JPH07229584A - 自動車用燃料配管ホース - Google Patents

自動車用燃料配管ホース

Info

Publication number
JPH07229584A
JPH07229584A JP4314494A JP4314494A JPH07229584A JP H07229584 A JPH07229584 A JP H07229584A JP 4314494 A JP4314494 A JP 4314494A JP 4314494 A JP4314494 A JP 4314494A JP H07229584 A JPH07229584 A JP H07229584A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nbr
pvc
hose
fluororubber
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4314494A
Other languages
English (en)
Inventor
Motohide Nishimura
元秀 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Riko Co Ltd filed Critical Sumitomo Riko Co Ltd
Priority to JP4314494A priority Critical patent/JPH07229584A/ja
Publication of JPH07229584A publication Critical patent/JPH07229584A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車用ホースにおいて、ホースを透過する
気化ガソリンを大幅に低くし、低温性、耐候性を満足す
るホースを提供する。 【構成】 内層がフッ素ゴム、外層がNBR/PVCよ
り構成される燃料ホースであって、内層/外層の厚み比
が0.09以上0.54以下であるホース。および/ま
たは、外層を構成するNBR/PVCのNBR量、PV
C量、可塑剤量が特定の比率を満足する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車の燃料用ホー
ス、特にガソリンタンクと注入口との間を連結する燃料
用ホースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の燃料配管において、ゴムホース
に関しては、気化したガソリンがゴムホースを透過して
外部に洩れるという現象が生じている。最近では、特に
自動車の数が増加しており、このようなゴムホースから
洩れるガソリンによる環境悪化が大きな問題となってい
る。そのため、このような自動車から洩れる気化ガソリ
ンの量を規制することが法案化されている。このような
規制をクリアーするためには、特にガソリンタンクとそ
の注入口との間を連結する燃料フィラーホース等の自動
車用ホースからの気化ガソリンの透過量を抑制すること
が必要となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来上記のような自動
車用ホース、特に燃料フィラーホースを構成する材料と
して、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(以下「NB
R]と略す)とポリ塩化ビニル(以下「PVC]と略
す)とのブレンド物が用いられている。しかしながら、
このようなNBRとPVCのブレンド物を用いて構成さ
れたホースでは、法案化された上記規制をクリアーする
ことが出来ない。
【0004】この発明はこのような事情に鑑みなされた
もので、気化ガソリン等の透過量の低い燃料用ホースの
提供をその目的とする。
【0005】上記目的を達成するために、この発明の燃
料ホースがNBRとPVCのブレンド物のホースの内側
にフッ素ゴムからなる内層を積層するという構成をとっ
た時、以下の問題が発生する。すなわち、フッ素ゴム層
が厚いとホースの低温性が悪くなりコストアップする。
特に補強層を持たない総ゴム製積層ホースの場合、補強
層でホースのかたさがあがることがない為フッ素ゴムの
かたさの影響が大きい。これを解決する為に、フッ素ゴ
ムを薄くすると、フッ素ゴムとNBR/PVCの間の接
着が悪くなる。一方、フッ素ゴムとNBRとの接着は特
公昭60−33662号に述べられているような公知の
方法で接着することは可能であるが、NBR単独では耐
オゾン性が悪く、PVCをブレンドしないとホースとし
ての使用に耐えれないが、PVCをブレンドすることに
よりフッ素ゴムとの接着は悪くなってしまう。この発明
は、上記低温性と耐オゾン性を満足し、フッ素ゴムとN
BR/PVCの間の接着を改良した燃料ホースの提供を
第二の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、上記請求項1に係る発明の構成上の特徴は、NBR
/PVC外層の内側に特定厚みのフッ素ゴムの薄層を設
けたことにある。
【0007】また、上記請求項2に係る発明の構成上の
特徴は、外層を構成するNBR/PVCのNBR量、P
VC量、可塑剤量の関係を下記の式を満足するように設
定したことにある。 (1)NBR/PVCを構成するNBR量(X;重量
部)とPVC量(A;重量部)が 式 0.15≦ A/(A+X) ≦ 0.35 を満
足し、かつ (2)NBR/PVCに対して添加される可塑剤量
(C;重量部)が 式 0.10≦ C/(A+X) ≦ 0.30 を満
足し、かつ (3)式 (A+C)/(A+X) ≦ 0.50 を
満足している。
【0008】
【発明の作用・効果】上記のように構成した請求項1に
係る発明において、ホース内側にフッ素ゴム層を設けた
ことにより、ガソリン透過量は減少し規制を満足出来
る。しかしながらフッ素ゴムは高価であり、且つ、フッ
素ゴム層の厚みが厚いとホースの低温性が悪くなるとい
う問題があり、ホースのフッ素ゴム層を特定の厚み以下
にすることで、規制をクリア出来るガソリン透過性と低
温性を満足することが出来た。一方、フッ素ゴム層の厚
みを薄くすると、フッ素ゴム層と外皮との接着が悪くな
り、はがれ等によりホースの機能を失ってしまう。外皮
のNBR/PVCの組成を前記特定の比率にすることに
より、低温性、耐オゾン性を満足して、フッ素ゴム層と
の接着を改良したホースを得ることが出来るのである。
【0009】
【発明の構成】ところで、図1には、本発明に係る燃料
配管ホースの一具体例について、その積層構造が示され
ている。そこにおいて、1は内側フッ素ゴム層、2は外
側NBR/PVC層である。より具体的には、前記内側
フッ素ゴム層は、例えばフッ化ビニリデン−6フッ化プ
ロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−6フッ化プロピ
レン−4フッ化エチレン三元共重合体等公知のフッ素ゴ
ムを用いて形成されている。加硫系はポリオール加硫、
パーオキサイド加硫、または、それらの併用のいずれで
も良いが、ポリオール、または併用が望ましい。
【0010】
【表1】
【0011】また、外側NBR/PVC層は、NBRと
PVCのブレンド比を変えた表2の材料がもちいられ
る。加硫系は、硫黄加硫系でもパーオキサイド加硫系い
ずれでもよい。接着性改良の為、NBR/PVC、およ
び/または、フッ素ゴムに、カルボン酸の 1・8−ジ
アザビシクロ[5・4・0]ウンデセン−7塩(カルボ
ン酸DBU塩という)を配合することも良い。カルボン
酸DBU塩としては、ナフトエ酸、2−ヒドロキシ−ナ
フトエ酸、ソルビン酸、2−エチルヘキシル酸、没食子
酸、P−ヒドロキシ−安息香酸、ケイ皮酸等のカルボン
酸のDBU塩が用いられ、そのなかでも特にナフトエ酸
とソルビン酸のDBU塩が好ましい。
【0012】
【表2】
【0013】一方、従来のNBR/PVC単層ホースで
は、ガソリン透過量が、289g/m2・dayである
のに対し、目標値は48g/m2・dayであって、大
幅な透過量減少が必要となっている。この目標値は、M
TBE含有ガソリン(ガソリン/MTBE=89/1
1)によるものである。ここで、フッ素ゴム層が厚いと
ガソリン透過性はよくなるが、低温性は悪くなる。発明
者等は鋭意検討の結果、ガソリン透過性、低温性と厚み
の間に図2の関係を見いだした。すなわち、フッ素ゴ
ム:NBR/PVC厚み比が0.09以上となれば、ガ
ソリン透過量は48g/m2・day以下となって目標
を満足出来るが、フッ素ゴム:NBR/PVC厚み比が
0.54を超えると低温性が−30゜Cを超え実用的で
はなくなる。好ましくはフッ素ゴム:NBR/PVC厚
み比を0.25以下、より好ましくは、0.20以下に
することが望ましい。
【0014】ここでガソリン透過量の測定は、図3のよ
うにホースに治具を取付け(接触長さ200mm)、ガソ
リンまたはMTBE含有ガソリン(ガソリン/MTBE
=89/11)を充填し、72時間放置後の重量減から
算出する。また、低温性はホースを25mm長に輪切りに
し、この試験片を低温状態に5時間保持。取り出した後
直ちに50%圧縮した時に、破壊、亀裂の生じたときの
温度で評価し、この温度が低い程良い。
【0015】一方、フッ素ゴム積層ホースにおいてフッ
素ゴム層の厚みが薄くなると、フッ素ゴム:NBR/P
VC間の接着が悪くなることが判った。 フッ素ゴム:NBR/PVC厚み比=0.09 接着力
=2.0N/mm フッ素ゴム:NBR/PVC厚み比=0.25 接着力
=2.7N/mm フッ素ゴム:NBR/PVC厚み比=0.5 接着力
=3.5N/mm ここで接着力の測定は、JIS K6301に準拠した
剥離試験でおこなう。
【0016】この薄いフッ素ゴム層とNBR/PVC間
の接着、および、実用上の性能である低温性、外層に使
われているための耐オゾン性について、発明者らは図4
の関係を見いだした。すなわち、薄いフッ素ゴム層とN
BR/PVC間の接着についてはNBR/PVCの組成
の影響が大きく、さらにNBR/PVCのなかの可塑剤
量に関して、NBR/PVC(合計100部)に添加さ
れる可塑剤量(C;重量部)比が0.30をこえると接
着性が悪くなり、0.10より低くなると低温性が悪く
なる。また、NBR/PVC中のを構成するNBR量
(X)とPVC量(A)に関して、A/(A+X)が
0.15より小さいと、耐オゾン性が悪くなり、0.3
5を超すと低温性が悪くなる。さらに接着性と低温性の
両者を満足するためには,(A+C)/(A+X)が
0.50以下でなければいけない。
【0017】ここで耐オゾン性は、ホースより試料を採
取し、20%伸長した後24時間放置したものを、オゾ
ン濃度50pphm、雰囲気温度40℃中に放置し、2
00時間後亀裂の有無を確認することにより測定され
る。亀裂なしをOK、亀裂ありをNGとする。
【0018】次に、実施例について比較例と併せて説明
する。
【0019】
【実施例】図1のホースは、表1のフッ素ゴム配合物を
内側層、表2のNBR/PVC配合物を外側層として、
押出成形機により管状に成形し(内径40mm、外径4
8mm;内側層/外側層厚み比変量)、150゜C×3
0分加硫してえられる。長尺で加硫した後、切断しても
よいし、マンドレルを挿入して曲げ成形してもよい。内
側層/外側層厚み比を変えた結果を、表3の実施例1−
5、比較例1−2に示す。厚み比0.09−0.54に
することにより、低温性、ガソリン透過性、接着性を満
足することができる。
【0020】
【表3】
【0021】表4、表5に外側NBR/PVC配合の可
塑剤量、PVC量を変えた結果を実施例6−10、比較
例3−7として示す。NBR/PVC配合にカルボン酸
DBU塩を配合することにより、より接着性は改善され
ている。(比較例7、実施例8)
【0022】
【表4】
【0023】
【表5】
【0024】
【発明の効果】上記表3、表4の結果から、本発明のホ
ースは、フッ素ゴムとNBR/PVCの厚み比を0.0
9−0.54とすることで低温性とガソリン透過性を満
足出来、フッ素ゴムが薄くて接着性がわるくなっても、
NBR/PVCのPVC量、可塑剤量を特定比率にする
ことにより、低温性、ガソリン透過性、耐オゾン性を満
足しながら接着性を向上することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う自動車用燃料配管ホースの積層構
造を示す説明図である。
【図2】本発明に従うホースのフッソゴム内層比率と低
温性、ガソリン透過性を示す説明図である。
【図3】ガソリン透過性測定の説明図である。
【図4】NBR/PVCにおけるPVC量、可塑剤量の
接着性、低温性、耐オゾン性に対する関係を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 内側フッ素ゴム層 2 外側NBR/PVC層 3 積層ホース 4、4’ ガソリン封入治

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内層がフッ素ゴム、外層がNBR/PV
    Cより構成される低透過性燃料ホースであって、内層/
    外層の厚み比が0.09以上、0.54以下であること
    を特徴とする自動車用燃料配管ホース。
  2. 【請求項2】 外層を構成するNBR/PVCが下記構
    成であることを特徴とする請求項1の燃料配管ホース。 (1)NBR/PVCを構成するNBR量(X)とPV
    C量(A)が 式 0.15≦ A/(A+X) ≦ 0.35 を満
    足し、かつ (2)NBR/PVCに対して添加される可塑剤量
    (C)が 式 0.10≦ C/(A+X) ≦ 0.30 を満
    足し、かつ (3)式 (A+C)/(A+X) ≦ 0.50 を
    満足している。
JP4314494A 1994-02-16 1994-02-16 自動車用燃料配管ホース Pending JPH07229584A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4314494A JPH07229584A (ja) 1994-02-16 1994-02-16 自動車用燃料配管ホース

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4314494A JPH07229584A (ja) 1994-02-16 1994-02-16 自動車用燃料配管ホース

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07229584A true JPH07229584A (ja) 1995-08-29

Family

ID=12655650

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4314494A Pending JPH07229584A (ja) 1994-02-16 1994-02-16 自動車用燃料配管ホース

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07229584A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1096190A1 (en) 1999-10-27 2001-05-02 Tokai Rubber Industries, Ltd. Fuel hose
JP2001317663A (ja) * 2000-05-11 2001-11-16 Tokai Rubber Ind Ltd 燃料輸送ホース
EP1816337A2 (en) 2006-02-01 2007-08-08 Tokai Rubber Industries, Ltd. Heat-resistant air hose for diesel engine
JP2008246752A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Tokai Rubber Ind Ltd ディーゼル用耐熱ゴムホース
CN102213350A (zh) * 2011-04-01 2011-10-12 广东联塑科技实业有限公司 一种pvc复合软管的生产方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1096190A1 (en) 1999-10-27 2001-05-02 Tokai Rubber Industries, Ltd. Fuel hose
US6340511B1 (en) 1999-10-27 2002-01-22 Tokai Rubber Industries, Ltd. Fuel hose
JP2001317663A (ja) * 2000-05-11 2001-11-16 Tokai Rubber Ind Ltd 燃料輸送ホース
JP4604310B2 (ja) * 2000-05-11 2011-01-05 東海ゴム工業株式会社 燃料輸送ホースの製法
EP1816337A2 (en) 2006-02-01 2007-08-08 Tokai Rubber Industries, Ltd. Heat-resistant air hose for diesel engine
US8409682B2 (en) 2006-02-01 2013-04-02 Tokai Rubber Industries, Ltd. Heat-resistant air hose for diesel engine
JP2008246752A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Tokai Rubber Ind Ltd ディーゼル用耐熱ゴムホース
US7654288B2 (en) 2007-03-29 2010-02-02 Tokai Rubber Industries, Ltd. Heat-resistant rubber hose for diesel engine
CN102213350A (zh) * 2011-04-01 2011-10-12 广东联塑科技实业有限公司 一种pvc复合软管的生产方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4887647A (en) Hose
EP2212605B1 (en) Low-permeation flexible fuel hose
EP0895013B1 (en) Oxygen barrier structure for a flexible hose
EP1096190B1 (en) Fuel hose
JPH05286080A (ja) 複層ゴムホース及びその製造方法
JP2001150595A (ja) パッキン構造体
US6682796B2 (en) Fuel hose
JP2002276862A (ja) 低透過燃料系ホース
EP0728070A1 (en) Fluoropolymer laminates
JPH02190692A (ja) ゴムホース
JP2007292303A (ja) 燃料輸送ホース
US5798158A (en) Layered molding including fluoroplastic layer crosslinked with rubber layer
US6759109B2 (en) Process for manufacturing a multilayer rubber hose and a product thereof
JPH07229584A (ja) 自動車用燃料配管ホース
EP1484172B1 (en) Hose construction containing fluoroelastomer composition and fluoroplastic barrier
JP2004150457A (ja) 燃料用ホース
JP2001072804A (ja) ゴム組成物及び自動車用燃料輸送ホース
US6037062A (en) Layered molding
JPH1182822A (ja) 燃料ホース
JP2982788B2 (ja) 燃料ホース
JPS6033663B2 (ja) ガソリン循環用管接続用ゴムホ−ス
US20050000582A1 (en) Fuel hose
JP4896897B2 (ja) ガソホール燃料用ホース
JPH06286061A (ja) 自動車燃料配管用ホース
JP5289779B2 (ja) ガソホール燃料用ホース