JPH072277B2 - 非移行式水中プラズマアーク切断方法及び装置 - Google Patents
非移行式水中プラズマアーク切断方法及び装置Info
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- JPH072277B2 JPH072277B2 JP21946586A JP21946586A JPH072277B2 JP H072277 B2 JPH072277 B2 JP H072277B2 JP 21946586 A JP21946586 A JP 21946586A JP 21946586 A JP21946586 A JP 21946586A JP H072277 B2 JPH072277 B2 JP H072277B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は水中プラズマアーク切断方法及び装置に係り、
特に沸騰水型原子力発電所から発生する高放射性個体棄
物である使用済チヤンネルボツクス(以下FCB)等の水
中切断減容処理に好適な非移行式水中プラズマアーク切
断方法及び装置に関するものである。
特に沸騰水型原子力発電所から発生する高放射性個体棄
物である使用済チヤンネルボツクス(以下FCB)等の水
中切断減容処理に好適な非移行式水中プラズマアーク切
断方法及び装置に関するものである。
特開昭59−187298号に示される従来の高放射性廃棄物処
理装置及び一般に用いられている切断方法としては、溶
極式ウオータジエツト切断,オータインジエクシヨンプ
ラズマ切断,移行式プラズマ切断等がある。これらの切
断法は、いずれも被切断物と切断トーチ間に電位差を持
たせ、この間にアーク又はプラズマを発生させてその熱
エネルギーで被切断物を溶融切断するものである。これ
らの方法はいずれも被切断物が電導体であることを基本
条件とするものであり、例えばセラミツクスの様な非電
導体の切断は不可能である。第2図に一般に用いられて
いる移行式プラズマアーク切断技術を示す。この技術
は、切断トーチと被切断物との間に電位差を設け、この
間にアルゴンガス等で代表される希ガスを通すことでプ
ラズマ流を発生させて、このプラズマ流のもつ熱エネル
ギーで被切断物を溶融させて切断するものである。この
技術によれば、例えば通常のガス切断では切断できない
ステンレス鋼等を切断することが出来る。更にこの方式
は切断トーチと被切断物の間に電位差を設けることか
ら、その陽極点を切断物の切断面に持ち、切断トーチか
ら噴出するアーク長を長く取れる為に厚板の切断に適し
たものとして最近、特に原子炉解体技術の基本技術とし
て水中切断の主流となつているもので、現在国内外各種
研究機関で研究が進められている。しかし本技術は第2
図に示すように、切断トーチ16と被切断物63の間に電位
差を設けている為、高燃焼度FCBの如く、表面に非電導
性の付着物(FCBは、その使用期間が長ければ長いほ
ど、すなわち、燃焼度が高ければ高いほどFCB表面にセ
ラミツクス状の非電導性の酸化膜が付着する。)を有す
る金属の切断には不適である。すなわち、被切断物と切
断トーチ間にアーク又はプラズマが発生しづらく、安定
した切断が出来なくなる問題があつた。この対策として
従来技術ではFCB表面に付着した酸化膜を事前に除去し
た後切断を行なう手順で対応している。
理装置及び一般に用いられている切断方法としては、溶
極式ウオータジエツト切断,オータインジエクシヨンプ
ラズマ切断,移行式プラズマ切断等がある。これらの切
断法は、いずれも被切断物と切断トーチ間に電位差を持
たせ、この間にアーク又はプラズマを発生させてその熱
エネルギーで被切断物を溶融切断するものである。これ
らの方法はいずれも被切断物が電導体であることを基本
条件とするものであり、例えばセラミツクスの様な非電
導体の切断は不可能である。第2図に一般に用いられて
いる移行式プラズマアーク切断技術を示す。この技術
は、切断トーチと被切断物との間に電位差を設け、この
間にアルゴンガス等で代表される希ガスを通すことでプ
ラズマ流を発生させて、このプラズマ流のもつ熱エネル
ギーで被切断物を溶融させて切断するものである。この
技術によれば、例えば通常のガス切断では切断できない
ステンレス鋼等を切断することが出来る。更にこの方式
は切断トーチと被切断物の間に電位差を設けることか
ら、その陽極点を切断物の切断面に持ち、切断トーチか
ら噴出するアーク長を長く取れる為に厚板の切断に適し
たものとして最近、特に原子炉解体技術の基本技術とし
て水中切断の主流となつているもので、現在国内外各種
研究機関で研究が進められている。しかし本技術は第2
図に示すように、切断トーチ16と被切断物63の間に電位
差を設けている為、高燃焼度FCBの如く、表面に非電導
性の付着物(FCBは、その使用期間が長ければ長いほ
ど、すなわち、燃焼度が高ければ高いほどFCB表面にセ
ラミツクス状の非電導性の酸化膜が付着する。)を有す
る金属の切断には不適である。すなわち、被切断物と切
断トーチ間にアーク又はプラズマが発生しづらく、安定
した切断が出来なくなる問題があつた。この対策として
従来技術ではFCB表面に付着した酸化膜を事前に除去し
た後切断を行なう手順で対応している。
しかし、上述の作業手順では、作業手順が複雑となり、
作業効率が悪く、この改善が強く望まれる。
作業効率が悪く、この改善が強く望まれる。
すなわち、従来技術は比較的高燃焼度FCBの如く表面に
非電導性のセラミツクス状の酸化膜が付着した被切断物
の水中切断には適さない問題点があつた。
非電導性のセラミツクス状の酸化膜が付着した被切断物
の水中切断には適さない問題点があつた。
更に、切断中に於ても被切断物と切断トーチの距離(ス
タンドオフ)を、短絡防止の為にある最低値以上、また
電位差確保の為にある最長値以下に保持することが切断
能力を確保する為の条件となつていることから、従来技
術による被切断物の切断は切断トーチの位置決め等で制
御が難しく、従来技術を装置に適用する場合、その制御
が複雑なものになつていた。
タンドオフ)を、短絡防止の為にある最低値以上、また
電位差確保の為にある最長値以下に保持することが切断
能力を確保する為の条件となつていることから、従来技
術による被切断物の切断は切断トーチの位置決め等で制
御が難しく、従来技術を装置に適用する場合、その制御
が複雑なものになつていた。
本発明の目的は、非電導性の酸化膜を有する切断対象物
を、その電気的物性に影響を受けることなく安定して切
断する非移行式水中プラズマアーク切断方法及び装置を
提供することにある。
を、その電気的物性に影響を受けることなく安定して切
断する非移行式水中プラズマアーク切断方法及び装置を
提供することにある。
上記目的を達成するために本発明では、水中に存在する
切断対象物を切断トーチにより切断する方法であって、
前記切断トーチの電極棒とノズル電極の間に、プラズマ
ガスを導入すると共に、該電極棒に電圧を印加してプラ
ズマアークを噴射させて前記切断対象物を切断する非移
行式水中プラズマアーク切断方法において、前記切断ト
ーチと前記切断対象物との間隔を、前記プラズマアーク
のアーク長以内であって該切断対象物の溶融物が該切断
対象物の切断部に再付着しない距離に保持し、前記切断
トーチの電極棒とノズル電極の間にプラズマガスを導入
していないときは、防水用のガスを導入するものであ
る。
切断対象物を切断トーチにより切断する方法であって、
前記切断トーチの電極棒とノズル電極の間に、プラズマ
ガスを導入すると共に、該電極棒に電圧を印加してプラ
ズマアークを噴射させて前記切断対象物を切断する非移
行式水中プラズマアーク切断方法において、前記切断ト
ーチと前記切断対象物との間隔を、前記プラズマアーク
のアーク長以内であって該切断対象物の溶融物が該切断
対象物の切断部に再付着しない距離に保持し、前記切断
トーチの電極棒とノズル電極の間にプラズマガスを導入
していないときは、防水用のガスを導入するものであ
る。
また、電極棒とノズル電極とにより構成される切断トー
チと、該電極棒と該ノズル電極の間にプラズマガスを導
入するプラズマガス手段と、該電極棒に電圧を印加する
手段より構成され、前記切断トーチにプラズマアークを
噴射させて前記切断対象物を切断する非移行式水中プラ
ズマアーク切断装置において、 前記切断トーチと前記切断対象物との間隔を、前記プラ
ズマアークのアーク長以内であって該切断対象物の溶融
物が該切断対象物の切断部に再付着しない距離に保持さ
せる保持手段と、 前記切断トーチの電極棒とノズル電極の間にプラズマガ
スを導入していないときは、防水用のガスを導入する防
水用ガス導入手段とを備えたことを特徴とするものであ
る。
チと、該電極棒と該ノズル電極の間にプラズマガスを導
入するプラズマガス手段と、該電極棒に電圧を印加する
手段より構成され、前記切断トーチにプラズマアークを
噴射させて前記切断対象物を切断する非移行式水中プラ
ズマアーク切断装置において、 前記切断トーチと前記切断対象物との間隔を、前記プラ
ズマアークのアーク長以内であって該切断対象物の溶融
物が該切断対象物の切断部に再付着しない距離に保持さ
せる保持手段と、 前記切断トーチの電極棒とノズル電極の間にプラズマガ
スを導入していないときは、防水用のガスを導入する防
水用ガス導入手段とを備えたことを特徴とするものであ
る。
切断トーチと切断対象物の間には電位差を設けず、電位
差は切断トーチ内の電極棒とノズル電極(ノズルキヤツ
プ)間に設け、この間に希ガスを通過させることにより
プラズマ流を発生させ、これをガス流でノズルから噴出
させて被切断物を溶融切断するものである。この場合、
陽極点を切断トーチ内部に持つことから、切断トーチ先
端から噴出するアーク長は短く、この為に移行式に比べ
て切断能力が劣ることから一般にはあまり用いられてい
ない。
差は切断トーチ内の電極棒とノズル電極(ノズルキヤツ
プ)間に設け、この間に希ガスを通過させることにより
プラズマ流を発生させ、これをガス流でノズルから噴出
させて被切断物を溶融切断するものである。この場合、
陽極点を切断トーチ内部に持つことから、切断トーチ先
端から噴出するアーク長は短く、この為に移行式に比べ
て切断能力が劣ることから一般にはあまり用いられてい
ない。
つまり、本発明では、非移行式プラズマ切断トーチの水
中での使用であり、非移行式水中プラズマ切断トーチの
スタンドオフの決定において、切断トーチ内に電位差を
持つことから短絡の心配が不要の為、理論的にはスタン
ドオフは“0"、すなわちほぼ接触した状態が低電源で切
断可能だと考えたスタンドオフ“0"近傍の切断状況は不
良であるため、切断対象物を安定して切断する場合、非
移行式プラズマ切断トーチを用いても必ず切断トーチを
ある一定のスタンドオフを確保するものである。即ち、
本発明においては、スタンドオフを溶融切断した際に、
溶融金属が切断部に再付着しない距離以上に設定するこ
とにより、非移行式プラズマアーク切断トーチの水中へ
の適用を可能にするものである。
中での使用であり、非移行式水中プラズマ切断トーチの
スタンドオフの決定において、切断トーチ内に電位差を
持つことから短絡の心配が不要の為、理論的にはスタン
ドオフは“0"、すなわちほぼ接触した状態が低電源で切
断可能だと考えたスタンドオフ“0"近傍の切断状況は不
良であるため、切断対象物を安定して切断する場合、非
移行式プラズマ切断トーチを用いても必ず切断トーチを
ある一定のスタンドオフを確保するものである。即ち、
本発明においては、スタンドオフを溶融切断した際に、
溶融金属が切断部に再付着しない距離以上に設定するこ
とにより、非移行式プラズマアーク切断トーチの水中へ
の適用を可能にするものである。
これにより、一旦切断された切断対象物の溶融金属は切
断から噴射するプラズマ流の影響により再凝着すること
はない。
断から噴射するプラズマ流の影響により再凝着すること
はない。
また、切断の電極棒とノズル電極の間には、切断対象物
の切断中はプラズマガスを導入し、切断中断中は防水用
のガスを導入しているため、切断実施の有無に係わら
ず、ガスが供給されていることになり、切断トーチの防
水性が確保される。
の切断中はプラズマガスを導入し、切断中断中は防水用
のガスを導入しているため、切断実施の有無に係わら
ず、ガスが供給されていることになり、切断トーチの防
水性が確保される。
次に本発明の実施例を詳細に説明する。
第1図は本発明の切断トーチのノズル部分の概念図であ
る。
る。
切断トーチ16は電極棒61とノズル電極62により構成さ
れ、電源71により電圧が印加される。電極棒61とトーチ
外筒62の間にはアルゴンガス等の希ガスが導入される。
この切断トーチよりプラズマアークと発生させ水中にあ
る被切断物63を溶融切断するようになつている。
れ、電源71により電圧が印加される。電極棒61とトーチ
外筒62の間にはアルゴンガス等の希ガスが導入される。
この切断トーチよりプラズマアークと発生させ水中にあ
る被切断物63を溶融切断するようになつている。
第3図は本発明の切断トーチの詳細断面図である。第3
図(b)は第3図(a)の角度違いの断面図である。
図(b)は第3図(a)の角度違いの断面図である。
切断トーチは、防水プラグ67,トーチ外筒62,電極ホルダ
66,電極棒61,ノズルキヤツプ65により構成され、防水構
成となつている。電極棒61とノズルキヤツプ65によりト
ーチ4内アニユランスが形成される。68,69は切断トー
チを冷却するための冷却水の出入口を示し、68は冷却水
入口69は冷却水出口を示す。また、電極棒61とノズルキ
ヤツプ65の間にはガス供給口70によりアルゴンガス等の
希ガスが導入される。
66,電極棒61,ノズルキヤツプ65により構成され、防水構
成となつている。電極棒61とノズルキヤツプ65によりト
ーチ4内アニユランスが形成される。68,69は切断トー
チを冷却するための冷却水の出入口を示し、68は冷却水
入口69は冷却水出口を示す。また、電極棒61とノズルキ
ヤツプ65の間にはガス供給口70によりアルゴンガス等の
希ガスが導入される。
第4図に電極棒61とノズルキヤツプ65の間にガスを供給
するタイームチヤートを示す。切断トーチ16のガス供給
70には防水ガス供給装置54aとプラズマガス供給装置54b
からガスが供給される。切断中においてはプラズマガス
が供給され、非切断中は防水ガスが供給される。これに
よつて常にトーチ内アニユランスにガスが供給されノズ
ルからの水の浸入を防止するようになつている。
するタイームチヤートを示す。切断トーチ16のガス供給
70には防水ガス供給装置54aとプラズマガス供給装置54b
からガスが供給される。切断中においてはプラズマガス
が供給され、非切断中は防水ガスが供給される。これに
よつて常にトーチ内アニユランスにガスが供給されノズ
ルからの水の浸入を防止するようになつている。
第5図に切断トーチと被切断物との間の距離、すなわち
スタンドオフと切断状態の関係を示す。この第5図は次
の切断条件によるものである。
スタンドオフと切断状態の関係を示す。この第5図は次
の切断条件によるものである。
被切断物:ジルカロイ 約2mm厚 切断電流:150A ガス組成:アルゴンガス ガス流量:40〜100l/min 水 深:0.2m〜8m 切断速度:500〜1500mm/min この時のスタンドオフとしては、第5図から分るように
2mm以上7mm以下が最適条件である。
2mm以上7mm以下が最適条件である。
また、第5図から分るように、好適なスタンドオフガス
流量やノズル径によつて主に変動するので、これらの値
を考慮してスタンドオフを設定することが重要である。
流量やノズル径によつて主に変動するので、これらの値
を考慮してスタンドオフを設定することが重要である。
本発明の非移行式水中プラズマアーク切断トーチをFCB
切断装置に適用した構造を第6〜11図に示す。
切断装置に適用した構造を第6〜11図に示す。
切断装置は架台1を床34に固定した状態でプール壁33に
沿つてプール31中に据付けられる。装置は架台1,および
この架台1より下部に伸びるフレーム2,被切断物として
のFCB41を収納する隔壁5,FCB41を収納固定する為のガイ
ド3およびサーポト4,切断トーチ16a,16bをFCB41の切断
線に沿つて移動させる為のV溝付ローラを有するガイド
機構56a,56b,ガイドレール11,スプロケツト12,トーチ支
持台15及び駆動モータ9,減速機10,スプロケツト7a,7b、
チエーン6,切断時に発生するドロス回収箱13,ガス回収
箱21等で構成される。
沿つてプール31中に据付けられる。装置は架台1,および
この架台1より下部に伸びるフレーム2,被切断物として
のFCB41を収納する隔壁5,FCB41を収納固定する為のガイ
ド3およびサーポト4,切断トーチ16a,16bをFCB41の切断
線に沿つて移動させる為のV溝付ローラを有するガイド
機構56a,56b,ガイドレール11,スプロケツト12,トーチ支
持台15及び駆動モータ9,減速機10,スプロケツト7a,7b、
チエーン6,切断時に発生するドロス回収箱13,ガス回収
箱21等で構成される。
床34及びプール壁33に固定された装置架台1及びフレー
ム2に設けられた隔壁5の扉17を開ける。この状態で被
切断物としてのFCB41をプール31内を水中移動して、装
置に固定する。この時FCB41の切断線を切断トーチ16a,1
6bに対して一定の位置設定をする為、FCB41は上部をガ
イド3に、又下部をサポート4で固定設置し、更に切断
トーチ16a,16bの先端に設けたガイド機構56a,56bで切断
トーチをFCB切断線に沿つてガイドする構造とした。こ
の状態で、扉17を締め、ブロウ42,ポンプ43を起動させ
る。切断トーチ16a,16bはFCBに対して下端あるいは上端
に設定するが、この設定は駆動モータ9の動作で行う。
すなわち、駆動モータ9の動作は減速機10,シヤフト20,
スプロケツト7a,7bチエーン6を介して切断トーチ16a,1
6bを設置したトーチ支持台15に伝達される。
ム2に設けられた隔壁5の扉17を開ける。この状態で被
切断物としてのFCB41をプール31内を水中移動して、装
置に固定する。この時FCB41の切断線を切断トーチ16a,1
6bに対して一定の位置設定をする為、FCB41は上部をガ
イド3に、又下部をサポート4で固定設置し、更に切断
トーチ16a,16bの先端に設けたガイド機構56a,56bで切断
トーチをFCB切断線に沿つてガイドする構造とした。こ
の状態で、扉17を締め、ブロウ42,ポンプ43を起動させ
る。切断トーチ16a,16bはFCBに対して下端あるいは上端
に設定するが、この設定は駆動モータ9の動作で行う。
すなわち、駆動モータ9の動作は減速機10,シヤフト20,
スプロケツト7a,7bチエーン6を介して切断トーチ16a,1
6bを設置したトーチ支持台15に伝達される。
トーチ支持台15はガイドレール11に沿つて移動しガイド
レール11は、FCB41の切断線に対して予め位置設定され
ている。従つて、ガイド機構56a,56bを介してFCB41の上
端あるいは下端にセツトした切断トーチ16a,16bをプラ
ズマ着火した状態で上下動作を行う事でFCB41は、貯蔵
減容する為の効果的な形状としてのL形片に確実に切断
できる。尚、プラズマトーチ16は通常状態で常に防水ガ
スをガス供給装置54からフレキシブルホース22を介して
供給しておくことと、プラズマトーチ16本体を防水構造
にする事が大切であり、この配慮に欠けるとプラズマト
ーチ16内の絶縁不良からプラズマ発生が得られなくな
る。プラズマトーチ16よりのプラズマに発生は上記防水
ガスを流した状態で、操作盤53を操作することにより行
うが、その手順はまず防水ガスをアルゴンガス等の希ガ
スと置換し、次に電極棒61とノズルキヤツプ62にアーク
電源装置52を用いて電位差を設けることにより行う。
レール11は、FCB41の切断線に対して予め位置設定され
ている。従つて、ガイド機構56a,56bを介してFCB41の上
端あるいは下端にセツトした切断トーチ16a,16bをプラ
ズマ着火した状態で上下動作を行う事でFCB41は、貯蔵
減容する為の効果的な形状としてのL形片に確実に切断
できる。尚、プラズマトーチ16は通常状態で常に防水ガ
スをガス供給装置54からフレキシブルホース22を介して
供給しておくことと、プラズマトーチ16本体を防水構造
にする事が大切であり、この配慮に欠けるとプラズマト
ーチ16内の絶縁不良からプラズマ発生が得られなくな
る。プラズマトーチ16よりのプラズマに発生は上記防水
ガスを流した状態で、操作盤53を操作することにより行
うが、その手順はまず防水ガスをアルゴンガス等の希ガ
スと置換し、次に電極棒61とノズルキヤツプ62にアーク
電源装置52を用いて電位差を設けることにより行う。
尚、冷却水循環装置51はプラズマトーチ16の過熱防水の
為に設けるものであるが、特にFCB切断の場合の如く、
約150A程度であればプラズマトーチ16の水中冷却効果も
散待できる為省略してさしつかえない。
為に設けるものであるが、特にFCB切断の場合の如く、
約150A程度であればプラズマトーチ16の水中冷却効果も
散待できる為省略してさしつかえない。
FCB41の切断中に発生するガス及びプラズマトーチ16a,1
6bに供給するガスの回収はガス回収箱21で集め、更にこ
れをブロツク42で希釈して排気する。ま、切断中に発生
する落下ドロスは、ドロス回収箱13で回収し、浮遊クラ
ツドはポンプ43で吸収し、フイルタユニツト44で浄化し
てプール内に排水する。差圧計45はフイルタユニツト44
の寿命を確認する為に設けたものである。
6bに供給するガスの回収はガス回収箱21で集め、更にこ
れをブロツク42で希釈して排気する。ま、切断中に発生
する落下ドロスは、ドロス回収箱13で回収し、浮遊クラ
ツドはポンプ43で吸収し、フイルタユニツト44で浄化し
てプール内に排水する。差圧計45はフイルタユニツト44
の寿命を確認する為に設けたものである。
FCB41の切断が終了後、少時間の隔壁5内の浄化運転
後、ポンプ43の運転を停止し、扉17を開けてFCB41のL
形切断片を隔壁内から取出してプール31内の貯蔵エリア
に保管貯蔵する。
後、ポンプ43の運転を停止し、扉17を開けてFCB41のL
形切断片を隔壁内から取出してプール31内の貯蔵エリア
に保管貯蔵する。
以上は、高放射性固体廃棄物として使用済燃料チヤンネ
ルボツクスを例に説明を行つたが、使用済制御棒等の切
断も本手順とほぼ同じ要領で切断作業が可能となる。
ルボツクスを例に説明を行つたが、使用済制御棒等の切
断も本手順とほぼ同じ要領で切断作業が可能となる。
本発明によれば、非導伝体の付着物を有するFCBの安定
した切断が可能になる。
した切断が可能になる。
第1図は本発明の非移行式プラズマ切断方式の原理図、
第2図は移行式プラズマ切断方式の原理図、第3図は非
移行式プラズマトーチの断面図、第4図はガス供給タイ
ムチヤート、第5図は切断性能図、第6図は装置全体の
正面図、第7図は装置全体の側面図、第8図は装置断面
図、第9図はプラズマアークシステム構成図、第10図は
装置系統図、第11図は切断トーチのガイド機構を示す。 1……架台、2……フレーム、3……ガイド、4……サ
ポート、5……隔壁、6……チエーン、7a,7b……スプ
ロケツト、8……上蓋、9……駆動モータ、10……減速
機、11……ガイドレール、12……スプロケツト、13……
ドロス回収箱、14……移動台、15……トーチ支持台、16
a,16b……切断トーチ、17……扉、18……基礎台、19…
…手摺、20……シヤフト、21……ガス回収箱、22……フ
レキシブルホース・ケーブル、31……プール、32……水
面、33……プール壁、34……床、41……FCB、42……ブ
ロワ、43……ポンプ、44……フイルタユニツト、45……
差圧計、51……冷却水循環装置、52……アーク電源装
置、53……操作盤、54……ガス供給装置、55……中継ス
テーシヨン、56a,56b……ガイド機構、54a……防水ガス
供給装置、54b……プラズマガス供給装置、57……溝付
ローラ、58……バネ、61……電極棒、62……トーチ外
筒、63……FCB、64……トーチ内アニユラス、65……ノ
ズルキヤツプ、66……電極ホルダー、67……防水プラ
グ、68……冷却水入口、69……冷却水出口、70……ガス
供給口、71……電源。
第2図は移行式プラズマ切断方式の原理図、第3図は非
移行式プラズマトーチの断面図、第4図はガス供給タイ
ムチヤート、第5図は切断性能図、第6図は装置全体の
正面図、第7図は装置全体の側面図、第8図は装置断面
図、第9図はプラズマアークシステム構成図、第10図は
装置系統図、第11図は切断トーチのガイド機構を示す。 1……架台、2……フレーム、3……ガイド、4……サ
ポート、5……隔壁、6……チエーン、7a,7b……スプ
ロケツト、8……上蓋、9……駆動モータ、10……減速
機、11……ガイドレール、12……スプロケツト、13……
ドロス回収箱、14……移動台、15……トーチ支持台、16
a,16b……切断トーチ、17……扉、18……基礎台、19…
…手摺、20……シヤフト、21……ガス回収箱、22……フ
レキシブルホース・ケーブル、31……プール、32……水
面、33……プール壁、34……床、41……FCB、42……ブ
ロワ、43……ポンプ、44……フイルタユニツト、45……
差圧計、51……冷却水循環装置、52……アーク電源装
置、53……操作盤、54……ガス供給装置、55……中継ス
テーシヨン、56a,56b……ガイド機構、54a……防水ガス
供給装置、54b……プラズマガス供給装置、57……溝付
ローラ、58……バネ、61……電極棒、62……トーチ外
筒、63……FCB、64……トーチ内アニユラス、65……ノ
ズルキヤツプ、66……電極ホルダー、67……防水プラ
グ、68……冷却水入口、69……冷却水出口、70……ガス
供給口、71……電源。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 泉 清志 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 羽田 光明 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内
Claims (2)
- 【請求項1】水中に存在する切断対象物を切断トーチに
より切断する方法であって、前記切断トーチの電極棒と
ノズル電極の間に、プラズマガスを導入すると共に、該
電極棒に電圧を印加してプラズマアークを噴射させて前
記切断対象物を切断する非移行式水中プラズマアーク切
断方法において、 前記切断トーチと前記切断対象物との間隔を、前記プラ
ズマアークのアーク長以内であって該切断対象物の溶融
物が該切断対象物の切断部に再付着しない距離に保持
し、 前記切断トーチの電極棒とノズル電極の間にプラズマガ
スを導入していないときは、防水用のガスを導入するこ
とを特徴とする非移行式水中プラズマアーク切断方法。 - 【請求項2】電極棒とノズル電極とにより構成される切
断トーチと、該電極棒と該ノズル電極の間にプラズマガ
スを導入するプラズマガス手段と、該電極棒に電圧を印
加する手段より構成され、前記切断トーチにプラズマア
ークを噴射させて前記切断対象物を切断する非移行式水
中プラズマアーク切断装置において、 前記切断トーチと前記切断対象物との間隔を、前記プラ
ズマアークのアーク長以内であって該切断対象物の溶融
物が該切断対象物の切断部に再付着しない距離に保持さ
せる保持手段と、 前記切断トーチの電極棒とノズル電極の間にプラズマガ
スを導入していないときは、防水用のガスを導入する防
水用ガス導入手段とを備えたことを特徴とする非移行式
水中プラズマアーク切断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21946586A JPH072277B2 (ja) | 1986-09-19 | 1986-09-19 | 非移行式水中プラズマアーク切断方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21946586A JPH072277B2 (ja) | 1986-09-19 | 1986-09-19 | 非移行式水中プラズマアーク切断方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6376761A JPS6376761A (ja) | 1988-04-07 |
JPH072277B2 true JPH072277B2 (ja) | 1995-01-18 |
Family
ID=16735858
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21946586A Expired - Lifetime JPH072277B2 (ja) | 1986-09-19 | 1986-09-19 | 非移行式水中プラズマアーク切断方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH072277B2 (ja) |
-
1986
- 1986-09-19 JP JP21946586A patent/JPH072277B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6376761A (ja) | 1988-04-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |