JPH07236654A - 使いすておむつ - Google Patents

使いすておむつ

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JPH07236654A
JPH07236654A JP6051043A JP5104394A JPH07236654A JP H07236654 A JPH07236654 A JP H07236654A JP 6051043 A JP6051043 A JP 6051043A JP 5104394 A JP5104394 A JP 5104394A JP H07236654 A JPH07236654 A JP H07236654A
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JP
Japan
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absorbent body
layer
absorber
absorbent
liquid
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JP6051043A
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English (en)
Inventor
Keiko Miyata
桂子 宮田
Yoshio Hirai
好夫 平井
Sadayoshi Terada
定義 寺田
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
New Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使いすておむつの吸収体において、湿潤時の
打ち抜き強度を向上させることによって、よれ、型くず
れ、裂けのないおむつを提供する。 【構成】 綿状パルプに熱融着性物質を混合し、一定以
上の圧力で熱圧縮処理を行なった、湿潤時における打ち
抜き強度200g/10mmφ以上を有する吸収体を使用
した使いすておむつ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸収性物品の吸収体に
関し、さらに詳しくは使いすておむつなどの内部に使用
するマット状の吸収体及び該吸収体を備えた吸収性物品
に関し、特に該吸収体を備えた使いすておむつに関す
る。
【0002】
【従来の技術】使いすておむつは液透過性の表面シ−ト
と液不透過性の裏面シ−トの間に、親水性シ−ト、綿状
パルプ、高吸水性高分子物質等からなる吸収体を配置し
た構成になっている。高吸水性高分子物質は尿を吸収
し、逆戻りを防ぐ役割をしているが、一旦尿を吸収し、
ゲル状になると、高吸水性高分子物質間での横滑りが起
こりやすく、さらには、吸収体のよれ、型くずれを引き
起こす原因となる。また、綿状パルプの積層体は、繊維
間で結合していないため、吸収体の裂けが起こり、高吸
水性高分子物質が表面シ−トからでてくる現象や尿の漏
れ等の原因となっている。
【0003】これらの問題点を解決するためにさまざま
なものが提案されてきた。例えば、綿状パルプの積層量
を多くすることによって、これらの現象は防ぐことがで
きるが、吸収体の厚みが増し、装着感が著しく損なわれ
るため、適当な解決方法とはいえなかった。また、特開
昭53-17455号公報、特開昭59- 112003号公報、特開昭63
-77446号公報、特開昭63- 117753号公報等に記載のよう
に綿状パルプに熱融着性繊維を混合する例、特開昭62-
104903号公報、特公昭61-36937号公報に記載のように綿
状パルプに多層フィルムを短繊維化したものを混合した
り、感熱性プラスチック材料の粉末粒子を混合する例が
ある。これらは、特開昭63-77446号公報に代表されるよ
うに、吸収体中の綿状パルプ間の圧縮弾性をあげること
が目的で、型くずれ、よれに関してある程度の効果が上
がっている。
【0004】しかし、吸収体に弾性を持たせるだけで
は、吸収体自体の強度が弱く、綿状パルプ層が裂けてし
まう現象には効果的ではなかった。また、特開昭63- 11
7753号公報には一定の乾湿強力比を有する吸収体が提案
され、繊維の引張り試験方法を簡便的に利用し、乾燥時
と湿潤時の強度比で示されている。しかし、実際に使用
した場合、吸収体に引張力が働くことは少なく、実使用
とはかなり違う強度を測定している。さらには、強度比
であるため、乾燥時と湿潤時の強度の差がないものほど
高い数値が出ることとなり、マット層自体の強さには関
係がない。これらのように、吸収体のよれ、型くずれと
ともに裂けについても十分に有効なものは提案されてな
かった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は吸収体中のパ
ルプ繊維間の一体性及び弾性を向上させつつ、前記の欠
点を改善した吸収体のマット層を有する使いすておむつ
の吸収体のよれや型くずれを防止することを目的とする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
の本発明は、綿状パルプに3〜60重量%の熱融着性物
質を混合し、熱圧着してなり、湿潤時の打ち抜き強度が
200g/10mmφ〜2kg/10mmφであるおむつ等の
吸収性物品用の吸収体に存する。
【0007】本発明は、また、熱融着性物質が、繊度1
〜5デニールで、繊維長が3〜30mmの熱融着性合成繊
維である上記の吸収性物品用の吸収体に存する。
【0008】本発明は、また、吸収体層は、均一に分散
されている高吸収性高分子物質を含有し、さらに親水性
シートで包装されている上記の各吸収性物品用の吸収体
にも存する。
【0009】本発明は、上記の各液吸収体を吸収体とし
て備えていることを特徴とする、液透過性表面シートと
液不透過性裏面シートと、両シート間に配置された吸収
体とを有する使いすておむつに存する。
【0010】本発明は、また、上記の各使いすておむつ
において、吸収体は、液透過性表面シート側に位置する
第一吸収体層と、液不透過性裏面シート側に位置する第
二吸収体層からなり、第一吸収体層における熱融着性物
質の配合率は第二吸収体層における熱融着性物質の配合
率よりも少ないことを特徴とする使いすておむつに存す
る。
【0011】本発明は、また、上記の各使いすておむつ
において、吸収体を構成する前記第一吸収体層は砂時計
型であり、前記第二吸収体層は矩形であり、かつ第一吸
収体層は第二吸収体層より大きな面積を有することを特
徴とする使いすておむつに存する。
【0012】さらに、本発明は、液透過性表面シートと
液不透過性裏面シートの間に吸収体を配置し、該吸収体
の両側縁から横方向外側に延出する液不透過性の裏面シ
ートの両側部を吸収体上に折り返えし、該折り返えし部
の縦方向両端部を前記表面シート上に接合してフラップ
を形成したことを特徴とする上記の各使いすておむつに
存する。
【0013】本発明の吸収体における打ち抜き強度と
は、吸収体を構成するマット層に対して直角に直径10
mmの棒を200mm/minの速度で下降させたとき、この棒
がマット層を突き破るときの荷重を示す。マット層の重
量の10倍量の人工尿を吸収させ、打ち抜き強度を測定
したのが湿潤時の打ち抜き強度である。本発明における
打ち抜き強度は、マット層の全体の強度のことであり、
後記実施例のように2層のマット層に分離されている場
合にはそれぞれのマット層の打ち抜き強度を測定し、そ
の和を全体の打ち抜き強度とする。
【0014】本発明の吸収体に使用される綿状パルプ
は、化学パルプシ−トもしくは機械パルプシ−トを粉砕
機で綿状にしたものである。
【0015】熱融着性物質は、綿状パルプと混合するこ
とを考えると繊維状のものが好ましい。熱融着性物質
は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポ
リビニリデン、アクリル樹脂、ナイロン樹脂等があげら
れる。また、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチ
レン等の2成分以上からなる複合繊維等でも良く、特
に、ポリエステル/ポリエステル、ポリエステル/ポリ
エチレン、ポリプロピレン/ポリエチレンの複合繊維が
強度の面から好ましい。繊維径は1デニ−ル〜5デニ−
ル程度が好ましく、繊維長は3mm〜30mmのものが、綿
状パルプと混合するのに好適であるが、特に制限をうけ
るものではない。
【0016】これらマット層を一定以上の圧力で熱圧着
することによって、熱融着性物質による骨格構造を形成
し、湿潤時においてもマット層自体の強度を持つことが
可能となる。熱圧着の方法は、熱プレスロ−ル、熱風乾
燥機、マイクロ波加熱機、赤外線ヒ−タ−等、特に限ら
れていないが、マット層に均一に熱が伝わり、熱融着性
物質が融けて骨格構造が形成することが出来れば良い。
【0017】親水性シートは、例えば吸水紙、親水性不
織布等、親水性のシートであれば良い。高吸水性高分子
物質としては、デンプン重合体、アクリル酸系重合体、
セルロース系等、自重の50倍以上の水を吸収するもの
で、ポリアクリル酸ナトリウム等のポリアクリル酸系の
ものが吸収性能の点から最も適当である。
【0018】本発明における吸収体が2層よりなるもの
である場合には、前記第一吸収体層は、熱融着性物質の
配合率が0〜40重量%であり、3〜30重量%が好ま
しく、3〜15重量%がさらに好ましい。前記第二吸収
体層は、熱融着性物質の配合率が3〜60重量%であ
り、3〜50重量%が好ましく、3〜35重量%が更に
好ましい。いずれにしても、第一吸収体層が第二吸収体
層よりも熱融着性物質の配合率が同等もしくはそれ以下
であれば良い。
【0019】第一吸収体層は第二吸収体層より熱融着性
物質の配合率が低いために、第一吸収体層と第二吸収体
層を重ね合わせて、1回の熱圧縮処理で第一吸収体層は
第二吸収体層より小さい打ち抜き強度を有するマット層
の形成が可能となる。熱圧縮後のマット層の厚みの復元
性は熱融着性物質が多いほど低くなるため、第一吸収体
層は第二吸収体層より密度が低くなる。第一吸収体層の
密度は、0.03〜0.7g/cm3 であり、0.05〜0.6g
/cm3 が好ましく、0.05〜0.5g/cm3 がさらに好ま
しい。また、第二吸収体層の密度は、0.05〜0.9g/
cm3 であり、0.08〜0.8g/cm3 が好ましく、0.1〜
0.7g/cm3 がさらに好ましい。
【0020】
【実施例】添付図面及び実施例、比較例によって本発明
をより詳細に説明するが、本発明はこれらの図面及び実
施例のものに限定されるものではない。
【0021】図1は、本発明の使いすておむつの切り欠
き平面図を示しており、図2及び図3は、図1の使いす
ておむつのそれぞれ異なる実施例におけるX−X′線断
面図を示しており、図4は、サイドフラップを有する吸
収性パット構造であり、使いすておむつにも使用できる
ものの斜視図を示す。また、符号1は液透過性表面シー
ト、2は液不透過性裏面シート、3は液吸収体、4は吸
収体のマット層、5は親水性シート、6は高吸収性高分
子物質、7は線状パルプ、8は熱融着性物質、9は第一
吸収体層、10は第二吸収体層、11はフラップ、12
は伸縮弾性部材、13はフラップ基端部をそれぞれ示し
ている。
【0022】本発明の使いすておむつは、図1に示すよ
うに、表面シ−ト1及び裏面シ−ト2とその間に吸収体
3を有する。表面シ−ト1は、ポリエステル、ポリプロ
ピレン等からなる液透過性の不織布、織布、多孔性プラ
スチックフィルム等が用いられる。また裏面シ−ト2
は、ポリエチレン等の液不透過性フィルム、液不透過性
のフィルムに不織布、織布等を張り合わせている素材等
からなる。吸収体3は、表面シ−ト1と裏面シ−ト2の
間に挟まれ、図2(図1のX−X′断面図)に示すよう
に、マット層4、親水性シ−ト5、高吸水性高分子物質
6等からなる。
【0023】本発明の吸収体3は熱融着性物質8で骨格
構造が形成されており、湿潤時においても打ち抜き強度
が200g/10mmφ以上有するので、裂け及びよれ、
型くずれが少ない。打ち抜き強度が200g/10mmφ
より小さいとマット層4の強度が弱く、吸収体3によ
れ、型くずれが起こり、漏れが発生することとなる。ま
た、裂けが起きやすくなり、吸水して膨潤した高吸水性
高分子物質6がマット層の外側にこぼれだし、さらに
は、液透過性表面シ−ト1から外側に漏れて、高吸水性
高分子物質6が肌に付着する現象が起きる。これらのこ
とより、マット層4の湿潤時の打ち抜き強度が200g
/10mmφ以上有することが必要である。
【0024】図3(図1のX−X′断面)は、吸収体中
のマット層4が、表面シ−ト側1に位置する第一吸収体
層9と裏面シ−ト2側に位置する第二吸収体層10に分
かれており、更に親水性シ−ト5によって完全に2層に
分断されている場合である。前記第一吸収体層9は砂時
計型に、第二吸収体層10は矩形になっているが、吸収
体の形状は、特にこれに限るものではない。
【0025】本発明におけるような構成の吸収体3は、
特に吸収性能についても良好で、低い密度を有する第一
吸収体層9で尿を瞬間的に吸収し、さらに下部の密度の
高い第二吸収体層10と親水性シ−ト5によって拡散
し、さらには、第二吸収体層中10の高吸水性高分子物
質6によって逆戻りを起こさずに吸収できる構造となっ
ている。仮に第一吸収体層9と第二吸収体層10の密度
が同等の場合でも第二吸収体層10は綿状パルプ7より
水保持性の劣る熱融着性物質8が多量に配合されている
ため、第一吸収体層9より液の拡散がしやすい。
【0026】このような吸収メカニズムであるために、
第一吸収体層9の熱融着性物質8の配合率が40重量%
以上となると、マット層4の打ち抜き強度は強いが、密
度が高くなるために吸収速度が極端に遅くなる。また、
前記第二吸収体層10は、熱融着性物質8の配合率が3
重量%以下だと、マット層4が弱くなるため、吸収体が
よれたり、裂けの現象が発生する割合が多くなる。逆に
配合率が60重量%以上になると、密度が高くなりすぎ
て、吸収速度が極端に遅くなり、尿の漏れの原因となり
うる。
【0027】打ち抜き強度は強ければ強いほど良いもの
ではなく、第1吸収体層9と第2吸収体層10の打ち抜
き強度の和が2kg/10mmφ以上になると吸収性能が極
端に悪くなるだけでなく、おむつとしての風合いも損な
われるために適当ではない。これらのことを考えるとマ
ット層4の湿潤時の打ち抜き強度は200g/10mmφ
以上2kg/10mmφ以下であることが好ましい。
【0028】図3においては、第二吸収体層10中に
は、高吸水性高分子物質6がマット層4中に混合されて
おり、さらに、親水性シ−ト5によってくるまれている
ために、高吸水性高分子物質6の横滑りが起きにくく、
型くずれを防止するのに効果的である。しかし、高吸水
性高分子物質6の配置はこれに限るものではなく、第一
吸収体層9と第二吸収体層10の間に層状に散布されて
いても良く、また、第一吸収体層9に混合されていても
良い。また、高吸水性高分子物質6の混合は均一でも良
いが、散布密度に分布があっても良い。高吸水性高分子
物質6は、マット層4中に0〜70重量%配合されてお
り、3〜60重量%配合されていることが好ましい。但
し、第一吸収体層9中にも高吸水性高分子物質6が混合
されている場合、第一吸収体層9中の高吸水性高分子物
質6の量が第二吸収体層10中の高吸水性高分子6の量
より同等もしくは少ないことが望ましい。また、第一吸
収体層9及び第二吸収体層10はホットメルト接着剤、
水溶性接着剤等によって親水性シ−ト5に接着されてい
ても良く、これは型くずれを防止するのにさらに効果的
である。
【0029】図4は液不透過性裏面シ−ト2の両側を吸
収体上3に折り返すことによってフラップ11を形成し
た吸収性パット構造である。すなわち、前記吸収性パッ
トの構造は液透過性表面シ−ト1、液不透過性裏面シ−
ト2の両シ−ト間に該両シ−トより小さな長さ及び幅を
有する吸収体3を介在させ、該吸収体3より側方に延在
する該液不透過性裏面シ−ト2部分を吸収体3上に折り
返し、更に該折り返し部の縦方向両端部を接合すること
によって、フラップ11を形成し、吸収体3上面に長手
方向にわたって配設されたフラップ11の各自由縁の少
なくとも長さの一部に沿って一本以上の伸縮弾性部材1
2を設け、この伸縮弾性部材12を拘束しないようにし
て放置すると、伸縮弾性部材12が自由に収縮して伸縮
弾性部材12の配置されたフラップ11の各自由縁は基
端13から立ち上がり前記吸収体3より離間してギャザ
−のある開口部となり、液不透過性シ−ト2が吸収体3
と共に小袋構造を形成している。
【0030】前記吸収性パット構造においては、吸収体
3上での折り返し部分が少なく、フラップ11部分が立
体化し、かつ、股下部で深くポケット状になるために
は、第一吸収体層9が砂時計型である必要がある。ま
た、吸収体3が完全に2層に分離されており、更に、第
一吸収体層9は第二吸収体層10より面積が大きいこと
にから、腹側と背側に第一吸収体層9のみの非常に薄い
層が形成される。前記第一吸収体層9の薄い部分に一定
以上の強度がないと、前記の薄い層が折れ曲がったり、
破れたりして、股下部でフラップ11部分がうまく立体
化せず、深いポケット状になりにくい。このようにパッ
ト構造をしっかりと形成し、フラップ11が股下部でポ
ケット状になるためにも、吸収体にはある一定以上の強
度が必要となってくる。この吸収性パッドはおむつに使
用することができる。
【0031】実施例1〜7、比較例1〜2 シ−トパルプに熱融着性物質であるポリエチレン/ポリ
プロピレン複合繊維を綿状パルプに添加し、粉砕処理、
積層処理、プレス処理を行い、坪量150/gm3の綿状
パルプを作った。ここで使用された複合繊維は、ポリプ
ロピレンを芯成分とし、ポリエチレンを鞘成分として構
成されているものである。実施にあたっては、チッソ
(株)製のESC繊維、繊維径2デニール、繊維長10
mmのものを使用した。この時、第一吸収体層と第二吸収
体層の複合繊維の配合率を変えて別々に積繊させ、これ
をエア−スル−型の熱風乾燥器によって170℃、30
秒間熱処理を行い、直後に線圧10kg/cmでプレス処理
を施すことによりサンプルを作成し、湿潤時の打ち抜き
強度を測定した。
【0032】また、よれ及び裂けの試験を行うために前
記吸収体を2枚使用し、第二吸収体層中には高吸水性高
分子物質であるポリアクリル酸ナトリウムを5g混合さ
せて、おむつを作成した。このおむつに人工尿300ml
を吸収させ、ダミ−人形に装着させて、脚をばたつかせ
た後、吸収体を観察し、よれ及び裂けを判定した。判定
基準は次の通りに3段階に分けて観察した。 よれ及び裂けの判定基準 1:ひどく見られた 2:やや見られた 3:全く見られない
【0033】また、吸収性能については、吸収速度と逆
戻り量を測定した。ここにおける吸収速度とは、人工尿
50ccがおむつに吸収されるまでの時間であり、30分
ごとに3回くりかえし測定したものである。また、逆戻
りとは吸収速度を測定した(50ccを3回吸収させた)
後、0.05g/cm2 の圧力をかけて5分間濾紙を放置、
濾紙に吸収された人工尿量を測定したものである。ここ
で使用した人工尿は次の通りである。 人工尿組成(重量%) 尿素 1.9% NaCl 0.8% CaCl2 0.1% MgSO4 0.1% 残部は水 テスト結果を表1に示す。
【0034】比較例1は、第一吸収体層及び第二吸収体
層ともに熱融着性物質を添加しない場合である。湿潤時
の打ち抜き強度は弱い。裂け、よれともに悪い。逆戻り
量が極端に悪くなる。比較例2は、第一吸収体層及び第
二吸収体層ともに熱融着性物質を15重量%配合ずつ
し、熱処理後、プレスをしなかった場合である。比較例
1と同様に打ち抜き強度は低い。裂け、よれともに多く
見られた。また、逆戻り量が極端に悪くなる。
【0035】実施例1は、第一吸収体層及び第二吸収体
層ともに複合繊維を3重量%ずつ配合したものである。
比較例に比べると湿潤時の強度の向上が著しいことがわ
かる。裂け、よれともに比較例より良好である。裂け、
よれともにやや良好である。また、比較例に比べて逆戻
り量はやや良好であり、さらに吸収速度は良好である。
実施例2は、第一吸収体層及び第二吸収体層ともに複合
繊維を5重量%配合した場合である。比較例に比べると
湿潤時の強度の向上が著しい。裂け、よれともに比較例
より良好である。また、比較例に比べて逆戻り量はやや
良好であり、さらに吸収速度は良好である。
【0036】実施例3は、第一吸収体層及び第二吸収体
層ともに複合繊維を10重量%配合した場合である。比
較例に比べると湿潤時の強度の向上が著しい。裂け、よ
れともに比較例より良好である。また、比較例に比べて
吸収速度はやや良好であり、さらに逆戻り量は特に良好
である。実施例4は、第一吸収体層及び第二吸収体層と
もに複合繊維を15重量%配合した場合である。比較例
に比べると湿潤時の強度の向上が著しい。裂け、よれと
もに比較例より良好である。また、比較例に比べて吸収
速度はやや良好であり、さらに逆戻り量は特に良好であ
る。
【0037】実施例5は、複合繊維を第一吸収体層には
10重量%、第二吸収体層には5重量%配合した場合であ
る。比較例に比べると湿潤時の強度の向上が著しい。裂
け、よれともに比較例より良好である。また、比較例に
比べて吸収速度はやや良好であり、さらに逆戻り量は特
に良好である。実施例6は、複合繊維を第一吸収体層に
は5重量%、第二吸収体層には10重量%配合した場合
である。比較例に比べると湿潤時の強度の向上が著し
い。裂け、よれともに比較例より良好である。また、比
較例に比べて吸収速度、逆戻り量ともに特に良好であ
り、バランスが良い。実施例7は、複合繊維を第一吸収
体層には10重量%、第二吸収体層には35重量%配合
した場合である。比較例に比べると湿潤時の強度の向上
が著しい。裂け、よれともに比較例より特に良好であ
る。また、比較例に比べて吸収速度、逆戻り量ともに特
に良好であり、バランスが良い。
【0038】
【表1】
【0039】
【発明の効果】本発明は液透過性の表面シ−トと液不透
過性の裏面シ−トの間に吸収体を有する使い捨ておむつ
において、前記吸収体が熱融着性物質と綿状パルプの混
合物により構成されており、前記吸収体のマット層が、
湿潤時において一定以上のマット打ち抜き強度を有する
ことにより、吸収体のよれ、型くずれが防止でき、さら
には裂けも防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の使いすておむつの一部切り欠き平面図
を示す。
【図2】本発明の使いすておむつの一実施例であり、図
1のX−X′断面図を示す。
【図3】本発明の使いすておむつの他の実施例であり、
図1のX−X’断面図を示す。
【図4】本発明の使いすておむつに使用できる吸収性パ
ット構造を示す。
【符号の説明】
1…液透過性表面シ−ト、2…液不透過性裏面シ−ト、
3…吸収体、4…マット層、5…親水性シ−ト、6…高
吸水性高分子物質、7…綿状パルプ、8…熱融着性物
質、9…第一吸収体層、10…第二吸収体層、11…フ
ラップ、12…伸縮弾性部材、13…フラップ基端部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液透過性表面シートと液不透過性裏面シ
    ートと、両シート間に配置された吸収体とを有する使い
    すておむつにおいて、前記吸収体は、綿状パルプに3〜
    60重量%の熱融着性物質を混合して熱圧着してなり、
    湿潤時の打ち抜き強度が200g/10mmφ〜2kg/1
    0mmφであることを特徴とする使いすておむつ。
  2. 【請求項2】 前記吸収体は、液透過性表面シート側に
    位置する第一吸収体層と、液不透過性裏面シート側に位
    置する第二吸収体層からなり、第一吸収体層における熱
    融着性物質の配合率は第二吸収体層における熱融着性物
    質の配合率よりも少ないことを特徴とする請求項1記載
    の使いすておむつ。
  3. 【請求項3】 前記吸収体を構成する前記第一吸収体層
    は砂時計型であり、前記第二吸収体層は矩形であり、か
    つ第一吸収体層は第二吸収体層より大きな面積を有する
    ことを特徴とする請求項2記載の使いすておむつ。
  4. 【請求項4】 液透過性表面シートと液不透過性裏面シ
    ートの間に吸収体を配置し、該吸収体の両側縁から横方
    向外側に延出する液不透過性の裏面シートの両側部を吸
    収体上に折り返えし、該折り返えし部の縦方向両端部を
    前記表面シート上に接合してフラップを形成したことを
    特徴とする請求項1、2又は3記載の使いすておむつ。
  5. 【請求項5】 前記吸収体は、均一に分散されている高
    吸収性高分子物質を含有し、さらに親水性シートで包装
    されていることを特徴とする請求項1、2、3又は4記
    載の使いすておむつ。
JP6051043A 1994-02-25 1994-02-25 使いすておむつ Pending JPH07236654A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007136162A (ja) * 2005-10-18 2007-06-07 Oji Paper Co Ltd 液吸収性シートおよびその製造方法
WO2023120335A1 (ja) * 2021-12-20 2023-06-29 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品
WO2023120028A1 (ja) * 2021-12-20 2023-06-29 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品

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