C25)3(トリメチルア
ルミニウム)などのアルキル金属化合物、SiH4(モ
ノシラン)あるいはSi26(ジシラン)とBCl
2(塩化ボロン),B(CH3)2(ジエチルボロン)など
のドーパント(不純物)材料ガスの組合せ等、レーザ照
射による熱分解で導電物質が析出可能な材料ガスが用い
られる。必要に応じて、バッファガスあるいはキャリヤ
ガスを使用しても良い。
【0012】またレーザ光として、連続発振のYAGレ
ーザの基本波あるいはその高調波など、連続発振レーザ
で直線偏光の出力が得られるものが選ばれる。しかし、
円偏光,楕円偏光,無偏光でも出力が充分に大きけれ
ば、直線偏光成分のみを取り出して利用することがで
き、全く同じ効果を得ることができる。
【0013】Al配線が形成されたLSIチップ上にMo
配線を形成する場合を例に、具体的に述べる。図2に試
料の断面を示す。SiO2膜51を形成したSi基板52
上にAl配線層53、更に保護膜(SiO2膜)54が形
成されている。通常、LSIは最上層のAl配線が形成
された後、保護膜として0.1〜5.0μmのSiO2
が形成されているが、ここでは0.2μmのSiO2膜が
形成された試料の場合を考える。このLSI上にMo(C
O)6ガス圧13.3Paの雰囲気中でArレーザ光を照
射して、ステージを移動することにより配線を形成す
る。幅50μmのAl配線が形成されている部分を横切
るようにMo配線を形成する。
【0014】形成したMo配線の平面図を図3に示す。
レーザ光を連続発振光のみとし、レーザ光出力を50m
W、ステージ移動速度10μm/secで形成すると、
Al配線が形成されていない部分では良好なMo配線55
が形成できたが、Al配線上ではMo配線55が途切れ
た。同様に、レーザ光を連続発振光のみとし、出力を2
00mW,ステージ移動速度10μm/secで形成す
ると、Al配線上では良好なMo配線56が形成できた
が、Al配線が形成されていない部分ではMo配線56が
太くなりすぎ、クラック57及び配線の剥離が生じて配
線として使用できなかった。
【0015】一方、レーザ光をパルス光のみとし、ピー
ク出力500mW,パルス幅20nsec,繰り返し1
0kHz,ステージ移動速度で0.5μm/secの条
件でMo配線58を形成すると、Al配線の有無に関係な
く良好なMo配線58が形成できた。
【0016】これに対して、本発明の方法である連続発
振光とパルス光を重畳して照射した結果、連続発振出力
を10mW、パルス出力をピーク出力400mW,パル
ス幅20nsec,繰り返し50kHz,ステージ移動
速度5μm/secでパルス光のみで形成した場合と同
様にAl配線の有無に関係なく良好なMo配線59が形成
できた。しかも、パルス光のみで形成する場合に比べ
て、10倍の形成速度が得られた。
【0017】このように、連続発振光とパルス光を重畳
して照射し、レーザCVDで配線を形成することによ
り、下地が熱的に不均一でも、下地によって形成条件を
変えることなく一定幅一定厚の配線を高速に形成でき
る。
【0018】次に、本発明装置の別な実施例について、
図4に示す。ここで、図1と共通の部分については同一
の番号で示す。レーザ発振器1から発振されたレーザ光
2は、シャッタ3,1/2波長板4を経て、偏光ビーム
スプリッタ61によりP偏光成分とS偏光成分に分割さ
れる。P偏光成分は偏光ビームスプリッタ61を透過
し、ポッケルスセル5,ミラー62を経る。一方、S偏
光成分は偏光ビームスプリッタ61で反射され、ミラー
63,1/2波長板64を経る。その後、分割されたレ
ーザ光は偏光ビームスプリッタ65で結合され、出力測
定用ミラー31を経てダイクロイックミラー7に照射さ
れる。この後は図1で説明した通りである。
【0019】ここで、レーザ発振器1として、直線偏光
のレーザ光を発振するもの、典型的には連続発振Arレ
ーザが選ばれる。しかし、これに限定されるわけではな
いことは既に述べた。発振されたレーザ光2は偏光ビー
ムスプリッタ61によりP偏光成分とS偏光成分に分割
される。P偏光成分とS偏光成分の比率は1/2波長板
4を駆動機構35で光軸を中心に回転させることにより
調整される。P偏光成分は偏光ビームスプリッタ61を
透過し、ポッケルスセル5,反射ミラー62を経て偏光
ビームスプリッタ65を透過する。ここで、ポッケルス
セル5にドライバ36で透過するレーザ光の偏光方向を
90度回転させる電圧を印加すると、偏光ビームスプリ
ッタ65に対してS偏光として入射するため、ダイクロ
イックミラー7の方向に曲げられる。即ち、ポッケルス
セル5に電圧を印加する時間と繰り返しに応じたパルス
光として、ダイクロイックミラー7に照射される。
【0020】一方、偏光ビームスプリッタ61で90度
偏向されたS偏光成分は反射ミラー63で反射され、1
/2波長板6を透過する。この時、透過するレーザ光の
偏光方向が90度回転するように、駆動機構66で1/
2波長板6を光軸を中心に回転させて調整し、偏光ビー
ムスプリッタ65にP偏光として入射させ透過する。こ
の結果、ポッケルスセル5で偏光方向を90度回転され
たレーザ光(パルス光)と偏光ビームスプリッタ61で
分割されたレーザ光(連続発振光)が重畳された状態で
ダイクロイックミラー7に照射される。この時のパルス
光と連続発振光の出力はレーザ発振器出力の調整と、1
/2波長板4,64の回転角の調整で任意に設定するこ
とができる。
【0021】例えば、発振器1の出力を500mWに調
整し、駆動機構35により1/2波長板4を10度回転
させるとレーザ光の偏光方向は20度回転し、およそ4
40mWのP偏光成分が偏光ビームスプリッタ61およ
びポッケルスセル5を透過するが、そのままでは偏光ビ
ームスプリッタ65を透過してしまい、ダイクロイック
ミラー7には到達しない。ここで、ポッケルスセル5に
偏光方向が90度回転する電圧を印加すると、レーザ光
は偏光ビームスプリッタ65にS偏光として入射するた
め、レーザ光はダイクロイックミラー7方向に曲げられ
る。即ち、ポッケルスセル5に電圧を印加する時間及び
繰り返しに応じたパルス光がダイクロイックミラー7に
照射されることになる。当然、発振器1を回転させても
全く同じ効果が得られる。
【0022】一方、偏光ビームスプリッタ61で90度
偏向されたS偏光成分58mWは1/2波長板64を透
過し、偏光ビームスプリッタ65にS偏光のまま入射す
るため、ダイクロイックミラー7には到達しない。ここ
で、1/2波長板64を駆動機構66により回転させ
る。例えば15度回転させることで偏光方向は30度回
転し、およそ14.5mWだけがP偏光成分として偏光
ビームスプリッタ65を透過し、ダイクロイックミラー
7に到達する。この状態で、ドライバ36から持続時間
100ns、繰り返し10kHzでポッケルスセル5に
電圧を印加すれば、ピーク出力440mW,パルス幅1
00ns,繰り返し10kHzのパルス光と出力14.
5mWの連続発振光が重畳されたレーザ光がダイクロイ
ックミラー7で反射され、このレーザ光を利用したレー
ザCVDにより選択的に導電膜を形成することができ
る。
【0023】図4に示した装置において、偏光ビームス
プリッタ61を透過したレーザ光をパルス化するため
に、電気光学素子(ポッケルスセル5)を使用したが、
音響光学素子(AOセル)を用いても全く同じ効果を得
ることができる。即ち、音響光学素子(AOセル)に超
音波が印加された時の1次回折光が反射ミラー62で反
射され偏光ビームスプリッタ65で90度偏向されるよ
うに、光軸と偏光方向を調整しておく。例えば、音響光
学素子(AOセル)の後に1/2波長板を配置し、偏光
ビームスプリッタ65でダイクロイックミラー7方向へ
レーザ光を偏向することができる。超音波が印加されな
い時は光軸が僅かに(通常数度)異なるので超音波が印
加されない時のレーザ光を遮光することにより、印加す
る超音波の時間と繰り返しに応じたパルス光が得られ
る。連続発振光については電気光学素子の場合と同じで
ある。
【0024】以上説明してきたが、本発明の装置は図1
および図4に示したものに限定されるわけではない。直
線偏光の連続発振レーザ光を任意の出力でパルス化する
とともに、連続発振レーザ光の一部を出力が調整可能な
状態でそのままパルス光に重畳するもので、本発明の趣
旨を逸脱しない範囲で光学素子を配置・構成したものも
含まれることは言うまでもない。また、本発明方法はレ
ーザCVDを実施するための光源として、パルス光と連
続発振光を重畳したレーザ光を使用するものであり、パ
ルス光と連続発振光を重畳したレーザ光の発生手段によ
って限定されるものではない。
【0025】
【発明の効果】以上、説明してきたように、連続発振レ
ーザ光を発生する発振器1台からパルス光と連続発振光
を発生させてこれらを重畳させ、CVD材料ガス雰囲気
中におかれた試料上に照射することにより、配線上と絶
縁膜上のように部分的に熱的な性質が異なっても、均一
な幅と厚さを有する配線を形成することができ、LSI
等の配線を高品質に修正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例である配線修正装置の構成を
示すブロック図である。
【図2】本発明を実施するのに最適なLSIの部分断面
図である。
【図3】従来技術及び本発明技術で形成した配線の平面
図である。
【図4】本発明の別な実施例である配線修正装置のう
ち、レーザ光を発生するための光学系のブロック図であ
る。
【符号の説明】
1…レーザ発振器、2…レーザ光、4,64…1/2波
長板、5…ポッケルスセル、6,61,65…偏光ビー
ムスプリッタ、8…対物レンズ、10…CVDチャン
バ、15…材料ガスボンベ、18…真空ポンプ、38…
制御装置、55,56,57,58,59…Mo配線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐野 秀造 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所生産技術研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】CVD材料ガス雰囲気中に置かれたLSI
    上にレーザ光を照射して前記CVD材料ガスを分解し、
    選択的に導電膜を形成して配線を修正する方法におい
    て、前記レーザ光が連続発振光とパルス光の重畳された
    レーザ光であることを特徴とする配線修正方法。
  2. 【請求項2】CVD材料ガス雰囲気中に置かれたLSI
    上にレーザ光を照射して前記CVD材料ガスを分解し、
    選択的に導電膜を形成して配線を修正する装置におい
    て、前記レーザ光を発生する手段が、直線偏光かつ連続
    発振光を発生するレーザ発振器と、偏光方向を回転する
    1/2波長板と、上記1/2波長板を光軸の回りに回転
    させる駆動機構と、偏光方向を90度回転させる電気光
    学素子と、特定の偏光成分のみを透過または反射する偏
    光子から構成されることを特徴とする配線修正装置。
  3. 【請求項3】CVD材料ガス雰囲気中に置かれたLSI
    上にレーザ光を照射して前記CVD材料ガスを分解し、
    選択的に導電膜を形成して配線を修正する装置におい
    て、前記レーザ光を発生する手段が、直線偏光かつ連続
    発振光を発生するレーザ発振器と、偏光方向を回転する
    1/2波長板と、上記1/2波長板を光軸の回りに回転
    させる駆動機構と、偏光成分によりレーザ光を分割する
    偏光ビームスプリッタと、分割された一方の偏光成分を
    パルス化する電気光学素子または音響光学素子と、分割
    された他方の偏光成分の偏光方向を回転する1/2波長
    板と、上記パルス化されたレーザ光と連続発振光を偏光
    方向の違いを利用して結合する偏光ビームスプリッタか
    ら構成されることを特徴とする配線修正装置。
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Cited By (9)

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