JPH0723695Y2 - 表示板取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えばスピードメータの文字板、化粧板、透
明板などの人目につき易い個所に設置される表示板を取
付座体に取り付ける表示板取付装置に係るものである。

〔従来の技術〕

本考案の従来例を第５図〜第７図に基づいて説明する。

従来、例えばスピードメータの文字板１を可動磁石本体
２に取り付ける場合、可動磁石本体２の上側部に数体
（図面では２体）対向状態に座面３中央に取付ビス孔４
を穿設した樹脂製の取付座体５を付設し、文字板１の裏
面を、この取付座体５の座面３に文字板１に穿設した位
置決め孔６が取付ビス孔４と連通するようにを当接し、
座金７を介して取付ビス８をこの位置決め孔６及び取付
ビス孔４に螺入して文字板１を取付座体５に締付固定し
ていた。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかしながら、この取付座体５は樹脂で成形するため、
成型時に座面３が僅かにくぼむ所謂ひけ９が生じている
（図示したタイプでは零点数ミリのひけ９を生じる）。
従って、この取付座体５に文字板１を締付固定すると、
文字板１が座面３のひけ９の形状に沿って湾曲してくぼ
み、文字板１表面に印刷されている文字が歪んでしまう
他、照射する光りが乱反射して体裁の悪い見ずらい文字
板１となっていた。

本考案は、このような欠点を解決した表示板取付装置を
提供するものである。

〔課題を解決するための手段〕

本考案を実施例の一例を示す図面と対比し易いように図
面に符号を付して説明すると次の通りである。

表示板１の裏面に当接する座面３に取付ビス孔を穿設し
た樹脂製の取付座体５において、前記取付ビス孔４の近
傍にこの座面３の高さとほぼ同じ若しくは座面３の高さ
より高い高さの突出座面10を一体に形成したことを特徴
とする表示板取付装置に係るものである。

〔作用〕

取付座体５の座面３にひけ９を生じても、樹脂成形した
とき座面３の取付ビス孔４の近傍にこの座面３の高さと
ほぼ同じ若しくは座面３の高さより高い高さの突出座面
10が一体に形成されているから、この取付座体５に取り
付ける表示板１の裏面は突出座面10若しくは突出座面10
及び座面３の一部に当接し、取付ビス８により表示板１
を締め付けてもビス止め付近がくぼんだりする歪みが生
じない。

〔実施例〕

第１図〜第４図は本考案の実施例を図示したもので、ス
ピードメータの文字板１の下方の可動磁石本体２の上側
部に取り付ける取付足部11と表示板１の裏面に当接する
座部12とからなる取付座体５の座部12の座面３に、座面
３中央の取付ビス孔４の全周にリング状の突出座面10を
一体樹脂成形により形成した場合を図示している。

この突出座面10は、この突出座面10にも成型時にひけが
生じ形成時には低くなることを考慮して、形成時よりも
高く設計されていたものである。

第２図は、このリング状の突出座面10の高さをひけ９に
よって中央部より僅かに高い座面周縁３′より僅かに高
くし、径を取付ビス８の頭径より大きく形成した第１実
施例を図示している。

第３図は、突出座面10の高さは座面周縁３′の高さと同
一で、径は取付ビス８の頭径より小さく形成した第２実
施例を図示している。

また、本考案は前記実施例に限らず第４図に示すように
ケース13に設けた取付座体５に透明板１を取り付けるも
のに適用しても良い（第３実施例）。

〔考案の効果〕

本考案は、上述のように構成したから取付座体に表示板
を当接し取付ビスでしっかりと締め付けても若しくは強
く打ち込んでも、樹脂成形によるひけによりくぼんだり
する歪みをこのビス止め付近に生じることがなく見易い
状態に表示板を取り付けることができる実用性に秀れた
表示板取付装置となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は要部の斜視図、第２図は第１実施例の取付状態
での要部の断面図、第３図は第２実施例の取付状態での
要部の断面図、第４図は第三実施例の分解斜視図、第５
図は従来例の分解斜視図、第６図は従来例の取付状態で
の要部の断面図、第７図は従来例の要部の分解断面図で
ある。 １…表示板、３…座面、４…取付ビス孔、５…取付座
体、10…突出座面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】表示板の裏面に当接する座面に取付ビス孔
   を穿設した樹脂製の取付座体において、前記取付ビス孔
   の近傍にこの座面の高さとほぼ同じ若しくは座面の高さ
   より高い高さの突出座面を一体に形成したことを特徴と
   する表示板取付装置。