JPH07230749A - 抵抗・温度ヒュ−ズ - Google Patents

抵抗・温度ヒュ−ズ

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JPH07230749A
JPH07230749A JP4527594A JP4527594A JPH07230749A JP H07230749 A JPH07230749 A JP H07230749A JP 4527594 A JP4527594 A JP 4527594A JP 4527594 A JP4527594 A JP 4527594A JP H07230749 A JPH07230749 A JP H07230749A
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充明 植村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】絶縁基板の片面に温度ヒュ−ズエレメントを、
同基板の他面に膜抵抗体をそれぞれ設けてなる抵抗・温
度ヒュ−ズの作動特性のバラツキを低減乃至は防止す
る。 【構成】熱伝導性絶縁基板11の片面に温度ヒュ−ズエ
レメント14を、同基板の他面に膜抵抗体17をそれぞ
れ設け、温度ヒュ−ズエレメント14並びに膜抵抗体1
7のそれぞれにリ−ド線13,19を接続した抵抗・温
度ヒュ−ズ本体1の絶縁基板11を、底板部21の周囲
に枠縁22を設けた上側開放ケ−ス2内に収容し、該ケ
−ス2内に硬化性絶縁材3を注入したことを特徴とする
構成であり、抵抗・温度ヒュ−ズ本体の絶縁基板の膜抵
抗体側をケ−スの底板側に向けることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抵抗体と温度ヒュ−ズ
エレメントとを一体化した抵抗・温度ヒュ−ズに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】抵抗体と温度ヒュ−ズエレメントとを一
体化した抵抗・温度ヒュ−ズにおいては、当該抵抗・温
度ヒュ−ズを電気回路に挿入接続し、過電流により抵抗
体が発熱すると、その発生熱により温度ヒュ−ズエレメ
ントを溶断させ、回路の通電を遮断している。
【0003】従来、抵抗・温度ヒュ−ズとして、ケ−ス
型並びに基板型が公知である。図4の(イ)はケ−ス型
抵抗・温度ヒュ−ズの断面図を、図4の(ロ)は図4の
(イ)におけるロ−ロ断面図をそれぞれ示し、合金型温
度ヒュ−ズ14’、例えば、筒状ケ−スタイプの合金型
温度ヒュ−ズ(一直線状のリ−ド線間に温度ヒュ−ズエ
レメントとしての低融点金属片を橋設し、この低融点金
属片にフラックスを塗布し、このフラックス塗布低融点
金属片上に筒状ケ−スを挿通し、このケ−スの各端と各
リ−ド線との間をエポキシ樹脂等の接着剤で封止したも
の)と巻線型抵抗体17’とを直列に接続し、この接続
体をU字状に曲げて、一端に開口を有するケ−ス2’
(例えば、セラミックスケ−ス)内に収容し、該ケ−ス
内に封止材、例えば白セメント3’を充填している。
【0004】図5の(イ)は基板型抵抗・温度ヒュ−ズ
の平面説明図を、図5の(ロ)は底面説明図を、図5の
(ハ)は図5の(イ)におけるハ−ハ断面図を、図5の
(ニ)は図5の(ロ)におけるニ−ニ断面図をそれぞれ
示し、熱伝導性絶縁基板11’、例えば、セラミックス
基板の片面に一対の膜電極12’,12’を印刷し、こ
の電極間に低融点金属片14’を橋設し、この低融点金
属片14’にフラックス15’を塗布し、また、同絶縁
基板11’の他面に一対の膜電極16’,16’を印刷
し、これらの電極間に膜抵抗体17’を絶縁基板11’
の他面への焼き付けにより橋設し、各電極12’(1
6’)にリ−ド線13’(19’)を接続し、上記絶縁
基板11’の全面にエポキシ樹脂のような硬化性樹脂層
3’を浸漬塗装法により被覆している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記抵抗・温度ヒュ−
ズにおいては、温度ヒュ−ズエレメントと膜抵抗体との
相対的位置にずれがあると、抵抗体発生熱の温度ヒュ−
ズエレメントへの熱伝達速度にバラツキが生じる。従っ
て、作動特性にバラツキが生じる。
【0006】而るに、図4の(イ)並びに図4の(ロ)
に示すケ−ス型抵抗・温度ヒュ−ズにおいては、抵抗体
17’と温度ヒュ−ズ14’とを一定の相対的位置のも
とでケ−ス内に挿入することは困難であり(その主な原
因は、挿入時でのケ−ス内面との摩擦で抵抗体と温度ヒ
ュ−ズとの間にずれが生じる)、作動特性にバラツキが
生じ易い。
【0007】これに対し、基板型抵抗・温度ヒュ−ズに
おいては、膜電極並びに膜抵抗体を印刷法により形成し
ており、高い印刷精度のために膜電極並びに膜抵抗体を
実質上ずれなく形成でき、かつ、温度ヒュ−ズエレメン
トを電極に高い位置精度で溶接できるから、温度ヒュ−
ズエレメントと膜抵抗体との相対的位置を充分に一定に
できる。
【0008】しかしながら、本発明者等が行った基板型
抵抗・温度ヒュ−ズについての作動特性の実験結果によ
れば、作動特性のバラツキが予想以上に大であった。そ
こで、本発明者等において、その原因を究明したとこ
ろ、エポキシ樹脂層を浸漬塗装法により形成しており、
エポキシ樹脂浴の硬化に基づくゲル化が経時的に進行
し、それに伴い樹脂浴の粘度が変化して浸漬塗布量が変
化し、その結果、抵抗・温度ヒュ−ズの絶縁物の体積が
変化し、熱容量にバラツキが生じる。而るに、抵抗・温
度ヒュ−ズにおいて、抵抗体から温度ヒュ−ズエレメン
トに至る熱伝達路の熱抵抗をR、熱容量をとすれば、温
度ヒュ−ズエレメントの温度上昇速度はRCで評価さ
れ、その熱容量Cが絶縁物の体積の函数となるから、浸
漬塗装厚のバラツキが温度ヒュ−ズエレメントが温度上
昇速度、従って作動特性のバラツキを招来するのであ
る。
【0009】本発明の目的は、絶縁基板の片面に温度ヒ
ュ−ズエレメントを、同基板の他面に膜抵抗体をそれぞ
れ設けてなる抵抗・温度ヒュ−ズの作動特性のバラツキ
を低減乃至は防止することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る抵抗・温度
ヒュ−ズは、熱伝導性絶縁基板の片面に温度ヒュ−ズエ
レメントを、同基板の他面に膜抵抗体をそれぞれ設け、
温度ヒュ−ズエレメント並びに膜抵抗体のそれぞれにリ
−ド線を接続した抵抗・温度ヒュ−ズ本体の絶縁基板
を、底板部の周囲に枠縁を設けた上側開放ケ−ス内に収
容し、該ケ−ス内に硬化性絶縁材を注入したことを特徴
とする構成であり、抵抗・温度ヒュ−ズ本体の絶縁基板
の膜抵抗体側をケ−スの底板側に向けることができる。
【0011】以下、図面を参照しつつ本発明の構成につ
いて説明する。図1の(イ)は本発明において使用する
抵抗・温度ヒュ−ズ本体の平面図を、図1の(ロ)は同
じく底面図を、図1の(ハ)は図1の(イ)におけるハ
−ハ断面図を、図1の(ニ)は図1の(ロ)におけるニ
−ニ断面図をそれぞれ示している。
【0012】図1の(イ)乃至図1の(ニ)において、
11は熱伝導性の絶縁基板であり、セラミックス基板が
好適である。12,12は絶縁基板の片面に設けた一対
の膜電極であり、リ−ド線取付部121と温度ヒュ−ズ
エレメント取付部122とを備え、縦方向中心線a−a
に対し左右対称の膜電極を横方向中心線b−bに対し上
下対称に配設してある。この膜電極12は、印刷法、例
えば、導電塗料をスクリ−ン印刷し、これを焼き付けた
ものを使用できる。13は各膜電極12に溶接またはろ
う接したリ−ド線である。14は膜電極12,12間に
溶接により縦方向中央線a−aに沿い橋設した温度ヒュ
−ズエレメントであり、丸線または角線(例えば、丸線
を扁平化したもの)の低融点可溶合金線材が使用されて
いる。15は温度ヒュ−ズエレメント14上に塗布した
フラツクスであり、ロジンを主成分とするものが使用さ
れている。
【0013】16,16、16,16は絶縁基板11の
他面に、縦方向中心線a−aに対し左右対称に設けた2
対の膜電極であり、一端にリ−ド線取付部161を有す
る帯状膜電極162をリ−ド線取付部161を絶縁基板
11の左右両端側に位置させるように配設してある。こ
の膜電極16も上記の印刷法により形成してある。17
は各一対の膜電極16,16間に跨り、絶縁基板面に焼
成した膜抵抗体であり、抵抗塗料(抵抗粒子とバインダ
−との混合物であり、抵抗粒子には酸化ルテニウム等の
酸化金属物の粉末、ニッケルや鉄等の高抵抗金属の粉末
を使用でき、バインダ−にはガラスフリツトを使用でき
る)を印刷・焼き付けることにより形成できる。18は
両膜抵抗体17,17を覆って設けた保護膜であり、前
記ガラスフリツトよりも低融点のガラスフリツトが使用
され、トリミングにより膜抵抗体の抵抗値を調整する際
での膜抵抗体のクラック等の防止に有効である。19は
膜電極16に溶接またはろう接により接続したリ−ド線
である。
【0014】図2の(イ)は本発明に係る抵抗・温度ヒ
ュ−ズを示す断面図、図2の(ロ)は図2の(イ)にお
けるロ−ロ断面図である。図2の(イ)並びに図2の
(ロ)において、1は上記した抵抗・温度ヒュ−ズ本体
である。2は上側を開放したケ−スであり、底板部21
の周囲に枠縁22を有し、抵抗・温度ヒュ−ズ本体1を
収容し(図示の場合は、膜抵抗体17側をケ−ス2の底
面側に向けて収容してある)、枠縁22に設けた各Vノ
ッチ221から各リ−ド線13,19を引出してある。
【0015】このケ−ス2の枠縁22の内郭は抵抗・温
度ヒュ−ズ本体1の絶縁基板11の外郭を実質上ギャッ
プを残すことなく密嵌状態で納めうるように設定されて
おり、当該内郭の縦寸法並びに横寸法を絶縁基板の縦寸
法並びに横寸法のそれぞれに対し、1.1倍以下、好ま
しくは1.07倍以下としてある。3はケ−ス2内に注
入固化した絶縁材であり、粘度が2万〜20万cps程度
の常温で硬化が可能なエポキシ樹脂液を滴下法により注
入し、硬化させ、フラックス塗布温度ヒュ−ズエレメン
ト15を固化絶縁体内に埋入してある。
【0016】上記において、保護層18を含めた膜抵抗
体17の厚みはリ−ド線19の直径dよりも小であり、
フラックス塗布温度ヒュ−ズエレメントの高さhはリ−
ド線13の直径よりも大であり、フラックス塗布温度ヒ
ュ−ズエレメント上の必要絶縁厚みをt、絶縁基板の厚
みをe、膜電極の厚みをe’とすれば、ケ−ス2内の深
さTは、 T≧t+h+d+e+e’ に設定される。
【0017】上記ケ−スには、電気絶縁物の他、アルミ
ニウム、ステンレス等の金属のプレス成形品の使用も可
能であるが、ケ−ス枠縁のVノッチとリ−ド線との間の
絶縁保証の面から、電気絶縁物、特にプラスチック、例
えば、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル、ビニルエス
テル樹脂、フェノ−ル樹脂等の熱硬化性樹脂、ポリ塩化
ビニル、塩素化ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共
重合体、ポリスチレン、ポリカ−ボネ−ト、ポリアミ
ド、ポリフッ化ビニリデン、ポリフェニレンサルファイ
ド、ポリスルホン、ポリエ−テル・エ−テルケトン等の
熱可塑性樹脂等の射出成形品を使用することが好まし
い。
【0018】上記抵抗・温度ヒュ−ズの各部の寸法は通
常、次ぎのように設定される。すなわち、基板の縦(温
度ヒュ−ズエレメントの方向)寸法:5〜12mm、同
横寸法:6〜18mm、厚み0.5〜1.5mm、膜電
極の厚み:10〜80μm、膜抵抗体の厚み:10〜3
5μm、保護層の厚み:20〜200μm、温度ヒュ−
ズエレメントの直径:0.3〜1.0mm、温度ヒュ−
ズエレメント上の基板からのフラックスの塗布厚み:
0.4〜2mm、リ−ド線の直径:0.3〜1.3m
m、フラックス塗布温度ヒュ−ズエレメント上の絶縁材
厚み:0.1〜2mm、ケ−スの内郭:基板の外郭寸法
の1.005〜1.1倍、ケ−スの厚み:0.1〜1.
0mmとされ、ケ−スの深さTは上記式により設定さ
れる。
【0019】上記の抵抗・温度ヒュ−ズにおいては、保
護すべき電気回路に対し、一方の膜抵抗体を回路のある
部分に、他方の膜抵抗体を回路の他部分にそれぞれ挿入
接続し、温度ヒュ−ズエレメントを回路の入力端に挿入
接続することによって使用され、何れか一方の膜抵抗体
に過電流が流れて当該膜抵抗体が発熱すると、その発生
熱で温度ヒュ−ズエレメントが溶断され、回路の通電が
遮断される。
【0020】本発明に係る抵抗・温度ヒュ−ズの膜抵抗
体の箇数は、回路の如何によっては一箇または三箇とす
ることもでき、図3の(イ)は膜抵抗体が一箇の場合の
抵抗・温度ヒュ−ズ本体の平面図を、図3の(ロ)は同
じく底面図をそれぞれ示し、抵抗用の一対の膜電極1
6,16を絶縁基板11の他面の左右両端側に縦方向中
心線a−aに対し対称な配置で設け、この膜電極16,
16に跨って絶縁基板面に膜抵抗体17を固着し、この
膜抵抗体17を覆って保護膜18を設けてある。なお、
図3の(イ)において、14は温度ヒュ−ズエレメント
である。
【0021】
【作用】抵抗・温度ヒュ−ズにおいて、膜抵抗体から温
度ヒュ−ズエレメントに至る熱伝達経路の媒質の熱抵抗
をR、熱容量をCとすると、膜抵抗体の発生熱による温
度ヒュ−ズエレメントの温度上昇速度は、既述した通り
RCで制せられ、Cにバラツキがあれば、温度ヒュ−ズ
エレメントの温度上昇速度にもバラツキが生じる。
【0022】Cのバラツキには、絶縁体の体積のバラツ
キが強く関与する。而るに、本発明に係る抵抗・温度ヒ
ュ−ズにおいては、ケ−ス内に硬化性絶縁材を計量滴下
して絶縁体を形成できるから、絶縁体の体積を高精度で
一定とでき、絶縁体の体積のバラツキをよく排除でき、
上記Cのバラツキを充分に防止できる。特に、請求項2
記載の抵抗・温度ヒュ−ズにおいては、本体の絶縁基板
の平坦膜抵抗体面をケ−スの底面側に向けており、この
膜抵抗体平坦面とケ−ス底面との間にリ−ド線直径の一
様厚さの間隙を形成でき、この間隙寸法が不定となるの
を排除でき、この間隙(絶縁材を充填、非充填の何れで
もよい)のバラツキによるCのバラツキも排除できる。
【0023】勿論、ケ−スの厚み、寸法、絶縁基板の厚
み、寸法も通常の成形精度でよく保証でき、温度ヒュ−
ズエレメントと膜抵抗体との相対的位置関係も印刷精度
が高いためによく保証でき、これらの面からも、Cの高
精度の一定性を充分に保証できる。従って、作動特性の
一様な抵抗・温度ヒュ−ズを量産できる。
【0024】
【実施例】図2の(イ)並びに図2の(ロ)に示す構成
を用い、抵抗・温度ヒュ−ズ本体には、図1の(イ)乃
至図1の(ニ)に示すものを使用し、熱伝導性絶縁基板
には、厚さ0.6mm、縦9mm、横14mmのセラミ
ックス基板を使用し、全ての膜電極を銀ペ−ストの印刷
・焼き付けにより形成し、膜電極厚みを25μmとし
た。温度ヒュ−ズエレメントには直径0.5mm、液相
温度96℃の低融点可溶合金線を使用し、フラックス
(軟化点は温度ヒュ−ズエレメントの融点以下)の塗布
厚みを1.2mmとした。
【0025】膜抵抗体は、抵抗塗料(酸化ルテニウム粉
末とガラスフリットとの混合物)の厚み20μmの印刷
・焼き付けにより、保護膜は低融点ガラスフリットの厚
み80μmの焼き付けにそれぞれ膜成し、両膜抵抗体の
抵抗値をトリミングにより共に1kΩに調整した。リ−
ド線には、直径0.6mmの銅線を使用した。ケ−スに
は、フェノ−ル樹脂の射出成形品で、内郭寸法が縦9.
7mm,横14.9mm、深さ3.0mmであり、厚み
が0.6mmのものを使用し、注入固化絶縁材には、浸
漬塗装用のエポキシ樹脂液を使用した。
【0026】他方、比較例として、実施例で使用した抵
抗・温度ヒュ−ズ本体に、実施例で使用したエポキシ樹
脂液を浸漬塗布した通常の基板型抵抗・温度ヒュ−ズを
製作した。
【0027】実施例並びに比較例で使用したエポキシ樹
脂液の常温下でのポットライフは、ほぼ5時間であり、
このエポキシ樹脂液のゲル化に起因する抵抗・温度ヒュ
−ズの作動特性の変動をチェックするために、実施例で
のエポキシ樹脂液の滴下塗布並びに比較例でのエポキシ
樹脂液の浸漬塗布を30分経過ごとに行い、実施例品に
ついては滴下時点の異なるもの5箇、比較例品について
は浸漬塗布時点の異なるもの5箇をそれぞれ作成した。
【0028】これらの実施例品並びに比較例品のそれぞ
れにつき、一の各膜抵抗体と抵抗・温度ヒュ−ズとをそ
れぞれ直列に接続し、定格電力(1W)の9倍の電力を
印加し、作動時間(通電開始の後、通電が遮断されるま
での時間)を測定したところ、実施例品では32秒〜3
6秒であったのに対し、比較例品においては、21秒〜
31秒であり、実施例品では作動時間のバラツキが僅小
であるのに対し、比較例品においては極めて大であっ
た。
【0029】
【発明の効果】本発明の抵抗・温度ヒュ−ズは上述した
通りの構成であり、作動時間のバラツキを低減若しくは
防止でき、所定の過電流が流れたのち、バラツキをよく
排除して一定時間で通電を遮断できるから、電気回路を
高度の信頼性のもとで保護できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1の(イ)は本発明において使用する抵抗・
温度ヒュ−ズ本体の一例を示す平面図、図1の(ロ)は
同じく底面図、図1の(ハ)は図1の(イ)におけるハ
−ハ断面図、図1の(ニ)は図1の(ロ)におけるニ−
ニ断面図である。
【図2】図2の(イ)は本発明の実施例を示す断面図、
図2の(ロ)は図2の(イ)におけるロ−ロ断面図であ
る。
【図3】図3の(イ)は本発明において使用する抵抗・
温度ヒュ−ズ本体の別例を示す平面図、図3の(ロ)は
同じく底面図である。
【図4】図4の(イ)は従来のケ−ス型抵抗・温度ヒュ
−ズを示す断面図、図4の(ロ)は図4の(イ)におけ
るロ−ロ断面図である。
【図5】図5の(イ)は従来の基板型抵抗・温度ヒュ−
ズを示す平面説明図、図5の(ロ)は同じく底面説明
図、図5の(ハ)は図5の(イ)におけるハ−ハ断面
図、図5の(ニ)は図5の(ロ)におけるニ−ニ断面図
である。
【符号の説明】
11 絶縁基板 12 膜電極 13 リ−ド線 14 温度ヒュ−ズエレメント 15 フラックス 16 膜電極 17 膜抵抗体 19 リ−ド線 1 抵抗・温度ヒュ−ズ 2 ケ−ス 21 底板部 22 枠縁 3 硬化性絶縁材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱伝導性絶縁基板の片面に温度ヒュ−ズエ
    レメントを、同基板の他面に膜抵抗体をそれぞれ設け、
    温度ヒュ−ズエレメント並びに膜抵抗体のそれぞれにリ
    −ド線を接続した抵抗・温度ヒュ−ズ本体の絶縁基板
    を、底板部の周囲に枠縁を設けた上側開放ケ−ス内に収
    容し、該ケ−ス内に硬化性絶縁材を注入したことを特徴
    とする抵抗・温度ヒュ−ズ。
  2. 【請求項2】抵抗・温度ヒュ−ズ本体の絶縁基板の膜抵
    抗体側がケ−スの底板側に向けられている請求項1記載
    の抵抗・温度ヒュ−ズ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000019472A1 (fr) * 1998-09-28 2000-04-06 Hokuriku Electric Industry Co., Ltd. Fusible sur puce et son procede de fabrication
JP2008097943A (ja) * 2006-10-11 2008-04-24 Uchihashi Estec Co Ltd 温度ヒューズ内蔵抵抗器
CN104733142A (zh) * 2013-12-20 2015-06-24 斯玛特电子公司 保险丝电阻器

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TWI553671B (zh) * 2013-12-20 2016-10-11 智慧電子股份有限公司 保險絲電阻器

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