JPH07233799A - ファン - Google Patents

ファン

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Publication number
JPH07233799A
JPH07233799A JP2686194A JP2686194A JPH07233799A JP H07233799 A JPH07233799 A JP H07233799A JP 2686194 A JP2686194 A JP 2686194A JP 2686194 A JP2686194 A JP 2686194A JP H07233799 A JPH07233799 A JP H07233799A
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JP
Japan
Prior art keywords
fan
end side
hub body
piece
axial direction
Prior art date
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Pending
Application number
JP2686194A
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English (en)
Inventor
Mitsuyoshi Ishijima
満義 石嶋
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH07233799A publication Critical patent/JPH07233799A/ja
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 リブのばね特性を保持して高い防振性能を備
えるとともに、リブを折損事故などから保護する構造の
ファンを提供する。 【構成】 回転駆動モ−タの回転駆動軸に取着される中
央部材4と、この中央部材4に一体的に設けられたファ
ンブレ−ド5とを有し、上記中央部材4は、外周面に上
記ファンブレ−ド5が固着される円筒状のハブ本体7
と、このハブ本体7の内面側に設けられ、上記回転駆動
軸が挿入される挿入孔9を有するボス部8と、上記ボス
部8とハブ本体7とを連結するばね特性を有するリブ1
0と、上記ボス部8から突設され、外端部を上記ハブ本
体7の内面近傍に位置させる規制片10と、上記ハブ本
体7の軸方向一端部および他端部の内面に突設され、上
記規制片10と係合することで、この規制片10の軸方
向および周方向の変位を規制する一端側ストッパ14お
よび他端側ストッパ15とを具備する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】このは発明は、例えば熱交換器に
熱交換用の外気を導入するのに用いられる送風機のファ
ンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、空気調和機の室外ユニットに
は、熱交換器に外気を導入するための送風機が設けられ
ている。このような送風機に用いられるファンとして、
例えば、実開昭58−79095号公報に開示されたも
のがある。
【0003】このファンは、いわゆるプロペラファンと
呼ばれる形態をなすもので、駆動モ−タの回転軸に取り
付けられるファンハブと、このファンハブに固定され、
上記回転駆動モ−タが作動することで送風作用を行う複
数枚のファンブレ−ド(羽根)とを有する。
【0004】上記ファンハブは、回転中心軸に沿う方向
の一端側がプレ−トにより閉塞されてなる有底円筒状の
ハブ本体と、このハブ本体の回転中心軸線上に設けられ
駆動モ−タの駆動軸が嵌入される小径円筒状のボス部
と、上記ハブ本体の内面側に設けられこのハブ本体の外
面と上記ボス部とを連結するリブとからなる。
【0005】また、このファンでは、上記ボス部の一部
をゴムで形成し(ゴムボス)、このゴムボスで上記回転
駆動モ−タのトルクむらによって生じる回転励起振動を
吸収し、この振動によって発生するファンブレ−ドおよ
びプロペラファン全体のねじり振動およびこれによる騒
音の発生を防止するようにしている。
【0006】しかし、回転軸の振動を吸収するためのゴ
ムボスは、回転軸に対するすべての方向に柔軟であり、
ファンにアンバランスが生じている場合には、径方向お
よび軸方向にも変位が生じてしまい、回転励起振動を防
止できないばかりかこの振動とは異なる新たな振動を生
じさせてしまうということがある。
【0007】そこで、上記プレ−トにリング状の貫通孔
を設けると共に、上記リブにも、上記貫通孔と連通する
切欠を設け、上記リブにバネ効果を持たせる技術が考案
されている。
【0008】このような構成によれば、リブ自体が回転
方向に対するばねの作用を持ち、半径方向や垂直方向に
対しては強固なままで、回転方向に対してのみ柔軟とな
り、回転励起振動を吸収することができる。そして、上
記リブのばね特性は、リブの幅寸法、切欠部の幅,厚
さ,長さ寸法を適宜選択することにより、最適な状態を
得られることとなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した構
成のファンを回転駆動モ−タの駆動軸に取着する場合に
は、上記回転駆動モ−タの回転軸を上記ファンのボス部
を挿入した後、このボス部から突出した回転軸の先端に
止めねじを締結して固定するようにするのが一般的であ
る。
【0010】しかし、このとき、上記ボス部とハブとを
連結するリブに、運転時には生じないような過大な回転
方向の締め付けトルクが加わり、これによる変形によっ
てリブが破損するおそれがある。
【0011】また、上記ファンを上記回転駆動モ−タに
組み付けてなる製品の輸送中に、この製品を誤って落下
させてしまった場合などにも、上記リブに過大な力およ
び変形が生じ、このリブが破損しやすいということがあ
る。
【0012】さらに、台風など、突風が発生している条
件下で運転すると、ファンが必要以上に高速で回転した
り、ファンブレ−ドなどに撓み変形が生じることがある
が、このときにもリブが折損し易いということがある。
【0013】すなわち、通常運転以外の条件下では、上
記ばね特性を有するリブに強度的な余裕がなく、このリ
ブの折損の起きる可能性が高いという不具合があった。
一方、通常運転においても、より高い防振効果を発揮さ
せるために上記リブをより細い寸法で形成した場合に
は、運転中にこのリブが過大に変形し、破損に至るとい
うことがあり、防振効果の向上には、上記リブの強度上
の制約から一定の限界があるということがあった。この
発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、高い
防振性能を備え、かつ信頼性が高いファンを提供するこ
とを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の手段
は、回転駆動モ−タの回転駆動軸に取着される中央部材
と、この中央部材に一体的に設けられ、上記駆動モ−タ
が作動することにより送風動作を行うファンブレ−ドと
を有するファンにおいて、上記中央部材は、外周面に上
記ファンブレ−ドの基端部が固着される円筒状のハブ本
体と、このハブ本体の内面側に、その中心軸をこのハブ
本体の中心軸に一致させて設けられ、その中心軸線に沿
って上記駆動モ−タの回転軸が挿入される挿入孔を有す
るボス部と、上記ボス部とハブ本体とを連結するばね特
性を有するリブと、上記ボス部から突設され、外端部を
上記ハブ本体の内面近傍に位置させる規制片と、上記ハ
ブ本体に突設され、上記規制片の外端部と係合すること
で、この規制片の軸方向および周方向の変位を規制する
ストッパとを具備することを特徴とするものである。
【0015】第2の手段は、第1の手段のファンにおい
て、上記ストッパは、上記規制片の軸方向の変位を規制
する軸方向規制部と、上記規制片の周方向の変位を規制
する周方向規制部とを具備することを特徴とするもので
ある。
【0016】第3の手段は、第2の手段のファンにおい
て、上記軸方向規制部の内面の上記中心軸からの距離
は、上記規制片の外端面の上記中心軸からの距離と等し
いか、それよりも大きく形成されていることを特徴とす
るものである。
【0017】第4の手段は、第2の手段のファンにおい
て、上記ストッパの少なくとも上記軸方向規制部は、周
方向に沿って上記ハブ本体の軸方向の一端側と他端側と
に互い違いに形成されていることを特徴とするものであ
る。
【0018】第5の手段は、第1の手段のファンにおい
て、上記規制片は、径方向外端部が、軸方向中途部で一
端側と他端側とに2分割され、かつそれらは周方向に沿
ってそれぞれ反対側に折曲されていると共に、上記スト
ッパは、上記ハブ本体の軸方向一端側に設けられ、上記
規制片の一端側の外端部の変位を規制する一端側ストッ
パと、上記ハブ本体の軸方向他端側に設けられ、上記規
制片の他端側の外端部の変位を規制する他端側ストッパ
とを具備することを特徴とするものである。
【0019】
【作用】このような構成によれば、駆動モータの回転駆
動軸からのトルクむらがファンのボス部に伝わっても、
このトルクむらをリブが確実に吸収し、ファンブレード
へは伝わらない。
【0020】また、ファンに所定以上の衝撃およびトル
クがかかっても、上記ストッパおよび規制片が互いに係
合することにより、上記ボス部とハブ本体の相対変位を
規制し、上記リブに過大な応力がかかることはない。こ
のことによりリブの折損事故を防止できる。
【0021】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図1〜図5に基
づいて説明する。図1は、この発明のファン1を示す全
体斜視図である。このファン1は、図に2で示す駆動モ
−タの回転駆動軸3に取着されるようになっている。
【0022】このファン1は、上記駆動モ−タ2の回転
駆動軸3に固着される中央部材4と、この中央部材4の
外周面に所定間隔で形成されこの中央部材4が回転駆動
されることで送風作用を営む4枚のファンブレ−ド5と
を有する。
【0023】上記中央部材4は円筒状のハブ本体7を具
備し、上記ファンブレ−ド5はこのハブ本体7の外周面
にその基部を固着させて設けられている。このハブ本体
7内には、上記回転駆動モ−タ2の回転駆動軸3と連結
される円柱状のボス部8が、その中心軸をこの円筒状の
ハブ本体7の中心軸eに一致させて設けられている。こ
のボス部8の中心軸上には、上記回転駆動軸3が挿入さ
れる挿入孔9が、このボス部8の軸線方向一端面から他
端面に貫通して設けられている。
【0024】なお、この挿入孔9の内周面の一部には、
上記回転駆動軸3の図に3aで示す切欠部と係止して、
この回転駆動軸3との間の回り止めとして機能する平面
部9aが形成されている。
【0025】そして、このボス部8は、図2および図3
(a)に示すように、このボス部8の外周面と上記ハブ
本体7の内周面との間に周方向(回転方向)に60°間
隔で放射状に配設された6本のリブ10によって、この
ハブ本体7に連結されている。
【0026】このリブ10の長さ方向中途部は、図2お
よび図3(b)に示すように、他の部分と比較して幅
(軸方向の長さ)および厚さ(周方向の長さ)が小さく
形成され、かつこの中央部材7の軸方向一端部方向へ凸
なるW状に蛇行して設けられている。
【0027】そして、その凸なる部分には、図に12で
示す遮蔽板が設けられている。この遮蔽板12は、この
中央部材7内を通過しようとする風を遮蔽する機能を有
するもので、その一端面は、上記ボス部8の一端面およ
び上記ハブ本体7の一端面と同一平面上に一致するよう
に設けられている。
【0028】また、上記ボス部8の外面からは、図3
(a)に13で示す6本の規制片が、上記リブ10と周
方向に30°ずれた60°間隔で、放射状に突設されて
いる。
【0029】この規制片13の突端部は、図2および図
3(a)に示すように、軸方向に沿う一端側13aと他
端側13bとがそれぞれ周方向に沿う反対方向に折曲さ
れ略Y字状になるように形成されている。
【0030】そして、上記規制片13の突端部の一端側
13aと他端側13bとに対応する上記ハブ本体7の内
面部位には、それぞれ上記一端側13aと他端側13b
の外端と係合することで、上記規制片13の変位を規制
する一端側ストッパ14と他端側ストッパ15とが設け
られている。
【0031】すなわち、上記一端側ストッパ14と他端
側ストッパ15は、周方向に沿ってのハブ本体7の軸方
向一端および他端とに互い違いに設けられている。この
一端側および他端側ストッパ14、15は、図3(a)
に示すように、横断面L字状に形成され、上記規制片1
3の軸方向の変位を規制する軸方向規制部14a、15
aと、上記規制片13の周方向の変位を規制する周方向
規制部14b、15bとを有する。
【0032】上記軸方向規制部14a、15aは、図3
(c)に示すように、上記規制片13の一端側13aの
一端面および他端側13bの他端面とそれぞれ所定間隔
A1を存して設けられ、上記ボス部8が軸方向に変位し
た場合にこの規制片13の一端側13aあるいは他端側
13bの一端面、他端面と係合して、上記ボス部8の軸
方向への変位を規制するようになっている。
【0033】また、周方向規制部14b、15bは、図
3(a)に示すように、上記規制片13の一端側13a
および他端側13bの側面と周方向にそれぞれ所定間隔
A2を存して設けられ、上記ボス部8が周方向に変位し
た場合に、この規制片13の一端側13aあるいは他端
側13bの側面と係合して上記ボス部8の周方向への変
位を規制するようになっている。
【0034】次に、このファン1の成形について説明す
る。このファン1の上記中央部材4およびファンブレ−
ド5は、型によって構成されるキャビティ内に、溶融あ
るいは軟化した樹脂を射出することにより、一体的に樹
脂形成される。
【0035】具体的には、上記ファン1の中心部材4の
軸方向に沿う一端側に設けられる第1の型と、他端側に
設けられる第2の型とを組み合わせ、キャビティを構成
する。
【0036】このような第1、第2の型によって特に上
記中央部材4を一体成形するための条件として、この中
央部材4を一端側から見た場合と、他端側から見た場合
とで、どちらからも見えない部分すなわち死角となる部
分があってはならないということがある。
【0037】この点、図3(b)、(c)に示すI−I
矢視、II−II矢視から明らかなように、上述したような
死角となる部位がないから、2つの型によって一体成形
することができる。
【0038】なお、この中央部材を成形するにあたり、
最も成形が難しい部分は、規制片13a、13bと上記
ストッパ14、15との近接部分(図に(イ)で示す部
分)である。この部分の成形のみを図4を参照してさら
に詳しく説明する。
【0039】この図に示す規制片の他端側13bの外端
の中心軸eからの距離B1は、上記ストッパ15の軸方
向規制部15aの内面の上記中心軸eからの距離と等し
いか、あるいは前者が後者より若干小さく形成されてい
る。したがって、一端側および他端側からみた場合に死
角となる部分がないから、図に示すような第1の型17
および第2の型18を用いて上記規制片13とストッパ
14、15とを一体成形することができる。
【0040】次に、このようにして形成されたファン1
の作用を説明する。このファン1は、図1に2で示す駆
動モ−タの回転駆動軸3に取り付けられる。このために
は、上記駆動モ−タ2の回転駆動軸3を上記ファン1の
ボス部8の挿入孔9内に挿入する。
【0041】この際、上記回転駆動軸3の周方向に沿う
一部の外面に設けられた切欠部3aを、上記挿入孔9の
平面部9aに対応させつつ、この回転駆動軸3を上記挿
入孔9内に挿入する。このことにより、上記回転駆動軸
3と上記ボス部8は回転方向のずれが生じない状態で組
み合わされる。
【0042】ついで、上記ボス部8の一端面から突出し
た上記回転駆動軸3の先端部3bに止め捩子(図示しな
い)を螺着する。このことで、上記ボス部8は、上記回
転駆動軸3に固定される。
【0043】なお、この捩子止めは、作業者が上記ハブ
本体7を押さえつつ行うが、このことで、このハブ本体
7と上記ボス部8との間に相対的な回転力が発生するこ
ととなる。しかし、この回転力が過大になった場合にで
も、上記規制片13の外端部(13a、13b)が、ス
トッパ14、15の周方向規制部14b、15bと当接
して、上記ボス部8とハブ本体7との間の相対回転を規
制し、上記リブ10の破損を有効に防止するようになっ
ている。
【0044】このような作業によって、上記ファン1
は、上記回転駆動モ−タ2の回転駆動軸3に固定され
る。そして、この回転駆動モ−タ2を作動させることに
より、上記ファン1は回転し、上記ファンブレ−ド5で
例えば空気を圧縮して送風動作を行う。
【0045】次に、運転中における上記ファン1の各部
の作用について説明する。通常運転において、上記回転
駆動モ−タ2の回転駆動軸3からの駆動力は、上記ボス
部8からリブ10を介して上記ハブ本体7に伝達され
る。
【0046】したがって、上記回転駆動モ−タ2にトル
ク変動が発生すると、このことによるトルクむらが上記
ボス部8に伝わり、その力はリブ10を介してハブ本体
7へさらにファンブレ−ド5に伝わろうとする。
【0047】しかし、この場合、上記リブ10はばね特
性を有するため、トルクむらによって回転励起振動が生
じたとしても、各リブ10が主に回転方向に弾性的に変
形することによりこれを吸収でき、ファンブレード5へ
の伝達を阻止して、ファン1のねじり振動を防止するこ
とができるようになっている。
【0048】また、急激なトルク変動が生じた場合にで
も、上記リブ10は、他の部分に比べ十分に細く形成さ
れ、かつW字状に蛇行した状態で形成されているから、
高いばね作用を奏し、励起振動を有効に防止できる。
【0049】さらに、運転中に上記ファン1にアンバラ
ンスによる傾きが生じる場合がある。しかし、上記リブ
10は、従来例で示したゴムと異なり、その構成から回
転方向に変形しやすいが軸方向には変形しずらくなって
おり、また、上記ボス部8の軸方向の変位を規制する規
制片13およびストッパ14、15が設けられている。
【0050】したがって、ファン1にアンバランスによ
る傾きが生じたとしても、回転駆動軸3に対する傾きは
小さく規制され、回転励起振動とは異なる新たな振動を
発生させることもない。また、上記リブ10の破損も防
止することができるということがある。
【0051】なお、仮に組立や運搬過程において、ファ
ン1もしくはこのファンと駆動モ−タ2とによって構成
される送風機ごと誤って落下したりすることにより、あ
るいは突風が発生して、ハブ本体7とボス部8との間に
相対変位が生じることがある。
【0052】しかし、これにより発生する力が所定の値
以上になると、上記規制片13とストッパ14、15と
が係合することにより、ボス部8とハブ本体7の相対変
位が防止され、リブ10に過大な応力がかからないよう
になっている。したがって、上記リブ10の破損による
このファン1の破損を防止することができる。
【0053】なお、前述したように、上記規制片13の
外端面の回転中心軸eからの距離B1と、ストッパ1
4、15の軸方向規制部14a、15aの内面の上記回
転中心軸eからの距離B2は、等しいか、あるいは前者
が若干小さくなるように形成されている。
【0054】しかし、上述した、アンバランスや、落下
や突風に起因するファンの複雑な変形が生じる場合に
は、図4(b)に示すように上記ハブ本体7がボス部8
に対して相対的に傾くことが一般的である。
【0055】このような場合、前者の距離B1が、後者
の距離B2よりも大きくなるので、上記規制片13の一
端側13aおよび他端側13bは上記軸方向規制部14
a、15aに確実に係合するようになる。このことで、
上記ボス部8とハブ本体7の軸方向の変位が規制される
ようになっている。
【0056】次に、このファンの用途について説明す
る。このファンは、例えば、図に示す熱交換器の室外ユ
ニットに用いられる。説明すれば、図5において、20
はユニット本体21を構成する底板であって、この所定
位置に上記ファン1と回転駆動モ−タ2とからなる送風
機Sと、平面視でL字状に形成される熱交換器22と、
他の冷凍サイクル部品23が配置される。
【0057】このような配置をなし据付固定した後、フ
ァンガード24を備えた前面板25および上面板26を
一体にした板体を取付けることにより、室外ユニットが
形成される。
【0058】このような構成において、回転駆動モータ
2を作動させると、上記ファン1が回転し送風動作を行
うことで、上記熱交換器22内に室外空気を導入するこ
とができる。このことで、上記熱交換器22は効率の良
い熱交換動作を行うことができるようになっている。
【0059】以上述べたような構成によれば、以下に説
明する効果がある。第1に、リブ10を細くしかつ蛇行
させたことにより高いばね効果を期待することができ、
上記ファンブレ−ド5の励起振動を有効に防止でき、騒
音の少ない装置を得ることができる。
【0060】このことは、静粛な運転が求められる空気
調和機の室外ユニットにおいて特に有効である。一方、
上記リブ10の過大な変形による破損を防止する規制片
13およびストッパ14、15を設けたので、破損の少
ない信頼性の高い装置を得ることができる。
【0061】第2に、このファン1は、防振のためのリ
ブ10およびこのリブ10の過度の変位を規制するたた
め規制片13およびストッパ14、15を含めたすべて
の部品を一体成形することができから、装置の組み立て
の作業が簡略化でき、また製品のバランスも保つことが
できる。
【0062】一般に、上述したようなリブ10の変位規
制をするためには、規制プレ−トのようなものをハブ本
体7に設ける必要があり、この場合には、中心部材4の
一端側からの見ても他端側から見ても死角となる部分が
生じ、型の構成上、ファン1全体の一体成形を行うこと
ができず、2以上の部品を用いなければならないという
ことがある。
【0063】しかし、この発明は、第1に、上記規制片
13の外端部を軸方向中途部で一端側13aと他端側1
3bとに2分割し、かつそれらを周方向にそてそれぞれ
反対方向に折曲するとともに、それらに対応するよう
に、上記ストッパ14、15を周方向に沿って一端側と
他端側とに互い違いに形成するようにした(一端側スト
ッパ14および他端側ストッパ15)。
【0064】また、第3に、この発明では、上記ファン
1が複雑変形する場合には、上記ボス部8とハブ本体7
が相対的に傾きつつ軸方向に移動することに着目し、上
記規制片13の外端面の中心軸eからの距離B1を上記
ストッパ14、15の軸方向規制部14a、15aの内
面の上記中心軸eからの距離B2よりも等しいか小さく
形成した。
【0065】これらのことにより、死角をなくし、2つ
の型で射出成形を行えるようにした。このことで、ファ
ン1全体が一体成形できるから、組み立ての作業性が向
上する。また、2以上の別部品から構成されるファンの
場合には釣り合いをとる必要があり、バランスを調整す
る作業が必要となるが、この発明のように一体成形品の
場合には、その様な作業は必要ない。
【0066】これらのことにより、より簡単な構成で、
破損の心配の少ない信頼性の高いファンを得ることがで
きる効果がある。また、第4に、上記リブ10の中途部
に遮蔽板12を設けたことで、この中心部材4内を通過
する風を有効に防止でき、送風効果を高めることができ
る。
【0067】すなわち、上記中心部材4内を通過する風
が多くなると、その分上記ファンブレ−ド5により圧縮
される空気の量が少なくなり、送風能力が低減する。し
かし、上記遮蔽板12が存在することで、導入された空
気のほとんどが上記フィンブレ−ド5に導かれ有効に圧
縮されることとなるから送風能力を向上させることが可
能になる。
【0068】なお、この発明は、上述した一実施例に限
定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で
種々変形可能である。例えば、上記一実施例では、上記
規制片13の外端部は、一端側と他端側とに分割されそ
れぞれ反対側に折曲されることによりY字状に形成され
ていたが、この規制片13の外端部の形状は上記一実施
例に限定されるものではなく、第2の実施例として図6
および図7に示すような形状であっても良い。
【0069】この第2の実施例の規制片13の外端部
は、平面視Y字状ではなく、扇状に形成されている。他
の構成は、上記一実施例と同様であり、上記一端側スト
ッパ14と他端側ストッパ15は周方向に沿って互い違
いに形成されている。
【0070】また、上記ストッパの軸方向規制部14
a、15aの内面の中心軸からの距離は、上記扇状の規
制片13の外径と等しいかそれよりも大きく形成されて
いる。このような構成であっても上記一実施例と同様の
効果を得ることができる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるファ
ンは、回転駆動モ−タの回転駆動軸に取着される中央部
材と、この中央部材に一体的に設けられ、上記駆動モ−
タが作動することにより送風動作を行うファンブレ−ド
とを有するファンにおいて、上記中央部材は、外周面に
上記ファンブレ−ドの基端部が固着される円筒状のハブ
本体と、このハブ本体の内面側に、その中心軸をこのハ
ブ本体の中心軸に一致させて設けられ、その中心軸線に
沿って上記駆動モ−タの回転軸が挿入される挿入孔を有
するボス部と、上記ボス部とハブ本体とを連結するばね
特性を有するリブと、上記ボス部から突設され、外端部
を上記ハブ本体の内面近傍に位置させる規制片と、上記
ハブ本体に突設され、上記規制片の外端部と係合するこ
とで、この規制片の軸方向および周方向の変位を規制す
るストッパとを具備し、一体的に成形されるようにした
から、リブのばね特性を保持して高い防振性能を備える
とともに、リブを折損事故などから確実に保護するなど
の効果を奏すると共にたとえアンバランスがあっても、
振動を発生させることがなく、少ない部品点数で高い防
振性能を備えた送風機で、運転騒音の低減を図れ、信頼
性の向上を得るなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す全体斜視図。
【図2】同じく、要部である中心部材を示す一部断面を
有する拡大斜視図。
【図3】同じく、(a)は中心部材の平面図、(b)
は、I−I線に沿う縦断面図、(c)は、II−II線
に沿う縦断面図。
【図4】同じく、(a)は、規制片およびストッパの成
形を示す縦断面図、(b)は、規制片とストッパの係合
状態を示す縦断面図。
【図5】同じく、空気調和機の室外ユニットを分解して
示す斜視図。
【図6】第2の実施例を示す要部の一部断面を有する拡
大斜視図。
【図7】同じく平面図。
【符号の説明】
1…ファン、2…駆動モ−タ、3…回転駆動軸、4…中
央部材、5…ファンブレ−ド、7…ハブ本体、8…ボス
部、9…挿入孔、10…リブ、13…規制片、13a…
一端側、13b…他端側、14…一端側ストッパ(スト
ッパ)、14a…軸方向規制部、14b…周方向規制
部、15…他端側ストッパ(ストッパ)、15a…軸方
向規制部、15b…周方向規制部、e…中心軸。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動モ−タの回転駆動軸に取着され
    る中央部材と、この中央部材に一体的に設けられ、上記
    駆動モ−タが作動することにより送風動作を行うファン
    ブレ−ドとを有するファンにおいて、 上記中央部材は、 外周面に上記ファンブレ−ドの基端部が固着される円筒
    状のハブ本体と、 このハブ本体の内面側に、その中心軸をこのハブ本体の
    中心軸に一致させて設けられ、その中心軸線に沿って上
    記駆動モ−タの回転軸が挿入される挿入孔を有するボス
    部と、 上記ボス部とハブ本体とを連結するばね特性を有するリ
    ブと、 上記ボス部から突設され、外端部を上記ハブ本体の内面
    近傍に位置させる規制片と、 上記ハブ本体に突設され、上記規制片の外端部と係合す
    ることで、この規制片の軸方向および周方向の変位を規
    制するストッパとを具備することを特徴とするファン。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のファンにおいて、 上記ストッパは、 上記規制片の軸方向の変位を規制する軸方向規制部と上
    記規制片の周方向の変位を規制する周方向規制部とを具
    備することを特徴とするファン。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のファンにおいて、 上記軸方向規制部の内面の上記中心軸からの距離は、上
    記規制片の外端面の上記中心軸からの距離と等しいか、
    それよりも大きく形成されていることを特徴とするファ
    ン。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のファンにおいて、 上記ストッパの少なくとも上記軸方向規制部は、 周方向に沿って上記ハブ本体の軸方向の一端側と他端側
    とに互い違いに形成されていることを特徴とするファ
    ン。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のファンにおいて、 上記規制片は、 径方向外端部が、軸方向中途部で一端側と他端側とに2
    分割され、かつそれらは周方向に沿ってそれぞれ反対側
    に折曲されていると共に、 上記ストッパは、 上記ハブ本体の軸方向一端側に設けられ、上記規制片の
    一端側の外端部の変位を規制する一端側ストッパと、 上記ハブ本体の軸方向他端側に設けられ、上記規制片の
    他端側の外端部の変位を規制する他端側ストッパとを具
    備することを特徴とするファン。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100680285B1 (ko) * 2003-04-29 2007-02-12 주식회사 캄코 비틀림 없는 팬허브를 구비한 자동차 엔진냉각팬 조립체

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100680285B1 (ko) * 2003-04-29 2007-02-12 주식회사 캄코 비틀림 없는 팬허브를 구비한 자동차 엔진냉각팬 조립체

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