JPH07228240A - トレーラ用リターダ装置 - Google Patents

トレーラ用リターダ装置

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JPH07228240A
JPH07228240A JP2112194A JP2112194A JPH07228240A JP H07228240 A JPH07228240 A JP H07228240A JP 2112194 A JP2112194 A JP 2112194A JP 2112194 A JP2112194 A JP 2112194A JP H07228240 A JPH07228240 A JP H07228240A
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JP
Japan
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retarder
trailer
pressure
sent
signal
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JP2112194A
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English (en)
Inventor
Shigeru Yoshizawa
茂 吉沢
Yukichi Sekiguchi
祐吉 関口
Hideki Nakamura
秀樹 中村
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NIIGATA CONVERTER KK
Sanwa Seiki Ltd
Original Assignee
NIIGATA CONVERTER KK
Sanwa Seiki Ltd
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Publication date
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  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 リターダスイッチを持たないトラクタと組み
合わされた場合にも、リターダ本体1により制動力を得
る事を可能にする。 【構成】 制御器4が、ブレーキランプを点灯させる為
のブレーキ信号に基づき、制御弁2を開き、リターダ本
体1に最低限の制動力を発揮させる。圧力センサ10
は、サービスブレーキ5を作動させる為のパイロット流
体を流す配管9中の圧力を測定する。そして、この圧力
が高くなる程、上記制動力を大きくすべく、制御弁2の
開度を大きくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係るトレーラ用リター
ダ装置は、トレーラ及びトラクタのうちのトレーラ部分
に組み込んで、例えばこのトレーラがトラクタに牽引さ
れつつ走行する場合に速度を低下させたり、或は下り坂
を走行する場合に速度が上昇し過ぎるのを防止する。
【0002】
【従来の技術】トレーラ及びトラクタが長い下り坂を走
行する場合、ブレーキペダルにより作動する通常のブレ
ーキ(サービスブレーキ)を多用すると、フェードやベ
ーパロックにより制動力が極端に低下する原因となり、
危険である。又、大量の荷物を運搬する為のトレーラ及
びトラクタの場合、下り坂走行時、或は制動時には、牽
引側のトラクタよりも被牽引側のトレーラ部分で大きな
制動力を発揮させておく事が、安全走行の為に重要であ
る。即ち、積載状態でのトレーラの重量並びに慣性質量
は、トラクタの重量並びに慣性質量に比べて相当に大き
くなる。従って、下り坂走行時、或は速度超過状態で急
な制動を行なう際、トレーラ側の制動力がトラクタ側の
制動力に比較して不十分になりがちである。そして、こ
の様にトレーラ側の制動力が不十分になると、トレーラ
側の減速度がトラクタ側の減速度に比較して小さくな
る。そして、安定した運行を行なえなくなる、所謂トレ
ーラハンチング現象や、トレーラとトラクタとが連結部
で折れ曲がる、所謂ジャックナイフ現象を起こし易くな
る。
【0003】この様な現象は、周囲を走行する他の車両
を巻き込んだ重大事故につながり易く、非常に危険であ
る。この為従来から、トレーラ側にリターダと呼ばれる
補助ブレーキ装置を組み込み、下り坂を走行する際、こ
のトレーラ側に弱い制動力を付与し続ける事で、前記サ
ービスブレーキを使用せずに速度の上昇を抑えたり、或
は制動時にトレーラ側により大きな制動力を付与する事
が考えられ、一部で実用化されている。
【0004】この様なリターダ装置を構成すべく、トレ
ーラの車輪に制動トルクを付与する為のリターダ本体と
して従来から使用されているものに、推進軸上に設けた
流体継手により動圧油を剪断、撹拌してエネルギを吸収
する流体式のもの、或は車軸の回転に伴って生じる渦電
流により制動力を発揮させる渦電流式のものがある。
又、圧力流体の送り込みに応じ、この圧力流体の圧力に
応じた制動トルクが得られる湿式多板型の構造が、例え
ば米国特許第4173269号明細書に記載されている
様に、従来から知られている。
【0005】何れにしても、トレーラ及びトラクタの運
行を円滑に行なわせる為には、トレーラ及びトラクタの
走行速度、走行している下り坂の傾斜等に応じて、上記
リターダ本体が車輪に付与する制動トルクを調整できる
構造でなければならない。この為従来から、図5に示す
様なリターダ装置が、トレーラ及びトラクタ用に考えら
れ、一部のトレーラ及びトラクタで実用化されている。
【0006】リターダ本体1は、トレーラの車軸部分等
に組み込まれ、圧縮空気の送り込みに応じて、この圧縮
空気の圧力に応じた制動トルクを、上記トレーラの車輪
に付与する。制御弁2は、制御信号に基づいて流路を開
閉し、エアタンク3から上記リターダ本体1に所定圧の
圧縮空気を送り込む。制御器4は、上記制御弁2に上記
制御信号を送り込む。これら各部1〜4は、総てトレー
ラ側(図5に鎖線で囲った側)に設けられる。又、トレ
ーラ側には上記各部1〜4の他、トレーラ及びトラクタ
を停止させる為のサービスブレーキ5(一般的なブレー
キ)と、上記エアタンク3からこのサービスブレーキ5
に送り込む圧縮空気の圧力を制御する為のリレーバルブ
6とを設けている。
【0007】一方、トラクタ側には、上記制御器4に信
号を送る為のリターダスイッチ7と、ブレーキペダル8
とを設けている。トレーラ及びトラクタを減速若しくは
停止させる場合には、このブレーキペダル8を踏み込む
事で、上記リレーバルブ6に信号圧を送り込む。この結
果リレーバルブ6が、信号圧に応じた圧力の圧縮空気
を、上記サービスブレーキ5に送り込む。又、下り坂の
走行時等、リターダ本体1により車輪に制動トルクを付
与する場合には、上記リターダスイッチ7を操作して、
上記制御器4に作動指令信号を送る。制御器4は、この
作動指令信号に基づいて上記制御弁2に制御信号を送
り、上記エアタンク3から上記リターダ本体1に、上記
作動指令信号に応じた圧力の圧縮空気を送り込む。上記
リターダスイッチ7は、複数種類の作動指令信号を送り
出せる。従って、上記リターダ本体1により車輪に付与
する制動トルクは、図6に示す様に調整自在である。但
しこの制動トルクは、リターダスイッチ7を動かさない
限り、上記サービスブレーキ5に送り込まれる圧縮空気
の圧力に関係なく、一定である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の様に
構成され作用する従来のトレーラ用リターダ装置の場合
には、次の様な解決すべき問題点がある。即ち、トレー
ラとトラクタとは常に同じ組み合わせで使用される訳で
はなく、両者の組み合わせは頻繁に変わる。又、トラク
タの中にはリターダスイッチ7を持たないものも存在す
る。この様にリターダスイッチ7を持たないトラクタ
と、リターダ本体1を備えたトレーラとが組み合わされ
た場合には、このリターダ本体1を作動させる事ができ
ない。
【0009】本発明のトレーラ用リターダ装置は、この
様な事情に鑑みて発明したもので、リターダスイッチを
持たないトラクタと組み合わされた場合にもリターダ本
体を作動可能にするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のトレーラ用リタ
ーダ装置は何れも、補助ブレーキ用圧力流体の送り込み
に伴ってトレーラの車輪に、この補助ブレーキ用圧力流
体の圧力に応じた制動トルクを付与するリターダ本体
と、制御信号に基づいてこのリターダ本体に送り込む補
助ブレーキ用圧力流体の圧力を制御する制御弁と、この
制御弁に上記制御信号を送り込む制御器とを備えてい
る。
【0011】特に、請求項1に記載したトレーラ用リタ
ーダ装置の場合には、上記車輪に付属のサービスブレー
キを作動させる為の主ブレーキ用圧力流体を送る為の配
管と、この配管中の主ブレーキ用圧力流体の圧力を検出
し、その検出値を表わす圧力信号を上記制御器に送り込
む圧力センサとを備えている。そして、上記制御器は次
のの機能を有する。
【0012】 トラクタ側から送り込まれる電気信号
に基づいて上記制御弁に、上記リターダ本体が最低限の
制動トルクを発生させられるだけの圧力の補助ブレーキ
用圧力流体を送り出させる旨の制御信号を送り込む。 圧力信号に基づいて、上記配管中を送られる主ブレ
ーキ用圧力流体の圧力が高いと判断される場合には、こ
の主ブレーキ用圧力流体の圧力に応じて、リターダ本体
に送り込む補助ブレーキ用圧力流体の圧力を高めさせる
旨の制御信号を、上記制御弁に送り込む。
【0013】又、請求項2に記載したトレーラ用リター
ダ装置は、トレーラの荷台荷重を検出し、その検出値を
表わす荷重信号を上記制御器に送り込む荷重センサを備
えている。そして上記制御器が、次のの機能を有す
る。
【0014】 トラクタ側から送り込まれる電気信号
に基づいて上記制御弁に、上記リターダ本体が最低限の
制動トルクを発生させられるだけの圧力の補助ブレーキ
用圧力流体を送り出させる旨の制御信号を送り込む。 荷重信号に基づいて上記荷台荷重が大きいと判断さ
れる場合には、この荷台荷重に応じて、リターダ本体に
送り込む補助ブレーキ用圧力流体の圧力を高めさせる旨
の制御信号を、上記制御弁に送り込む。
【0015】更に、請求項3に記載したトレーラ用リタ
ーダ装置は、トレーラの速度を検出し、この速度を表わ
す速度信号を上記制御器に送り込む速度センサを備え
る。そして上記制御器が、次のの機能を有する。
【0016】 トラクタ側から送り込まれる電気信号
に基づいて上記制御弁に、上記リターダ本体が最低限の
制動トルクを発生させられるだけの圧力の補助ブレーキ
用圧力流体を送り出させる旨の制御信号を送り込む。 速度信号から加速度を計算し、算出した加速度に基
づいて所定の制動力を発生させるべく、リターダ本体に
送り込む補助ブレーキ用圧力流体の圧力を高めさせる旨
の制御信号を、上記制御弁に送り込む。
【0017】
【作用】上述の様に構成される本発明のトレーラ用リタ
ーダ装置によれば、リターダスイッチを持たないトラク
タと組み合わされた場合でも、トレーラ側に設けたリタ
ーダ本体を作動させる事ができる。しかもこのリターダ
本体が車輪に付与する制動トルクを、トレーラ及びトラ
クタの走行状況に合わせて増減できる。
【0018】即ち、トラクタとトレーラとの間には、最
低限必要な信号の伝達を行なうべく、コネクタにより接
続自在なコードが必ず掛け渡されている。例えば、トラ
クタ側に設けたブレーキペダルの踏み込みに伴ってトレ
ーラの後端部に設けたブレーキランプを点灯させる為の
ブレーキ信号が、上記トラクタからトレーラに送られ
る。そこで、この様なブレーキ信号等、トラクタからト
レーラに送られる電気信号を、上記リターダ本体を作動
させる為の起動信号(トリガー信号)として利用すれ
ば、リターダスイッチを持たないトラクタと組み合わさ
れた場合でも、トレーラに付属のリターダ本体を作動さ
せる事ができる。
【0019】そして、請求項1に記載したトレーラ用リ
ターダ装置の場合には、サービスブレーキに送り込む主
ブレーキ用圧力流体の圧力が高くなる(サービスブレー
キによる制動力が大きくなる)程、リターダ本体が車輪
に付与する制動トルクが大きくなる。又、請求項2に記
載されたトレーラ用リターダ装置の場合には、荷台荷重
が大きい程、リターダ本体が車輪に付与する制動トルク
が大きくなる。更に、請求項3に記載されたトレーラ用
リターダ装置の場合には、加速度に応じてリターダ本体
が車輪に付与する制動トルクが大きくなる。
【0020】
【実施例】図1〜2は、請求項1に対応する本発明の第
一実施例を示している。リターダ本体1は、トレーラの
車軸部分等に組み込まれ、圧縮空気の送り込みに応じ
て、この圧縮空気の圧力に応じた制動トルクを、上記ト
レーラの車輪に付与する。制御弁2は、制御信号に基づ
いて流路を開閉し、エアタンク3から上記リターダ本体
1に所定圧の圧縮空気を送り込む。制御器4は、上記制
御弁2に上記制御信号を送り込む。又、トレーラ及びト
ラクタを減速乃至は停止させる為のサービスブレーキ5
と、上記エアタンク3からこのサービスブレーキ5に送
り込む圧縮空気の圧力を制御する為のリレーバルブ6と
を設けている。
【0021】上記リレーバルブ6のパイロットポートに
は、配管9の下流端を接続している。この配管9中に
は、トラクタ側に設けられたブレーキペダル8の踏み込
みに伴って、パイロット流体である圧縮空気が、上記ブ
レーキペダルの踏み込み量(ブレーキペダルに加えられ
る踏力の大きさ)に応じた圧力で送り込まれる。又、上
記リレーバルブ6は、上記パイロットポートから送り込
まれる圧縮空気の圧力と上記エアタンク3から送り込ま
れる圧縮空気との差圧に応じて、前記エアタンク3側の
通路の開口面積を制御する。従って、この圧力に応じた
圧力の圧縮空気を、上記エアタンク3から上記サービス
ブレーキ5に送る。従ってこのサービスブレーキ5に
は、上記ブレーキペダルの踏み込み量に応じた圧力の圧
縮空気が送り込まれる。
【0022】更に、上記配管9の途中には、この配管9
中を流れる圧縮空気の圧力を検出する圧力センサ10を
設けている。この圧力センサ10の検出値を表わす圧力
信号は、前記制御器4に送り込んでいる。又、この制御
器4には、上記圧力信号の他、上記ブレーキペダルの踏
み込みに伴ってトレーラの後端部に設けたブレーキラン
プを点灯させる為のブレーキ信号を入力している。そし
てこの制御器4は、次の様に作用して、前記リターダ本
体1により車輪に制動トルクを付与する。
【0023】先ず、上記制御器4は、上記ブレーキ信号
に基づいて上記制御弁2の流路を少し開き、上記エアタ
ンク3から上記リターダ本体1に、このリターダ本体1
が最低限の制動トルクを発生させられるだけの圧力の圧
縮空気を送り込ませる。
【0024】又、上記制御器4は、上記ブレーキ信号が
送り込まれている間は、上記圧力センサ10から送り込
まれる圧力信号に基づいて、上記制御弁2の開度を調節
する。即ち、上記配管9中をリレーバルブ6に送られ
る、パイロット流体である圧縮空気の圧力が高いと判断
される場合には、この圧縮空気の圧力に応じて上記制御
弁2の開度を大きくし、リターダ本体1に送り込む圧縮
空気の圧力を高くする。
【0025】上述の様に構成される本発明のトレーラ用
リターダ装置によれば、リターダスイッチを持たないト
ラクタと組み合わされた場合でも、トレーラ側に設けた
リターダ本体1を作動させる事ができる。即ち、トラク
タからトレーラに対して必ず送られる信号であるブレー
キ信号をトリガー信号として使用するので、リターダス
イッチの有無に関係なく、上記リターダ本体1を作動さ
せる事ができる。周知の様にブレーキランプは、ブレー
キペダルを僅かに踏み込んだだけで、実際にサービスブ
レーキによる制動力が惹起される前に点灯する。この
為、サービスブレーキを作動させずにリターダ本体1を
作動させる事も可能となる。そして、リターダ本体1が
作動する状況ではブレーキランプが点灯するので、後続
車に注意を喚起できる。
【0026】又、リターダ本体1が作動している状態
で、更にブレーキペダル8を踏み込む事でサービスブレ
ーキ5を作動させると、前記配管9を送られる圧縮空気
の圧力が高くなる事に伴って、前記制御弁2の開度が大
きくなる。この結果、前記エアタンク3からリターダ本
体1に送り込まれる圧縮空気の圧力が高くなり、このリ
ターダ本体1が車輪に付与する制動トルクが大きくな
る。即ち、上記配管9中を送られる圧縮空気の圧力が図
2の破線aで示す様に変化すると、上記リターダ本体1
が車輪に付与する制動トルクが、同図に実線bで示す様
に変化する。従って、サービスブレーキ5を作動させる
場合でも、このサービスブレーキ5の負担が軽減され、
ベーパロックやフェードの危険性を低くできる。又、ト
レーラ側の制動力をトラクタ側の制動力よりも大きく保
てる為、トレーラ及びトラクタの姿勢の安定性を保て
る。
【0027】次に、図3〜4は、請求項2に対応する本
発明の第二実施例を示している。荷重センサ11は、ト
レーラの荷台荷重を検出し、その検出値を表わす荷重信
号を制御器4に送り込む。この荷重センサ11は、例え
ばトレーラの懸架装置を構成するリーフスプリングの撓
みにより上記荷台荷重を求める。即ち、トレーラの荷台
荷重が変化すると上記リーフスプリングの撓み量が変化
し、このトレーラの車軸とフレームとの距離が変化す
る。そこで、この距離を電気信号に変換するセンサを上
記車軸とフレームとの間に設ければ、上記荷台荷重を求
め、更に上記荷重信号として送り出す事ができる。
【0028】この様にして荷重センサ11が求めた荷台
荷重を表す荷重信号は、ブレーキぺダルが踏み込まれた
事を表すブレーキ信号と共に、制御器4に入力してい
る。そしてこの制御器4は、上記ブレーキ信号に基づい
て制御弁2に、リターダ本体1が最低限の制動トルクを
発揮させられるだけの圧力の圧縮空気を、エアタンク3
からリターダ本体1に送る旨の制御信号を送り込む。更
に、上記荷重信号に基づいて、上記荷台荷重が大きいと
判断される場合には、この荷台荷重に応じて上記制御弁
2の開度を開き、上記リターダ本体1に送り込む圧縮空
気の圧力を高くする。
【0029】上述の様に構成されるトレーラ用リターダ
装置の場合も、前述した第一実施例と同様に、リターダ
スイッチを持たないトラクタと組み合わされても、トレ
ーラ側に設けたリターダ本体1を作動させる事ができ
る。又、図4に示す様に、荷台荷重に応じてこのリター
ダ本体1が車輪に付与する制動トルクを大きくできるの
で、積載量に応じて最適の制動力を得る事ができる。
【0030】更に、図示は省略したが、図3の荷重セン
サ11に代えてトレーラの速度を検出する速度センサを
設ける事もできる。そして、この速度センサが検出した
速度を表わす速度信号に基づき加速度を計算し、この結
果得られた加速度に応じて、リターダ本体1に送り込む
圧縮空気の圧力を調節する事もできる。この際の制御
は、例えば次の様にする事が考えられる。
【0031】走行状態からサービスブレーキを使用して
トレーラ及びトラクタを停止させる際、上記ブレーキ信
号に基づいて前述と同様に、制御器4、制御弁2、リタ
ーダ本体1の作用により車輪に最低限の制動トルクを加
える。この制動トルクが十分であればトレーラには、十
分な減速度を生じる。この状態で制御器4は、速度セン
サが検出した速度信号に基づき、負の加速度である減速
度を算出する。この算出した減速度が所定の値に達しな
い場合に制御器4は、リターダ本体1が車輪に付与する
制動トルクが大きい値となる様に、制御弁2に指令値を
送る。この様に構成する事により、トレーラの荷重が大
きい場合等、最低限の制動トルクでは所定の減速度を得
られない場合にはこの制動トルクを増大させて減速度の
増加を図り、トレーラハンチングやジャックナイフ現象
の発生を防止して安全性を高める。
【0032】尚、速度センサとしては、従来からアンチ
ロックブレーキ装置(ABS)を構成する為、トレーラ
の車輪に組み込まれている速度センサをそのまま利用で
きる。即ち、速度センサの信号をABS用制御器の他、
リターダ装置用制御装置にも送り込めば、上記リターダ
本体1に送り込む圧縮空気の圧力を適正値に調節でき
る。更に、速度センサから送り出される信号を直接リタ
ーダ装置用制御装置に送り込む代わりに、ABS制御装
置により減速度(負の加速度)に変換された信号を取り
出し、この信号を上記リターダ装置用制御装置に送り込
む事もできる。
【0033】尚、上述の各実施例は、請求項1〜3に記
載した各発明を独立して実施した場合を示しているが、
これら各発明は組み合わせて実施する事もできる。そし
て組み合わせる事によりリターダ本体1に、各種状況に
応じて最良の制動トルクを発生させる事ができる。
【0034】
【発明の効果】本発明のトレーラ用リターダ装置は、以
上に述べた通り構成され作用するので、リターダスイッ
チを持たないトレーラと組み合わせた場合でも補助制動
力を得る事ができて、又、第1段階の制動を立ち上げる
トリガー信号として、トラクタ側から送り込まれるブレ
ーキ信号を採用すれば、トレーラ用リターダとトラクタ
側のブレーキの作動時期のタイムラグをなくせる。更に
第2段階の制動を立ち上げる為に、ブレーキ圧、車両重
量、車速等の信号による制御でトラクタ側のブレーキ力
との調和を図れば、車両制御上、車両運動上でも、安全
な運転に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例を示すブロック図。
【図2】サービスブレーキ用の圧縮空気の圧力とリター
ダ本体による制動トルクとの関係を示す線図。
【図3】本発明の第二実施例を示すブロック図。
【図4】荷台荷重とリターダ本体による制動トルクとの
関係を示す線図。
【図5】従来構造を示すブロック図。
【図6】従来構造でのブレーキ用の圧縮空気の圧力とリ
ターダ本体による制動トルクとの関係を示す線図。
【符号の説明】 1 リターダ本体 2 制御弁 3 エアタンク 4 制御器 5 サービスブレーキ 6 リレーバルブ 7 リターダスイッチ 8 ブレーキペダル 9 配管 10 圧力センサ 11 荷重センサ
フロントページの続き (72)発明者 中村 秀樹 東京都渋谷区千駄ヶ谷5丁目27番9号 新 潟コンバーター株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 補助ブレーキ用圧力流体の送り込みに伴
    ってトレーラの車輪に、この補助ブレーキ用圧力流体の
    圧力に応じた制動トルクを付与するリターダ本体と、制
    御信号に基づいてこのリターダ本体に送り込む補助ブレ
    ーキ用圧力流体の圧力を制御する制御弁と、この制御弁
    に上記制御信号を送り込む制御器と、上記車輪に付属の
    サービスブレーキを作動させる為の主ブレーキ用圧力流
    体を送る配管と、この配管中の主ブレーキ用圧力流体の
    圧力を検出し、その検出値を表わす圧力信号を上記制御
    器に送り込む圧力センサとを備え、上記制御器が次の
    の機能を有するトレーラ用リターダ装置。 トラクタ側から送り込まれる電気信号に基づいて上
    記制御弁に、上記リターダ本体が最低限の制動トルクを
    発生させられるだけの圧力の補助ブレーキ用圧力流体を
    送り出させる旨の制御信号を送り込む。 圧力信号に基づいて、上記配管中を送られる主ブレ
    ーキ用圧力流体の圧力が高いと判断される場合には、こ
    の主ブレーキ用圧力流体の圧力に応じて、リターダ本体
    に送り込む補助ブレーキ用圧力流体の圧力を高めさせる
    旨の制御信号を、上記制御弁に送り込む。
  2. 【請求項2】 補助ブレーキ用圧力流体の送り込みに伴
    ってトレーラの車輪に、この補助ブレーキ用圧力流体の
    圧力に応じた制動トルクを付与するリターダ本体と、制
    御信号に基づいてこのリターダ本体に送り込む補助ブレ
    ーキ用圧力流体の圧力を制御する制御弁と、この制御弁
    に上記制御信号を送り込む制御器と、トレーラの荷台荷
    重を検出し、その検出値を表わす荷重信号を上記制御器
    に送り込む荷重センサとを備え、上記制御器が次の
    の機能を有するトレーラ用リターダ装置。 トラクタ側から送り込まれる電気信号に基づいて上
    記制御弁に、上記リターダ本体が最低限の制動トルクを
    発生させられるだけの圧力の補助ブレーキ用圧力流体を
    送り出させる旨の制御信号を送り込む。 荷重信号に基づいて上記荷台荷重が大きいと判断さ
    れる場合には、この荷台荷重に応じて、リターダ本体に
    送り込む補助ブレーキ用圧力流体の圧力を高めさせる旨
    の制御信号を、上記制御弁に送り込む。
  3. 【請求項3】 補助ブレーキ用圧力流体の送り込みに伴
    ってトレーラの車輪に、この補助ブレーキ用圧力流体の
    圧力に応じた制動トルクを付与するリターダ本体と、制
    御信号に基づいてこのリターダ本体に送り込む補助ブレ
    ーキ用圧力流体の圧力を制御する制御弁と、この制御弁
    に上記制御信号を送り込む制御器と、トレーラの速度を
    検出し、この速度を表わす速度信号を上記制御器に送り
    込む速度センサとを備え、上記制御器が次のの機能
    を有するトレーラ用リターダ装置。 トラクタ側から送り込まれる電気信号に基づいて上
    記制御弁に、上記リターダ本体が最低限の制動トルクを
    発生させられるだけの圧力の補助ブレーキ用圧力流体を
    送り出させる旨の制御信号を送り込む。 速度信号から加速度を計算し、算出した加速度に基
    づいて所定の制動力を発生させるべく、リターダ本体に
    送り込む補助ブレーキ用圧力流体の圧力を高めさせる旨
    の制御信号を、上記制御弁に送り込む。
  4. 【請求項4】 トラクタ側から送り込まれる電気信号
    が、ブレーキペダルの踏み込みに伴ってブレーキランプ
    を点灯させる為のブレーキ信号であり、補助ブレーキ用
    圧力流体が、トレーラに設置されたエアタンクから供給
    される圧縮空気であり、このエアタンクにはトラクタ側
    に設けられたコンプレッサから圧縮空気が、トラクタと
    トレーラとの間に掛け渡されたホースを通じて供給され
    る、請求項1〜3の何れかに記載されたトレーラ用リタ
    ーダ装置。
JP2112194A 1994-02-18 1994-02-18 トレーラ用リターダ装置 Pending JPH07228240A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020047552A (ko) * 2000-12-13 2002-06-22 이계안 트랙터의 제동 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20020047552A (ko) * 2000-12-13 2002-06-22 이계안 트랙터의 제동 장치

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