JPH0723180B2 - 耐薬品性シートライニングタンク - Google Patents

耐薬品性シートライニングタンク

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JPH0723180B2
JPH0723180B2 JP2227817A JP22781790A JPH0723180B2 JP H0723180 B2 JPH0723180 B2 JP H0723180B2 JP 2227817 A JP2227817 A JP 2227817A JP 22781790 A JP22781790 A JP 22781790A JP H0723180 B2 JPH0723180 B2 JP H0723180B2
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tank
sheet
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vacuum
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正文 福本
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日進ケミカル工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、種々の薬品の貯槽、真空タンク、真空乾燥容
器、減圧反応容器等に使用される耐薬品性シートライニ
ングタンクに関する。
(従来技術とその課題) 一般に、各種薬品や溶剤等の腐蝕性液剤を取扱うタンク
においては、タンク内壁を腐蝕から保護するために内壁
全面にポリ塩化ビニル、ゴム、ポリテトラフルオロエチ
レン等の耐薬品性材料からなるシートライニングが施さ
れている。しかるに、タンク内への溶剤導入を真空吸引
によって行ったり、該タンクを真空タンク、真空乾燥容
器、減圧反応容器等として用いる等、内部を減圧状態と
する用途においては、真空吸引力によってライニングシ
ートの接着界面が剥離し、ライニングシートが部分的に
内側へ膨らんだり、広範囲に剥離して使用不能になると
いった事態が多々発生している。
そこで上記の対策として、従来では、耐薬品性シートを
タンク内壁に接着しないか、あるいは全面接着せずに要
所要所で部分的に接着すると共に、タンク外缶に多数の
吸引孔を開設し、タンク内を減圧する際に同時に該吸引
孔からも吸引してシートの内外の圧力をバランスさせる
ことにより、シートを緊張状態に保持する手段が採用さ
れている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記従来の圧力バランス手段では、吸引
孔による吸引力が該吸引孔の極く近傍にしか及ばないた
め、充分な効果が得られず、吸引孔から離れた部分でシ
ートの膨らみを生じたり、更には部分接着したものでは
接着部分まで剥離するといった事態を完全には阻止でき
ず、また何らかの要因で外側の圧力低下をきたした場合
に一挙にシートが内側へ崩れ込んで使用不能になるとい
う問題があった。
本発明は、上述の事情に鑑み、内部を減圧状態として使
用するタンクとして、極めて簡単な構成により、減圧下
でのライニングシートの剥離を確実に阻止でき、信頼性
および耐久性に優れ、高真空を要する用途にも充分に適
用できる耐薬品性シートライニングタンクを提供するこ
とを目的としている。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成する手段として、本発明の耐薬品性シー
トライニングタンクは、タンク外缶の内側に、多数の貫
通孔を全面にほぼ均等に設けた金属板からなる内缶が配
設され、該内缶の内面全面に耐薬品性シートが接着さ
れ、且つ外缶の要所に内外缶の界面に開口した吸引口が
形成されてなる構成を採用したものである。
(作用) タンク外缶の内側全域に沿って金属性内缶を接着するこ
となく重合配設することによって内外缶の界面間には必
然的に微小な間隙が発生している。
したがって外缶に設けた吸引口より真空吸引すると、こ
の吸引力は内外缶の間隙を通して内缶の全面に設けた多
数の貫通孔に及び、これら貫通孔を通して耐薬品性のラ
イニングシートが全体的にタンク内面側つまり外側へ引
き付けられる。従って、タンク内を減圧する際に吸引口
からの吸引によって従来と同様にライニングシートの内
外の圧力をバランスさせることができるが、この場合に
は該シートが内缶の内面全面に接着されているため、上
記吸引口からの吸引力と接着力とが合してタンク内の減
圧に抗する強度が非常に大きくなり、該減圧によるシー
トの剥離を完全に防止できると共に、シートの外側の吸
引力が何らかの要因で多小低下しても容易には剥離せ
ず、更には外側の吸引が真空ポンプの故障等で停止して
もシートが一挙に内側へ崩れ込むといった事態は回避さ
れる。
(実施例) 以下、本発明をヌッチェ(減圧濾過漏斗)用真空タンク
に適用した実施例につき、図面を参照しつつ説明する。
第1図において、1は支脚1aを介して竪形に設置された
タンク本体であり、その上部にはマンホール2、空気抜
口3、液入口4、エアブレーク口5等が、底部には液抜
き口6がそれぞれ付設されると共に、複数の吸引口7が
周面の要所に設けられている。そして、タンク本体1
は、ステンレス鋼製の外缶8(厚さ4mm程度)の内側に
内缶9が要所のスポット溶接により固設され、更に該内
缶9の内面にライニングシート10が貼着されている。
第2図で示すように、内缶9は、ステンレス鋼製パンチ
ングメタルからなり、全面に均等に穿設された多数の貫
通孔9aを有しており、外缶8との間に間隙tを有してい
る。またライニングシート10は、外面側にガラスクロス
10aを埋設したポリテトラフルオロエチレン(テフロ
ン)シートからなり、ゴム系の架橋型接着剤によって内
缶9の内面全面に貼着されている。なお、ライニングシ
ート10のガラスクロス10aは、該シート10の内缶9に対
する接着性を向上させると共に、該シート10自体の伸縮
性低減と強度増大の機能を果たす。また、外缶8と内缶
9とのスポット溶接は、一部の貫通孔9aを利用して第2
図の11で示すように該貫通孔9aを埋める形で行われてい
る。
しかして、吸引口7は、内外缶9,8の界面に開口して間
隙tに連通しており、外缶8の外部に突設した筒形の接
続口7aに吸引パイプのアダプター12を螺入接続するよう
になされている。
上記構成の真空タンク1では、液入口4を図示しないヌ
ッチェに接続し、空気抜口3より真空吸引して内部を減
圧することにより、該ヌッチェに吸引力を作用させて減
圧濾過を行い、その濾液を液入口4より内部に引き込む
が、この内部減圧に際して各吸引口7からも真空吸引を
行う。すなわち吸引口7からの吸引により、吸引力が間
隙tを通して内缶9の各貫通孔9aに及び、ライニングシ
ート10が外側へ引き付けられてタンク1内の減圧による
内側への引張り力に抗するため、タンク稼動中に該シー
ト10が内缶から剥離して内側へ部分的に膨らんだり崩れ
込むといった事態は未然に回避される。しかして、この
場合、シート10が内缶9の内面全面に接着されているた
め、上記の剥離防止作用は吸引力と接着力が合して強力
なものとなり、また真空ポンプの不調あるいは故障等の
何らかの要因で吸引口7からの吸引が低下または停止し
ても、シート10が一挙に内側へ崩れ込む恐れがないこと
から、余裕をもって稼動停止や真空ポンプの交換等の所
要の措置を構じることが可能である。なお、吸引口7か
らの吸引による減圧は、タンクの内部減圧と同等もしく
は若干上回る程度に設定すればよい。
ところで、上記実施例ではヌッチェ用真空タンクを例示
したが、本発明は、他の用途に用いられる真空タンク、
各種液体の貯槽、種々の物品の減圧貯槽、真空乾燥容
器、減圧反応容器等、内部を減圧して使用する様々な耐
薬品性シートライニングタンクにも同様に使用可能であ
る。また内外缶の材質、ライニングシートの耐薬品性材
料の細部構成についても適宜設計変更可能である。
(発明の効果) 本発明によれば、内部を減圧にして使用する耐薬品性シ
ートライニングタンクとして、稼動中の内部減圧による
ライニングシートの剥離を確実に阻止でき、該剥離によ
るタンク内側への膨らみや崩れ込みを生じる恐れがなく
信頼性および耐久性に優れ、高真空を要する用途にも充
分に適用可能であり、しかも構造的に簡素で製作容易な
ものを提供できる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の一実施例を示す真空タンクの半断面正
面図、第2図は第1図の仮想線円II内の拡大図である。 1……真空タンク、7……吸引口、8……外缶、9……
内缶、9a……貫通孔、10……ライニングシート。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タンク外缶の内側に、多数の貫通孔を全面
    にほぼ均等に設けた金属板からなる内缶が配設され、該
    内缶の内面全面に耐薬品性シートが接着され、且つ外缶
    の要所に内外缶の界面に開口した吸引口が形成されてな
    る耐薬品性シートライニングタンク。
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