JPH07240041A - 摺動型磁気ヘッド装置 - Google Patents

摺動型磁気ヘッド装置

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JPH07240041A
JPH07240041A JP3002694A JP3002694A JPH07240041A JP H07240041 A JPH07240041 A JP H07240041A JP 3002694 A JP3002694 A JP 3002694A JP 3002694 A JP3002694 A JP 3002694A JP H07240041 A JPH07240041 A JP H07240041A
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JP
Japan
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head arm
base plate
magnetic head
head
sliding
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JP3002694A
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English (en)
Inventor
Tadao Nishii
唯夫 西井
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 組み立て作業が容易であり、しかも使用時に
おいて破損等の事故が発生し難く耐久性に優れた摺動型
磁気ヘッド装置を提供する。 【構成】 固定体4を略々H字形状に形成し、このH字
形状の中心部に上述のコネクタ5を設け、H字形状の一
方の側部には、使用時において上下動する上記突起部3
aの可動範囲を規制するストッパ4aを形成して構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば光磁気記録媒体
に対して接触摺動して光磁気記録を行う摺動型磁気ヘッ
ド装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、摺動型磁気ヘッド装置を用いた
光磁気記録方式としては、垂直磁化膜である光磁気記録
層を有する光磁気ディスクを挟んで、一方にレーザ光を
照射する光ピックアップを、他方にレーザスポットと対
応して光磁気ディスクに摺動する磁界発生手段としての
磁気ヘッドを配置し、磁気ヘッドに流す電流の方向を変
化させることにより、磁界方向を変化させる方法が知ら
れている。
【0003】そして、記録信号に対応した磁界がレーザ
スポット付近に形成されることによって、光磁気ディス
クの書き換え希望部分が、レーザスポットによりキュリ
ー温度以上に加熱され消磁された後、レーザスポットか
ら移動してキュリー温度以下に低下したとき、上記磁界
方向に磁化されて、磁気記録が行われ得るようにいる。
【0004】上述の光磁気記録用の摺動型磁気ヘッド装
置としては、例えば図17に示すように、磁気ヘッド部
101と、摺動体102を図示しない光磁気ディスク面
に加圧する薄い板バネ材103と、この板バネ材103
を固定するベース板104からなり、この板バネ材10
3の一端のジンバル105に磁気ヘッド部101を取り
付けるとともに、板バネ材103の他端をベース板10
4に取り付けることにより構成されたものが知られてい
る。
【0005】このように構成される摺動型磁気ヘッド装
置においては、ヘッド磁気本体101からのコイル末端
を導出するためのフレキシブル配設板106が配設され
るが、このフレキシブル配設板106は、その2本の配
線107の各一端ランド部を摺動体102の上面に突出
したボビン端子108に挿入してハンダ付けすることに
より電気的に接続される。
【0006】このフレキシブル配設板106は、板バネ
材103に這うように取り付けられており、途中でフレ
キシブル配設板106に設けられた係止用孔109を板
バネ材103の一対の切り起こし片110に係合させ、
この切り起こし片110を折り曲げることにより、固定
支持されるようになっている。
【0007】しかしながら、上述のような摺動型磁気ヘ
ッド装置においては、ボビン端子とフレキシブル配設板
のランド部との電気的接続は、ハンダ付けにより行われ
るために、組み立て時には、組み立て作業に長時間を要
している。また、ハンダ付けの作業が必須となることか
ら、製造コストの上昇を招くという問題もある。
【0008】そこで、このようなハンダ付けの作業を要
しない摺動型磁気ヘッド装置として、ヘッド素子とコイ
ルボビンとからなる磁気ヘッド部が記録媒体に摺接する
摺接部を有する摺接体に収容されるとともに、この摺接
体がヘッドアームにより弾性的に支持され、さらにこの
ヘッドアームが固定体により弾性的に支持されてなるも
のが考えられている。
【0009】このような摺動型磁気ヘッド装置において
は、上記摺接体とヘッドアームとの間に露出した部分の
バネ様の第1の弾性部材により上記摺接体がヘッドアー
ムに支持され、さらにヘッドアームと固定体との間に露
出した部分のバネ様の第2の弾性部材によりこのヘッド
アームが上記固定体に支持されている。ここで、上記第
1及び第2の弾性部材は一体形成されて1つの部材であ
るのが好ましい。
【0010】実際の使用に際しては、上記第1及び第2
の弾性部材のたわみを利用して上記摺接体を所定範囲の
荷重で光磁気ディスクの表面に押し付ける。このとき、
上記摺動型磁気ヘッド装置は、第1及び第2の弾性部材
の弾発力により光磁気ディスクの高さ方向の変位に追従
可能に構成されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
な摺動型磁気ヘッド装置においては、使用時に例えば比
較的大きな振動や衝撃を受けると、上記ヘッドアームに
は上記弾性部材、特に上記固定部との間に設けられた第
2の弾性部材の部分を中心として回動が生じることがあ
る。この回動の程度が大きい場合、この第2の弾性部材
の部分に応力が集中するために該弾性部材の弾性限界を
越えて変形が生じることとなる。また、上記摺動部がそ
の周囲の部材と衝突して双方が破損する可能性も高い。
【0012】このように、上述の摺動型磁気ヘッド装置
は、ハンダ付けの作業が不必要であり非常に作製が容易
であるという利点を有する反面、その構造がデリケート
であるために耐久性に欠けるという欠点もあり、早急な
解決が待たれているという現状にある。
【0013】本発明は、上述の課題に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、組み立て作業が容
易であり、しかも使用時において破損等の事故が発生し
難く耐久性に優れた摺動型磁気ヘッド装置を提供するこ
とにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の製造方法の対象
となる摺動型磁気ヘッド装置は、ヘッド素子とコイルボ
ビンとからなる磁気ヘッド本体が収容され且つ記録媒体
に摺接する摺接部を有する摺接体と、ベース板とヘッド
アームとが弾性部材を介して連結されるように弾性部材
をインサート成形した樹脂成形体よりなる支持機構とを
備えてなるものである。この摺動型磁気ヘッド装置にお
いては、上記摺接体がヘッドアームを介してベース板に
弾性的に支持されるとともに、前記ヘッドアーム及び/
又はベース板にヘッドアームの可動範囲を規制するスト
ッパを設けて構成する。
【0015】この場合、磁気ヘッド本体を磁界変調方式
の光磁気記録用のものとして構成してもよい。
【0016】さらに、本発明においては、弾性部材を導
電性材料より形成し、且つ前記弾性部材の一端部をコイ
ルボビンの端子部と電気的に接続して構成する。
【0017】
【作用】本発明に係る摺動型磁気ヘッド装置は、ヘッド
素子とコイルボビンとからなる磁気ヘッド本体が収容さ
れ且つ記録媒体に摺接する摺接部を有する摺接体と、ベ
ース板とヘッドアームとが弾性部材を介して連結される
ように弾性部材をインサート成形した樹脂成形体よりな
る支持機構とを備えてなるものであり、ヘッドアーム及
び/又はベース板には、上記ヘッドアームの可動範囲を
規制するストッパ手段が設けられているので、使用時に
振動や衝撃を受けて上記ヘッドアームがベース板に対し
て比較的大きな偶力を受けたときでも、このヘッドアー
ムが上記ストッパ手段に当接して許容範囲を越えた回動
が抑止される。したがって、ヘッドアームとベース板間
に設けられた弾性部材の変形や上記ヘッドアームとその
周囲の部材との衝突が未然に防止されることになる。
【0018】さらに、本発明においては、ヘッドアーム
が電性材料よりなる弾性部材をインサート成形した樹脂
成形体よりなり、且つ前記弾性部材の一端部がコイルボ
ビンの端子部と電気的に接続されているので、弾性部材
が電気配線の役割を果たし、作製時においてハンダ付け
により電気的接続を行うという煩雑な作業が不要とな
る。
【0019】
【実施例】以下、本発明に係る摺動型磁気ヘッド装置を
磁界変調方式の光磁気記録用として適用した好適な実施
例について図面を参照しながら説明する。
【0020】本実施例に摺動型磁気ヘッド装置は、図1
及び図2に示すように、記録媒体である光磁気ディスク
と接触摺動する摺動部を有する摺動体31に収容されて
なる磁気ヘッド本体1と、この磁気ヘッド本体1を光磁
気ディスクへ適当な姿勢を保ちながら支持する弾性部材
である板ばね2と、この板ばね2を2つのばね系、すな
わち第1のばね2a(第1の弾性変形部)と第2のばね
2b(第2の弾性変形部)とに分離するためのヘッドア
ーム3と、この板ばね2を支持固定するベース板4とか
ら構成され、ベース板4には外部回路と電気的に接続さ
れるフレキシブル配線板を接続するためのコネクタ(共
に図示は省略する。)が設けられている。
【0021】上記磁気ヘッド本体1は、図3に示すよう
に、基部、中心磁極コア及び側磁極コアからなる略々E
字形状のヘッド素子であるE型コア11と、このE型コ
ア11の中心磁極コアを包囲するようにコイル12を巻
回したコイルボビン16とを備えて構成されている。
【0022】ここで、磁気ヘッド本体1のうち光磁気デ
ィスクと直接接触摺動する摺動部とヘッドアーム3及び
ベース板4は、板ばね2を繋止部材としてインサート成
形により一体に形成される。また、この板ばね2には、
ばね材であるとともに、使用可能な例えばBeCu等の
導電材が使用される。
【0023】上記インサート成形の際には、各種樹脂材
料が使用可能であるが、例えば、非導電性の樹脂、具体
的には液晶ポリエステル等を用いて成形する。したがっ
て、上記摺動部とヘッドアーム3及びベース板4は、こ
れら樹脂材料により形成されることになる。
【0024】板ばね2は、上述のようにBeCu等の導
電材により形成されており、配線としての役割も果たす
ものであるが、磁気ヘッド本体1に形成されたボビン端
子接続孔1aに導出するコンタクト部2cを備えてお
り、ボビン端子16aと圧接により接触し電気的に接続
される。
【0025】上記ヘッドアーム3は、その先端部におい
て磁気ヘッド本体1をばね2aにより弾性的に支持し、
さらにその後端部においてばね2bによりベース板4に
弾性的に支持されている。このヘッドアーム3の後端部
中心には、後述する突起部3aが一体形成されている。
【0026】上記ベース板4は、略々H字形状に形成さ
れ、このH字形状の中心部に上述のコネクタ5が設けら
れ、H字形状の一方の側部には、使用時において上下動
する上記突起部3aの可動範囲を規制するストッパ4a
が形成され、上記突起部3aとストッパ4aとによりス
トッパ手段が構成されている。
【0027】上記ストッパ4aは、図4に示すように、
略々コ字形状に形成され、その内側後部にて上記H字形
状の一方の側部を挟持した状態で固定されている。そし
て、内側ほぼ中心位置において上下方向に所定の各スペ
ーシングaをもって上記突起部3aの可動範囲を規制し
ている。磁気ヘッド本体1は、書き込み動作時において
光磁気ディスクに追従する必要上、上下方向にある程度
の可動範囲が要求される。このスペーシングaは、その
ための最適値とされている。
【0028】本実施例に係る摺動型磁気ヘッド装置にお
いては、ヘッド素子であるE型コア11とコイルボビン
16とからなる磁気ヘッド本体1と、ベース板4とヘッ
ドアーム3とが弾性部材である板ばね2を介して連結さ
れるように板ばね2をインサート成形した樹脂成形体よ
りなる支持機構とを備えてなるものであり、このベース
板4には、ヘッドアーム3の可動範囲を規制するストッ
パ4aが設けられているので、使用時に振動や衝撃を受
けてヘッドアーム3がベース板4に対して比較的大きな
偶力を受けたときでも、このヘッドアーム3に形成され
た突起部3aが上記ストッパ4aに当接して許容範囲を
越えた回動が抑止される。したがって、ヘッドアーム3
とベース板4間に設けられた弾性部材であるばね2bの
変形や上記ヘッドアーム3とその周囲の部材との衝突が
未然に防止されることになる。
【0029】さらに、本実施例においては、ヘッドアー
ム3及びベース板4が電性材料よりなる弾性部材である
板ばね2をインサート成形した樹脂成形体よりなり、且
つ前記板ばね2の一端部がコイルボビン5の端子部と電
気的に接続されているので、板ばね2が電気配線の役割
を果たし、作製時においてハンダ付けにより電気的接続
を行うという煩雑な作業が不要となる。
【0030】ここで、上記実施例のいくつかの変形例に
ついて説明する。なお、上記実施例で述べた部材等と対
応するものについては同符号を記す。
【0031】これらの変形例は、上記実施例とほぼ同様
の構成を有するが、主にそれぞれベース板4に形成され
たストッパ4aの形状が異なる点で相違する。先ず、第
1の変形例について述べる。
【0032】第1の変形例に係る摺動型磁気ヘッド装置
においては、図5及び図6に示すように、ヘッドアーム
3に突起部3aを設けず、略々コ字形状のベース板4に
ストッパ4bが形成されている。このストッパ4bは、
略々L字形状に形成された2枚の板が各一端部にて一体
形成され、この一体形成された端部21において上記ベ
ース板4の一側面部に固定されている。そして、図6に
示すように、このストッパ4bの略々コ字形状を呈する
上記L字形状の他端部において、ヘッドアーム3の後端
部を上下各部に上記スペーシングaをもって挟持してい
る。
【0033】したがって、この第1の変形例において
も、上記実施例と同様に、ヘッド素子であるE型コア1
1とコイルボビン16とからなる磁気ヘッド本体1と、
ベース板4とヘッドアーム3とが弾性部材である板ばね
2を介して連結されるように板ばね2をインサート成形
した樹脂成形体よりなる支持機構とを備えてなるもので
あり、このベース板4には、ヘッドアーム3の可動範囲
を規制するストッパ4aが設けられているので、使用時
に振動や衝撃を受けてヘッドアーム3がベース板4に対
して比較的大きな偶力を受けたときでも、このヘッドア
ーム3の後端部が上記ストッパ4aに当接して許容範囲
を越えた回動が抑止される。したがって、ヘッドアーム
3とベース板4間に設けられた弾性部材であるばね2b
の変形や上記ヘッドアーム3とその周囲の部材との衝突
が未然に防止されることになる。
【0034】さらに、上記第1の変形例においては、ヘ
ッドアーム3及びベース板4が電性材料よりなる弾性部
材である板ばね2をインサート成形した樹脂成形体より
なり、且つ前記板ばね2の一端部がコイルボビン5の端
子部と電気的に接続されているので、板ばね2が電気配
線の役割を果たし、作製時においてハンダ付けにより電
気的接続を行うという煩雑な作業が不要となる。
【0035】次に、第2の変形例について説明する。こ
の第2の変形例に係る摺動型磁気ヘッド装置において
は、図7及び図8に示すように、ヘッドアーム3の一方
の側部に突起部3bを設け、略々コ字形状のベース板4
にストッパ4cが形成されている。このストッパ4c
は、略々L字形状に形成された2枚の板がそれぞれL字
形状の各一端部にてベース板4の上部及び下部主面上に
固定され、各コ字形状の中心部にて一体形成されてい
る。そして、略々コ字形状を呈する上記L字形状の他端
部が、ヘッドアーム3に形成された突起部3bを上下各
部にスペーシングaをもって挟持している。
【0036】したがって、この第2の変形例において
も、上記実施例と同様に、ヘッド素子であるE型コア1
1とコイルボビン16とからなる磁気ヘッド本体1と、
ベース板4とヘッドアーム3とが弾性部材である板ばね
2を介して連結されるように板ばね2をインサート成形
した樹脂成形体よりなる支持機構とを備えてなるもので
あり、このベース板4には、ヘッドアーム3の可動範囲
を規制するストッパ4cが設けられているので、使用時
に振動や衝撃を受けてヘッドアーム3がベース板4に対
して比較的大きな偶力を受けたときでも、このヘッドア
ーム3の突起部3bが上記ストッパ4cに当接して許容
範囲を越えた回動が抑止される。したがって、ヘッドア
ーム3とベース板4間に設けられた弾性部材であるばね
2bの変形や上記ヘッドアーム3とその周囲の部材との
衝突が未然に防止されることになる。
【0037】さらに、上記第2の変形例においては、ヘ
ッドアーム3及びベース板4が電性材料よりなる弾性部
材である板ばね2をインサート成形した樹脂成形体より
なり、且つ前記板ばね2の一端部がコイルボビン5の端
子部と電気的に接続されているので、板ばね2が電気配
線の役割を果たし、作製時においてハンダ付けにより電
気的接続を行うという煩雑な作業が不要となる。
【0038】次いで、第3の変形例について説明する。
この第3の変形例に係る摺動型磁気ヘッド装置において
は、上記実施例とは逆に、ストッパがヘッドアーム3に
形成されている。すなわち、図9及び図10に示すよう
に、ヘッドアーム3の一方の側部にストッパ4dを設
け、略々コ字形状のベース板4に突起部3cが形成され
ている。上記ストッパ4dは、2枚の板が各一端部にて
それぞれヘッドアーム3の上部及び下部主面上に固定さ
れてなるものである。また、上記突起部3cは、2枚の
板が各一端部にてそれぞれベース板4の上部及び下部主
面上に固定され、各他端部にて一体形成され、さらにこ
の一体形成された他端部中心から上記2枚の板と直交し
て突起片22が形成され、全体として略々L字形状に形
成されてなるものである。
【0039】そして、上記ストッパ4dの他端部が、上
記突起部3cの突起片22の先端部を上下各部にスペー
シングaをもって挟持している。
【0040】したがって、この第3の変形例において
も、上記実施例と同様に、ヘッド素子であるE型コア1
1とコイルボビン16とからなる磁気ヘッド本体1と、
ベース板4とヘッドアーム3とが弾性部材である板ばね
2を介して連結されるように板ばね2をインサート成形
した樹脂成形体よりなる支持機構とを備えてなるもので
あり、ヘッドアーム3には、このヘッドアーム3の可動
範囲を規制するストッパ4dが設けられているので、使
用時に振動や衝撃を受けてヘッドアーム3がベース板4
に対して比較的大きな偶力を受けたときでも、このベー
ス板4の突起部3cに形成されている突起片22が上記
ストッパ4dに当接して許容範囲を越えた回動が抑止さ
れる。したがって、ヘッドアーム3とベース板4間に設
けられた弾性部材であるばね2bの変形や上記ヘッドア
ーム3とその周囲の部材との衝突が未然に防止されるこ
とになる。
【0041】さらに、上記第3の変形例においては、ヘ
ッドアーム3及びベース板4が電性材料よりなる弾性部
材である板ばね2をインサート成形した樹脂成形体より
なり、且つ前記板ばね2の一端部がコイルボビン5の端
子部と電気的に接続されているので、板ばね2が電気配
線の役割を果たし、作製時においてハンダ付けにより電
気的接続を行うという煩雑な作業が不要となる。
【0042】次に、第4の変形例について説明する。こ
の第4の変形例に係る摺動型磁気ヘッド装置において
も、上記第3の変形例と同様に、ストッパがヘッドアー
ム3に形成されている。すなわち、図11及び図12に
示すように、ヘッドアーム3の上部主面上にストッパ4
eを設け、略々コ字形状のベース板4に突起部3dが形
成されている。上記ストッパ4eは、略々く字形状を呈
し、その一端部がヘッドアーム3の上部主面上に固定さ
れてなる。また、上記突起部3dは、その固定部23に
てベース板4の一方の側部に固定され、上記ベース板4
の上部主面上にて微小間隔を有し略々L字形状を呈して
形成されている。
【0043】そして、上記ストッパ4eの他端部が、上
記突起部3dの先端部を上下各部にスペーシングaをも
って挟持している。
【0044】したがって、この第4の変形例において
も、上記実施例と同様に、ヘッド素子であるE型コア1
1とコイルボビン16とからなる磁気ヘッド本体1と、
ベース板4とヘッドアーム3とが弾性部材である板ばね
2を介して連結されるように板ばね2をインサート成形
した樹脂成形体よりなる支持機構とを備えてなるもので
あり、ヘッドアーム3には、このヘッドアーム3の可動
範囲を規制するストッパ4eが設けられているので、使
用時に振動や衝撃を受けてヘッドアーム3がベース板4
に対して比較的大きな偶力を受けたときでも、このベー
ス板4の突起部3dの先端部が上記ストッパ4eに当接
して許容範囲を越えた回動が抑止される。したがって、
ヘッドアーム3とベース板4間に設けられた弾性部材で
あるばね2bの変形や上記ヘッドアーム3とその周囲の
部材との衝突が未然に防止されることになる。
【0045】さらに、上記第4の変形例においては、ヘ
ッドアーム3及びベース板4が電性材料よりなる弾性部
材である板ばね2をインサート成形した樹脂成形体より
なり、且つ前記板ばね2の一端部がコイルボビン5の端
子部と電気的に接続されているので、板ばね2が電気配
線の役割を果たし、作製時においてハンダ付けにより電
気的接続を行うという煩雑な作業が不要となる。
【0046】次に、第5の変形例について説明する。こ
の第5の変形例に係る摺動型磁気ヘッド装置において
は、図13及び図14に示すように、ヘッドアーム3に
突起部等を設けず、略々コ字形状のベース板4にストッ
パ4fが形成されている。このストッパ4fは、2つの
略々く字形状を呈する係止片24a,24bが各一端部
にてベース板4とその前端部において一体成形されてな
るものである。そして、図14に示すように、係止片2
4a,24bの各他端部において、ヘッドアーム3の後
端部を上下各部に上記スペーシングaをもって挟持して
いる。
【0047】したがって、この第5の変形例において
も、上記実施例と同様に、ヘッド素子であるE型コア1
1とコイルボビン16とからなる磁気ヘッド本体1と、
ベース板4とヘッドアーム3とが弾性部材である板ばね
2を介して連結されるように板ばね2をインサート成形
した樹脂成形体よりなる支持機構とを備えてなるもので
あり、このベース板4には、ヘッドアーム3の可動範囲
を規制するストッパ4fが設けられているので、使用時
に振動や衝撃を受けてヘッドアーム3がベース板4に対
して比較的大きな偶力を受けたときでも、このヘッドア
ーム3の後端部が上記ストッパ4fの係止片24a,2
4bの各他端部に当接して許容範囲を越えた回動が抑止
される。したがって、ヘッドアーム3とベース板4間に
設けられた弾性部材であるばね2bの変形や上記ヘッド
アーム3とその周囲の部材との衝突が未然に防止される
ことになる。
【0048】さらに、上記第5の変形例においては、ヘ
ッドアーム3及びベース板4が電性材料よりなる弾性部
材である板ばね2をインサート成形した樹脂成形体より
なり、且つ前記板ばね2の一端部がコイルボビン5の端
子部と電気的に接続されているので、板ばね2が電気配
線の役割を果たし、作製時においてハンダ付けにより電
気的接続を行うという煩雑な作業が不要となる。
【0049】そして次に、第6の変形例について説明す
る。この第6の変形例に係る摺動型磁気ヘッド装置にお
いても、上記第3の変形例と同様に、ストッパがヘッド
アーム3に形成されている。すなわち、図15及び図1
6に示すように、ヘッドアーム3の上部主面上にストッ
パ4gを設け、略々コ字形状のベース板4に突起部3e
が形成されている。上記ストッパ4gは、略々く字形状
を呈し、その一端部がヘッドアーム3の上部主面上に固
定されてなる。また、上記突起部3eは、略々く字形状
を呈し、その一端部がヘッドアーム3の上部主面上にお
いて一体成形され形成されている。
【0050】そして、上記ストッパ4gの他端部が、上
記突起部3eの他端部を上下各部にスペーシングaをも
って挟持している。
【0051】したがって、この第5の変形例において
も、上記実施例と同様に、ヘッド素子であるE型コア1
1とコイルボビン16とからなる磁気ヘッド本体1と、
ベース板4とヘッドアーム3とが弾性部材である板ばね
2を介して連結されるように板ばね2をインサート成形
した樹脂成形体よりなる支持機構とを備えてなるもので
あり、ヘッドアーム3には、このヘッドアーム3の可動
範囲を規制するストッパ4gが設けられているので、使
用時に振動や衝撃を受けてヘッドアーム3がベース板4
に対して比較的大きな偶力を受けたときでも、このベー
ス板4の突起部3eの他端部が上記ストッパ4gの他端
部に当接して許容範囲を越えた回動が抑止される。した
がって、ヘッドアーム3とベース板4間に設けられた弾
性部材であるばね2bの変形や上記ヘッドアーム3とそ
の周囲の部材との衝突が未然に防止されることになる。
【0052】さらに、上記第6の変形例においては、ヘ
ッドアーム3及びベース板4が電性材料よりなる弾性部
材である板ばね2をインサート成形した樹脂成形体より
なり、且つ前記板ばね2の一端部がコイルボビン5の端
子部と電気的に接続されているので、板ばね2が電気配
線の役割を果たし、作製時においてハンダ付けにより電
気的接続を行うという煩雑な作業が不要となる。
【0053】なお、本発明は、超小型磁気ディスク用光
磁気記録用摺動型磁気ヘッドや、磁界変調方式、光変調
方式に適用することも可能である。
【0054】
【発明の効果】本発明に係る摺動型磁気ヘッド装置によ
れば、ヘッド素子とコイルボビンとからなる磁気ヘッド
本体が収容され且つ記録媒体に摺接する摺接部を有する
摺接体と、ベース板とヘッドアームとが弾性部材を介し
て連結されるように弾性部材をインサート成形した樹脂
成形体よりなる支持機構とを備えてなり、上記摺接体が
ヘッドアームを介してベース板に弾性的に支持されると
ともに、前記ヘッドアーム及び/又はベース板にヘッド
アームの可動範囲を規制するストッパ手段を設けて構成
したので、組み立て作業が容易であり、しかも使用時に
おいて破損等の事故が発生し難く耐久性を大幅に向上さ
せることが可能である。
【0055】また、本発明によれば、ヘッドアーム及び
ベース板を電性材料よりなる弾性部材をインサート成形
した樹脂成形体により構成し、且つ前記弾性部材の一端
部をコイルボビンの端子部と電気的に接続して構成した
ので、組み立て作業が非常に容易であり、製品の歩溜り
を大幅に向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る摺動型磁気ヘッド装置を模式的
に示す平面図である。
【図2】本実施例に係る摺動型磁気ヘッド装置を模式的
に示す側面図である。
【図3】摺動型磁気ヘッド装置の構成要素である磁気ヘ
ッド本体を分解して示す斜視図である。
【図4】図2中の線分A−A’による断面図である。
【図5】第1の変形例に係る摺動型磁気ヘッド装置を模
式的に示す平面図である。
【図6】第1の変形例に係る摺動型磁気ヘッド装置を模
式的に示す側面図である。
【図7】第2の変形例に係る摺動型磁気ヘッド装置を模
式的に示す平面図である。
【図8】第2の変形例に係る摺動型磁気ヘッド装置を模
式的に示す側面図である。
【図9】第3の変形例に係る摺動型磁気ヘッド装置を模
式的に示す平面図である。
【図10】第3の変形例に係る摺動型磁気ヘッド装置を
模式的に示す側面図である。
【図11】第4の変形例に係る摺動型磁気ヘッド装置を
模式的に示す平面図である。
【図12】第4の変形例に係る摺動型磁気ヘッド装置を
模式的に示す側面図である。
【図13】第5の変形例に係る摺動型磁気ヘッド装置を
模式的に示す平面図である。
【図14】第5の変形例に係る摺動型磁気ヘッド装置を
模式的に示す側面図である。
【図15】第6の変形例に係る摺動型磁気ヘッド装置を
模式的に示す平面図である。
【図16】第6の変形例に係る摺動型磁気ヘッド装置を
模式的に示す側面図である。
【図17】従来の摺動型磁気ヘッド装置を模式的に示す
斜視図である。
【符号の説明】
1 磁気ヘッド本体 2 板ばね 2a,2b ばね 3 ヘッドアーム3 3a〜3e 突起部 4 ベース板 4a〜4f ストッパ 31 摺動体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッド素子とコイルボビンとからなる磁
    気ヘッド本体が収容され且つ記録媒体に摺接する摺接部
    を有する摺接体と、ベース板とヘッドアームとが弾性部
    材を介して連結されるように弾性部材をインサート成形
    した樹脂成形体よりなる支持機構とを備えてなり、 上記摺接体がヘッドアームを介してベース板に弾性的に
    支持されるとともに、前記ヘッドアーム及び/又はベー
    ス板にヘッドアームの可動範囲を規制するストッパ手段
    が設けられてなることを特徴とする摺動型磁気ヘッド装
    置。
  2. 【請求項2】 磁気ヘッド本体が磁界変調方式の光磁気
    記録用磁気ヘッド装置であることを特徴とする請求項1
    記載の摺動型磁気ヘッド装置。
  3. 【請求項3】 弾性部材が導電性材料よりなり、且つ前
    記弾性部材の一端部がコイルボビンの端子部と電気的に
    接続されていることを特徴とする請求項1又は2記載の
    摺動型磁気ヘッド装置。
JP3002694A 1994-02-28 1994-02-28 摺動型磁気ヘッド装置 Pending JPH07240041A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6711229B1 (en) 1999-12-01 2004-03-23 Nec Electronics Corporation Method of synchronizing phase-locked loop, phase-locked loop and semiconductor provided with same

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US6711229B1 (en) 1999-12-01 2004-03-23 Nec Electronics Corporation Method of synchronizing phase-locked loop, phase-locked loop and semiconductor provided with same

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