JPH07240171A - Ms/ms型質量分析装置 - Google Patents

Ms/ms型質量分析装置

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JPH07240171A
JPH07240171A JP6052999A JP5299994A JPH07240171A JP H07240171 A JPH07240171 A JP H07240171A JP 6052999 A JP6052999 A JP 6052999A JP 5299994 A JP5299994 A JP 5299994A JP H07240171 A JPH07240171 A JP H07240171A
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JP
Japan
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quadrupole
stage
ions
rod
quadrupoles
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JP6052999A
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Yasufumi Tanaka
靖文 田中
Megumi Hirooka
恵 廣岡
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J49/00Particle spectrometers or separator tubes
    • H01J49/26Mass spectrometers or separator tubes
    • H01J49/34Dynamic spectrometers
    • H01J49/42Stability-of-path spectrometers, e.g. monopole, quadrupole, multipole, farvitrons
    • H01J49/4205Device types
    • H01J49/421Mass filters, i.e. deviating unwanted ions without trapping
    • H01J49/4215Quadrupole mass filters
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J49/00Particle spectrometers or separator tubes
    • H01J49/004Combinations of spectrometers, tandem spectrometers, e.g. MS/MS, MSn
    • H01J49/0045Combinations of spectrometers, tandem spectrometers, e.g. MS/MS, MSn characterised by the fragmentation or other specific reaction
    • H01J49/005Combinations of spectrometers, tandem spectrometers, e.g. MS/MS, MSn characterised by the fragmentation or other specific reaction by collision with gas, e.g. by introducing gas or by accelerating ions with an electric field

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Other Investigation Or Analysis Of Materials By Electrical Means (AREA)
  • Electron Tubes For Measurement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 できるだけ多くの目的イオンが全四重極をス
ムーズに通過するようにして、高感度の分析を行なうこ
とができるようにする。 【構成】 第1段四重極Q1及び第3段四重極Q3にそれ
ぞれプリロッド四重極P1、P2を設けるとともに、各四
重極Q1、Q2、Q3、P1、P2毎に設けた駆動電圧供給
装置26〜38に対して単一の高周波源41から同一周
波数、同一位相の高周波を供給するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薬品、ガス等の分析に
用いられるMS/MS型質量分析装置(又は、タンデム
型四重極質量分析装置)に関する。
【0002】
【従来の技術】四重極質量分析器は、図4に示すよう
に、z軸を中心に回転対称的に配置された4本の電極棒
81、82、83、84で構成される。x軸方向に配置
された一対の電極棒81、83とy軸方向に配置された
一対の電極棒82、84との間に、直流電圧U及び高周
波電圧V・cos(ω・t)を重畳した駆動電圧を四重極駆動
電圧源86により印加しておき、イオン源11からz軸
に沿ってイオンを四重極の中心軸(z軸)に入射する
と、電圧U及びVにより定まる特定質量のイオン88の
みが安定的に四重極を通過することができ、他の質量の
イオン87は途中で発散してしまう。従って、電圧U及
びVを適当に定めることにより、任意の質量のイオンの
みを通過させる質量分離フィルタとして利用することが
でき、また、電圧U及びVを、互いに所定の関係を持た
せつつ変化させることにより、四重極を通過するイオン
の質量を軽いものから重いものまで順に走査することも
できる。
【0003】MS/MS型質量分析装置は、図5に示す
ように、このような四重極を3組(Q1、Q2、Q3)、
イオン源11とイオン検出器13との間に直列に配置し
たものである。イオン源11で生成された分析対象試料
のイオンは第1段四重極Q1に導入され、第1段四重極
Q1の質量分離機能により、所定の質量Mpを持つ目的親
イオンのみが第2段四重極Q2に送られる。第2段四重
極Q2はケース(衝突室)12の中に納められ、その衝
突室12の内部にはAr、N2等の衝突ガスが導入され
ている。第1段四重極Q1を通過した親イオン14はこ
の衝突室12の内部で衝突ガスと衝突し、いくつかの娘
イオンに開裂する。開裂により生成された娘イオン15
は第2段四重極Q2により第3段四重極Q3に運ばれ、第
3段四重極Q3は第1段四重極Q1と同様の質量分離機能
により所定の質量(Md1)を持つ娘イオン15のみを通
過させる。第3段四重極Q3を通過した目的の娘イオン
15は、イオン検出器13により検出される。
【0004】なお、各四重極Q1、Q2、Q3には、四重
極駆動電圧源86により2対の電極(図4における81
〜84)間に直流(DC)電圧U及び高周波(RF)電
圧V・cos(ω・t)を重畳した走査用電圧を印加するが、
この走査用電圧の他に、バイアス電圧源85によりイオ
ン源11と四重極全体との間に直流バイアス電圧(DC
バイアス)が印加される。これは、イオン源11により
生成されたイオンを加速し、目的の質量のイオン88が
正しく四重極内を通過するようにするとともに、第2段
四重極Q2での衝突ガスとの衝突エネルギを与えるため
であり、図5に示すように、第1段〜第3段四重極Q
1、Q2、Q3にそれぞれの目的に応じたバイアス電圧V
1、V2及びV3が印加される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように複数の四重
極が連設されている場合、隣接する四重極に印加される
高周波の周波数や位相がわずかでも異なると、それらの
間のビートにより、イオンが両四重極を通過する際に乱
れが生じ、発散する可能性がある。このような傾向は、
特に低質量のイオンについて著しい。
【0006】本発明はこのような課題を解決するために
成されたものであり、その目的とするところは、できる
限り多くの目的イオンが全四重極をスムーズに通過する
ようにし、高感度の分析を行なうことができるようにし
たMS/MS型質量分析装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明に係るMS/MS型質量分析装置は、
イオン源から送り込まれる粒子中、所定の質量を持つイ
オンのみを通過させる第1段四重極と、第1段四重極を
通過したイオンである親イオンを開裂させる第2段四重
極と、第2段四重極で生成されたイオン中、所定の質量
を持つ娘イオンのみを通過させる第3段四重極と、イオ
ン開裂用のガスを保持するために第2段四重極を覆うよ
うに設けられた衝突室と、全体を覆う真空室とを備えた
MS/MS型質量分析装置において、第1段四重極及び
第3段四重極にそれぞれ第1段プリロッド四重極及び第
3段プリロッド四重極を設けるとともに、第1段四重
極、第1段プリロッド四重極、第2段四重極、第3段プ
リロッド四重極及び第3段四重極のそれぞれに独立の駆
動電圧供給装置を設け、単一の高周波発生装置から各駆
動電圧供給装置に基準周波数信号を供給するようにした
ことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】イオン源から放出されたイオンは、イオン源を
出る際にイオン源レンズにより第1段四重極に向かうよ
うに一応揃えられるが、それでも多少の運動方向のばら
つきが存在する。第1段四重極では、所望の質量(m/
z)を有するイオンのみが通過するように、RF電圧と
DC電圧とが所定の関係となるように調整された駆動電
圧が供給されるが、これによるイオンの安定領域は非常
に狭いため、所望の質量(m/z)を有するイオンとい
えども発散する場合が多い。そこで、第1段四重極の前
にRF電圧のみを印加した第1段プリロッド四重極を設
けることにより、イオン源から放出された(及び、イオ
ン源レンズを通過した)イオンを、RF電圧のみにより
形成される広い安定領域で安定的に飛行させ、第1段四
重極に送り込む。
【0009】ここで、第1段プリロッド四重極のRF電
圧と第1段四重極のRF/DC電圧は、それぞれに(す
なわち、互いに独立に)設けられた駆動電圧供給装置よ
り供給されるが、これらの駆動電圧供給装置には単一の
高周波発生装置から基準周波数信号が供給されるため、
第1段プリロッド四重極に供給されるRF電圧と第1段
四重極に供給されるRF電圧とは、全く同一の周波数、
同一の位相となる。このため、第1段プリロッド四重極
から第1段四重極へのイオンの移行がスムーズになり、
より多くのイオンが第1段四重極に供給されるようにな
る。なお、第1段プリロッド四重極と第1段四重極とは
互いに独立の駆動電圧供給装置を有しているため、それ
ぞれに独立のDCバイアスを印加することが可能であ
り、分析目的に即した最適のDCバイアスをそれらに供
給することができる。
【0010】第2段四重極では、第1段四重極を通過し
た親イオンが開裂することにより生成した娘イオンが、
各種運動方向を持って第3段四重極に送られてくるた
め、上記の場合と同様に、第3段プリロッド四重極がよ
り多くの娘イオンをスムーズに第3段四重極に送り込
む。これにより、多くの目的娘イオンが検出器により検
出されるようになるため、分析の感度が向上する。
【0011】なお、第1段プリロッド四重極は上記のよ
うに第1段四重極の前(すなわち、イオン源と第1段四
重極との間)に設ける他、更に、第1段四重極の後(す
なわち、第1段四重極と第2段四重極との間)にも設け
るようにしてもよい。
【0012】
【実施例】本発明の第1の実施例を図1により説明す
る。本実施例のMS/MS型質量分析装置では、第1段
四重極Q1の前に第1プリロッド四重極(第1段プリロ
ッド四重極)P1を、第3段四重極Q3の前に第2プリロ
ッド四重極(第3段プリロッド四重極)P2を設けると
ともに、第1段〜第3段四重極Q1〜Q3及び両プリロッ
ド四重極P1、P2の5組の四重極にそれぞれ独立の駆動
電圧供給装置を設けている。各駆動電圧供給装置の構成
は次の通りになっている。第1段と第3段の四重極Q
1、Q3には、共振回路31、33で生成されるRF電圧
とDC発生回路36、38で生成される走査用DC電圧
とを合成するRF/DC合成回路が設けられ、更に、こ
のRF/DC走査用電圧と、DCバイアス用電圧源2
2、25で生成されるDCバイアスとを加算する加算器
が設けられている。第2段四重極Q2には、共振回路3
2からのRF電圧とDCバイアス用電圧源23からのD
Cバイアスのみが加算して印加される。両プリロッド四
重極P1、P2にも同様に、共振回路31、33からのR
F電圧とDCバイアス用電圧源21、24からのDCバ
イアスが加算して印加される。
【0013】各共振回路31、32、33、走査用DC
発生回路36、38及びDCバイアス用電圧源21、2
2、23、24、25にはCPU42から制御信号が与
えられ、これにより各電圧の大きさは任意に設定するこ
とができるようになっている。
【0014】本実施例のMS/MS型質量分析装置で
は、3個の共振回路31、32、33には、1個の基準
周波数発生回路41から1.2MHzの基準周波数信号
が共通に供給される。このため、各共振回路31、3
2、33で生成され、第1段〜第3段四重極Q1〜Q3及
び第1、第2プリロッド四重極P1、P2に供給されるR
F電圧の周波数及び位相は全て同一となっている(な
お、RF電圧の振幅は、上述の通りCPU42により任
意に設定可能である)。このため、イオン源11で生成
され、イオン源レンズ17により第1プリロッド四重極
P1に送り込まれるイオンは、それ以降、第1プリロッ
ド四重極P1、第1段四重極Q1(ここで質量分離され
る)、第2段四重極Q2(ここで開裂される)、第2プ
リロッド四重極P2及び第3段四重極Q3(ここで娘イオ
ンが質量分離される)を通してほぼ連続したRF電場の
中を通過してゆく。このため、隣接四重極間でのイオン
の散乱が最小限に防止され、より多くのイオンが検出器
13により検出されるようになる。この効果は特に低質
量イオンにおいて著しい。
【0015】本実施例のMS/MS型質量分析装置では
更に、第2段四重極Q2の入口と出口にそれぞれ3段構
成のレンズL1及びL2を設け、これら両レンズL1、L2
にはそれぞれ独立に設けた(CPU42からの制御信号
により動作する)電圧源よりDCバイアスを印加するよ
うにしている(但し、図1ではそれらの電圧源の図示を
省略している)。これにより、衝突室12内の衝突ガス
の真空室16内への漏出量を最小限に抑えることができ
るため、真空室16の真空ポンプ19として小容量のも
のを用いることができるという利点も有する。なお、衝
突室12の衝突ガスは、衝突ガス供給源18から供給さ
れる。
【0016】本発明の第2の実施例を次に説明する。本
実施例のMS/MS型質量分析装置は、イオン源から送
り込まれる粒子中、所定の質量を持つイオンのみを通過
させる第1段四重極と、第1段四重極を通過したイオン
である親イオンを開裂させる第2段四重極と、第2段四
重極で生成されたイオン中、所定の質量を持つ娘イオン
のみを通過させる第3段四重極と、イオン開裂用のガス
を保持するために第2段四重極を覆うように設けられた
衝突室と、全体を覆う真空室とを備えたMS/MS型質
量分析装置において、 a)第1段四重極と第2段四重極との間、及び第2段四重
極と第3段四重極との間にそれぞれ2組のプリロッド四
重極(すなわち、第1段四重極と第2段四重極との間に
第1プリロッド四重極及び第2プリロッド四重極、第2
段四重極と第3段四重極との間に第3プリロッド四重極
及び第4プリロッド四重極)を設け、 b)第1プリロッド四重極と第2プリロッド四重極との
間、及び、第3プリロッド四重極と第4プリロッド四重
極との間に大きい隙間を設け、その他の隣接四重極間に
は小さい隙間を設け、 c)第1段四重極、第2段四重極、第3段四重極、第1〜
第4プリロッド四重極のそれぞれに独立の駆動電圧供給
装置を設け、単一の高周波発生装置から各駆動電圧供給
装置に基準周波数信号を供給するようにしたことを特徴
とするものである。
【0017】以下、第2実施例を図2及び図3を用いて
説明する。本実施例のMS/MS型質量分析装置は、上
記第1実施例(図1)の装置で用いていた第2段四重極
Q2の入口及び出口の3段レンズL1、L2を使用せず、
単純な1段レンズL21及びL22のみとしている。また、
各レンズL1、L2と隣接四重極Q1、Q3との間にそれぞ
れ2組のプリロッド四重極P21、P22及びP23、P24を
設けている。図3に示すように、第1段四重極Q1と第
1プリロッド四重極P21の間、及び、第2プリロッド四
重極P22と第2段四重極Q2との間の隙間g1、g3は非
常に狭くしておき、両プリロッド四重極P21及びP22の
間の隙間g2は比較的大きくとっておく(例えば、径d
=12mmのロッドを使用し、隣接ロッド間の隙間g0を約
5mmとした場合、g1、g3は約0.1mm程度、g2は約3mm
程度とする)。第2段四重極Q2と第3段四重極Q3の間
の第3、第4プリロッド四重極P23、P24についても同
様である。
【0018】これら4組のプリロッド四重極P21〜P24
には、上記実施例のプリロッド四重極P1、P2と同様
に、RF電圧とDCバイアスのみを印加する。また、上
記実施例と同様、全四重極Q1〜Q3及び全プリロッド四
重極P21〜P24に同一周波数、同一位相のRF電圧を供
給するため、共通の基準周波数発生回路41を使用す
る。なお、図1における共振回路は図2において「R
F」62〜66と略記し、共振回路、DC発生回路、R
F/DC合成回路は図2において「RF/DC」61、
67と略記した。また、それらに別個の制御信号を送る
CPU42は図示を省略した。
【0019】本実施例のMS/MS型質量分析装置で
は、第1段四重極Q1と第2段四重極Q2との間に設けら
れた2組のプリロッド四重極P21及びP22は、DCバイ
アスを可変にすることで大まかなレンズの役目を果た
し、イオンを最適な方向に集束させる。また、隣接する
Q1、Q2のメインロッドとの隙間は極小に抑えてあり、
これによってメインロッドに印加されているRF/DC
のDC成分による軸方向への漏れ電界を防いでいる。一
方、これら互いに隣接する第1段四重極Q1、第1プリ
ロッド四重極P21、第2プリロッド四重極P22、及び、
第2段四重極Q22には全て同一の周波数及び同一の位相
のRF電圧が印加される(ただし、各四重極Q1、P2
1、P22、Q2には独立の振幅の走査用RF/DC又はR
F電圧、及び独立のDCバイアス電圧が印加される)た
め、イオンが第1段四重極Q1と第2段四重極Q2の間を
通過する際、乱れることなくスムーズに通過することが
できる。このため、上記実施例の場合と同様、イオンの
発散が最小限に防止されるため、より多くの目的イオン
が第2段四重極Q2に供給されるようになる。
【0020】さらに、第1プリロッド四重極P21と第2
プリロッド四重極P22の間には比較的大きな隙間g2が
設けられているため、衝突室12のイオン通過口(及
び、レンズL21の開口)から第1段四重極Q1に漏れて
きた衝突ガスを、第1段四重極Q1内の空間(4本の電
極に囲まれた、イオンが通過する空間)に入る前に効率
的に排出することができる。このため、四重極全体を覆
う真空室16には、比較的小さい能力の真空ポンプ19
を使うことができる。
【0021】第2段四重極Q2と第3段四重極Q3との間
の第3プリロッド四重極P23及び第4プリロッド四重極
P24も上記第1、第2プリロッド四重極P21、P22と全
く同様の作用をし、第2段四重極Q2における開裂で生
成された娘イオンをより多く第3段四重極Q3に供給す
る。このため、上記実施例の場合と同様、各隣接四重極
間におけるイオンの発散が最小限に防止され、より多く
の目的イオンが検出器に入るようになるため、分析の感
度が向上する。
【0022】
【発明の効果】本発明に係るMS/MS型質量分析装置
では、第1段四重極及び第3段四重極にそれぞれ第1段
プリロッド四重極及び第3段プリロッド四重極を設け、
単一の高周波発生装置から第1段〜第3段四重極及び両
プリロッド四重極の駆動電圧供給装置に対して基準周波
数信号を供給するため、これら全四重極に同一の周波
数、同一の位相のRF電圧が供給される(もちろん、振
幅は独立であるため、各四重極の目的に応じて異な
る)。これにより、イオンは全四重極を通してスムーズ
に通過し、隣接四重極間におけるイオンの発散が最小限
に防止されるため、より多くの目的イオンが検出される
ようになり、分析の感度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第2実施例であるMS/MS型質量
分析装置の全体の構成を示す断面図。
【図2】 第2実施例のMS/MS型質量分析装置の主
要部の構成を示す断面図。
【図3】 本発明の第1実施例であるMS/MS型質量
分析装置の全体の構成を示す断面図。
【図4】 四重極の動作を示す説明図。
【図5】 MS/MS型質量分析装置の動作を示す説明
図。
【符号の説明】
11…イオン源 12…衝突室 13…イオン検出器 14…親イオン 15…娘イオン 16…真空室 17…イオン源レンズ 18…衝突ガス供給源 19…真空ポンプ 21、22、23、24、25、51〜57…DCバイ
アス用電圧源 26、28…RF/DC合成回路 31、32、33…共振回路 36、38…走査用DC発生回路 41…基準周波数発生回路 42…CPU 61、67…走査用RF/DC発生回路 62〜66…走査用RF発生回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオン源から送り込まれる粒子中、所定
    の質量を持つイオンのみを通過させる第1段四重極と、
    第1段四重極を通過したイオンである親イオンを開裂さ
    せる第2段四重極と、第2段四重極で生成されたイオン
    中、所定の質量を持つ娘イオンのみを通過させる第3段
    四重極と、イオン開裂用のガスを保持するために第2段
    四重極を覆うように設けられた衝突室と、全体を覆う真
    空室とを備えたMS/MS型質量分析装置において、 第1段四重極及び第3段四重極にそれぞれ第1段プリロ
    ッド四重極及び第3段プリロッド四重極を設けるととも
    に、第1段四重極、第1段プリロッド四重極、第2段四
    重極、第3段プリロッド四重極及び第3段四重極のそれ
    ぞれに独立の駆動電圧供給装置を設け、単一の高周波発
    生装置から各駆動電圧供給装置に基準周波数信号を供給
    するようにしたことを特徴とするMS/MS型質量分析
    装置。
JP6052999A 1994-02-24 1994-02-24 Ms/ms型質量分析装置 Pending JPH07240171A (ja)

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