JPH07239029A - 自動車変速伝動装置 - Google Patents
自動車変速伝動装置Info
- Publication number
- JPH07239029A JPH07239029A JP6022623A JP2262394A JPH07239029A JP H07239029 A JPH07239029 A JP H07239029A JP 6022623 A JP6022623 A JP 6022623A JP 2262394 A JP2262394 A JP 2262394A JP H07239029 A JPH07239029 A JP H07239029A
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- JP
- Japan
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- gear
- transmission
- driven
- shaft
- power
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- Pending
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- Structure Of Transmissions (AREA)
- Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 ギヤーで伝動し且つクラッチを設置する必要
のない自動車変速伝動装置を提供する。 【構成】 主動軸15の上に重ね合わせた数個の主動ギ
ヤー19a〜19dと、従動軸18の上に重ね合わせた
従動ギヤー20a〜20dを含み、隣り合う主動軸と各
主動ギヤーとの間に離脱できるタイプの伝動スプリング
部材25が設置され、各伝動スプリング部材は手動ある
いは自動操作の変速制御アッセンブリ32で制御でき、
それぞれ且つ独立に動力を伝達できる連結の位置と動力
を伝達しない離脱の位置との間で往復し位置を変え、隣
り合う各従動ギヤーと従動軸との間にそれぞれ片向き螺
旋スプリング伝動部材31a〜31gが設けられ、内側
の従動ギヤーが外側の従動ギヤーより遅くない速度で回
るのを許容し、従動軸の動力が更にトーション調整装置
30を経由して差速器28外殻に伝達される。
のない自動車変速伝動装置を提供する。 【構成】 主動軸15の上に重ね合わせた数個の主動ギ
ヤー19a〜19dと、従動軸18の上に重ね合わせた
従動ギヤー20a〜20dを含み、隣り合う主動軸と各
主動ギヤーとの間に離脱できるタイプの伝動スプリング
部材25が設置され、各伝動スプリング部材は手動ある
いは自動操作の変速制御アッセンブリ32で制御でき、
それぞれ且つ独立に動力を伝達できる連結の位置と動力
を伝達しない離脱の位置との間で往復し位置を変え、隣
り合う各従動ギヤーと従動軸との間にそれぞれ片向き螺
旋スプリング伝動部材31a〜31gが設けられ、内側
の従動ギヤーが外側の従動ギヤーより遅くない速度で回
るのを許容し、従動軸の動力が更にトーション調整装置
30を経由して差速器28外殻に伝達される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車変速伝動装置に関
し、更に詳しくは伝動の効率を増進並びに体積を縮小で
きる自動車変速伝動装置に関する。
し、更に詳しくは伝動の効率を増進並びに体積を縮小で
きる自動車変速伝動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車変速伝動装置は、大体手動
変速伝動装置、自動変速伝動装置と連続変速伝動装置に
分けられる。手動変速伝動装置は異なる歯数比のギヤー
・セットで動力を伝達し、その伝動効率が比較的に良い
が、手動変速伝動装置を採用した車を運転する場合、ド
ライバーは運転の速度及び路面の状況に依り随時にクラ
ッチ・ペダルを踏んだり放したりし並びにシフト・レバ
ーを操作し、これにより変速の比例及び伝動のトルクを
変更すべきなので、ドライバーの体力及び精神的な負担
をきたし、特に交通が混雑している状態の下で或いは運
転技術の熟練しない一部のドライバーは、変速操作の動
作のために注意力が分散し意外な事故が発生する恐れが
有る。
変速伝動装置、自動変速伝動装置と連続変速伝動装置に
分けられる。手動変速伝動装置は異なる歯数比のギヤー
・セットで動力を伝達し、その伝動効率が比較的に良い
が、手動変速伝動装置を採用した車を運転する場合、ド
ライバーは運転の速度及び路面の状況に依り随時にクラ
ッチ・ペダルを踏んだり放したりし並びにシフト・レバ
ーを操作し、これにより変速の比例及び伝動のトルクを
変更すべきなので、ドライバーの体力及び精神的な負担
をきたし、特に交通が混雑している状態の下で或いは運
転技術の熟練しない一部のドライバーは、変速操作の動
作のために注意力が分散し意外な事故が発生する恐れが
有る。
【0003】自動変速伝動装置を採用した車を運転する
場合は、クラッチ・ペダルの踏み放し及びシフト・レバ
ー操作の煩いが免がれ、更に手動で変速操作するために
注意力が分散し意外な事故が発生するのが避けられる
が、自動変速伝動装置は流体をエンジン動力伝達の媒介
物にしており、その採用している流体トルク変換器の流
体両端に動力伝達遅れの現象が生じ効率があまり理想的
でなく、そのために自動変速の車が手動変速の車よりも
オイルを消耗し、速度の加減が比較的遅れ且つブレーキ
使用の頻度が高く磨耗が激しい等の欠点が有る。
場合は、クラッチ・ペダルの踏み放し及びシフト・レバ
ー操作の煩いが免がれ、更に手動で変速操作するために
注意力が分散し意外な事故が発生するのが避けられる
が、自動変速伝動装置は流体をエンジン動力伝達の媒介
物にしており、その採用している流体トルク変換器の流
体両端に動力伝達遅れの現象が生じ効率があまり理想的
でなく、そのために自動変速の車が手動変速の車よりも
オイルを消耗し、速度の加減が比較的遅れ且つブレーキ
使用の頻度が高く磨耗が激しい等の欠点が有る。
【0004】連続変速伝動装置は一つのベルトと一対の
滑車を結合して成り、ベルトと滑車との間に非常に大き
い数値の伝動トルクを生じ、上記滑車の上で生じた軸向
きの力により三角形ベルトの上で非常に大きな圧縮力を
生じるので、上記ベルトは相当な厚さを有し以てその軸
向きの断裂或いは損害を防止すべきである。上記ベルト
の厚さを増加するとその遠心力が相対的に増加し、その
ためにベルト張力の負荷が更に大きくなり;又、ベルト
の厚さが増加するとより大きな応力が滑車の上にかかる
ので滑車のサイズも増大すべきであり;又、三角形ベル
トを不断に両輪の圧縮槽輪の中が引き出すべきなので、
相当に顕著な摩擦損失とベルトの疲れをきたし、連続変
速伝動装置の全体的効率及び操作寿命にマイナスの影響
をきたす。
滑車を結合して成り、ベルトと滑車との間に非常に大き
い数値の伝動トルクを生じ、上記滑車の上で生じた軸向
きの力により三角形ベルトの上で非常に大きな圧縮力を
生じるので、上記ベルトは相当な厚さを有し以てその軸
向きの断裂或いは損害を防止すべきである。上記ベルト
の厚さを増加するとその遠心力が相対的に増加し、その
ためにベルト張力の負荷が更に大きくなり;又、ベルト
の厚さが増加するとより大きな応力が滑車の上にかかる
ので滑車のサイズも増大すべきであり;又、三角形ベル
トを不断に両輪の圧縮槽輪の中が引き出すべきなので、
相当に顕著な摩擦損失とベルトの疲れをきたし、連続変
速伝動装置の全体的効率及び操作寿命にマイナスの影響
をきたす。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、上記各タイプの一般に使用されている変速伝動装置
の長所を兼ね、伝動効率を増進でき並びに体積を縮小で
きる自動車変速伝動装置を提供することである。本発明
の第2の目的は、手動操作の方式を使用するか自動操作
の方式を使用するかを選択できる上記タイプの自動車変
速伝動装置を提供することである。
は、上記各タイプの一般に使用されている変速伝動装置
の長所を兼ね、伝動効率を増進でき並びに体積を縮小で
きる自動車変速伝動装置を提供することである。本発明
の第2の目的は、手動操作の方式を使用するか自動操作
の方式を使用するかを選択できる上記タイプの自動車変
速伝動装置を提供することである。
【0006】本発明の第3の目的は、片向き伝動及び差
速伝動の特性を有する全噛み合わせギヤー式変速装置を
備え、クラッチの離合作用によらずに直接当該変速ギヤ
ー・セットの間に於ける変速動作を完成でき、且つ比較
的少ない変速ギヤー・セットで比較的多くの種類の異な
る変速比を選択でき、例えば4組の変速ギヤー・セット
を使用すれば8種の変速比が得られ、5組の変速ギヤー
・セットを使用すれば16種の変速比が得られる上記タ
イプの自動車変速伝動装置を提供することである。
速伝動の特性を有する全噛み合わせギヤー式変速装置を
備え、クラッチの離合作用によらずに直接当該変速ギヤ
ー・セットの間に於ける変速動作を完成でき、且つ比較
的少ない変速ギヤー・セットで比較的多くの種類の異な
る変速比を選択でき、例えば4組の変速ギヤー・セット
を使用すれば8種の変速比が得られ、5組の変速ギヤー
・セットを使用すれば16種の変速比が得られる上記タ
イプの自動車変速伝動装置を提供することである。
【0007】本発明の第4の目的は、トルク調整装置を
備え、自動車が運転開始した時輪軸に比較的大きい最初
のトルクとトーションを獲得させ並びに、変速の際、エ
ンジン及び車体の振動を減少できる上記タイプの自動車
変速伝動装置を提供することである。本発明の第5の目
的は、ギヤー伝動の比較的良い伝動効率及び自動変速ケ
ースの如き操作の便利さを兼ねた上記タイプの自動車変
速伝動装置を提供することである。
備え、自動車が運転開始した時輪軸に比較的大きい最初
のトルクとトーションを獲得させ並びに、変速の際、エ
ンジン及び車体の振動を減少できる上記タイプの自動車
変速伝動装置を提供することである。本発明の第5の目
的は、ギヤー伝動の比較的良い伝動効率及び自動変速ケ
ースの如き操作の便利さを兼ねた上記タイプの自動車変
速伝動装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記長所を有する本発明
に係る自動車変速伝動装置は、主にフロント減速器、運
転パターン制御装置、変速装置、差速器及びトルク調整
装置等で構成されている。その中で、運転パターン制御
装置は、ドライバーが手動操作の方式でエンジン軸の動
力を単独に変速装置の主動軸に伝達し、自動車に異なる
変速比例で前に向き運転させるか;或いはエンジン軸の
動力を単独にアイドラを経由して逆戻りギヤーに伝達
し、自動車に一定の変速比で逆戻り運転させるか;或い
はエンジン軸の動力を変速装置の主動軸或いは逆戻りギ
ヤーに伝達しない、即ちエンジン軸が空回りの状態にあ
り自動車を停止させるかを選択できる。
に係る自動車変速伝動装置は、主にフロント減速器、運
転パターン制御装置、変速装置、差速器及びトルク調整
装置等で構成されている。その中で、運転パターン制御
装置は、ドライバーが手動操作の方式でエンジン軸の動
力を単独に変速装置の主動軸に伝達し、自動車に異なる
変速比例で前に向き運転させるか;或いはエンジン軸の
動力を単独にアイドラを経由して逆戻りギヤーに伝達
し、自動車に一定の変速比で逆戻り運転させるか;或い
はエンジン軸の動力を変速装置の主動軸或いは逆戻りギ
ヤーに伝達しない、即ちエンジン軸が空回りの状態にあ
り自動車を停止させるかを選択できる。
【0009】変速装置は主に異なる変速比を有する数組
の変速ギヤー・セットと変速制御アッセンブリ等の両部
分を含む。その中で、変速ギヤー・セットは歯数が逓増
する数個の主動ギヤーと歯数が逓減する従動ギヤーから
成り、各主動ギヤーとこれに対応する従動ギヤーとの間
は常に互いに噛み合った状態を保ち、各主動ギヤーはそ
の中の第1主動ギヤーが直接に主動軸に動かされて回転
し、それ以外の主動ギヤーは同じ間隔の方式で順序よく
互いに主動軸の上に重ね合わせ並びに、その間に設けら
れた伝動スプリング部材により順序よく動力を伝達する
関係を有し;各従動ギヤーは同じ間隔の方式で順序よく
互いに従動軸の上に重ね合わせ並びに、その間に設けら
れた伝動スプリング部材により順序よく動力を従動軸に
伝達する関係を有し、上記伝動スプリング部材は実質的
には一種の螺旋スプリングであり、片向き伝動及び差速
伝動の特性を有し、これにより高速階従動ギヤーが低速
階ギヤーよりも速い或いは等しい速度で回転するのを許
容する。当該変速制御アッセンブリは手動操作或いは自
動操作の方式で、単独或いは同時に各主動ギヤーの間に
設置された伝動スプリング部材を押し動かすのを選択で
き、これにより単独或いは同時に任意の二つの隣り合う
主動ギヤーの間の動力伝達の状態を中断させ、ひいては
当該主動軸が異なる変速比で間接的に当該従動軸を動か
し回転させることができる。
の変速ギヤー・セットと変速制御アッセンブリ等の両部
分を含む。その中で、変速ギヤー・セットは歯数が逓増
する数個の主動ギヤーと歯数が逓減する従動ギヤーから
成り、各主動ギヤーとこれに対応する従動ギヤーとの間
は常に互いに噛み合った状態を保ち、各主動ギヤーはそ
の中の第1主動ギヤーが直接に主動軸に動かされて回転
し、それ以外の主動ギヤーは同じ間隔の方式で順序よく
互いに主動軸の上に重ね合わせ並びに、その間に設けら
れた伝動スプリング部材により順序よく動力を伝達する
関係を有し;各従動ギヤーは同じ間隔の方式で順序よく
互いに従動軸の上に重ね合わせ並びに、その間に設けら
れた伝動スプリング部材により順序よく動力を従動軸に
伝達する関係を有し、上記伝動スプリング部材は実質的
には一種の螺旋スプリングであり、片向き伝動及び差速
伝動の特性を有し、これにより高速階従動ギヤーが低速
階ギヤーよりも速い或いは等しい速度で回転するのを許
容する。当該変速制御アッセンブリは手動操作或いは自
動操作の方式で、単独或いは同時に各主動ギヤーの間に
設置された伝動スプリング部材を押し動かすのを選択で
き、これにより単独或いは同時に任意の二つの隣り合う
主動ギヤーの間の動力伝達の状態を中断させ、ひいては
当該主動軸が異なる変速比で間接的に当該従動軸を動か
し回転させることができる。
【0010】トルク調整装置は上記従動軸と一体的に連
なる或いは同期連動するケーシングを有し、ケーシング
の内壁に螺旋ガイド・グルーブが刻み設けられ、ねじ山
を有するトルク調整リングがこの螺旋ガイド・グルーブ
の上に噛み合い、且つ上記トルク調整リングと差速器外
殻との間は相対的に直線的に滑動できる方式で互いに連
結され、上記トルク調整リングは同時にスプリングの推
力を引き受け、当該トルク調整装置ケーシングは最初動
かされ回転し或いは変速装置が変速比を変換する時、差
速器外殻からの負荷がスプリングの弾力より大きいの
で、当該トルク調整リングは螺旋ガイド・グルーブに沿
い且つスプリングの迫り付く方向に向き直線的に運動を
し、この時トルク調整リングと差速器外殻との間は相対
的な滑動であり動力伝達の関係が無く;迫り付けられた
スプリングがトルク調整リングに加えた反作用の力が差
速器外殻からの負荷とバランスの状態を成した後、トル
ク調整リングは引き続きスプリングを迫り付けることが
できず、ひいてはトルク調整リングにその直線的運動を
中止させ並びにそれをトルク調整装置ケーシングに伴う
同期回転運動に転換し、且つ回転動力を差速器外殻に伝
達しそれをトルク調整装置ケーシングと同期回転させ
る。
なる或いは同期連動するケーシングを有し、ケーシング
の内壁に螺旋ガイド・グルーブが刻み設けられ、ねじ山
を有するトルク調整リングがこの螺旋ガイド・グルーブ
の上に噛み合い、且つ上記トルク調整リングと差速器外
殻との間は相対的に直線的に滑動できる方式で互いに連
結され、上記トルク調整リングは同時にスプリングの推
力を引き受け、当該トルク調整装置ケーシングは最初動
かされ回転し或いは変速装置が変速比を変換する時、差
速器外殻からの負荷がスプリングの弾力より大きいの
で、当該トルク調整リングは螺旋ガイド・グルーブに沿
い且つスプリングの迫り付く方向に向き直線的に運動を
し、この時トルク調整リングと差速器外殻との間は相対
的な滑動であり動力伝達の関係が無く;迫り付けられた
スプリングがトルク調整リングに加えた反作用の力が差
速器外殻からの負荷とバランスの状態を成した後、トル
ク調整リングは引き続きスプリングを迫り付けることが
できず、ひいてはトルク調整リングにその直線的運動を
中止させ並びにそれをトルク調整装置ケーシングに伴う
同期回転運動に転換し、且つ回転動力を差速器外殻に伝
達しそれをトルク調整装置ケーシングと同期回転させ
る。
【0011】
【実施例】以下、添付した図面を参照し、具体的な実施
例により本発明の詳細な構造、応用の原理、作用と効能
を説明する。図1に示す如く、本発明で提供される自動
車変速伝動装置は、主にフロント減速器と運転パターン
制御装置と差速器及びトルク調整装置等で構成されてい
る。その中で、エンジン軸11は例えば内燃機である動
力源(図示せず)に駆動されて回転し、エンジン軸11
の動力はフロント減速ギヤー・セット12と13を経由
して運転パターン制御装置14に伝達され並びに、ドラ
イバーの望みで選択を制御し動力を引き続き変速装置内
の主動軸15に伝達し、自動車を異なる変速比で前向き
に走らせたり、或いはアイドラ16を経由して動力を引
き続き逆戻りギヤー17に伝達し、逆戻りギヤーで直接
変速装置内の従動軸を動かし、自動車を一定の変速比で
逆方向に走らせたり、或いは動力伝達の過程を中止、即
ち動力を主動軸15或いは逆戻りギヤー17に伝達しな
く、自動車を内燃機が引き続き稼動する状態の下で依然
停止を保てるようにするかを選択する。
例により本発明の詳細な構造、応用の原理、作用と効能
を説明する。図1に示す如く、本発明で提供される自動
車変速伝動装置は、主にフロント減速器と運転パターン
制御装置と差速器及びトルク調整装置等で構成されてい
る。その中で、エンジン軸11は例えば内燃機である動
力源(図示せず)に駆動されて回転し、エンジン軸11
の動力はフロント減速ギヤー・セット12と13を経由
して運転パターン制御装置14に伝達され並びに、ドラ
イバーの望みで選択を制御し動力を引き続き変速装置内
の主動軸15に伝達し、自動車を異なる変速比で前向き
に走らせたり、或いはアイドラ16を経由して動力を引
き続き逆戻りギヤー17に伝達し、逆戻りギヤーで直接
変速装置内の従動軸を動かし、自動車を一定の変速比で
逆方向に走らせたり、或いは動力伝達の過程を中止、即
ち動力を主動軸15或いは逆戻りギヤー17に伝達しな
く、自動車を内燃機が引き続き稼動する状態の下で依然
停止を保てるようにするかを選択する。
【0012】ドライバーが動力源の動力を引き続き変速
装置内の主動軸15に伝達し車を引き続き前向きに走ら
せるのを選択した場合、主動軸15の動力は更に歯数比
の異なる数組の変速ギヤー・セットを経由して従動軸1
8に伝達される。上記変速ギヤー・セットは歯数が逓増
する数個の手動ギヤー19a〜19d及び歯数が逓減す
る数個の従動ギヤー20a〜20dから成り、各主動ギ
ヤー19a〜19dとそれに対応する従動ギヤー20a
〜20dとの間には常に互いに噛み合った状態が保持さ
れる。その中で、主動軸15と2つの隣り合う主動ギヤ
ー19a〜19dの間では、手動操作或いは自動操作の
変速制御アッセンブリの制御を経由して、互いに直接動
力を伝達したり或いは直接に動力を伝達しないことがで
き、そして2つの隣り合う従動ギヤー20a〜20dの
間では、片向き伝動及び差速伝動の特性により常に直接
に動力を伝達する連結状態を保ち、これにより例えば第
1従動ギヤー20aの低速階従動ギヤーが例えば第2従
動ギヤー20bの高速階従動ギヤーより遅い速度で回転
することを許容する。上記従動軸18は実質的にはトル
ク調整装置30内のケーシング21と一体的に連なり両
者を同期して回らせ並びに;上記トルク調整装置30の
有するトルク調整及び緩衝作用によりそのトルク出力曲
線を改善し、上記トルク調整装置30及び傘形ギヤー差
速器28を経由して伝動する両側の輪軸26と27に、
自動車がドライブを始めたり変速比を変換する場合に比
較的大きいイニシアル・トルクを獲得させ並びに;変速
の時エンジンと車体振動の現象が減少され、自動車をよ
り安定、快適に運転できる。
装置内の主動軸15に伝達し車を引き続き前向きに走ら
せるのを選択した場合、主動軸15の動力は更に歯数比
の異なる数組の変速ギヤー・セットを経由して従動軸1
8に伝達される。上記変速ギヤー・セットは歯数が逓増
する数個の手動ギヤー19a〜19d及び歯数が逓減す
る数個の従動ギヤー20a〜20dから成り、各主動ギ
ヤー19a〜19dとそれに対応する従動ギヤー20a
〜20dとの間には常に互いに噛み合った状態が保持さ
れる。その中で、主動軸15と2つの隣り合う主動ギヤ
ー19a〜19dの間では、手動操作或いは自動操作の
変速制御アッセンブリの制御を経由して、互いに直接動
力を伝達したり或いは直接に動力を伝達しないことがで
き、そして2つの隣り合う従動ギヤー20a〜20dの
間では、片向き伝動及び差速伝動の特性により常に直接
に動力を伝達する連結状態を保ち、これにより例えば第
1従動ギヤー20aの低速階従動ギヤーが例えば第2従
動ギヤー20bの高速階従動ギヤーより遅い速度で回転
することを許容する。上記従動軸18は実質的にはトル
ク調整装置30内のケーシング21と一体的に連なり両
者を同期して回らせ並びに;上記トルク調整装置30の
有するトルク調整及び緩衝作用によりそのトルク出力曲
線を改善し、上記トルク調整装置30及び傘形ギヤー差
速器28を経由して伝動する両側の輪軸26と27に、
自動車がドライブを始めたり変速比を変換する場合に比
較的大きいイニシアル・トルクを獲得させ並びに;変速
の時エンジンと車体振動の現象が減少され、自動車をよ
り安定、快適に運転できる。
【0013】上記動力伝達の関係は、図13乃至図30
に示す動力伝達路見取り図を参照すればよりたやすく理
解ができる。若し一組の逆戻りギヤー・セット16と1
7及び四組の前進変速ギヤー・セット19a〜19dと
20a〜20dを設置する方式で設計した場合、本発明
に係る自動車変速伝動装置10はアイドル空回り及び逆
戻り走り等の従来の変速制御パターン以外に、更に8種
の前進変速比を選択でき、従来の変速器には四組の変速
ギヤー・セットが設置され只4種の変速比のみ有するの
に比べ、本発明の実用範囲はより広い。本発明で若しn
組の前進変速ギヤー・セットを設けると2n-1 種の前進
変速比が生じられ、例えば五組の前進変速ギヤー・セッ
トを設ければ16種の前進変速比が得られ、伝統的な変
速器にn組の前進変速ギヤー・セットを設けた場合n種
だけの前進変速比が得られるのに比べ大いに異なる。
に示す動力伝達路見取り図を参照すればよりたやすく理
解ができる。若し一組の逆戻りギヤー・セット16と1
7及び四組の前進変速ギヤー・セット19a〜19dと
20a〜20dを設置する方式で設計した場合、本発明
に係る自動車変速伝動装置10はアイドル空回り及び逆
戻り走り等の従来の変速制御パターン以外に、更に8種
の前進変速比を選択でき、従来の変速器には四組の変速
ギヤー・セットが設置され只4種の変速比のみ有するの
に比べ、本発明の実用範囲はより広い。本発明で若しn
組の前進変速ギヤー・セットを設けると2n-1 種の前進
変速比が生じられ、例えば五組の前進変速ギヤー・セッ
トを設ければ16種の前進変速比が得られ、伝統的な変
速器にn組の前進変速ギヤー・セットを設けた場合n種
だけの前進変速比が得られるのに比べ大いに異なる。
【0014】本発明に係る変速装置は、主にエンジン軸
11に動かされて回転する主動軸15と、数組の常に噛
み合いの状態を保つ主動ギヤー19a〜19d及びこれ
に対応する従動ギヤー20a〜20dから成る変速ギヤ
ー・セットと、上記数組の変速ギヤー・セットを経由し
異なる変速比で動かされる従動軸18を含む。その中
で、本発明の変速伝動系統の構成を簡略化し並びにその
全体の体積を縮小するため、第1主動ギヤー19aは直
接主動軸15の上に固定されてそれと同期連動し、そし
て第4従動ギヤー20dは直接従動軸18或いは従動軸
18と一体的に連接したトルク調整装置ケーシング21
の上に固定されているが、この種の組み立て方式は別に
上記及び下記の本発明の各項目の目的及びその効能に影
響しない。第2主動ギヤー19bと主動軸15との間及
び二つの隣り合う第2〜第4主動ギヤー19b,19c
と19dの間に、それぞれ離脱できる螺旋スプリング部
材31b,31c,31dが設置され、それらの螺旋ス
プリング部材31b,31c,31dにより主動軸15
の動力を順序よく第2〜第4主動ギヤー19b,19
c,19dに伝達し、それらを主動軸15と同期回転さ
せる。これらの伝動部材31b,31c,31dはそれ
ぞれ変速制御アッセンブリ32内の第2〜第4制御押し
筒33b,33c,33dに動力の伝達を中断する離脱
の位置に押し離され、主動軸15が順序よく動力を直接
第2〜第4主動ギヤー19b,19c,19dに伝達す
る伝動の過程を任意の一つの伝動部材31b,31c,
31dで中断することができる。又、二つの隣り合う第
1〜第3従動ギヤー20a,20b,20cの間及び第
3従動歯車20cと従動軸18との間に、それぞれ離脱
できず且つ離脱する必要が無い螺旋伝動スプリング部材
31e,31f,31gにより第1〜第3従動ギヤー2
0a,20b,20cの動力を順序よく従動軸に伝達
し;その中で、各従動輪20a〜20d及び従動軸18
の回転方向は各螺旋スプリング伝動部材31e,31
f,31gの螺旋方向と同じで、且つ各螺旋スプリング
伝動部材31e,31f,31gは片向き伝動及び差速
伝動の特性を有するので、第1従動ギヤー20aから従
動軸18までの間の動力伝達の過程に於いて、動かされ
る従動軸18或いは高速階従動ギヤーはその主動する低
速階従動ギヤーよりも速い或いは同じ速度で回転でき
る。例えば第2従動ギヤー20bが第5螺旋スプリング
伝動部材31eを経由して第1従動ギヤー20aに単独
に動かされ、且つ第2従動ギヤー20bがその他の駆動
作用力を引き受けていないと、第2従動ギヤー20bは
第1従動ギヤー20aと等速で回転する。若し主動軸1
5の動力が連結位置に位置する第2螺旋スプリング伝動
部材31bを経由して直接第2主動ギヤー19bに伝達
されると、第2従動ギヤー20bが同時に歯数比の異な
る第1従動ギヤー20a及び第2主動ギヤー19bに動
かされ、第2従動ギヤー20bを第1従動ギヤー20a
より速い速度で回転させる。
11に動かされて回転する主動軸15と、数組の常に噛
み合いの状態を保つ主動ギヤー19a〜19d及びこれ
に対応する従動ギヤー20a〜20dから成る変速ギヤ
ー・セットと、上記数組の変速ギヤー・セットを経由し
異なる変速比で動かされる従動軸18を含む。その中
で、本発明の変速伝動系統の構成を簡略化し並びにその
全体の体積を縮小するため、第1主動ギヤー19aは直
接主動軸15の上に固定されてそれと同期連動し、そし
て第4従動ギヤー20dは直接従動軸18或いは従動軸
18と一体的に連接したトルク調整装置ケーシング21
の上に固定されているが、この種の組み立て方式は別に
上記及び下記の本発明の各項目の目的及びその効能に影
響しない。第2主動ギヤー19bと主動軸15との間及
び二つの隣り合う第2〜第4主動ギヤー19b,19c
と19dの間に、それぞれ離脱できる螺旋スプリング部
材31b,31c,31dが設置され、それらの螺旋ス
プリング部材31b,31c,31dにより主動軸15
の動力を順序よく第2〜第4主動ギヤー19b,19
c,19dに伝達し、それらを主動軸15と同期回転さ
せる。これらの伝動部材31b,31c,31dはそれ
ぞれ変速制御アッセンブリ32内の第2〜第4制御押し
筒33b,33c,33dに動力の伝達を中断する離脱
の位置に押し離され、主動軸15が順序よく動力を直接
第2〜第4主動ギヤー19b,19c,19dに伝達す
る伝動の過程を任意の一つの伝動部材31b,31c,
31dで中断することができる。又、二つの隣り合う第
1〜第3従動ギヤー20a,20b,20cの間及び第
3従動歯車20cと従動軸18との間に、それぞれ離脱
できず且つ離脱する必要が無い螺旋伝動スプリング部材
31e,31f,31gにより第1〜第3従動ギヤー2
0a,20b,20cの動力を順序よく従動軸に伝達
し;その中で、各従動輪20a〜20d及び従動軸18
の回転方向は各螺旋スプリング伝動部材31e,31
f,31gの螺旋方向と同じで、且つ各螺旋スプリング
伝動部材31e,31f,31gは片向き伝動及び差速
伝動の特性を有するので、第1従動ギヤー20aから従
動軸18までの間の動力伝達の過程に於いて、動かされ
る従動軸18或いは高速階従動ギヤーはその主動する低
速階従動ギヤーよりも速い或いは同じ速度で回転でき
る。例えば第2従動ギヤー20bが第5螺旋スプリング
伝動部材31eを経由して第1従動ギヤー20aに単独
に動かされ、且つ第2従動ギヤー20bがその他の駆動
作用力を引き受けていないと、第2従動ギヤー20bは
第1従動ギヤー20aと等速で回転する。若し主動軸1
5の動力が連結位置に位置する第2螺旋スプリング伝動
部材31bを経由して直接第2主動ギヤー19bに伝達
されると、第2従動ギヤー20bが同時に歯数比の異な
る第1従動ギヤー20a及び第2主動ギヤー19bに動
かされ、第2従動ギヤー20bを第1従動ギヤー20a
より速い速度で回転させる。
【0015】第2主動ギヤー19bと主動軸15との間
に装設された上記の第2螺旋スプリング伝動部材31は
図2の(A)及び図2の(B)に示す如く一体的に鋳造
成形された単一螺旋或いは双螺旋スプリングであり、数
個のコイル34b及びそれぞれ両端に延伸する第1と第
2接合端部35b,36bを含み、その中の第1接合端
部35bの上に数個のピン・ホール37bが開設され
る。そして第2接合端部36bは円錐形内表面38bを
有し、円錐形内表面38bの内壁面に更に耐磨耗の金属
或いは高分子ポリマー製のリング66をライニングでき
る。上記第2螺旋スプリング伝動部材31bと主動軸1
5,第2主動ギヤー19b及び第2制御押し筒33bの
組立てのステップは図3の(A)〜(C)及び図4の
(A),(B)に示されている。その中で、図3の
(A)に示す如く、主動軸15と第2主動ギヤー19b
との間にベアリング39bが設けられ、両者が互いに自
由に回りそして互いに妨害することが無いようにする。
第2主動ギヤー19に延伸スリーブ40bが有り、延伸
スリーブ40bの上にも第2螺旋スプリング伝動部材ピ
ン・ホール37bに対応する数個のピン・ホール41b
が開設され、数個のピン42bによりそれぞれこれらの
ピンホール37b及び41bを通り抜け、第2螺旋スプ
リング伝動部材31bと第2主動ギヤー19bを互いに
連結並びに同期回転させる。図3の(B)及び図3の
(C)に示す如く、円錐形端部44を有する第2伝動ス
リーブ43が主動軸15と第2螺旋スプリング伝動部材
31との間に重ね合わされ、且つロック・ナット45b
で第2伝動スリーブ43bを迫り付けの位置にロック
し、そして第2伝動スリーブ43bと主動軸15との間
は数個のキー46bを利用して一組の同期回転のエレメ
ントを構成している。第2伝動スリーブ43bの円錐形
端部44bは第2螺旋スプリング伝動部材31bの円錐
形内表面38bの上にライニングされた耐磨耗のリング
66bと緊密に接触し並びに、少し第2螺旋スプリング
伝動部材31bを押し動かしそれにほぼ圧縮した状態を
なさせるが、第2螺旋スプリング伝動部材の各コイル3
4bは依然主動軸15と微小の間隙を保持する。
に装設された上記の第2螺旋スプリング伝動部材31は
図2の(A)及び図2の(B)に示す如く一体的に鋳造
成形された単一螺旋或いは双螺旋スプリングであり、数
個のコイル34b及びそれぞれ両端に延伸する第1と第
2接合端部35b,36bを含み、その中の第1接合端
部35bの上に数個のピン・ホール37bが開設され
る。そして第2接合端部36bは円錐形内表面38bを
有し、円錐形内表面38bの内壁面に更に耐磨耗の金属
或いは高分子ポリマー製のリング66をライニングでき
る。上記第2螺旋スプリング伝動部材31bと主動軸1
5,第2主動ギヤー19b及び第2制御押し筒33bの
組立てのステップは図3の(A)〜(C)及び図4の
(A),(B)に示されている。その中で、図3の
(A)に示す如く、主動軸15と第2主動ギヤー19b
との間にベアリング39bが設けられ、両者が互いに自
由に回りそして互いに妨害することが無いようにする。
第2主動ギヤー19に延伸スリーブ40bが有り、延伸
スリーブ40bの上にも第2螺旋スプリング伝動部材ピ
ン・ホール37bに対応する数個のピン・ホール41b
が開設され、数個のピン42bによりそれぞれこれらの
ピンホール37b及び41bを通り抜け、第2螺旋スプ
リング伝動部材31bと第2主動ギヤー19bを互いに
連結並びに同期回転させる。図3の(B)及び図3の
(C)に示す如く、円錐形端部44を有する第2伝動ス
リーブ43が主動軸15と第2螺旋スプリング伝動部材
31との間に重ね合わされ、且つロック・ナット45b
で第2伝動スリーブ43bを迫り付けの位置にロック
し、そして第2伝動スリーブ43bと主動軸15との間
は数個のキー46bを利用して一組の同期回転のエレメ
ントを構成している。第2伝動スリーブ43bの円錐形
端部44bは第2螺旋スプリング伝動部材31bの円錐
形内表面38bの上にライニングされた耐磨耗のリング
66bと緊密に接触し並びに、少し第2螺旋スプリング
伝動部材31bを押し動かしそれにほぼ圧縮した状態を
なさせるが、第2螺旋スプリング伝動部材の各コイル3
4bは依然主動軸15と微小の間隙を保持する。
【0016】図4の(A)に示す如く、変速制御アッセ
ンブリ内の第2制御押し筒33bも円筒形をなし、且つ
第2伝動スリーブ43b或いは第2螺旋スプリング伝動
部材31bに伴い回転しない方式で両者の間に重ね入れ
られる。第2制御押し筒33bと第2螺旋スプリング伝
動部材31bとの間に転がり針ベアリング71bがライ
ニングされ、両者が独立して回転し互いに妨害しないよ
うにしている。第2制御押し筒33bは平時スプリング
47bの弾力作用を受け、その自由端48bと第2螺旋
スプリング伝動部材の第2端部36bとの間に微小な間
隙を保持している。図4の(A)に示す状態の如く、主
動軸15が第2螺旋スプリング伝動部材31bの螺旋方
向と同じ向きに回る場合、主動軸15の動力がキー46
bを経由して第2伝動スリーブ43bに伝動され、更に
互いに緊密に接触している第2伝動スリーブの円錐形端
部44bと第2螺旋スプリング伝動部材の円錐形内表面
38bにより、第2螺旋スプリング伝動部材31bの各
コイル34bが力を受けたために直ぐ主動軸15に迫り
付き、その結果主動軸15の動力が瞬く間に円錐形接触
面44b,38b及び各コイル34bを経由して第2螺
旋スプリング伝動部材31bに伝達され、最後に数個の
ピン42bを経由して第2主動ギヤー19bに伝達さ
れ、そして第2主動ギヤー19bと主動軸15を同期回
転させる。
ンブリ内の第2制御押し筒33bも円筒形をなし、且つ
第2伝動スリーブ43b或いは第2螺旋スプリング伝動
部材31bに伴い回転しない方式で両者の間に重ね入れ
られる。第2制御押し筒33bと第2螺旋スプリング伝
動部材31bとの間に転がり針ベアリング71bがライ
ニングされ、両者が独立して回転し互いに妨害しないよ
うにしている。第2制御押し筒33bは平時スプリング
47bの弾力作用を受け、その自由端48bと第2螺旋
スプリング伝動部材の第2端部36bとの間に微小な間
隙を保持している。図4の(A)に示す状態の如く、主
動軸15が第2螺旋スプリング伝動部材31bの螺旋方
向と同じ向きに回る場合、主動軸15の動力がキー46
bを経由して第2伝動スリーブ43bに伝動され、更に
互いに緊密に接触している第2伝動スリーブの円錐形端
部44bと第2螺旋スプリング伝動部材の円錐形内表面
38bにより、第2螺旋スプリング伝動部材31bの各
コイル34bが力を受けたために直ぐ主動軸15に迫り
付き、その結果主動軸15の動力が瞬く間に円錐形接触
面44b,38b及び各コイル34bを経由して第2螺
旋スプリング伝動部材31bに伝達され、最後に数個の
ピン42bを経由して第2主動ギヤー19bに伝達さ
れ、そして第2主動ギヤー19bと主動軸15を同期回
転させる。
【0017】その中で、各コイル34bの主動軸15に
迫り付く作用力は公比約4の等比級数の形で増加し、例
えば第2伝動スリーブ43が円錐形内表面38bに加え
たイニシアル・トルクの値が2kgm の場合、第2螺旋ス
プリング伝動部材31bの第5コイルが主動軸15に迫
り付く作用力は約512kgm に達し;又、円錐形内表面
38bの上にライニングされた耐磨耗のリング66は第
2螺旋スプリング伝動部材31bの耐磨性を増加できる
のみならず、更に円錐形接触面44bと38bが互いに
緊密に接触する性能を確保でき、ひいては第2螺旋スプ
リング伝動部材31bが力を受けた時主動軸15と第2
伝動スリーブ43bに迫り付く応力の強度を増大でき
る。
迫り付く作用力は公比約4の等比級数の形で増加し、例
えば第2伝動スリーブ43が円錐形内表面38bに加え
たイニシアル・トルクの値が2kgm の場合、第2螺旋ス
プリング伝動部材31bの第5コイルが主動軸15に迫
り付く作用力は約512kgm に達し;又、円錐形内表面
38bの上にライニングされた耐磨耗のリング66は第
2螺旋スプリング伝動部材31bの耐磨性を増加できる
のみならず、更に円錐形接触面44bと38bが互いに
緊密に接触する性能を確保でき、ひいては第2螺旋スプ
リング伝動部材31bが力を受けた時主動軸15と第2
伝動スリーブ43bに迫り付く応力の強度を増大でき
る。
【0018】図4の(B)に示す如く、第2制御押し棒
33bが矢印A方向の軸向きに沿い第2螺旋スプリング
伝動部材の第2端部36を押し動かし、それと第2伝動
スリーブの円錐形端部44bと離させると、第2螺旋ス
プリング伝動部材の第2端部36bが力を受けず、各コ
イル34bを主動軸15と適当な間隙を保つ最初の位置
に戻らせ、主動軸15の動力がそのために第2螺旋スプ
リング伝動部材31b及び第2主動ギヤー19に伝達で
きず、且つ主動軸15と第2主動ギヤー19との間にベ
アリング39bが設けられているので、両者がそれぞれ
異なる速度で回転できる。
33bが矢印A方向の軸向きに沿い第2螺旋スプリング
伝動部材の第2端部36を押し動かし、それと第2伝動
スリーブの円錐形端部44bと離させると、第2螺旋ス
プリング伝動部材の第2端部36bが力を受けず、各コ
イル34bを主動軸15と適当な間隙を保つ最初の位置
に戻らせ、主動軸15の動力がそのために第2螺旋スプ
リング伝動部材31b及び第2主動ギヤー19に伝達で
きず、且つ主動軸15と第2主動ギヤー19との間にベ
アリング39bが設けられているので、両者がそれぞれ
異なる速度で回転できる。
【0019】図1及び図13乃至30に示す如く、第2
制御押し筒33bは変速制御アッセンブリ32内の第1
コントロール・ダイヤル50により第2レバー49を経
由して押し動かされ、第1コントロール・ダイヤル50
の上に数個の連続或いは断続したガイド・グルーブ51
b,51c及び51dが設けられ;第1コントロール・
ダイヤル50を回し第2レバー49が第2ガイド・グル
ーブ51の中に入ると、第2制御押し筒33bがスプリ
ング47bの弾力作用を受け、そしてその自由端48b
と第2螺旋スプリング伝動部材の第2端部36との間に
微小な間隔を保持させ、ひいては主動軸15の動力を直
接第2主動ギヤー19bに伝達できる。若し第1制御回
転盤50bを引き続き回し、第2レバー49が第2ガイ
ド・グルーブ51bから離脱し第1コントロール・ダイ
ヤル50の比較的高い表面52まで登ると、第2レバー
49bが第2制御押し33bを押し動かし、それに第2
螺旋スプリング伝動部材31bと第2伝動スリーブを押
し動かし離させ、ひいては主動軸15の動力が直接第2
主動ギヤー19bに伝達できないようにする。
制御押し筒33bは変速制御アッセンブリ32内の第1
コントロール・ダイヤル50により第2レバー49を経
由して押し動かされ、第1コントロール・ダイヤル50
の上に数個の連続或いは断続したガイド・グルーブ51
b,51c及び51dが設けられ;第1コントロール・
ダイヤル50を回し第2レバー49が第2ガイド・グル
ーブ51の中に入ると、第2制御押し筒33bがスプリ
ング47bの弾力作用を受け、そしてその自由端48b
と第2螺旋スプリング伝動部材の第2端部36との間に
微小な間隔を保持させ、ひいては主動軸15の動力を直
接第2主動ギヤー19bに伝達できる。若し第1制御回
転盤50bを引き続き回し、第2レバー49が第2ガイ
ド・グルーブ51bから離脱し第1コントロール・ダイ
ヤル50の比較的高い表面52まで登ると、第2レバー
49bが第2制御押し33bを押し動かし、それに第2
螺旋スプリング伝動部材31bと第2伝動スリーブを押
し動かし離させ、ひいては主動軸15の動力が直接第2
主動ギヤー19bに伝達できないようにする。
【0020】第2と第3主動ギヤー19bと19cとの
間に装設された第3螺旋スプリング伝動部材31c及び
第3と第4主動ギヤー19cと19dとの間に装設され
た第4螺旋スプリング伝動部材31dは、その構造、組
み立てのステップ及び作動の方式が全て上記の第2螺旋
スプリング伝動部材と完全に同じなので説明を省略す
る。
間に装設された第3螺旋スプリング伝動部材31c及び
第3と第4主動ギヤー19cと19dとの間に装設され
た第4螺旋スプリング伝動部材31dは、その構造、組
み立てのステップ及び作動の方式が全て上記の第2螺旋
スプリング伝動部材と完全に同じなので説明を省略す
る。
【0021】第3従動ギヤー20cと従動軸18との間
に設けられた第7螺旋スプリング伝動部材31gの構成
は図2の(C)及び(D)に示す如きで、大体上記の第
2螺旋スプリング伝動部材31bと同じように一体的に
鋳造された単一螺旋或いは双螺旋のスプリングであり、
数個のコイル34g及びそれぞれ両端に向き延伸する第
1及び第2接合端部35gと36gを含み、その中の第
1接合端部35gの上にも数個のピン・ホール37gが
開設され、第2接合端部36gにはベアリング座が有
り、第7螺旋スプリング伝動部材31gと従動軸18と
の間に挟み置かれた片向きベアリング71gを装設する
のに供じられる。
に設けられた第7螺旋スプリング伝動部材31gの構成
は図2の(C)及び(D)に示す如きで、大体上記の第
2螺旋スプリング伝動部材31bと同じように一体的に
鋳造された単一螺旋或いは双螺旋のスプリングであり、
数個のコイル34g及びそれぞれ両端に向き延伸する第
1及び第2接合端部35gと36gを含み、その中の第
1接合端部35gの上にも数個のピン・ホール37gが
開設され、第2接合端部36gにはベアリング座が有
り、第7螺旋スプリング伝動部材31gと従動軸18と
の間に挟み置かれた片向きベアリング71gを装設する
のに供じられる。
【0022】図5に示す如く、第3従動ギヤー20cと
従動軸18との間にベアリング39gが設けられ、両者
が自由に回りそして互いに妨害しないようにする。且つ
第3従動ギヤー20cに延伸スリーブ40gが有り、こ
の延伸スリーブ40gの上にも第7螺旋スプリング伝動
部材のピン・ホール37gと対応する数個のピン・ホー
ル41gが有り、数個のピン42によりそれぞれこれら
のピン・ホール37g及び41gを通り抜け、第7螺旋
スプリング伝動部材31gと第3従動ギヤー20cを互
いに連結並びに同期回転させる。上記第7螺旋スプリン
グ伝動部材31gの内径は従動軸18の外径よりもやや
小さく、従動軸18の上に重ね合わせた第7螺旋スプリ
ング伝動部材31gの各コイル34gを皆中に向き従動
軸18に迫り付かせるので、第3従動ギヤー20cの動
力は第7螺旋スプリング伝動部材31gを経由して従動
軸18に伝達される。上記第3従動ギヤー20c及び従
動軸18の回転方向が第7螺旋スプリング伝動部材31
gの螺旋方向と同じなので、その他の外力が従動軸18
に作用すると、従動軸18が第3従動ギヤー20cより
速い或いは等しい速度で回る。従動軸18は実質的には
中空の軸筒であり、これにより一側の輪軸26が微小な
すき間を保持する方式で従動軸18の中央通孔を通り抜
けるのを許容する。
従動軸18との間にベアリング39gが設けられ、両者
が自由に回りそして互いに妨害しないようにする。且つ
第3従動ギヤー20cに延伸スリーブ40gが有り、こ
の延伸スリーブ40gの上にも第7螺旋スプリング伝動
部材のピン・ホール37gと対応する数個のピン・ホー
ル41gが有り、数個のピン42によりそれぞれこれら
のピン・ホール37g及び41gを通り抜け、第7螺旋
スプリング伝動部材31gと第3従動ギヤー20cを互
いに連結並びに同期回転させる。上記第7螺旋スプリン
グ伝動部材31gの内径は従動軸18の外径よりもやや
小さく、従動軸18の上に重ね合わせた第7螺旋スプリ
ング伝動部材31gの各コイル34gを皆中に向き従動
軸18に迫り付かせるので、第3従動ギヤー20cの動
力は第7螺旋スプリング伝動部材31gを経由して従動
軸18に伝達される。上記第3従動ギヤー20c及び従
動軸18の回転方向が第7螺旋スプリング伝動部材31
gの螺旋方向と同じなので、その他の外力が従動軸18
に作用すると、従動軸18が第3従動ギヤー20cより
速い或いは等しい速度で回る。従動軸18は実質的には
中空の軸筒であり、これにより一側の輪軸26が微小な
すき間を保持する方式で従動軸18の中央通孔を通り抜
けるのを許容する。
【0023】第1と第2従動ギヤー20aと20bとの
間に装設された第5螺旋スプリング伝動部材31e及び
第2と第3従動ギヤー20bと20cとの間に装設され
た第6螺旋スプリング伝動部材31fは、その構造、組
み立てのステップ及び作動の方式が全て上記第7螺旋ス
プリング伝動部材31gと完全に同じなので別に説明し
ない。
間に装設された第5螺旋スプリング伝動部材31e及び
第2と第3従動ギヤー20bと20cとの間に装設され
た第6螺旋スプリング伝動部材31fは、その構造、組
み立てのステップ及び作動の方式が全て上記第7螺旋ス
プリング伝動部材31gと完全に同じなので別に説明し
ない。
【0024】図6の(A)及び(B)に示す如く、運転
パターン制御装置14内の空回り制御エレメント部分の
構成及び制御の方式は、図3の(A)乃至図4の(B)
に示す主動軸15と第2主動ギヤー19bとの間の伝動
エレメントと大体同じである。その中で、フロント減速
ギヤー・セット内の被動ギヤー13も離脱可能な第1螺
旋スプリング伝動部材31aを経由してその動力を主動
軸15に伝達する。上記被動ギヤー13には延伸スリー
ブ40aが有り、そして第1螺旋スプリング伝動部材3
1aは上記延伸スリーブ40aと主動軸15との間に装
設され、数個のピン42aで第1螺旋スプリング伝動部
材31aと延伸スリーブ40aを連結しそれを同期回転
させる。円錐形端部44aを有する第1伝動スリーブ4
3aが上記主動軸15と第1螺旋スプリング伝動部材3
1aとの間に重ね合わせられ、且つロック・ナット45
aにより第1伝動スリーブ43aを迫り付けの位置にロ
ックする。その中で第1伝動スリーブ43aと主動軸1
5の間で数個のキー46aを利用して一組の同期回転す
るエレメントを構成する。
パターン制御装置14内の空回り制御エレメント部分の
構成及び制御の方式は、図3の(A)乃至図4の(B)
に示す主動軸15と第2主動ギヤー19bとの間の伝動
エレメントと大体同じである。その中で、フロント減速
ギヤー・セット内の被動ギヤー13も離脱可能な第1螺
旋スプリング伝動部材31aを経由してその動力を主動
軸15に伝達する。上記被動ギヤー13には延伸スリー
ブ40aが有り、そして第1螺旋スプリング伝動部材3
1aは上記延伸スリーブ40aと主動軸15との間に装
設され、数個のピン42aで第1螺旋スプリング伝動部
材31aと延伸スリーブ40aを連結しそれを同期回転
させる。円錐形端部44aを有する第1伝動スリーブ4
3aが上記主動軸15と第1螺旋スプリング伝動部材3
1aとの間に重ね合わせられ、且つロック・ナット45
aにより第1伝動スリーブ43aを迫り付けの位置にロ
ックする。その中で第1伝動スリーブ43aと主動軸1
5の間で数個のキー46aを利用して一組の同期回転す
るエレメントを構成する。
【0025】第1伝動スリーブ43aの円錐形端部44
aは第1螺旋スプリング伝動部材31aの円錐形内表面
38aと緊密に接触し、且つ第1螺旋スプリング伝動部
材31aを少し押し動かしそれにほぼ圧縮した状態をな
させるが、第1螺旋スプリング伝動部材の各コイル34
aは依然主動軸15と微小な間隔を保持する。上記第1
螺旋スプリング伝動部材31aを押し動かしそれを第1
伝動スリーブ43aと離れさせるのに供じられる第1制
御押し筒33aがはじき動かし具53に制御され、図6
の(A)に示す第1の位置と図6の(B)に示す第2の
位置との間で直線的に往復運動をする。図7の(A)及
び図10に示す如く、上記はじき動かし具53は第1制
御押し筒33aと互いに嵌め合っている外に、別の一端
が第1レバー49aの上に固定され、且つこのはじき動
かし具53のほぼ中間の位置で支軸54により支え座5
5の上に支えられ、はじき動かし具53aが支軸54を
支点としレバー運動をする。第1レバー49aの別の一
端は延伸して第2コントロール・ダイヤル56と互いに
接触する。この第2コントロール・ダイヤル56は変速
動作を制御するのに供じられる第1コントロール・ダイ
ヤル50と一体的に連なり同期回転し、且つ第2コント
ロール・ダイヤル56の上に第1ガイド・グルーブ51
aが設置されている。
aは第1螺旋スプリング伝動部材31aの円錐形内表面
38aと緊密に接触し、且つ第1螺旋スプリング伝動部
材31aを少し押し動かしそれにほぼ圧縮した状態をな
させるが、第1螺旋スプリング伝動部材の各コイル34
aは依然主動軸15と微小な間隔を保持する。上記第1
螺旋スプリング伝動部材31aを押し動かしそれを第1
伝動スリーブ43aと離れさせるのに供じられる第1制
御押し筒33aがはじき動かし具53に制御され、図6
の(A)に示す第1の位置と図6の(B)に示す第2の
位置との間で直線的に往復運動をする。図7の(A)及
び図10に示す如く、上記はじき動かし具53は第1制
御押し筒33aと互いに嵌め合っている外に、別の一端
が第1レバー49aの上に固定され、且つこのはじき動
かし具53のほぼ中間の位置で支軸54により支え座5
5の上に支えられ、はじき動かし具53aが支軸54を
支点としレバー運動をする。第1レバー49aの別の一
端は延伸して第2コントロール・ダイヤル56と互いに
接触する。この第2コントロール・ダイヤル56は変速
動作を制御するのに供じられる第1コントロール・ダイ
ヤル50と一体的に連なり同期回転し、且つ第2コント
ロール・ダイヤル56の上に第1ガイド・グルーブ51
aが設置されている。
【0026】図6の(A)と図7の(A)に示す如く、
若し第2コントロール・ダイヤル56が回り第1レバー
49aが第1ガイド・グルーブ51aの中に入ると、第
1レバー49aがスプリング47aの弾力作用を受け、
第2コントロール・ダイヤル56の方向に沿って直線的
運動をし、上記はじき動かし具53が第1制御押し筒3
3aを第1の位置にはじき動かし、ひいては第1制御押
し筒33aと第1螺旋スプリング伝動部材31aとの間
に微小な間隔を保持させ、そして第1螺旋スプリング伝
動部材の円錐形内表面38aと第1伝動スリーブ43a
の円錐形端部44aは緊密な接触を保持し並びに互いに
動力を伝達できる。即ち、上記被動ギヤー13の動力が
ピン42aを経由して第1螺旋スプリング伝動部材31
aに伝達され、更に互いに緊密に接触する第1螺旋スプ
リング伝動部材の円錐形内表面38aと第1伝動スリー
ブの円錐形端部44aにより、引き続き動力を第1伝動
スリーブ43aと連動する主動軸に伝達する。
若し第2コントロール・ダイヤル56が回り第1レバー
49aが第1ガイド・グルーブ51aの中に入ると、第
1レバー49aがスプリング47aの弾力作用を受け、
第2コントロール・ダイヤル56の方向に沿って直線的
運動をし、上記はじき動かし具53が第1制御押し筒3
3aを第1の位置にはじき動かし、ひいては第1制御押
し筒33aと第1螺旋スプリング伝動部材31aとの間
に微小な間隔を保持させ、そして第1螺旋スプリング伝
動部材の円錐形内表面38aと第1伝動スリーブ43a
の円錐形端部44aは緊密な接触を保持し並びに互いに
動力を伝達できる。即ち、上記被動ギヤー13の動力が
ピン42aを経由して第1螺旋スプリング伝動部材31
aに伝達され、更に互いに緊密に接触する第1螺旋スプ
リング伝動部材の円錐形内表面38aと第1伝動スリー
ブの円錐形端部44aにより、引き続き動力を第1伝動
スリーブ43aと連動する主動軸に伝達する。
【0027】動力の伝達を開始する瞬間で、第1螺旋ス
プリング伝動部材13aの各コイル34a,59と楔形
スライダ60及び第5レバー49を含む。その中で、枢
転具58の一つの固定端61は枢転の方式で上記被動ギ
ヤー13の延伸スリーブ40aの上に固定され、その自
由端は相対的に滑動できる方式で楔形スライダ60の上
に触れるので、枢転具58が楔形スライダ60に押し動
かされ且つ上記固定端61を回転中心として回る。又、
枢転具58のほぼ中段の位置に上記アイドラ16を支え
るためのギヤー軸63が枢設され、アイドラ16を枢転
具58に伴い枢転させ、且つアイドラ16も随時に上記
被動ギヤー13と互いに噛み合う状態を保持できる。図
8の(A)と(B)及び図11に示す如く、楔形スライ
ダ60は第5レバー49eの上に固定され、それに伴い
直線的に往復運動をする。第5レバー49eの別の一端
は延伸して第2コントロール・ダイヤル56と互いに接
触する。第5レバー49eが第2コントロール・ダイヤ
ル56の比較的高い表面57と接触した時に、枢転具5
8の自由端62が楔形スライダ60の比較的高い点の位
置に触れ、枢転具58にトーション・スプリング59の
弾力作用を克服させ、そして図11に示されるアイドラ
16を逆戻りギヤー17から離れさせる位置に回る。
プリング伝動部材13aの各コイル34a,59と楔形
スライダ60及び第5レバー49を含む。その中で、枢
転具58の一つの固定端61は枢転の方式で上記被動ギ
ヤー13の延伸スリーブ40aの上に固定され、その自
由端は相対的に滑動できる方式で楔形スライダ60の上
に触れるので、枢転具58が楔形スライダ60に押し動
かされ且つ上記固定端61を回転中心として回る。又、
枢転具58のほぼ中段の位置に上記アイドラ16を支え
るためのギヤー軸63が枢設され、アイドラ16を枢転
具58に伴い枢転させ、且つアイドラ16も随時に上記
被動ギヤー13と互いに噛み合う状態を保持できる。図
8の(A)と(B)及び図11に示す如く、楔形スライ
ダ60は第5レバー49eの上に固定され、それに伴い
直線的に往復運動をする。第5レバー49eの別の一端
は延伸して第2コントロール・ダイヤル56と互いに接
触する。第5レバー49eが第2コントロール・ダイヤ
ル56の比較的高い表面57と接触した時に、枢転具5
8の自由端62が楔形スライダ60の比較的高い点の位
置に触れ、枢転具58にトーション・スプリング59の
弾力作用を克服させ、そして図11に示されるアイドラ
16を逆戻りギヤー17から離れさせる位置に回る。
【0028】図9の(A)と(B)及び図12に示す如
く、第2コントロール・ダイヤル56が車がアイドル空
回り状態を保持するまで回された後、第5レバー49e
が第2コントロール・ダイヤル56内の第5ガイド・グ
ルーブ51eの中に入るまで引き続き第2コントロール
・ダイヤル56を回すことができ、この時上記第5レバ
ー49eとその上に固定された楔形スライダ60は、ス
プリング47eの力を受け直ぐに主動軸15に迫り付
き、第1螺旋スプリング伝動部材31aの動力が瞬く間
に上記円錐接触面44aと38a及び各コイル34aを
経由して主動軸15に伝達される。
く、第2コントロール・ダイヤル56が車がアイドル空
回り状態を保持するまで回された後、第5レバー49e
が第2コントロール・ダイヤル56内の第5ガイド・グ
ルーブ51eの中に入るまで引き続き第2コントロール
・ダイヤル56を回すことができ、この時上記第5レバ
ー49eとその上に固定された楔形スライダ60は、ス
プリング47eの力を受け直ぐに主動軸15に迫り付
き、第1螺旋スプリング伝動部材31aの動力が瞬く間
に上記円錐接触面44aと38a及び各コイル34aを
経由して主動軸15に伝達される。
【0029】図6の(B)及び図8の(A)に示す如
く、若し第1レバー49aが第1ガイド・グルーブ51
aを離脱し第2コントロール・ダイヤル56の比較的高
い表面57に登る時まで引き続き第2コントロール・ダ
イヤル56を回すと、軸向きに移動する第1レバー49
aが上記はじき動かし具53を動かしてレバー運動をし
並びに、第1制御押し筒33aを矢印Bの方向に沿って
第2の位置にはじき動かし、ひいて第1制御押し筒33
aにより軸向きに第1螺旋スプリング伝動部材31aを
押し動かし、それを第1伝動スリーブの円錐形端部44
aと離れさせ、且つ第1螺旋スプリング伝動部材の各コ
イル34aも主動軸15と一定の間隔を保つ最初の位置
に戻り、被動ギヤー13及び第1螺旋スプリング伝動部
材31aの動力がそのために第1伝動スリーブ43a及
び主動軸15に伝達できず、その結果主動軸15がエン
ジン軸に伴い回ることが無く、車のアイドル空回り或い
は逆戻り運転を保持できる。
く、若し第1レバー49aが第1ガイド・グルーブ51
aを離脱し第2コントロール・ダイヤル56の比較的高
い表面57に登る時まで引き続き第2コントロール・ダ
イヤル56を回すと、軸向きに移動する第1レバー49
aが上記はじき動かし具53を動かしてレバー運動をし
並びに、第1制御押し筒33aを矢印Bの方向に沿って
第2の位置にはじき動かし、ひいて第1制御押し筒33
aにより軸向きに第1螺旋スプリング伝動部材31aを
押し動かし、それを第1伝動スリーブの円錐形端部44
aと離れさせ、且つ第1螺旋スプリング伝動部材の各コ
イル34aも主動軸15と一定の間隔を保つ最初の位置
に戻り、被動ギヤー13及び第1螺旋スプリング伝動部
材31aの動力がそのために第1伝動スリーブ43a及
び主動軸15に伝達できず、その結果主動軸15がエン
ジン軸に伴い回ることが無く、車のアイドル空回り或い
は逆戻り運転を保持できる。
【0030】図10乃至図12に示す如く、運転パター
ン制御装置14は、上記の空回り制御エレメントの部分
を含む外に、逆戻り運転制御エレメントの部分をも含
む。逆戻り運転制御エレメントは、主に枢転具58とト
ーション・スプリング弾力作用を引き受けるために一緒
に第2コントロール・ダイヤル56の方向に向き直線的
に移動し、その結果枢転具58の自由端62が楔形スラ
イダ60の斜面に沿い比較的低い点の位置に滑動し、ひ
いては枢転具58がトーション・スプリング59の弾力
作用を引き受けるために図12に示されるアイドラ16
と逆戻りギヤー17を互いに噛み合わさせる位置に回
る。かくして被動減速ギヤー13の動力がアイドラ16
を経由して逆戻りギヤー17に伝達され、車を逆方向に
走らせる。
ン制御装置14は、上記の空回り制御エレメントの部分
を含む外に、逆戻り運転制御エレメントの部分をも含
む。逆戻り運転制御エレメントは、主に枢転具58とト
ーション・スプリング弾力作用を引き受けるために一緒
に第2コントロール・ダイヤル56の方向に向き直線的
に移動し、その結果枢転具58の自由端62が楔形スラ
イダ60の斜面に沿い比較的低い点の位置に滑動し、ひ
いては枢転具58がトーション・スプリング59の弾力
作用を引き受けるために図12に示されるアイドラ16
と逆戻りギヤー17を互いに噛み合わさせる位置に回
る。かくして被動減速ギヤー13の動力がアイドラ16
を経由して逆戻りギヤー17に伝達され、車を逆方向に
走らせる。
【0031】図1に示す如く、上記の同期連動する第1
と第2のコントロール・ダイヤル50及び56は、それ
ぞれ前進運転する時の変速比及び運転パターンを制御す
るのに供じられる。ドライバーは上記コントロール・ダ
イヤル50の上に固定された手動シフト・レバー64を
引き動かすことにより、車がアイドル空回り・逆戻り走
りの状態を保持するか或いは異なる変速比で前進するの
を制御する。或いは自動制御の方式で上記コントロール
・ダイヤル50を制御することもでき、例えば上記コン
トロール・ダイヤル50は実質的にはウォーム・ホイー
ル盤であり且つウォーム65と互いに噛み合う。トーシ
ョン偵測器及びステップ・モーターを含む制御回路(図
示せず)でウォーム65を駆動し適当な時機に適当な角
度回らせ、これにより前進逆転の際の変速比を自動的に
変換する。上記変速制御電路で一般に使用されている技
術は、その説明を省く。
と第2のコントロール・ダイヤル50及び56は、それ
ぞれ前進運転する時の変速比及び運転パターンを制御す
るのに供じられる。ドライバーは上記コントロール・ダ
イヤル50の上に固定された手動シフト・レバー64を
引き動かすことにより、車がアイドル空回り・逆戻り走
りの状態を保持するか或いは異なる変速比で前進するの
を制御する。或いは自動制御の方式で上記コントロール
・ダイヤル50を制御することもでき、例えば上記コン
トロール・ダイヤル50は実質的にはウォーム・ホイー
ル盤であり且つウォーム65と互いに噛み合う。トーシ
ョン偵測器及びステップ・モーターを含む制御回路(図
示せず)でウォーム65を駆動し適当な時機に適当な角
度回らせ、これにより前進逆転の際の変速比を自動的に
変換する。上記変速制御電路で一般に使用されている技
術は、その説明を省く。
【0032】上記タイプの変速装置及び運転パターン制
御装置の中で、第1〜第5レバーの49a〜49e及び
第1と第2コントロール・ダイヤル50と56の異なる
運転パターン或いは変速比の下での相関的な位置は図1
3乃至図27に示す如きである。そしてその動力伝達路
及び各ギヤーの作動の関係は図14乃至図30に示す如
きであり、図14乃至図30の中で動力を伝達するに使
用されていない各ギヤーは皆破線で示されている。図1
3乃至図27に示す如く、第1コントロール・ダイヤル
50の上に連続或いは断続した第2〜第4ガイド・グル
ーブ51b,51c,51dが設けられ、上記第1コン
トロール・ダイヤル50を回すと、その変速を制御する
ための第2〜第4レバー49b,49c,49dがそれ
ぞれ或いは同時にそれと対応する第2〜第4ガイド・グ
ルーブ51b,51c,51dの中に入り、以て異なる
変速比に変換する。第2コントロール・ダイヤル56の
上には互いに重ならない第1と第5ガイド・グルーブ5
1a,51eが設けられ、若し第2コントロール・ダイ
ヤル56が第1コントロール・ダイヤル50に伴い回る
と、その運転パターンを制御するための第1と第5レバ
ー49a,49eが異なる時間にそれに対応する第1と
第5ガイド・グルーブ51a,51eの中に入り、これ
により車にアイドル空回り、逆戻り走りの状態を保持さ
せた前進運転させる。その中で、上記第1ガイド・グル
ーブ51aの弧の長さは第2〜第4ガイド・グルーブ5
1b,51c,51dの中の任意の一つのガイド・グル
ーブの最大の弧の長さよりも小さくないので、第2第4
レバー49b,49c,49dの中の任意の一つのレバ
ーがそれに対応するガイド・グルーブの中に入ると、第
1レバー49aも必然的にこれに伴いそれに対応する第
1ガイド・グルーブ51aの中に入り、その結果車が異
なるランクの速度で前進運転できる。
御装置の中で、第1〜第5レバーの49a〜49e及び
第1と第2コントロール・ダイヤル50と56の異なる
運転パターン或いは変速比の下での相関的な位置は図1
3乃至図27に示す如きである。そしてその動力伝達路
及び各ギヤーの作動の関係は図14乃至図30に示す如
きであり、図14乃至図30の中で動力を伝達するに使
用されていない各ギヤーは皆破線で示されている。図1
3乃至図27に示す如く、第1コントロール・ダイヤル
50の上に連続或いは断続した第2〜第4ガイド・グル
ーブ51b,51c,51dが設けられ、上記第1コン
トロール・ダイヤル50を回すと、その変速を制御する
ための第2〜第4レバー49b,49c,49dがそれ
ぞれ或いは同時にそれと対応する第2〜第4ガイド・グ
ルーブ51b,51c,51dの中に入り、以て異なる
変速比に変換する。第2コントロール・ダイヤル56の
上には互いに重ならない第1と第5ガイド・グルーブ5
1a,51eが設けられ、若し第2コントロール・ダイ
ヤル56が第1コントロール・ダイヤル50に伴い回る
と、その運転パターンを制御するための第1と第5レバ
ー49a,49eが異なる時間にそれに対応する第1と
第5ガイド・グルーブ51a,51eの中に入り、これ
により車にアイドル空回り、逆戻り走りの状態を保持さ
せた前進運転させる。その中で、上記第1ガイド・グル
ーブ51aの弧の長さは第2〜第4ガイド・グルーブ5
1b,51c,51dの中の任意の一つのガイド・グル
ーブの最大の弧の長さよりも小さくないので、第2第4
レバー49b,49c,49dの中の任意の一つのレバ
ーがそれに対応するガイド・グルーブの中に入ると、第
1レバー49aも必然的にこれに伴いそれに対応する第
1ガイド・グルーブ51aの中に入り、その結果車が異
なるランクの速度で前進運転できる。
【0033】図13及び図14に示す如く、上記第1と
第2コントロール・ダイヤル50,56がその第1〜第
5レバーの49a〜49eが皆それぞれこれらダイヤル
の比較的高い表面52及び57の上に位置するまで回さ
れると、第1レバーの49aが比較的高い表面57の上
に位置しているので、上記減速ギヤー13が主動軸15
を離脱し(図6の(B)と図8の(A)に示す如く)、
第5レバー49eが比較的高い表面57の上に位置して
いるので、アイドラ16も逆戻りギヤー17と離脱し
(図8の(A)と図11に示す如く)、その結果被動減
速ギヤー13の動力が主動軸15或いは逆戻りギヤー1
7に伝達できず、その動力伝達路がこれに伴い中断し、
車にアイドル空回りの状態を保持させる。
第2コントロール・ダイヤル50,56がその第1〜第
5レバーの49a〜49eが皆それぞれこれらダイヤル
の比較的高い表面52及び57の上に位置するまで回さ
れると、第1レバーの49aが比較的高い表面57の上
に位置しているので、上記減速ギヤー13が主動軸15
を離脱し(図6の(B)と図8の(A)に示す如く)、
第5レバー49eが比較的高い表面57の上に位置して
いるので、アイドラ16も逆戻りギヤー17と離脱し
(図8の(A)と図11に示す如く)、その結果被動減
速ギヤー13の動力が主動軸15或いは逆戻りギヤー1
7に伝達できず、その動力伝達路がこれに伴い中断し、
車にアイドル空回りの状態を保持させる。
【0034】図15と図16に示す如く、若し第1と第
2コントロール・ダイヤル50,56がその第1〜第4
レバーの49a〜49dが全てそれぞれこれらダイヤル
の比較的高い表面52及び57の上に位置するまで回さ
れ、第5レバー49eが第5ガイド・グルーブ51eの
中に入ると、上記被減速ギヤー13が主動軸15を離脱
し(図6の(B)及び図9の(A)に示す如く)、そし
て第5レバー49eが第5ガイド・グルーブ51eの中
に入ったためにアイドラ16が逆戻りギヤー17と互い
に噛み合いでき(図9の(A)及び図12に示す如
く)、その結果被動減速ギヤー13の動力は只アイドラ
16を経由して逆戻りギヤー17及び従動軸18に伝達
され、車に逆戻り運転の状態を保持させる。
2コントロール・ダイヤル50,56がその第1〜第4
レバーの49a〜49dが全てそれぞれこれらダイヤル
の比較的高い表面52及び57の上に位置するまで回さ
れ、第5レバー49eが第5ガイド・グルーブ51eの
中に入ると、上記被減速ギヤー13が主動軸15を離脱
し(図6の(B)及び図9の(A)に示す如く)、そし
て第5レバー49eが第5ガイド・グルーブ51eの中
に入ったためにアイドラ16が逆戻りギヤー17と互い
に噛み合いでき(図9の(A)及び図12に示す如
く)、その結果被動減速ギヤー13の動力は只アイドラ
16を経由して逆戻りギヤー17及び従動軸18に伝達
され、車に逆戻り運転の状態を保持させる。
【0035】図17と図18に示す如く、第1と第2コ
ントロール・ダイヤル50,56がその第2〜第5レバ
ーの49b〜49eが全てそれぞれこれらダイヤルの比
較的高い表面52と57の上に位置するまで回され、そ
して第1レバー49aが第1ガイド・グルーブ51aの
中に入ると、第1レバー49aが第1ガイド・グルーブ
51aの中に入ったために被動減速ギヤー13が第1螺
旋スプリング伝動部材31aにより主動軸15と連続で
き(図6の(A)及び図7の(A)に示す如く)、アイ
ドラ16は逆戻りギヤー17を離脱し(図7の(A)及
び図11に示す如く)、第2〜第4レバーの49b〜4
9dが第1コントロール・ダイヤルの比較的高い表面の
上に位置するので、主動軸15と第2〜第4主動ギヤー
19b,19c,19dが皆互いに離脱して(図4の
(B)に示す如く)、その結果皆それぞれ互いに同じ或
いは異なる速度で独立して自由に回り互いに妨害するこ
となく、被動減速ギヤー13の動力が主動軸15と第1
主動ギヤー19a及び等速で回る第1〜第3従動ギヤー
の20a〜20cを経由して従動軸18に伝達され、そ
の結果車が第1速度ランク(一般に称されるファースト
・ギヤー)で前進運転できる。ファースト・ギヤー動力
伝達の過程で、各主動ギヤー19a〜19dとこれに対
応する各従動ギヤー20a〜20dとの間で常に互いに
噛み合う状態を保持しているので、上記第2〜第4主動
ギヤーの19b〜19dがそれぞれそれと噛み合う第2
〜第4従動ギヤー20b〜20dに動かされ異なる速度
で回る。上記主動軸15が第2〜第4主動ギヤーの19
b,19c,19dが皆互いに離脱してそれぞれ独立し
自由に回れるので、車がファースト・ギヤーで前に向き
走る時、第2〜第4主動ギヤーの19b〜19dは実質
的には皆動力の伝達を担当しない自由に空回りする部材
である。そして、第4従動ギヤー20dは直接従動軸1
8の上に固定され並びに第3従動ギヤー20cと互いに
引き離され、第4従動ギヤー20dは従動軸18と同期
回転し、且つ第3従動ギヤー20cと互いに妨害せずに
独立して回ることができる。又、第1主動ギヤー19a
は直接主動軸15の上に固定され且つ第2主動ギヤー1
9bと互いに引き離され、第1主動ギヤー19aが主動
軸15と同期回転し、且つ第2主動ギヤー19bと互い
に妨害せずに独立して回ることができる。
ントロール・ダイヤル50,56がその第2〜第5レバ
ーの49b〜49eが全てそれぞれこれらダイヤルの比
較的高い表面52と57の上に位置するまで回され、そ
して第1レバー49aが第1ガイド・グルーブ51aの
中に入ると、第1レバー49aが第1ガイド・グルーブ
51aの中に入ったために被動減速ギヤー13が第1螺
旋スプリング伝動部材31aにより主動軸15と連続で
き(図6の(A)及び図7の(A)に示す如く)、アイ
ドラ16は逆戻りギヤー17を離脱し(図7の(A)及
び図11に示す如く)、第2〜第4レバーの49b〜4
9dが第1コントロール・ダイヤルの比較的高い表面の
上に位置するので、主動軸15と第2〜第4主動ギヤー
19b,19c,19dが皆互いに離脱して(図4の
(B)に示す如く)、その結果皆それぞれ互いに同じ或
いは異なる速度で独立して自由に回り互いに妨害するこ
となく、被動減速ギヤー13の動力が主動軸15と第1
主動ギヤー19a及び等速で回る第1〜第3従動ギヤー
の20a〜20cを経由して従動軸18に伝達され、そ
の結果車が第1速度ランク(一般に称されるファースト
・ギヤー)で前進運転できる。ファースト・ギヤー動力
伝達の過程で、各主動ギヤー19a〜19dとこれに対
応する各従動ギヤー20a〜20dとの間で常に互いに
噛み合う状態を保持しているので、上記第2〜第4主動
ギヤーの19b〜19dがそれぞれそれと噛み合う第2
〜第4従動ギヤー20b〜20dに動かされ異なる速度
で回る。上記主動軸15が第2〜第4主動ギヤーの19
b,19c,19dが皆互いに離脱してそれぞれ独立し
自由に回れるので、車がファースト・ギヤーで前に向き
走る時、第2〜第4主動ギヤーの19b〜19dは実質
的には皆動力の伝達を担当しない自由に空回りする部材
である。そして、第4従動ギヤー20dは直接従動軸1
8の上に固定され並びに第3従動ギヤー20cと互いに
引き離され、第4従動ギヤー20dは従動軸18と同期
回転し、且つ第3従動ギヤー20cと互いに妨害せずに
独立して回ることができる。又、第1主動ギヤー19a
は直接主動軸15の上に固定され且つ第2主動ギヤー1
9bと互いに引き離され、第1主動ギヤー19aが主動
軸15と同期回転し、且つ第2主動ギヤー19bと互い
に妨害せずに独立して回ることができる。
【0036】図19と図20に示す如く、若し第1と第
2コントロール・ダイヤル50,56が第2と第3及び
第5レバー49b,49c,49eが全てそれぞれこれ
らダイヤルの比較的高い表面52と57の上に位置する
まで回され、そして第1と第4レバー49a,49dが
それぞれ第1と第4ガイド・グルーブ51a,51dに
入ると、アイドラ16と逆戻りギヤー17;主動軸15
と第2主動ギヤー19b;第2主動ギヤー19bと第3
主動ギヤーが互いに離脱し、そして被動減速ギヤー13
が主動軸15と連結する。又、第3と第4主動ギヤー1
9c,19dは螺旋スプリング伝動部材31dにより互
いに連結し(図1に示す如く)、被動減速ギヤー13の
動力が順序よく主動軸15,第1主動ギヤー19a,等
速回転の第1〜第3従動ギヤーである20a〜20c,
第3主動ギヤー19c,第4主動ギヤー19dと第4従
動ギヤー20dを経由して従動軸18に伝達され、その
結果車がセカンド・ギヤーで前進運動できる。セカンド
・ギヤー動力伝達の過程で、第3と第4主動ギヤー19
c,19dは互いに連結しているので、等速運動をし並
びに、第4従動ギヤー20dを第3従動ギヤー20cよ
り速い速度で回転させる。又、第2主動ギヤー19bは
自由に空回りする部材であり、且つこの第2主動ギヤー
19bは隣り合う主動軸15或いは第3主動ギヤー19
cと皆互いに離脱しているので、第2主動ギヤー19b
は主動軸15或いは第3主動ギヤー19cを妨害しない
異なる速度で自由に回転できる。
2コントロール・ダイヤル50,56が第2と第3及び
第5レバー49b,49c,49eが全てそれぞれこれ
らダイヤルの比較的高い表面52と57の上に位置する
まで回され、そして第1と第4レバー49a,49dが
それぞれ第1と第4ガイド・グルーブ51a,51dに
入ると、アイドラ16と逆戻りギヤー17;主動軸15
と第2主動ギヤー19b;第2主動ギヤー19bと第3
主動ギヤーが互いに離脱し、そして被動減速ギヤー13
が主動軸15と連結する。又、第3と第4主動ギヤー1
9c,19dは螺旋スプリング伝動部材31dにより互
いに連結し(図1に示す如く)、被動減速ギヤー13の
動力が順序よく主動軸15,第1主動ギヤー19a,等
速回転の第1〜第3従動ギヤーである20a〜20c,
第3主動ギヤー19c,第4主動ギヤー19dと第4従
動ギヤー20dを経由して従動軸18に伝達され、その
結果車がセカンド・ギヤーで前進運動できる。セカンド
・ギヤー動力伝達の過程で、第3と第4主動ギヤー19
c,19dは互いに連結しているので、等速運動をし並
びに、第4従動ギヤー20dを第3従動ギヤー20cよ
り速い速度で回転させる。又、第2主動ギヤー19bは
自由に空回りする部材であり、且つこの第2主動ギヤー
19bは隣り合う主動軸15或いは第3主動ギヤー19
cと皆互いに離脱しているので、第2主動ギヤー19b
は主動軸15或いは第3主動ギヤー19cを妨害しない
異なる速度で自由に回転できる。
【0037】図21及び図22に示す如く、若し第1と
第2コントロール・ダイヤル50,56が第2と第4及
び第5レバー49b,49d,49eがそれぞれこれら
ダイヤルの比較的高い表面52及び57の上に位置する
まで回され、第1と第3レバー49a,49cがそれぞ
れ第1と第3ガイド・グルーブ51a,51cの中に入
ると、アイドラ16と逆戻りギヤー17,主動軸15と
第2主動ギヤー19c,第3主動ギヤー19cと第4主
動ギヤー19dが互いに離脱する。そして被動減速ギヤ
ー13と主動軸15,第2主動ギヤー19bと第3主動
ギヤー19cが互いに連結し、被動減速ギヤー13の動
力が順序よく主動軸15,第1主動ギヤー19a,等速
回転の第1と第2従動ギヤー20aと20b,互いに連
結し等速回転する第2と第3主動ギヤー19bと19c
及び第3従動ギヤー20cを経由して従動軸18に伝達
され、その結果車がサード・ギヤーで前進運転できる。
サード・ギヤー動力伝達の過程で、第4主動ギヤー19
dと第4従動ギヤー20dはそれぞれ自由に空回りする
部材であり、そして第2主動ギヤー19bは主動軸15
と互いに離脱しているので、主動軸15と第1主動ギヤ
ー19aより遅い速度で回転できる。
第2コントロール・ダイヤル50,56が第2と第4及
び第5レバー49b,49d,49eがそれぞれこれら
ダイヤルの比較的高い表面52及び57の上に位置する
まで回され、第1と第3レバー49a,49cがそれぞ
れ第1と第3ガイド・グルーブ51a,51cの中に入
ると、アイドラ16と逆戻りギヤー17,主動軸15と
第2主動ギヤー19c,第3主動ギヤー19cと第4主
動ギヤー19dが互いに離脱する。そして被動減速ギヤ
ー13と主動軸15,第2主動ギヤー19bと第3主動
ギヤー19cが互いに連結し、被動減速ギヤー13の動
力が順序よく主動軸15,第1主動ギヤー19a,等速
回転の第1と第2従動ギヤー20aと20b,互いに連
結し等速回転する第2と第3主動ギヤー19bと19c
及び第3従動ギヤー20cを経由して従動軸18に伝達
され、その結果車がサード・ギヤーで前進運転できる。
サード・ギヤー動力伝達の過程で、第4主動ギヤー19
dと第4従動ギヤー20dはそれぞれ自由に空回りする
部材であり、そして第2主動ギヤー19bは主動軸15
と互いに離脱しているので、主動軸15と第1主動ギヤ
ー19aより遅い速度で回転できる。
【0038】図23及び図24に示す如く、若し引き続
き第1と第2コントロール・ダイヤル50,56を回
し、第2と第5レバー49b,49eをそれぞれこれら
ダイヤルの比較的高い表面52と57の上に位置させ、
第1と第3及び第4レバー49a,49c,49dがそ
れぞれ第1と第3及び第4ガイド・グルーブ51a,5
1c,51dの中に入ると、アイドラ16と逆戻りギヤ
ー17,主動軸15と第2主動ギヤー19bが互いに離
脱する。そして被動減速ギヤー13と主動軸15,第2
主動ギヤー19bと第3主動ギヤー19c,第3主動ギ
ヤー19cと第4主動ギヤー19dが互いに連結し、被
動減速ギヤー13の動力が順序よく主動軸15,第1主
動ギヤー19a,等速回転の第1と第2従動ギヤー20
aと20b,互いに連結し等速回転する第2〜第4主動
ギヤーの19b〜19d及び第4従動ギヤー20dを経
由して従動軸18に伝達され、その結果車が4番目のギ
ヤーで前進運転できる。この4番目のギヤー動力伝達の
過程で、第3従動ギヤー20cは自由に空回りする部材
であり、そして第2主動ギヤー19bは主動軸15と互
いに離脱しているので、主動軸15及び第1主動ギヤー
19aより遅い速度で回転できる。
き第1と第2コントロール・ダイヤル50,56を回
し、第2と第5レバー49b,49eをそれぞれこれら
ダイヤルの比較的高い表面52と57の上に位置させ、
第1と第3及び第4レバー49a,49c,49dがそ
れぞれ第1と第3及び第4ガイド・グルーブ51a,5
1c,51dの中に入ると、アイドラ16と逆戻りギヤ
ー17,主動軸15と第2主動ギヤー19bが互いに離
脱する。そして被動減速ギヤー13と主動軸15,第2
主動ギヤー19bと第3主動ギヤー19c,第3主動ギ
ヤー19cと第4主動ギヤー19dが互いに連結し、被
動減速ギヤー13の動力が順序よく主動軸15,第1主
動ギヤー19a,等速回転の第1と第2従動ギヤー20
aと20b,互いに連結し等速回転する第2〜第4主動
ギヤーの19b〜19d及び第4従動ギヤー20dを経
由して従動軸18に伝達され、その結果車が4番目のギ
ヤーで前進運転できる。この4番目のギヤー動力伝達の
過程で、第3従動ギヤー20cは自由に空回りする部材
であり、そして第2主動ギヤー19bは主動軸15と互
いに離脱しているので、主動軸15及び第1主動ギヤー
19aより遅い速度で回転できる。
【0039】図25及び図26に示す如く、若し引き続
き第1と第2コントロール・ダイヤル50,56を回
し、第4と第5レバー49d,49eをそれぞれこれら
ダイヤルの比較的高い表面52と57の上に位置させ、
第1と第2及び第3レバー49a,49b,49cがそ
れぞれ第1と第2及び第3ガイド・グルーブ51a,5
1b,51cの中に入ると、アイドラ16と逆戻りギヤ
ー17,第3主動ギヤー19cと第4主動ギヤー19d
が互いに離脱し、被動減速ギヤー13と主動軸15,主
動軸15と第2主動ギヤー19b,第2主動ギヤー19
bと第3主動ギヤー19cは互いに連結し、被動減速ギ
ヤー13の動力が順序よく互いに連結し等速回転する主
動軸15,第2と第3主動ギヤー19bと19c及び第
3従動ギヤー20cを経由して従動軸18に伝達され、
その結果車が5番目のギヤーで前進運転できる。この5
番目のギヤー動力伝達の過程で、第1と第4主動ギヤー
19aと19d及び第1と第2と第4従動ギヤー20
a,20b,20dはそれぞれ自由に空回りする部材で
ある。
き第1と第2コントロール・ダイヤル50,56を回
し、第4と第5レバー49d,49eをそれぞれこれら
ダイヤルの比較的高い表面52と57の上に位置させ、
第1と第2及び第3レバー49a,49b,49cがそ
れぞれ第1と第2及び第3ガイド・グルーブ51a,5
1b,51cの中に入ると、アイドラ16と逆戻りギヤ
ー17,第3主動ギヤー19cと第4主動ギヤー19d
が互いに離脱し、被動減速ギヤー13と主動軸15,主
動軸15と第2主動ギヤー19b,第2主動ギヤー19
bと第3主動ギヤー19cは互いに連結し、被動減速ギ
ヤー13の動力が順序よく互いに連結し等速回転する主
動軸15,第2と第3主動ギヤー19bと19c及び第
3従動ギヤー20cを経由して従動軸18に伝達され、
その結果車が5番目のギヤーで前進運転できる。この5
番目のギヤー動力伝達の過程で、第1と第4主動ギヤー
19aと19d及び第1と第2と第4従動ギヤー20
a,20b,20dはそれぞれ自由に空回りする部材で
ある。
【0040】図27及び図28に示す如く、若し引き続
き第1と第2コントロール・ダイヤル50,56を回
し、第5レバー49eを第2コントロール・ダイヤル5
6の比較的高い表面57の上に位置させ、そして第1〜
第4レバーの49a〜49dがそれぞれ第1〜第4レバ
ーの49a〜49dがそれぞれ第1〜第4ガイド・グル
ーブの51a〜51dの中に入ると、アイドラ16と逆
戻りギヤー17が互いに離脱し、そして被動減速ギヤー
13と主動軸15,主動軸15と第2主動ギヤー19
b,第2主動ギヤー19bと第3主動ギヤー19c,第
3主動ギヤー19cと第4主動ギヤー19dは互いに連
結し、被動減速ギヤー13の動力が順序よく互いに連結
し等速回転する主動軸15,第2〜第4主動ギヤーの1
9b〜19d及び第4従動ギヤー20dを経由して従動
軸18に伝達され、その結果車が6番目のギヤーで前進
運転できる。この6番目のギヤー動力伝達の過程で、第
1主動ギヤー19a及び第1〜第3従動ギヤーの20a
〜20cはそれぞれ自由に空回りする部材である。
き第1と第2コントロール・ダイヤル50,56を回
し、第5レバー49eを第2コントロール・ダイヤル5
6の比較的高い表面57の上に位置させ、そして第1〜
第4レバーの49a〜49dがそれぞれ第1〜第4レバ
ーの49a〜49dがそれぞれ第1〜第4ガイド・グル
ーブの51a〜51dの中に入ると、アイドラ16と逆
戻りギヤー17が互いに離脱し、そして被動減速ギヤー
13と主動軸15,主動軸15と第2主動ギヤー19
b,第2主動ギヤー19bと第3主動ギヤー19c,第
3主動ギヤー19cと第4主動ギヤー19dは互いに連
結し、被動減速ギヤー13の動力が順序よく互いに連結
し等速回転する主動軸15,第2〜第4主動ギヤーの1
9b〜19d及び第4従動ギヤー20dを経由して従動
軸18に伝達され、その結果車が6番目のギヤーで前進
運転できる。この6番目のギヤー動力伝達の過程で、第
1主動ギヤー19a及び第1〜第3従動ギヤーの20a
〜20cはそれぞれ自由に空回りする部材である。
【0041】図29及び図30に示すのは、2種の選択
できる使用されていない異なる速度ランクの伝達路であ
り、この2種の使用されていない速度ランクは既に使用
されている速度ランクの変速比に接近しているために使
用されていない。本発明に於いて若しn組の前進変速ギ
ヤー・セットを設置すれば、2n-1 種の前進変速比が生
じられ、例えば4組の前進変速ギヤー・セットを設けた
場合は8種の変速比が得られ、そして5組の前進ギヤー
・セットを設けた場合は16種の前進変速比が得られ、
伝統的な変速器でn組の変速ギヤー・セットを設けた場
合にn種だけの前進変速比が得られるのに比べると、本
発明は選択できる変速比の種類が設けられた変速ギヤー
・セットの数に依り等比級数の形で増加するので、本発
明で使用される各異なる速度ランクはより合理及び理想
的な変速比例を選択分配でき、ひいて従動軸のトーショ
ン出力曲線がより滑らかになり、本発明に係る変速伝動
装置を使用する車も伝統的な変速伝動装置を使用してい
る車より遙かに優れた動力出力性能が得られる。
できる使用されていない異なる速度ランクの伝達路であ
り、この2種の使用されていない速度ランクは既に使用
されている速度ランクの変速比に接近しているために使
用されていない。本発明に於いて若しn組の前進変速ギ
ヤー・セットを設置すれば、2n-1 種の前進変速比が生
じられ、例えば4組の前進変速ギヤー・セットを設けた
場合は8種の変速比が得られ、そして5組の前進ギヤー
・セットを設けた場合は16種の前進変速比が得られ、
伝統的な変速器でn組の変速ギヤー・セットを設けた場
合にn種だけの前進変速比が得られるのに比べると、本
発明は選択できる変速比の種類が設けられた変速ギヤー
・セットの数に依り等比級数の形で増加するので、本発
明で使用される各異なる速度ランクはより合理及び理想
的な変速比例を選択分配でき、ひいて従動軸のトーショ
ン出力曲線がより滑らかになり、本発明に係る変速伝動
装置を使用する車も伝統的な変速伝動装置を使用してい
る車より遙かに優れた動力出力性能が得られる。
【0042】図31乃至図33の(B)に示す如く、本
発明に係る変速装置内の従動軸18は従来の変速機のよ
うに直接差速器を動かし回転させるのと異なり、トーシ
ョン調整装置30で出力するトーションの値を調整して
から間接的に差速器を動かし回転させるものである。ト
ーション調整装置30は主に上記従動軸18と一体的に
連なるケーシング21とトーション調整リング23及び
スプリング25から成る。ケーシング21の内壁に螺旋
ガイド・グルーブ22が刻み設けられ、トーション調整
リング23の外壁面に上記ガイド・グルーブ22と互い
に呼応する螺旋フランジ67が刻み設けられ、ケーシン
グ21が従動軸18に伴い回ると、上記螺旋ガイド・グ
ルーブ22の上に噛み合うトーション調整リング23を
動かし、これに伴い同期回転したり上記螺旋ガイド・グ
ルーブ22に沿った直線式滑動をすることができる。両
側輪軸26と27を動かすための差速器28はトーショ
ン調整装置のケーシング21の内部に設置され、これは
従来のタイプの傘形ギヤー式差速器でもよい。差速器2
8は差速器外殻24,両端が外殻24の上に枢接された
径向き差速器軸75,それぞれ上記径向き差速器軸75
の両端に近い相対する位置に固定された両端傘形差速ギ
ヤー76と77と、それぞれ両側輪軸26と27の端部
に固定され且つ上記両端傘形差速ギヤー76及び77と
噛み合う両側傘形ギヤー78及び79から成る。差速器
28の特徴は、その外殻24に大体トーション調整装置
のケーシング21と同じ長さの延伸筒部80を有し、且
つこの延伸筒部80の外壁面に数個の矩形ガイド・グル
ーブ69が設置され、トーション調整リング23の内壁
面に上記矩形ガイド・グルーブ69と共に呼応する矩形
フランジ68が設けられているので、トーション調整リ
ング23のトーション値が差速器外殻の負荷より小さけ
れば、トーション調整リング23は只矩形ガイド・グル
ーブ69に沿い差速器外殻24に相対して直線的滑動運
動をすることができる。若しトーション調整リング23
のトーションが差速器外殻24の負荷より大きければ、
トーション調整リング23は直ぐに直線的滑動を停止し
並びに、差速器外殻24を動かしそれと同期回転する回
転運動に転換する。上記トーション調整リング23は更
に上記差速器外殻24の外に重ね合わされたスプリング
25の自由端と互いに連結し、このスプリング25の別
の一端は差速器外殻24の突出スプリング座70の上に
固定され、若し上記トーション調整リング23が力を受
け上記差速器外殻24に相対して直線的滑動をすると、
同時に上記スプリング25を圧迫したり引き伸ばし、上
記スプリング25に上記トーション調整リング23が直
線的滑動をするのを制止する反作用力を生じさせる。若
し上記のトーション調整リング23に直線的滑動をさせ
る作用力と上記スプリング25がこれに伴い生じた反作
用力がバランスの状態に達すると、上記トーション調整
リング23が直ぐにその直線的滑動運動を停止し、又、
差速器外殻24の末端にストップ・リング72が噛み合
わされ、以てトーション調整リング23が機体の外に出
るのを防止する。
発明に係る変速装置内の従動軸18は従来の変速機のよ
うに直接差速器を動かし回転させるのと異なり、トーシ
ョン調整装置30で出力するトーションの値を調整して
から間接的に差速器を動かし回転させるものである。ト
ーション調整装置30は主に上記従動軸18と一体的に
連なるケーシング21とトーション調整リング23及び
スプリング25から成る。ケーシング21の内壁に螺旋
ガイド・グルーブ22が刻み設けられ、トーション調整
リング23の外壁面に上記ガイド・グルーブ22と互い
に呼応する螺旋フランジ67が刻み設けられ、ケーシン
グ21が従動軸18に伴い回ると、上記螺旋ガイド・グ
ルーブ22の上に噛み合うトーション調整リング23を
動かし、これに伴い同期回転したり上記螺旋ガイド・グ
ルーブ22に沿った直線式滑動をすることができる。両
側輪軸26と27を動かすための差速器28はトーショ
ン調整装置のケーシング21の内部に設置され、これは
従来のタイプの傘形ギヤー式差速器でもよい。差速器2
8は差速器外殻24,両端が外殻24の上に枢接された
径向き差速器軸75,それぞれ上記径向き差速器軸75
の両端に近い相対する位置に固定された両端傘形差速ギ
ヤー76と77と、それぞれ両側輪軸26と27の端部
に固定され且つ上記両端傘形差速ギヤー76及び77と
噛み合う両側傘形ギヤー78及び79から成る。差速器
28の特徴は、その外殻24に大体トーション調整装置
のケーシング21と同じ長さの延伸筒部80を有し、且
つこの延伸筒部80の外壁面に数個の矩形ガイド・グル
ーブ69が設置され、トーション調整リング23の内壁
面に上記矩形ガイド・グルーブ69と共に呼応する矩形
フランジ68が設けられているので、トーション調整リ
ング23のトーション値が差速器外殻の負荷より小さけ
れば、トーション調整リング23は只矩形ガイド・グル
ーブ69に沿い差速器外殻24に相対して直線的滑動運
動をすることができる。若しトーション調整リング23
のトーションが差速器外殻24の負荷より大きければ、
トーション調整リング23は直ぐに直線的滑動を停止し
並びに、差速器外殻24を動かしそれと同期回転する回
転運動に転換する。上記トーション調整リング23は更
に上記差速器外殻24の外に重ね合わされたスプリング
25の自由端と互いに連結し、このスプリング25の別
の一端は差速器外殻24の突出スプリング座70の上に
固定され、若し上記トーション調整リング23が力を受
け上記差速器外殻24に相対して直線的滑動をすると、
同時に上記スプリング25を圧迫したり引き伸ばし、上
記スプリング25に上記トーション調整リング23が直
線的滑動をするのを制止する反作用力を生じさせる。若
し上記のトーション調整リング23に直線的滑動をさせ
る作用力と上記スプリング25がこれに伴い生じた反作
用力がバランスの状態に達すると、上記トーション調整
リング23が直ぐにその直線的滑動運動を停止し、又、
差速器外殻24の末端にストップ・リング72が噛み合
わされ、以てトーション調整リング23が機体の外に出
るのを防止する。
【0043】トーション調整装置ケーシング21が従動
軸18に動かされ回転を開始する瞬間に、差速器外殻2
4は未だこれに伴い回転していないので、両者の間に設
置されたトーション調整リング23はその両端のトーシ
ョン値が異なるために上記螺旋ガイド・グルーブ22に
沿い直線的滑動運動をするのを強制される。上記のトー
ション調整リング23に直線的滑動運動をする作用力と
上記スプリング25がこれに伴い生じた徐々に増加する
反作用力がバランスの状態に達すると、トーション調整
リング23は直ぐにその直線的滑動運動を停止し並び
に、トーション調整装置ケーシング21に伴い同期回転
する回転運動に転換し、上記差速器外殻24を動かしそ
れにトーション調整装置ケーシング21及びトーション
調整リング23と同期回転させる。従って、トーション
調整リング23は差速器外殻24を動かし回転を開始さ
せる以前に、上記トーション調整装置ケーシング21が
予め比較的大きいトルク及びトーションを蓄積でき、自
動車がドライブを始めた時に輪軸26及び27が比較的
大きいイニシアル・トルクとイニシアル・トーションを
獲得できる。又、変速装置が変速比を変換する瞬間に、
トーション調整装置ケーシング21のトーション値が変
化を生じ、これによりトーション調整リング23の力の
バランスの状態が変えられ、トーション調整リング23
を再び直線的に別の一つのバランス・ポジションに移動
させ、かくして変速の際エンジンと車体が振動する現象
が減少でき、並びに、変速の際エンジンのトーション出
力の効果が促進される。
軸18に動かされ回転を開始する瞬間に、差速器外殻2
4は未だこれに伴い回転していないので、両者の間に設
置されたトーション調整リング23はその両端のトーシ
ョン値が異なるために上記螺旋ガイド・グルーブ22に
沿い直線的滑動運動をするのを強制される。上記のトー
ション調整リング23に直線的滑動運動をする作用力と
上記スプリング25がこれに伴い生じた徐々に増加する
反作用力がバランスの状態に達すると、トーション調整
リング23は直ぐにその直線的滑動運動を停止し並び
に、トーション調整装置ケーシング21に伴い同期回転
する回転運動に転換し、上記差速器外殻24を動かしそ
れにトーション調整装置ケーシング21及びトーション
調整リング23と同期回転させる。従って、トーション
調整リング23は差速器外殻24を動かし回転を開始さ
せる以前に、上記トーション調整装置ケーシング21が
予め比較的大きいトルク及びトーションを蓄積でき、自
動車がドライブを始めた時に輪軸26及び27が比較的
大きいイニシアル・トルクとイニシアル・トーションを
獲得できる。又、変速装置が変速比を変換する瞬間に、
トーション調整装置ケーシング21のトーション値が変
化を生じ、これによりトーション調整リング23の力の
バランスの状態が変えられ、トーション調整リング23
を再び直線的に別の一つのバランス・ポジションに移動
させ、かくして変速の際エンジンと車体が振動する現象
が減少でき、並びに、変速の際エンジンのトーション出
力の効果が促進される。
【0044】
【発明の効果】以上で述べたように、本発明で提供する
自動車変速伝動装置は、片向き伝動及び差速伝動の特性
を有する全噛み合いギヤー式変速装置を含み、クラッチ
の離合作用に頼らずに、シフト・レバーを操作すれば直
接にこれら変速ギヤー・セットの間に於ける変速の動作
を完了でき、ギヤー伝動の比較的良好な伝動効率及び自
動変速ケースの如き操作の便利さを兼ね、上記変速装置
は如何なる部品をも取り換えずに、直接一組の制御回路
及びウォーム・ホイール・セットを取り付け自動変速の
効能を持たせ、且つその選択できる変速比がその設けら
れた変速ギヤー・セットの数により等化級数の形で増加
し、本発明で使用される各異なる速度ランクがより合理
的、理想的な変速比を選択でき、従動軸のトーション出
力曲線をより滑らかにし、本発明の変速伝動装置は更に
トーション調整装置を有し、自動車がドライブを始める
時に輪軸が比較的大きいイニシアル・トルクとイニシア
ル・トーションを獲得でき並びに、変速の際エンジンと
車体が振動する現象が減少される。
自動車変速伝動装置は、片向き伝動及び差速伝動の特性
を有する全噛み合いギヤー式変速装置を含み、クラッチ
の離合作用に頼らずに、シフト・レバーを操作すれば直
接にこれら変速ギヤー・セットの間に於ける変速の動作
を完了でき、ギヤー伝動の比較的良好な伝動効率及び自
動変速ケースの如き操作の便利さを兼ね、上記変速装置
は如何なる部品をも取り換えずに、直接一組の制御回路
及びウォーム・ホイール・セットを取り付け自動変速の
効能を持たせ、且つその選択できる変速比がその設けら
れた変速ギヤー・セットの数により等化級数の形で増加
し、本発明で使用される各異なる速度ランクがより合理
的、理想的な変速比を選択でき、従動軸のトーション出
力曲線をより滑らかにし、本発明の変速伝動装置は更に
トーション調整装置を有し、自動車がドライブを始める
時に輪軸が比較的大きいイニシアル・トルクとイニシア
ル・トーションを獲得でき並びに、変速の際エンジンと
車体が振動する現象が減少される。
【図1】本発明の自動車変速伝動装置の断面図である。
【図2】(A)と(B)は上記変速伝動系統の中で主動
軸と主動ギヤーとの間に組み立て取り付けられた各螺旋
スプリング伝動部材の正面及び断面拡大図、(C)と
(D)は上記変速伝動系統の中で主動軸と主動ギヤーと
の間に組みたて取り付けられた各螺旋スプリング伝動部
材の正面及び軸向き断面拡大図である。
軸と主動ギヤーとの間に組み立て取り付けられた各螺旋
スプリング伝動部材の正面及び断面拡大図、(C)と
(D)は上記変速伝動系統の中で主動軸と主動ギヤーと
の間に組みたて取り付けられた各螺旋スプリング伝動部
材の正面及び軸向き断面拡大図である。
【図3】(A)乃至(C)は上記変速作動系統の中の主
動軸、主動ギヤー、螺旋スプリング伝動部材とその制御
押し筒のそれぞれの組み立て取り付けステップに於ける
軸向き断面拡大図である。
動軸、主動ギヤー、螺旋スプリング伝動部材とその制御
押し筒のそれぞれの組み立て取り付けステップに於ける
軸向き断面拡大図である。
【図4】(A),(B)は図3と同様の断面拡大図であ
る。
る。
【図5】上記変速伝動系統の中の従動軸、従動ギヤー及
び螺旋スプリング伝動部材の組み立て取り付け完了した
時の断面拡大図である。
び螺旋スプリング伝動部材の組み立て取り付け完了した
時の断面拡大図である。
【図6】(A)と(B)は上記変速伝動系統の中の運転
パターン制御装置空回り制御エレメント部のそれぞれ前
進パターン、空回りパターンにある時の軸向き断面拡大
図である。
パターン制御装置空回り制御エレメント部のそれぞれ前
進パターン、空回りパターンにある時の軸向き断面拡大
図である。
【図7】(A)は上記運転パターン制御装置が前進パタ
ーンにある時の正面図、(B)は(A)の中の6B〜6
B線に沿った断面図である。
ーンにある時の正面図、(B)は(A)の中の6B〜6
B線に沿った断面図である。
【図8】(A)は上記運転パターン制御装置が空回りパ
ターンにある時の正面図、(B)は(A)の中の6D〜
6D線に沿った断面図である。
ターンにある時の正面図、(B)は(A)の中の6D〜
6D線に沿った断面図である。
【図9】(A)は上記運転パターン制御装置が逆戻りパ
ターンにある時の正面図、(B)は(A)の中の6F〜
6F線に沿った断面図である。
ターンにある時の正面図、(B)は(A)の中の6F〜
6F線に沿った断面図である。
【図10】上記運転パターン制御装置の側面図である。
【図11】上記運転パターン制御装置のそれぞれ前進/
空回りパターンと逆戻りパターンにある時の図10と同
様の側面図であり、空回り制御エレメント部は省略して
ある。
空回りパターンと逆戻りパターンにある時の図10と同
様の側面図であり、空回り制御エレメント部は省略して
ある。
【図12】図11と同様の側面図である。
【図13】上記変速伝動系統の中の変速制御アッセンブ
リのある運転パターンと変速比にある時の位置の関係を
示す見取り図である。
リのある運転パターンと変速比にある時の位置の関係を
示す見取り図である。
【図14】上記変速装置がある運転パターンと変速比に
ある時の動力伝達路の見取り図である。
ある時の動力伝達路の見取り図である。
【図15】異なる運転パターンと変速比にある時の図1
3と同様の図である。
3と同様の図である。
【図16】異なる運転パターンと変速比にある時の図1
4と同様の図である。
4と同様の図である。
【図17】異なる運転パターンと変速比にある時の図1
3と同様の図である。
3と同様の図である。
【図18】異なる運転パターンと変速比にある時の図1
4と同様の図である。
4と同様の図である。
【図19】異なる運転パターンと変速比にある時の図1
3と同様の図である。
3と同様の図である。
【図20】異なる運転パターンと変速比にある時の図1
4と同様の図である。
4と同様の図である。
【図21】異なる運転パターンと変速比にある時の図1
3と同様の図である。
3と同様の図である。
【図22】異なる運転パターンと変速比にある時の図1
4と同様の図である。
4と同様の図である。
【図23】異なる運転パターンと変速比にある時の図1
3と同様の図である。
3と同様の図である。
【図24】異なる運転パターンと変速比にある時の図1
4と同様の図である。
4と同様の図である。
【図25】異なる運転パターンと変速比にある時の図1
3と同様の図である。
3と同様の図である。
【図26】異なる運転パターンと変速比にある時の図1
4と同様の図である。
4と同様の図である。
【図27】異なる運転パターンと変速比にある時の図1
3と同様の図である。
3と同様の図である。
【図28】異なる運転パターンと変速比にある時の図1
4と同様の図である。
4と同様の図である。
【図29】異なる運転パターンと変速比にある時の図1
4と同様の図である。
4と同様の図である。
【図30】異なる運転パターンと変速比にある時の図1
4と同様の図である。
4と同様の図である。
【図31】上記変速伝動系統の中の差速器及びトーショ
ン調整装置の断面拡大図である。
ン調整装置の断面拡大図である。
【図32】上記差速器及びトーション調整装置の分解図
である。
である。
【図33】(A)は図32に於ける差速器外殻の側面拡
大図、(B)は図32に於けるトーション調整リングの
側面拡大図である。
大図、(B)は図32に於けるトーション調整リングの
側面拡大図である。
10 自動車変速伝動系統 11 エンジン軸 12〜13 変速ギヤー・セット 14 運転パターン制御装置 15 主動軸 16 アイドラ 17 逆戻りギヤー 18 従動軸 19a〜19d 主動ギヤー 20a〜20d 従動ギヤー 21 トーション調整装置ケーシング 22 螺旋ガイド・グルーブ 23 トーション調整リング 24 差速器外殻 25 スプリング 26,27 両側輪軸 28 差速器 30 トーション調整装置 31a〜31g 螺旋スプリング伝動部材 32 変速制御アッセンブリ 33a〜33b 制御押し筒 34a〜34b コイル 40a 延伸スリーブ 43a〜43b 伝動スリーブ 49a〜49e レバー 50 第1コントロール・ダイヤル 51a〜51e ガイド・グルーブ 53 はじき動かし具 56 第2コントロール・ダイヤル 58 枢転具 59 トーション・スプリング 60 楔形スライダ 63 ギヤー軸 64 手動シフト・レバー 65 ウォーム 67 螺旋フランジ 68 矩形フランジ 69 矩形ガイド・グルーブ 75 径向き差速器軸 76〜77 両端傘形差速ギヤー 78〜79 両側傘形差速ギヤー 80 延伸筒部
Claims (6)
- 【請求項1】 動力源と変速装置と変速制御アッセンブ
リと運転パターン制御装置と差速器及びトーション調整
装置から成る自動車変速伝動装置において、当該変速装
置は動力源により駆動される主動軸と、この主動軸によ
り異なる変速比で伝動される従動軸と、歯数が逓増し且
つ同じ間隔で中から外に向き順序よく互いに上記主動軸
の上に重ね合わせた数組の主動ギヤーと、歯数が逓減し
且つ同じ間隔で外から中に向き順序よく互いに上記従動
軸の上に重ね合わせた従動ギヤーから成り、各主動ギヤ
ー及びこれに対応する従動ギヤーとの間は常に互いに噛
み合う状態を保ち、且つ各主動ギヤー及び従動ギヤーが
皆それぞれ軸向きの延伸スリーブを有し、隣り合う主動
軸と各主動ギヤーの延伸スリーブとの間にそれぞれ離脱
できるタイプの伝動スプリング部材が設置され、各伝動
スプリング部材はそれぞれ且つ独立に動力を伝達できる
連結の位置と動力を伝達しない離脱の位置の間で往復し
位置を変え、以て上記主動軸の動力を順序よく一番外側
の主動ギヤー或いは任意の一つの主動ギヤーの所に伝達
しその動力伝達路を中断し、隣り合う各従動ギヤーと従
動軸との間にそれぞれ片向き螺旋スプリング伝動部材が
設置され、各従動ギヤーの動力を順序よく上記従動軸に
伝達し並びに、内側に位置する従動ギヤーが外側に位置
する従動ギヤーの速度より遅くない速度で回るのを許容
し;当該変速制御アッセンブリは、それぞれ且つ独立に
各離脱できるタイプの伝動スプリング部材を上記連結の
位置と離脱の位置との間で位置を変えさせることがで
き;当該運転パターン制御装置は、上記動力源の生じた
動力を単独に上記主動軸に伝達する前進運転パターン
と、上記動力源が生じた動力をアイドラ及び逆戻りギヤ
ーを経由して単独に上記従動軸の逆戻り運転パターン
と、動力を伝達しないアイドル空回りパターン等の3種
の運転パターンを手動制御の方式で切り換え;当該差速
器は延伸筒部を有する外殻を含み、この延伸筒部の外壁
面に数個の矩形ガイド・グルーブが設置され;当該トー
ション調整装置は上記従動軸と同期連動するケーシング
と、トーション調整リング及びスプリングを含み、上記
ケーシングと差速器の延伸筒部は大体同じ長さであり且
つその内壁に螺旋ガイド・グルーブが設けられ、そして
上記トーション調整リングは上記ケーシングと延伸筒部
との間に設置され、その外壁面に上記螺旋ガイド・グル
ーブと互いに呼応する螺旋フランジが刻み設けられ、上
記スプリングは上記トーション調整装置ケーシングと延
伸筒部との間に巡り設置され、これは固定端及び上記ト
ーション調整リングの上に触れる自由端を有し、上記ト
ーション調整装置ケーシングが上記従動軸に伴い回り且
つそのトーション値が上記差速器外殻の負荷値に等しく
ない時、上記トーション調整リングがそれら矩形ガイド
・グルーブに沿い直線的に滑動するのを強制され、その
直線的滑動の過程で、トーション調整リングの上に触れ
たスプリングが徐々に増加する反作用力をその上に加
え、上記トーション調整リングに直線的滑動を停止さ
せ、そして上記トーション調整リングが直線的滑動を停
止すると直ぐに上記トーション調整装置ケーシングと同
期する回転運動に転換し、ひいては、上記差速器外殻を
動かしこれと同期回転することを特徴とする自動車変速
伝動装置。 - 【請求項2】 上記のそれぞれ隣り合いの主動軸と各主
動ギヤー延伸スリーブとの間に設置された離脱できるタ
イプの伝動スプリング部材は実質的には一体的に成形さ
れた螺旋スプリングであり、これは数個のコイル及びそ
れぞれ両端に向き延伸する第1と第2接合端部を含み、
その中の第1接合端部は直接その外側の主動ギヤー延伸
スリーブの上に固定され、上記伝動スプリング部材を上
記外側主動ギヤーと互いに連結並びに同期連動させ、そ
して第2接合端部には円錐形内表面が有り、この第2接
合端部は上記変速制御アッセンブリに駆動され上記連結
の位置と離脱の位置の間で往復し位置を換えることがで
き、上記第2接合端部が位置を上記連結の位置に変えた
時に、その円錐形内表面が内側に位置する主動ギヤーの
上に固定された円錐形伝動スリーブと緊密に噛み合い、
ひいては上記伝動スプリング部材を上記内側主動ギヤー
と互いに連結並びに同期連動させ、若し上記第2接合端
部が位置を上記離脱の位置に変えると、その円錐形内表
面が上記円錐形伝動スリーブと互いに離れ、ひいては上
記伝動スプリング部材を上記内側主動ギヤーと互いに離
脱させ動力を伝達しないことを特徴とする請求項1記載
の自動車変速伝動装置。 - 【請求項3】 上記の変速制御アッセンブリは数個のそ
れぞれ且つ独立に各離脱できるタイプの伝動スプリング
部材を押し動かすための制御押し筒と、数個のそれぞれ
各制御押し筒と互いに触れる押し棒と、数個のそれぞれ
各制御押し筒の上に弾性作用力を加えるスプリングと、
数個のそれぞれ各押し棒が入るのに供じられる連続或い
は不連続のガイド・グルーブが開設されたコントロール
・ダイヤル及びこのコントロール・ダイヤルを回すため
の手動シフト・レバーから成り、若し上記押し棒がこれ
に対応するガイド・グルーブの中に入ると、上記制御押
し筒が上記スプリングの弾性作用力により上記離脱でき
るタイプの伝動スプリング部材と接触しない一つの位置
に移動し、ひいては上記離脱できるタイプの伝動スプリ
ング部材を上記動力を伝達できる連結位置に位置させ、
若し上記押し棒がこれに対応するガイド・グルーブを離
れると、上記押し棒が上記制御押し筒を経由して離脱で
きるタイプの伝動スプリング部材を上記動力を伝達しな
い位置に押し動かし、そして上記コントロール・ダイヤ
ルで上記手動シフト・レバーに成る角度回されると、各
押し棒と各ガイド・グルーブの間の相対的位置がこれに
伴い変わることを特徴とする請求項1記載の自動車変速
伝動装置。 - 【請求項4】 上記変速制御アッセンブリは数個のそれ
ぞれ且つ独立に各離脱できるタイプの伝動スプリング部
材を押し動かすための制御押し筒と、数個のそれぞれ各
制御押し筒と互いに触れる押し棒と、数個のそれぞれ弾
性作用力を各制御押し筒の上に加えるスプリングと、数
個のそれぞれ各押し棒が入るのに供じられる連続或いは
不連続のガイド・グルーブが開放されたウォーム・ホイ
ール盤及びこのウォーム・ホイール盤を回すための伝動
ウォームから成り、若し上記押し棒がこれに対応するガ
イド・グルーブの中に入ると、上記制御押し筒が上記ス
プリングの弾性作用力により上記離脱できるタイプの伝
動スプリング部材と接触する位置に移動し、ひいて上記
離脱できるタイプの伝動スプリング部材を上記動力を伝
達できる連結の位置に位置させ、若し上記押し棒がこれ
に対応するガイド・グルーブを離れると、上記押し棒が
上記制御押し棒を経由し上記離脱できるタイプの伝動ス
プリング部材を上記動力を伝達しない離脱の位置に押し
動かし、そして上記ウォーム・ホイール盤が伝動ウォー
ムに成る角度回されると、各押し棒と各ガイド・グルー
ブとの間の相対的位置がこれに伴い変わることを特徴と
する請求項1記載の自動車変速伝動装置。 - 【請求項5】 上記のそれぞれ隣り合いの各従動ギヤー
延伸スリーブと従動軸との間に装設された片向き螺旋伝
動スプリング伝動部材は、数個のコイル及び第1と第2
接合端部を有し、その中で第1接合端部は直接その外側
の従動ギヤー延伸スリーブの上に固定され、そして上記
伝動スプリング部材を上記外側従動ギヤーと互いに連続
並びに同期連動させ、上記のコイルは中に向きその内側
に位置する従動ギヤー延伸スリーブの上に廻り付き、ひ
いては外側従動ギヤーの動力がそれらコイルを経由して
内側従動ギヤーに伝達され、上記第2接合端部にスプリ
ング座が有り、このスプリング座と内側従動ギヤーとの
間に片向きベアリングが挟み置かれ、且つそれらコイル
の螺旋方向が上記内側従動ギヤーが上記外側従動ギヤー
よりも遅くない速度で回るのを許容することを特徴とす
る請求項1記載の自動車変速伝動装置。 - 【請求項6】 上記運転パターン制御装置は上記動力源
で駆動される減速ギヤーと、上記主動軸と上記減速ギヤ
ー延伸スリーブとの間に被せ設けられた離脱できるタイ
プの伝動スプリング部材と、上記主動軸の上に固定され
た円錐形伝動スリーブと、手動制御押し筒と、一端が上
記減速ギヤー延伸スリーブの上に枢接され別の一端が下
に向き延伸する枢転具と、この枢転具の別の一端と互い
に触れる手動楔形スライダから成り、 上記の減速ギヤーは或る間隔で上記手動軸外の軸向き延
伸スリーブに重ね合わされ;上記の伝動スプリング部材
は直接上記減速ギヤー延伸スリーブ上の第1接合端部及
び円錐形内表面を有する第2接合端部に固定され;上記
の手動制御押し筒は、上記第2接合端部を押し動かし、
それを上記円錐形伝動スリーブと緊密に噛み合う連結の
位置と上記円錐形伝動スリーブと離れる離脱の位置との
間で往復し位置を変えさせるのに供じられ;上記の枢転
具の上に上記アイドラを支えるためのギヤー軸が設けら
れ、上記アイドラを常に上記減速ギヤーと噛み合いを保
持する状態の下で上記枢転具に伴い揺らがせ;上記楔形
スライダが上記楔形スライダに押し動かされ、上記アイ
ドラと逆戻りギヤーが噛み合う第1位置と上記アイドラ
と逆戻りギヤーが離れる第2位置との間で往復し揺らぐ
ことができることを特徴とする請求項1記載の自動車変
速伝動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6022623A JPH07239029A (ja) | 1994-02-21 | 1994-02-21 | 自動車変速伝動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6022623A JPH07239029A (ja) | 1994-02-21 | 1994-02-21 | 自動車変速伝動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07239029A true JPH07239029A (ja) | 1995-09-12 |
Family
ID=12087962
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6022623A Pending JPH07239029A (ja) | 1994-02-21 | 1994-02-21 | 自動車変速伝動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07239029A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110701301A (zh) * | 2019-11-12 | 2020-01-17 | 玉环县东方汽车制动器厂 | 双向自动变速装置的倒车传动机构 |
CN112545536A (zh) * | 2020-12-02 | 2021-03-26 | 复旦大学附属华山医院 | 基于脑可塑的动作辅助装置及其控制方法、电路 |
CN114838111A (zh) * | 2022-05-17 | 2022-08-02 | 重庆帕特龙智通电子科技有限公司 | 三轮电动车后驱变速器 |
-
1994
- 1994-02-21 JP JP6022623A patent/JPH07239029A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110701301A (zh) * | 2019-11-12 | 2020-01-17 | 玉环县东方汽车制动器厂 | 双向自动变速装置的倒车传动机构 |
CN112545536A (zh) * | 2020-12-02 | 2021-03-26 | 复旦大学附属华山医院 | 基于脑可塑的动作辅助装置及其控制方法、电路 |
CN112545536B (zh) * | 2020-12-02 | 2023-07-04 | 复旦大学附属华山医院 | 基于脑可塑的动作辅助装置及其控制方法、电路 |
CN114838111A (zh) * | 2022-05-17 | 2022-08-02 | 重庆帕特龙智通电子科技有限公司 | 三轮电动车后驱变速器 |
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