JPH0723367U

JPH0723367U - シール印刷物およびシール印刷物の抜型構造

Info

Publication number: JPH0723367U
Application number: JP5605793U
Authority: JP
Inventors: 嘉宗桝田
Original assignee: 株式会社山梨シール印刷
Priority date: 1993-09-21
Filing date: 1993-09-21
Publication date: 1995-04-25

Abstract

(57)【要約】（修正有）【構成】１）それぞれミシン目５を形成して切り離し可
能とした台紙３と、この台紙上に貼付された切り離し可
能な粘着シールとからなるシール印刷物１であり、上記
ミシン目が粘着シール側においてより簡単な切り離し構
造としてなることを特徴とするシール印刷物。２）台紙と、この台紙上に貼付された粘着シールとから
なるシール印刷物に、それぞれミシン目の刃数を異にす
る別々の抜型を圧入することにより、上記シール印刷物
の台紙と粘着シールとにそれぞれ異なるサイズのミシン
目を形成することを特徴とするシール印刷物の抜型構
造。【効果】表のシール部分と裏の台紙とをそれぞれミシン
の刃数を違えた別々の抜型で圧入するので、ミシンの切
れ具合をそれぞれに変えることができ、得たシール印刷
物が横裂けもなく、またきれいな切断面が得られるよう
になった。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、サービススタンプ等のシール印刷物およびそのシール印刷物の抜型構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、サービススタンプ等のシール印刷物においては、水溶性の糊を塗布した通称ガム紙という切手と同様な用紙を使用するものが多い。

【０００３】しかしながらこの方式のスタンプは、消費者がこれを他の手帳などへ貼る場合、たいてい舌でなめて糊をぬらして貼ることとなるため、特に若い主婦層には不人気であった。

【０００４】なぜなら、このスタンプの製造および流通の段階で衛生管理が厳密になされておらず、また衛生管理のための法規制もないために極めて不衛生であることが推測されるからである。さらに湿気によってカールしたり、水溶性の糊がベタベタするという問題点があった。

【０００５】そこで最近は粘着式のサービススタンプが登場してきたが、この粘着式のサービススタンプ等のシール印刷物においてはミシン目の入れ方に工夫がなされておらず、次のような問題点が発生している。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

すなわち、従来のミシン目入りの粘着シールはシール部分１１と台紙（セパレータ）１２部分を同一の抜型で同時に圧入してミシン目１３を有する構造とすることが通例であった。その場合、ミシン目１３部分において切断しようとすると、図４（イ）のようにミシン刃で切断されていない止め１４の部分は引きちぎる形でむしられるため、きれいな切断面が得られず外観が低下してしまう。

【０００７】また、裏の台紙１２と表のシール部分１１とを同時に切断する形なのでこの切断にかなりの力を必要とし、場合によっては図４（ロ）のように表のシール部分１１の横裂けが出てしまうことがあった。

【０００８】この考案のシール印刷物およびシール印刷物の抜型構造は従来例の上記欠点を解消しようとするもので、得たシール印刷物が横裂けもなく、またきれいな切断面が得られるとともに、表のシール部分と裏の台紙とをそれぞれミシンの刃数を違えた別々の抜型で圧入するので、ミシンの切れ具合をそれぞれに変えることができるシール印刷物およびシール印刷物の抜型構造を提供しようとするものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

この考案のシール印刷物は、それぞれミシン目を形成して切り離し可能とした台紙と、この台紙上に貼付された切り離し可能な粘着シールとからなるシール印刷物であり、上記ミシン目が粘着シール側においてより簡単な切り離し構造としてなることを特徴とするものである。

【００１０】またこの考案のシール印刷物の抜型構造は、台紙と、この台紙上に貼付された粘着シールとからなるシール印刷物に、それぞれミシン目の刃数を異にする別々の抜型を圧入することにより、上記シール印刷物の台紙と粘着シールとにそれぞれ異なるサイズのミシン目を形成することを特徴とするものである。

【００１１】

【作用】

この考案のシール印刷物の抜型構造によれば、表のシール部分と裏の台紙とをそれぞれミシンの刃数を違えた別々の抜型で圧入するので、ミシンの切れ具合をそれぞれに変えることができ、得たシール印刷物が横裂けもなく、またきれいな切断面が得られるようになった。

【００１２】

【実施例】

以下、この考案のシール印刷物およびシール印刷物の抜型構造の実施例を、図面に基いて説明する。

【００１３】図１において、１はシール印刷物で、このシール印刷物１は表のシール部分２と裏の台紙３とで構成されている。そしてシール部分２と台紙３とは、それぞれ異なる刃数のミシン刃４，４’を圧入することによって、止めの部分６の間隔が違うミシン目５がそれぞれ形成されている。７はミシン刃４，４’の不連続箇所で、この位置に止めの部分６が形成される。

【００１４】得たシール印刷物１は図２（イ）のように、台紙３側のミシン目５が細かく、図２（ロ）のように、シール部分２側のミシン目５が大まかになるよう作成されている。したがってシール印刷物１は、シール部分２側を１枚づつ剥して貼るのではなく、まとめてブロックとして貼ることができる。すなわち、シール部分２側のミシン目５の止めの部分６を少なく（例えば１箇所）しておけば、図３のように剥すことにより、ほとんどきれいな切断面で、しかもブロックとして台紙３から剥して貼ることができる。

【００１５】もちろん、シール部分２を台紙３とともに切断する場合にも、シール部分２側のミシン目５の止めの部分６が少ないのであまり力を加えないで切断することができる。

【００１６】なお、上記シール部分２側のミシン目５をまったく止めの部分６のない完全切断することができるものとすれば、これと台紙３側のミシン目５とを対峙させることにより、シール部分２をきれいな切断を有するものとすることができる。

【００１７】

【考案の効果】

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係るシール印刷物およびシール印刷
物の抜型構造の１実施例を示す断面図である。

【図２】それぞれ（イ）は台紙３の、（ロ）はシール部
分２のミシン目５を示す平面図である。

【図３】シール部分２を台紙３部分から剥す状態の斜視
図である。

【図４】従来のシール印刷物の切断状態を示し、（イ）
は止めの部分が引きちぎる形でむしられた例、（ロ）は
表のシール部分が横裂けを起こした例を示す平面図であ
る。

【符号の説明】

１シール印刷物２シール部分３台紙４，４’ ミシン刃５ミシン目６止めの部分７不連続箇所

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】それぞれミシン目を形成して切り離し可
能とした台紙と、この台紙上に貼付された切り離し可能
な粘着シールとからなるシール印刷物であり、上記ミシ
ン目が粘着シール側においてより簡単な切り離し構造と
してなることを特徴とするシール印刷物。
【請求項２】台紙と、この台紙上に貼付された粘着シ
ールとからなるシール印刷物に、それぞれミシン目の刃
数を異にする別々の抜型を圧入することにより、上記シ
ール印刷物の台紙と粘着シールとにそれぞれ異なるサイ
ズのミシン目を形成することを特徴とするシール印刷物
の抜型構造。