JPH0722800U - 買物絵本 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 買物の仕方や計算の仕方を遊びながら覚えさ
せるように工夫した幼児向け買物絵本を提供する。 【構成】 絵本本体１の内部に、計算機能を有するＩＣ
メモリーを起動するスイッチとして値段キー１０、品物
キー１１、合計額キー１２、預かり金額キー１３、釣銭
額キー１４を配設してなる買物計算ユニット７を付設す
る。上記各キーを選択的に入力することにより買物の合
計額や釣銭額を液晶表示部８にデジタル表示させる。絵
本本体１の各紙葉３に品物の値段や買物に関係する文章
４や絵５を表示する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はレジスター（金銭登録器）的な感覚をもった買物計算ユニットを組み 込んでなる買物絵本に係り、特に買物の仕方や簡単な計算を遊びながら覚えさせ ることができようにした幼児教育に好適な買物絵本に関するものである。

【０００２】

【考案の目的】

幼児に買物の仕方や買った品物の計算の仕方、釣銭の計算の仕方等を教える知 育絵本は従来より知られている。しかしながら、従来のこの種絵本は専ら視覚を 通して幼児に買物の仕方等を漠然と教えるだけのものであり、興味に欠けるとい う不具合があった。 そこで、本考案は購入物品の値段、購入数、合計額、預かり金額、釣銭額等に 関する多数のスイッチを買物計算ユニットに配列させ、幼児自身が絵本の各紙葉 に表示された買物に関する絵や文章にしたがってこれらスイッチ群を選択的に入 力することにより計算機能を有するＩＣメモリーによって、買物の値段等に関す る情報を液晶表示部にデジタル表示させ、楽しみながら買物の仕方や、計算の仕 方、釣銭の数え方等を覚えられるようになした興趣に富んだ買物絵本を提供する ことを目的とするものである。

【０００３】

【考案の構成】

前記目的を達成するための本考案の構成を詳述すれば、請求項１に係る考案は 、計算機能を有するＩＣメモリーを起動するスイッチとして、値段キー、購入し た品物の数を入力する品物キー、合計額キー、預かり金額キー、釣銭額キーをそ れぞれ配設し、各キーを選択的に入力することにより買物の合計額や釣銭額等に 関する情報を液晶表示部にデジタル表示させるようになした買物計算ユニットを 、絵本本体の内部に、且つ絵本本体を見開いた各紙葉において買物計算ユニット のキー操作部及び液晶表示部が読み取れるように付設すると共に、絵本本体の各 紙葉には品物の値段や買物に関係する絵及び文章を表示してなることを特徴とす る買物絵本である。 また、請求項２に係る考案は、計算機能を有するＩＣメモリーに圧電ブザーの ようなスピーカーを具えた音声ＩＣメモリーを接続し、釣銭額キーのスイッチを 入力したとき釣銭額が液晶表示部にデジタル表示されると同時に前記スピーカー から音声ＩＣメモリーに記憶されている所定の音声を発生させるようにした請求 項１記載の買物絵本である。

【０００４】 本考案によれば、購入物品の値段や購入数、合計額、預かり金額、釣銭額等に 関する多数のスイッチ群を幼児自身がキー操作によって選択的に入力することに より計算機能をもったＩＣメモリーにて計算処理され、買物計算ユニットの液晶 表示部に釣銭額等がデジタル表示されるので、絵本の各紙葉に表示された買物に 関する各種の絵や文章を見ながら遊びながらにして幼児に買物の仕方や、簡単な 釣銭の計算の仕方等を覚えさせることができるものである。 なお、計算機能を有するＩＣメモリーに圧電ブザーのようなスピーカーを具え た音声ＩＣメモリーを接続しておくと、たとえば釣銭額キーのスイッチを入力し たとき釣銭額が液晶表示部にデジタル表示されると同時に前記スピーカーより音 声ＩＣメモリーに記憶してあるたとえばレジスターの清算時に発生する音声に近 似した音声を発生させることができるので、一層興趣に富んだ買物絵本となるも のである。

【０００５】

【実施例】

以下、本考案買物絵本の具体的構成を図示の実施例に基づき詳細に説明する。 図１は本考案買物絵本の一実施例を示す平面図、図２は買物計算ユニットの一例 を示す斜視図、図３は買物計算ユニットにおけるデジタル表示回路及び音声発生 回路の一例を示す説明図である。

【０００６】 図中１は比較的厚手の表装紙２内に多数の紙葉３，３・・・を綴じ込んでなる 絵本本体であり、当該絵本本体１の各紙葉３，３・・・には、買物や品物の値段 、釣銭等に関する幼児向けの文章４や絵５が表示されている。 図示する実施例の絵本本体１は見開き状態において紙葉３，３・・・の幅方向 寸法が表装紙２の幅方向寸法より短くなっており、紙葉３の束が表装紙２の上縁 側にくるようにして綴じ込むことにより、表装紙２の内側下部には図１に示すよ うにブランク部６が形成されるようになっている。

【０００７】 本考案はこのブランク部６に後述する買物計算ユニット７を付設したものであ り、いずれの紙葉３，３・・・を見開いても買物計算ユニット７のキー操作部と 液晶表示部８を読み取ることができるようになっている。 なお、図示する実施例のように表装紙２の下側にブランク部を形成せず、表装 紙２の上側にブランク部を形成して、当該上側のブランク部に買物計算ユニット ７を付設するようにしてもよいし、あるいは特に図示しないが、紙葉３の束に共 通の大型通孔を穿設し、当該通孔の下面にある表装紙２の上に買物計算ユニット ７の底部を固定して、各頁を通じて買物計算ユニット７のキー操作部と液晶表示 部８を見て取れるようにしてもよいものである。

【０００８】 買物計算ユニット７は、筐型をなす合成樹脂製ケース９の表面にキー操作部と 液晶表示部８を配設したものであり、キー操作部には購入する品物の値段を入力 する値段キー１０、品物の購入数を入力する品物キー１１、購入した品物の合計 額キー１２、購入者から預かった金額を入力する預かり金額キー１３、釣銭額キ ー１４をそれぞれ配列させてある。 なお、値段キー１０の表面には通常の電卓と同様に数字を表示してあるが、品 物キー１１の表面には購入する品物を絵または文字を用いて表示すると共に、合 計額キー１２、預かり金額キー１３、釣銭額キー１４の表面には、それぞれ「ご うけい」、「おあずかり」、「おつり」のように幼児でも容易に理解し得る平仮 名文字を表示するようにするとよい。また、図中の１５は液晶表示部８を初期状 態の「０」に戻すリセットキーを示す。 図示する実施例では、品物キー１１は絵本本体１の各紙葉３，３・・・に登場 する品物の数に相当する分だけのキーを多数配列してあるが、図３によって明ら かなとおり、いずれのキー１１を入力しても計算機能をもったＩＣメモリー１６ には同じ信号が付加されるもので、場合によっては只の１個の品物キー１１をキ ー操作部に付設して買物計算ユニット７の全体を小型化することも可能である。 しかしながら、幼児の興味をひくためには図２に示す実施例のように多数の品物 キー１１を配列させた方が好ましいものである。

【０００９】 これら各種キー１０，１１，１２，１３，１４，１５は、それぞれが買物計算 ユニット７をなす合成樹脂製ケース９内に配設してあるデジタル表示回路のスイ ッチ群を構成している。すなわち、図３において、１７は値段キー１０に対応す る値段スイッチ、１８は品物キー１１に対応する品物スイッチ、１９は合計額キ ー１２に対応する合計額スイッチ、２０は預かり金額キー１３に対応する預かり 金額スイッチ、２１は釣銭額キー１４に対応する釣銭額スイッチであり、たとえ ば値段キー１０を押すと、対応の値段スイッチ１７が入力され、電池電源２２か ら電流がＩＣメモリー１６に流れてＩＣメモリー１６が起動し、入力された品物 の値段が数字で液晶表示部８にデジタル表示される。次に、購入する品物の数の 分だけ品物キー１１を押すと、対応する品物スイッチ１８が入力されて、押され た数の分がＩＣメモリー１６に信号電流として送られ、合計額キー１２を押すこ とにより、合計額スイッチ１９がＯＮとなってＩＣメモリー１６内で計算処理さ れ購入した品物の値段と購入個数が掛け合わされた合計額が液晶表示部８にデジ タル表示される。 そして、購入者から預かった金額をキー１０を介して入力してから、預かり金 額キー１３を押すと対応する預かり金額スイッチ２０が入力され、次いで釣銭額 キー１４を押すと対応の釣銭額スイッチ２１がＯＮとなってＩＣメモリー１６内 で計算処理されて、釣銭額が液晶表示部８にデジタル表示されるものである。

【００１０】 その他、図中の２３は計算機能を有するＩＣメモリー１６に接続された音声Ｉ Ｃメモリーであり、当該音声ＩＣメモリー２３にはたとえばレジスターの清算時 に発生する音声に近似した「チーン」という音声を記憶させておく。 また、２４は音声ＩＣメモリー２３に接続された圧電ブザー等からなるスピーカ ー、２５は買物計算ユニット７をなす合成樹脂製ケース９の上面一端部に嵌め付 けた電池電源２２の交換用蓋板であり、当該蓋板２５を閉じた状態ではケース９ の上面と同一面を形成できるようになっている。 なお、筐型をなす合成樹脂製ケース９の厚み方向高さは紙葉３の束の厚みと同 一か又はこれより幾分低めとなるように形成しておくと、絵本本体１の表装紙２ を閉じたとき紙葉３の束によってブランク部６内に付設してある買物計算ユニッ ト７が保護されることとなる。

【００１１】 本考案買物絵本は以上のような構成からなり、使用にあたっては、絵本本体１ を見開いて、紙葉３に表示されている文章４や絵５を見ながらキー操作部の各種 キーを選択して押し、買物計算ユニット７の液晶表示部８に購入した品物の合計 額や釣銭額等をデジタル表示するものであり、さらに釣銭額キー１４を押したと きに音声ＩＣメモリー２３が起動してスピーカー２４より所定の音声が発するの で玩具的要素をもち遊びながらにして自然に買物の仕組みや計算の仕方等を覚え ることができるものである。

【００１２】

【考案の効果】

従って、本考案買物絵本によれば買物計算ユニットのキー操作部を操作して楽 しみながら買物の仕方や、簡単な計算を幼児に覚えさせることができ、買物に関 する幼児教育に好適な絵本を提供することができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案買物絵本の一実施例を示す平面図であ
る。

【図２】買物計算ユニットの一例を示す斜視図である。

【図３】買物計算ユニットにおけるデジタル表示回路及
び音声発生回路の一例を示す説明図である。

【符号の説明】

１：絵本本体 ２：表装紙 ３：紙葉 ４：文章 ５：絵 ６：ブランク部 ７：買物計算ユニット ８：液晶表示部 ９：合成樹脂製ケース １０：値段キー １１：品物キー １２：合計額キー １３：預かり金額キー １４：釣銭額キー １５：リセットキー １６：ＩＣメモリ
ー １７：値段スイッチ １８：品物スイッ
チ １９：合計額スイッチ ２０：預かり金額
スイッチ ２１：釣銭額スイッチ ２２：電池電源 ２３：音声ＩＣメモリー ２４：スピーカー ２５：電池交換用蓋板

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 計算機能を有するＩＣメモリーを起動す
   るスイッチとして、値段キー、購入した品物の数を入力
   する品物キー、合計額キー、預かり金額キー、釣銭額キ
   ーをそれぞれ配設し、各キーを選択的に入力することに
   より買物の合計額や釣銭額等に関する情報を液晶表示部
   にデジタル表示させるようになした買物計算ユニット
   を、絵本本体の内部に、且つ絵本本体を見開いた各紙葉
   において買物計算ユニットのキー操作部及び液晶表示部
   が読み取れるように付設すると共に、絵本本体の各紙葉
   には品物の値段や買物に関係する絵及び文章を表示して
   なることを特徴とする買物絵本。
2. 【請求項２】 計算機能を有するＩＣメモリーに圧電ブ
   ザーのようなスピーカーを具えた音声ＩＣメモリーを接
   続し、釣銭額キーのスイッチを入力したとき釣銭額が液
   晶表示部にデジタル表示されると同時に前記スピーカー
   から音声ＩＣメモリーに記憶されている所定の音声を発
   生させるようにした請求項１記載の買物絵本。