JPH07230266A - カラー液晶表示装置及びカラー液晶表示素子の駆動方法 - Google Patents

カラー液晶表示装置及びカラー液晶表示素子の駆動方法

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JPH07230266A
JPH07230266A JP33359094A JP33359094A JPH07230266A JP H07230266 A JPH07230266 A JP H07230266A JP 33359094 A JP33359094 A JP 33359094A JP 33359094 A JP33359094 A JP 33359094A JP H07230266 A JPH07230266 A JP H07230266A
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JP
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liquid crystal
signal
color
scanning
crystal display
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Application number
JP33359094A
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English (en)
Inventor
Toshiharu Nishino
利晴 西野
Koichi Tanaka
幸一 田中
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カラーフィルタを用いることなく明るいカラ
ー液晶表示が行えるようにする。 【構成】 コントローラ35は、入力される表示データ
から垂直同期信号と水平同期信号とを取り出し、これに
同期させて走査側駆動回路33及び信号側駆動回路34
に対して各種タイミング信号を供給するとともに、駆動
電圧発生回路37に制御信号を供給する。信号側駆動回
路34では、入力されるデジタル表示データとタイミン
グ信号及び各種駆動電圧に基づいて、液晶駆動パルスの
パルス幅あるいはパルス高を制御することによって、表
示色に対応した所望の実効電圧値を画素に印加する液晶
駆動電圧波形を生成する。アクティブ・アドレッシング
法を用いて複数の走査電極を同時に選択するようにして
もよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー液晶表示装置及
びカラー液晶表示素子の駆動方法に係り、詳細には、液
晶の複屈折性を利用してカラー表示を行うカラー液晶表
示装置及びカラー液晶表示素子の駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、テレビ、パーソナルコンピュータ
あるいは腕時計などのディスプレイとして液晶表示装置
が知られており、表示色は白黒のみでなく、有彩色の表
示を行う液晶カラーテレビやコンピュータ端末のカラー
ディスプレイなどのカラー液晶表示装置が一般化してき
ている。
【0003】上記カラー液晶表示装置の液晶表示パネル
は、ガラス基板等で構成された液晶セルの上下面を一対
の偏光板で挟んで、一方の偏光板の外側にバックライト
を配置した透過型のものが一般的である。そして、その
場合、液晶セルの各画素に相当する位置には、RGBの
カラーフィルタが配置されており、各画素の液晶層をを
選択的に光透過状態とすることにより、カラー表示を行
っている。
【0004】このように、従来のカラー液晶表示装置で
は、液晶セルは光スイッチとして機能しており、光の着
色はカラーフィルタによりなされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のカラー
液晶表示装置は、カラーフィルタを使ってバックライト
からの透過光を着色してカラー表示を行っている。しか
し、カラーフィルタは、一般に光透過率が小さいため、
従来のカラーフィルタを用いたカラー液晶表示装置では
透過光の光損失が大きく、表示が暗くなる傾向があり、
それを補う為に高輝度の光源が必要となり、消費電力が
アップするという問題があった。
【0006】一方、表示部の設置スペースが限られる小
型電卓や腕時計等では、上記したようなバックライトを
設けることが難しいため、従来は反射型のモノクロ表示
の液晶表示装置が使われていた。しかし、従来から上記
した小型電子機器についても表示部をカラー化したいと
いう要請はあったが、カラーフィルタを使って反射型カ
ラー液晶表示装置を構成すると、非常に表示が暗くなる
という問題がある。
【0007】すなわち、反射型カラー液晶表示装置にカ
ラーフィルタを使うと、入射光がカラーフィルタ(1回
目)を通って液晶層で選択透過され、反射板で反射され
た反射光が再度カラーフィルタ(2回目)を通って人の
目で視認されるため、通常でも弱い反射光を光透過率の
悪いカラーフィルタを2度も通過させることから、さら
に光が減衰し、鮮明なカラー表示が行えなくなることに
よる。
【0008】このように、反射型の液晶表示装置をカラ
ーフィルタを使ってカラー化するのは、非常に困難であ
った。
【0009】また、カラーフィルタは、偏光板等の他の
光学素子と同様に厚さ等の寸法やその組み付けに高精度
が要求されるため、液晶表示装置のコストアップの原因
ともなっていた。
【0010】また、従来の単純マトリクスタイプの液晶
表示装置は、走査電極を順次選択して駆動する。このた
め、1フレーム期間の間に液晶の配向状態が変化し、フ
レーム応答と呼ばれるちらつきが発生し、表示品質が低
いという問題があった。このフレーム応答のため、高速
応答性の液晶を使用できず、応答速度が遅いという問題
もあった。
【0011】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、カラーフィルタを用いることなく明るいカラー
表示が行えるカラー液晶表示装置を提供することを目的
とする。また、本発明は、高品質のカラー画像を表示で
きるカラー液晶表示装置及びカラー液晶表示素子の駆動
方法を提供することを目的とする。さらに、本発明は、
高速応答性を有するカラー液晶表示装置を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のカラー液
晶表示装置は、所定の間隔を隔てて対向配置された一対
の透明基板と、該一対の透明基板の内の一方の基板の対
向面に所定方向に配列して形成した複数の走査電極と、
他方の前記透明基板の対向面に前記複数の走査電極に対
向させて所定方向に配列して形成された複数の信号電極
と、前記一対の透明基板間に液晶を封入して形成した液
晶層と、前記一対の透明基板の少なくとも一方の透明基
板の外面側に配置された偏光板と、前記走査電極に走査
信号を供給して選択状態とする走査電極駆動回路と、前
記信号電極に表示信号を供給して液晶を駆動する信号電
極駆動回路と、を備え、前記液晶層を透過する光を液晶
の複屈折作用で楕円偏光させ、前記液晶層に印加する液
晶駆動電圧を変えて液晶層のリタデーションを変化さ
せ、楕円偏光の偏光状態を変化させて透過光の色を変化
させるカラー液晶表示装置であって、前記信号電極駆動
回路に供給される表示信号のパルスを変調して前記液晶
層にに印加される液晶駆動電圧を表示色に応じて制御す
る印加電圧制御手段を備え、前記印加電圧制御手段で制
御された液晶駆動電圧を前記信号電極駆動回路に供給し
て液晶層のリタデーションを変化させて透過光の色を変
化させることにより上記目的を達成する。
【0013】請求項2記載のカラー液晶表示装置は、請
求項1記載の印加電圧制御手段が、前記信号電極駆動回
路に供給される表示信号のパルス幅を変調して前記液晶
層に印加される液晶駆動電圧を可変するようにしてもよ
い。
【0014】請求項3記載のカラー液晶表示装置は、請
求項1記載の印加電圧制御手段が、前記信号電極駆動回
路に供給される表示信号のパルス高を変調して前記液晶
層に印加される液晶駆動電圧を可変するようにしてもよ
い。
【0015】請求項4記載のカラー液晶表示素子の駆動
方法は、所定の間隔を隔てて対向配置された一対の透明
基板と、該一対の透明基板の内の一方の基板の対向面に
所定方向に配列して形成した複数の走査電極と、他方の
前記透明基板の対向面に前記複数の走査電極に対向させ
て所定方向に配列して形成された複数の信号電極と、前
記一対の透明基板間に液晶を封入して形成した液晶層
と、前記一対の透明基板の少なくとも一方の透明基板の
外面側に配置された偏光板と、を備え、前記液晶層を透
過する光を液晶の複屈折作用で楕円偏光させ、前記液晶
層に印加する液晶駆動電圧を変えて液晶層のリタデーシ
ョンを変化させ、楕円偏光の偏光状態を変化させて透過
光の色を変化させるカラー液晶表示素子の駆動方法であ
って、複数の走査電極に同時に選択信号を印加し、且
つ、信号電極に各画素の表示色に対応するデータ信号を
印加することを特徴とする。
【0016】請求項9記載のカラー液晶表示装置は、所
定の間隔を隔てて対向配置された一対の透明基板と、該
一対の透明基板の内の一方の基板の対向面に所定方向に
配列して形成した複数の走査電極と、他方の前記透明基
板の対向面に前記複数の走査電極に対向させて所定方向
に配列して形成された複数の信号電極と、前記一対の透
明基板間に液晶を封入して形成した液晶層と、前記一対
の透明基板の少なくとも一方の透明基板の外面側に配置
された偏光板と、複数の走査電極に同時に選択信号を印
加する走査電極駆動手段と、各信号電極に各画素の表示
色に対応するデータ信号を印加する信号電極駆動手段
と、を備えることを特徴とする。
【0017】請求項5〜8、10、11記載の発明のよ
うに、前記選択信号をウォルシュ関数などの正規直交関
数の関係にある信号から構成し、前記データ信号を、各
前記走査信号と仮想上の走査信号とを表示色と全表示色
数とに基づいて定めた係数に従って線形結合することに
より得てもよい。
【0018】
【作用】請求項1〜3記載の発明のカラー液晶表示装置
では、一対の透明基板の内の対向面に走査電極と信号電
極が配設され、その透明基板間に液晶層が形成されると
ともに、一対の透明基板の両外面側に偏光板が配置さ
れ、走査電極駆動回路と信号電極駆動回路とで液晶層に
印加する液晶駆動電圧を変えて液晶層のリタデーション
を変化させ、液晶層を透過する光を液晶の複屈折作用で
楕円偏光させて透過光の色を変化させる。液晶層に印加
する液晶駆動電圧は、表示色に応じて印加電圧制御手段
により信号電極駆動回路に供給する表示信号のパルスを
変調する。
【0019】従って、表示信号をパルス変調することに
よって複数種類の実効電圧、つまり液晶駆動電圧が容易
に作成できるため、ドットマトリクスなどの多色表示に
利用することができる。
【0020】また、印加電圧制御手段は、パルスの幅を
変えて液晶層に印加するパルス幅変調としたため、容易
に複数種類の実効電圧が得られることから、多色表示に
利用できる。
【0021】また、印加電圧制御手段は、パルスの高さ
を変えて液晶層に印加するパルス高変調としたため、容
易に複数種類の実効電圧が得られることから、多色表示
に利用できる。
【0022】請求項4〜11記載の発明によれば、複数
の走査電極を同時に選択し、信号電極に選択した走査電
極上の画素に表示する色に対応する電圧を印加する。複
数の走査電極を同時に選択するので、フレーム応答が目
立たなくなり、高画質の画像を表示できる。また、高速
応答性の液晶を使用することができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
【0024】図1〜図7は、本発明の一実施例としての
カラー液晶表示装置を示す図である。本実施例では、液
晶セルにツイスト角が180°〜270°でツイスト配
向された超ねじれネマティック型セル(STN:Super
Twisted Nematic )を採用するとともに、複数の走査電
極を順次走査しながら各信号電極に表示信号を供給する
単純マトリクス駆動により液晶を駆動して画像表示を行
っている。
【0025】まず、構成を説明する。
【0026】図1は、本実施例のカラー液晶表示装置の
液晶表示パネル11の構成を示す断面図である。
【0027】図1において、液晶表示パネル11の液晶
セル12は、上側ガラス基板13と下側ガラス基板14
とが液晶層を封入する微細間隔(数μm間隔)を隔てて
対向配置されて構成され、そのガラス基板13、14の
各対向面側には、ITOなどの透明導電材料からなる複
数の走査電極15と複数の信号電極16とが交差した状
態でそれぞれ配設されている。
【0028】配向膜17、18は、液晶セル12の各ガ
ラス基板13、14の内側表面に配設された走査電極1
7及び信号電極18の表面に設けられ、液晶分子の配向
方向を規制するためのものである。例えば、配向膜1
7、18は、その表面を布で擦るラビング法等の配向処
理を施すことにより、その配向処理方向に近接する液晶
分子の長軸方向を沿わせる。
【0029】シール材19は、上下のガラス基板13、
14の間の周囲に配され、ガラス基板間を所定間隔に保
持するとともに、その領域に液晶を注入して封止するも
のである。
【0030】液晶層20は、その液晶分子が一方のガラ
ス基板13から他方のガラス基板14に向けて180゜
〜270゜の角度でねじれるように並んだ状態となって
いる。即ち、本実施例における液晶セル12は、超ねじ
れネマティック(STN)型液晶セルである。
【0031】位相差板21は、上側偏光板22を透過し
た直線偏光を楕円偏光させるもので、その光学軸(進相
軸又は遅相軸)を、位相差板21に隣接する上側偏光板
22の透過軸(22a)に対して所定角度斜めにずらし
た状態で配置されている。
【0032】上側偏光板22と下側偏光板23は、液晶
表示パネル11に入射する入射光のうち吸収軸方向の偏
光成分を遮断し、それと直交する偏光成分を透過させる
ものである。
【0033】反射板24は、下側偏光板23の下面に設
けられ、上側偏光板22から入射し、液晶セル12と下
側偏光板23を透過してくる光を液晶セル12側に反射
するものである。
【0034】図2は、上記液晶セル12における配向処
理方向と上記位相差板21の光学軸と上記偏光板22、
23の透過軸の組合せの一例を、各構成要素毎の平面図
で模式的に示した図である。
【0035】図2(a)及び(d)における両矢印付直
線22a、23aは、それぞれ上側偏光板22及び下側
偏光板23の透過軸であり、図2(b)の直線21aは
位相差板21の光学軸である。
【0036】図2(c)における片矢印付直線20b,
20cは、それぞれ液晶セル12における上側配向膜1
7及び下側配向膜18に施された配向処理方向である。
【0037】なお、図2中の一点鎖線Sは表示面の左右
方向に沿う基準線であり、説明の便宜上設けたものであ
る。
【0038】図2(c)に示すように、液晶セル12の
配向処理方向20b,20cは、基準線Sに対して互い
に逆方向に所定角度θ3 ずつ傾いた方向に設定されてお
り、これにより液晶分子20aの配向状態は、下側ガラ
ス基板14側から上側ガラス基板13側に向かって矢印
θ4 で示す角度と方向にツイストした配向状態となる。
【0039】また、図2(b)に示す位相差板21の光
学軸21aは、ここでは遅相軸であり、基準線Sに対し
て所定の傾き角θ2 で斜めに交差している。
【0040】さらに、図2(a)及び(d)に示すよう
に、この実施例においては、上下一対の偏光板22,2
3の透過軸22a,23aは、基準線Sに対してそれぞ
れθ1 、θ5 だけ斜めに傾いている。
【0041】以上の構成の液晶表示パネル11を有する
カラー液晶表示装置は、位相差板21の偏光作用と液晶
セル12の偏光作用とにより、液晶表示パネル11に入
射し、反射板24で反射されて液晶表示パネル11の外
に出射する光を着色するものである。その際、液晶セル
12の液晶駆動方法としては、時分割駆動を行い、液晶
駆動信号のパルス幅あるいはパルス高を変調することに
より、各画素に印加する実効電圧を制御して所望の色を
表示させるものである。
【0042】次に、上記した着色原理について説明す
る。
【0043】図1に示すように、上方から液晶表示パネ
ル11に入射する光は、上側偏光板22を透過すること
により直線偏光となり、さらに位相差板21を透過する
過程で、位相差板21の光学軸21aの位置等の光学的
配置条件とリタデーション値に応じた偏光作用を受けて
楕円偏光となる。その楕円偏光は、液晶セル12を通る
過程で、さらに液晶セル12の光学的配置条件とリタデ
ーション値に応じた偏光作用を受けて、その偏光状態が
変化する。
【0044】そして、位相差板21及び液晶セル12に
よる偏光作用を受けた楕円偏光が下側偏光板23に入射
すると、その楕円偏光のうち、下側偏光板23の透過軸
23aに一致する偏光成分の波長光だけが下側偏光板2
3を透過する。それ故、下側偏光板23から出射する光
(直線偏光)は、着色された状態となる。その色相は、
主に位相差板21のリタデーション値と液晶セル12の
リタデーション値とによって決まる。
【0045】さらに、下側偏光板23を通った光は、反
射板24で反射されて、上述した光経路と逆の経路で液
晶表示パネル11の上面側に出射するため、この出射光
の色による表示が得られる。
【0046】なお、位相差板21のリタデーションは、
位相差板21の屈折率異方性Δnと板厚dとの積Δn・
dによって決まり、また液晶セル12のリタデーション
は、液晶分子20aの配向状態によって決まる。従っ
て、液晶セル12に印加する電圧値を変えて液晶分子2
0aの配向状態を変化させることにより、液晶セル12
のリタデーションが変わり、液晶セル12における偏光
作用が変化する。
【0047】具体的には、液晶セル12に電圧を印加し
ていない時には、液晶表示パネル11に入射した光は、
位相差板21の偏光作用と、液晶分子20aの初期のツ
イスト角θ4 に応じた偏光作用とを受け、それに応じた
楕円偏光となる。そして、下側偏光板23を透過し、反
射板24で反射され、逆の経路を経て液晶表示パネル1
1の上面側に出射する際の出射光の色は、上記位相差板
21及び初期のツイスト角θ4 で配向されてなる液晶層
20の両者のリタデーションに応じた色となる。
【0048】また、液晶セル12の透明電極15,16
間に電圧を印加し、その実効電圧値を少しずつ上げてゆ
くと液晶分子20aが初期のツイスト状態から徐々に立
ち上がる。その立ち上がった配向状態に応じて液晶セル
12のリタデーションが変化し、液晶表示パネル11に
入射した光は、位相差板21の偏光作用と、液晶セル1
2の変化したリタデーションに応じた偏光作用とを受
け、それに応じた楕円偏光となる。そのため、その時の
表示色は、上述した液晶セル12に電圧を印加していな
い時の色とは異なる。
【0049】さらに、液晶セル12に、液晶分子20a
がほぼ垂直に立上り配向する大きさの電圧を印加した時
には、液晶セル12のリタデーションもほぼ“0”とな
る。よって、液晶セル12による偏光作用がほぼなくな
り、液晶表示パネル11に入射した光は、位相差板21
の偏光作用のみによる楕円偏光となる。そして、その楕
円偏光は、下側偏光板23、反射板24及びその逆の経
路を経て、液晶表示パネル11から出射し、位相差板2
1のリタデーションに応じた色に着色される。上述した
各角度θ1 、θ2 、θ3 、θ4 、θ5 については、例え
ば、θ1 は95゜、θ2 は140゜、θ3 は35゜、θ
4 は250゜、θ5 は80°程度が好適である。また、
位相差板21のリタデーションは430nm程度で、液
晶セル12のΔnは0.13で、液晶層厚dは6.8μ
mであって、その時のΔn・dが884nm程度が好ま
しい。その場合に、上記構成の液晶表示パネル11にお
いては、液晶セル12に所定の実効駆動電圧値(以下、
*Vkで表す)を印加することにより、赤色、緑色、青
色のカラー表示が得られる。
【0050】図3は、本実施例のカラー液晶表示装置3
1の構成を示すブロック図である。図3に示すように、
カラー液晶表示装置31は、液晶表示パネル32、走査
側駆動回路33、信号側駆動回路34、コントローラ3
5、A/D変換器36、駆動電圧発生回路37から構成
されている。
【0051】液晶表示パネル32は、ここでは単純マト
リクスの液晶表示パネルが使用されており、微細間隔を
隔てて対向配置されたガラス基板の内側にそれぞれ走査
電極と信号電極とが液晶層を挟んでマトリクス状に配置
されている。
【0052】走査側駆動回路33は、透明電極からなる
上記した走査電極を順次走査するための走査信号を供給
するドライバである。
【0053】信号側駆動回路34は、透明電極からなる
上記信号電極に画像データである表示信号を供給して液
晶を駆動するドライバである。入力される色情報を含む
表示データに応じて表示信号のパルス幅あるいはパルス
高を変調させることにより、液晶層に印加される実効電
圧を可変して、所望のカラー表示を行うものである。こ
こでは、入力される所定(ここでは、Kとする)ビット
の色情報を含むデジタル信号を用いて液晶駆動信号であ
る2K 種類のパルス幅変調あるいはパルス高変調された
信号電極駆動電圧を作り、液晶表示パネル32に配設さ
れた各信号電極に印加するものである。
【0054】コントローラ35は、液晶表示パネル32
を表示制御する場合の全体のタイミングをコントロール
するものである。例えば、コントローラ35に入力され
る表示データからは、垂直同期信号φVと水平同期信号
φHとを取り出し、これに同期させて走査側駆動回路3
3及び信号側駆動回路34を駆動するタイミング信号
(フレームクロック、ラインクロック、ドットクロッ
ク)を供給している。また、コントローラ35は、液晶
を駆動させる種々の駆動電圧を発生させる駆動電圧発生
回路37に対して制御信号を出力する。
【0055】駆動電圧発生回路37は、コントローラ3
5からの制御信号に基づいて、種々の駆動電圧を選択的
に信号側駆動回路34及び走査側駆動回路33に供給す
るものである。
【0056】本実施例のカラー液晶表示装置は、上記し
たように構成されており、以下その動作について説明す
る。本実施例では、液晶表示パネル32を使ってカラー
表示する場合に液晶駆動電圧のパルス幅あるいはパルス
高を変調し、液晶層に印加される実効電圧を可変するこ
とにより、種々の色を表示している。そこで、パルス幅
変調とパルス高変調の場合の動作を分けて説明する。
【0057】〔パルス幅変調〕図4は、時分割駆動によ
るパルス幅変調の場合の走査電極と信号電極に印加され
る駆動波形を示す図であり、図5は、図4に示す各画素
に印加される合成駆動波形を示す図である。図4におい
て、41、42、43は走査電極、44は信号電極、4
5、46、47は画素である。
【0058】まず、図4に示すように、時分割駆動によ
る1フレーム時間をTfとし、走査電極の本数をNとす
ると、Tf/N時間毎にそれぞれの走査電極を順次選択
し、それに合わせて各信号電極に表示信号を供給するこ
とにより、カラー表示が行われる。
【0059】図4に示す走査電極に印加する電圧は、バ
イアス比をbとし、動作電圧をVoとすると〔1−(1
/b)〕Voとなる。
【0060】また、各画素をオフ表示する場合は(1/
b)Voを、また、オン表示する場合は−(1/b)V
oを各走査電極の選択時間の全区間に亘り印加する。そ
して、ここでは、3色以上のカラー表示を行うために各
画素に印加する実効電圧値を可変するにあたって、階調
表示の場合と同様のパルス幅変調を用いている。なお、
画素のオフ表示とは、その画素の液晶分子が2極限状態
の間で配向を変化させる場合の一方の極限配向状態をと
るときの表示をいい、他方の極限配向状態をとるときが
オン表示となる。
【0061】そして、上記した選択時間Tf/N時間を
階調数に相当する表示色数Mから1を引いた数で除す
る。例えば、k(k=1,2,……,M−1)色表示を
行う場合は、(Tf/N)・k/(M−1)の時間分だ
け−(1/b)Voの電圧を印加し、さらに、(Tf/
N)・(M−k−1)/(M−1)の時間分だけ(1/
b)Voの電圧を印加するようにする。上記した液晶駆
動電圧を印加することによって、k階調に相当する色を
表示する画素に印加される実効電圧(以下、*Vkで表
記する)は、数式1で表される。
【0062】
【数1】
【0063】本実施例では、数式1において、Nをデュ
ーティ数、bをバイアス比、Voをオペレーション電圧
とし、それぞれの値が、Vo=10.7、N=36、b
=7、M=8とすると、k=0の時は、その実効電圧*
Vk =1.97Vとなり、液晶表示パネル11には
「赤」が表示される。また、k=3の時は、その実効電
圧*Vk =2.13Vとなり、液晶表示パネル11には
「緑」が表示される。さらに、k=7の時は、その実効
電圧*Vk =2.33Vとなり、液晶表示パネル11に
は「青」が表示されることになる。
【0064】このように、本実施例では、液晶駆動パル
スをk=7,3,0の3段階にパルス幅変調する。これ
により、図5(a),(b),(c)に示すように、W
1(青色表示)、W2(緑色表示)、W3(赤色表示)
の波形が得られ、液晶を駆動する実効電圧が所望の大き
さの3段階に変化し、所望のカラー表示を行うことがで
きる。
【0065】〔パルス高変調〕図6は、パルス高変調の
場合の走査電極と信号電極に印加される駆動波形を示す
図であり、図7は、図6に示す各画素に印加される合成
駆動波形を示す図である。
【0066】まず、図6に示すように、1フレーム時間
をTfとし、走査電極の本数をNとすると、Tf/N時
間毎にそれぞれの走査電極を順次選択し、それに合わせ
て各信号電極に表示信号を供給することにより、カラー
表示を行うものである。
【0067】図6に示す走査電極に印加する電圧は、バ
イアス比をbとし、動作電圧をVoとすると〔1−(1
/b)〕Voとなる。
【0068】そして、所定の走査電極の選択時間内に信
号電極に対して、1ライン走査時間の半分の時間(Tf
/2N)に電圧xVoを印加し、残りの半分の時間(T
f/2N)に電圧yVoを印加する。
【0069】そして、ここでは、カラー表示を行うため
に各画素に印加する実効電圧値を可変するにあたって、
階調表示を行う場合と同様のパルス高変調が行われる。
【0070】k(k=0,1,2,……,M−1)階調
に相当する色を表示する画素部に相当するx,yは、次
式2と3で表される。
【0071】
【数2】
【0072】
【数3】
【0073】その結果、k階調に相当する色を表示する
画素に印加される実効電圧*Vkは、数式1と同一の数
式4で表される。
【0074】
【数4】
【0075】本実施例では、数式4において、Nをデュ
ーティ数、bをバイアス比、Voをオペレーション電圧
とし、それぞれの値が、Vo=10.7、N=36、b
=7、M=8とすると、k=0の時は、その実効電圧*
Vk =1.97Vとなり、液晶表示パネル11には
「赤」が表示される。また、k=3の時は、その実効電
圧*Vk =2.13Vとなり、液晶表示パネル11には
「緑」が表示される。さらに、k=7の時は、その実効
電圧*Vk =2.33Vとなり、液晶表示パネル11に
は「青」が表示されることになる。
【0076】このように、本実施例では液晶駆動パルス
をk=7,3,0の3段階にパルス高変調する。これに
より、図7(a),(b),(c)に示すH1(青色表
示)、H2(緑色表示)、H3(赤色表示)の波形が得
られ、液晶を駆動する実効電圧が所望の大きさの3段階
に変化し、青、緑、赤の3色カラー表示を行うことがで
きる。
【0077】以上述べたように、本実施例のカラー液晶
表示装置は、液晶表示パネル11の階調表示を行う場合
と同様に、液晶駆動信号のパルス幅、あるいはパルス高
を変調することによって、画素に印加される実効電圧を
所望の値に正確に制御することが可能となった。これに
より、本実施例のカラー液晶表示装置は、カラーフィル
タを用いることなくカラー表示を行うことができる。こ
の場合、カラーフィルタを使用しないため、透過光の光
量の損失が格段に少なくなり、カラー表示の明るさを充
分高くすることができる。
【0078】また、上記実施例における液晶表示パネル
のように、バックライトを用いない反射型のカラー液晶
表示装置としても充分な表示輝度を確保することが可能
となり、実用上何等不都合を生じない。従って、カラー
液晶表示装置の低コスト化、薄型化及び低消費電力化等
を達成することができる。
【0079】また、例えば、電卓や腕時計などの小型電
子機器における反射型の液晶表示装置において、数色程
度のカラー表示を行う場合は、簡単な回路構成でその駆
動回路を構成することができる。
【0080】なお、上記実施例においては、液晶表示パ
ネル11を反射型として構成したが、反射板24を設け
ずに透過型としてもよく、或いは、反射板として、半透
明性の反射板を用いて反射型と透過型を兼用できるタイ
プとしてもよい。
【0081】また、他のパルス変調駆動方法として、走
査電極を線順次走査するのではなく、互いに直交関数の
関係にある波形のパルス電圧により、複数の走査電極を
同時選択走査する、所謂アクティブ・アドレッシング法
による駆動方法を用いてもよい。
【0082】また、上記実施例においては、表示色が3
色の場合について説明したが、2色でもよいし、4色以
上でもよいのは勿論である。表示色を多くする場合は、
表示データのビット数を増やし、より細かくパルス幅や
パルス高を変えることにより、各画素に印加する実効電
圧を細かく調節することが可能となり、多色表示が行え
る。
【0083】さらに、上記実施例においては、位相差板
21が設けられているが、位相差板21を設けなくても
カラー液晶表示を行うことができる。その場合は、透過
光の偏光状態が変わるので、信号電極に印加する実効電
圧値もこれに応じて変える必要がある。
【0084】さらにまた、上記実施例においては、上側
偏光板22と下側偏光板23の透過軸を基準線Sに対し
てそれぞれθ1 、θ5 だけずらしたが、平行あるいは直
交するような関係にしてもよい。その場合でも、上記実
施例と同様に、信号電極16に印加する実効電圧値を変
えることによって表示色を変化させ、カラー表示を行う
ことができる。
【0085】加えて、液晶分子の配向ねじれ角が90°
程度のTN型の液晶セルを用いる場合にも、本発明を適
用できることは勿論である。
【0086】上記実施例においては、パルス変調駆動方
法として、走査電極を順次走査する方式について説明し
た。この駆動方法では、1フレーム中の1走査期間のみ
各画素が選択されるため、デューティ比が大きくなるに
従って、フレーム応答が目立ち、表示がちらつくという
問題がある。この問題は、上述の所謂アクティブ・アド
レッシング法を採用することにより低減することができ
る。そこで、以下、複屈折制御方式のカラー液晶表示素
子(液晶表示パネル)をアクティブ・アドレッシング法
を用いて駆動する実施例について説明する。まず、本実
施例の駆動方法を論理面から説明する。
【0087】本駆動方法では、i番目(i行)の走査電
極に数式5に示す条件を満足する走査信号Ci(t)を印加
する。数式5から明らかなように、走査信号Ci(t)は自
己の内積がVo、他との内積が0となる関数であり、正
規直交関数である。なお、実際に駆動する走査電極の本
数をNとすると、実際には印加することのないN+1番
目の仮想走査信号CN+1(t)も考える。
【0088】
【数5】
【0089】次に、p番目(p列)の信号電極16に印
加するデータ信号Sp(t)を、走査信号C1(t)〜CN+1(t)
と各画素の表示色とに基づいて、数式6に示すように走
査信号の線形結合により求める。
【0090】
【数6】
【0091】ここで、Mは全階調数(0、1、2、・・・・
・・、M-1階調)、Kipはi行p列の画素(i番目の走査
電極とp番目の信号電極の交点の画素)の階調を意味す
る。i行p列の画素には、走査信号Ci(t)とデータ信号
p(t)の差分{Ci(t)−Sp(t)}が各画素の液晶に印加
される。各画素の印加電圧の実効値Vipは数式7で示さ
れる。
【0092】
【数7】
【0093】この実効電圧Vipが液晶表示素子の特性上
表示したい各色を表示する電圧となるように変数M、
N、Voを選択すれば、複数の走査電極を同時に選択し
て任意の色を表示することができる。
【0094】次に、図1及び図2に示した構成の液晶表
示パネル11を駆動する場合を例に上記駆動方法を具体
的に説明する。図1及び図2に示す構成の液晶表示パネ
ル11は印加電圧の実効値が1.98V以下で「赤」を
表示し、2.10V〜2.18Vで「緑」を表示し、
2.30V以上で「青」を表示する。これらの3つの表
示色を用いて表示を行う場合には、上記の変数(階調数
又は色数)Mは3となり、kip=0の時の電圧が1.9
8V以下、kip=1の時の電圧が2.10V〜2.18
V、kip=2の時の電圧が2.30V以上となるよう
に、電圧Voと走査電極数Nを選択する。
【0095】このようにして電圧Vo及び走査電極数N
を選定し、上述の信号Ci(t)とSp(t)を走査電極15と
信号電極16とに印加することにより、任意のカラー画
像を表示できる。
【0096】具体的に走査電極15の数を4と仮定する
と、例えば、Vo=1.5Vの時に、赤表示(kip
0)の時の電圧が1.5V、緑表示(kip=1)の時の
電圧が2.12V、青表示(kip=2)の時の電圧が
2.60Vとなり、所望の色を表示できる。
【0097】数式5に示す関係を充足する各走査信号C
1〜C4及び仮想走査信号C5をそれぞれ図8に示すよう
なウォルシュ(Walsh)関数とし、第1列(p=0)の
第1〜第4行の画素に青、緑、緑、赤(k11=2、k21
=k31=1、k41=0)をそれぞれ表示する場合を考え
る。この場合、数式6の結合係数a11〜a51は次のよう
になる。 a11=−1/2、a21=0、a31=0、a41=1/2、 a51=1/√2=0.707 これらの値を数式6に代入して求めると、第1列の信号
電極16に印加する階調信号S1は図8に示す波形とな
る。
【0098】このような信号C1〜C4及びS1を対応す
る電極15、16に印加した場合、第1列第1行の画素
の液晶には、図9(a)に示す電圧波形{C1−S1}が
印加され、その実効値は2.60Vとなり、青が表示さ
れる。同様に、第2〜第4画素の液晶には、図9(b)
〜(d)に示す電圧波形が印加され、印加電圧の実効値
は2,12V,2.12V、1.50Vとなり、緑、
緑、赤がそれぞれ表示される。
【0099】以上説明したように、本実施例によれば、
各走査電極15に正規直交関数の関係にある走査信号を
印加し且つ信号電極16に各画素に所望の色を表示する
ための電圧信号を印加しているので、各画素を常時駆動
してフレーム応答の影響が小さいカラー画像を表示する
ことができる。
【0100】このような駆動を実現する場合、例えば、
図3に示す回路構成において、走査側駆動回路33は、
コントローラ35から供給されるタイミング信号に従っ
て、予め定められた波形の走査信号C1〜CNを各走査電
極15に供給する。
【0101】一方、信号側駆動回路34は、1フレーム
分の表示データを記憶するメモリを備えた構造とする。
そして、1フレーム分の表示データが供給されると、供
給された表示データにより定義される各列の各画素の表
示色(階調)から各結合係数aipを計算し、更に、各結
合係数aipと走査信号C1〜CN及び仮想走査信号CN+ 1
の波形から、数式6により各信号電極16に印加するデ
ータ信号Sp(t)の電圧波形を求める。信号側駆動回路3
4は、求めた電圧波形に従って、駆動電圧発生回路37
から供給される駆動電圧を選択して各信号電極16に印
加する。
【0102】上記実施例では、理解を容易にするため、
表示色を赤、緑、青の3種類(3階調)とし、走査電極
数を4としたが、表示色(階調)の数及び走査電極の数
は任意である。また、上記実施例においては、表示色数
(変数M)を3としたが、例えば、表示色数を5(電圧
がV1以下、V1〜V2,V2〜V3、V3〜V4、V4以上で
表示される色の5種類)とし、赤を表示する階調を0、
緑を表示する階調を3、青を表示する階調を5として電
圧値などを求めても良い。
【0103】また、走査信号C1〜CN+1としてウォルシ
ュ関数を用いたが、正規直交関数ならばどのような波形
を使用してもよい。
【0104】また、上記実施例では、いわゆる全線選択
法の場合を説明したが、複数の走査電極を順次選択する
複数電極同時選択法を採用してもよい。
【0105】
【発明の効果】請求項1記載のカラー液晶表示装置によ
れば、液晶層に印加する液晶駆動電圧は、表示色に応じ
て印加電圧制御手段により信号電極駆動回路に供給する
表示信号のパルスを変調することにより、複数種類の実
効電圧、つまり液晶駆動電圧が容易に作成可能となるの
で、ドットマトリクスなどの多色表示に利用することが
できる。
【0106】また、印加電圧制御手段は、パルスの幅を
変えて液晶層に印加するパルス幅変調としたので、容易
に複数種類の実効電圧が得られ、多色表示に利用するこ
とができる。
【0107】また、印加電圧制御手段は、パルスの高さ
を変えて液晶層に印加するパルス高変調としたので、容
易に複数種類の実効電圧が得られ、多色表示に利用する
ことができる。
【0108】更に、印加電圧に応じたカラー画像を表示
するカラー液晶表示素子の複数の走査電極を同時に選択
して駆動するようにしたので、フレーム応答の影響を低
減し、高品質の画像を表示できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例のカラー液晶表示装置の液晶
表示パネルの構成を示す断面図である。
【図2】液晶セルにおける配向処理方向と位相差板の光
学軸と偏光板の透過軸の組合せの一例を各構成要素毎の
平面図で模式的に示した図である。
【図3】本実施例のカラー液晶表示装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図4】本実施例におけるパルス幅変調の場合の走査電
極と信号電極に印加される駆動波形を示す図である。
【図5】図4に示す各画素に印加される合成駆動波形を
示す図である。
【図6】本実施例におけるパルス高変調の場合の走査電
極と信号電極に印加される駆動波形を示す図である。
【図7】図6に示す各画素に印加される合成駆動波形を
示す図である。
【図8】他の実施例における走査電極と信号電極に印加
される信号の波形を示す図である。
【図9】他の実施例において、各画素に印加される合成
駆動波形を示す図である。
【符号の説明】
11 液晶表示パネル 12 液晶セル 13 上側ガラス基板 14 下側ガラス基板 15 走査電極 16 信号電極 17、18 配向膜 19 シール材 20 液晶層 20a 液晶分子 21 位相差板 22 上側偏光板 23 下側偏光板 24 反射板 31 カラー液晶表示装置 32 液晶表示パネル 33 走査側駆動回路 34 信号側駆動回路 35 コントローラ 37 駆動電圧発生回路 41、42、43 走査電極 44 信号電極 45、46、47 画素

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の間隔を隔てて対向配置された一対の
    透明基板と、 該一対の透明基板の内の一方の基板の対向面に所定方向
    に配列して形成した複数の走査電極と、 他方の前記透明基板の対向面に前記複数の走査電極に対
    向させて所定方向に配列して形成された複数の信号電極
    と、 前記一対の透明基板間に液晶を封入して形成した液晶層
    と、 前記一対の透明基板の少なくとも一方の透明基板の外面
    側に配置された偏光板と、 前記走査電極に走査信号を供給して選択状態とする走査
    電極駆動回路と、 前記信号電極に表示信号を供給して液晶を駆動する信号
    電極駆動回路と、 を備え、前記液晶層を透過する光を液晶の複屈折作用で
    楕円偏光させ、前記液晶層に印加する液晶駆動電圧を変
    えて液晶層のリタデーションを変化させ、楕円偏光の偏
    光状態を変化させて透過光の色を変化させるカラー液晶
    表示装置であって、 前記信号電極駆動回路に供給される表示信号のパルスを
    変調して前記液晶層にに印加される液晶駆動電圧を表示
    色に応じて制御する印加電圧制御手段を備え、 前記印加電圧制御手段で制御された液晶駆動電圧を前記
    信号電極駆動回路に供給して液晶層のリタデーションを
    変化させて透過光の色を変化させることを特徴とするカ
    ラー液晶表示装置。
  2. 【請求項2】前記印加電圧制御手段が、 前記信号電極駆動回路に供給される表示信号のパルス幅
    を変調して前記液晶層に印加される液晶駆動電圧を可変
    することを特徴とする請求項1記載のカラー液晶表示装
    置。
  3. 【請求項3】前記印加電圧制御手段が、 前記信号電極駆動回路に供給される表示信号のパルス高
    を変調して前記液晶層に印加される液晶駆動電圧を可変
    することを特徴とする請求項1記載のカラー液晶表示装
    置。
  4. 【請求項4】所定の間隔を隔てて対向配置された一対の
    透明基板と、 該一対の透明基板の内の一方の基板の対向面に所定方向
    に配列して形成した複数の走査電極と、 他方の前記透明基板の対向面に前記複数の走査電極に対
    向させて所定方向に配列して形成された複数の信号電極
    と、 前記一対の透明基板間に液晶を封入して形成した液晶層
    と、 前記一対の透明基板の少なくとも一方の透明基板の外面
    側に配置された偏光板と、 を備え、前記液晶層を透過する光を液晶の複屈折作用で
    楕円偏光させ、前記液晶層に印加する液晶駆動電圧を変
    えて液晶層のリタデーションを変化させ、楕円偏光の偏
    光状態を変化させて透過光の色を変化させるカラー液晶
    表示素子の駆動方法であって、 複数の走査電極に同時に選択信号を印加し、且つ、信号
    電極に選択された走査電極上の各画素の表示色に対応す
    るデータ信号を印加することを特徴とするカラー液晶表
    示素子の駆動方法。
  5. 【請求項5】前記選択信号は正規直交関数の関係にある
    信号から構成されることを特徴とする請求項4記載のカ
    ラー液晶表示素子の駆動方法。
  6. 【請求項6】前記選択信号はウォルシュ関数の関係にあ
    る信号から構成されることを特徴とする請求項4又は5
    記載のカラー液晶表示素子の駆動方法。
  7. 【請求項7】前記データ信号は、前記走査信号と仮想の
    走査信号と各画素の表示色とに対応する信号から構成さ
    れることを特徴とする請求項4、5又は6記載のカラー
    液晶表示素子の駆動方法。
  8. 【請求項8】前記データ信号は、各前記走査信号と仮想
    上の走査信号とを表示色と全表示色数とに基づいて定め
    た係数に従って線形結合することにより得られた信号で
    あることを特徴とする請求項4、5、6又は7記載のカ
    ラー液晶表示素子の駆動方法。
  9. 【請求項9】所定の間隔を隔てて対向配置された一対の
    透明基板と、 該一対の透明基板の内の一方の基板の対向面に所定方向
    に配列して形成した複数の走査電極と、 他方の前記透明基板の対向面に前記複数の走査電極に対
    向させて所定方向に配列して形成された複数の信号電極
    と、 前記一対の透明基板間に液晶を封入して形成した液晶層
    と、 前記一対の透明基板の少なくとも一方の透明基板の外面
    側に配置された偏光板と、 複数の走査電極に同時に選択信号を印加する走査電極駆
    動手段と、 各信号電極に各画素の表示色に対応するデータ信号を印
    加する信号電極駆動手段と、を備えることを特徴とする
    カラー液晶表示装置。
  10. 【請求項10】前記走査電極駆動手段は、正規直交関数
    の関係にある選択信号を前記走査電極に印加することを
    特徴とする請求項9記載のカラー液晶表示装置。
  11. 【請求項11】前記信号電極駆動手段は、各前記走査信
    号と仮想上の走査信号とを、各画素の表示色と全表示色
    数とに基づいて定めた結合係数に従って線形結合するこ
    とにより得られた前記データ信号を各信号電極に印加す
    ることを特徴とする請求項9又は10記載のカラー液晶
    表示装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5838408A (en) * 1994-10-26 1998-11-17 Seiko Epson Corporation Liquid crystal device and electronic equipment using the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5838408A (en) * 1994-10-26 1998-11-17 Seiko Epson Corporation Liquid crystal device and electronic equipment using the same

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