JPH07240353A - コンデンサの測定方法及び測定装置 - Google Patents
コンデンサの測定方法及び測定装置Info
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- JPH07240353A JPH07240353A JP6053014A JP5301494A JPH07240353A JP H07240353 A JPH07240353 A JP H07240353A JP 6053014 A JP6053014 A JP 6053014A JP 5301494 A JP5301494 A JP 5301494A JP H07240353 A JPH07240353 A JP H07240353A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 電源ノイズの影響を回避し、安定した測定が
できるとともに、信頼性の高い測定結果が得られるコン
デンサの測定方法及び測定装置を提供する。 【構成】 このコンデンサの測定方法及び測定装置は、
商用電源(24)の周期(t)に同期した同期信号(T
f)を得て、この同期信号に対応してデータ取込み時間
を設定することにより、データ処理手段(データ処理装
置16)にコンデンサからの測定データ(Do)の取込
みを行う。測定装置は、測定方法を実現する手段として
データ処理手段(データ処理装置16、積分型A/D変
換器160)、同期信号発生手段(タイミング信号発生
回路20)、測定制御手段(測定制御回路22)を備え
る。
できるとともに、信頼性の高い測定結果が得られるコン
デンサの測定方法及び測定装置を提供する。 【構成】 このコンデンサの測定方法及び測定装置は、
商用電源(24)の周期(t)に同期した同期信号(T
f)を得て、この同期信号に対応してデータ取込み時間
を設定することにより、データ処理手段(データ処理装
置16)にコンデンサからの測定データ(Do)の取込
みを行う。測定装置は、測定方法を実現する手段として
データ処理手段(データ処理装置16、積分型A/D変
換器160)、同期信号発生手段(タイミング信号発生
回路20)、測定制御手段(測定制御回路22)を備え
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、漏れ電流の測定等に用
いられるコンデンサの測定方法及び測定装置に関する。
いられるコンデンサの測定方法及び測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、コンデンサの性能は、漏
れ電流、静電容量、誘電体損失(tanδ)等によって規
定され、これらの値の多寡がその良否判定に用いられて
いる。そして、これらの特性を測定する上で漏れ電流は
主要なファクターであり、その測定が行われる。その一
つに積分型アナログ・ディジタル(A/D)変換方式を
用いた測定方法がある。この測定方法は、コンデンサに
流れるアナログ量としての電流をディジタル値に変換す
るとともに、それを時間について積分するものである。
れ電流、静電容量、誘電体損失(tanδ)等によって規
定され、これらの値の多寡がその良否判定に用いられて
いる。そして、これらの特性を測定する上で漏れ電流は
主要なファクターであり、その測定が行われる。その一
つに積分型アナログ・ディジタル(A/D)変換方式を
用いた測定方法がある。この測定方法は、コンデンサに
流れるアナログ量としての電流をディジタル値に変換す
るとともに、それを時間について積分するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
測定方法においては、商用電源のノイズが測定結果に影
響を与えており、それを減少させることが課題であっ
た。従来の場合、データ取込み時間をT、商用電源の周
期をtとすると、データ取込み時間Tを周期tの整数n
(n=1,2,3・・・)倍(T=nt)に設定するこ
とにより、電源ノイズの変動成分を零にする方法を取っ
ている。
測定方法においては、商用電源のノイズが測定結果に影
響を与えており、それを減少させることが課題であっ
た。従来の場合、データ取込み時間をT、商用電源の周
期をtとすると、データ取込み時間Tを周期tの整数n
(n=1,2,3・・・)倍(T=nt)に設定するこ
とにより、電源ノイズの変動成分を零にする方法を取っ
ている。
【0004】図5のAは商用電源の電圧波形、Bは取り
込むべき測定データ、Cは取り込まれた測定データC
1、C2、C3を表している。これらは、データ取込み
時間T=1.5tに設定した場合を示している。この場
合、測定開始点toは、電源波形の任意の位置に設定さ
れるので、周期tに掛ける整数nを一定にしても、測定
データに重畳される交流波形はまちまちとなり、斜線で
示す積分値、即ち、測定値は測定タイミング毎に変動
し、測定データの信頼性に問題があった。
込むべき測定データ、Cは取り込まれた測定データC
1、C2、C3を表している。これらは、データ取込み
時間T=1.5tに設定した場合を示している。この場
合、測定開始点toは、電源波形の任意の位置に設定さ
れるので、周期tに掛ける整数nを一定にしても、測定
データに重畳される交流波形はまちまちとなり、斜線で
示す積分値、即ち、測定値は測定タイミング毎に変動
し、測定データの信頼性に問題があった。
【0005】そして、整数nの倍率を高精度に設定した
としても、技術的にデータ取込み時間Tとntとを完全
に一致させることは不能であり、僅かでもデータ取込み
時間Tとntとの間に誤差が生じしている場合には、そ
れが測定値に影響を与えることとなる。特に、微小電流
や微小電圧の測定には、電源ノイズが大きく影響し、安
定した測定ができない等の不都合があった。
としても、技術的にデータ取込み時間Tとntとを完全
に一致させることは不能であり、僅かでもデータ取込み
時間Tとntとの間に誤差が生じしている場合には、そ
れが測定値に影響を与えることとなる。特に、微小電流
や微小電圧の測定には、電源ノイズが大きく影響し、安
定した測定ができない等の不都合があった。
【0006】そこで、本発明は、電源ノイズの影響を回
避し、安定した測定ができるとともに、信頼性の高い測
定結果が得られるコンデンサの測定方法及び測定装置を
提供することを目的とする。
避し、安定した測定ができるとともに、信頼性の高い測
定結果が得られるコンデンサの測定方法及び測定装置を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のコンデンサの測
定方法は、図1ないし図4に例示するように、商用電源
(24)の周期(t)に同期した同期信号(Tn)を得
て、この同期信号に対応してデータ取込み時間を設定す
ることにより、データ処理手段(データ処理装置16)
にコンデンサからの測定データ(Do)の取り込みを行
わせることを特徴とする。
定方法は、図1ないし図4に例示するように、商用電源
(24)の周期(t)に同期した同期信号(Tn)を得
て、この同期信号に対応してデータ取込み時間を設定す
ることにより、データ処理手段(データ処理装置16)
にコンデンサからの測定データ(Do)の取り込みを行
わせることを特徴とする。
【0008】また、本発明のコンデンサの測定装置は、
図2に例示するように、コンデンサ(6)からの測定デ
ータを測定信号の到来により取り込むデータ処理手段
(データ処理装置16、積分型A/D変換器160)
と、電源(24)が持つ周期(t)に同期する同期信号
(Tn)を発生する同期信号発生手段(タイミング信号
発生回路20)と、この同期信号発生手段が発生した前
記同期信号を受けるとともに、測定開始信号(ST)が
到来したとき、前記測定信号を発生し、前記データ処理
手段に前記測定データの取込みを開始させる測定制御手
段(測定制御回路22)とを備えたものである。
図2に例示するように、コンデンサ(6)からの測定デ
ータを測定信号の到来により取り込むデータ処理手段
(データ処理装置16、積分型A/D変換器160)
と、電源(24)が持つ周期(t)に同期する同期信号
(Tn)を発生する同期信号発生手段(タイミング信号
発生回路20)と、この同期信号発生手段が発生した前
記同期信号を受けるとともに、測定開始信号(ST)が
到来したとき、前記測定信号を発生し、前記データ処理
手段に前記測定データの取込みを開始させる測定制御手
段(測定制御回路22)とを備えたものである。
【0009】そして、本発明のコンデンサの測定装置に
おいて、前記同期信号発生手段は図2に示すように、商
用電源の交流電圧を半波整流して前記電源の周期に同期
したタイミング信号を検出する整流手段(ダイオード3
0)と、この整流手段が発生した前記タイミング信号を
光に変換する発光素子(発光ダイオード36)と、この
発光素子が発生する光を受けて、前記電源の周期に同期
した同期信号を発生する受光素子(フォトトランジスタ
38)とを備えたものである。
おいて、前記同期信号発生手段は図2に示すように、商
用電源の交流電圧を半波整流して前記電源の周期に同期
したタイミング信号を検出する整流手段(ダイオード3
0)と、この整流手段が発生した前記タイミング信号を
光に変換する発光素子(発光ダイオード36)と、この
発光素子が発生する光を受けて、前記電源の周期に同期
した同期信号を発生する受光素子(フォトトランジスタ
38)とを備えたものである。
【0010】
【作用】本発明のコンデンサの測定方法では、電源の周
期に同期する同期信号を基準にしてデータの取込み時間
が設定されるので、電源の周期による測定データの変動
を防止できる。
期に同期する同期信号を基準にしてデータの取込み時間
が設定されるので、電源の周期による測定データの変動
を防止できる。
【0011】また、本発明のコンデンサの測定装置で
は、同期信号発生手段により電源が持つ周期に同期した
同期信号が得られ、この同期信号と測定開始信号とを受
けて、電源の周期に同期した測定信号が得られる。デー
タ処理手段では、この測定信号を受けてデータ取込み時
間が計時され、電源の周期に同期したデータ取込みが可
能になる。
は、同期信号発生手段により電源が持つ周期に同期した
同期信号が得られ、この同期信号と測定開始信号とを受
けて、電源の周期に同期した測定信号が得られる。デー
タ処理手段では、この測定信号を受けてデータ取込み時
間が計時され、電源の周期に同期したデータ取込みが可
能になる。
【0012】そして、本発明のコンデンサの測定装置に
おいて、整流手段は電源からの交流電圧を半波整流し、
その波形を以て周期に同期したタイミングを検出する。
このタイミング信号が発光素子に加えられると、発光素
子はこのタイミング信号に同期して点滅を繰り返す。こ
の点滅状態は受光素子によって光電変換されて断続電流
に変換され、同期信号が得られる。この同期信号の立上
り又は立下りは、発光素子の動作レベルに対応し、一定
の時間間隔となり、正に電源の周期に同期したものとな
る。
おいて、整流手段は電源からの交流電圧を半波整流し、
その波形を以て周期に同期したタイミングを検出する。
このタイミング信号が発光素子に加えられると、発光素
子はこのタイミング信号に同期して点滅を繰り返す。こ
の点滅状態は受光素子によって光電変換されて断続電流
に変換され、同期信号が得られる。この同期信号の立上
り又は立下りは、発光素子の動作レベルに対応し、一定
の時間間隔となり、正に電源の周期に同期したものとな
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明を図面に示した実施例を参照し
て詳細に説明する。
て詳細に説明する。
【0014】図1は、本発明のコンデンサの測定装置の
第1実施例を示すものである。この測定装置の測定端子
2、4には、被測定コンデンサとして電解コンデンサ6
が可変直流電源8とともに直列に接続されている。電解
コンデンサ6と可変直流電源8の極性関係は互いに正極
側を共通にして接続され、可変直流電源8の負極が接地
されている。可変直流電源8は、電池や直流安定化電源
で構成され、測定端子4の接地は、測定端子4に基準電
位を設定するための手段である。
第1実施例を示すものである。この測定装置の測定端子
2、4には、被測定コンデンサとして電解コンデンサ6
が可変直流電源8とともに直列に接続されている。電解
コンデンサ6と可変直流電源8の極性関係は互いに正極
側を共通にして接続され、可変直流電源8の負極が接地
されている。可変直流電源8は、電池や直流安定化電源
で構成され、測定端子4の接地は、測定端子4に基準電
位を設定するための手段である。
【0015】そして、測定端子2、4間に流れる電流を
検出する手段として増幅器10が接続されている。測定
端子2と増幅器10の一方の端子、即ち、逆相入力側と
の間には抵抗12が接続され、増幅器10の出力部と逆
相入力側との間には帰還抵抗14が接続され、また、正
相入力側は測定端子4を通して接地されている。
検出する手段として増幅器10が接続されている。測定
端子2と増幅器10の一方の端子、即ち、逆相入力側と
の間には抵抗12が接続され、増幅器10の出力部と逆
相入力側との間には帰還抵抗14が接続され、また、正
相入力側は測定端子4を通して接地されている。
【0016】このような電流測定回路において、可変直
流電源8を可変すると、増幅器10を介して電解コンデ
ンサ6の端子間電圧を変更でき、その結果、電解コンデ
ンサ6には漏れ電流が流れる。この漏れ電流は増幅器1
0を通して検出され、増幅器10の出力側にはその漏れ
電流を表す電圧が発生する。
流電源8を可変すると、増幅器10を介して電解コンデ
ンサ6の端子間電圧を変更でき、その結果、電解コンデ
ンサ6には漏れ電流が流れる。この漏れ電流は増幅器1
0を通して検出され、増幅器10の出力側にはその漏れ
電流を表す電圧が発生する。
【0017】この増幅器10の出力側にはデータ処理装
置16が設置されている。即ち、増幅器10の出力電圧
はアナログ量であり、データ処理装置16は、電解コン
デンサ6の評価のためのデータ処理手段である。このデ
ータ処理装置16は、単一のアナログ/ディジタル(A
/D)変換器で構成することができるが、マイクロコン
ピュータを以て構成してもよい。このデータ処理装置1
6の評価データ等の処理出力Doは、出力端子18から
取り出される。
置16が設置されている。即ち、増幅器10の出力電圧
はアナログ量であり、データ処理装置16は、電解コン
デンサ6の評価のためのデータ処理手段である。このデ
ータ処理装置16は、単一のアナログ/ディジタル(A
/D)変換器で構成することができるが、マイクロコン
ピュータを以て構成してもよい。このデータ処理装置1
6の評価データ等の処理出力Doは、出力端子18から
取り出される。
【0018】このデータ処理装置16の測定制御を行う
手段としてタイミング信号発生回路20及び測定制御回
路22が設けられている。タイミング信号発生回路20
は、商用電源24の電源タイミングの検出、即ち、その
周期に同期したタイミング信号Tfを発生する手段であ
る。そして、測定制御回路22は、データ処理装置16
の測定制御を行う手段であって、タイミング信号Tfを
受けるとともに制御入力端子26から受けた測定開始信
号STを受け、この測定開始信号STの到来後、タイミ
ング信号Tfに同期した測定信号Tmを発生する。デー
タ処理装置16は、この測定信号Tmを測定開始タイミ
ングとして一定のデータ取込み時間Tが設定され、これ
が測定時間となる。
手段としてタイミング信号発生回路20及び測定制御回
路22が設けられている。タイミング信号発生回路20
は、商用電源24の電源タイミングの検出、即ち、その
周期に同期したタイミング信号Tfを発生する手段であ
る。そして、測定制御回路22は、データ処理装置16
の測定制御を行う手段であって、タイミング信号Tfを
受けるとともに制御入力端子26から受けた測定開始信
号STを受け、この測定開始信号STの到来後、タイミ
ング信号Tfに同期した測定信号Tmを発生する。デー
タ処理装置16は、この測定信号Tmを測定開始タイミ
ングとして一定のデータ取込み時間Tが設定され、これ
が測定時間となる。
【0019】このような測定装置を参照しながら、本発
明のコンデンサの測定方法について説明する。商用電源
24は一定の周期t(=1/f)を以ており、タイミン
グ信号発生回路20ではその周波数fに同期したタイミ
ング信号Tfが得られる。このタイミング信号Tfは測
定制御回路22に加えられ、待機状態とする。制御入力
端子26には、任意の測定時期に測定開始信号STが加
えられる。この測定開始信号STから時間的に最も近い
タイミング信号Tfの到来を待って測定信号Tmを発生
する。この測定信号Tmは、データ処理装置16に加え
られ、測定信号Tmを起点とするデータ取込み時間Tが
設定される。このデータ取込み時間Tは、交流電圧の周
期t(=1/f)の整数n(n=1,2,・・・・)倍
に設定される。このデータ取込み時間Tにおいて、増幅
器10の出力電圧、即ち、アナログデータが取り込ま
れ、ディジタル変換等を経て評価データ等の測定出力D
oが出力端子18から取り出される。このように、デー
タ取込み時間Tは、商用電源24の周波数fに同期して
設定されることから、測定出力Doへの商用電源24の
影響、変動成分は常に一定となるものである。
明のコンデンサの測定方法について説明する。商用電源
24は一定の周期t(=1/f)を以ており、タイミン
グ信号発生回路20ではその周波数fに同期したタイミ
ング信号Tfが得られる。このタイミング信号Tfは測
定制御回路22に加えられ、待機状態とする。制御入力
端子26には、任意の測定時期に測定開始信号STが加
えられる。この測定開始信号STから時間的に最も近い
タイミング信号Tfの到来を待って測定信号Tmを発生
する。この測定信号Tmは、データ処理装置16に加え
られ、測定信号Tmを起点とするデータ取込み時間Tが
設定される。このデータ取込み時間Tは、交流電圧の周
期t(=1/f)の整数n(n=1,2,・・・・)倍
に設定される。このデータ取込み時間Tにおいて、増幅
器10の出力電圧、即ち、アナログデータが取り込ま
れ、ディジタル変換等を経て評価データ等の測定出力D
oが出力端子18から取り出される。このように、デー
タ取込み時間Tは、商用電源24の周波数fに同期して
設定されることから、測定出力Doへの商用電源24の
影響、変動成分は常に一定となるものである。
【0020】次に、図2は、本願発明のコンデンサの測
定装置の具体的な第2実施例を示すものである。この第
2実施例は、第1実施例に対して具体的な実施例の関係
にあるので、共通部分には同一符号を付してある。
定装置の具体的な第2実施例を示すものである。この第
2実施例は、第1実施例に対して具体的な実施例の関係
にあるので、共通部分には同一符号を付してある。
【0021】この実施例では、第1実施例のデータ処理
装置16が積分型A/D変換器160を以て構成されて
いる。
装置16が積分型A/D変換器160を以て構成されて
いる。
【0022】また、タイミング信号発生回路20には、
商用電源24の入力部にトランス28が設置されてい
る。このトランス28は、商用電源24の電圧を降下さ
せる手段であり、商用電源24の電圧値が低く設定され
ている場合には不要である。このトランス28の二次コ
イル側には整流手段としてダイオード30が接続され、
そのカソード側に抵抗32を介して光結合手段としてフ
ォトカプラ34の発光素子として発光ダイオード36が
接続されている。このフォトカプラ34は、発光ダイオ
ード36の発光を電流に変換する受光素子としてフォト
トランジスタ38を備えている。即ち、ダイオード30
で半波整流により、交流電圧の周期tの1/2の周期の
タイミング信号Tfが得られる。このタイミング信号T
fは発光ダイオード36を以て光に変換された後、フォ
トトランジスタ38を以てタイミング信号Tfを表す電
流に変換される。
商用電源24の入力部にトランス28が設置されてい
る。このトランス28は、商用電源24の電圧を降下さ
せる手段であり、商用電源24の電圧値が低く設定され
ている場合には不要である。このトランス28の二次コ
イル側には整流手段としてダイオード30が接続され、
そのカソード側に抵抗32を介して光結合手段としてフ
ォトカプラ34の発光素子として発光ダイオード36が
接続されている。このフォトカプラ34は、発光ダイオ
ード36の発光を電流に変換する受光素子としてフォト
トランジスタ38を備えている。即ち、ダイオード30
で半波整流により、交流電圧の周期tの1/2の周期の
タイミング信号Tfが得られる。このタイミング信号T
fは発光ダイオード36を以て光に変換された後、フォ
トトランジスタ38を以てタイミング信号Tfを表す電
流に変換される。
【0023】そして、測定制御回路22としてゲート回
路を成すAND回路40が設置されている。AND回路
40は、制御入力端子26の到来を待って、タイミング
信号Tfに同期した測定信号Tmを発生する。
路を成すAND回路40が設置されている。AND回路
40は、制御入力端子26の到来を待って、タイミング
信号Tfに同期した測定信号Tmを発生する。
【0024】この測定回路の動作とともに測定方法を説
明する。
明する。
【0025】図3は、この測定回路の同期動作を示して
いる。図3のaは、トランス28の1次コイル側に加え
る商用電源24の電源波形を示し、この商用電源24か
らの交流電圧はトランス28によって降圧され、ダイオ
ード30で整流される。このダイオード30による整流
は、図3のbに示すように、半波整流であって、正振幅
側の電圧波形が取り出される。この整流出力は、抵抗3
2を通して発光ダイオード36に加えられ、そのスレシ
ュホールドレベルを越える電圧区間で発光ダイオード3
6が発光する。図3のcは、発光ダイオード36の発光
動作を示し、この発光は、電源波形の周期t(=1/
f)に同期したものとなる。これがタイミング信号Tf
となる。この断続光はフォトトランジスタ38で受光さ
れ、その断続光でフォトトランジスタ38は導通、遮断
を繰り返し、このフォトトランジスタ38のスイッチン
グは電源波形の周期tに同期している。図3のdは、フ
ォトトランジスタ38の出力波形、即ち、導通時はL
(低)レベル、遮断時はH(高)レベルを呈する同期信
号Tnである。
いる。図3のaは、トランス28の1次コイル側に加え
る商用電源24の電源波形を示し、この商用電源24か
らの交流電圧はトランス28によって降圧され、ダイオ
ード30で整流される。このダイオード30による整流
は、図3のbに示すように、半波整流であって、正振幅
側の電圧波形が取り出される。この整流出力は、抵抗3
2を通して発光ダイオード36に加えられ、そのスレシ
ュホールドレベルを越える電圧区間で発光ダイオード3
6が発光する。図3のcは、発光ダイオード36の発光
動作を示し、この発光は、電源波形の周期t(=1/
f)に同期したものとなる。これがタイミング信号Tf
となる。この断続光はフォトトランジスタ38で受光さ
れ、その断続光でフォトトランジスタ38は導通、遮断
を繰り返し、このフォトトランジスタ38のスイッチン
グは電源波形の周期tに同期している。図3のdは、フ
ォトトランジスタ38の出力波形、即ち、導通時はL
(低)レベル、遮断時はH(高)レベルを呈する同期信
号Tnである。
【0026】一方、制御入力端子26には、図3のeに
示す測定開始信号STが加えられる。この測定開始信号
STと同期信号Tnとは、AND回路40によって論理
積が取られ、その結果、図3のfに示すように、電源波
形の周期tに同期した測定信号Tmが得られる。積分型
A/D変換器160では、この測定信号Tmの立上りか
ら一定時間、即ち、周期tの整数n倍、例えば、n=1
とすると、データ取込み時間として、電源波形の周期t
に同期した時間T、この実施例ではT=tが設定されて
いる。
示す測定開始信号STが加えられる。この測定開始信号
STと同期信号Tnとは、AND回路40によって論理
積が取られ、その結果、図3のfに示すように、電源波
形の周期tに同期した測定信号Tmが得られる。積分型
A/D変換器160では、この測定信号Tmの立上りか
ら一定時間、即ち、周期tの整数n倍、例えば、n=1
とすると、データ取込み時間として、電源波形の周期t
に同期した時間T、この実施例ではT=tが設定されて
いる。
【0027】そして、図4は、積分型S/D変換器16
0における交流波形の影響を示している。図4のAは商
用電源24が持つ交流波形を示し、図4のBは、増幅器
10の出力を表す真のデータであって、Tはデータ取込
み時間を表している。
0における交流波形の影響を示している。図4のAは商
用電源24が持つ交流波形を示し、図4のBは、増幅器
10の出力を表す真のデータであって、Tはデータ取込
み時間を表している。
【0028】積分型A/D変換器160では、このデー
タ取込み時間T(=1.5tの区間で測定データの取込
みが行われ、図4のCにおけるC1、C2は取り込まれ
た測定データを表しており、C1とC2は取込み時期の
異なる各データを表している。
タ取込み時間T(=1.5tの区間で測定データの取込
みが行われ、図4のCにおけるC1、C2は取り込まれ
た測定データを表しており、C1とC2は取込み時期の
異なる各データを表している。
【0029】この各測定データC1、C2との比較から
明らかなように、この測定方法によれば、データ取込み
時間Tが交流電圧の周期tに同期しているため、各デー
タに重畳している交流波形の形態は等しく、このような
測定データを積分型A/D変換器160で積分処理した
場合、重畳している交流成分は相殺されて真のデータを
取り出すことができる。即ち、信頼性のあるデータを安
定的に得ることができるのである。
明らかなように、この測定方法によれば、データ取込み
時間Tが交流電圧の周期tに同期しているため、各デー
タに重畳している交流波形の形態は等しく、このような
測定データを積分型A/D変換器160で積分処理した
場合、重畳している交流成分は相殺されて真のデータを
取り出すことができる。即ち、信頼性のあるデータを安
定的に得ることができるのである。
【0030】第2実施例では、データ処理装置として積
分型A/D変換器160を例に取って説明したが、本発
明は、積分処理を伴う各種のデータ処理装置として構成
でき、実施例に限定されるものではない。
分型A/D変換器160を例に取って説明したが、本発
明は、積分処理を伴う各種のデータ処理装置として構成
でき、実施例に限定されるものではない。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
コンデンサの測定データに影響を与えていた電源の周波
数の影響を電源と同期を取ることで回避でき、測定デー
タの安定化とともに信頼性を高めることができ、電源側
からのノイズ対策を簡単かつ安価に実現でき、しかも、
従来の測定回路に対して付加的な処理で実現でき、測定
効率を高めることができる等、実用的な価値が大であ
る。
コンデンサの測定データに影響を与えていた電源の周波
数の影響を電源と同期を取ることで回避でき、測定デー
タの安定化とともに信頼性を高めることができ、電源側
からのノイズ対策を簡単かつ安価に実現でき、しかも、
従来の測定回路に対して付加的な処理で実現でき、測定
効率を高めることができる等、実用的な価値が大であ
る。
【図1】本発明のコンデンサの測定方法及び測定装置の
第1実施例を示すブロック図である。
第1実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明のコンデンサの測定方法及び測定装置の
第2実施例を示す回路図である。
第2実施例を示す回路図である。
【図3】図2に示したコンデンサの測定装置の動作を示
すタイミングチャートである。
すタイミングチャートである。
【図4】図2に示したコンデンサの測定装置の動作を示
す図である。
す図である。
【図5】従来のコンデンサの測定方法における電源ノイ
ズの影響を示す図である。
ズの影響を示す図である。
6 電解コンデンサ 16 データ処理装置(データ処理手段) 20 タイミング信号発生回路(同期信号発生手段) 22 測定制御回路(測定制御手段) 24 商用電源 30 ダイオード(整流手段) 36 発光ダイオード(発光素子) 38 フォトトランジスタ(受光素子) 160 積分型アナログ・ディジタル変換器
Claims (3)
- 【請求項1】 電源の周期に同期した同期信号を得て、
この同期信号に対応してデータ取込み時間を設定するこ
とにより、データ処理手段にコンデンサからの測定デー
タの取り込みを行わせることを特徴とするコンデンサの
測定方法。 - 【請求項2】 コンデンサからの測定データを測定信号
の到来により取り込むデータ処理手段と、 電源が持つ周期に同期する同期信号を発生する同期信号
発生手段と、 この同期信号発生手段が発生した前記同期信号を受ける
とともに、測定開始信号が到来したとき、前記測定信号
を発生し、前記データ処理手段に前記測定データの取り
込みを開始させる測定制御手段と、 を備えたことを特徴とするコンデンサの測定装置。 - 【請求項3】 前記同期信号発生手段は、 電源の交流電圧を半波整流して前記電源の周期に同期し
たタイミング信号を検出する整流手段と、 この整流手段が検出した前記タイミング信号を光に変換
する発光素子と、 この発光素子が発生する光を受けて、前記電源の周期に
同期した同期信号を発生する受光素子と、 を備えたことを特徴とする請求項1記載のコンデンサの
測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6053014A JPH07240353A (ja) | 1994-02-25 | 1994-02-25 | コンデンサの測定方法及び測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6053014A JPH07240353A (ja) | 1994-02-25 | 1994-02-25 | コンデンサの測定方法及び測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07240353A true JPH07240353A (ja) | 1995-09-12 |
Family
ID=12931057
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6053014A Pending JPH07240353A (ja) | 1994-02-25 | 1994-02-25 | コンデンサの測定方法及び測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07240353A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105655155A (zh) * | 2016-03-29 | 2016-06-08 | 佛山科学技术学院 | 一种自动控制电极箔化成液成份的化成槽 |
-
1994
- 1994-02-25 JP JP6053014A patent/JPH07240353A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105655155A (zh) * | 2016-03-29 | 2016-06-08 | 佛山科学技术学院 | 一种自动控制电极箔化成液成份的化成槽 |
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