JPH0724001A - 軟膏付救急絆創膏 - Google Patents

軟膏付救急絆創膏

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JPH0724001A
JPH0724001A JP5153788A JP15378893A JPH0724001A JP H0724001 A JPH0724001 A JP H0724001A JP 5153788 A JP5153788 A JP 5153788A JP 15378893 A JP15378893 A JP 15378893A JP H0724001 A JPH0724001 A JP H0724001A
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Kazuo Kitahiro
和雄 北広
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 患部の保護作用がすぐれるとともに薬効が顕
著に得られ、軟膏の減量を防ぐことのできる軟膏付救急
絆創膏、及び保存中に軟膏が粘着剤層と剥離紙との間へ
浸出したり、使用中に軟膏が患部以外の部位へ流動した
りしない軟膏付救急絆創膏を提供することを目的とす
る。 【構成】軟膏付救急絆創膏1はポリエチレン樹脂からな
り独立気泡を有する発泡シート11の片面に凹部12が
設けられ、該凹部12内にはサルファ剤を含み繊維物質
として脱脂綿に含浸されてなる軟膏4が装填され、該凹
部12を除く発泡シート11面に粘着層13が設けら
れ、凹部12を含み粘着層13面全体にポリエチレンテ
レフタレート樹脂の剥離シート7が積層されてなる。剥
離シート7は凹部12を外れたところで2枚に切断され
てなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は軟膏を備えた救急絆創膏
に関する。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂製の発泡シートの一面に粘着剤
層が積層され、該粘着剤層側に凹部が形成され、該凹部
内にサリチル酸を含む軟膏もしくは膏体が設けられてな
る絆創膏が実開平4−27912号公報で知られてい
る。又、従来の救急絆創膏は殺菌剤が含浸され、乾燥さ
れたガーゼが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載の絆創
膏は、発泡シートに形成された凹部に軟膏が直接入れら
れているので、発泡シートの気泡に孔があいていると、
その孔から軟膏が発泡シート内へ浸透して減量する。
又、軟膏は流動性があるので保存中に軟膏が粘着剤層と
剥離紙との間に浸出したり、使用中に皮膚と粘着剤層と
の間に浸出したりして、粘着剤層の粘着力を低下させ、
使用中に脱落したりする。又、従来の救急絆創膏は殺菌
剤が乾燥状態であるため殺菌効果がなく、傷にこびりつ
いて苦痛を感じさせるという問題もある。
【0004】本発明は上記従来の問題点を解消し、患部
の保護作用がすぐれるとともに薬効が顕著に得られ、軟
膏の減量を防ぐことのできる軟膏付救急絆創膏、及び保
存中に軟膏が粘着剤層と剥離紙との間へ浸出したり、使
用中に軟膏が患部以外の部位へ流動したりしない軟膏付
救急絆創膏を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明軟
膏付救急絆創膏は、独立気泡を有する発泡シートの片面
に凹部が形成され、外皮用殺菌剤又は抗生物質の少なく
とも1種を含有する軟膏が繊維物質に含浸されて該凹部
内に装填され、該凹部を除く発泡シート面に粘着層が設
けられ、該粘着層面に剥離シートが積層されてなること
を特徴とするものである。
【0006】請求項2記載の本発明軟膏付救急絆創膏
は、片面に粘着層が設けられた発泡シートの該粘着層側
に凹部が形成され、該凹部表面に隔離フイルムが積層さ
れ、該凹部内に外皮用殺菌剤又は抗生物質の少なくとも
1種を含有する軟膏が装填され、該凹部を除く粘着層面
に剥離シートが積層されてなることを特徴とするもので
ある。
【0007】又、請求項3記載の本発明軟膏付救急絆創
膏は、片面に粘着層が設けられた発泡シートの該粘着層
側に凹部が形成され、該凹部表面に隔離フイルムが積層
され、該凹部内に外皮用殺菌剤又は抗生物質の少なくと
も1種を含有する軟膏が繊維物質に含浸されて装填さ
れ、該凹部を除く粘着層面に剥離シートが積層されてな
ることを特徴とするものである。
【0008】本発明救急絆創膏は創傷部位の保護、化膿
性疾患の治療を目的とするもので、塩化ベンザルコニウ
ム、アクリノール等の外皮用殺菌剤、及び/又はサルフ
ァ剤、塩酸テトラサイクリン、ぺニシリン等の化膿性疾
患用剤等を含む軟膏が使用される。軟膏基材は油脂性、
乳剤性、水溶性のいずれでもよい。
【0009】又、粘着層は、一般の絆創膏に使用されて
いるアクリル系粘着剤などが使用できる。
【0010】剥離シートには、クラフト紙、グラシン
紙、上質紙等の紙の基材面にポリエチレン樹脂がラミネ
ートされ、該ポリエチレン樹脂面にシリコン離型層が設
けられたもの、ポリプロピレン、ポリエステル、塩化ビ
ニル等の合成樹脂シートが使用され、必要に応じてその
表面をシリコン樹脂やフッ素樹脂等で離型処理したもの
が用いられる。
【0011】剥離シートは使用に際して剥離し易いよう
に、粘着層面で分割されているのが好ましく、このよう
に剥離シートを分割する場合は、分割の個所は軟膏が装
填されている凹部を避けるべきである。
【0012】請求項1記載の軟膏救急絆創膏に使用され
る発泡シートは独立気泡からなるもので、樹脂としては
低密度ポリエチレンが特に好ましく、これにポリプロピ
レン、線状低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル
共重合体等のポリオレフィン系樹脂を混合したものも使
用可能である。該発泡シートには連続気泡が混在しても
よいが、80%以上が独立気泡であることが好ましい。
上記発泡シートは架橋されているものが気泡が細かくて
均一であり、強度もすぐれているので好ましい。又、発
泡シートの発泡倍率は皮膚の伸縮に対する追随性、肌へ
の感触等の面から20〜40倍の範囲が好ましい。
【0013】上記発泡シートの片面に粘着層が設けら
れ、且つ該片面には軟膏を装填する凹部が形成される
が、該凹部内には粘着層は設けられない。粘着層が設け
られない凹部を形成するには、例えば、離型処理した離
型紙の片面に粘着剤を塗布乾燥し、離型紙とともに粘着
剤を凹部の大きさに打ち抜いて除去し、該離型紙を発泡
シートに貼り合わせた後、離型紙を除去すると離型紙が
打ち抜かれた部分は粘着剤のない部分となる。この部分
の発泡シートにホットスタンピングにより加熱押圧する
と粘着剤のない凹部が形成される。
【0014】発泡シートの片面に形成された凹部に、外
皮用殺菌剤又は抗生物質の少なくとも1種を含有する軟
膏が繊維物質に含浸された状態で装填される。繊維物質
としてはポリエステル系、セルロース系、アクリル系、
ポリオレフィン系、ポリビニルアルコール系等の合成樹
脂繊維、綿、麻、羊毛等の天然繊維が挙げられる。これ
らの繊維は1種または2種以上の混合物とされてもよ
く、その形態は繊維が単に集合して絡まった脱脂綿状の
もの、不織布もしくは織布状のものなどが使用できる。
【0015】軟膏が油脂性の場合、繊維物質としてセル
ロース系等親水性のものを用いると、化膿した患部の浸
出液のセルロース系繊維による吸収作用が認められるの
で特に好ましい。
【0016】軟膏は繊維物質に含浸されると、軟膏自体
が有する粘度と繊維に対する付着力によりその流動性は
制限される。その結果、保存中に軟膏が粘着層と剥離シ
ートの間に浸出したり、使用中に粘着層と皮膚の間に浸
出することが避けられる。従って、通常より粘度の低い
軟膏でも患部に集中して作用させることができ、使用中
に絆創膏が自然に脱落することがない。
【0017】更に、粘着層面に剥離シートが積層される
ことにより、保存中に軟膏が流れ出したり、軟膏に雑菌
やごみが混入せず、粘着層を保護することができる。
【0018】請求項2記載の軟膏付救急絆創膏に使用さ
れる発泡シートは独立気泡であっても、連続気泡であっ
てもよく、又両者が混合されたたものであってもよい。
従って、ポリオレフィン系樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、アクリル系樹脂などの発泡シートが使用
できる。又、連続気泡の発泡シートを使用した場合に
は、通気性が得られるので長期間使用しても蒸れること
がなく、快適に使用することができる。発泡シートの発
泡倍率は皮膚の伸縮に対する追随性、肌への感触等の面
から15〜35倍の範囲が好ましい。
【0019】発泡シートの粘着層側に凹部を形成するに
は、形成しようとする凹部の表面と同じ大きさの隔離フ
イルムを粘着層面に載せ、該隔離フイルムの上からホッ
トスタンピングにより加熱押圧すると、内面に隔離フイ
ルムが接着された凹部を発泡シートに形成することがで
きる。
【0020】隔離フイルムとしては熱可塑性樹脂製のも
のであれば使用可能であるが、化学的に不活性であり、
凹曲面になじみ易いものが好ましく、ポリオレフィン系
樹脂のフイルムが好ましい。又、アルミニウム等の金属
箔や、上記フイルムに金属を真空蒸着したものも使用可
能である。隔離フイルムは凹部内面だけに設けられても
よいが、凹部の周囲から外へ鍔状の部分が形成されてい
てもよく、このようにすれば隔離フイルムの端部が皮膚
を突くことによる痛みを感じさせることがない。
【0021】上記凹部には前記外皮用殺菌剤又は抗生物
質の少なくとも1種を含有する軟膏が装填される。この
救急絆創膏では発泡シートに形成される凹部内に隔離フ
イルムが設けられてなるので、発泡シートが連続気泡で
あっても軟膏はこれを透過せず、凹部から発泡シートへ
浸出して減量することがない。又、隔離フイルムにより
軟膏と粘着層とは接触しないので、軟膏成分が粘着層に
移行することによる薬効の減失も生じない。
【0022】請求項3記載の軟膏付救急絆創膏に使用さ
れる発泡シートも独立気泡であっても、連続気泡であっ
てもよく、又両者が混合されたたものであってもよい。
その材料も請求項2記載のものと同様のものが使用され
る。発泡シートの粘着層側に凹部を形成する方法も、該
凹部内に隔離フイルムを設ける方法も請求項2記載の場
合と同様にすればよい。
【0023】この軟膏付救急絆創膏に使用する軟膏は、
請求項1記載のものと同様の繊維物質に含浸されて凹部
に装填される。上記のようにしてなる請求項3記載の軟
膏付救急絆創膏によると、軟膏は繊維物質に含浸されて
軟膏自体が有する粘度と繊維に対する付着力によりその
流動性は制限される。その結果、保存中に軟膏が粘着層
と剥離シートの間に浸出したり、使用中に粘着層と皮膚
の間に浸出することが避けられる。従って、通常より粘
度の低い軟膏でも患部に集中して作用させることがで
き、使用中に絆創膏が自然に脱落することがない。又、
発泡シートが連続気泡であっても軟膏は隔離フイルムを
透過せず、軟膏が凹部から発泡シートへ浸出して減量す
ることがない。又、隔離フイルムにより軟膏と粘着層と
は接触しないので、軟膏成分が粘着層に移行することに
よる薬効の減失も生じない。
【0024】
【作用】請求項1記載の本発明軟膏付救急絆創膏は、軟
膏は繊維物質に含浸されるので、軟膏自体が有する粘度
と繊維に対する付着力によりその流動性は制限される。
その結果、保存中に軟膏が粘着層と剥離シートの間に浸
出したり、使用中に粘着層と皮膚の間に浸出することが
避けられる。従って、通常より粘度の低い軟膏でも患部
に集中して作用させることができ、使用中の絆創膏が自
然に脱落することがない。
【0025】請求項2記載の本発明軟膏付救急絆創膏
は、発泡シートに形成される凹部内に隔離フイルムが設
けられてなるので、発泡シートが連続気泡であっても軟
膏はこれを透過せず、凹部から発泡シートへ浸出して減
量することがない。又、隔離フイルムにより軟膏と粘着
層とは接触しないので、軟膏成分が粘着層に移行するこ
とによる薬効の減失も生じない。発泡シートが連続気泡
のものであれば、通気性が得られて使用中に蒸れること
がない。
【0026】請求項3記載の本発明軟膏付救急絆創膏
は、軟膏は繊維物質に含浸されて軟膏自体が有する粘度
と繊維に対する付着力によりその流動性は制限される。
その結果、保存中に軟膏が粘着層と剥離シートの間に浸
出したり、使用中に粘着層と皮膚の間に浸出することが
なく、使用中の絆創膏が自然に脱落することがない。
又、発泡シートが連続気泡であっても軟膏は隔離フイル
ムを透過せず、凹部から発泡シートへ浸出して減量する
ことがない。又、隔離フイルムにより軟膏と粘着層とは
接触しないので、軟膏成分が粘着層に移行することによ
る薬効の減失も生じない。
【0027】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面を参照して説明
する。 (実施例1)図1は請求項1記載の本発明軟膏付救急絆
創膏の実施例を示す斜視図であり、図2はその断面図で
ある。軟膏付救急絆創膏1はポリエチレン樹脂からなり
独立気泡を有する発泡シート11の片面に凹部12が設
けられ、該凹部12内にはサルファ剤を含み繊維物質と
して脱脂綿に含浸されてなる軟膏4が装填され、該凹部
12を除く発泡シート11面に粘着層13が設けられ、
凹部12を含み粘着層13面全体にポリエチレンテレフ
タレート樹脂の剥離シート7が積層されてなる。剥離シ
ート7は凹部12を外れたところで2枚に切断されてな
る。71はその切断部である。
【0028】上記軟膏付救急絆創膏1は以下のようにし
て製造されたものである。 軟膏の準備 白色ワセリン200g、ステアリルアルコール200
g、プロピレングリコール100gにラウリル硫酸ナト
リウムとパラオキシ安息香酸等を添加し、これに精製水
を加えたものを混練した親水性基材にサルファ剤26g
加えた軟膏を準備した。
【0029】2−エチルヘキシルアクリレートとブチル
アクリレート等を重合してなるアクリル系粘着剤を、両
面離型処理した離型紙の片面に塗布乾燥して厚み40μ
mの粘着層を積層して一旦巻き取った。これを巻き戻し
ながら打抜き装置により直径15mmの円形に打ち抜
き、打ち抜き孔を有する上記離型紙の粘着層面を、片面
にコロナ放電処理を施したポリエチレン樹脂からなり独
立気泡を有する発泡シート(積水化学工業社製 商品
名:ソフトロン 発泡倍率30倍、厚さ2mm)の該処
理面に貼り合わせた(図示略)。
【0030】その後離型紙を剥離除去し、直径15mm
の粘着層のない部分を、表面フッ素コーティングしてな
る円柱状の115℃に加熱したホットスタンピングで押
し付けて直径14mm、深さ1.5mmの凹部12を形
成した。
【0031】前記軟膏を脱脂綿に含浸させて上記凹部1
2に充填し、片面をシリコン処理してなるポリエチレン
テレフタレートフイルム(厚み50μm)のシリコン処
理面を上記発泡シート11の粘着層13側に積層し、図
1に示す形状に打ち抜いて軟膏付救急絆創膏1を得た。
【0032】この軟膏付救急絆創膏1を顎の化膿したに
きびに対して使用したところ、患部を擦らないので痛み
がなく、皮膚の動きによくなじみ、2日間でほぼ治癒し
た。又、剥離シート7を切断部71から剥がすだけなの
で簡便に使用することができた。
【0033】本実施例では軟膏と繊維物質とを合わせて
凹部一杯となるように充填したが、多少少なくても体温
による軟膏の適度な流動性の付与と、発泡シートの弾力
性により、部に軟膏の患部への接触がよくなることが判
った。
【0034】(実施例2)図3は請求項2記載の本発明
軟膏付救急絆創膏の実施例を示す断面図である。軟膏付
救急絆創膏2は実施例1で用いたものと同じ独立気泡を
有する発泡シート21の片面に凹部22が設けられ、該
凹部22内にはポリエチレンフイルムからなる隔離フイ
ルム24が積層され、該凹部22内に塩化ベンザルコニ
ウムを含む軟膏5が装填され、該凹部22を含む発泡シ
ート21面に粘着層23が設けられ、凹部22を含み粘
着層23面全体にポリエチレンテレフタレート樹脂の剥
離シート7が積層されてなる。
【0035】この軟膏付救急絆創膏2は以下のようにし
て製造される。実施例1で用いたものと同じ粘着剤を、
両面離型処理した離型紙の片面に塗布乾燥して厚み40
μmの粘着層を積層し、該粘着層面を実施例1で用いた
ものと同じ独立気泡からなる発泡シート(積水化学工業
社製 商品名:ソフトロン 発泡倍率30倍、厚さ2m
m)の該処理面に貼り合わせた(図示略)。
【0036】その後離型紙を剥離除去し、直径15mm
の円形に打ち抜いた低密度ポリエチレン(厚み30μ
m)からなる隔離フイルムを粘着層面に載せ、該隔離フ
イルムの中央を、表面フッ素コーティングしてなる円柱
状の110℃に加熱したホットスタンピングで3秒間押
し付け、直径10mm、深さ1.5mmで内面に隔離フ
イルムを有する凹部22を形成した。
【0037】上記凹部に塩化ベンザルコニウムを含む軟
膏を充填し、実施例1と同様にポリエチレンテレフタレ
ートフイルム(厚み50μm)のシリコン処理面を上記
発泡シート21の粘着層23側に積層し、図1と同様の
形状に打ち抜いて軟膏付救急絆創膏2を得た。
【0038】この軟膏付救急絆創膏2を切り傷(右手人
指し指の第1関節)に使用したところ、化膿することな
く、約3日後には絆創膏を外すことができた。又、この
発明の軟膏付救急絆創膏2を40℃で3カ月経過させた
が、薬剤の減少は認められなかった。
【0039】次に、図4は請求項3記載の本発明軟膏付
救急絆創膏の実施例を示す断面図である。軟膏付救急絆
創膏3は実施例1で用いたものと同じ独立気泡を有する
発泡シート31の片面に凹部32が設けられ、該凹部3
2内にはポリエチレンフイルムからなる隔離フイルム3
4が積層され、直径9mmの円形に切り抜かれたセルロ
ース繊維からなる不織布(坪量150g/m2 )に塩酸
テトラサイクリンが含浸され、該凹部32を含む発泡シ
ート31面に粘着層33が設けられ、凹部32を含み粘
着層33面全体にポリエチレンテレフタレート樹脂の剥
離シート7が積層されてなる。
【0040】この軟膏付救急絆創膏3は、隔離フイルム
8が積層された凹部32の形成、粘着層33の形成につ
いては実施例2と同様にして行われるが、凹部内に軟膏
だけを先ず装填し、この上に円形に切り抜いた不織布を
載せ、70℃の空気を送って暖めながら不織布を押さえ
て軟膏を含浸させた他は実施例2と同様にして製造し
た。
【0041】この軟膏付救急絆創膏3を顎の化膿したに
きびに対して使用したところ、患部を擦らないので痛み
がなく、皮膚の動きによくなじみ、排膿効果が認めら
れ、2日間でほぼ治癒した。又、剥離シートを剥がすだ
けなので簡便に使用することができた。
【0042】(実施例4)ポリエチレン樹脂からなる連
続気泡の発泡シート(発泡倍率20倍、厚み1mm)を
用いた他は実施例2と同様の軟膏付救急絆創膏(図示
略)を用いて、膝の切り傷に使用したところ、患部を擦
らないので痛みがなく、皮膚の動きによくなじみ、2日
間使用しても蒸れによるかゆみもなく、排膿効果が認め
られ、使用終了後は蒸れによる皮膚の白化は殆ど認めら
れなかった。
【0043】(実施例5)実施例5で用いたものと同じ
連続気泡の発泡シートを用いた他は実施例3と同様の軟
膏付救急絆創膏(図示略)を用いて、切り傷(右手人指
し指の第1関節)に使用したところ、患部を擦らないの
で痛みがなく、皮膚の動きによくなじみ、2日間使用し
ても蒸れによるかゆみもなく、使用終了後に蒸れによる
皮膚の白化は殆ど認められなかった。
【0044】
【発明の効果】請求項1記載の本発明軟膏付救急絆創膏
によると、軟膏が繊維物質に含浸されているので、保存
中に軟膏が粘着層と剥離シートの間に浸出したり、使用
中に粘着層と皮膚の間に浸出することが避けられる。従
って、通常より粘度の低い軟膏でも患部に集中して作用
させることができ、使用中に絆創膏が自然に脱落するこ
とがない。
【0045】請求項2記載の本発明軟膏付救急絆創膏に
よると、発泡シートに形成される凹部内に隔離フイルム
が設けられてなるので、軟膏が凹部から発泡シートへ浸
出することによる薬効の減小がなく、軟膏成分が粘着層
に移行することによる薬効の減失も生じない。
【0046】請求項3記載の本発明軟膏付救急絆創膏に
よると、軟膏は繊維物質に含浸されて流動性が制限され
るので、保存中に軟膏が粘着層と剥離シートの間に浸出
したり、使用中に粘着層と皮膚の間に浸出することがな
く、使用中の絆創膏が自然に脱落することがない。又、
隔離フイルムにより軟膏と粘着層とは接触しないので、
軟膏が凹部から発泡シートへ浸出して薬効を減小した
り、軟膏成分が粘着層に移行することによる薬効の減失
も生じない。
【0047】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明軟膏付救急絆創膏の実施例を示す斜視
図。
【図2】図1の軟膏付救急絆創膏の断面図。
【図3】本発明軟膏付救急絆創膏の他の実施例を示す断
面図。
【図4】本発明軟膏付救急絆創膏の更に他の実施例を示
す断面図。
【符号の説明】
1,2,3 :軟膏付救急絆創膏 4,5,6 :軟膏 7 :剥離シート 11,21,31:発泡シート 12,22,32:凹部 13,23,33:粘着層 24,34 :隔離フイルム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 独立気泡を有する発泡シートの片面に凹
    部が形成され、外皮用殺菌剤又は抗生物質の少なくとも
    1種を含有する軟膏が繊維物質に含浸されて該凹部内に
    装填され、該凹部を除く発泡シート面に粘着層が設けら
    れ、該粘着層面に剥離シートが積層されてなることを特
    徴とする軟膏付救急絆創膏。
  2. 【請求項2】 片面に粘着層が設けられた発泡シートの
    該粘着層側に凹部が形成され、該凹部表面に隔離フイル
    ムが積層され、該凹部内に外皮用殺菌剤又は抗生物質の
    少なくとも1種を含有する軟膏が装填され、該凹部を除
    く粘着層面に剥離シートが積層されてなることを特徴と
    する軟膏付救急絆創膏。
  3. 【請求項3】 片面に粘着層が設けられた発泡シートの
    該粘着層側に凹部が形成され、該凹部表面に隔離フイル
    ムが積層され、該凹部内に外皮用殺菌剤又は抗生物質の
    少なくとも1種を含有する軟膏が繊維物質に含浸されて
    装填され、該凹部を除く粘着層面に剥離シートが積層さ
    れてなることを特徴とする軟膏付救急絆創膏。
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