JPH07237660A - 広口容器用蓋装置 - Google Patents
広口容器用蓋装置Info
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- JPH07237660A JPH07237660A JP6026601A JP2660194A JPH07237660A JP H07237660 A JPH07237660 A JP H07237660A JP 6026601 A JP6026601 A JP 6026601A JP 2660194 A JP2660194 A JP 2660194A JP H07237660 A JPH07237660 A JP H07237660A
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- wide
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Abstract
(57)【要約】
【目的】コップを兼用した広口容器の蓋装置において、
密封及び開封の確実性を損なうことなく開封時及び開封
後の安全性を向上し、且つ、製造コストも低減できるよ
うにする。 【構成】広口容器Aの口部A1を塞ぐようにした金属板
製の内蓋2を、広口容器Aの口部A1に被嵌するように
した合成樹脂製の外蓋3に脱落不能に嵌め込む。外蓋3
の筒部3bには、広口容器Aの環状突起A2に係合する
環状係合部7と、広口容器Aの首部に被嵌するスカート
部8を形成する。スカート部8は切り裂き可能である。
密封及び開封の確実性を損なうことなく開封時及び開封
後の安全性を向上し、且つ、製造コストも低減できるよ
うにする。 【構成】広口容器Aの口部A1を塞ぐようにした金属板
製の内蓋2を、広口容器Aの口部A1に被嵌するように
した合成樹脂製の外蓋3に脱落不能に嵌め込む。外蓋3
の筒部3bには、広口容器Aの環状突起A2に係合する
環状係合部7と、広口容器Aの首部に被嵌するスカート
部8を形成する。スカート部8は切り裂き可能である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、清酒等の包装に使用す
る広口容器の蓋装置に関するものである。
る広口容器の蓋装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】清酒や焼酎の包装に使用されているコッ
プ兼用の広口容器に対する従来の蓋装置21は、図7に
示すように、広口容器Aの口部A1に嵌着する金属板製
の内蓋22と、この内蓋22が嵌着した状態の広口容器
Aの口部A1に係脱自在に被嵌する合成樹脂製の外蓋
(オーバーキャップ)23とから成っている。
プ兼用の広口容器に対する従来の蓋装置21は、図7に
示すように、広口容器Aの口部A1に嵌着する金属板製
の内蓋22と、この内蓋22が嵌着した状態の広口容器
Aの口部A1に係脱自在に被嵌する合成樹脂製の外蓋
(オーバーキャップ)23とから成っている。
【0003】すなわち、内蓋22の筒部22aを広口容
器Aにおける口部A1の環状突起A2にかしめ付けるこ
とにより、広口容器Aを密封し、この内蓋22に、開封
用の撮み片24を連接すると共に弱化線25を形成する
一方、外蓋23における筒部23bの内周面に、内蓋2
2を嵌着した状態での広口容器Aの環状突起A2に嵌ま
り込む第1係合溝26と、内蓋22を取り去った状態で
の広口容器Aの環状突起A2に嵌まり込む第2係合溝2
7とを形成することにより、密封状態と開封状態との両
方において外蓋23をガタ付きなく広口容器Aに着脱で
きるようにしたものであった。
器Aにおける口部A1の環状突起A2にかしめ付けるこ
とにより、広口容器Aを密封し、この内蓋22に、開封
用の撮み片24を連接すると共に弱化線25を形成する
一方、外蓋23における筒部23bの内周面に、内蓋2
2を嵌着した状態での広口容器Aの環状突起A2に嵌ま
り込む第1係合溝26と、内蓋22を取り去った状態で
の広口容器Aの環状突起A2に嵌まり込む第2係合溝2
7とを形成することにより、密封状態と開封状態との両
方において外蓋23をガタ付きなく広口容器Aに着脱で
きるようにしたものであった。
【0004】また、内蓋22としては、図8に示すよう
に、撮み片24をリング状に形成し、筒部22aに、円
周方向に沿って適宜間隔で上下方向の切り込み28を形
成し、撮み片24を上方に引き起こすことによって開封
するようにした形態のものも多用されている。なお、内
蓋22における外周部の下面にはシール材29が環状に
塗着されている。
に、撮み片24をリング状に形成し、筒部22aに、円
周方向に沿って適宜間隔で上下方向の切り込み28を形
成し、撮み片24を上方に引き起こすことによって開封
するようにした形態のものも多用されている。なお、内
蓋22における外周部の下面にはシール材29が環状に
塗着されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら従来の
ものは、外蓋23を取り外してから開封するものである
ため、開封するに際して内蓋22の縁で指を怪我した
り、開封した後の内蓋22に触れて怪我をしたりと言う
ように、開封時及び開封後の安全性に問題があった。特
に、図7の形態の内蓋22は、その筒部22aを撮み片
24の引っ張りにて部分的に切除してから指を押し上げ
て開封するもので、内蓋23の縁部に指を強く押し当て
て開封するものであるため、開封に際して怪我をするこ
とが多かった。
ものは、外蓋23を取り外してから開封するものである
ため、開封するに際して内蓋22の縁で指を怪我した
り、開封した後の内蓋22に触れて怪我をしたりと言う
ように、開封時及び開封後の安全性に問題があった。特
に、図7の形態の内蓋22は、その筒部22aを撮み片
24の引っ張りにて部分的に切除してから指を押し上げ
て開封するもので、内蓋23の縁部に指を強く押し当て
て開封するものであるため、開封に際して怪我をするこ
とが多かった。
【0006】また、内蓋22が金属板製であることによ
り、不安定な状態で内蓋22を押し上げるため、開封の
弾みで内容物をこぼすことがある問題もあった。更に、
いずれの形態にしても内蓋22に撮み片24を形成せね
ばならないため、図9(a)に示すように、内蓋22の
材料板Cを素材金属板Bから打ち抜くに際して歩留りが
悪く、このため製造コストが嵩むと言う問題もあった。
り、不安定な状態で内蓋22を押し上げるため、開封の
弾みで内容物をこぼすことがある問題もあった。更に、
いずれの形態にしても内蓋22に撮み片24を形成せね
ばならないため、図9(a)に示すように、内蓋22の
材料板Cを素材金属板Bから打ち抜くに際して歩留りが
悪く、このため製造コストが嵩むと言う問題もあった。
【0007】加えて、包装工程では、内蓋22を広口容
器Aの環状突起A2にかしめ付ける工程と、外蓋23を
広口容器Aの口部A1に嵌め込む工程とを必要とするた
め、包装工程での能率が悪いと言う点も問題であった。
本発明は、これらの問題を解消することを目的とするも
のである。
器Aの環状突起A2にかしめ付ける工程と、外蓋23を
広口容器Aの口部A1に嵌め込む工程とを必要とするた
め、包装工程での能率が悪いと言う点も問題であった。
本発明は、これらの問題を解消することを目的とするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、口部の外周に環状突起又は環状溝を形成して
成る広口容器に対する蓋装置として、「前記広口容器に
おける口部の上面に被さる金属板製の内蓋と、該内蓋が
被さった状態の前記広口容器の口部に被嵌するよう天板
部と筒部とを備えた合成樹脂製の外蓋とから成り、該外
蓋に前記内蓋を脱落不能に嵌め込み、前記内蓋の下面の
うち前記広口容器の口部に接触する部位にシール材を環
状に塗着する一方、前記外蓋の筒部には、前記広口容器
における口部の環状突起又は環状溝に弾性に抗して係合
する環状係合部を形成し、この環状係合部の下端に、前
記広口容器の外周に密着又は密接する筒状のスカート部
を切り裂き可能な状態で一体的に連接する」という構成
にした。
本発明は、口部の外周に環状突起又は環状溝を形成して
成る広口容器に対する蓋装置として、「前記広口容器に
おける口部の上面に被さる金属板製の内蓋と、該内蓋が
被さった状態の前記広口容器の口部に被嵌するよう天板
部と筒部とを備えた合成樹脂製の外蓋とから成り、該外
蓋に前記内蓋を脱落不能に嵌め込み、前記内蓋の下面の
うち前記広口容器の口部に接触する部位にシール材を環
状に塗着する一方、前記外蓋の筒部には、前記広口容器
における口部の環状突起又は環状溝に弾性に抗して係合
する環状係合部を形成し、この環状係合部の下端に、前
記広口容器の外周に密着又は密接する筒状のスカート部
を切り裂き可能な状態で一体的に連接する」という構成
にした。
【0009】
【発明の作用・効果】この構成において、内蓋は外蓋内
に嵌まり込んでいるから、蓋装置を広口容器の口部に上
方から押圧して(つまり打栓して)、スカート部をその
弾性に抗して広口容器に被嵌すると共に、外蓋の環状係
合部をその弾性に抗して広口容器の環状突起又は環状溝
に係合させることにより、広口容器を密封することがで
きる。
に嵌まり込んでいるから、蓋装置を広口容器の口部に上
方から押圧して(つまり打栓して)、スカート部をその
弾性に抗して広口容器に被嵌すると共に、外蓋の環状係
合部をその弾性に抗して広口容器の環状突起又は環状溝
に係合させることにより、広口容器を密封することがで
きる。
【0010】つまり、前記打栓した状態では、外蓋の天
板部で内蓋が押さえられた状態になる一方、スカート部
が広口容器に巻き付いた状態に保持されることにより、
外蓋の環状係合部が広口容器の環状突起又は環状溝に係
合した状態が保持されるため、内蓋が広口容器の口部に
密着した状態に保持されることになり、従って、広口容
器は密封状態に保持される。
板部で内蓋が押さえられた状態になる一方、スカート部
が広口容器に巻き付いた状態に保持されることにより、
外蓋の環状係合部が広口容器の環状突起又は環状溝に係
合した状態が保持されるため、内蓋が広口容器の口部に
密着した状態に保持されることになり、従って、広口容
器は密封状態に保持される。
【0011】他方、密封した後にスカート部を切除する
と、環状係合部をその弾性に抗して広がり変形させて広
口容器の環状突起又は環状溝に係脱自在になるから、蓋
装置全体を広口容器から取り外して開封したり再度封止
したりすることができる。従って、密封の確実性と開封
の容易性とを損なうことはない。そして、本発明では、
内蓋は円板をプレス加工すれば足り、内蓋の材料になる
円板を素材金属板から打ち抜くに際しての歩留りを良く
して材料のロスを低減できる一方、外蓋は合成樹脂の射
出成形法にて一体成形することができることにより、外
蓋の製造コストが嵩むことはないから、全体としての製
造コストを低減することができる。
と、環状係合部をその弾性に抗して広がり変形させて広
口容器の環状突起又は環状溝に係脱自在になるから、蓋
装置全体を広口容器から取り外して開封したり再度封止
したりすることができる。従って、密封の確実性と開封
の容易性とを損なうことはない。そして、本発明では、
内蓋は円板をプレス加工すれば足り、内蓋の材料になる
円板を素材金属板から打ち抜くに際しての歩留りを良く
して材料のロスを低減できる一方、外蓋は合成樹脂の射
出成形法にて一体成形することができることにより、外
蓋の製造コストが嵩むことはないから、全体としての製
造コストを低減することができる。
【0012】また、金属板性製の内蓋は合成樹脂製の外
蓋の内部に嵌め込まれた状態に保持されており、開封時
及び開封した後に内蓋の周縁が外部に露出することはな
いから、開封時及び開封後において人の指を傷付けるこ
とはなく、従来に比べて安全性を格段に向上することが
できる。更に、外蓋が合成樹脂製であって、外蓋を安全
な状態で押し上げできることにより、広口容器をしっか
り握った状態て外蓋を強く押し上げできるから、開封の
弾みで内容物がこぼれることを防止できる。
蓋の内部に嵌め込まれた状態に保持されており、開封時
及び開封した後に内蓋の周縁が外部に露出することはな
いから、開封時及び開封後において人の指を傷付けるこ
とはなく、従来に比べて安全性を格段に向上することが
できる。更に、外蓋が合成樹脂製であって、外蓋を安全
な状態で押し上げできることにより、広口容器をしっか
り握った状態て外蓋を強く押し上げできるから、開封の
弾みで内容物がこぼれることを防止できる。
【0013】加えて、内蓋が外蓋内に嵌め込まれている
から、包装工程では蓋装置全体を広口容器に嵌め込むだ
けで良く、従って、包装工程での能率を向上することも
できる。請求項2のように外蓋を平面視でドーナツ状に
形成すると、樹脂の使用量を減らすことができるので、
製造コストをより低減することできる(この場合、外蓋
のうち内蓋を押さえる部分は外周部のみであるので、外
蓋をドーナツ状に形成しても密封機能を損なうことはな
い)。
から、包装工程では蓋装置全体を広口容器に嵌め込むだ
けで良く、従って、包装工程での能率を向上することも
できる。請求項2のように外蓋を平面視でドーナツ状に
形成すると、樹脂の使用量を減らすことができるので、
製造コストをより低減することできる(この場合、外蓋
のうち内蓋を押さえる部分は外周部のみであるので、外
蓋をドーナツ状に形成しても密封機能を損なうことはな
い)。
【0014】更に請求項3の構成にすると、外蓋に形成
した環状の突条によって内蓋が集中的に押さえられるか
ら、密封機能をより一層向上できる利点がある。
した環状の突条によって内蓋が集中的に押さえられるか
ら、密封機能をより一層向上できる利点がある。
【0015】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面(図1〜図5)
に基づいて説明する。図1〜図3に示すのは第1実施例
であり、これらの図において広口容器Aは、その口部A
1を胴部よりも小径にしたいわゆるネックインタイプに
形成されており、口部A1の外周には環状突起A2を形
成している。
に基づいて説明する。図1〜図3に示すのは第1実施例
であり、これらの図において広口容器Aは、その口部A
1を胴部よりも小径にしたいわゆるネックインタイプに
形成されており、口部A1の外周には環状突起A2を形
成している。
【0016】符号1で示す蓋装置は、広口容器Aにおけ
る口部A1に上方から被さるようにした金属板製の内蓋
2と、内蓋2が被さった状態の広口容器Aの口部A1に
被嵌するよう天板部3aと筒部3bとを備えた合成樹脂
製の外蓋3とで構成されている。内蓋2の外周部は広口
容器Aの口部A1に嵌まるように下向き開口コ字状に折
り曲げ形成されており、この内蓋2の外周部の下面に、
軟質ゴムや塩化ビニル等の軟質材から成るシール材4を
環状に塗着している。内蓋2は、例えばブリキ板やアル
ミ板等の種々の金属板を素材として製造される。
る口部A1に上方から被さるようにした金属板製の内蓋
2と、内蓋2が被さった状態の広口容器Aの口部A1に
被嵌するよう天板部3aと筒部3bとを備えた合成樹脂
製の外蓋3とで構成されている。内蓋2の外周部は広口
容器Aの口部A1に嵌まるように下向き開口コ字状に折
り曲げ形成されており、この内蓋2の外周部の下面に、
軟質ゴムや塩化ビニル等の軟質材から成るシール材4を
環状に塗着している。内蓋2は、例えばブリキ板やアル
ミ板等の種々の金属板を素材として製造される。
【0017】一方、外蓋3の上端部内面に、内蓋2が脱
落不能に嵌まり込む凹所5を形成し、この凹所5におけ
る天板部3aの下面に、前記内蓋2の上面に接当する環
状の突条6を形成し、更に、外蓋3における筒部3bに
は、弾性に抗しての広がりにて広口容器Aの環状突起A
2に係合するようにした環状係合部7を内向き突設し、
この環状係合部7の下端に、広口容器Aの小径部に密着
するスカート部8を一体的に連接している。
落不能に嵌まり込む凹所5を形成し、この凹所5におけ
る天板部3aの下面に、前記内蓋2の上面に接当する環
状の突条6を形成し、更に、外蓋3における筒部3bに
は、弾性に抗しての広がりにて広口容器Aの環状突起A
2に係合するようにした環状係合部7を内向き突設し、
この環状係合部7の下端に、広口容器Aの小径部に密着
するスカート部8を一体的に連接している。
【0018】外蓋3のうち筒部3bとスカート部8との
連接箇所には、薄肉状の環状弱化線9が全周にわたって
延びるように形成されており、更に、スカート部8に
は、その下端から斜め上向きに延びて前記環状弱化部9
に接続するようにした薄肉状の傾斜状弱化線10が形成
されている。従って、スカート部8のうち傾斜状弱化線
10と下端縁とで挟まれた部位を指で摘んで円周方向に
引っ張って、両弱化線10,9の箇所を切り裂くことに
よってスカート部8を切除することができる。
連接箇所には、薄肉状の環状弱化線9が全周にわたって
延びるように形成されており、更に、スカート部8に
は、その下端から斜め上向きに延びて前記環状弱化部9
に接続するようにした薄肉状の傾斜状弱化線10が形成
されている。従って、スカート部8のうち傾斜状弱化線
10と下端縁とで挟まれた部位を指で摘んで円周方向に
引っ張って、両弱化線10,9の箇所を切り裂くことに
よってスカート部8を切除することができる。
【0019】外蓋3における筒部3bの下端縁には、外
蓋3を押し起こすに際して指を掛けるための横向きの突
起11を部分的に形成している。前記外蓋3はポリエチ
レンのような比較的軟質の合成樹脂を素材として射出成
形法によって製造している。そして、図2に示すよう
に、外蓋3と内蓋2とを別々に製造して、内蓋2を、当
該内蓋2及び外蓋3を弾性変形させることによって外蓋
3の凹所5に嵌め込み、これによって蓋装置1を得る。
蓋3を押し起こすに際して指を掛けるための横向きの突
起11を部分的に形成している。前記外蓋3はポリエチ
レンのような比較的軟質の合成樹脂を素材として射出成
形法によって製造している。そして、図2に示すよう
に、外蓋3と内蓋2とを別々に製造して、内蓋2を、当
該内蓋2及び外蓋3を弾性変形させることによって外蓋
3の凹所5に嵌め込み、これによって蓋装置1を得る。
【0020】前記外蓋3は、図2に示すように、内蓋2
を嵌め込む以前の状態では天板部3aが水平面に対して
半径内側に緩い角度θで下向き傾斜するように(換言す
ると天板部3aがテーパ状になるように)形成して、蓋
装置1を広口容器Aに嵌め込んだ状態では、図3に示す
ように、外蓋3の弾性復元力で内蓋2を下向きに押さえ
るように設定している。
を嵌め込む以前の状態では天板部3aが水平面に対して
半径内側に緩い角度θで下向き傾斜するように(換言す
ると天板部3aがテーパ状になるように)形成して、蓋
装置1を広口容器Aに嵌め込んだ状態では、図3に示す
ように、外蓋3の弾性復元力で内蓋2を下向きに押さえ
るように設定している。
【0021】なお、前記両弱化線9,10は薄肉状に形
成することには限らず、例えばミシン目状に形成しても
良い。以上の構成において、広口容器Aに商品(例えば
清酒)を包装するには、外蓋3に内蓋2を嵌め込んで蓋
装置1を構成しておいて、図3に示すように、蓋装置1
を、商品を充填した広口容器Aの口部A1に対して上方
から押圧する(打栓する)。すると、スカート部8が広
がり変形して広口容器Aの首部に嵌着すると共に、環状
係合部7は、一旦広がり変形してから縮まることによっ
て広口容器Aの環状突起A2に係合する。
成することには限らず、例えばミシン目状に形成しても
良い。以上の構成において、広口容器Aに商品(例えば
清酒)を包装するには、外蓋3に内蓋2を嵌め込んで蓋
装置1を構成しておいて、図3に示すように、蓋装置1
を、商品を充填した広口容器Aの口部A1に対して上方
から押圧する(打栓する)。すると、スカート部8が広
がり変形して広口容器Aの首部に嵌着すると共に、環状
係合部7は、一旦広がり変形してから縮まることによっ
て広口容器Aの環状突起A2に係合する。
【0022】この状態では、スカート部8が広口容器A
の首部に嵌着していることにより、環状係合部7は広口
容器Aの環状突起A2に係合した状態に保持されて、上
向き移動不能に保持される一方、内蓋2の上面が外蓋3
の突条6によって押さえられているから、内蓋2が広口
容器Aにおける口部A1に押さえ付けられた状態に保持
されて、密封状態が保持される。
の首部に嵌着していることにより、環状係合部7は広口
容器Aの環状突起A2に係合した状態に保持されて、上
向き移動不能に保持される一方、内蓋2の上面が外蓋3
の突条6によって押さえられているから、内蓋2が広口
容器Aにおける口部A1に押さえ付けられた状態に保持
されて、密封状態が保持される。
【0023】なお、広口容器A内に清酒等の液体を包装
する場合、液体を加熱した状態で充填したり、或いは減
圧室で打栓工程を行う等して、広口容器Aの内部を負圧
(真空)状態にする真空包装が行われており、このよう
に真空包装した場合には、内蓋2は負圧によって広口容
器Aの口部A1に密着するから、密封をより確実ならし
めることができる。
する場合、液体を加熱した状態で充填したり、或いは減
圧室で打栓工程を行う等して、広口容器Aの内部を負圧
(真空)状態にする真空包装が行われており、このよう
に真空包装した場合には、内蓋2は負圧によって広口容
器Aの口部A1に密着するから、密封をより確実ならし
めることができる。
【0024】また、実施例のように外蓋3の天板部3a
を予め内向き傾斜状に形成して、その弾性に抗して内蓋
2を外蓋3内に嵌め込む構成にすると、蓋装置1を広口
容器Aに嵌着した状態では、外蓋3の弾性復元力が内蓋
2を下向きに押圧するように作用するから、密封機能を
より一層向上することができる。この場合、図4に示す
ように、蓋装置1を広口容器Aに嵌着した状態で、外蓋
3における凹所5の下端と内蓋2の外周縁との間に若干
の隙間12が空くようにして、内蓋2が広口容器Aの口
部A1に確実に密着するようにしている。
を予め内向き傾斜状に形成して、その弾性に抗して内蓋
2を外蓋3内に嵌め込む構成にすると、蓋装置1を広口
容器Aに嵌着した状態では、外蓋3の弾性復元力が内蓋
2を下向きに押圧するように作用するから、密封機能を
より一層向上することができる。この場合、図4に示す
ように、蓋装置1を広口容器Aに嵌着した状態で、外蓋
3における凹所5の下端と内蓋2の外周縁との間に若干
の隙間12が空くようにして、内蓋2が広口容器Aの口
部A1に確実に密着するようにしている。
【0025】なお、内蓋2に凹所5を形成せずに、内蓋
2を外蓋3の天板部3aと環状係合部7との間に嵌め込
んだ状態にしておいても良いことは言うまでもない。包
装した広口容器Aを開封するには、スカート部8を傾斜
状弱化線10に沿って切り裂いてから、スカート部8を
環状弱化線9に沿って切り離し、次いで、外蓋3の突起
に指をかけて上向きに起こし、外蓋3の筒部3bを弾性
変形させることによって、外蓋3を広口容器Aから外し
たら良い。
2を外蓋3の天板部3aと環状係合部7との間に嵌め込
んだ状態にしておいても良いことは言うまでもない。包
装した広口容器Aを開封するには、スカート部8を傾斜
状弱化線10に沿って切り裂いてから、スカート部8を
環状弱化線9に沿って切り離し、次いで、外蓋3の突起
に指をかけて上向きに起こし、外蓋3の筒部3bを弾性
変形させることによって、外蓋3を広口容器Aから外し
たら良い。
【0026】そして、スカート部8を切除すると外蓋3
の筒部3bは広げ変形可能な状態になるから、開封を簡
単に行うことができる。また、開封時及び開封した後に
おいて内蓋2は外蓋3に嵌まり込んだ状態のままであっ
て、内蓋2の外周縁が外部に露出することはないから、
開封に際して指を怪我したり、開封後の内蓋2に幼児等
が触れて身体を怪我したりすることはないのである。
の筒部3bは広げ変形可能な状態になるから、開封を簡
単に行うことができる。また、開封時及び開封した後に
おいて内蓋2は外蓋3に嵌まり込んだ状態のままであっ
て、内蓋2の外周縁が外部に露出することはないから、
開封に際して指を怪我したり、開封後の内蓋2に幼児等
が触れて身体を怪我したりすることはないのである。
【0027】また、一旦開封した後にも外蓋3に内蓋2
が嵌まり込んだ状態であって、蓋装置1は広口容器Aの
口部に嵌脱自在であるから、内容物を小出しするに際し
ての封止も従来と同様に行える。この蓋装置1における
内蓋2は単なる平面視円形であるから、これを製造する
には、図9(b)に示すように、素材金属板Bから多数
の円板Cを打ち抜いて、この円板Cをプレス加工等すれ
ば足り、素材金属板Bから円板Cを打ち抜くに際しての
歩留りを向上できるので、製造コストを低減することが
できる。
が嵌まり込んだ状態であって、蓋装置1は広口容器Aの
口部に嵌脱自在であるから、内容物を小出しするに際し
ての封止も従来と同様に行える。この蓋装置1における
内蓋2は単なる平面視円形であるから、これを製造する
には、図9(b)に示すように、素材金属板Bから多数
の円板Cを打ち抜いて、この円板Cをプレス加工等すれ
ば足り、素材金属板Bから円板Cを打ち抜くに際しての
歩留りを向上できるので、製造コストを低減することが
できる。
【0028】外蓋3における筒部3bに、図2に一点鎖
線で示すように、環状弱化線9から筒部3bの中途高さ
部位まで上下方向に延びる切り込み13を円周方向に沿
って1か所又は複数箇所形成しておくと、外蓋3が広が
り変形し易くなるため、開封を軽い力で行うことができ
る。この場合、密封状態ではスカート部8によって筒部
3bの広がり変形が防止されるから、切り込み13を形
成しても密封機能を損なうことはない。
線で示すように、環状弱化線9から筒部3bの中途高さ
部位まで上下方向に延びる切り込み13を円周方向に沿
って1か所又は複数箇所形成しておくと、外蓋3が広が
り変形し易くなるため、開封を軽い力で行うことができ
る。この場合、密封状態ではスカート部8によって筒部
3bの広がり変形が防止されるから、切り込み13を形
成しても密封機能を損なうことはない。
【0029】上記の実施例は、蓋装置1を押し起こすた
めの突起11を外蓋3に部分的に形成した場合であった
が、突起11は、図4に第2実施例として示すように、
外蓋3における筒部3bの全周にわたって形成しても良
い。また、スカート部8は、包装状態で外蓋3の筒部3
bを広口容器Aの環状突起A2から離脱することを防止
できれば足りるから、図5に第3実施例として示すよう
に、包装状態でスカート部8と広口容器Aの外周面との
間に隙間14が空いていても良い(スカート部8の内径
を大きくすると、広口容器Aへの蓋装置1の嵌着が容易
になる)。
めの突起11を外蓋3に部分的に形成した場合であった
が、突起11は、図4に第2実施例として示すように、
外蓋3における筒部3bの全周にわたって形成しても良
い。また、スカート部8は、包装状態で外蓋3の筒部3
bを広口容器Aの環状突起A2から離脱することを防止
できれば足りるから、図5に第3実施例として示すよう
に、包装状態でスカート部8と広口容器Aの外周面との
間に隙間14が空いていても良い(スカート部8の内径
を大きくすると、広口容器Aへの蓋装置1の嵌着が容易
になる)。
【0030】更に、外蓋3の天板部3aは平面視ドーナ
ツに形成することに限らず、全体を閉塞した状態に形成
しても良いが、実施例のように外蓋3をドーナツ状に形
成すると、外蓋3に使用する合成樹脂の量を節約できて
製造コストを一層低減できるのみでなく、外蓋3の透明
性に関係なく内蓋2に印刷した商標等の表示(図1の符
号15)を確実に視認できる利点がある(従って、外蓋
3の色彩や透明度を自由に選択することができる)。
ツに形成することに限らず、全体を閉塞した状態に形成
しても良いが、実施例のように外蓋3をドーナツ状に形
成すると、外蓋3に使用する合成樹脂の量を節約できて
製造コストを一層低減できるのみでなく、外蓋3の透明
性に関係なく内蓋2に印刷した商標等の表示(図1の符
号15)を確実に視認できる利点がある(従って、外蓋
3の色彩や透明度を自由に選択することができる)。
【0031】更にまた、上記の実施例は広口容器Aの口
部A1に環状突起A2を形成した場合であったが、広口
容器の口部に環状溝を形成する一方、外蓋における筒部
に、前記環状溝に係脱する環状係合部を内向き突設して
も良いのである。なお、インサート成形法により、外蓋
を内蓋に一体成形してもよい。
部A1に環状突起A2を形成した場合であったが、広口
容器の口部に環状溝を形成する一方、外蓋における筒部
に、前記環状溝に係脱する環状係合部を内向き突設して
も良いのである。なお、インサート成形法により、外蓋
を内蓋に一体成形してもよい。
【図1】第1実施例の斜視図である。
【図2】図1のII−II視断面図である。
【図3】第1実施例の蓋装置の分離断面図である。
【図4】広口容器への蓋装置の嵌め込みを示す部分断面
図である。
図である。
【図5】第2実施例の斜視図である。
【図6】第3実施例の部分断面図である。
【図7】従来例の一部判断分離図である。
【図8】他の従来例の部分斜視図である。
【図9】(a)は図8の内蓋の材料板を素材金属板から
打ち抜くパターンの図、(b)は本発明に係る内蓋の材
料板を素材金属板から打ち抜くパターンの図である。
打ち抜くパターンの図、(b)は本発明に係る内蓋の材
料板を素材金属板から打ち抜くパターンの図である。
1 蓋装置 2 内蓋 3 外蓋 4 シール材 6 突条 7 環状係合部 8 スカート部 9,10 弱化線
Claims (3)
- 【請求項1】口部の外周に環状突起又は環状溝を形成し
て成る広口容器に対する蓋装置であって、 前記広口容器における口部の上面に被さる金属板製の内
蓋と、該内蓋が被さった状態の前記広口容器の口部に被
嵌するよう天板部と筒部とを備えた合成樹脂製の外蓋と
から成り、該外蓋に前記内蓋を脱落不能に嵌め込み、前
記内蓋の下面のうち前記広口容器の口部に接触する部位
にシール材を環状に塗着する一方、前記外蓋の筒部に
は、前記広口容器における口部の環状突起又は環状溝に
弾性に抗して係合する環状係合部を形成し、この環状係
合部の下端に、前記広口容器の外周に密着又は密接する
筒状のスカート部を切り裂き可能な状態で一体的に連接
したことを特徴とする広口容器用蓋装置。 - 【請求項2】「請求項1」において、前記外蓋の天板を
平面視でリング状に形成したことを特徴とする広口容器
用蓋装置。 - 【請求項3】「請求項1」又は「請求項2」において、
前記外蓋における天板部の外周部下面に、内蓋の上面に
接当する下向きの突条を環状に形成したことを特徴とす
る広口容器用蓋装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6026601A JPH07237660A (ja) | 1994-02-24 | 1994-02-24 | 広口容器用蓋装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6026601A JPH07237660A (ja) | 1994-02-24 | 1994-02-24 | 広口容器用蓋装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07237660A true JPH07237660A (ja) | 1995-09-12 |
Family
ID=12198047
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6026601A Pending JPH07237660A (ja) | 1994-02-24 | 1994-02-24 | 広口容器用蓋装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07237660A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103086064A (zh) * | 2013-02-23 | 2013-05-08 | 马晓璐 | 一种容器瓶防污染内盖 |
KR20200114462A (ko) * | 2019-03-28 | 2020-10-07 | 우리스타 주식회사 | 밀폐용기용 뚜껑 및 그 제조 방법 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61151667A (ja) * | 1984-12-26 | 1986-07-10 | Canon Inc | 像形成装置 |
JPS61259960A (ja) * | 1985-05-13 | 1986-11-18 | エイシ−アイ・オ−ストラリア・リミテツド | オ−プンネツク型容器用蓋 |
JPH0472155A (ja) * | 1990-07-02 | 1992-03-06 | Daiwa Can Co Ltd | 加熱シール容器 |
-
1994
- 1994-02-24 JP JP6026601A patent/JPH07237660A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61151667A (ja) * | 1984-12-26 | 1986-07-10 | Canon Inc | 像形成装置 |
JPS61259960A (ja) * | 1985-05-13 | 1986-11-18 | エイシ−アイ・オ−ストラリア・リミテツド | オ−プンネツク型容器用蓋 |
JPH0472155A (ja) * | 1990-07-02 | 1992-03-06 | Daiwa Can Co Ltd | 加熱シール容器 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103086064A (zh) * | 2013-02-23 | 2013-05-08 | 马晓璐 | 一种容器瓶防污染内盖 |
KR20200114462A (ko) * | 2019-03-28 | 2020-10-07 | 우리스타 주식회사 | 밀폐용기용 뚜껑 및 그 제조 방법 |
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