JPH07231966A - ティーアップ装置 - Google Patents

ティーアップ装置

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Publication number
JPH07231966A
JPH07231966A JP2557494A JP2557494A JPH07231966A JP H07231966 A JPH07231966 A JP H07231966A JP 2557494 A JP2557494 A JP 2557494A JP 2557494 A JP2557494 A JP 2557494A JP H07231966 A JPH07231966 A JP H07231966A
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JP
Japan
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tee
ball
shutter
roller
guide
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Application number
JP2557494A
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English (en)
Inventor
Hideaki Toba
秀明 鳥羽
Hiroaki Saito
弘明 斉藤
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Nihon Den Netsu Keiki Co Ltd
Original Assignee
Nihon Den Netsu Keiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ティーアップのインターバルタイムを短く
し、誤動作がなく、高耐久性と低コストのティーアップ
装置を実現する。 【構成】 ボール1を載置したティー3を基台4に取り
付け、ティー3の上下の移動方向を案内するガイドレー
ル25と、このガイドレール25に沿って上下するロー
ラガイド28と、ローラガイド28内を移動するローラ
23を取り付けた旋回アーム22と、旋回アーム22を
回転せしめるモータ16とからなるティー上下駆動部2
1と、ティー3の基準位置を検出する回転検知部と、テ
ィー3上のボール1の有無を検出するティー上ボール検
出部と、ボール1を供給する第1,第2のボール案内路
6A,6Bと、ボール1をティー3に供給する第1,第
2のシャッタ32,33と、これらを作動する第1,第
2のカム35,36とからなるボール順送り部31とを
具備することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴルフ練習場において
打撃練習をする際の支援装置として、ゴルフボールを自
動的にティーの上に載置するティーアップ装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ボールを載置したティーを上昇させてボ
ールを供給するティーアップ装置の従来の技術について
説明する。なお、以下では下記5件の公報を従来技術の
説明に用いる。
【0003】 実公平4−11746号公報の技術(公知例1という) 特公平5−46831号公報の技術(公知例2という) 実開平5−15979号公報の技術(公知例3という) 特開平5−64672号公報の技術(公知例4という) 実開平5−18559号公報の技術(公知例5という) 例えば公知例1の技術は、ティーを送りネジ機構によっ
て上下動させ、該送りネジの回転数によりティーの高さ
を調節できるように構成した技術である。
【0004】また、公知例2の技術は、支柱に沿って上
下動可能なティーを、上下方向に移動するベルトで移動
させる技術である。
【0005】また、公知例3の技術は、ティー用の昇降
レバーとボール供給用の供給レバーをカム機構で交互に
昇降させてティーの上昇と下降およびボール供給の一連
の動作を行う機構であり、ティー昇降レバーの支点位置
をステッピングモータの回転角度で調節してティーの高
さの調節を可能とした技術である。
【0006】また、公知例4中に記載されたティーアッ
プ技術は、駆動円板の周縁に固定したピン部材でティー
の上昇駆動を行う機構であり、円板はモータで駆動する
技術である。
【0007】さらに、公知例5中に記載されたティー上
のボール検出技術は、ボールに光を照射してその反射光
の有無によってティー上のボールの有無を検出する所謂
反射型光学センサを用いる技術である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの従来
技術には次のような問題があった。
【0009】公知例1の技術は、ティーを送りネジ機構
によって上下動させるが故に、ティーの上下動速度が遅
くなり易い。上下動速度を速めるためには送りネジのネ
ジピッチを大きくするか、または、同一のネジピッチで
あっても送りネジの回転速度を速める必要がある。しか
しこれらのことは、ティーの高さ調節の精度を低下させ
る原因となる。すなわち、公知例1においては、ティー
の上下動速度を速めること、すなわちティーアップに要
するインターバルタイム、ひいては打撃練習者の待ち時
間を短くすることとティーの高さ調節の精度を高めるこ
ととを両立させることが困難である。
【0010】また、公知例2の技術は、ティーを取り付
けてある昇降体とベルトを直接に接続してティーの上下
動駆動を行う構成であるので、ベルトの昇降体接続部分
に駆動応力が集中し、その結果としてベルトの損傷・破
損を生じ易くなり耐久力が低下する問題がある。
【0011】また、公知例3の技術は、ティーの高さを
調節するための専用モータが必要であり、また、ティー
昇降用モータおよび前記ティー高さ調節用モータの駆動
制御装置が必要となり、結果的に当該装置が大型化する
とともに部品コストが高くなり該装置の製造コストが高
くなる問題がある。
【0012】また、公知例4中に記載されたティーアッ
プ技術では、ティーを取り付けた昇降台の上昇位置をス
トッパーで規制し、ティー自体の高さ調節はネジ機構に
よって手動で調節する機構であるので、打撃練習者がテ
ィーの高さ調節を容易に行うことが困難である。
【0013】さらに、公知例5中に記載されたティー上
のボール検出技術は、センサが発射する光が打撃練習者
の足やクラブ等のボール以外の物に当って反射した際に
も作動し、結果として誤動作を生ずる問題がある。
【0014】本発明の目的は、ティーアップのインター
バルタイムを短くすることと、ティーの高さ調節を高精
度でしかも容易に行えるようにすることとを両立させる
とともに、誤動作がなく、高耐久性と低いコストのティ
ーアップ装置を実現することによって、フレンドリィな
打撃練習環境を提供できるようにすることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、ティーを取り
付けた基台と、この基台が取り付けられその長手方向が
ティーの上下の移動方向と交差する方向に取り付けられ
たローラガイドと、このローラガイドの上下の移動方向
を案内するガイドレールと、このローラガイド内を摺接
移動するローラを備え、旋回によりローラガイドを上下
に移動させる旋回アームと、この旋回アームを回転せし
めるモータとからなるティー上下動駆動部と、旋回アー
ムの旋回位置からボールが載置されたティーの指定高さ
を設定するためティーの基準位置を検出する回転検出部
と、ティー上のボールの有無を検出するティー上ボール
検出部と、予め決めた所定の下降位置に位置するティー
にボールを案内するとともに、ティーに向かって出口が
位置するように下降傾斜して設けたボール案内路と、こ
のボール案内路に対し、ボール案内路の出口側の位置に
設けた第1のシャッタと、この第1のシャッタより上流
側の位置にほぼボール1個分の間隔を隔てて設けた第2
のシャッタと、ティー上ボール検出部でティー上からボ
ールがなくなったことを検出したとき、旋回アームの旋
回に同期して下降したティーが予め決めた所定の下降位
置に戻る直前に第1のシャッタが開く位相に配設した第
1のカムと、ティーが所定の下降位置に戻った位置で第
2のシャッタが開く位相に配設した第2のカムとからな
るボール順送り部と、を具備したものである。
【0016】また、モータはステッピングモータを使用
したものである。
【0017】さらに、ティー上ボール検出部はティー上
のボールの有無をボールの有無による重量差で検出する
ものである。
【0018】
【作用】ティーの上下の移動方向はガイドレールによっ
て案内される。また、ティーの上下動駆動は前記ティー
が取り付けられた基台に設けたローラガイドをモータに
よって旋回駆動される旋回アームで回転するティー上下
駆動部によって行われるので、移動方向について精度の
高い再現性が得られるとともに、ティー移動速度の高速
化が可能である。
【0019】そして、旋回アームの旋回位置を検出する
回転検出部によって旋回アームの旋回位置を求めること
ができるので、旋回位置すなわちモータの回転角度によ
ってボールが載置されたティーの指定高さ位置を一義的
に制御し設定することができる。
【0020】また、ティー上ボール検出部でティー上か
らボールがなくなったことを検出したとき旋回するアー
ムの旋回に同期してティーが下降し、第1,第2カムの
回動により開閉する第1,第2のシャッタからなるボー
ル順送り部によって、予め決めた所定の下降位置に位置
するティー上にボールを1個ずつ順送りに供給すること
ができる。
【0021】また、ステッピングモータを使用すること
により、ステッピングモータの回転角度によってティー
の高さを調節することができる。すなわち、ステッピン
グモータを駆動するパルス数によってティーの高さを調
節することができる。
【0022】さらに、ティー上のボールの有無をボール
の重さで検出できるティー上ボール検出部によって、ボ
ールの有無を誤りなく確実に検出することが可能であ
る。
【0023】
【実施例】図1〜図3は本発明の一実施例を示すもの
で、図1はティーアップ装置の要部を示す平面図で、テ
ィーが上下動する方向の上側から見た図である。図2は
図1を矢印A方向から見た側面図で、図1に示す筐体の
側面と、ボール案内板の図示を省略してある。図3は図
1,2のティー上下動駆動部を示す斜視図である。
【0024】図1,図2において、1はゴルフボール
(以下単にボールという)、2はティーアップ装置の全
体を示す。3はティー、4は前記ティー3の基台、5は
筐体、6はボール案内路の全体を示し、上流側の第1の
ボール案内路6A、下流側の第2のボール案内路6Bの
部分に分けて順次形成されている。7は前記第1のボー
ル案内路6Aから第2のボール案内路6Bへボール1を
送り出す透孔、8は前記第2のボール案内路6Bからテ
ィー3上へボール1を送り出す出口、9は前記出口8か
らのボール1をティー3上へ載置せしめるための案内板
である。
【0025】11は前記ティーアップ装置2を駆動せし
める駆動部、12は第1の駆動軸、13は第2の駆動
軸、14はプーリ、15はベルトで、例えば回転による
ベルト15のスリップを防止し、同速,同期回転させる
ためタイミングベルトが使用される。16はモータで、
例えばステッピングモータが使用される。17は軸受、
18は支柱を示す。
【0026】21はティー上下動駆動部で、図3にその
詳細を示す。図1〜図3において、22は前記第1の駆
動軸12に固着された旋回アーム、23はローラ、24
はローラ軸、25はガイドレール、26は支柱、27は
スライダ、28はローラガイドである。また、31はボ
ール順送り部で、その構成の詳細は図5により後述す
る。
【0027】このように第1の駆動軸12によってティ
ー3の上下駆動を行い、第2の駆動軸13によってボー
ル順送り部31の駆動、すなわちシャッタ機構の開閉駆
動を行う構成であり、これら第1,第2の駆動軸12,
13はプーリ14とタイミングベルト15によって同
速,同期回転させ、駆動用のモータ16としてステッピ
ングモータを使用した構成である。したがって、各駆動
軸12,13の回転角度をステッピングモータ16を駆
動するパルス数によって制御し調節することができる。
【0028】そして、第1の駆動軸12には旋回アーム
22の基部22aが固着されており、旋回アーム22の
先端部22bの位置に摺接用部材としてローラ23を設
ける。一方、ティー3の移動方向を案内するガイドレー
ル25は、ティー3の移動方向が筐体5の底部に対して
鉛直方向を向くように支柱26に取り付け、ガイドレー
ル25にはこれに摺動するスライダ27を嵌合する。ま
た、スライダ27には、断面が「コ」の字状でローラ2
3の摺接部材すなわちローラガイド28をその長手方向
がティー3の移動方向(鉛直方向)と交差する方向(水
平方向)に設け、さらに、ティー3を取り付けた基台4
をローラガイド28に設けてある。
【0029】一方、ボール1をティー3に案内するため
の第2のボールの案内路6Bをティー3側へ向けて下降
傾斜するように設ける。なお、本実施例ではティー3の
位置が最も低くなる位置をティー3のホームポジション
とし、これを基準位置としている。併せて、このホーム
ポジションにおいてティー3にボール1を載置する構成
とし、そのため、ホームポジションに向けて第2のボー
ル案内路6Bの出口8を位置させるように構成する。
【0030】また、第2のボール案内路6Bの出口8側
に設けたボール順送り部31は第1のシャッタ32と、
この第1のシャッタ32とおおむねボール1の1個分の
間隔を隔てた上流側に設けた第2のシャッタ33とから
なる。すなわち、ボール1の転動を第1,第2のシャッ
タ32,33の開閉によって制御する構成である。な
お、第1,第2のシャッタ32,33はシャッタ軸34
を中心にして回動し開閉動作を行う構成であり、第2の
駆動軸13に設けた第1のカム35と第2のカム36と
によって、それぞれ第1のシャッタ32と第2のシャッ
タ33を開閉する。また、第3のカム37は第1のボー
ル案内路6Aを加振し、ボール1が詰まるのを防止する
ために設けられている。
【0031】次にティーの上下動の動作について説明す
る。
【0032】第1の駆動軸12に設けた旋回アーム22
の先端部22b側位置のローラ23は、第1の駆動軸1
2の回転によってローラ23が転動しながらローラガイ
ド28内を摺動するので、スライダ27とガイドレール
25によりローラガイド28がそれにつれて上下動し、
このローラガイド28に固設した基台4とこの基台4に
突設されたティー3は上下方向に正確に移動する。
【0033】図4は、ティー3の動作説明図である。
【0034】すなわち、実線で示す位置Iは旋回アーム
22の先端部22bが第1の駆動軸12に対し下方へ向
いている場合であり、この状態ではティー3は最も低い
位置に位置している。なお、第1の駆動軸12が回転す
ると、ローラガイド28の上下動に合わせてティー3も
上下動する。そして、旋回アーム22が矢印B→C→D
方向に回転することによって、ローラガイド28とティ
ー3も実線で示すIの位置から二点鎖線で示すII,I
IIの位置に移動し、再びIの位置に戻る。
【0035】図5(a),(b)はボール順送り部31
を示す図で、図5(a)は斜視図、図5(b)はカムの
位相を説明する図で、図5(a)を矢印E方向から見た
図である。
【0036】すなわち、シャッタ軸34を中心として回
動する第1,第2のシャッタ32,33は、その回動に
よってスリット6Ba,6Bbに入り込んで第2のボー
ル案内路6Bの開閉を行い、開閉駆動はそれぞれ第1,
第2のカム35,36によって行う構成である。なお、
図5(a)はティー3がホームポジションに位置してい
る場合の態様を図示しており、第1のシャッタ32は閉
じ、第2のシャッタ33は開いている。そして、この状
態における第1,第2のカム35,36の位相が図5
(b)に示してある。また、第2の駆動軸13は第1の
駆動軸12と同速,同期回転するので、ティー3の位置
と第1,第2のシャッタ32,33の開閉動作は同期す
る。
【0037】他方、第1,第2のシャッタ32,33は
各ねじりばね38の付勢力によってスリット6Ba,6
Bbに入り込む方向に構成してある。
【0038】また、81は供給ボール検出部で、第1の
シャッタ32と第2のシャッタ33の間で、第2のボー
ル案内路6B部分にはボール検出用の透孔39を形成
し、供給すべきボール1の有無を反射型の光学センサ8
2で検出する構成となっている。すなわち、供給ボール
検出信号SA の有無により、供給すべきボール1の有無
を判定する。
【0039】図6(a),(b),(c)は、ボール順
送り部31の作動説明図である。
【0040】すなわち、図6(a)のようにティー3が
ホームポジションに位置している場合には、第1のシャ
ッタ32は閉じ、第2のシャッタ33は開いている。し
たがって、第2のボール案内路6Bを転動するボール1
は第1のシャッタ32まで転動前進して整列する。
【0041】次に、図6(b)のようにティー3が上昇
し始めると第2のシャッタ33が閉じ、第1のシャッタ
32と第2のシャッタ33との間にボール1が1個取り
込まれる。
【0042】次いで、ボール1が練習打撃によってティ
ー3上からなくなるとティー3は下降し、図(c)のよ
うにホームポジションの直前で第1のシャッタ32が開
き、最も前方に位置するボール1が転動し始める。そし
て、ティー3がホームポジションに位置する時に図6
(a)のようにボール1がティー3上に載置される。そ
して、ティー3がホームポジションに位置する時は、第
1のシャッタ32は閉じ、第2のシャッタ33が開く。
【0043】このように第1,第2シャッタ32,33
の開閉タイミングを決める、つまりティー3の位置に対
する第1,第2のカムの35,36の位相を決める。な
お、図1にも示すように、第2のボール案内路6Bの出
口8のティー周囲にはボール案内板9を設けてあるの
で、転動するボール1は確実にティー3の上に載置され
る。
【0044】図7は、第1のボール案内路6Aの加振装
置41を示す斜視図である。
【0045】なお、図7の例は、ボール供給部としてホ
ッパ42を使用した場合を例示している。
【0046】すなわち、ホッパ42内のボール1はホッ
パ42の下の第1のボール案内路6Aを転動・流下し、
最終的にボール供給孔7から第2のボール案内路6Bへ
導き、ボール1を整列・供給する構成である。
【0047】一方、ホッパ42の下方の第1のボール案
内路6Aには支点軸43を設け、他方、第1のボール案
内路6Aのボール供給孔7側に第3のカム37が設けて
あり、第1のボール案内路6Aを押し上げて加振する構
成である。すなわち、加振によってボール1の詰まりを
防止できる。
【0048】なお、第1のボール案内路6Aも、ボール
供給孔7側へ向けて下降傾斜させて設ける。
【0049】図8は、ティー上下動駆動部21に旋回ア
ーム22の旋回位置を検出する回転検出部51,53を
備えた2つの例を示す斜視図である。
【0050】すなわち、第1の例として回転検出部51
は第1の駆動軸12に回転エンコーダ52を設けたもの
である。この回転エンコーダ52としては、回転変移角
度のみを検出するセンサ、回転位置の絶対番地(位置)
を検出するセンサ、予め決めた特定の回転角度のみを検
出するセンサ、等々を使用し、回転信号SN を検出する
ことができる。なお、これらのセンサとしては、光学型
および磁気型のいずれであってもよい。そして、回転位
置の絶対番地を検出するセンサ以外のセンサを使用する
場合には、原点を検出する必要がある。その場合を第2
の例として以下に説明する。
【0051】第2の例として回転検出部53は旋回アー
ム22の先端22bに検出片54を設け、この検出片5
4の位置を反射型の光学センサ55でホーム信号SB
して検出する構成である。なお、図8においては、ティ
ー3がホームポジションに位置している場合にその位置
を検出できるように光学センサ55の配設位置を決めて
いる。
【0052】図8に例示する回転エンコーダ52として
回転変移角度のみを検出するセンサを使用した場合、光
学センサ55を併用することで、第1の駆動軸12の回
転角度ひいてはローラ23の原点位置(ホームポジショ
ン)からの旋回位置を特定することができるようにな
る。
【0053】図1のモータ16として、ステッピングモ
ータを使用する場合は、モータ16の回転角度を駆動パ
ルス数によってオープン制御することが可能であるの
で、回転エンコーダ52に回転変移角度のみを検出する
センサや予め決めた特定の回転角度のみを検出するセン
サを用いることができる。回転角度の絶対番地が検出で
きるセンサを使用する場合には、直流モータあるいは交
流モータをサーボ駆動し、さらにブレーキ駆動やブレー
キ機構を併用した場合に有効である。すなわち、これら
のモータは回転角度のオープン制御を行うことができな
いこと、およびモータの停止時に静止トルクを大きく採
ることが困難で、該モータ単独では回転子を静止するこ
とが困難であるためである。
【0054】図9(a),(b)は、ティー上ボール検
出部の一例を説明する側面図で、図9(a)はティー3
上にボール1が載置されていない場合、(b)はティー
3上にボール1が載置された場合を示す図である。
【0055】すなわち、ティー上ボール検出部61はテ
ィー3をティー台座62に取り付け、ティー台座62と
ティー3の基台4との間にばね63を介在させた機構で
あり、ボール1の重量でティー台座62の位置が上下に
移動することを反射型の光学センサ67で検出する構成
である。なお、ティー台座62には検出片64を設け、
検出片64の位置を光学センサ67で検出する構成とし
ている。
【0056】つまり、ティー3の四角形の基台4の四隅
にはスライドピン66を摺動可能に嵌合する孔65を設
け、これに挿通したスライドピン66にばね63を通し
て四角形のティー台座62にねじにより固定する構造で
ある。なお、ティー台座62も四角形を形成し、基台4
と対面する側に検出片64を設ける構成である。
【0057】したがって、ティー3上にボールが載置さ
れると図9(a)から図9(b)のようにボール1の重
さでティー台座62が下降し、検出片64も下降してテ
ィー3の基台4に当接する。すなわち、この検出片64
の下降を光学センサ67で検出し、ボール検出信号SW
を送出することで、ボール1の有無を検出・判断するこ
とができる。
【0058】図10は、ティー上ボール検出部の他の例
を示す図である。
【0059】すなわち、ティー上ボール検出部68はテ
ィー3をティー台座62に取り付け、ティー台座62と
ティー3の基台4との間に圧力トランスデューサ69を
設けた構成であり、圧力トランスデューサ69としては
半導体型の圧力センサが小型・軽量で優れている。
【0060】なお、これらセンサからの圧力(電圧)信
号SS は微小であるので増幅部71で増幅した後、コン
パレータ部72で基準信号(電圧)と比較してボールの
有無を判定したボール検出信号SC を出力する構成であ
る。
【0061】この構成によれば、本発明は従来、ティー
3上にボール1を光学センサで検知するものにおいては
ゴルフクラブ等がティー3上に接近したときにボールが
載置されているという誤動作の発生がない。
【0062】図11は、制御装置系の構成を示すブロッ
ク図である。
【0063】本制御装置91は、モータ16としてステ
ッピングモータを使用し、ステッピングモータ16の回
転駆動パルス数によってオープン制御する構成である。
また、旋回するローラ位置ひいてはティー位置のセンシ
ング機構としては図8の回転検出部53の機構を使用
し、ティー上ボール検出部61としては図9の機構を使
用する構成とする。もちろん、上記構成例以外の構成で
あってもかまわない。
【0064】すなわち、ステッピングモータ16を駆動
部で電力駆動し、この駆動部は制御部93からの駆動信
号NP でパルス駆動する。一方、制御部93はマイクロ
コンピュータシステムやプログラマブルコントローラ等
で構成する。もちろん、これらがソフトウェア上で実現
する機能をワイヤードロジックを用いて構成してもよ
い。
【0065】他方、供給ボール検出部81の供給ボール
検出信号SA ,ティー上ボール検出部61のボール検出
信号SW 、およびローラ23の位置すなわちティー3の
ホームポジションを特定する回転検出部51のホーム信
号SB を前記制御部93に入力するとともに、ティー3
の高さを指定するためのティー高さ入力部92の指定高
信号SH も制御部93に入力する構成である。
【0066】なお、ティー高さ入力部92としては、例
えば、バイナリコード出力型のロータリー型ディジタル
スイッチや、ポテンションメータで分圧した電圧をA/
Dコンバータで変換してバイナリー信号を出力する構
成,キーボード等々で、使用者の好みに応じた値を入力
させて用いる。
【0067】また、ボール無し表示部95はランプ等か
らなる表示器で構成する。
【0068】図12は、制御装置の制御手順を示すフロ
ーチャートである。
【0069】すなわち、ステップS1で供給ボール検出
信号SA を入力,参照して供給ボールの有無を判断し、
供給するボール1がなければステップS2に移行してそ
の旨を表示する。供給すべきボール1があればステップ
S3へ移行し、ボール検出信号SB を参照してティー3
上にボール1があるか否かを判断し、ボール1があれば
そのままステップS3で待機する。しかし、ボール1が
なければステップS4へ移行し、ティー3の指定高信号
H を入力する。
【0070】その後ステップS5に移行し、指定された
ティー3の高さに対応するステップ数を求める。このス
テップ数は、ティー3がホームポジションに位置してい
る位置から指定された高さまで到達するのに必要となる
ステッピングモータ16のステップ数であり、マイクロ
コンピュータシステムのメモリに予め記憶させたデータ
テーブルを参照して導出する。なお、本実施例では、ス
テッピングモータ16の回転角度とティー3の高さとの
間には正弦関数で表される関係がある。したがって、正
弦関数テーブルを使用することで、指定されたティー3
の高さから必要となるステッピングモータ16の駆動パ
ルス数を導出することができる。
【0071】次にステップS6に移行し、ステッピング
モータ16の回転駆動を開始する。続いてステップS7
でティー3がホームポジションに到達するまで待機し、
ホームポジションに到達したらステップS8に移行し、
ステップS5で求めたステップ数だけ引き続きステッピ
ングモータ16を駆動したら該ステッピングモータ16
を停止させ、ステップS1に移行する。そして、供給さ
れるボール1の有無を判定しステップS3へ移行する。
すなわち、ティー3は所定の高さに上昇して停止し、該
ティー3上のボール1が打撃されるまでそのままの状態
を保つ。
【0072】なお、ステップS6からステップS7の間
では、カム機構によってティー3上にボール1が自動的
に載置される。また、ステップS1からステップS8の
一連の動作の間に、図7の第1のボール案内路6Aが加
振装置41によって加振される。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ティーを
取り付けた基台と、この基台が取り付けられ、その長手
方向がティーの上下の移動方向と交差する方向に取り付
けられたローラガイドと、このローラガイドの上下の移
動方向を案内するガイドレールと、このローラガイド内
を摺動移動するローラを備え旋回によりローラガイドを
上下に移動させる旋回アームと、この旋回アームを回転
せしめるモータと、からなるティー上下動駆動部と、旋
回アームの旋回位置からボールが載置されたティーの指
定高さを設定するためティーの基準位置を検出する回転
検出部と、ティー上のボールの有無を検出するティー上
ボール検出部と、予め決めた所定の下降位置に位置する
ティーにボールを案内するとともに、ティーに向かって
出口が位置するように下降傾斜して設けたボール案内路
と、このボール案内路に対し、ボール案内路の出口側の
位置に設けた第1のシャッタと、この第1のシャッタよ
り上流側の位置にほぼボール1個分の間隔を隔てて設け
た第2のシャッタと、ティー上ボール検出部でティー上
からボールがなくなったことを検出したとき、旋回アー
ムの旋回に同期して下降したティーが予め決めた所定の
下降位置に戻る直前に第1のシャッタが開く位相に配設
した第1のカムと、ティーが所定の下降位置に戻った位
置で第2のシャッタが開く位相に配設した第2のカムと
からなるボール順送り部とを具備したので、ティーアッ
プに要するインターバルタイムの高速化、ティーアップ
軌跡の再現性の高さ、ティー高さの優れた調節性と高い
位置決め精度,誤動作の解消を1台のモータによる簡単
で堅牢な機構で実現することができる。
【0074】その結果、フレンドリィな打撃練習環境を
低コストで確保できる。
【0075】また、ステッピングモータの使用により供
給するパルス数の調整のみで駆動できるため簡単な構成
でティーの高さ設定等を高精度にかつ容易に行うことが
できる。
【0076】さらに、ティー上ボール検出部はティー上
のボールの有無をボールの有無による重量差で検出する
ので、ティー上のボールの有無が誤りなく確実にでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す平面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図1のティー上下動駆動部を示す斜視図であ
る。
【図4】ティーの動作説明図である。
【図5】ボール順送り部を示す図である。
【図6】ボール順送り部の動作説明図である。
【図7】第1のボール案内路の加振装置を示す斜視図で
ある。
【図8】ティー上下動駆動部に旋回アームの回転検出部
を備えた例を示す斜視図である。
【図9】ティー上ボール検出部の一例を示す側面図であ
る。
【図10】ティー上ボール検出部の他の例を示す側面図
である。
【図11】制御装置系の構成を示すブロック図である。
【図12】制御装置の制御手順を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 ボール 2 ティーアップ装置 3 ティー 4 基台 6 ボール案内路 6A 第1のボール案内路 6B 第2のボール案内路 16 モータ 21 ティー上下動駆動部 22 旋回アーム 23 ローラ 25 ガイドレール 27 スライダ 28 ローラガイド 31 ボール順送り部 32 第1のシャッタ 33 第2のシャッタ 35 第1のカム 36 第2のカム 51 回転検出部 53 回転検出部 61 ティー上ボール検出部 68 ティー上ボール検出部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボールを載置したティーを所定位置まで
    上昇させて打撃用のボールを供給し、打撃により前記ボ
    ールが前記ティー上からなくなったときに前記ティーが
    下降し、前記ボールを前記ティー上に載置する動作を繰
    り返すティーアップ装置であって、 前記ティーを取り付けた基台と、この基台が取り付けら
    れその長手方向が前記ティーの上下の移動方向と交差す
    る方向に取り付けられたローラガイドと、このローラガ
    イドの上下の移動方向を案内するガイドレールと、前記
    ローラガイド内を摺接移動するローラを備え旋回により
    前記ローラガイドを上下に移動させる旋回アームと、こ
    の旋回アームを回転せしめるモータとからなるティー上
    下駆動部と、 前記旋回アームの旋回位置から前記ボールが載置された
    前記ティーの指定高さを設定するため前記ティーの基準
    位置を検出する回転検出部と、 前記ティー上の前記ボールの有無を検出するティー上ボ
    ール検出部と、 予め決めた所定の下降位置に位置する前記ティーに前記
    ボールを案内するとともに、前記ティーに向かって出口
    が位置するように下降傾斜して設けたボール案内路と、 このボール案内路に対し、前記ボール案内路の出口側の
    位置に設けた第1のシャッタと、この第1のシャッタよ
    り上流側の位置にほぼ前記ボール1個分の間隔を隔てて
    設けた第2のシャッタと、前記ティー上ボール検出部で
    前記ティー上から前記ボールがなくなったことを検出し
    たとき、前記旋回アームの旋回に同期して下降した前記
    ティーが、前記予め決めた所定の下降位置に戻る直前に
    前記第1のシャッタが開く位相に配設した第1のカム
    と、前記ティーが前記所定の下降位置に戻った位置で前
    記第2のシャッタが開く位相に配設した第2のカムとか
    らなるボール順送り部と、を具備したことを特徴とする
    ティーアップ装置。
  2. 【請求項2】 モータはステッピングモータであるこ
    と、を特徴する請求項1記載のティーアップ装置。
  3. 【請求項3】 ティー上ボール検出部はティー上のボー
    ルの有無を前記ボールの有無による重量差で検出するこ
    と、を特徴とする請求項1または請求項2記載のティー
    アップ装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001200930A (ja) * 1999-11-23 2001-07-27 Campagnolo Spa 自転車用ギアシフト装置

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JP2001200930A (ja) * 1999-11-23 2001-07-27 Campagnolo Spa 自転車用ギアシフト装置

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