JPH07231415A - 転動体およびその転動体を使用する回転台 - Google Patents
転動体およびその転動体を使用する回転台Info
- Publication number
- JPH07231415A JPH07231415A JP4486494A JP4486494A JPH07231415A JP H07231415 A JPH07231415 A JP H07231415A JP 4486494 A JP4486494 A JP 4486494A JP 4486494 A JP4486494 A JP 4486494A JP H07231415 A JPH07231415 A JP H07231415A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- trochanter
- diameter portion
- rolling element
- large diameter
- holding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 回転構造部の厚さ寸法を小さくでき、低コス
トで提供する。 【構成】 転動体2 は、同軸的に大径部10と小径部11を
有する複数個の転子5 と、円環状に形成されその周方向
に間隔を隔てて転子を保持した複数の転子保持部19を有
する転子保持体6 とからなり、転子保持部が、転子を軸
線の方向が転子保持体の半径方向となる状態で転動可能
に保持しており、円環状の転子保持体のなす面に平行で
且つ転子の中心軸線を通る中間平面に対し一方の側で転
子の小径部に当接した第1当接部及び他方の側で転子の
大径部を挟むように大径部に少なくとも2箇所で当接す
る第2当接部で構成されている。転子保持体が、円弧状
に形成されたもの。転子が、両側に大径部を有しその間
に小径部を有するもの。回転台1 は、基台3 と、前記転
動体を介して回動可能に設けられている回動部4 とを具
備する。回動部を回転駆動する駆動部36を設けたもの。
トで提供する。 【構成】 転動体2 は、同軸的に大径部10と小径部11を
有する複数個の転子5 と、円環状に形成されその周方向
に間隔を隔てて転子を保持した複数の転子保持部19を有
する転子保持体6 とからなり、転子保持部が、転子を軸
線の方向が転子保持体の半径方向となる状態で転動可能
に保持しており、円環状の転子保持体のなす面に平行で
且つ転子の中心軸線を通る中間平面に対し一方の側で転
子の小径部に当接した第1当接部及び他方の側で転子の
大径部を挟むように大径部に少なくとも2箇所で当接す
る第2当接部で構成されている。転子保持体が、円弧状
に形成されたもの。転子が、両側に大径部を有しその間
に小径部を有するもの。回転台1 は、基台3 と、前記転
動体を介して回動可能に設けられている回動部4 とを具
備する。回動部を回転駆動する駆動部36を設けたもの。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回動部の上側にテレビ
受信機やスピーカ等のように方向調節を必要とするもの
を載置し、あるいは回動部をテレビ受信機等のキャビネ
ットに一体に形成してテレビ受信機等を回動部とともに
回動させて方向を変える回転台及びこの回転台に使用す
る転動体に関する。
受信機やスピーカ等のように方向調節を必要とするもの
を載置し、あるいは回動部をテレビ受信機等のキャビネ
ットに一体に形成してテレビ受信機等を回動部とともに
回動させて方向を変える回転台及びこの回転台に使用す
る転動体に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の回転台の転動体には、スラスト
軸受型のものを使用するのが一般的である。そして、そ
の軸受に作用する荷重があまり大きいものではないか
ら、金属のほかに、軽量である点、大量生産性に優れて
いる点等で合成樹脂材料を使用することが多い。この種
の回転台には、例えば図14(a)、(b)に示すよう
に、基台91と転子92と回動部93とを備えたものが
ある。基台1は円板状であり、その周縁に沿う上面には
上方に開口する1対の溝94を有する軸受95が複数個
突設されている。但し、同図には1個の軸受95を表し
てある。この軸受95には転子92の中心の両側に突設
した軸96が嵌め込まれており、これによって軸受95
が転子92を回動自在に保持している。そして、これら
転子92の上側には円板状の回動部93が載置されてお
り、この回動部93の下面側に転子92の上部が当接し
ている。回動部93は、全ての転子92を通る所定の円
の周方向に沿って回動可能なように、中心部の下面に突
出した凸部(図示せず)とが嵌合している。図15
(a)は、他の転動体104の平面図である。この転動
体104は、厚みの薄い円板105に放射状に複数の長
孔106を設け、各長孔106に夫々ころ107を回動
自在に嵌入してある。図15(b)は、この長孔106
のS−S断面図であり、長孔106の内面はころ107
の直径よりも少し大きい円筒の内周壁の部分で形成され
ている。
軸受型のものを使用するのが一般的である。そして、そ
の軸受に作用する荷重があまり大きいものではないか
ら、金属のほかに、軽量である点、大量生産性に優れて
いる点等で合成樹脂材料を使用することが多い。この種
の回転台には、例えば図14(a)、(b)に示すよう
に、基台91と転子92と回動部93とを備えたものが
ある。基台1は円板状であり、その周縁に沿う上面には
上方に開口する1対の溝94を有する軸受95が複数個
突設されている。但し、同図には1個の軸受95を表し
てある。この軸受95には転子92の中心の両側に突設
した軸96が嵌め込まれており、これによって軸受95
が転子92を回動自在に保持している。そして、これら
転子92の上側には円板状の回動部93が載置されてお
り、この回動部93の下面側に転子92の上部が当接し
ている。回動部93は、全ての転子92を通る所定の円
の周方向に沿って回動可能なように、中心部の下面に突
出した凸部(図示せず)とが嵌合している。図15
(a)は、他の転動体104の平面図である。この転動
体104は、厚みの薄い円板105に放射状に複数の長
孔106を設け、各長孔106に夫々ころ107を回動
自在に嵌入してある。図15(b)は、この長孔106
のS−S断面図であり、長孔106の内面はころ107
の直径よりも少し大きい円筒の内周壁の部分で形成され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図14の回転
台では、複数の転子92が夫々軸受95によって支持さ
れているので、例えば基台91を形成するための金型を
製作するとき、その基台91の金型ごとに多数の軸受9
5を形成するための加工を施す必要があり、その手間と
費用が嵩み、更に軸受95と転子92の構成からして、
回転台としたときに回転構造部の占める上下方向の厚さ
寸法が大きすぎるという問題がある。また、図15の転
動体104は、回転構造部の厚さ寸法を小さくできる
が、支持させるテレビ受信機等の大きさおよび重量に応
じて異なる形状の円板105を製作する必要があり、こ
の場合、転動体104とその金型を製作する手間と費用
が嵩み、しかも長孔106の内面の成形が困難であると
いう問題がある。本発明は、回転構造部の厚さ寸法をで
きるだけ小さくすると共に従来よりも低コストで生産で
きる転動体及びその転動体を使用した回転台を提供する
ことを目的とする。
台では、複数の転子92が夫々軸受95によって支持さ
れているので、例えば基台91を形成するための金型を
製作するとき、その基台91の金型ごとに多数の軸受9
5を形成するための加工を施す必要があり、その手間と
費用が嵩み、更に軸受95と転子92の構成からして、
回転台としたときに回転構造部の占める上下方向の厚さ
寸法が大きすぎるという問題がある。また、図15の転
動体104は、回転構造部の厚さ寸法を小さくできる
が、支持させるテレビ受信機等の大きさおよび重量に応
じて異なる形状の円板105を製作する必要があり、こ
の場合、転動体104とその金型を製作する手間と費用
が嵩み、しかも長孔106の内面の成形が困難であると
いう問題がある。本発明は、回転構造部の厚さ寸法をで
きるだけ小さくすると共に従来よりも低コストで生産で
きる転動体及びその転動体を使用した回転台を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の転動体は、同軸
的に大径部と小径部を有する複数個の転子と、円環状に
形成されその周方向に間隔を隔てて前記転子を保持した
複数の転子保持部を有する転子保持体とからなり、前記
転子保持部が、前記転子を軸線の方向が前記円環状の転
子保持体の半径方向となる状態で転動可能に保持してお
り、前記円環状の転子保持体のなす面に平行で且つ転子
の中心軸線を通る中間平面に対し一方の側で前記各転子
の小径部に当接した第1当接部及び他方の側で前記各転
子の大径部を挟むように大径部に少なくとも2箇所で当
接する第2当接部で構成されている。このような転動体
は、前記円環状の転子保持体を周方向に分割形成した円
弧状であってもよく、その分割状態に形成した転子保持
体を連結して円環状としてもよい。
的に大径部と小径部を有する複数個の転子と、円環状に
形成されその周方向に間隔を隔てて前記転子を保持した
複数の転子保持部を有する転子保持体とからなり、前記
転子保持部が、前記転子を軸線の方向が前記円環状の転
子保持体の半径方向となる状態で転動可能に保持してお
り、前記円環状の転子保持体のなす面に平行で且つ転子
の中心軸線を通る中間平面に対し一方の側で前記各転子
の小径部に当接した第1当接部及び他方の側で前記各転
子の大径部を挟むように大径部に少なくとも2箇所で当
接する第2当接部で構成されている。このような転動体
は、前記円環状の転子保持体を周方向に分割形成した円
弧状であってもよく、その分割状態に形成した転子保持
体を連結して円環状としてもよい。
【0005】前記転動体において、前記転子は、両側に
前記大径部を有しその大径部の間に前記小径部を有する
ものであるものとするのがよい。両側の大径部は生産コ
ストを低くしたいときは等しい外径としてもよい。ま
た、転子の転動の際の滑りを少なくしたいときは、前記
転子の両側の大径部の前記転子保持体の半径方向内側に
配置されるものが、外側に配置されるものよりも前記半
径方向の位置の差による1回転当たりの転動距離の差に
相当する分だけ小さい外径に形成されているものとする
のがよい。この場合、双方の大径部の外周は一連のテー
パー面に外接するように、短円筒状周面、テーパー周
面、あるいは夫々に中太の周面等とするのがよい。ま
た、前記転動体において、前記転子は、両側に前記小径
部を有しその小径部の間に前記大径部を有するものであ
るものとするのがよい。
前記大径部を有しその大径部の間に前記小径部を有する
ものであるものとするのがよい。両側の大径部は生産コ
ストを低くしたいときは等しい外径としてもよい。ま
た、転子の転動の際の滑りを少なくしたいときは、前記
転子の両側の大径部の前記転子保持体の半径方向内側に
配置されるものが、外側に配置されるものよりも前記半
径方向の位置の差による1回転当たりの転動距離の差に
相当する分だけ小さい外径に形成されているものとする
のがよい。この場合、双方の大径部の外周は一連のテー
パー面に外接するように、短円筒状周面、テーパー周
面、あるいは夫々に中太の周面等とするのがよい。ま
た、前記転動体において、前記転子は、両側に前記小径
部を有しその小径部の間に前記大径部を有するものであ
るものとするのがよい。
【0006】前記転動体において、前記転子保持体は、
前記大径部と小径部の半径寸法差よりも小さい厚さ寸法
で弾性を有し且つ塑性変形可能な板状材料により前記転
子の軸方向長さに対応する幅寸法で前記円環状に形成さ
れ、前記転子保持部が、第1当接部を前記転子の小径部
の長さ寸法に対応する幅で残し、第2当接部を先端側が
接近して相対向するように対をなす舌片状に切り起こし
た形に形成され、その対向する舌片状間に前記大径部を
挟持させると共に前記小径部を第1当接部に当接させる
ことにより転子を保持しているものとするのがよい。
前記大径部と小径部の半径寸法差よりも小さい厚さ寸法
で弾性を有し且つ塑性変形可能な板状材料により前記転
子の軸方向長さに対応する幅寸法で前記円環状に形成さ
れ、前記転子保持部が、第1当接部を前記転子の小径部
の長さ寸法に対応する幅で残し、第2当接部を先端側が
接近して相対向するように対をなす舌片状に切り起こし
た形に形成され、その対向する舌片状間に前記大径部を
挟持させると共に前記小径部を第1当接部に当接させる
ことにより転子を保持しているものとするのがよい。
【0007】本発明の回転台は、基台と、この基台の上
側に前記転動体を介して回動可能に設けられている回動
部とを具備し、前記基台と回動部の少なくとも一方の側
に転動体設置溝を設け、その溝に設置された転動体の前
記転子が大径部の外周で前記基台と前記回動部に接して
転動するように構成されていることを特徴とする。この
回転台において、前記回動部の回動のためのガイドを前
記転動体の近くの基台に設け、そのガイドに案内される
被案内部を回動部に設けるのがよい。また、この回転台
において、前記回動部を電動機が所定のトルク以下のト
ルクを伝達しその所定のトルクを越えるトルクは伝達し
ないようにするトルク制限手段を介して回転駆動する構
成の駆動部を設けるのがよい。また、前記ガイドを設け
た回転台において、前記基台と回動部が所定の回動範囲
内で回動中心軸線方向の相対的な変位に対して前記ガイ
ドのガイド状態を維持するように係合部を設け、前記所
定の回動範囲内で前記回動部の回動を規制するストッパ
ーを設けたものとするのがよい。
側に前記転動体を介して回動可能に設けられている回動
部とを具備し、前記基台と回動部の少なくとも一方の側
に転動体設置溝を設け、その溝に設置された転動体の前
記転子が大径部の外周で前記基台と前記回動部に接して
転動するように構成されていることを特徴とする。この
回転台において、前記回動部の回動のためのガイドを前
記転動体の近くの基台に設け、そのガイドに案内される
被案内部を回動部に設けるのがよい。また、この回転台
において、前記回動部を電動機が所定のトルク以下のト
ルクを伝達しその所定のトルクを越えるトルクは伝達し
ないようにするトルク制限手段を介して回転駆動する構
成の駆動部を設けるのがよい。また、前記ガイドを設け
た回転台において、前記基台と回動部が所定の回動範囲
内で回動中心軸線方向の相対的な変位に対して前記ガイ
ドのガイド状態を維持するように係合部を設け、前記所
定の回動範囲内で前記回動部の回動を規制するストッパ
ーを設けたものとするのがよい。
【0008】
【作用】本発明の転動体は、大径部と小径部を有する転
子を使用し、転子保持体の転子保持部が、円環状又は円
弧状の転子保持体のなす面に平行で且つ転子の中心軸線
を通る中間平面に対し一方の側で前記各転子の小径部に
当接した第1当接部及び他方の側で前記各転子の大径部
を挟むように大径部に少なくとも2箇所で当接する第2
当接部で構成されているから、転子保持体の厚さ寸法を
転子の大径部の直径よりもやや小さい厚さの範囲内に確
実に収めることができる。すなわち、第1当接部は転子
の大径部と小径部の段差の範囲内に収まるように中間平
面の片側で外接していればよいから、また第2当接部は
中間平面に対して反対側で大径部を挟むように2箇所で
当接するから、転子を軸方向に見て第1当接部が小径部
を下側から上向きに支持しているとすれば、第2当接部
は大径部に両側から斜め下向きに当接しており、転子が
3箇所で支持された状態であり、これによって転子は転
子保持体に保持され、保持体の下方にも上方にも大径部
外周の一部を突出させることができる。従って、転子保
持体に転子を保持させた転動体は、上下の平面間に介在
させたとき、大径部の周面の部分で上下の面に当接し、
転子は転動可能であるから、上下平面の相対的な回動を
可能にする。また、円環状又は円弧状の半径方向幅寸法
は転子の軸方向の長さに略等しいかやや小さい寸法に形
成できる。従って、前記上下平面の一方若しくは双方に
円環状又は円弧状の溝を設けて溝内に設置して用いるこ
とができる。
子を使用し、転子保持体の転子保持部が、円環状又は円
弧状の転子保持体のなす面に平行で且つ転子の中心軸線
を通る中間平面に対し一方の側で前記各転子の小径部に
当接した第1当接部及び他方の側で前記各転子の大径部
を挟むように大径部に少なくとも2箇所で当接する第2
当接部で構成されているから、転子保持体の厚さ寸法を
転子の大径部の直径よりもやや小さい厚さの範囲内に確
実に収めることができる。すなわち、第1当接部は転子
の大径部と小径部の段差の範囲内に収まるように中間平
面の片側で外接していればよいから、また第2当接部は
中間平面に対して反対側で大径部を挟むように2箇所で
当接するから、転子を軸方向に見て第1当接部が小径部
を下側から上向きに支持しているとすれば、第2当接部
は大径部に両側から斜め下向きに当接しており、転子が
3箇所で支持された状態であり、これによって転子は転
子保持体に保持され、保持体の下方にも上方にも大径部
外周の一部を突出させることができる。従って、転子保
持体に転子を保持させた転動体は、上下の平面間に介在
させたとき、大径部の周面の部分で上下の面に当接し、
転子は転動可能であるから、上下平面の相対的な回動を
可能にする。また、円環状又は円弧状の半径方向幅寸法
は転子の軸方向の長さに略等しいかやや小さい寸法に形
成できる。従って、前記上下平面の一方若しくは双方に
円環状又は円弧状の溝を設けて溝内に設置して用いるこ
とができる。
【0009】転動体を、円弧状に形成したものは、連結
すれば円環状になるから、転子保持体を板状材料で形成
する場合には始めから円環状に形成するよりは円弧状に
する方が材料取りの点で無駄が少ない。従って、円弧状
に分割形成したものを連結して円環状としても、あるい
は単独で円環状のものとしてもよい。前記転動体の転子
は、大径部と小径部とは軸方向に位置が異なり、第1当
接部と第2当接部とでは転子を支持する支持作用力の方
向が中間平面に対し大略反対向きであるから、仮に1個
の大径部と1個の小径部では転子に転倒モーメントを生
じる傾向となり、転子保持状態が安定し難いが、転子を
両側に前記大径部を有しその大径部の間に小径部を有す
るものとし、又は、両側に小径部を有しその小径部の間
に大径部を有するものとして、このような転子の小径部
及び大径部の夫々に対応する第1、第2当接部を設ける
と、前者では転子の軸方向中間部を第1当接部で支持
し、軸方向両側を第2当接部で保持するから、後者では
逆に転子の軸方向両側を第1当接部で支持し、軸方向中
間部を第2当接部で保持するから、いずれも転子保持の
状態が安定する。前記転動体において、前記転子の両側
の大径部外径に外径差を形成したものは、転動時に転動
面との間にスリップを生じ難いようにしたものである。
すれば円環状になるから、転子保持体を板状材料で形成
する場合には始めから円環状に形成するよりは円弧状に
する方が材料取りの点で無駄が少ない。従って、円弧状
に分割形成したものを連結して円環状としても、あるい
は単独で円環状のものとしてもよい。前記転動体の転子
は、大径部と小径部とは軸方向に位置が異なり、第1当
接部と第2当接部とでは転子を支持する支持作用力の方
向が中間平面に対し大略反対向きであるから、仮に1個
の大径部と1個の小径部では転子に転倒モーメントを生
じる傾向となり、転子保持状態が安定し難いが、転子を
両側に前記大径部を有しその大径部の間に小径部を有す
るものとし、又は、両側に小径部を有しその小径部の間
に大径部を有するものとして、このような転子の小径部
及び大径部の夫々に対応する第1、第2当接部を設ける
と、前者では転子の軸方向中間部を第1当接部で支持
し、軸方向両側を第2当接部で保持するから、後者では
逆に転子の軸方向両側を第1当接部で支持し、軸方向中
間部を第2当接部で保持するから、いずれも転子保持の
状態が安定する。前記転動体において、前記転子の両側
の大径部外径に外径差を形成したものは、転動時に転動
面との間にスリップを生じ難いようにしたものである。
【0010】前記転動体において、前記転子保持体が、
大径部と小径部の半径寸法差よりも小さい厚さ寸法であ
ることは、第1当接部が小径部に外接したとき大径部の
外周部分が突出できるようにしたものであり、弾性を有
し且つ塑性変形可能な板状材料により形成されているの
は、弾性変形させて転子を組付けるようにするとともに
プレスで打ち抜き及び曲げ加工して形成できるようにし
たものである。従って板状材料としては合成樹脂板や金
属板である。前記転子保持部が、第1当接部を前記転子
の小径部の長さ寸法に対応する幅で残し、第2当接部を
先端側が接近して相対向するように対をなす舌片状に切
り起こして形成され、その対向する舌片状間に前記大径
部を挟持させると共に前記小径部を第1当接部に当接さ
せることにより転子を保持している構成は、組立を簡単
にすることができる。すなわち、転子の組付けにおいて
前記第1当接部を第2当接部の切り起こされている側に
凸に弾性的に屈曲させると、相対向する第2当接部の間
隔が開くから、その状態で転子を配置し、前記弾性的屈
曲を元に戻すと、転子が保持部に保持されるのである。
大径部と小径部の半径寸法差よりも小さい厚さ寸法であ
ることは、第1当接部が小径部に外接したとき大径部の
外周部分が突出できるようにしたものであり、弾性を有
し且つ塑性変形可能な板状材料により形成されているの
は、弾性変形させて転子を組付けるようにするとともに
プレスで打ち抜き及び曲げ加工して形成できるようにし
たものである。従って板状材料としては合成樹脂板や金
属板である。前記転子保持部が、第1当接部を前記転子
の小径部の長さ寸法に対応する幅で残し、第2当接部を
先端側が接近して相対向するように対をなす舌片状に切
り起こして形成され、その対向する舌片状間に前記大径
部を挟持させると共に前記小径部を第1当接部に当接さ
せることにより転子を保持している構成は、組立を簡単
にすることができる。すなわち、転子の組付けにおいて
前記第1当接部を第2当接部の切り起こされている側に
凸に弾性的に屈曲させると、相対向する第2当接部の間
隔が開くから、その状態で転子を配置し、前記弾性的屈
曲を元に戻すと、転子が保持部に保持されるのである。
【0011】本発明の回転台は、回動部を単独の部材で
回転テーブル状に形成してもよいが、場合によってはテ
レビジョン受信機のキャビネットの下面部分等を回動部
とすることもできる。要は、基台と回動部は支持荷重に
耐える強度を有す程度の厚さのものでよく、その双方の
厚さ寸法に前記転子の大径部の直径を加えた寸法が回転
台の最小高さ寸法となる。回動部を回動方向に駆動する
と、転子が転動して回動部は小さい駆動力で回動する。
この回転台において、回転のガイドを、転動体の近くに
設けると、中心部に軸を設けないでよいから、中空状態
に形成できる。この回転台において、回動部を電動機が
トルク制限手段を介して回転駆動する構成の駆動部を設
けると、回動操作を遠隔操作するようにでき、また過負
荷が作用したときは制限されたトルクで電動機が回転し
それ以上のトルクは伝達されないから、駆動部の損傷を
防止する。また、前記ガイドを設けた回転台において、
前記係合部及びストッパーを設けたものは回動部が基台
と一体的になるので、回動部上のものが転倒しにくい。
回転テーブル状に形成してもよいが、場合によってはテ
レビジョン受信機のキャビネットの下面部分等を回動部
とすることもできる。要は、基台と回動部は支持荷重に
耐える強度を有す程度の厚さのものでよく、その双方の
厚さ寸法に前記転子の大径部の直径を加えた寸法が回転
台の最小高さ寸法となる。回動部を回動方向に駆動する
と、転子が転動して回動部は小さい駆動力で回動する。
この回転台において、回転のガイドを、転動体の近くに
設けると、中心部に軸を設けないでよいから、中空状態
に形成できる。この回転台において、回動部を電動機が
トルク制限手段を介して回転駆動する構成の駆動部を設
けると、回動操作を遠隔操作するようにでき、また過負
荷が作用したときは制限されたトルクで電動機が回転し
それ以上のトルクは伝達されないから、駆動部の損傷を
防止する。また、前記ガイドを設けた回転台において、
前記係合部及びストッパーを設けたものは回動部が基台
と一体的になるので、回動部上のものが転倒しにくい。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図1〜図9を用いて説明す
る。この実施例はテレビジョン受信機の回転台である。
この回転台1は、転動体2と、基台3と、回動部4とか
らなる。転動体2は、12個の転子5と、これらの転子
を保持する円環状に形成された転子保持体6とで構成さ
れている。転子5は、図4に拡大して示すように、両側
に大径部10を有しその大径部の間に小径部11を有す
るもので、これらは同軸的に一体に合成樹脂材料(ナイ
ロン)で形成されている。大径部10の直径は5mm程度
である。この転子5は中心軸線が回転台1の回転の半径
方向に向くように配置され、回転時に転動するものであ
るから、回転台1の半径方向内側に配置される大径部は
外側に配置されるものよりも外径を極僅かに小さく形成
するのがよいが、等しくても転動体2の半径が大径部1
0の半径よりも十分に大きければ実用上は差し支えなく
加工上は好ましいから、等しくする。
る。この実施例はテレビジョン受信機の回転台である。
この回転台1は、転動体2と、基台3と、回動部4とか
らなる。転動体2は、12個の転子5と、これらの転子
を保持する円環状に形成された転子保持体6とで構成さ
れている。転子5は、図4に拡大して示すように、両側
に大径部10を有しその大径部の間に小径部11を有す
るもので、これらは同軸的に一体に合成樹脂材料(ナイ
ロン)で形成されている。大径部10の直径は5mm程度
である。この転子5は中心軸線が回転台1の回転の半径
方向に向くように配置され、回転時に転動するものであ
るから、回転台1の半径方向内側に配置される大径部は
外側に配置されるものよりも外径を極僅かに小さく形成
するのがよいが、等しくても転動体2の半径が大径部1
0の半径よりも十分に大きければ実用上は差し支えなく
加工上は好ましいから、等しくする。
【0013】転子保持体6は、図3に示すように、厚さ
0.5mm程度のPVCの板材を転子10の軸方向長さに
相当する幅の円弧状にプレスにより打ち抜いて部分的に
曲げ加工したものであり、円環の1/4を受け持つ円弧
状の部材12を4個を連結して円環状になるように形成
してある。その連結のために、部材12の両端部には一
方に連結部13、他方に連結部14を形成してある。連
結部は、図3(a)に示す曲げ加工をしていない打ち抜
いただけの部材12aの平面図から分かるように、連結
部13が端部から十字型の切り欠き15を形成され同図
に破線で示す折り曲げ線16に沿って図3(c)に示す
θ3 の角度(約45°)となるように板面の片側へ曲げ
(塑性変形させ)てあり、連結部14が端部の両側から
切り欠き17を形成され破線で示す折り曲げ線18に沿
って図3(e)に示すθ5 の角度(約45°)となるよ
うに連結部13と同じく片側へ曲げてある。この連結部
13、14は互いに切り欠き15、17を係合させるこ
とによって連結でき、4個の円弧状の部材12を連結し
て円環状の転子保持体6とする。その連結状態は図3
(b)の右端部及び図3(e)に示す。なお、図3
(c)は図3(b)の連結部13を図中矢印cの方向に
見た部分図、図3(d)は図3(b)の連結部14と隣
の円弧状の部材の連結部13と連結した部分を図中矢印
eの方向に見た部分図である。
0.5mm程度のPVCの板材を転子10の軸方向長さに
相当する幅の円弧状にプレスにより打ち抜いて部分的に
曲げ加工したものであり、円環の1/4を受け持つ円弧
状の部材12を4個を連結して円環状になるように形成
してある。その連結のために、部材12の両端部には一
方に連結部13、他方に連結部14を形成してある。連
結部は、図3(a)に示す曲げ加工をしていない打ち抜
いただけの部材12aの平面図から分かるように、連結
部13が端部から十字型の切り欠き15を形成され同図
に破線で示す折り曲げ線16に沿って図3(c)に示す
θ3 の角度(約45°)となるように板面の片側へ曲げ
(塑性変形させ)てあり、連結部14が端部の両側から
切り欠き17を形成され破線で示す折り曲げ線18に沿
って図3(e)に示すθ5 の角度(約45°)となるよ
うに連結部13と同じく片側へ曲げてある。この連結部
13、14は互いに切り欠き15、17を係合させるこ
とによって連結でき、4個の円弧状の部材12を連結し
て円環状の転子保持体6とする。その連結状態は図3
(b)の右端部及び図3(e)に示す。なお、図3
(c)は図3(b)の連結部13を図中矢印cの方向に
見た部分図、図3(d)は図3(b)の連結部14と隣
の円弧状の部材の連結部13と連結した部分を図中矢印
eの方向に見た部分図である。
【0014】前記各円弧状の部材12には、3個の転子
保持部19を設けて夫々に転子5を保持させて転動体2
としてある。転子保持部19は、図3(a)に示すよう
に両側からT字型の切り込み20を設け、夫々図に点線
で示す折り曲げ線21に沿って板面の同じ側へ約50°
折り曲げて、図3(b)に示すように、互いに向き合っ
た舌片状の切り起こし部22を形成したものである。図
3(a)におけるθ1は90°、θ2 は30°である。
この切り起こし部22の形成によって部材12に残され
た部分23の幅wは転子10の両側の大径部10の間隔
寸法Wに対応し、小径部11を外接させて配置すること
ができる。この部分23が第1当接部であり、切り起こ
し部22が第2当接部である。図3(d)は、図3
(b)の矢印dの方向に見た部分図である。
保持部19を設けて夫々に転子5を保持させて転動体2
としてある。転子保持部19は、図3(a)に示すよう
に両側からT字型の切り込み20を設け、夫々図に点線
で示す折り曲げ線21に沿って板面の同じ側へ約50°
折り曲げて、図3(b)に示すように、互いに向き合っ
た舌片状の切り起こし部22を形成したものである。図
3(a)におけるθ1は90°、θ2 は30°である。
この切り起こし部22の形成によって部材12に残され
た部分23の幅wは転子10の両側の大径部10の間隔
寸法Wに対応し、小径部11を外接させて配置すること
ができる。この部分23が第1当接部であり、切り起こ
し部22が第2当接部である。図3(d)は、図3
(b)の矢印dの方向に見た部分図である。
【0015】この転子保持部19に転子5を保持させた
状態は、図3(b)、(d)に示すように、また、図4
に拡大して示すように、円弧状の部材12の部分23
(第1当接部)が転子5の小径部11に外接しており、
両側の大径部10がそれぞれ対向する切り起こし部22
(第2当接部)の間に挟まれた状態である。このように
転子5を組付けるには、部材12の転子保持部19の付
近を部分23が切り起こし部22の曲げられている側へ
凸になるように弾性の範囲内で曲げると、対向している
切り起こし部22の先端間隔が広がるから、その切り起
こし部22、22の間に転子5の大径部10を位置させ
るとともに部分23の面に小径部11を外接させ、そし
て前記凸に曲げた状態を元に戻せばよい。切り起こし部
22は弾性的に僅かに加圧する状態で大径部10の外周
面に当接する。図中のθ4 は60°である。
状態は、図3(b)、(d)に示すように、また、図4
に拡大して示すように、円弧状の部材12の部分23
(第1当接部)が転子5の小径部11に外接しており、
両側の大径部10がそれぞれ対向する切り起こし部22
(第2当接部)の間に挟まれた状態である。このように
転子5を組付けるには、部材12の転子保持部19の付
近を部分23が切り起こし部22の曲げられている側へ
凸になるように弾性の範囲内で曲げると、対向している
切り起こし部22の先端間隔が広がるから、その切り起
こし部22、22の間に転子5の大径部10を位置させ
るとともに部分23の面に小径部11を外接させ、そし
て前記凸に曲げた状態を元に戻せばよい。切り起こし部
22は弾性的に僅かに加圧する状態で大径部10の外周
面に当接する。図中のθ4 は60°である。
【0016】この転子保持状態は、転子5が、図4
(b)に示すように側面から見て転子5の中心軸線を通
り且つ転子保持体6の面に平行な中間平面27に対し下
側の接触部24、上側の接触部25、26の3位置で支
持されており、この接触部24は第1当接部である部分
23と小径部11の接触部であり、転子5の軸線の方向
には転子5の中間部であり、接触部25、26は第2当
接部である切り起こし部22、22と大径部10の接触
部であり、転子5の軸線の方向には転子5の両端部であ
るから、簡単に脱落するようなことはなく、弾性的に加
圧接触している状態であるから、回転可能である。ま
た、前記中間平面27に平行な大径部10に接する(大
径部を挟むような)平面28、29を考えると、これら
の平面28、29は、転子保持体6に接触してない。従
って、この転動体2は、平面28、29の間に介在して
平面28、29の一方を円環状の転動体2の中心軸線の
回りに回転させることができ、この時転子5は転動す
る。
(b)に示すように側面から見て転子5の中心軸線を通
り且つ転子保持体6の面に平行な中間平面27に対し下
側の接触部24、上側の接触部25、26の3位置で支
持されており、この接触部24は第1当接部である部分
23と小径部11の接触部であり、転子5の軸線の方向
には転子5の中間部であり、接触部25、26は第2当
接部である切り起こし部22、22と大径部10の接触
部であり、転子5の軸線の方向には転子5の両端部であ
るから、簡単に脱落するようなことはなく、弾性的に加
圧接触している状態であるから、回転可能である。ま
た、前記中間平面27に平行な大径部10に接する(大
径部を挟むような)平面28、29を考えると、これら
の平面28、29は、転子保持体6に接触してない。従
って、この転動体2は、平面28、29の間に介在して
平面28、29の一方を円環状の転動体2の中心軸線の
回りに回転させることができ、この時転子5は転動す
る。
【0017】基台3は、図1、図2、図5に示すよう
に、回転台1の下部の動かない部分を構成しており、合
成樹脂(ABS)で前記円環状の転動体2を上面に支持
するように円環状に形成してある。この基台3の上面に
は、図5に見られるように、転子5に溝底30が当接し
て転動体2を支持し収容する円環状の溝31を設けてあ
り、その溝31の半径方向内側の側壁が途中から半径方
向内側に段を成して立ち上がり、回動のガイド32とな
る外周面を形成されている。また、基台3の外周面には
溝31の開口縁から外方へ小さいフランジ部33を形成
され、そのフランジ部33に周方向に等間隔で8個の切
り欠き部34を設けてある。そして、基台3の下面に周
方向に等間隔で8個の丸い滑り止め部35を僅かに突出
する状態で設けてあり、これは下面にゴム製の摩擦部材
が僅かに突出する構成である。
に、回転台1の下部の動かない部分を構成しており、合
成樹脂(ABS)で前記円環状の転動体2を上面に支持
するように円環状に形成してある。この基台3の上面に
は、図5に見られるように、転子5に溝底30が当接し
て転動体2を支持し収容する円環状の溝31を設けてあ
り、その溝31の半径方向内側の側壁が途中から半径方
向内側に段を成して立ち上がり、回動のガイド32とな
る外周面を形成されている。また、基台3の外周面には
溝31の開口縁から外方へ小さいフランジ部33を形成
され、そのフランジ部33に周方向に等間隔で8個の切
り欠き部34を設けてある。そして、基台3の下面に周
方向に等間隔で8個の丸い滑り止め部35を僅かに突出
する状態で設けてあり、これは下面にゴム製の摩擦部材
が僅かに突出する構成である。
【0018】この基台3の溝31に転動体2を収容し
て、その上に回動部4が設置されて回転するようになっ
ている。回動部4は、図1、図2、図5に示すように、
基本形状は円環状であり、これにこの実施例では別に駆
動部36を設置するための設置部37を設けてある。円
環状の回動部4は、図5に見られるように、下面に基台
3のガイド32の外周面に回動可能に嵌合した被案内部
38が突設されており、そのガイド32の外方の前記溝
31に対向する下面が転子当接面39に形成されてい
る。
て、その上に回動部4が設置されて回転するようになっ
ている。回動部4は、図1、図2、図5に示すように、
基本形状は円環状であり、これにこの実施例では別に駆
動部36を設置するための設置部37を設けてある。円
環状の回動部4は、図5に見られるように、下面に基台
3のガイド32の外周面に回動可能に嵌合した被案内部
38が突設されており、そのガイド32の外方の前記溝
31に対向する下面が転子当接面39に形成されてい
る。
【0019】この転子当接面39の外方には、回動部4
が基台3に対して持ち上がらないように、基台3のフラ
ンジ部33の外周面に対向する下向きの環状凸部40
と、その環状凸部40の下端から内側向きに前記切り欠
き部34を通過できる大きさでフランジ部33に係合す
る係合部46を切り欠き部34と同様に8個形成されて
いる。この構成により切り欠き部38に係合部46が対
応する所定回転位置から回動部4を45°回転させると
係合部46が別の切り欠き部38に対応するようになる
から、回動部4はその45°の範囲内では持ち上がらな
い。この45°の範囲内に回動部4の回転をを拘束する
ためにストッパー41を設けてある。このストッパー4
1は、図1(a)、図2に示すように、回動部4の内側
に突出状態に設けた縁42に穿設した長孔43と、基台
3の内側に突設した凸部44に組立後に長孔43内に位
置するように固定されるピン45とで構成してある。回
動部4の回動により回動する長孔43の端部がピン45
と係合して回動が規制される。その回動可能な角度は図
1(a)に示すαであり40°としてある。
が基台3に対して持ち上がらないように、基台3のフラ
ンジ部33の外周面に対向する下向きの環状凸部40
と、その環状凸部40の下端から内側向きに前記切り欠
き部34を通過できる大きさでフランジ部33に係合す
る係合部46を切り欠き部34と同様に8個形成されて
いる。この構成により切り欠き部38に係合部46が対
応する所定回転位置から回動部4を45°回転させると
係合部46が別の切り欠き部38に対応するようになる
から、回動部4はその45°の範囲内では持ち上がらな
い。この45°の範囲内に回動部4の回転をを拘束する
ためにストッパー41を設けてある。このストッパー4
1は、図1(a)、図2に示すように、回動部4の内側
に突出状態に設けた縁42に穿設した長孔43と、基台
3の内側に突設した凸部44に組立後に長孔43内に位
置するように固定されるピン45とで構成してある。回
動部4の回動により回動する長孔43の端部がピン45
と係合して回動が規制される。その回動可能な角度は図
1(a)に示すαであり40°としてある。
【0020】回動部4の駆動部36は、設置部37に設
置してあり、図6、図7、図8、図9に示すように、電
気モータ50、減速歯車機構51、V溝付き摩擦車52
からなり、その摩擦車の転動する軌道状部53を基台3
に設けてある。設置部37は、円環状の回動部4の上面
と同じ上面の上面板54、及びこれを補強している補強
板55、リブ56、57で構成されている。リブ56、
57の間にケース58を設置し、このケース58内には
図6、図7、図8に見られるように、正逆回転可能であ
るモータ50を固定してあり、その回転が減速歯車機構
51を介してV溝付き摩擦車52に伝達される。
置してあり、図6、図7、図8、図9に示すように、電
気モータ50、減速歯車機構51、V溝付き摩擦車52
からなり、その摩擦車の転動する軌道状部53を基台3
に設けてある。設置部37は、円環状の回動部4の上面
と同じ上面の上面板54、及びこれを補強している補強
板55、リブ56、57で構成されている。リブ56、
57の間にケース58を設置し、このケース58内には
図6、図7、図8に見られるように、正逆回転可能であ
るモータ50を固定してあり、その回転が減速歯車機構
51を介してV溝付き摩擦車52に伝達される。
【0021】その構成は、モータ50の出力軸にウオー
ム59を取付け、これにかみ合うウオームホイール6
0、ウオームホイールと一体の歯車61、これにかみ合
う歯車62、歯車62と一体の歯車63、これにかみ合
う歯車64、歯車64と一体の摩擦車52等が、回転可
能に軸支持されている。この減速歯車機構51によって
減速された回転が摩擦車52に伝達される。摩擦車52
は、外周にV溝65を有し、上面板54を下方へ貫通し
て突出したケース58の部分66に基台内周面に対向す
る位置に開口67が形成され、その開口67からV溝6
5を形成された摩擦車の一部が突出している。このV溝
65の部分に軌道状部53が係合している。軌道状部5
3はV字型断面のもので、図6、図7、図8に見られる
ように、基台3の内周面に約45°の範囲で突設されて
いる。この構成により、モータ50が回転すると低速で
回転する摩擦車52が軌道状部53に沿って転動し、駆
動部36が設置されている回動部4が回動する。
ム59を取付け、これにかみ合うウオームホイール6
0、ウオームホイールと一体の歯車61、これにかみ合
う歯車62、歯車62と一体の歯車63、これにかみ合
う歯車64、歯車64と一体の摩擦車52等が、回転可
能に軸支持されている。この減速歯車機構51によって
減速された回転が摩擦車52に伝達される。摩擦車52
は、外周にV溝65を有し、上面板54を下方へ貫通し
て突出したケース58の部分66に基台内周面に対向す
る位置に開口67が形成され、その開口67からV溝6
5を形成された摩擦車の一部が突出している。このV溝
65の部分に軌道状部53が係合している。軌道状部5
3はV字型断面のもので、図6、図7、図8に見られる
ように、基台3の内周面に約45°の範囲で突設されて
いる。この構成により、モータ50が回転すると低速で
回転する摩擦車52が軌道状部53に沿って転動し、駆
動部36が設置されている回動部4が回動する。
【0022】モータ50の過負荷を防止するために、歯
車62と63の間には、図9に示すように、伝達するト
ルクの大きさを制限するトルク制限手段68を設けてあ
る。トルク制限手段68は、摩擦力でトルクを伝達する
ようにしたもので、歯車62と63が摩擦板69、70
をウエーブワッシャー71で加圧接触させ、双方の間に
滑りを生じるまではトルクを伝達し、滑りを生じると空
回りしてトルクを伝達しないようになるものである。前
記摩擦板69は塩化ビニル、摩擦板70はABS樹脂で
形成してある。図中72は止め輪である。
車62と63の間には、図9に示すように、伝達するト
ルクの大きさを制限するトルク制限手段68を設けてあ
る。トルク制限手段68は、摩擦力でトルクを伝達する
ようにしたもので、歯車62と63が摩擦板69、70
をウエーブワッシャー71で加圧接触させ、双方の間に
滑りを生じるまではトルクを伝達し、滑りを生じると空
回りしてトルクを伝達しないようになるものである。前
記摩擦板69は塩化ビニル、摩擦板70はABS樹脂で
形成してある。図中72は止め輪である。
【0023】回動部4には、図1、図2、図5に見られ
るように、その上面に沿って外周の4箇所からフランジ
状に突出したテレビ受信機結合部73、73、74、7
4を設けてあり、その各々には止めねじ76の挿通孔7
7を設けてある。図中78はテレビジョン受信機の一部
を示す。
るように、その上面に沿って外周の4箇所からフランジ
状に突出したテレビ受信機結合部73、73、74、7
4を設けてあり、その各々には止めねじ76の挿通孔7
7を設けてある。図中78はテレビジョン受信機の一部
を示す。
【0024】このように構成されたテレビジョン受信機
の回転台は、テレビ受信機結合部73、74を使用して
回動部4の上側にテレビジョン受信機78を結合固定し
て用いる。適当な平面上に載置すると基台3は下面の滑
り止め部35の作用で滑ることなく安定した状態で置か
れる。テレビジョン受信機78に、例えば人がもたれ掛
かるようなことがあると、基台3の片側が浮き上がるこ
とがあるが、このようなときにフランジ部33と係合部
40の係合によって回転台1の基台3と転動部4が上下
に別れて案内状態が外れるような事態が防止され、安全
である。モータに通電して回転させると、その回転が減
速歯車機構51を介して摩擦車52に伝達され、摩擦車
52が軌道状部53を転動し、回動部4がテレビジョン
受信機78と共に回動する。基台3に対する回動部4の
回動中心は、ガイド32と被案内部38によって維持さ
れる。その回動範囲は、ストッパー41で制限される約
40°である。このストッパー41が作用してあるいは
他の原因でモータ50に過負荷が作用するようになる
と、トルク制限手段が働いて摩擦板69、78の間に滑
りが生じ、過大なトルクが伝達されないから、駆動部3
6の破損が防止される。
の回転台は、テレビ受信機結合部73、74を使用して
回動部4の上側にテレビジョン受信機78を結合固定し
て用いる。適当な平面上に載置すると基台3は下面の滑
り止め部35の作用で滑ることなく安定した状態で置か
れる。テレビジョン受信機78に、例えば人がもたれ掛
かるようなことがあると、基台3の片側が浮き上がるこ
とがあるが、このようなときにフランジ部33と係合部
40の係合によって回転台1の基台3と転動部4が上下
に別れて案内状態が外れるような事態が防止され、安全
である。モータに通電して回転させると、その回転が減
速歯車機構51を介して摩擦車52に伝達され、摩擦車
52が軌道状部53を転動し、回動部4がテレビジョン
受信機78と共に回動する。基台3に対する回動部4の
回動中心は、ガイド32と被案内部38によって維持さ
れる。その回動範囲は、ストッパー41で制限される約
40°である。このストッパー41が作用してあるいは
他の原因でモータ50に過負荷が作用するようになる
と、トルク制限手段が働いて摩擦板69、78の間に滑
りが生じ、過大なトルクが伝達されないから、駆動部3
6の破損が防止される。
【0025】上記実施例においては、転動体2の転子5
として両端の大径部を等しい外径としたものについて説
明したが、場合によっては図10に示すように、転動体
2の半径方向外側の大径部の外径d1 に対して僅かに小
径の内側大径部の外径d3 とした転子5aとしてもよ
い。この場合の考え方は、ここで用いられる転子は円弧
に沿って転動をするものであるから、両側の外径が等し
いと両側大径部の転動において(転動体の半径方向外側
又は内側の)いずれかに滑りが生じることによって円弧
に沿った転動となる。この滑りを軽減しようとするもの
である。構成材料を剛体とした単純な計算では、転子の
両側の大径部の転子保持体の半径方向内側に配置される
ものが、外側に配置されるものよりも前記半径方向の位
置の差による1回転当たりの転動距離の差に相当する分
だけ小さい外径に形成されなければならない。
として両端の大径部を等しい外径としたものについて説
明したが、場合によっては図10に示すように、転動体
2の半径方向外側の大径部の外径d1 に対して僅かに小
径の内側大径部の外径d3 とした転子5aとしてもよ
い。この場合の考え方は、ここで用いられる転子は円弧
に沿って転動をするものであるから、両側の外径が等し
いと両側大径部の転動において(転動体の半径方向外側
又は内側の)いずれかに滑りが生じることによって円弧
に沿った転動となる。この滑りを軽減しようとするもの
である。構成材料を剛体とした単純な計算では、転子の
両側の大径部の転子保持体の半径方向内側に配置される
ものが、外側に配置されるものよりも前記半径方向の位
置の差による1回転当たりの転動距離の差に相当する分
だけ小さい外径に形成されなければならない。
【0026】厳密には図11(a)に示すようなテーパ
81を有する大径部10a、10bになる。そして、基
台3の溝31の底30及び回動部4の転子当接面39に
夫々半径差に相当する寸法の段差79、80あるいはこ
れに代えてテーパ81に対応する傾斜面を設けて接触さ
せることになる。しかしながら、基台3および回転部4
は比較的たたわみやすい合成樹脂材料を使用することが
多いから、更に転動体にも滑りやすい材料のナイロン等
を使用することも多いから、前述したように、転子の両
側の大径部の外径を同じとしても実用上は殆ど問題がな
い。従って製造コストの上昇はあってもより円滑な転動
を望む場合には、前記した図10あるいは図11(a)
に示すような構成の転子5a、5bを採用するのがよ
い。同様な考え方で図11(b)に示すように両側の大
径部が10c、10dのテーパ81に接する中太型のも
の転子5cであってもよい。なお、図11(c)に示し
たものは両側に等しい大径部10c、10cを有する転
子5dで、実施例で図4を用いて説明した転子5に近い
変形例であり、これに代えて用いることができる。しか
し、いずれにしてもこれらの構成はある程度のコストの
上昇は避けられないので、状況に応じて選択すべきであ
る。
81を有する大径部10a、10bになる。そして、基
台3の溝31の底30及び回動部4の転子当接面39に
夫々半径差に相当する寸法の段差79、80あるいはこ
れに代えてテーパ81に対応する傾斜面を設けて接触さ
せることになる。しかしながら、基台3および回転部4
は比較的たたわみやすい合成樹脂材料を使用することが
多いから、更に転動体にも滑りやすい材料のナイロン等
を使用することも多いから、前述したように、転子の両
側の大径部の外径を同じとしても実用上は殆ど問題がな
い。従って製造コストの上昇はあってもより円滑な転動
を望む場合には、前記した図10あるいは図11(a)
に示すような構成の転子5a、5bを採用するのがよ
い。同様な考え方で図11(b)に示すように両側の大
径部が10c、10dのテーパ81に接する中太型のも
の転子5cであってもよい。なお、図11(c)に示し
たものは両側に等しい大径部10c、10cを有する転
子5dで、実施例で図4を用いて説明した転子5に近い
変形例であり、これに代えて用いることができる。しか
し、いずれにしてもこれらの構成はある程度のコストの
上昇は避けられないので、状況に応じて選択すべきであ
る。
【0027】以上述べた転子5、5a、5b、5c、5
dはいずれも両側に大径部を有するものであったが、場
合によっては、図12に示すような中間部に1個の大径
部10eを有し、両側に小径部11eを有する転子5e
を用いて転動体を構成することもできる。その場合の転
子保持部19aは図12(d)に示すように、切り込み
20aをH型のものとして破線で示す折り曲げ線21a
に沿って前記と同様に曲げて切り起こし部22aを形成
し、図12(a)〜(c)に示すように、転子5eを保
持させればよい。図12において、図4に示したと同等
部分は同一図面符号に添字aを付して示す。また、図1
3(a)に示す中間にテーパ付き大径部10f、両側に
小径部11gを有する転子5f、同(b)に示す中間に
大径部10g、両側に小径部11gを有する転子5g
は、前述したと同様に製造コストがやや高くなるが、そ
の点を許容できれば適用できる。
dはいずれも両側に大径部を有するものであったが、場
合によっては、図12に示すような中間部に1個の大径
部10eを有し、両側に小径部11eを有する転子5e
を用いて転動体を構成することもできる。その場合の転
子保持部19aは図12(d)に示すように、切り込み
20aをH型のものとして破線で示す折り曲げ線21a
に沿って前記と同様に曲げて切り起こし部22aを形成
し、図12(a)〜(c)に示すように、転子5eを保
持させればよい。図12において、図4に示したと同等
部分は同一図面符号に添字aを付して示す。また、図1
3(a)に示す中間にテーパ付き大径部10f、両側に
小径部11gを有する転子5f、同(b)に示す中間に
大径部10g、両側に小径部11gを有する転子5g
は、前述したと同様に製造コストがやや高くなるが、そ
の点を許容できれば適用できる。
【0028】上記実施例において、転動体を構成する転
子保持体を弧状に形成して連結して円環状にするものを
示したが、例えば合成樹脂成形品とする場合には最初か
ら円環状に形成してもよい。上記実施例において、駆動
部36に摩擦車52と軌道状部53を用いる構成を示し
たが、この他に歯車と弧状歯車を用いてもよい。上記実
施例の回転台1は、テレビジョン受信機用のものとした
が、テレビジョン受信機用結合部73に代えて、適当な
結合部を設けてスピーカ支持台としてもよい。
子保持体を弧状に形成して連結して円環状にするものを
示したが、例えば合成樹脂成形品とする場合には最初か
ら円環状に形成してもよい。上記実施例において、駆動
部36に摩擦車52と軌道状部53を用いる構成を示し
たが、この他に歯車と弧状歯車を用いてもよい。上記実
施例の回転台1は、テレビジョン受信機用のものとした
が、テレビジョン受信機用結合部73に代えて、適当な
結合部を設けてスピーカ支持台としてもよい。
【0029】
【発明の効果】請求項1に記載の発明の転動体は、転子
保持体の厚さ寸法を転子の大径部の直径よりもやや小さ
い厚さの範囲内に確実に収めることができる。従って、
転子保持体に転子を保持させた転動体は、上下の平面間
に介在させたとき、大径部の周面の部分で上下の面に当
接し、転子は転動可能であるから、上下平面の相対的な
回動を可能にする。また、転動体の円環状の半径方向幅
寸法は転子の軸方向の長さに略等しいかやや小さい寸法
に形成できる。従って、前記上下平面の一方若しくは双
方に円環状の溝を設けて溝内に設置して用いることがで
きるから、使いやすい効果を奏する。
保持体の厚さ寸法を転子の大径部の直径よりもやや小さ
い厚さの範囲内に確実に収めることができる。従って、
転子保持体に転子を保持させた転動体は、上下の平面間
に介在させたとき、大径部の周面の部分で上下の面に当
接し、転子は転動可能であるから、上下平面の相対的な
回動を可能にする。また、転動体の円環状の半径方向幅
寸法は転子の軸方向の長さに略等しいかやや小さい寸法
に形成できる。従って、前記上下平面の一方若しくは双
方に円環状の溝を設けて溝内に設置して用いることがで
きるから、使いやすい効果を奏する。
【0030】請求項2に記載の発明の転動体は、転動体
が、円弧状であるが、連結すれば円環状になるから、始
めから円環状に形成するよりは転子保持体を板状材料か
ら形成する場合は材料取りで無駄が少ない効果を奏す
る。請求項3及び請求項5に記載の発明の転動体は、い
ずれも転子保持の状態が安定するから、組付けその他の
取扱が容易となる効果を奏する。請求項4に記載の発明
の転動体は、転子の両側の大径部外径に外径差を形成し
てスリップを生じないようにしたものであるから転動抵
抗が小さく、転動のための駆動力が小さくて良い効果を
奏する。請求項6及び請求項7に記載の発明の転動体
は、板状材料からプレス加工により形成できるから、弾
性変形させて転子を組付けるから、加工が容易で低コス
トで製造できる効果を奏する。
が、円弧状であるが、連結すれば円環状になるから、始
めから円環状に形成するよりは転子保持体を板状材料か
ら形成する場合は材料取りで無駄が少ない効果を奏す
る。請求項3及び請求項5に記載の発明の転動体は、い
ずれも転子保持の状態が安定するから、組付けその他の
取扱が容易となる効果を奏する。請求項4に記載の発明
の転動体は、転子の両側の大径部外径に外径差を形成し
てスリップを生じないようにしたものであるから転動抵
抗が小さく、転動のための駆動力が小さくて良い効果を
奏する。請求項6及び請求項7に記載の発明の転動体
は、板状材料からプレス加工により形成できるから、弾
性変形させて転子を組付けるから、加工が容易で低コス
トで製造できる効果を奏する。
【0031】請求項8に記載の回転台は、基台と回動部
は支持荷重に耐える強度を有す程度の厚さのものでよ
く、その双方の厚さ寸法に前記転子の大径部の直径を加
えた寸法が回転台の最小高さ寸法となるから、高さを低
くでき、従って台として安定性がよく、嵩張らない効果
を奏する。請求項9に記載の回転台は、中心部を中空状
態に形成できるから、基台を合成樹脂で成形する場合に
材料の節約になる効果を奏する。請求項10に記載の回
転台は、回動操作を遠隔操作する構成が可能となり、ま
た過負荷による駆動部の損傷が生じない効果を奏する。
請求項11に記載の回転台は、回動部が基台と一体的に
なるので、回動部上のものが転倒しにくい効果を奏す
る。
は支持荷重に耐える強度を有す程度の厚さのものでよ
く、その双方の厚さ寸法に前記転子の大径部の直径を加
えた寸法が回転台の最小高さ寸法となるから、高さを低
くでき、従って台として安定性がよく、嵩張らない効果
を奏する。請求項9に記載の回転台は、中心部を中空状
態に形成できるから、基台を合成樹脂で成形する場合に
材料の節約になる効果を奏する。請求項10に記載の回
転台は、回動操作を遠隔操作する構成が可能となり、ま
た過負荷による駆動部の損傷が生じない効果を奏する。
請求項11に記載の回転台は、回動部が基台と一体的に
なるので、回動部上のものが転倒しにくい効果を奏す
る。
【図1】(a)は本発明の回転台の一実施例の平面図、
(b)は同実施例の正面図である。
(b)は同実施例の正面図である。
【図2】同実施例の底面図である。
【図3】同実施例に使用した転動体を説明するための図
で、(a)は転子保持体を構成する部材の折り曲げ加工
前の平面図、(b)は転動体の1/4を構成する部分と
連結部をしめす平面図、(c)は(b)を矢印cの方向
に見た部分矢視図、(d)は(b)を矢印dの方向に見
た部分矢視図、(e)は(b)を矢印eの方向に見た部
分矢視図である。
で、(a)は転子保持体を構成する部材の折り曲げ加工
前の平面図、(b)は転動体の1/4を構成する部分と
連結部をしめす平面図、(c)は(b)を矢印cの方向
に見た部分矢視図、(d)は(b)を矢印dの方向に見
た部分矢視図、(e)は(b)を矢印eの方向に見た部
分矢視図である。
【図4】同実施例に使用した転動体の転子保持部の拡大
図で、(a)は転子の転動方向に見た部分断面正面図、
(b)は(a)に対応する側面図である。
図で、(a)は転子の転動方向に見た部分断面正面図、
(b)は(a)に対応する側面図である。
【図5】図1(a)のA−A断面図拡大図である。
【図6】図1(a)の部分拡大断面図である。
【図7】図6のB−B断面図である。
【図8】図7のC−C断面図である。
【図9】同実施例の駆動部の歯車に組み込まれたトルク
制限手段の断面図である。
制限手段の断面図である。
【図10】本発明の転動体を構成する転子の変形例を示
す正面図である。
す正面図である。
【図11】本発明における転子の他の例を示し、
(a)、(b)、(c)は夫々異なる転子の正面図であ
る。
(a)、(b)、(c)は夫々異なる転子の正面図であ
る。
【図12】本発明における転動体の他の転子保持部の拡
大図で、(a)は転子の転動方向に見た部分断面正面
図、(b)は(a)に対応する側面図、(c)は(a)
に対応する平面図、(d)は転子保持体を構成する部材
の折り曲げ加工前の部分平面図である。
大図で、(a)は転子の転動方向に見た部分断面正面
図、(b)は(a)に対応する側面図、(c)は(a)
に対応する平面図、(d)は転子保持体を構成する部材
の折り曲げ加工前の部分平面図である。
【図13】本発明における転子の更に他の例を示し、
(a)、(b)は夫々異なる転子の正面図である。
(a)、(b)は夫々異なる転子の正面図である。
【図14】従来の回転台を示し、(a)は部分断面部分
側面図、(b)は(a)の部分破断平面図である。
側面図、(b)は(a)の部分破断平面図である。
【図15】従来の他の回転台の転動体を示し、(a)は
平面図、(b)はS−S断面図である。
平面図、(b)はS−S断面図である。
1 回転台 2 転動体 3 基台 4 回動部 5 転子 6 転子保持体 10 大径部 11 小径部 12 円弧状の部材 19 転子保持部 22 切り起こし部(第2当接部) 23 残された部分(第1当接部) 24 接触部 25 接触部 26 接触部 27 中間平面 30 溝底 32 ガイド 33 フランジ部 34 切り欠き部 36 駆動部 38 被案内部 39 転子当接面 41 ストッパー 43 長孔 45 ピン 46 係合部 68 トルク制限手段 78 テレビジョン受像機
Claims (11)
- 【請求項1】 同軸的に大径部と小径部を有する複数個
の転子と、円環状に形成されその周方向に間隔を隔てて
前記転子を保持した複数の転子保持部を有する転子保持
体とからなり、前記転子保持部が、前記転子を軸線の方
向が前記円環状の転子保持体の半径方向となる状態で転
動可能に保持しており、前記円環状の転子保持体のなす
面に平行で且つ転子の中心軸線を通る中間平面に対し一
方の側で前記各転子の小径部に当接した第1当接部及び
他方の側で前記各転子の大径部を挟むように大径部に少
なくとも2箇所で当接する第2当接部で構成されている
転動体。 - 【請求項2】 同軸的に大径部と小径部を有する複数個
の転子と、円弧状に形成されその周方向に間隔を隔てて
前記転子を保持した複数の転子保持部を有する転子保持
体とからなり、前記転子保持部が、前記転子を軸線の方
向が前記円弧状の転子保持体の半径方向となる状態で転
動可能に保持しており、前記円弧状の転子保持体のなす
面に平行で且つ転子の中心軸線を通る中間平面に対し一
方の側で前記各転子の小径部に当接した第1当接部及び
他方の側で前記各転子の大径部を挟むように大径部に少
なくとも2箇所で当接する第2当接部で構成されている
転動体。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の転動体に
おいて、前記転子が、両側に前記大径部を有しその大径
部の間に前記小径部を有するものであることを特徴とす
る転動体。 - 【請求項4】 請求項3に記載の転動体において、前記
転子の両側の大径部の前記転子保持体の半径方向内側に
配置されるものが、外側に配置されるものよりも前記半
径方向の位置の差による1回転当たりの転動距離の差に
相当する分だけ小さい外径に形成されていることを特徴
とする転動体。 - 【請求項5】 請求項1又は請求項2に記載の転動体に
おいて、前記転子が、両側に前記小径部を有しその小径
部の間に前記大径部を有するものであることを特徴とす
る転動体。 - 【請求項6】 請求項1、請求項3、請求項4、又は請
求項5に記載の転動体において、前記転子保持体が、前
記大径部と小径部の半径寸法差よりも小さい厚さ寸法で
弾性を有し且つ塑性変形可能な板状材料により前記転子
の軸方向長さに対応する幅寸法で前記円環状に形成さ
れ、前記転子保持部が、第1当接部を前記転子の小径部
の長さ寸法に対応する幅で残し、第2当接部を先端側が
接近して相対向するように対をなす舌片状に切り起こし
た形に形成され、その対向する舌片状間に前記大径部を
挟持させると共に前記小径部を第1当接部に当接させる
ことにより転子を保持していることを特徴とする転動
体。 - 【請求項7】 請求項2、請求項3、請求項4、又は請
求項5に記載の転動体において、前記転子保持体が、前
記大径部と小径部の半径寸法差よりも小さい厚さ寸法で
弾性を有し且つ塑性変形可能な板状材料により前記転子
の軸方向長さに対応する幅寸法で前記円弧状に形成さ
れ、前記転子保持部が、第1当接部を前記転子の小径部
の長さ寸法に対応する幅で残し、第2当接部を先端側が
接近して相対向するように対をなす舌片状に切り起こし
た形に形成され、その対向する舌片状間に前記大径部を
挟持させると共に前記小径部を第1当接部に当接させる
ことにより転子を保持していることを特徴とする転動
体。 - 【請求項8】 基台と、この基台の上側に請求項1、請
求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、又
は請求項7に記載の転動体を介して回動可能に設けられ
ている回動部とを具備し、前記基台と回動部の少なくと
も一方の側に転動体設置溝を設け、その溝に設置された
転動体の前記転子が大径部の外周で前記基台と前記回動
部に接して転動するように構成されていることを特徴と
する回転台。 - 【請求項9】 請求項8に記載の回転台において、前記
回動部の回動のためのガイドを前記転動体の近くの基台
に設け、そのガイドに案内される被案内部を回動部に設
けたことを特徴とする回転台。 - 【請求項10】 請求項8、又は請求項9に記載の回転
台において、前記回動部を電動機が所定のトルク以下の
トルクを伝達するトルク制限手段を介して回転駆動する
構成の駆動部を設けたことを特徴とする回転台。 - 【請求項11】 請求項9、又は請求項10に記載の回
転台において、前記基台と回動部が所定の回動範囲内で
回動中心軸線方向の相対的な変位に対してこの変位を規
制するように係合部を設け、前記所定の回動範囲内で前
記回動部の回動を規制するストッパーを設けたことを特
徴とする回転台。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4486494A JPH07231415A (ja) | 1994-02-18 | 1994-02-18 | 転動体およびその転動体を使用する回転台 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4486494A JPH07231415A (ja) | 1994-02-18 | 1994-02-18 | 転動体およびその転動体を使用する回転台 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07231415A true JPH07231415A (ja) | 1995-08-29 |
Family
ID=12703368
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4486494A Withdrawn JPH07231415A (ja) | 1994-02-18 | 1994-02-18 | 転動体およびその転動体を使用する回転台 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07231415A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101258253B1 (ko) * | 2006-06-30 | 2013-04-25 | 엘지디스플레이 주식회사 | 액정 표시 장치 제조용 턴 테이블의 회전 장치 |
-
1994
- 1994-02-18 JP JP4486494A patent/JPH07231415A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101258253B1 (ko) * | 2006-06-30 | 2013-04-25 | 엘지디스플레이 주식회사 | 액정 표시 장치 제조용 턴 테이블의 회전 장치 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3775660B2 (ja) | トロイダル型無段変速機のローディングカム装置の保持器 | |
JP2604422B2 (ja) | トロイダル式無段変速機のローディングガム装置 | |
JPH07231415A (ja) | 転動体およびその転動体を使用する回転台 | |
US6375595B1 (en) | Toroidal type continuously variable transmission | |
CN217458315U (zh) | 一种涨紧机构及设备 | |
JPH0517055A (ja) | 巻芯支持装置 | |
JPH01317408A (ja) | カーテン開閉装置の両方向クラッチ | |
JP2002276749A (ja) | 電動式駆動装置 | |
JP3664978B2 (ja) | クラッチ装置 | |
JP3677391B2 (ja) | 可変径プーリ | |
JP7221911B2 (ja) | フリータイプ双方向クラッチ | |
CN212337957U (zh) | 一种离合结构及控制箱 | |
JP3458187B2 (ja) | 巻芯支持装置 | |
JP2000511998A (ja) | ねじ―ナット型駆動システムに用いる、つめ車ホイールと摩擦ディスクを備えた非逆転式装置 | |
JP2001032853A (ja) | トルク制限器、及びそれを用いたコンベヤ装置 | |
US5018882A (en) | Apparatus for supporting rotary shaft in vehicle transmission | |
US6796923B2 (en) | Toroidal-type continuously variable transmission | |
JPH0440036Y2 (ja) | ||
JPS581289B2 (ja) | 回転テ−ブル駆動用トルクリミッタ | |
JP2552096Y2 (ja) | 板矯正機のバックアップロール | |
JPH0617838A (ja) | 自動復帰機能付トルクリミッタ | |
JP2002195309A (ja) | 電動パワーステアリングの伝達機構 | |
JP3115537B2 (ja) | 平プーリ | |
JP2001065656A (ja) | トロイダル型無段変速機用ローディングカム装置 | |
JPH0617894A (ja) | 遊星摩擦式変速装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010508 |