JPH07231214A - 携帯無線機用アンテナ - Google Patents

携帯無線機用アンテナ

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JPH07231214A
JPH07231214A JP2154694A JP2154694A JPH07231214A JP H07231214 A JPH07231214 A JP H07231214A JP 2154694 A JP2154694 A JP 2154694A JP 2154694 A JP2154694 A JP 2154694A JP H07231214 A JPH07231214 A JP H07231214A
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JP
Japan
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antenna
fixed
helical
coil
storage
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JP2154694A
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English (en)
Inventor
Masato Shirase
昌人 白勢
Yozo Sudo
洋三 須藤
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Fujitsu Ltd
Fujitsu ACS Co Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Fujitsu ACS Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 筐体内部に格納/引出し自在の携帯無線機用
アンテナに関し、アンテナの格納時と引出し時とで輻射
・受信性能を夫々最適化し、人体との接地対向状態によ
り影響されないアンテナの提供が第一目的、更に引出し
途中位置でも比例的な輻射・受信性能が得られ、且つ切
替え機構や伸長時の不安定接続を無くすことを第二目的
とする。 【構成】 無線機筐体9中の絶縁管部8に格納/引出し
自在に収容する半波長の固定長ヘリカル短縮型ホイップ
アンテナ1と、筐体9内部でアンテナ1と同軸に配置
し、格納/引出し時に中央部から略対称位置にて結合し
相互誘導給電すると共に、その間の任意位置でも相互誘
導給電する固定コイル2とから構成する。更に両端部の
ヘリカルを密巻きにしたり、両端部にフェライトコアや
容量導体を装荷したり、中間部に容量導体を追加し二分
された部分にヘリカル巻数を互いに違えて格納/引出し
によりアンテナ共振周波数を異にするように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、VHF又はUHF帯を
利用するコードレス電話機、携帯電話機、トランシーバ
等の収納/引出しする携帯無線機用アンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】図9に従来の携帯無線機用アンテナの代
表特性を示す。従来例の代表的な収納/引出し自在の携
帯無線機用アンテナは、次の三種類に大別される。 (1) アンテナの引出し時のみの輻射・受信性能を優先
し、アンテナ引出し伸長時の電気長にのみ整合させ、ア
ンテナ収納時は不整合状態となり、性能劣化を助長させ
ないために、切替え手段にてアンテナ回路の切断を行う
型。
【0003】この受信・輻射性能を図9中のにて示
す。 (2) 内蔵アンテナと外部アンテナを夫々最適整合設計
し、押し込み力で駆動されるマイクロスイッチ等で夫々
を切替える型。
【0004】この受信・輻射性能を図9中のにて示
す。 (3) アンテナの電気長を変えるために、径の異なる金属
チューブの多段のスライド機構を用いるか、屈伸耐久性
の優れた導線で可動部と固定部とを結び、一般にはアン
テナ引出し伸長時にインピーダンス整合をとり、短縮収
納時には極端な性能劣化を来さないように妥協した構成
の型。
【0005】この受信・輻射特性を図9中のにて示
す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、 (1)の型には、アンテナ格納時に輻射・受信できない
不満がある。 (2)の型では、アンテナの切替え機構が複雑となり、
小形化に不向きとなり、且つアンテナの引出し時に接続
不安定になる恐れがある。 (3)の型は、上記(1) の型と略同じ問題に加え、機構
的耐久性の点でも心配である。 何れの型においてもアンテナを非接地給電してお
り、このため筐体内部の接地回路基板と人体との接地対
向状態(例えば筐体を手で握った状態や、肩に掛けたり
ポケットに入れた状態等)により、大きく性能に影響を
与えた。 等の問題点があった。
【0007】本発明は、かかる問題点に鑑みて、アンテ
ナの格納時と引出し時とで輻射・受信性能を夫々最適化
し、人体との接地対向状態により影響されない携帯無線
機用アンテナを提供することが第一の目的であり、更に
引出し途中の位置でも図9中のに示すような比例的な
輻射・受信性能が得られ、且つ複雑なスイッチ機構が無
く、摺動接触による接続不安定の問題を解消することを
第二の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、図1〜図8
に示す如く、 [1] 無線機筐体9中の電気的絶縁管部8に格納/引出し
自在に収容された 1/2波長の固定長ヘリカル短縮型ホイ
ップアンテナ1と、筐体9内部でアンテナ1と同軸に配
置し、アンテナ1の引出し時及び格納時にその中央部か
ら略対称位置にて結合し相互誘導給電すると共に、アン
テナ長に沿ったその間の任意位置でも相互誘導給電する
固定コイル2とから成る、第一発明の携帯無線機用アン
テナにより達成される。 [2] 上記第一発明のアンテナ1のヘリカルの巻きピッチ
が、両端部で密に、中間部で疎として成る、第二発明の
携帯無線機用アンテナによっても適えられる。 [3] 上記第一発明のアンテナ1の両端部の芯部が、装荷
されたフェライトコア3から成る、第三発明の携帯無線
機用アンテナによっても達成される。 [4] 上記第一発明のアンテナ1の両端部が、装荷された
金属リング状或いはロッド状の容量導体4から成る、第
四発明の携帯無線機用アンテナによっても適えられる。 [5] 上記第三又は第四発明のアンテナ1の中間部にも、
容量導体44が装荷された、第五発明の携帯無線機用アン
テナによっても達成される。 [6] 上記第五発明のアンテナ1の中間部の容量導体44に
て二分された部分のヘリカルの巻きピッチ・巻数に差を
設け、アンテナ1の格納時と引出し時とに於いてアンテ
ナ共振周波数を所定に違えて成る、第六発明の携帯無線
機用アンテナによっても適えられる。
【0009】
【作用】即ち、第一発明は、図1の如く、携帯無線機筐
体9中の電気的絶縁管部8に収容するアンテナ1は、R
F送受信部5から固定コイル2を介して相互誘導にて本
質的非接地給電される。従って、アンテナ1がどの位置
にあっても人体との対向接地状態に影響されない輻射・
受信性能が発揮されると共に、接触接続部や切替え手段
等は一切無い。
【0010】又、アンテナ1は、図2(b) の等価回路で
示す如き共振周波数を有し、図2(a) に示す、中央部で
最大、両端部で零となる 1/2波の共振電流分布をなし、
格納から引出しまで中央部から一定値A1 の範囲内で給
電するオフセット給電方式であるため、共振電流の十分
に大きい領域に固定コイル2を配置させることにより、
図1(b)(c)のように、アンテナ1の格納時位置、引出し
時位置、且つ又その間の位置に有っても、略同じに効率
の良い十分な性能を得ることができる。
【0011】第二発明は、図3(a) に示すように、両端
部のヘリカルの巻きピッチを中間部より密にすることに
より、アンテナ長が伸長されたことになり、インピーダ
ンス分布が両端部で無限大値に向けて急激に大きくな
り、中間部で一定値(平坦)となり、この部分での共振
電流分布は、図示のように端の零から急激に立ち上がる
状態となる。
【0012】従って、格納/引出し位置では相互誘導が
より密結合となり、これらの状態でのインピーダンス整
合をとると給電効率を高めることが出来、更にこの中間
位置にあっては本質的に結合度が大なので給電効率の劣
化の程度は小さく、従って全域にわたり給電効率を良好
に保つことが出来る。
【0013】又、固定コイル2の位置(中央部からの距
離A2 )を上記第一発明の位置A1より大きくでき、且
つ同一共振周波数に対してアンテナ1の長さB2 が短縮
できる。
【0014】第三発明は、図4(a) に示すように、アン
テナ1の芯部の両端部にフェライトコア3、例えば超高
周波用フェライトコア、を挿入することにより、インダ
クタンスが装荷される。従って第二発明と同じに作用
し、全域にわたる給電効率の向上と、固定コイル2の位
置(中央部からの距離A3 ) を上記第一発明の位置A1
より大きくでき、且つ同一共振周波数に対してアンテナ
1の長さB3 が短縮できる。
【0015】第四発明は、図5(a) に示すように、アン
テナ1の両端部に金属のリング状或いはロッド状の容量
導体4、例えばステンレス、アルミ、銅、真鍮等で構
成、を設けることにより、図5(b) の等価回路に示す如
く、キャパシタンスC5が両端部に装荷され、アンテナ1
の浮遊容量 CS に加わり、系の共振周波数を下げる効果
をなし、キャパシタンスC5がヘリカル端部の電流分布を
持ち上げるように作用する。従って、前記第二、第三発
明と同様に、全域にわたる給電効率の向上と、固定コイ
ル2の位置(中央部からの距離A4 ) を上記第一発明の
位置A1 より大きくでき、且つ同一周波数に対してアン
テナ1の長さB4 が短縮できる。
【0016】第五発明は、前記第四発明と同じにアンテ
ナ1の両端部にリング状又はロッド状の容量導体4を有
し、更に図6(a) に示すように、中央部にも同様な容量
導体44を装荷することにより、中央部で更に共振電流分
布を持ち上げ、アンテナ1の格納/引出し時の給電ヘリ
カル部のインピーダンスを下げるのに有効であり、その
結果、アンテナ1の中央と固定コイル2とのオフセット
量A5 を、前記第四発明でのオフセット量A4 よりも大
きくすることができ、アンテナ1の伸縮可動長を大きく
することができる。
【0017】又図6(b) の等価回路の如く、系の共振周
波数は容量導体44のキャパシタンスC6の 1/4分だけ低く
なるので、同一共振周波数を得るにはその分アンテナ全
長B5 を短くできる。
【0018】尚その他の作用・効果は前記第四発明のも
のと同じである。更にアンテナ1の両端部の容量導体4
の代わりに、第三発明と同じに強磁性体3を装荷したア
ンテナ1であっても、図7(a)(b)に示すように、中央部
の容量導体44は上記と同様な作用をなし、中央部の共振
電流分布を持ち上げ、アンテナ1の中央と固定コイル2
とのオフセット量A5'を、前記第三発明でのオフセット
量A3 よりも大きくすることができ、アンテナ1の伸縮
可動長を大きくすることができると共に、可動全域にわ
たる給電効率の向上と、同一共振周波数に対してアンテ
ナ1の長さB5'が短縮できる。
【0019】第六発明は、上記第五発明のアンテナ1に
於いて、図8(a) に示すように、中央部の容量導体44に
より二分された左右のヘリカル部を互いに巻きピッチ・
巻数を異にしており、これにより固定コイル2によるア
ンテナ1への給電位置により、相互誘導給電された左又
は右のヘリカル部により、アンテナ1の共振周波数が異
なる。
【0020】これにより、同一のアンテナ1を格納時に
は受信周波数、引出し時には送信周波数とに共振させて
使用すること可能となる。更に、この他の作用効果は前
記第五発明のものと同様である。
【0021】かくして、本発明により、アンテナの格納
時と引出し時とで輻射・受信性能を夫々最適化し、人体
との接地対向状態により影響されない携帯無線機用アン
テナの提供が可能となり、更に引出し途中の位置でも図
9中のに示すような、格納位置と引出し位置での性能
点を略直線状に結んだ比例的な輻射・受信性能が得ら
れ、且つ複雑なスイッチ機構が無く、摺動接触による接
続不安定の問題も無くしたアンテナの提供ができる。
【0022】
【実施例】以下図面に示す実施例によって本発明を具体
的に説明する。全図を通し同一符号は同一対象物を示
す。図1に第一発明の実施例を示し (a)は構成図、 (b)
はアンテナ引出し時の補助説明図、 (c)はアンテナ格納
時の補助説明図であり、図2は第一発明の実施例を示し
(a)は回路構成図、 (b)は等価回路であり、図3は第二
発明の実施例で (a)は回路構成図、 (b)は等価回路、図
4は第三発明の実施例で (a)は回路構成図、 (b)は等価
回路、図5は第四発明の実施例で (a)は回路構成図、
(b)は等価回路、図6は第五発明の一実施例で (a)は回
路構成図、 (b)は等価回路、図7は第五発明の他の実施
例で (a)は回路構成図、 (b)は等価回路、図8は第六発
明の実施例で (a)は格納時の回路構成図、 (b)は格納時
の等価回路、 (c)は引出し時の回路構成図、 (d)は引出
し時の等価回路である。
【0023】本発明の実施例は、国内で認可されている
小電力コードレス電話機の子機に試作適用したもので、
受信周波数が380MHz/送信周波数が254MHz(従って受信
波長0.8m/送信波長1.2m)である。
【0024】第一発明の実施例は、図1(a) に構成を示
す如く、プラスチック成型による筐体9内部に、プリン
ト配線板からなる回路基板91が固定してある。この回路
基板91には送受信回路が構成され、高周波的には接地基
体を成すようにしてあり、高周波送受信回路を構成する
RF送受信部5が一面に搭載実装され、その高周波入出
力は出力又は入力端子51から同軸コード6を介して固定
コイル2に接続される。
【0025】筐体9の内部長手方向側部には、一端が外
部に開口してテフロンの直管の絶縁管部8が固定してあ
り、この開口端部近くの所定位置に固定コイル2が外嵌
密着して同軸状に固定してある。
【0026】この絶縁管部8の内部にはアンテナ1が引
出し自在に格納される。アンテナ1は、絶縁管部8より
若干長いテフロン棒の本体11と、その表面に端から端ま
で銅線12を所定ピッチで1層にソレノイドコイル巻きし
て、所定周波数の 1/2波長に自己共振させるヘリカル短
縮型ホイップアンテナを構成したもので、長手方向の所
定間隔には鍔状の突起部が備えてあり、一端には放射状
に髭片が設けられ、これを折り曲げてアンテナ1を絶縁
管部8に挿入させ押し込み、その反発力にて任意位置に
停止でき、且つ突起部にて絶縁管部8と同軸状にアンテ
ナ1を摺動自在としている。
【0027】更にアンテナ1を押し込んで行くと、その
端面が絶縁管部8の一端を固定する筐体9の突起に突き
当り、図1(b) 、図2(a) に示すように、定位置に格納
される。
【0028】又格納状態にて一部露出している他端を摘
み引張れば、アンテナ1は引き出されて、図1(b) に示
すように、所定位置での凹凸係合により係止し、この位
置が引出し位置となり、この係止機構は係合形状をテー
パ状とし一方向には抜け出ないが反対方向には容易に係
止解除ができるようにしてあり、格納方向にのみ解除で
きるものである。
【0029】この格納時と引出し時におけるアンテナ1
と固定コイル2との位置関係は、アンテナ1の電気長B
1 の中央から夫々等しくA1 位置にあるようにする。こ
れにより、図1(a) に示す共振電流分布から判るよう
に、格納時及び引出し時の何れでも給電条件は同一とな
り、この位置にてインピーダンス整合を行い良好な給電
効率としており、例えその間の任意位置にあっても両者
の結合率が向上し、インピーダンス不整合の分を補完し
て給電効率の劣化は抑えら、略図9の特性に近似の性
能が得られた。
【0030】第二発明の実施例は、図3(a) に構成を示
す如くで、構造的には上記第一発明の実施例のものと変
わらず、唯アンテナ1の両端部のヘリカルの巻きピッチ
を中間部に比べ密ピッチにした、 1/2波長のヘリカル短
縮型ホイップアンテナとしている。
【0031】これにより、両端部でのインダクタンスが
増え同一共振周波数に対しては中間部の巻数をその分減
らしアンテナ1の全長B2 を第一発明の実施例のものよ
り短縮化でき、筐体9の更なる小形化が可能となった。
【0032】又、共振電流分布が両端部にて急峻に立ち
上がり、平坦領域が増えるので、給電効率を同一とする
ならば固定コイル2の給電位置A2 が両端方向に拡げら
れ、短くなったアンテナ1の全長に比べ給電位置が拡大
された。
【0033】第三発明の実施例は、図4(a) に構成を示
す如くで、構造的には上記第一発明の実施例のものと変
わらず、唯アンテナ1の本体11の両端芯部で、アンテナ
1の収納時と引出し時に固定コイル2と結合するヘリカ
ル部位まで、棒状の超高周波フェライトコア3を同軸に
埋設させた、 1/2波長のヘリカル短縮型ホイップアンテ
ナとしている。
【0034】これにより両端部でのインダクタンス増と
なり、上記第二発明の実施例と同様の作用、効果が得ら
れるが、フェライトコア3を用いるので更にインダクタ
ンス増値の選択が容易にでき、且つ選択値の範囲も拡大
でき、アンテナ1の全長B3が更に短くできることと、
ヘリカル巻きピッチが全長一様で良く製造容易となっ
た。
【0035】第四発明の実施例は、図5(a) に構成を示
す如くで、構造的には上記第一発明の実施例のものと変
わらず、唯アンテナ1の本体11の両端部に、リング状の
銅短管の容量導体4を嵌着させた、 1/2波長のヘリカル
短縮型ホイップアンテナとしている。
【0036】これにより、図5(b) の等価回路に示すよ
うに、ヘリカル部の浮遊容量CSの他にキャパシタンスC5
が両端に付加されたことになり、共振周波数は下がり、
同一共振周波数に対しては中間部のヘリカル巻き数を減
らすことができる。即ち、アンテナ1の全長B4 の短縮
化ができた。
【0037】又両端部のキャパシタンスC5は、アンテナ
1の端部の共振電流分布を持ち上げる効果を呈するの
で、中間部の電流分布が一様平坦となる。従って前記第
二、第三発明の各実施例と同様に、収納時から引出し時
までのアンテナ可動全域にわたって給電効率を、良好且
つ平坦一定に得ることができ、給電点のオフセット量A
4 を第一発明の実施例のA1 よりも大きくでき、即ちア
ンテナ可動量(2A4/B4)が拡大できた。
【0038】第五発明の一実施例は、図6(a) に構成を
示す如くで、構造的には上記第一発明の実施例のものと
変わらず、唯アンテナ1は両端部に容量導体4を嵌着さ
せた前記第四発明の実施例のものに、更に本体11を中央
部にて切断し、その両端にリング状の銅短管の容量導体
44を嵌着させて中継ぎ固定した、 1/2波長のヘリカル短
縮型ホイップアンテナとしている。
【0039】この中央部での容量導体44はその部位での
共振電流分布を持ち上げ、固定コイル2の給電点のオフ
セット量A5 を前記第四発明の実施例のA4 よりも大き
くでき、アンテナ1の可動量(2A5/B5)を更に大きくし
得た。
【0040】又図6(b) の等価回路に示すように、中央
部にC6が装荷され、C6の 1/4分だけ系の共振周波数が低
くなるので、その分アンテナ1の全長B5 が短縮され
た。ここで容量導体44の長さが固定コイル2の長さに比
べ過大となると、アンテナ1を中間位置に引出した時に
固定コイル2に容量導体44が重なり、給電効率が低下す
るので、固定コイル2の長さより短く適度な長さとする
必要がある。
【0041】第五発明の他の実施例は、図7(a) に構成
を示す如くで、構造的には上記第一発明の実施例のもの
と変わらず、唯アンテナ1は両端部にフェライトコア3
を埋設させた前記第三発明の実施例のものに、更に本体
11の中央部に、上記一実施例と同じに容量導体44を嵌着
させた、 1/2波長のヘリカル短縮型ホイップアンテナと
している。
【0042】このフェライトコア3に高周波数に於いて
高い透磁率で且つ低損失のものを選択し、容量導体44が
同一物であってもこの効果と相俟ってQを劣化させるこ
となく、上記一実施例のものより更に、給電点のオフセ
ット量A5'を大きく、且つアンテナ1の全長B5'を縮め
ることができた。
【0043】第六発明の一実施例は、図8(a) に構成を
示す如くで、構造的には上記第一発明の実施例のものと
変わらず、唯アンテナ1は両端部に容量導体4を、中央
部に容量導体44を嵌着させた前記第五発明の一実施例の
ものに、更に中央部にて二分されたヘリカル部を夫々巻
きピッチ・巻数を所定に違えて構成させた、 1/2波長の
ヘリカル短縮型ホイップアンテナとしている。
【0044】従って、図8(a) の如く、中央左側の疎巻
き領域にて固定コイル2と結合し給電を受ける場合に
は、図8(b) の等価回路の如く、中央右側の密巻き領域
は共振点よりも高い周波数において、(CS+C6/2)の容
量性サセプタンスが優勢であり、ヘリカルインダクタン
スL3(点線にて表示)は見えなくなる。
【0045】従って、疎巻き領域の結合ヘリカルインダ
クタンス(L4−M )と、その周辺の浮遊容量CS、容量導
体4による容量C5、容量導体44による容量C6の1/2 と、
右側の密巻き領域の短縮コンデンサとしての(CS+C6/
2)等で受信周波数(380MHz)に共振させている。これは
アンテナ1の格納状態である。
【0046】一方アンテナ1を最大に引出した状態は、
図8(c)(d)に構成及び等価回路を示す如く、固定コイル
2はアンテナ1の右側の密巻きヘリカル部に結合させ
る。中央左側の疎巻きヘリカル部は送信周波数(254MHz)
よりも高い受信周波数(380MHz)に共振周波数を持つよう
に設計する。
【0047】この時、疎巻きヘリカル部は共振周波数よ
り低い送信周波数において、誘導性サセプタンスL2の方
が優勢となり、容量性サセプタンス(CS+C6/2)(点線
にて表示)と見えなくなる。
【0048】従って、密巻き領域の結合ヘリカルインダ
クタンス(L5−M )と、その周辺の浮遊容量CS、容量導
体4による容量C5、容量導体44による容量C6の1/2 と、
左側の疎巻き領域の延長コイルとしてのL2等で送信周波
数(254MHz)に共振させている。
【0049】かように、携帯無線機の携帯待機時にはア
ンテナ1は格納状態に有ることが多いことから、発信感
度よりも相対的に着信感度を高くすることが出来るよう
にした。
【0050】又、使用者は一般に発信する時に、アンテ
ナ1を引出す習性があるので、引出された場合には発信
感度を優先する本第六発明のものが有用である。
【0051】
【発明の効果】以上の如く、本発明の携帯無線機用のア
ンテナは、 (1) アンテナ電気長固定方式のため格納/引出し時に係
わらず輻射・受信性能の最適化設計を実現できる。 (2) オフセット給電効率を一様化する種々の工夫によ
り、中間位置においても送信/受信時と略同じ良好な性
能が確保できる。 (3) 構造が簡単で接触部が無いため、耐久性に優れ安定
した性能が確保できる。 (4) 本質的に非接地給電型アンテナであり、人体の接地
対向条件によるアンテナ性能の変動は少なく抑えられ、
接地基板を積極的に使う 1/4波長アンテナに比べ、回路
への送信電波の回り込みの影響が少なく回路のイミュニ
ティ設計を容易にする。 等の大きな効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一発明の実施例 (a) 構成図 (b) アンテナ引出し時の補助説明図 (c) アンテナ格納時の補助説明図
【図2】 第一発明の実施例 (a) 回路構成図 (b) 等価回路
【図3】 第二発明の実施例 (a) 回路構成図 (b) 等価回路
【図4】 第三発明の実施例 (a) 回路構成図 (b) 等価回路
【図5】 第四発明の実施例 (a) 回路構成図 (b) 等価回路
【図6】 第五発明の一実施例 (a) 回路構成図 (b) 等価回路
【図7】 第五発明の他の実施例 (a) 回路構成図 (b) 等価回路
【図8】 第六発明の実施例 (a) 格納時の回路構成図 (b) 格納時の等価回路 (c) 引出し時の回路構成図 (d) 引出し時の等価回路
【図9】 従来の携帯無線機用アンテナの代表特性
【符号の説明】
1 アンテナ 2 固定コイル 3
強磁性体 4,44 容量導体 5 RF送受信部 6
同軸コード 8 絶縁管部 9 筐体 11
本体 12 銅線 51 出力又は入力端子 91
回路基板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線機筐体(9) 中の電気的絶縁管部(8)
    に、格納/引出し自在に収容された 1/2波長の固定長ヘ
    リカル短縮型ホイップアンテナ(1) と、 該筐体(9) 内部で該アンテナ(1) と同軸に配置し、該ア
    ンテナ(1) の格納時及び引出し時にその中央部から略対
    称位置にて結合し相互誘導給電すると共に、アンテナ長
    に沿ったその間の任意位置でも相互誘導給電する固定コ
    イル(2) とから成ることを特徴とする携帯無線機用アン
    テナ。
  2. 【請求項2】 アンテナ(1) のヘリカル巻きピッチが、
    両端部で密に、中間部で疎として成ることを特徴とす
    る、請求項1記載の携帯無線機用アンテナ。
  3. 【請求項3】 アンテナ(1) の両端部の芯部が、装荷さ
    れたフェライトコア(3) から成ることを特徴とする、請
    求項1記載の携帯無線機用アンテナ。
  4. 【請求項4】 アンテナ(1) の両端部が、装荷された金
    属リング状或いはロッド状の容量導体(4) から成ること
    を特徴とする、請求項1記載の携帯無線機用アンテナ。
  5. 【請求項5】 アンテナ(1) の中間部が、装荷された容
    量導体(44)から成ることを特徴とする、請求項3又は4
    記載の携帯無線機用アンテナ。
  6. 【請求項6】 中間部の容量導体(44)にて二分された部
    分のヘリカルの巻きピッチ・巻数に差を設け、アンテナ
    (1) の格納時と引出し時とに於いてアンテナ共振周波数
    を所定に違えて成ることを特徴とする、請求項5記載の
    携帯無線機用アンテナ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008086427A1 (en) * 2007-01-09 2008-07-17 Hiercomm Incorporated High gain antenna and magnetic preamplifier

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