JPH07234632A - 点字書類読み取り装置 - Google Patents

点字書類読み取り装置

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JPH07234632A
JPH07234632A JP6335053A JP33505394A JPH07234632A JP H07234632 A JPH07234632 A JP H07234632A JP 6335053 A JP6335053 A JP 6335053A JP 33505394 A JP33505394 A JP 33505394A JP H07234632 A JPH07234632 A JP H07234632A
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JP
Japan
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braille
point
points
signal
convex
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Pending
Application number
JP6335053A
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English (en)
Inventor
Yoshifumi Koyama
善文 小山
Toshihisa Tajima
敏久 田島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KUMAMOTO TECHNO PORISU ZAIDAN
KUMAMOTO TECHNOPOLIS FOUND
NISHIDA HIGHTECH KK
Original Assignee
KUMAMOTO TECHNO PORISU ZAIDAN
KUMAMOTO TECHNOPOLIS FOUND
NISHIDA HIGHTECH KK
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Filing date
Publication date
Application filed by KUMAMOTO TECHNO PORISU ZAIDAN, KUMAMOTO TECHNOPOLIS FOUND, NISHIDA HIGHTECH KK filed Critical KUMAMOTO TECHNO PORISU ZAIDAN
Priority to JP6335053A priority Critical patent/JPH07234632A/ja
Publication of JPH07234632A publication Critical patent/JPH07234632A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 紙の両面に点字文章が記された点字書類か
ら、両面の点字文章を一度に読み取ることができるよう
にする。 【構成】 点字スキャナ部11は、光センサ20によっ
て、両面に点字が記された紙の片面に光を照射し、反射
光を1ライン毎に電気信号に変換し、信号処理部21に
よって3値化し、データ転送部22によって点字認識部
12へ転送する。点字認識部12は、転送されてきたデ
ータをデータ復元部24によって復元し、データ解析部
25によって凸点と凹点とを区別して認識し、この点の
配置に基づいてデータ変換部26によって、凸点によっ
て構成される点字と凹点によって構成される点字とを区
別して認識し、点字のコードに変換し、仮名文字変換部
27によって点字のコードを仮名文字のコードに変換す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、点字書類から点字文章
を読み取る点字書類読み取り装置に係り、特に、紙の両
面に点字文章が記された点字書類から点字文章を読み取
ることのできる点字書類読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、点字文章を良く触読すること
が困難な中途失明者および晴眼者が点字郵便等の点字文
章を判読したい場合に、これらの者に代わって点字文章
を読み取る点字書類読み取り装置が開発され、実用化さ
れている。この点字書類読み取り装置としては、紙の片
面のみに記された点字文章を光学式スキャナで読み取る
装置がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、点字書類に
は紙の両面に点字文章が記されたものがあり、このよう
な点字書類の場合、紙の片面に凸点と凹点が存在する。
このように紙の両面に点字文章が記された点字書類か
ら、凸点または凹点のみを抽出して、紙の片面ずつ点字
文章を読み取る技術が特公昭59−21075号公報に
示されている。この技術は、点字紙に斜め方向より光を
照射して順次走査し、点字上に生じる陰影およびハイラ
イトを時系列の電気信号に変換し、この電気信号の陰影
信号またはハイライト信号のいずれか一方を所定時間遅
延させて他方の信号との論理積を抽出し、この論理積の
中心から所定の走査数前の位置に遅延させない方の信号
がないときに論理積を点字情報として検出するものであ
る。
【0004】しかしながら、この技術では、紙の両面に
点字文章が記された点字書類のうちの片面の点字文章の
みを読み取るため、両面の点字文章を読み取るために
は、紙の一方の面の点字文章を読み取った後に、紙を表
裏反転させて紙の他方の面の点字文章を読み取る必要が
あり、操作が煩雑であると共に読み取りに時間がかかる
という問題点がある。また、仮に、例えば凸点のみを抽
出して紙の一方の面の点字文章を読み取った後、紙を表
裏反転させずに今度は凹点のみを抽出して紙の他方の面
の点字文章を読み取るように動作させたとしても、紙の
片面ずつ同じ処理を行う必要があり、紙の片面の点字文
章を読み取る場合に比べて処理時間が2倍必要になると
共に、データを保存するメモリの容量も2倍必要にな
る。
【0005】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、紙の両面に点字文章が記された点字
書類から、両面の点字文章を一度に読み取ることができ
るようにした点字書類読み取り装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の点字書類
読み取り装置は、点字書類に光を照射して得られる反射
光を電気信号に変換する光センサと、この光センサによ
って得られた信号に基づいて、点字書類における凸点と
凹点とを区別して認識する点認識手段と、この点認識手
段によって認識された凸点と凹点の配置に基づいて、凸
点によって構成される点字と凹点によって構成される点
字とを区別して認識する点字認識手段とを備えたもので
ある。
【0007】この点字書類読み取り装置では、光センサ
によって、点字書類に光を照射して得られる反射光が電
気信号に変換され、この信号に基づいて、点認識手段に
よって、点字書類における凸点と凹点とが区別して認識
される。そして、この認識された凸点と凹点の配置に基
づいて、点字認識手段によって、凸点によって構成され
る点字と凹点によって構成される点字とが区別して認識
される。紙の両面に点字文章が記された点字書類では、
紙の片面に、紙の一方の面に記された点字を構成する凸
点と紙の他方の面に記された点字を構成する凹点とが現
れるが、本発明の点字書類読み取り装置では、凸点によ
って構成される点字と凹点によって構成される点字とを
区別して認識するので、紙の片面から、紙の両面に記さ
れた点字文章を同時に読み取ることが可能となる。
【0008】請求項2記載の点字書類読み取り装置は、
請求項1記載の点字書類読み取り装置において、更に、
点字認識手段によって認識された点字を文字に変換する
変換手段を備えたものである。
【0009】この点字書類読み取り装置では、点字認識
手段によって認識された点字が、変換手段によって文字
に変換される。
【0010】請求項3記載の点字書類読み取り装置は、
請求項1または2記載の点字書類読み取り装置におい
て、光センサが、点字書類に光を照射して得られる反射
光を1ライン毎に電気信号に変換するライン状の受光素
子を有するように構成したものである。
【0011】この点字書類読み取り装置では、ライン状
の光センサによって、点字書類に光を照射して得られる
反射光が1ライン毎に電気信号に変換される。
【0012】請求項4記載の点字書類読み取り装置は、
請求項1ないし3のいずれか1に記載の点字書類読み取
り装置において、光センサは、点字書類に対して斜め方
向より光を照射する光源を有し、点認識手段は、光セン
サによって得られた信号のレベルを、点字書類上の平坦
な部分に対応するレベルと反射光の強度が強いハイライ
ト部分に対応するレベルと反射光の強度が弱いシャドウ
部分に対応するレベルを含む3つ以上の離散的なレベル
に量子化する量子化手段と、この量子化手段によって量
子化されたレベルの空間的な配置のパターンの特徴に基
づいて凸点と凹点とを認識するパターン認識手段とを有
するものである。
【0013】この点字書類読み取り装置では、光センサ
の光源は点字書類に対して斜め方向より光を照射する。
これにより、凸点または凹点が存在する位置ではハイラ
イト部分とシャドウ部分が近接して発生し、且つ凸点と
凹点とではハイライト部分とシャドウ部分の空間的な配
置が異なる。点認識手段は、量子化手段によって、光セ
ンサによって得られた信号のレベルを、点字書類上の平
坦な部分に対応するレベルとハイライト部分に対応する
レベルとシャドウ部分に対応するレベルを含む3つ以上
の離散的なレベルに量子化し、この量子化されたレベル
の空間的な配置のパターンの特徴に基づいて、パターン
認識手段によって凸点と凹点とを認識する。
【0014】請求項5記載の点字書類読み取り装置は、
請求項4記載の点字書類読み取り装置において、パター
ン認識手段が、量子化手段によって量子化されたレベル
の空間的な配置のパターンからハイライト部分とシャド
ウ部分とが近接して存在している部分を検出し、この検
出した部分におけるレベルの空間的な配置のパターンに
応じて凸点と凹点とを認識するようにしたものである。
【0015】請求項6記載の点字書類読み取り装置は、
請求項4記載の点字書類読み取り装置において、パター
ン認識手段が、量子化手段の出力信号を所定時間遅延さ
せて量子化手段の原出力信号と比較することによって、
ハイライト部分に対応するレベルの部分とシャドウ部分
に対応するレベルの部分とが重なる部分を検出し、この
検出した部分の中心点を凸点または凹点が存在する可能
性のある候補点とし、且つ比較した2つの信号のレベル
の組み合わせに応じて、候補点を凸点と予想される凸点
候補点と凹点と予想される凹点候補点とに区別し、更に
両候補点の空間的な配置のパターンに基づいて不要な候
補点を除去して凸点と凹点とを認識するようにしたもの
である。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0017】図1ないし図14は本発明の第1の実施例
に係るものである。図1は本実施例に係る点字書類読み
取り装置の概略の構成を示す斜視図である。この図に示
すように、点字書類読み取り装置は、点字スキャナ部1
1と、点字認識部12と、この両者間でデータの通信を
行うための通信線13と、点字認識部12に接続された
ディスプレイ14とを備えている。
【0018】点字スキャナ部11は、片面または両面に
点字が記された紙16を挿入するための紙挿入部17
と、この紙挿入部17から挿入された紙16を搬送する
ピンチローラ18と、このピンチローラ18を回転させ
る図示しないモータと、ピンチローラ18によって搬送
される紙16の下面に光を照射し、得られた反射光を1
ライン毎に電気信号に変換する光センサ20とを備えて
いる。
【0019】図2は点字スキャナ部11と点字認識部1
2の構成を示すブロック図である。この図に示すよう
に、点字スキャナ部11は、更に、光センサ20の出力
信号のレベルを3つの離散的なレベルに量子化する量子
化手段としての信号処理部21と、この信号処理部21
の出力データを点字認識部12に転送するデータ転送部
22と、点字スキャナ部11内の各部の動作を制御する
コントローラ23とを備えている。
【0020】点字認識部12は、点字スキャナ部11か
ら転送されてきたデータを復元するデータ復元部24
と、このデータ復元部24によって復元されたデータに
基づいて、紙16における凸点と凹点とを区別して認識
する点認識手段としてのデータ解析部25と、このデー
タ解析部25によって認識された凸点と凹点の配置に基
づいて、凸点によって構成される点字と凹点によって構
成される点字とを区別して認識し、点字のコードに変換
する点字認識手段としてのデータ変換部26と、このデ
ータ変換部26によって得られた点字のコードを仮名文
字のコードに変換する仮名文字変換部27とを備えてい
る。
【0021】点字認識部12は、コンピュータによって
構成され、CPU(中央処理装置)が、RAM(ランダ
ム・アクセス・メモリ)をワーキングエリアとして、R
OM(リード・オンリ・メモリ)に格納されたプログラ
ムを実行することによって、点字認識部12の各構成要
素を実現するようになっている。
【0022】図3は光センサ20の構成を示す説明図で
ある。なお、光センサ20の上側には、ガラス板29が
設けられ、このガラス板29上を紙16が矢印30方向
に搬送されるようになっている。光センサ20は、紙1
6の下面に光L1 を照射する光源31と、紙16で反射
した反射光L2 を1ライン毎に電気信号に変換する受光
素子32とを備えている。受光素子32は、多数の画素
毎の受光素子がライン状に配列されて構成されている。
光源31は、光L1 が紙16の搬送方向の手前側から紙
16の面に対して斜めに入射するように配置され、光源
31と受光素子32は、光L1 と反射光L2 とが所定の
角度をなすように配置されている。
【0023】図4は信号処理部21の構成を示すブロッ
ク図である。この信号処理部21は、光センサ20の出
力信号を増幅する増幅器41と、この増幅器41の出力
信号に対して、ROM43に予め記憶しておいた受光素
子32の光電変換感度のばらつきを補正するための補正
量に基づいてシェーディング補正を行うシェーディング
補正回路42と、このシェーディング補正回路42によ
って補正された出力信号を、2つのしきい値TH1 、T
2 と比較して3値化する比較器44とを備え、比較器
44の出力信号がデータ転送部22へ送られるようにな
っている。
【0024】次に、図5ないし図14を参照して、本実
施例の点字書類読み取り装置の動作について説明する。
【0025】まず、片面または両面に点字文章が記され
た紙16を、点字スキャナ部11の紙挿入部17に挿入
すると、ピンチローラ18によって紙16が搬送され、
光センサ20上に来ると、光源31によって紙16の下
面に光L1 が照射され、得られた反射光L2 が1ライン
毎に電気信号に変換される。この光センサ20の出力信
号は、信号処理部21によって、2つのしきい値T
1 、TH2 を用いて、レベル“1”、レベル“0”、
レベル“−1”の3つのレベルに3値化される。これを
図5を用いて更に詳しく説明する。
【0026】図5は、時間すなわち紙16の送り方向を
横軸にとったときの光センサ20の出力信号のレベル
(電圧レベル)を破線で示し、信号処理部21によって
3値化した後のレベルを点で示したものである。なお、
図の上部には、紙16を示しており、この紙16上の点
が光センサ20によってサンプリングされた位置を示し
ている。紙16の平坦な場所すなわち点字を構成する点
が存在しない場所の信号レベルを基準に考え、その信号
レベルをレベル“0”とおく。点字を構成する凸点46
と凹点47では、光源31と受光素子32の配置に起因
して、凸または凹の曲面により反射光L2 の強度が強い
ハイライト部分と反射光L2 の強度が弱いシャドウ部分
とが形成される。信号処理部21では、図5に示すよう
に、あるしきい値TH1 、TH2 により、光センサ20
の出力信号をハイライト部分に対応するレベル“1”
と、紙16の平坦な場所に対応するレベル“0”と、シ
ャドウ部分に対応するレベル“−1”の3つのレベルに
3値化して、点字を構成する点を形作る特徴情報に変換
する。図6には、信号処理部21によって3値化した後
のレベルを示す。このようにして、信号処理部21で
は、光センサ20の出力信号を、点字を構成する点の特
徴情報に変換すると共に、データを圧縮している。
【0027】信号処理部21の出力データはデータ転送
部22によって点字認識部12に転送され、データ復元
部24によって復元される。
【0028】図7は紙16に記された点字の一例を表し
たもので、上部の4個の円が凸点46を示し、下部の4
個の円が凹点47を示している。縦横の枡目は光センサ
20によるサンプリング点を表し、ここでは、紙の幅方
向51について15ポイント、紙の送り方向52につい
て31ポイント分を示している。
【0029】図8は、図7に示す例において、データ復
元部24によって復元されたデータを示したものであ
る。この図において、“−”はレベル“−1”を表し、
“+”はレベル“1”を表し、無印はレベル“0”を表
している。このようにしてデータ復元部24によって復
元されたデータは点字認識部12を構成するコンピュー
タのRAMに記憶される。
【0030】次に、図9の流れ図を参照して、データ解
析部25の動作について説明する。データ解析部25
は、まず、所定の基準点を中心に点字ウインドゥを設定
する(ステップS101)。図10は点字ウインドゥの
一例を示す。この点字ウインドゥは行方向61に5画
素、列方向62に5画素の5×5画素で構成され、図中
のa1 〜a5 、b1 〜b5 、c1 〜c5 、d1 〜d5
1 〜e5 の計25画素のデータのみを抽出するために
用いられる。
【0031】データ解析部25は、次に、処理を終了す
るか否かを判断し(ステップS102)、処理を終了す
る場合(Y)は動作を終了する。処理を終了する場合と
は、例えば図示しないセンサによって紙16の後端を検
出したような場合である。処理を終了しない場合(N)
は、図8に示すようなデータ復元部24によって復元さ
れたデータ上において、横方向(列方向)に点字ウイン
ドゥを移動する(ステップS103)。そして、点字ウ
インドゥが位置する行に点字を構成する点があるか否か
を判断する(ステップS104)。点がなければ
(N)、改行コードを記憶して(ステップS105)、
ステップS102へ戻る。点があれば(Y)、縦方向
(行方向)に点字ウインドゥを移動し(ステップS10
6)、点があるか否かを判断する(ステップS10
7)。点がなければ(N)ステップS106へ戻る。点
があれば(Y)、点の位置を認識する(ステップS10
8)。なお、点の位置は、図8に示すように、レベル
“−1”の画素とレベル“1”の画素が多数近接して存
在する場所として容易に認識することができる。
【0032】データ解析部25は、次に、点字ウインド
ゥの中心と点字を構成する点の中心とが略一致するよう
に、点字ウインドゥの横方向および縦方向の位置を修正
する(ステップS109)。これは、例えば、レベル
“−1”またはレベル“1”の画素が多数近接して存在
する領域の中心を求め、これに点字ウインドゥの中心を
一致させることによって達成できるが、簡単には、点字
ウインドゥ内のレベル“−1”またはレベル“1”の画
素の総和が最大値をとるように点字ウインドゥを移動す
ることによっても達成できる。
【0033】データ解析部25は、次に、点字ウインド
ゥ内の画素のレベルの変化パターンに基づいて、点が凸
点か凹点かを判定するための凹凸判定処理を行う(ステ
ップS110)。この処理は、具体的には、点字ウイン
ドゥ内を行方向61に見て、そのときのレベルの変化の
パターンに、図11または図12に示すようなパターン
が存在するときは凸点と判定し、図13または図14に
示すようなパターンが存在するときは凹点と判定するも
のである。図11ないし図14において、横軸の数字1
〜5は点字ウインドゥの1つの列における行方向の5つ
の画素(例えばa1 〜a5 )の位置を示している。な
お、点字ウインドゥ内の5つの行に、図11ないし図1
4に示すパターンが所定数以上存在する場合に、凸点あ
るいは凹点と判定するようにしても良い。また、図11
ないし図14に示すパターンは一例であり、これより多
くのパターンを設けても良いし、点字を構成する点の大
きさ等に応じてパターンを適宜変更するようにしても良
い。
【0034】データ解析部25は、次に、凹凸判定処理
の判定結果の情報を、凸点を示すコードあるいは凹点を
示すコードに変換する(ステップS111)。次に、凸
点あるいは凹点の座標とコードを、紙の表、裏の別すな
わち凸点と凹点の別に、ROMに記憶し(ステップS1
12)、その点がその行における最後の点か否かを判断
する(ステップS113)。最後の点ではない場合
(N)はステップS106へ戻る。最後の点の場合
(Y)は、改行コードを記憶して(ステップS10
5)、ステップS102へ戻る。
【0035】データ解析部25は、以上の動作により、
紙16の表、裏の別に、点字を構成する点の座標を認識
することになる。
【0036】データ変換部26は、データ解析部25で
得られた情報に基づいて、凸点と凹点の配置に基づい
て、凸点によって構成される点字と凹点によって構成さ
れる点字とを区別して認識する。言い換えると、紙16
の表、裏の別に、点字を認識する。なお、点字は横2、
縦3の計6点の点の有無により構成されるので、データ
変換部26は点の配置から点字を認識する。そして、デ
ータ変換部26は、認識した点字の情報を点字のコード
に変換する。なお、紙16の裏側の点字を認識する場合
には、凹点の配置の鏡像に基づいて点字を認識する。
【0037】仮名文字変換部27は、紙16の表、裏の
別に、データ変換部26によって得られた点字のコード
を仮名文字のコードに変換する。このようにして得られ
た仮名文字は必要に応じてディスプレイ14に表示する
ことかできる。
【0038】以上説明したように本実施例によれば、紙
16における凸点と凹点とを区別して認識するようにし
たので、紙16の両面に点字文章が記された点字書類か
ら、紙16を表裏反転することなく、両面の点字文章を
一度に読み取ることができる。しかも、点字文章を読み
取る処理を紙16の両面について同時に行うようにした
ので、点字文章を読み取る処理を紙16の片面ずつ2回
行う場合に比べて、作業用のメモリの容量が少なくて済
む。
【0039】図15ないし図24は本発明の第2の実施
例に係るものである。図15は本実施例に係る点字書類
読み取り装置の点字スキャナ部と点字認識部の構成を示
すブロック図である。この図に示すように、本実施例に
おける点字スキャナ部11は、第1の実施例における点
字スキャナ部11において、信号処理部21とデータ転
送部22の間に凸点凹点同時抽出部45を設けた構成に
なっている。
【0040】本実施例において、凸点凹点同時抽出部4
5とデータ解析部25は、本発明におけるパターン認識
手段に対応し、以下に示す処理(1)から処理(4)の
4つの処理を行う。このうち、処理(1)および処理
(2)は凸点凹点同時抽出部45の処理であり、処理
(3)および処理(4)はデータ解析部25の処理であ
る。なお、以下の説明では、図7において符号52で示
した紙16の送り方向を走査方向と言う。
【0041】処理(1)では、点字を構成する点の特徴
情報である3値化信号を時間軸方向でN走査線分だけ遅
延させる。点字書類に対して斜め方向より光を照射する
と、点字を構成する点が存在する部分ではハイライト部
分とシャドウ部分が近接して発生するため、レベル
“1”の部分とレベル“−1”の部分とが近接して存在
する。そのため、3値化信号を所定の走査線分だけ遅延
して、遅延させない原3値化信号と比較すると、点が存
在する部分では、近接して存在するレベル“1”の部分
とレベル“−1”の部分との重なりが生じる。Nはこの
ような重なりが生じる走査線数であり、以下の説明では
N=4とする。
【0042】処理(2)では、処理(1)で遅延させた
3値化信号と原3値化信号との条件付き論理積をとるこ
とによって、レベル“1”の部分とレベル“−1”の部
分が重なる部分を検出し、その部分を凸点または凹点が
存在する可能性のある候補点とする。図16は、原3値
化信号をS1、遅延させた3値化信号をS2として、条
件付き論理積の関係を示したものである。この図に示す
ように、処理(2)では、信号S2がレベル“−1”で
信号S1がレベル“1”のとき、凸点と予想される凸点
候補点であることを示す情報(図では記号“+”で示
す。)を生成し、信号S2がレベル“1”で信号S1が
レベル“−1”のとき、凹点と予想される凹点候補点で
あることを示す情報(図では記号“−”で示す。)を生
成し、その他の場合は特に意味のある情報を生成しない
(図では記号“×”で示す。)こととする。これは、図
3に示したように、光L1 が紙16の搬送方向の手前側
から紙16の面に対して斜めに入射するように光源31
を配置した場合には、凸点ではシャドウ部分の後にハイ
ライト部分が生じ、凹点ではハイライト部分の後にシャ
ドウ部分が生じることを利用して、ハイライト部分とシ
ャドウ部分の並び方に基づいて凸点と凹点とを区別する
ということである。なお、光L1 が紙16の搬送方向の
奥側から紙16の面に対して斜めに入射するように光源
31を配置した場合には、図16における凸点候補点で
あることを示す情報(“+”)と凹点候補点であること
を示す情報(“−”)は逆になるが、ハイライト部分と
シャドウ部分の並び方に基づいて凸点と凹点とを区別す
るという考え方は同様である。
【0043】処理(3)では、処理(2)で生成した凸
点候補点であることを示す情報を有する領域と凹点候補
点であることを示す情報を有する領域について、それぞ
れ各領域の中心の点を抽出し、この点を凸点候補点ある
いは凹点候補点とする。これは、処理(2)で生成した
凸点候補点であることを示す情報を有する領域と凹点候
補点であることを示す情報を有する領域は、ある程度の
面積を有するので、以後の処理を簡単にするために、凸
点候補点と凹点候補点をそれぞれ1ドットで表すもので
ある。なお、各領域の中心の点を抽出する方法として
は、例えば、1ドットになるまで領域の外周から順に1
ドットずつ領域を消去していく方法を用いることができ
る。
【0044】処理(4)では、凸点候補点と凹点候補点
の空間的な配置のパターンに基づいて不要な候補点を除
去して凸点と凹点とを認識する。
【0045】次に、図17ないし図20を参照して、上
述の処理(1)ないし処理(4)について具体的に説明
する。図17に示すように、点字1字は横2個、縦3個
の計6個の点65の有無によって表される。従って、走
査方向について凸点または凹点が2個または3個並ぶこ
とがある。なお、図中、l0 は横点間距離、l1 は縦点
間距離である。また、紙16の面に対して斜めに光を照
射すると、点字を構成する点が存在する部分では、ハイ
ライト部分とシャドウ部分が近接して発生し、且つ凸点
と凹点とではハイライト部分とシャドウ部分の空間的な
配置が異なる。
【0046】図18(a)には、走査方向52につい
て、凸点66が2個と、凹点67が2個並んでいる例を
示している。なお、図中、符号71,73,76,78
はシャドウ部分に対応するレベル“−1”の領域を示
し、符号72,74,75,77はハイライト部分に対
応するレベル“1”の領域を示している。ここで、処理
(1)と処理(2)を行うと、図18(b)に示すよう
に、凸点候補点であることを示す情報(“+”)を有す
る領域79,81,83と、凹点候補点であることを示
す情報(“−”)を有する領域80,82,84が生じ
る。更に、処理(3)を行うと、図18(c)に示すよ
うに、それぞれ1ドットの凸点候補点85,87,89
と凹点候補点86,88,90が抽出される。
【0047】ところで、図18(a)に示した2個の凸
点66では、レベル“−1”の領域71とレベル“1”
の領域72の組み合わせと、レベル“−1”の領域73
とレベル“1”の領域74の組み合わせにより、凸点候
補点であることを示す情報(“+”)を有する領域7
9,81が生じ、凸点候補点85,87が生じる一方
で、異なる凸点間におけるレベル“1”の領域72とレ
ベル“−1”の領域73の組み合わせにより凹点候補点
であることを示す情報(“−”)を有する領域80が生
じ、不要な凹点候補点86が生じてしまう。同様に、2
個の凹点67では、レベル“1”の領域75とレベル
“−1”の領域76の組み合わせと、レベル“1”の領
域77とレベル“−1”の領域78の組み合わせによ
り、凹点候補点であることを示す情報(“−”)を有す
る領域82,84が生じ、凹点候補点88,90が生じ
る一方で、異なる凹点間におけるレベル“−1”の領域
76とレベル“1”の領域77の組み合わせにより凸点
候補点であることを示す情報(“+”)を有する領域8
3が生じ、不要な凸点候補点89が生じてしまう。処理
(4)では、図17に示した点字パターンを利用して、
不要な凹点候補点86と凸点候補点89を除去する。
【0048】ここで、図19および図20を参照して、
処理(4)について説明する。図19(a)ないし
(c)および図20(a)ないし(c)は、それぞれ処
理(1)ないし(3)によって生成された凸点候補点9
1と凹点候補点92を示しており、図19(a)は走査
方向について凸点が1個の場合、図19(b)は同様に
凸点が2個の場合、図19(c)は同様に凸点が3個の
場合、図20(a)は同様に凹点が1個の場合、図20
(b)は同様に凹点が2個の場合、図20(c)は同様
に凹点が3個の場合を示している。
【0049】図19(a)の場合は、凸点候補点91か
ら距離l2 の範囲内に候補点がない場合であり、この場
合は不要な候補点がないので除去する必要はない。図1
9(b)の場合は、凸点候補点91から距離l3 の範囲
内に凹点候補点92と凸点候補点91がこの順番に並ぶ
場合であり、このパターンの場合には凹点候補点92を
削除する。また、図19(c)の場合は、凸点候補点9
1から距離l4 の範囲内に凹点候補点92と凸点候補点
91がこの順番で交互に並ぶ場合であり、このパターン
の場合には2個の凹点候補点92を削除する。なお、l
1 は図17で示した縦点間距離であり、実際の値は約
2.0mmである。l2 はl1 の0.5倍、l3 はl1
の1.5倍、l4 はl1 の2.5倍の値である。このよ
うにして不要な凹点候補点92を削除して残った凸点候
補点91が凸点として認識される。
【0050】同様に、図20(a)の場合は、凹点候補
点92から距離l2 の範囲内に候補点がない場合であ
り、この場合は不要な候補点がないので除去する必要は
ない。図20(b)の場合は、凹点候補点92から距離
3 の範囲内に凸点候補点91と凹点候補点92がこの
順番に並ぶ場合であり、このパターンの場合には凸点候
補点91を削除する。また、図20(c)の場合は、凹
点候補点92から距離l4 の範囲内に凸点候補点91と
凹点候補点92がこの順番で交互に並ぶ場合であり、こ
のパターンの場合には2個の凸点候補点91を削除す
る。このようにして不要な凸点候補点91を削除して残
った凹点候補点92が凹点として認識される。
【0051】なお、図18(a)における凸点66と凹
点67の境界では、レベル“1”の領域74,75が並
ぶため不要な候補点は生じない。図示しないが、凹点と
凸点の境界でもレベル“−1”の領域が並ぶため不要な
候補点は生じない。
【0052】次に、処理(1)と処理(2)を行う凸点
凹点同時抽出部45の構成例について説明する。
【0053】図21は、アナログ信号を用いて処理
(1)と処理(2)を行う凸点凹点同時抽出部45の構
成例を示すブロック図である。この図に示す凸点凹点同
時抽出部45は、比較器44の出力信号である3値化信
号S1を4走査線分遅延するための縦続接続された4つ
の遅延線121〜124を備えている。これらの遅延線
121〜124は、例えばCCDメモリを用いて構成す
ることができる。各遅延線121〜124には、光セン
サ20におけるサンプリングと同じタイミングのサンプ
リングクロックCLが供給され、各遅延線121〜12
4は光センサ20におけるサンプリングに同期して動作
するようになっている。最終段の遅延線124の出力信
号は4走査線分遅延された信号S2となる。
【0054】凸点凹点同時抽出部45は、更に、4つの
一致検出回路125〜128を備えている。一致検出回
路125は信号S2とレベル“−1”の信号である信号
S01とを入力し、信号S2がレベル“−1”のときに
出力信号S3をアクティブにする。一致検出回路126
は信号S1とレベル“1”の信号である信号S10とを
入力し、信号S1がレベル“1”のときに出力信号S4
をアクティブにする。一致検出回路127は信号S2と
レベル“1”の信号である信号S10とを入力し、信号
S2がレベル“1”のときに出力信号S5をアクティブ
にする。一致検出回路128は信号S1とレベル“−
1”の信号である信号S01とを入力し、信号S1がレ
ベル“−1”のときに出力信号S6をアクティブにす
る。一致検出回路125〜128は、例えば2つの入力
信号の差を求める減算器と、この減算器の出力信号が0
(零)近傍の場合にアクティブとなる信号を出力するウ
インドゥコンパレータを用いて構成することができる。
【0055】凸点凹点同時抽出部45は、更に、一致検
出回路125,126の出力信号S3,S4の論理積を
とる論理積回路129と、一致検出回路127,128
の出力信号S5,S6の論理積をとる論理積回路130
とを備えている。論理積回路129の出力信号S7は凸
点候補点であることを示す情報(“+”)となり、論理
積回路130の出力信号S8は凹点候補点であることを
示す情報(“−”)となる。凸点凹点同時抽出部45
は、更に、論理積回路129,130の出力信号S7,
S8を入力し、信号S7がアクティブのときは凸点候補
点であることを示し、信号S8がアクティブのときは凹
点候補点であることを示し、信号S7,S8が共にアク
ティブではないときには特に意味を成さない信号S9を
出力する切換出力回路131を備えている。この切換出
力回路131の出力信号S9が凸点凹点同時抽出部45
の出力信号となる。切換出力回路131は、例えば信号
S7から信号S8を減算する減算器を用いて構成するこ
とができる。この場合、信号S7がアクティブのときは
信号S9は正の値となり凸点候補点であることを示し、
信号S8がアクティブのときは信号S9は負の値となり
凹点候補点であることを示し、信号S7,S8が共にア
クティブではないときには信号S9は0(零)となり特
に意味を成さないことを示す。
【0056】この凸点凹点同時抽出部45では、4つの
遅延線121〜124によって処理(1)の遅延処理を
行う。一致検出回路125,126と論理積回路129
は、信号S2がレベル“−1”で信号S1がレベル
“1”となる部分を抽出して、凸点候補点であることを
示す情報(信号S7)を生成する。一致検出回路12
7,128と論理積回路130は、信号S2がレベル
“1”で信号S1がレベル“−1”となる部分を抽出し
て、凹点候補点であることを示す情報(信号S8)を生
成する。切換出力回路131は、凸点候補点であること
を示す情報と凹点候補点であることを示す情報を信号S
9として出力する。
【0057】凸点凹点同時抽出部45の出力信号S9は
データ転送部22、データ復元部24を介してデータ解
析部25に送られ、このデータ解析部25で前述の処理
(3)と処理(4)が行われ、凸点と凹点が正しく認識
される。
【0058】図22は、ディジタル信号を用いて処理
(1)と処理(2)を行う凸点凹点同時抽出部45の構
成例を示すブロック図である。この図に示す凸点凹点同
時抽出部45は、比較器44の出力信号である3値化信
号S1を2ビットのディジタル信号からなる3値化信号
S1´に変換する符号化回路140を備えている。この
符号化回路140は、例えば、3値化信号S1のレベル
“−1”を2ビットのディジタル信号“01”とし、3
値化信号S1のレベル“0”を2ビットのディジタル信
号“00”とし、3値化信号S1のレベル“1”を2ビ
ットのディジタル信号“10”とする。
【0059】図22に示した凸点凹点同時抽出部45
は、更に、符号化回路140の出力信号であるディジタ
ルの3値化信号S1´を4走査線分遅延するための縦続
接続された4つのシフトレジスタ141〜144を備え
ている。各シフトレジスタ141〜144には、光セン
サ20におけるサンプリングと同じタイミングのサンプ
リングクロックCLが供給され、各シフトレジスタ14
1〜144は光センサ20におけるサンプリングに同期
して動作するようになっている。最終段のシフトレジス
タ144の出力信号は4走査線分遅延されたディジタル
の信号S2´となる。
【0060】図22に示した凸点凹点同時抽出部45
は、更に、4つの一致検出回路145〜148を備えて
いる。一致検出回路145は信号S2´とレベル“−
1”を表す2ビットのディジタル信号“01”である信
号S01´とを入力し、信号S2´がレベル“−1”を
表す場合に出力信号S3´をアクティブにする。一致検
出回路146は信号S1´とレベル“1”を表す2ビッ
トのディジタル信号“10”である信号S10´とを入
力し、信号S1´がレベル“1”を表す場合に出力信号
S4´をアクティブにする。一致検出回路147は信号
S2´とレベル“1”を表す信号S10´とを入力し、
信号S2´がレベル“1”を表す場合に出力信号S5´
をアクティブにする。一致検出回路148は信号S1´
とレベル“−1”を表す信号S01´とを入力し、信号
S1´がレベル“−1”を表す場合に出力信号S6´を
アクティブにする。
【0061】図22に示した凸点凹点同時抽出部45
は、更に、一致検出回路145,146の出力信号S3
´,S4´の論理積をとるアンドゲート149と、一致
検出回路147,148の出力信号S5´,S6´の論
理積をとるアンドゲート150とを備えている。アンド
ゲート149の出力信号S7´は凸点候補点であること
を示す情報(“+”)となり、アンドゲート150の出
力信号S8´は凹点候補点であることを示す情報
(“−”)となる。図22に示した凸点凹点同時抽出部
45では、アンドゲート149の出力信号S7´を上位
ビットとし、アンドゲート150の出力信号S8´を下
位ビットとしたディジタル信号S9´が、凸点候補点で
あることを示す情報と凹点候補点であることを示す情報
を表す信号として出力される。すなわち、アンドゲート
149の出力信号S7´がアクティブのときには信号S
9´は“10”となって凸点候補点であることを示し、
アンドゲート150の出力信号S8´がアクティブのと
きには信号S9´は“01”となって凹点候補点である
ことを示し、信号S7´,S8´が共にアクティブでな
いときには信号S9´は“00”となって特に意味を成
さないことを示す。
【0062】図23は図22における一致検出回路14
5の一例を示すブロック図である。この一致検出回路1
45は、2つの排他的論理和ゲートの出力を否定したゲ
ート(Exclusive−NORゲート:以下、EX
−NORゲートと記す。)151,152を備えてい
る。EX−NORゲート151は、信号S01´の上位
ビットと信号S2´の上位ビットを入力し、両者が一致
する場合に出力をアクティブにする。EX−NORゲー
ト152は、信号S01´の下位ビットと信号S2´の
下位ビットを入力し、両者が一致する場合に出力をアク
ティブにする。一致検出回路145は、更に、EX−N
ORゲート151,152の出力の論理積をとるアンド
ゲート153を備えている。このアンドゲート153の
出力が一致検出回路145の出力信号S3´となる。こ
の一致検出回路145では、2つのEX−NORゲート
151,152によって、上位ビットと下位ビット毎に
信号S01´と信号S2´の一致を検出し、上位ビッ
ト、下位ビット共に一致する場合にアンドゲート153
の出力信号S3´がアクティブになる。なお、図22に
おける他の一致検出回路146〜148も同様に構成す
ることができる。
【0063】図24は図22における一致検出回路14
5〜148の他の例を示すブロック図である。この図に
示す例では、一致検出回路145は信号S2´の上位ビ
ットの否定と信号S2´の下位ビットとの論理積をとる
アンドゲート155で構成され、一致検出回路146は
信号S1´の上位ビットと信号S1´の下位ビットの否
定との論理積をとるアンドゲート156で構成され、一
致検出回路147は信号S2´の上位ビットと信号S2
´の下位ビットの否定との論理積をとるアンドゲート1
57で構成され、一致検出回路148は信号S1´の上
位ビットの否定と信号S1´の下位ビットとの論理積を
とるアンドゲート158で構成されている。アンドゲー
ト155は信号S2´が“01”のときに出力信号S3
´がアクティブとなり、アンドゲート156は信号S1
´が“10”のときに出力信号S4´がアクティブとな
り、アンドゲート157は信号S2´が“10”のとき
に出力信号S5´がアクティブとなり、アンドゲート1
58は信号S1´が“01”のときに出力信号S6´が
アクティブとなる。
【0064】以上説明したように本実施例によれば、凸
点凹点同時抽出部45で凸点候補点であることを示す情
報と凹点候補点であることを示す情報を生成し、データ
解析部25では、この情報に基づいて凸点と凹点を認識
するようにしたので、第1の実施例に比べて、データ解
析部25における処理の負担が軽減される。本実施例の
その他の構成、動作および効果は第1の実施例と同様で
ある。
【0065】なお、本発明は上記各実施例に限定され
ず、例えば光センサはライン状のセンサに限らず、CC
D等を用いて面の情報を得るものでも良い。
【0066】また、本発明の点字書類読み取り装置は、
紙の両面に点字文章が記された点字書類に限らず、紙の
片面に点字文章が記された点字書類の場合にも読み取る
ことができることは言うまでもない。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように本発明の点字書類読
み取り装置によれば、紙における凸点と凹点とを区別し
て認識し、この認識された凸点と凹点の配置に基づい
て、凸点によって構成される点字と凹点によって構成さ
れる点字とを区別して認識するようにしたので、紙の両
面に点字文章が記された点字書類から、両面の点字文章
を一度に読み取ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る点字書類読み取り
装置の概略の構成を示す斜視図である。
【図2】図1における点字スキャナ部と点字認識部の構
成を示すブロック図である。
【図3】図1における光センサの構成を示す説明図であ
る。
【図4】図2における信号処理部の構成を示すブロック
図である。
【図5】図2における光センサの出力信号と信号処理部
の出力信号を示す説明図である。
【図6】図2における信号処理部の出力信号を示す説明
図である。
【図7】紙に記された点字の一例を示す説明図である。
【図8】図2におけるデータ復元部によって復元された
データの一例を示す説明図である。
【図9】図2におけるデータ解析部の動作を示す流れ図
である。
【図10】図2におけるデータ解析部で使用する点字ウ
インドゥの一例を示す説明図である。
【図11】図2におけるデータ解析部で使用する凸点の
判定用のパターンを示す説明図である。
【図12】図2におけるデータ解析部で使用する凸点の
判定用のパターンを示す説明図である。
【図13】図2におけるデータ解析部で使用する凹点の
判定用のパターンを示す説明図である。
【図14】図2におけるデータ解析部で使用する凹点の
判定用のパターンを示す説明図である。
【図15】本発明の第2の実施例に係る点字書類読み取
り装置の点字スキャナ部と点字認識部の構成を示すブロ
ック図である。
【図16】図15における凸点凹点同時抽出部で行う条
件付き論理積の関係を示す説明図である。
【図17】点字の構成を示す説明図である。
【図18】図15における凸点凹点同時抽出部の動作を
説明するための説明図である。
【図19】図15におけるデータ解析部の動作を説明す
るための説明図である。
【図20】図15におけるデータ解析部の動作を説明す
るための説明図である。
【図21】図15における凸点凹点同時抽出部の構成の
一例を示すブロック図である。
【図22】図15における凸点凹点同時抽出部の構成の
他の例を示すブロック図である。
【図23】図22における一致検出回路の構成の一例を
示すブロック図である。
【図24】図22における一致検出回路の構成の他の例
を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 点字スキャナ部 12 点字認識部 13 通信線 16 紙 20 光センサ 21 信号処理部 22 データ転送部 24 データ復元部 25 データ解析部 26 データ変換部 27 仮名文字変換部 31 光源 32 受光素子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 点字書類に光を照射して得られる反射光
    を電気信号に変換する光センサと、 この光センサによって得られた信号に基づいて、点字書
    類における凸点と凹点とを区別して認識する点認識手段
    と、 この点認識手段によって認識された凸点と凹点の配置に
    基づいて、凸点によって構成される点字と凹点によって
    構成される点字とを区別して認識する点字認識手段とを
    備えたことを特徴とする点字書類読み取り装置。
  2. 【請求項2】 前記点字認識手段によって認識された点
    字を文字に変換する変換手段を更に備えたことを特徴と
    する請求項1記載の点字書類読み取り装置。
  3. 【請求項3】 前記光センサは、点字書類に光を照射し
    て得られる反射光を1ライン毎に電気信号に変換するラ
    イン状の受光素子を有することを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の点字書類読み取り装置。
  4. 【請求項4】 前記光センサは、点字書類に対して斜め
    方向より光を照射する光源を有し、前記点認識手段は、
    光センサによって得られた信号のレベルを、点字書類上
    の平坦な部分に対応するレベルと反射光の強度が強いハ
    イライト部分に対応するレベルと反射光の強度が弱いシ
    ャドウ部分に対応するレベルを含む3つ以上の離散的な
    レベルに量子化する量子化手段と、この量子化手段によ
    って量子化されたレベルの空間的な配置のパターンの特
    徴に基づいて凸点と凹点とを認識するパターン認識手段
    とを有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれ
    か1に記載の点字書類読み取り装置。
  5. 【請求項5】 前記パターン認識手段は、前記量子化手
    段によって量子化されたレベルの空間的な配置のパター
    ンからハイライト部分とシャドウ部分とが近接して存在
    している部分を検出し、この検出した部分におけるレベ
    ルの空間的な配置のパターンに応じて凸点と凹点とを認
    識することを特徴とする請求項4記載の点字書類読み取
    り装置。
  6. 【請求項6】 前記パターン認識手段は、前記量子化手
    段の出力信号を所定時間遅延させて量子化手段の原出力
    信号と比較することによって、ハイライト部分に対応す
    るレベルの部分とシャドウ部分に対応するレベルの部分
    とが重なる部分を検出し、この検出した部分の中心点を
    凸点または凹点が存在する可能性のある候補点とし、且
    つ比較した2つの信号のレベルの組み合わせに応じて、
    前記候補点を凸点と予想される凸点候補点と凹点と予想
    される凹点候補点とに区別し、更に両候補点の空間的な
    配置のパターンに基づいて不要な候補点を除去して凸点
    と凹点とを認識することを特徴とする請求項4記載の点
    字書類読み取り装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107204141A (zh) * 2017-07-24 2017-09-26 浙江理工大学 穿戴式盲文阅读设备
US9875670B2 (en) 2010-07-08 2018-01-23 King Abdulaziz City For Science And Technology Braille copy machine using image processing techniques

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