JP2004133578A - 自動販売機 - Google Patents
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Abstract
【課題】商品の外観の変更や、外観にバリエーションのある商品に容易に対応することができるだけでなく、商品アピール力を上昇させ、購買者の購買意欲をより一層高めることをも可能とする自動販売機を提供する。
【解決手段】商品に対応する商品表示手段3と、前記商品表示手段3に関連付けられた商品選択手段4とを備えた自動販売機1であって、所定の商品の外観にバリエーションを持たせてあることを示す表示および/または所定の商品の外観と商品表示手段3に表示されている前記所定の商品の外観とが同一ではないことを示す表示を有する。
【選択図】 図1
【解決手段】商品に対応する商品表示手段3と、前記商品表示手段3に関連付けられた商品選択手段4とを備えた自動販売機1であって、所定の商品の外観にバリエーションを持たせてあることを示す表示および/または所定の商品の外観と商品表示手段3に表示されている前記所定の商品の外観とが同一ではないことを示す表示を有する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、日本酒やビール、ジュース、コーヒーなどの商品を販売するための自動販売機に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開2002−42221号公報
従来の自動販売機として、上記特許文献1に示すように、その内部に収容した商品を表示するためのダミー体と、このダミー体に関連付けて配置された商品選択用のボタンとを備えたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の構成からなる従来の自動販売機では、内部に収容する商品の外観がリニューアルなどによって変わるたびに、ダミー体を取り換えなければならず、手間およびコストがかかることとなっていた。
【0004】
また、同一の商品でも、外観にいくつかのバリエーションがある場合、前記ダミー体をそのような商品に逐一対応させることが困難であった。
【0005】
さらに、前記従来の自動販売機では、商品の見本となるダミー体を展示していたのであるが、このダミー体を構成する材料と実製品(商品)を構成する材料とが異なるなどして、ダミー体が実物(商品)と比べて見劣りしてしまうことがあり、商品アピール力が低下することともなっていた。
【0006】
本発明は上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、商品の外観の変更や、外観にバリエーションのある商品に容易に対応することができるだけでなく、商品アピール力を上昇させ、購買者の購買意欲をより一層高めることをも可能とする自動販売機を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の自動販売機は、商品に対応する商品表示手段と、前記商品表示手段に関連付けられた商品選択手段とを備えた自動販売機であって、所定の商品の外観にバリエーションを持たせてあることを示す表示および/または所定の商品の外観と商品表示手段に表示されている前記所定の商品の外観とが同一ではないことを示す表示を有する(請求項1)。
【0008】
また、商品に対応する商品表示手段と、前記商品表示手段に関連付けられた商品選択手段とを備えた自動販売機であって、前記商品選択手段により所定の選択を行うと、販売される商品がランダムとなることを示す表示を有するとしてもよい(請求項2)。
【0009】
さらに、前記表示が、商品表示手段または商品選択手段に設けられているとしてもよい(請求項3)。
【0010】
また、前記商品表示手段が、商品の形状に類似した形状を呈するとしてもよい(請求項4)。
【0011】
また、前記商品表示手段が、商品のイメージと関連するキャラクターまたはデザインを表示するとしてもよい(請求項5)。
【0012】
上記の構成により、商品の外観の変更や、外観にバリエーションのある商品に容易に対応することができるだけでなく、商品アピール力を上昇させ、購買者の購買意欲をより一層高めることをも可能とする自動販売機を提供することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施例を、図を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施例に係る自動販売機1の構成を概略的に示す斜視図である。
自動販売機1は、コップ型ビン、徳利型ビン、缶、ペットボトルなどに入った日本酒、ビールなどのアルコール飲料や、缶、ペットボトルなどに入ったジュース、お茶、コーヒーなどの飲料を商品として販売するためのものであり、商品補充のために開閉自在に設けられた扉2を前面に有している。この扉2の上部には、複数の商品表示手段3,3…を展示するための展示部2aが例えば上下二段に形成されており、各展示部2aの下部には、各商品表示手段3に関連づけて商品選択手段4としての押しボタンが配置されている。また、扉2の前記展示部2aの下方には、紙幣投入口2b、硬貨投入口2c、釣り銭口2dおよび釣り銭返却用操作レバー2eが設けられ、さらに、下方には商品取り出し口2fが設けられている。
【0014】
前記展示部2aの前面は、透明な材料(例えば、合成樹脂)からなる窓2gにより覆われている。
【0015】
本実施例における前記商品表示手段3は、商品の見本となる見本体dと、商品の見本とはならない範囲で商品をイメージ(認識・連想)させるための手段または商品内容を表示するための手段となるイメージ体Dとの2種のうちいずれかとなるように構成されている。
【0016】
前記見本体dは、例えば、上記特許文献1に示すような、公知のダミー体(見本体)を用いることができる。
【0017】
図2は、前記イメージ体Dの構成を概略的に示す斜視図である。
前記イメージ体Dは、対応する商品の形状(本実施例ではコップ型ビン)に類似した形状を呈するように構成されており、例えば光透過性の合成樹脂よりなり、商品内容を表示する方形のシート体5と、筒状に丸められたこのシート体5を保持するシート保持体6とを有している。なお、前記イメージ体Dのシート体5に表示される商品内容とは、例えば、商品名、名称(品名)、製造元(製造会社)、内容量などのうちいずれか1つまたは複数である。
【0018】
なお、前記イメージ体Dは、上記の構成からなるものに限られず、例えば、図3に示すように、商品のほぼ前半分のみの形状に対応する半割り形状のシート保持体6に、前記シート体5を保持(または貼着)させるようにしたものでもよい。また、前記イメージ体Dは、上述したように、商品内容を表示するための手段ではなく、商品のイメージと関連するキャラクターまたはデザインを表示し、商品をイメージ(認識・連想)させるための手段となるものであってもよく、例えば、図4に示すように、前記商品やその商品の製造会社などをイメージさせるものとして起用されているキャラクター、マスコット、動物、人物等を平面的に表示する印刷体あるいは立体的に形成してなるぬいぐるみ・人形などのように、商品そのものとはほとんど類似していないものであってもよい。
【0019】
また、図5に示すように、イメージ体Dを前記シート体5のみから構成し、このシート体5を、前記展示部2a内にて展示されている所定のダミー体dを覆い隠すように、前記窓2gに貼着などにより固定するようにしてもよい。
【0020】
そして、前記自動販売機1は、前記商品表示手段3の一部または全部に前記イメージ体Dを用いることから、「所定の商品の外観にバリエーションを持たせてあることを示す」表示(以下、バリエーション表示という。図示せず)および/または「所定の商品の外観と商品表示手段に表示されている前記所定の商品の外観とが同一ではないことを示す」表示(以下、不同一表示という。図示せず)を有しているのである。すなわち、前記バリエーション表示および不同一表示は、例えば、「ビン(缶)のデザインは色々あります。」、「これはイメージです。実際の商品のデザインは異なります。」などである。そして、前記バリエーション表示および不同一表示は、前記商品表示手段3のイメージ体D(例えば、前記シート体5)に設けられている。なお、前記バリエーション表示および不同一表示は、前記商品表示手段3のイメージ体Dだけでなく、見本体dにも設けてもよいし、商品表示手段3そのものに設けなくともよく、例えば、商品表示手段3の近傍に設けてもよいし、前記商品選択手段4そのものまたは商品選択手段4の近傍に設けてもよいし、自動販売機1のその他の部分に設けてもよい。
【0021】
上記の構成からなる自動販売機1では、商品の外観の変更や、外観にバリエーションのある商品に容易に対応することができる。
【0022】
すなわち、従来の自動販売機に用いられていたダミー体(本実施例の見本体dに相当)は、実製品(商品)に類似したものであったことから、リニューアルや販売促進キャンペーンの展開などに伴ってその実製品の外観が変更されたときに、既成のダミー体の取り換え(交換)や、新たなダミー体の製作などが必要となり、手間やコストがかかり、また、商品の中には、1つのデザイン・形状のみでなく、複数のデザイン・形状を有する(バリエーションのある)ものもあり、このような商品を上記ダミー体によって表示することは困難であった。しかし、上記の構成からなる自動販売機1では、所定の商品の外観にバリエーションを持たせてあることを示す表示(バリエーション表示)および/または所定の商品の外観と商品表示手段3に表示されている前記所定の商品の外観とが同一ではないことを示す表示(不同一表示)を有していることから、内部に収容する商品の外観(デザイン・形状)が変更された場合でも、その変更にあわせて前記商品表示手段3を必ずしも取り換える必要がなく、その取り換えにかかる手間およびコストを省くことが可能となる。また、外観にいくつかのバリエーションを有する商品の販売にも、容易に対応することが可能となる。
【0023】
さらに、前記自動販売機1では、前記バリエーション表示・不同一表示により、前記実製品(商品)の外観にとらわれることなく、前記商品表示手段3により商品を表示することができるため、例えば、商品やその商品の製造会社などに起用されているキャラクターなどを、商品に類似したダミー体に代えて展示することにより、消費者(自動販売機1の利用者)の購買意欲をより上げることができる。
【0024】
また、従来の自動販売機におけるダミー体は、実製品(商品)とほぼ等身大であったことから、内容量が比較的多い商品(例えば、中ビン、大ビンや、1.5Lまたは2.0Lのペットボトルなど)に対応するダミー体が大きくなり、それに伴ってダミー体を展示するためのスペースも大きくとる必要があったが、上記の構成からなる自動販売機1では、商品表示手段3の大きさを必ずしも商品の等身大としなくともよいため、展示スペースなどを自在に設定することが可能となる。
【0025】
なお、上記実施例において、特に、前記イメージ体Dのみによる商品の表示だけでは、購買者(自動販売機1の利用者)の商品の認識にあやまりが生じるおそれがあると考えられる場合には、その商品について十分に認識できるだけの説明などをあわせて表示することが望ましい。
【0026】
以上、所定の商品の外観にバリエーションを持たせてあることを示す表示(バリエーション表示)および/または所定の商品の外観と商品表示手段に表示されている前記所定の商品の外観とが同一ではないことを示す表示(不同一表示)を有している自動販売機1について示したが、前記自動販売機1に、上記のような表示に代えて、あるいは上記のような表示に加えて、前記商品選択手段4により所定の選択を行うと、販売される商品がランダムとなることを示す表示(以下、ランダム表示という。図示せず)を設けてもよい。
【0027】
すなわち、上記ランダム表示を設けるとともに、前記自動販売機1を、複数ある商品選択手段4,4…のうち、1つまたは複数の所定の商品選択手段4により商品の選択を行った場合、前記商品取り出し口2fより出される(すなわち販売される)商品がランダムとなるように構成してもよいのである。
【0028】
ここで、前記ランダム表示は、例えば、「このボタンを押した場合、どの商品(飲み物)が出てくるかわかりません。」、「欲しい商品が出てくるかな?」、「得するか損するかは運次第!」などである。そして、前記ランダム表示は、前記所定の商品選択手段4そのものまたはその近傍に設けてもよいし、前記所定の商品選択手段4に対応する商品表示手段3そのものまたはその近傍に設けてもよいし、自動販売機1のその他の部分に設けてもよい。
【0029】
また、ランダムで販売される商品の候補となる商品群は、価格(価格帯)が、前記所定の商品選択手段4に対応する位置に表示されている販売価格と同レベルの商品のみから構成されていてもよいし、前記販売価格と同レベルの商品のみでなく、販売価格よりも上のレベルの商品をも含むように構成されていてもよいし、前記販売価格と同レベルの商品およびそれよりも上のレベルの商品のみでなく、販売価格よりも下のレベルの商品をも含むように構成されていてもよい。また、前記商品群を構成する商品の名称(品名)・種類は同じであってもよいし異なっていてもよい。さらに、前記商品群を構成する商品の製造会社は同じであってもよいし異なっていてもよい。
【0030】
なお、前記商品群の内容を示す表示を行ってもよく、この表示は、前記所定の商品選択手段4そのものまたはその近傍に設けてもよいし、前記所定の商品選択手段4に対応する商品表示手段3そのものまたはその近傍に設けてもよいし、自動販売機1のその他の部分に設けてもよい。また、前記商品群の内容を示す表示は、前記ランダム表示と同じ箇所に設けてもよく、異なる箇所に設けてもよい。
【0031】
そして、前記ランダム表示を設ける場合、前記所定の商品選択手段4に対応する商品表示手段3としては、前記シート体5に複数の商品が表示されたイメージ体Dや、図4に示すような、前記商品やその商品の製造会社などをイメージさせるものとして起用されているキャラクター、マスコット、動物、人物等を印刷した印刷体や、立体的に形成してなるぬいぐるみ・人形などのように、商品そのものとはほとんど類似していないイメージ体Dや、前記商品群を構成する商品とは全く無関係なデザイン・外観を呈するものを用いることが、誤解を招くことを防止できるという点で好ましい。
【0032】
また、図6に示すように、前記展示部2a内を覆い隠せる大きさを有するシート体5を展示部2aの前面(窓2g)に貼着などにより固定し、このシート体5に、例えば、販売しようとする全ての商品を表示させたり、販売しようとする全ての商品やその商品の製造会社などをイメージさせるものとして起用されているキャラクター、マスコット、動物、人物等を表示させたり、販売しようとする商品とは全く無関係なデザイン・外観を表示させることにより、全ての商品選択手段4,4…を、選択を行うと販売される商品がランダムとなるように構成された前記所定の商品選択手段4として構成することができる。
【0033】
上記のように、自動販売機1に前記ランダム表示を設けた場合には、ギャンブル性などを付加することができ、消費者(自動販売機1の利用者)の購買意欲をより一層上げることも可能となる。
【0034】
なお、上記実施例には、前記自動販売機1で扱う商品が飲料である場合について示しているが、自動販売機1にて扱う商品は飲料に限るものではなく、例えば、煙草やカメラなどの商品であってもよい。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したような構成からなる本発明によって、商品の外観の変更や、外観にバリエーションのある商品に容易に対応することができるだけでなく、商品アピール力を上昇させ、購買者の購買意欲をより一層高めることをも可能とする自動販売機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る自動販売機の構成を概略的に示す斜視図である。
【図2】上記実施例におけるイメージ体の構成を概略的に示す斜視図である。
【図3】上記イメージ体の他の例の構成を概略的に示す斜視図である。
【図4】上記イメージ体の別の例の構成を概略的に示す斜視図である。
【図5】上記イメージ体のさらに別の例の構成を概略的に示す斜視図である。
【図6】上記自動販売機の変形例の構成を概略的に示す斜視図である。
【符号の説明】
1…自動販売機、3…商品表示手段、4…商品選択手段。
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、日本酒やビール、ジュース、コーヒーなどの商品を販売するための自動販売機に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開2002−42221号公報
従来の自動販売機として、上記特許文献1に示すように、その内部に収容した商品を表示するためのダミー体と、このダミー体に関連付けて配置された商品選択用のボタンとを備えたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の構成からなる従来の自動販売機では、内部に収容する商品の外観がリニューアルなどによって変わるたびに、ダミー体を取り換えなければならず、手間およびコストがかかることとなっていた。
【0004】
また、同一の商品でも、外観にいくつかのバリエーションがある場合、前記ダミー体をそのような商品に逐一対応させることが困難であった。
【0005】
さらに、前記従来の自動販売機では、商品の見本となるダミー体を展示していたのであるが、このダミー体を構成する材料と実製品(商品)を構成する材料とが異なるなどして、ダミー体が実物(商品)と比べて見劣りしてしまうことがあり、商品アピール力が低下することともなっていた。
【0006】
本発明は上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、商品の外観の変更や、外観にバリエーションのある商品に容易に対応することができるだけでなく、商品アピール力を上昇させ、購買者の購買意欲をより一層高めることをも可能とする自動販売機を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の自動販売機は、商品に対応する商品表示手段と、前記商品表示手段に関連付けられた商品選択手段とを備えた自動販売機であって、所定の商品の外観にバリエーションを持たせてあることを示す表示および/または所定の商品の外観と商品表示手段に表示されている前記所定の商品の外観とが同一ではないことを示す表示を有する(請求項1)。
【0008】
また、商品に対応する商品表示手段と、前記商品表示手段に関連付けられた商品選択手段とを備えた自動販売機であって、前記商品選択手段により所定の選択を行うと、販売される商品がランダムとなることを示す表示を有するとしてもよい(請求項2)。
【0009】
さらに、前記表示が、商品表示手段または商品選択手段に設けられているとしてもよい(請求項3)。
【0010】
また、前記商品表示手段が、商品の形状に類似した形状を呈するとしてもよい(請求項4)。
【0011】
また、前記商品表示手段が、商品のイメージと関連するキャラクターまたはデザインを表示するとしてもよい(請求項5)。
【0012】
上記の構成により、商品の外観の変更や、外観にバリエーションのある商品に容易に対応することができるだけでなく、商品アピール力を上昇させ、購買者の購買意欲をより一層高めることをも可能とする自動販売機を提供することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施例を、図を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施例に係る自動販売機1の構成を概略的に示す斜視図である。
自動販売機1は、コップ型ビン、徳利型ビン、缶、ペットボトルなどに入った日本酒、ビールなどのアルコール飲料や、缶、ペットボトルなどに入ったジュース、お茶、コーヒーなどの飲料を商品として販売するためのものであり、商品補充のために開閉自在に設けられた扉2を前面に有している。この扉2の上部には、複数の商品表示手段3,3…を展示するための展示部2aが例えば上下二段に形成されており、各展示部2aの下部には、各商品表示手段3に関連づけて商品選択手段4としての押しボタンが配置されている。また、扉2の前記展示部2aの下方には、紙幣投入口2b、硬貨投入口2c、釣り銭口2dおよび釣り銭返却用操作レバー2eが設けられ、さらに、下方には商品取り出し口2fが設けられている。
【0014】
前記展示部2aの前面は、透明な材料(例えば、合成樹脂)からなる窓2gにより覆われている。
【0015】
本実施例における前記商品表示手段3は、商品の見本となる見本体dと、商品の見本とはならない範囲で商品をイメージ(認識・連想)させるための手段または商品内容を表示するための手段となるイメージ体Dとの2種のうちいずれかとなるように構成されている。
【0016】
前記見本体dは、例えば、上記特許文献1に示すような、公知のダミー体(見本体)を用いることができる。
【0017】
図2は、前記イメージ体Dの構成を概略的に示す斜視図である。
前記イメージ体Dは、対応する商品の形状(本実施例ではコップ型ビン)に類似した形状を呈するように構成されており、例えば光透過性の合成樹脂よりなり、商品内容を表示する方形のシート体5と、筒状に丸められたこのシート体5を保持するシート保持体6とを有している。なお、前記イメージ体Dのシート体5に表示される商品内容とは、例えば、商品名、名称(品名)、製造元(製造会社)、内容量などのうちいずれか1つまたは複数である。
【0018】
なお、前記イメージ体Dは、上記の構成からなるものに限られず、例えば、図3に示すように、商品のほぼ前半分のみの形状に対応する半割り形状のシート保持体6に、前記シート体5を保持(または貼着)させるようにしたものでもよい。また、前記イメージ体Dは、上述したように、商品内容を表示するための手段ではなく、商品のイメージと関連するキャラクターまたはデザインを表示し、商品をイメージ(認識・連想)させるための手段となるものであってもよく、例えば、図4に示すように、前記商品やその商品の製造会社などをイメージさせるものとして起用されているキャラクター、マスコット、動物、人物等を平面的に表示する印刷体あるいは立体的に形成してなるぬいぐるみ・人形などのように、商品そのものとはほとんど類似していないものであってもよい。
【0019】
また、図5に示すように、イメージ体Dを前記シート体5のみから構成し、このシート体5を、前記展示部2a内にて展示されている所定のダミー体dを覆い隠すように、前記窓2gに貼着などにより固定するようにしてもよい。
【0020】
そして、前記自動販売機1は、前記商品表示手段3の一部または全部に前記イメージ体Dを用いることから、「所定の商品の外観にバリエーションを持たせてあることを示す」表示(以下、バリエーション表示という。図示せず)および/または「所定の商品の外観と商品表示手段に表示されている前記所定の商品の外観とが同一ではないことを示す」表示(以下、不同一表示という。図示せず)を有しているのである。すなわち、前記バリエーション表示および不同一表示は、例えば、「ビン(缶)のデザインは色々あります。」、「これはイメージです。実際の商品のデザインは異なります。」などである。そして、前記バリエーション表示および不同一表示は、前記商品表示手段3のイメージ体D(例えば、前記シート体5)に設けられている。なお、前記バリエーション表示および不同一表示は、前記商品表示手段3のイメージ体Dだけでなく、見本体dにも設けてもよいし、商品表示手段3そのものに設けなくともよく、例えば、商品表示手段3の近傍に設けてもよいし、前記商品選択手段4そのものまたは商品選択手段4の近傍に設けてもよいし、自動販売機1のその他の部分に設けてもよい。
【0021】
上記の構成からなる自動販売機1では、商品の外観の変更や、外観にバリエーションのある商品に容易に対応することができる。
【0022】
すなわち、従来の自動販売機に用いられていたダミー体(本実施例の見本体dに相当)は、実製品(商品)に類似したものであったことから、リニューアルや販売促進キャンペーンの展開などに伴ってその実製品の外観が変更されたときに、既成のダミー体の取り換え(交換)や、新たなダミー体の製作などが必要となり、手間やコストがかかり、また、商品の中には、1つのデザイン・形状のみでなく、複数のデザイン・形状を有する(バリエーションのある)ものもあり、このような商品を上記ダミー体によって表示することは困難であった。しかし、上記の構成からなる自動販売機1では、所定の商品の外観にバリエーションを持たせてあることを示す表示(バリエーション表示)および/または所定の商品の外観と商品表示手段3に表示されている前記所定の商品の外観とが同一ではないことを示す表示(不同一表示)を有していることから、内部に収容する商品の外観(デザイン・形状)が変更された場合でも、その変更にあわせて前記商品表示手段3を必ずしも取り換える必要がなく、その取り換えにかかる手間およびコストを省くことが可能となる。また、外観にいくつかのバリエーションを有する商品の販売にも、容易に対応することが可能となる。
【0023】
さらに、前記自動販売機1では、前記バリエーション表示・不同一表示により、前記実製品(商品)の外観にとらわれることなく、前記商品表示手段3により商品を表示することができるため、例えば、商品やその商品の製造会社などに起用されているキャラクターなどを、商品に類似したダミー体に代えて展示することにより、消費者(自動販売機1の利用者)の購買意欲をより上げることができる。
【0024】
また、従来の自動販売機におけるダミー体は、実製品(商品)とほぼ等身大であったことから、内容量が比較的多い商品(例えば、中ビン、大ビンや、1.5Lまたは2.0Lのペットボトルなど)に対応するダミー体が大きくなり、それに伴ってダミー体を展示するためのスペースも大きくとる必要があったが、上記の構成からなる自動販売機1では、商品表示手段3の大きさを必ずしも商品の等身大としなくともよいため、展示スペースなどを自在に設定することが可能となる。
【0025】
なお、上記実施例において、特に、前記イメージ体Dのみによる商品の表示だけでは、購買者(自動販売機1の利用者)の商品の認識にあやまりが生じるおそれがあると考えられる場合には、その商品について十分に認識できるだけの説明などをあわせて表示することが望ましい。
【0026】
以上、所定の商品の外観にバリエーションを持たせてあることを示す表示(バリエーション表示)および/または所定の商品の外観と商品表示手段に表示されている前記所定の商品の外観とが同一ではないことを示す表示(不同一表示)を有している自動販売機1について示したが、前記自動販売機1に、上記のような表示に代えて、あるいは上記のような表示に加えて、前記商品選択手段4により所定の選択を行うと、販売される商品がランダムとなることを示す表示(以下、ランダム表示という。図示せず)を設けてもよい。
【0027】
すなわち、上記ランダム表示を設けるとともに、前記自動販売機1を、複数ある商品選択手段4,4…のうち、1つまたは複数の所定の商品選択手段4により商品の選択を行った場合、前記商品取り出し口2fより出される(すなわち販売される)商品がランダムとなるように構成してもよいのである。
【0028】
ここで、前記ランダム表示は、例えば、「このボタンを押した場合、どの商品(飲み物)が出てくるかわかりません。」、「欲しい商品が出てくるかな?」、「得するか損するかは運次第!」などである。そして、前記ランダム表示は、前記所定の商品選択手段4そのものまたはその近傍に設けてもよいし、前記所定の商品選択手段4に対応する商品表示手段3そのものまたはその近傍に設けてもよいし、自動販売機1のその他の部分に設けてもよい。
【0029】
また、ランダムで販売される商品の候補となる商品群は、価格(価格帯)が、前記所定の商品選択手段4に対応する位置に表示されている販売価格と同レベルの商品のみから構成されていてもよいし、前記販売価格と同レベルの商品のみでなく、販売価格よりも上のレベルの商品をも含むように構成されていてもよいし、前記販売価格と同レベルの商品およびそれよりも上のレベルの商品のみでなく、販売価格よりも下のレベルの商品をも含むように構成されていてもよい。また、前記商品群を構成する商品の名称(品名)・種類は同じであってもよいし異なっていてもよい。さらに、前記商品群を構成する商品の製造会社は同じであってもよいし異なっていてもよい。
【0030】
なお、前記商品群の内容を示す表示を行ってもよく、この表示は、前記所定の商品選択手段4そのものまたはその近傍に設けてもよいし、前記所定の商品選択手段4に対応する商品表示手段3そのものまたはその近傍に設けてもよいし、自動販売機1のその他の部分に設けてもよい。また、前記商品群の内容を示す表示は、前記ランダム表示と同じ箇所に設けてもよく、異なる箇所に設けてもよい。
【0031】
そして、前記ランダム表示を設ける場合、前記所定の商品選択手段4に対応する商品表示手段3としては、前記シート体5に複数の商品が表示されたイメージ体Dや、図4に示すような、前記商品やその商品の製造会社などをイメージさせるものとして起用されているキャラクター、マスコット、動物、人物等を印刷した印刷体や、立体的に形成してなるぬいぐるみ・人形などのように、商品そのものとはほとんど類似していないイメージ体Dや、前記商品群を構成する商品とは全く無関係なデザイン・外観を呈するものを用いることが、誤解を招くことを防止できるという点で好ましい。
【0032】
また、図6に示すように、前記展示部2a内を覆い隠せる大きさを有するシート体5を展示部2aの前面(窓2g)に貼着などにより固定し、このシート体5に、例えば、販売しようとする全ての商品を表示させたり、販売しようとする全ての商品やその商品の製造会社などをイメージさせるものとして起用されているキャラクター、マスコット、動物、人物等を表示させたり、販売しようとする商品とは全く無関係なデザイン・外観を表示させることにより、全ての商品選択手段4,4…を、選択を行うと販売される商品がランダムとなるように構成された前記所定の商品選択手段4として構成することができる。
【0033】
上記のように、自動販売機1に前記ランダム表示を設けた場合には、ギャンブル性などを付加することができ、消費者(自動販売機1の利用者)の購買意欲をより一層上げることも可能となる。
【0034】
なお、上記実施例には、前記自動販売機1で扱う商品が飲料である場合について示しているが、自動販売機1にて扱う商品は飲料に限るものではなく、例えば、煙草やカメラなどの商品であってもよい。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したような構成からなる本発明によって、商品の外観の変更や、外観にバリエーションのある商品に容易に対応することができるだけでなく、商品アピール力を上昇させ、購買者の購買意欲をより一層高めることをも可能とする自動販売機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る自動販売機の構成を概略的に示す斜視図である。
【図2】上記実施例におけるイメージ体の構成を概略的に示す斜視図である。
【図3】上記イメージ体の他の例の構成を概略的に示す斜視図である。
【図4】上記イメージ体の別の例の構成を概略的に示す斜視図である。
【図5】上記イメージ体のさらに別の例の構成を概略的に示す斜視図である。
【図6】上記自動販売機の変形例の構成を概略的に示す斜視図である。
【符号の説明】
1…自動販売機、3…商品表示手段、4…商品選択手段。
Claims (5)
- 商品に対応する商品表示手段と、前記商品表示手段に関連付けられた商品選択手段とを備えた自動販売機であって、所定の商品の外観にバリエーションを持たせてあることを示す表示および/または所定の商品の外観と商品表示手段に表示されている前記所定の商品の外観とが同一ではないことを示す表示を有することを特徴とする自動販売機。
- 商品に対応する商品表示手段と、前記商品表示手段に関連付けられた商品選択手段とを備えた自動販売機であって、前記商品選択手段により所定の選択を行うと、販売される商品がランダムとなることを示す表示を有することを特徴とする自動販売機。
- 前記表示が、商品表示手段または商品選択手段に設けられている請求項1または2に記載の自動販売機。
- 前記商品表示手段が、商品の形状に類似した形状を呈する請求項1〜3のいずれかに記載の自動販売機。
- 前記商品表示手段が、商品のイメージと関連するキャラクターまたはデザインを表示する請求項1〜4のいずれかに記載の自動販売機。
Priority Applications (1)
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JP2002295725A JP2004133578A (ja) | 2002-10-09 | 2002-10-09 | 自動販売機 |
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ID=32285890
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009151694A (ja) * | 2007-12-21 | 2009-07-09 | Glory Ltd | 商品自動販売機 |
JP2009151695A (ja) * | 2007-12-21 | 2009-07-09 | Glory Ltd | 商品自動販売機 |
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2002
- 2002-10-09 JP JP2002295725A patent/JP2004133578A/ja active Pending
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