JPH07228153A - 電気自動車のバッテリフレーム構造 - Google Patents

電気自動車のバッテリフレーム構造

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JPH07228153A
JPH07228153A JP2029194A JP2029194A JPH07228153A JP H07228153 A JPH07228153 A JP H07228153A JP 2029194 A JP2029194 A JP 2029194A JP 2029194 A JP2029194 A JP 2029194A JP H07228153 A JPH07228153 A JP H07228153A
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JP
Japan
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frame
cooling air
battery
side frame
joint
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Application number
JP2029194A
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English (en)
Inventor
Atsushi Namiiri
厚 波入
Hiroyuki Miyasaka
浩行 宮坂
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Gas Exhaust Devices For Batteries (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Mounting, Suspending (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バッテリフレームのジョイントフレーム部分
での冷却風の吹き留りを防止して、H2 ガスの排出性と
バッテリ冷却効果の向上を図る。 【構成】 バッテリフレーム1のフロントサイドフレー
ム4Aとリヤサイドフレーム4Bとを接続するジョイン
トフレーム11の前、後壁に、リヤサイドフレーム4B
の中空部に冷却風を導入する冷却風導入口12を形成
し、リヤサイドフレーム4Bの内側壁に冷却風をバッテ
リフレーム1の内方へ吹き出させる冷却風導出口13を
形成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気自動車のバッテリフ
レーム構造に関する。
【0002】
【従来の技術】電気自動車にあっては車載バッテリが可
成りの重量および搭載スペースを占めるため、従来では
フロアパネルの下側に専用の剛体構造のバッテリフレー
ムを配設し、このバッテリフレーム上に複数個のバッテ
リを搭載して、該バッテリをフロアパネルとバッテリフ
レームとの間に密閉、格納するようにしている。
【0003】バッテリフレームは複数個のバッテリを複
数列に整然と縦列配置し得るように単純に長方形状に構
成すると、リヤサスペンションと干渉してしまうため、
該リヤサスペンションをバッテリフレームの後方位置に
ずらして配設しなければならず、これではホイールベー
スが極端に長くなって、要求される車体の仕様諸元が得
られなくなってしまう。
【0004】そこで、従来では例えば特開昭52−35
023号公報に示されているように、バッテリフレーム
の両側のサイドフレームを、フロントサイドフレーム
と、フロントサイドフレームに対してバッテリフレーム
の中央側にオフセットして配置したリヤサイドフレーム
とで構成すると共に、これらフロントサイドフレームの
後端部とリヤサイドフレームの前端部とを、直交方向に
配置したジョイントフレームで結合して、リヤサイドフ
レームの外側部分にリヤサスペンション設置空間部を確
保して、ホイールベースを極力短かく設定し得るように
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】バッテリフレームの内
部には、該バッテリフレーム上に搭載して密閉、格納し
た複数個のバッテリの冷却のため、および充電時に発生
するH2 ガスの排出のために、バッテリフレーム前方よ
り外気を冷却風として流入させるようにしている。
【0006】ところが、前述のようにサイドフレームの
リヤサイドフレームが内側にオフセット配置れていて、
フロントサイドフレームの後端部とリヤサイドフレーム
の前端部とに亘ってジョイントフレームが直交状態に存
在していると、このジョイントフレームの前側部分に冷
却風の吹き留りが生じて、バッテリの冷却効果を損なっ
てしまう。
【0007】この冷却風の吹き留りをなくすためには、
ジョイントフレームに、バッテリフレームの内外を連通
する通気孔を前後方向に設ければ、この通気孔を通して
冷却風が外部へ抜けるため通風性が良好となるが、ジョ
イントフレームにこのようにバッテリフレームの内外に
連通する通気孔を設けると、バッテリフレーム内へのス
プラッシュ等の侵入を来してしまうという新たな問題を
生じる。
【0008】また、フロントサイドフレームとリヤサイ
ドフレームとをジョイントフレームを介して接合する関
係上、接合歪によってフロントサイドフレームとリヤサ
イドフレームとが接合部分を境に上下方向に撓み易い傾
向にあり、バッテリフレーム上面のシール性が損われる
おそれがある。
【0009】そこで、本発明はスプラッシュ等の侵入を
来すことなく、該ジョイントフレーム前側部分での冷却
風の吹き留りを防止することができ、充電時の発生H2
ガスの排出性およびバッテリの冷却効果を向上すること
ができる電気自動車のバッテリフレーム構造を提供する
ものである。
【0010】また、H2 ガスの排出性およびバッテリ冷
却効果の向上と共に、サイドフレームの上下方向の撓み
がなく、バッテリフレーム上面のシール性を向上するこ
ともできる電気自動車のバッテリフレーム構造を提供す
るものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1にあっては、フ
ロアパネルの下側に結合配置されて複数個のバッテリを
密閉、格納するバッテリフレームの中空のサイドフレー
ムを、フロントサイドフレームと、フロントサイドフレ
ームに対してバッテリフレームの中央側にオフセットし
て配置したリヤサイドフレームとで構成すると共に、こ
れらフロントサイドフレームの後端部とリヤサイドフレ
ームの前端部とを、直交方向に配置した中空のジョイン
トフレームを介して接合して、リヤサイドフレームの外
側部分にリヤサスペンションの設置空間部を形成した構
造において、前記ジョイントフレームに、前方より冷却
風を取り入れてリヤサイドフレームの中空部に導入する
冷却風導入口を前後方向に形成する一方、リヤサイドフ
レームの内側壁のジョイントフレーム結合部の近傍に、
リヤサイドフレームの中空部に導入された冷却風をバッ
テリフレームの内方へ導出する冷却風導出口を形成して
ある。
【0012】請求項2にあっては、ジョイントフレーム
とリヤサイドフレームの中空部に、前述の冷却風導入口
の車幅方向外縁部から冷却風導出口の後縁部に亘って、
冷却風のガイドプレートを斜状に接合配置してある。
【0013】請求項3にあっては、ジョイントフレーム
の上壁とフロアパネル下面との間に介在するフロア構造
部材の前面に、バッテリフレーム内に前方から流入する
冷却風を、冷却風導入口へ向けて下向きに偏向させる前
傾した冷却風ガイド面を形成してある。
【0014】請求項4にあっては、前述のフロア構造部
材がフロアパネル下面に接合されてジョイントフレーム
を結合するフロアメンバ自体である場合、冷却風ガイド
面をこのフロアメンバの前壁面に形成してある。
【0015】請求項5にあっては、前述のフロア構造部
材がバッテリフレームと平面同一の形状、大きさに形成
されて、バッテリフレーム上にバッテリを覆って装着さ
れるバッテリカバーである場合、冷却風ガイド面をこの
バッテリカバーのジョイントフレーム上に配置される部
分の前面に形成してある。
【0016】請求項6にあっては、バッテリフレームの
中央部には、フロントフレームからリヤフレームに亘る
複数本の中間フレームを跨設してある。
【0017】
【作用】請求項1によれば、バッテリフレーム内の前方
より流入した冷却風は、ジョイントフレーム形成部分で
該ジョイントフレームに形成した冷却風導入口からジョ
イントフレームの中空部を経由してリヤサイドフレーム
の中空部に流入し、該リヤサイドフレームの内側壁に形
成した冷却風導出口からバッテリフレームの内方へ抜け
るようになるから、前記ジョイントフレームの前側部分
で冷却風の吹き留りを生じることはなく、充電時の発生
2 ガスの滞留をなくし、かつ、バッテリの冷却効果を
高めることができる。
【0018】請求項2によれば、冷却風のガイドプレー
トによって前記冷却風導入口から冷却風導出口への冷却
風の通風がスムースに行われ、前記H2 ガスの排出作用
およびバッテリ冷却作用をより一層向上させることがで
きる。
【0019】また、ジョイントフレームとリヤサイドフ
レーム前端部との接合部分の内部に、ガイドプレートが
斜状に接合配置されているため、該ガイドプレートが補
強用の梁部材として機能し、冷却風導入口、冷却風導出
口の形成による強度低下を補うことができる。
【0020】請求項3によれば、バッテリの上方を流通
する冷却風は、ジョイントフレーム形成部分で、その上
側のフロア構造部材前面の冷却風ガイド面によってスム
ースに冷却風導入口に向けて偏向されるから、ジョイン
トフレーム形成部分の通風性が更に向上する。
【0021】請求項4によれば、バッテリカバーの無い
仕様の車種であっても、ジョイントフレームが結合され
るフロアパネル下面のフロアメンバ前面に前述の冷却風
ガイド面が形成されるため、前述と同様にジョイントフ
レーム形成部分の通風性が更に向上する。
【0022】請求項5によれば、バッテリカバー付き仕
様の車種であれば、該バッテリカバーのジョイントフレ
ーム上に配置される部分の前面に前述の冷却風ガイド面
が形成されるため、前述と同様にジョイントフレーム形
成部分の通風性が更に向上する。
【0023】請求項6によれば、複数本の中間フレーム
がフロントフレームとリヤフレームとに亘って跨設され
ているため、フロントサイドフレームとリヤサイドフレ
ームとの接合時におけるこれらフロントサイドフレーム
とリヤサイドフレームの上下方向の撓み変形を抑制し、
バッテリフレーム上面の平面精度を高めてシール性を高
めることができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面と共に詳述す
る。
【0025】図1〜4において、1は複数個のバッテリ
Bを搭載する有底のバッテリフレームで、フロントフレ
ーム2とリヤフレーム3および一対のサイドフレーム4
とを備え、これらフロントフレーム2、リヤフレーム
3、サイドフレーム4を、フロアパネル15の下面に接
合したフロアメンバ16に図外のボルト・ナットにより
結合するようにしてある。
【0026】フロントフレーム2、リヤフレーム3、サ
イドフレーム4は何れも中空に形成されており、かつ底
板5には両側のサイドフレーム4に亘って接合した突出
高の低い複数本のクロスフレーム6,7,8と、これら
クロスフレーム6,7,8間に亘って接合した突出高の
低い複数本の短尺の区画用フレーム9と、バッテリフレ
ーム1の中央部でクロスフレーム6,7,8上に接合配
置されて、フロントフレーム2とリヤフレーム3とに亘
って接合した複数本の長尺の中間フレーム10とによっ
て、複数個のバッテリBの収容部を格子状に隔成してあ
る。
【0027】サイドフレーム4はフロントサイドフレー
ム4Aと、フロントサイドフレーム4Aに対してバッテ
リフレーム1の中央側にオフセットして配置したリヤサ
イドフレーム4Bとで構成され、フロントサイドフレー
ム4Aの後端部とリヤサイドフレーム4Bの前端部と
を、直交方向に配置した中空のジョイントフレーム11
を介して接合して、リヤサイドフレーム4Bの外側に図
外のリヤサスペンションの配設空間部Sを形成してい
る。
【0028】本実施例では前記クロスフレーム7を他の
クロスフレーム6,8よりも広幅の中空に形成して剛性
を高めてあって、該クロスフレーム7をフロントサイド
フレーム4Aの後端部の内側壁間に跨って接合配置して
ある。
【0029】また、ジョイントフレーム11は前壁下端
をクロスフレーム7上に接合し、後壁下端をクロスフレ
ーム7の底部フランジ7a上に接合したコ字形断面に形
成してあり、該ジョイントフレーム11の外側端縁をフ
ロントサイドフレーム4Aの内側壁面に突合わせて接合
する一方、リヤサイドフレーム4Bの前端縁をジョイン
トフレーム11の後壁面に突合わせて接合してある。
【0030】そして、このジョイントフレーム11の
前、後壁に、その前方より冷却風を取り入れてリヤサイ
ドフレーム4Bの中空部に導入する冷却風導入口12を
前後方向に形成してある。
【0031】ジョイントフレーム11の後壁の冷却風導
入口12は丁度リヤサイドフレーム4Bの突合わせ部に
設けられ、ジョイントフレーム11の前壁の冷却風導入
口12は、後壁の冷却風導入口12よりも若干フロント
サイドフレーム4A側にオフセットした位置に設けてあ
る。
【0032】他方、リヤサイドフレーム4Bの内側壁の
ジョイントフレーム11との結合部の近傍には、リヤサ
イドフレーム4Bの中空部に導入された冷却風をバッテ
リフレーム1の内方へ導出する冷却風導出口13を形成
してある。
【0033】また、前記冷却風導入口12,12の車幅
方向外縁部から冷却風導出口13の後縁部に亘って、冷
却風のガイドプレート14を斜状に接合配置してある。
【0034】この実施例ではバッテリフレーム1の上
面、具体的にはフロントフレーム2、リヤフレーム3、
フロントサイドフレーム4A、リヤサイドフレーム4B
およびジョイントフレーム11の各上壁面を、フロアパ
ネル15の下面に接合してフロア骨格を構成するフロア
メンバ16の下壁面に図外のシール部材を介して直接ボ
ルト・ナット結合して、フロアパネル15とバッテリフ
レーム1との間にバッテリBを密閉、格納するようにし
てあり、このバッテリBの密閉、格納部分への冷却風
は、フロントフレーム2が結合されるフロアメンバ16
に形成したインレットから供給されて、リヤフレーム3
が結合されるフロアメンバに形成したアウトレット(イ
ンレット、アウトレットとも図示省略)から排出される
ようになっている。
【0035】そこで、ジョイントフレーム11が結合さ
れるフロアメンバ16の前壁面には、バッテリフレーム
1内に前方から流入する冷却風を、冷却風導入口12へ
向けて下向きに偏向させる前傾した冷却風ガイド面16
aを形成してある。
【0036】以上の実施例構造によれば、フロントサイ
ドフレーム4Aとリヤサイドフレーム4Bとの接続部に
は、ジョイントフレーム11が直交方向に存在するた
め、本来、バッテリフレーム1内の前方より流入した冷
却風が、このジョイントフレーム11の前方部分で吹き
留りとなる傾向にあるが、該ジョイントフレーム11の
部分では、前方より流入する冷却風が冷却風導入口12
に流入してリヤサイドフレーム4Bの中空部に流入し、
そして、該リヤサイドフレーム4Bの冷却風導出口13
から図4の矢印aで示すようにバッテリフレーム1の内
方へ抜けるようになる。
【0037】また、本実施例ではジョイントフレーム1
1はコ字形の開断面に形成し、クロスフレーム7に接合
して中空部を形成するようにして、その内側の端部はバ
ッテリフレーム1の中央側に開放してあるから、ジョイ
ントフレーム11の中空部に流入した冷却風はその端部
の開放部からもバッテリフレーム1の内方へ抜けるよう
になる。
【0038】従って、ジョイントフレーム11の前側部
分で冷却風の吹き留りを生じることはなく、充電時に発
生したH2 ガスが滞留するのを防止できることは勿論、
冷却風の流通性を向上できるためバッテリBの冷却効果
を高めることができる。
【0039】とりわけ、本実施例にあってはジョイント
フレーム11上方のフロアメンバ16の前壁面に前傾し
た冷却風のガイド面16aを設けてあると共に、ジョイ
ントフレーム11とリヤサイドフレーム4Bの中空部に
は冷却風のガイドプレート14を斜状に設けてあるか
ら、前記冷却風の吹き抜けがスムースに行われ、H2
スの排出性およびバッテリBの冷却効果をより一層向上
することができる。
【0040】また、ジョイントフレーム11は両側のフ
ロントサイドフレーム4A間に亘って接合した幅広中空
のクロスフレーム7に接合して、このクロスフレーム7
と共にリヤサイドフレーム4Bをフロントサイドフレー
ム4Aに結合してあるので、フロントサイドフレーム4
Aとリヤサイドフレーム4Bとの接合強度を高く維持す
ることができる。
【0041】また、これと併せて前述のガイドプレート
14はジョイントフレーム11とリヤサイドフレーム4
Bとの接続部の内部で斜状に跨って接合配置されている
から、該接続部でガイドプレート14が補強用の梁部材
としても機能するから、前記接合強度をより一層高める
ことができる。
【0042】更に、前述のようにバッテリフレーム1の
サイドフレーム4を、フロントサイドフレーム4Aとリ
ヤサイドフレーム4Bとに分割して、ジョイントフレー
ム11で接合するようにした場合、フロントサイドフレ
ーム4Aの後端部とリヤサイドフレーム4Bの前端部と
の接合部分には、溶接歪により上下方向に反りが生じ、
サイドフレーム4の前後端末部分では前記反りが増幅さ
れることによって上下方向の撓みが生じ易い傾向にある
が、バッテリフレーム1の中央部分には、クロスフレー
ム6,7,8上に接合配置されて、フロントフレーム2
とリヤフレーム3とに亘って複数本の中間フレーム10
を接合、跨設してあるため、これら中間フレーム10に
よってサイドフレーム4の上下方向の撓み変形を抑制し
てバッテリフレーム1の上面全体の平面精度を高めるこ
とができる。
【0043】この結果、バッテリフレーム1の上面とフ
ロアメンバ16の下面との間に介装される図外のシール
部材のシール反力を各部均一にして、シール性を高める
ことができる。
【0044】図5,6に示す実施例はバッテリフレーム
1にバッテリBを覆って樹脂製のバッテリカバー17を
装着したもので、このバッテリカバー17はバッテリフ
レーム1と平面同一の形状、大きさに形成されていて、
その周縁フランジ18をバッテリフレームの上面、即
ち、フロントフレーム2、リヤフレーム3、サイドフレ
ーム4およびジョイントフレーム11の上面に重合し
て、該バッテリフレーム1と共にフロアメンバ16に共
締め固定される。
【0045】そして、このバッテリカバー装着仕様の場
合、該バッテリカバーのジョイントフレーム11の上面
に配置される部分の前面に、前方から流入する冷却風を
冷却風導入口12へ向けて下向きに偏向させる前傾した
冷却風ガイド面17aを形成してある。
【0046】従って、この実施例の場合にあっても、前
方から流入する冷却風を冷却風導入口12へ向けて下向
きに偏向させて、冷却風の吹き抜けをスムースに行わせ
ることができる。
【0047】
【発明の効果】以上、本発明によれば次に列挙する効果
を奏せられる。
【0048】(1) ジョイントフレーム形成部分では前方
より流入した冷却風を冷却風導入口に流入させ、ジョイ
ントフレームの中空部およびリヤサイドフレームの中空
部を経由して、該リヤサイドフレームの内側壁の冷却風
導出口からバッテリフレームの内方へ吹き抜けさせるた
め、ジョイントフレーム形成部分に冷却風の吹き留りを
生じることはなく、冷却風の通風性を向上して、バッテ
リ充電時に発生するH2 ガスの排出性、およびバッテリ
の冷却効果を高めることができる。
【0049】(2) ジョイントフレームとリヤサイドフレ
ームの中空部には、冷却風導入口の車幅方向外縁部から
冷却風導出口の後縁部に亘って、冷却風のガイドプレー
トを斜状に接合配置してあるため、このガイドプレート
によって冷却風導入口から冷却風導出口への冷却風の通
風をスムースに行わせることができて、H2 ガスの排出
性およびバッテリ冷却効果をより一層高めることができ
る。
【0050】(3) ガイドプレートはジョイントフレーム
とリヤサイドフレーム前端部との接合部分の内部に斜状
に接合配置されているため、該ガイドプレートが補強用
の梁部材として機能し、冷却風導入口、冷却風導出口の
形成による強度低下を補って高い強度、剛性を維持する
ことができる。
【0051】(4) ジョイントフレーム上方のフロア構造
部材の前面には、前方より流入する冷却風を冷却風導入
口へ向けて下向きに偏向させる前傾した冷却風ガイド面
を形成してあるので、ジョイントフレーム形成部分の通
風性を更に向上することができる。
【0052】(5) フロア構造部材がフロアパネル下面の
フロアメンバ自体である場合、このフロアメンバ前面に
冷却風ガイド面が設けられるため、バッテリカバーの無
い仕様の車種であっても前述の通風効果を得ることがで
きる。
【0053】(6) フロア構造部材がバッテリカバーであ
る場合、該バッテリカバーのジョイントフレーム上に配
置される部分の前面に冷却風ガイド面が設けられるた
め、通風性を向上するための構成を容易にすることがで
きる。
【0054】(7) フロントフレームとリヤフレームに亘
って複数本の中間フレームを跨設してあるため、フロン
トサイドフレームとリヤサイドフレームとの接合時に生
じる溶接歪に起因する上下方向の撓み変形を抑制し、バ
ッテリフレーム上面の平面精度を高めてシール性を高め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図2のA−A線に沿
う断面図。
【図2】同実施例のバッテリフレームの全体平面図。
【図3】同実施例のリヤサイドフレームとジョイントフ
レームおよびクロスフレームとの関係を示す分解斜視
図。
【図4】同実施例のフロントサイドフレームとリヤサイ
ドフレームとの接合部分の水平断面図。
【図5】本発明の第2実施例を示す図1と同様の断面
図。
【図6】図5に示した実施例のバッテリカバーの平面
図。
【符号の説明】
1 バッテリフレーム 2 フロントフレーム 3 リヤフレーム 4 サイドフレーム 4A フロントサイドフレーム 4B リヤサイドフレーム 11 ジョイントフレーム 12 冷却風導入口 13 冷却風導出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01M 10/50

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロアパネルの下側に結合配置されて複
    数個のバッテリを密閉、格納するバッテリフレームの中
    空のサイドフレームを、フロントサイドフレームと、フ
    ロントサイドフレームに対してバッテリフレームの中央
    側にオフセットして配置したリヤサイドフレームとで構
    成すると共に、これらフロントサイドフレームの後端部
    とリヤサイドフレームの前端部とを、直交方向に配置し
    た中空のジョイントフレームを介して接合して、リヤサ
    イドフレームの外側部分にリヤサスペンションの配設空
    間部を形成した構造において、前記ジョイントフレーム
    に、前方より冷却風を取り入れてリヤサイドフレームの
    中空部に導入する冷却風導入口を前後方向に形成する一
    方、リヤサイドフレームの内側壁のジョイントフレーム
    結合部の近傍に、リヤサイドフレームの中空部に導入さ
    れた冷却風をバッテリフレームの内方へ導出する冷却風
    導出口を形成したことを特徴とする電気自動車のバッテ
    リフレーム構造。
  2. 【請求項2】 ジョイントフレームとリヤサイドフレー
    ムの中空部に、冷却風導入口の車幅方向外縁部から冷却
    風導出口の後縁部に亘って、冷却風のガイドプレートを
    斜状に接合配置したことを特徴とする請求項1記載の電
    気自動車のバッテリフレーム構造。
  3. 【請求項3】 ジョイントフレームの上面とフロアパネ
    ル下面との間に介在するフロア構造部材の前面に、バッ
    テリフレーム内に前方から流入する冷却風を、冷却風導
    入口へ向けて下向きに偏向させる前傾した冷却風ガイド
    面を形成したことを特徴とする請求項1,2記載の電気
    自動車のバッテリフレーム構造。
  4. 【請求項4】 フロア構造部材が、フロアパネル下面に
    接合されてジョイントフレームを結合するフロアメンバ
    である請求項3記載の電気自動車のバッテリフレーム構
    造。
  5. 【請求項5】 フロア構造部材が、バッテリフレームと
    平面同一の形状、大きさに形成されて、バッテリフレー
    ム上にバッテリを覆って装着されるバッテリカバーであ
    る請求項3記載の電気自動車のバッテリフレーム構造。
  6. 【請求項6】 バッテリフレームの中央部に、フロント
    フレームからリヤフレームに亘る複数本の中間フレーム
    を跨設したことを特徴とする請求項1,2,3,4,5
    記載の電気自動車のバッテリフレーム構造。
JP2029194A 1994-02-17 1994-02-17 電気自動車のバッテリフレーム構造 Pending JPH07228153A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012084312A (ja) * 2010-10-08 2012-04-26 Hino Motors Ltd 電装収納箱の通気口構造
JP5420064B2 (ja) * 2010-12-13 2014-02-19 パナソニック株式会社 電池パック

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