JPH07227781A - 産業用ロボット制御方法およびその装置 - Google Patents
産業用ロボット制御方法およびその装置Info
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- JPH07227781A JPH07227781A JP2405494A JP2405494A JPH07227781A JP H07227781 A JPH07227781 A JP H07227781A JP 2405494 A JP2405494 A JP 2405494A JP 2405494 A JP2405494 A JP 2405494A JP H07227781 A JPH07227781 A JP H07227781A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 内挿法により産業用ロボットを制御する場合
における、量子化誤差に起因するトルクロスを大幅に低
減し、加減速所要時間を短縮する。 【構成】 速度0から最高速度Vまでの加速に必要な理
想的な加速時間Tを算出し、目的とする内挿処理の周期
を未知数tに設定して、量子化により無駄になる時間t
wの関数(t−T/t)を得、時間twが最小になる
か、または周期tと等しくなる周期tを検出し、検出さ
れた周期tを内挿処理の周期として採用する。
における、量子化誤差に起因するトルクロスを大幅に低
減し、加減速所要時間を短縮する。 【構成】 速度0から最高速度Vまでの加速に必要な理
想的な加速時間Tを算出し、目的とする内挿処理の周期
を未知数tに設定して、量子化により無駄になる時間t
wの関数(t−T/t)を得、時間twが最小になる
か、または周期tと等しくなる周期tを検出し、検出さ
れた周期tを内挿処理の周期として採用する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は産業用ロボット制御方
法およびその装置に関し、さらに詳細にいえば、与えら
れ、または得られた動作目標値に基づいて所定の補間周
期毎に中間目標値を得、中間目標値に基づいて産業用ロ
ボットを加減速させるべく制御する方法およびその装置
に関する。
法およびその装置に関し、さらに詳細にいえば、与えら
れ、または得られた動作目標値に基づいて所定の補間周
期毎に中間目標値を得、中間目標値に基づいて産業用ロ
ボットを加減速させるべく制御する方法およびその装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から産業用ロボットを軌道制御する
場合には、内挿法が一般的に採用されている。この内挿
法は、産業用ロボットが移動する軌道上に適当な間隔で
目標点を設定し、所定の周期で連続的にこれらの目標点
に向けて産業用ロボットを移動させる方法である。
場合には、内挿法が一般的に採用されている。この内挿
法は、産業用ロボットが移動する軌道上に適当な間隔で
目標点を設定し、所定の周期で連続的にこれらの目標点
に向けて産業用ロボットを移動させる方法である。
【0003】この方法を採用した場合には、内挿処理の
周期(補間周期)が一定であるから、図5に示すよう
に、次第に目標点の間隔を広げていけば産業用ロボット
は加速し、逆に目標点の間隔を狭めていけば産業用ロボ
ットは減速し、内挿処理を中止すれば産業用ロボットは
停止する。したがって、目標点の間隔の設定によって、
急加減速、緩加減速等を達成することができる。
周期(補間周期)が一定であるから、図5に示すよう
に、次第に目標点の間隔を広げていけば産業用ロボット
は加速し、逆に目標点の間隔を狭めていけば産業用ロボ
ットは減速し、内挿処理を中止すれば産業用ロボットは
停止する。したがって、目標点の間隔の設定によって、
急加減速、緩加減速等を達成することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、内挿法を採用
する場合には、量子化誤差に起因して加減速時のトルク
ロスが生じ、しかも加減速所要時間が必要以上に長くな
ってしまうという不都合がある。この点についてさらに
詳細に説明する。産業用ロボットの最高速度がV、加速
度がAである場合に、加速度Aで加速して最高速度Vに
達するまでの所要時間Tは、T=V/Aで与えられる。
しかし、内挿処理の周期をtとすれば、実際の所要時間
Trは、Tr=Reval(T/t)*tとなる。但
し、Reval()は切上げ処理結果を示し、*は乗算
記号である。即ち、この場合における加速度Arは、V
/Trとなる。そして、加速度Arと加速度Aとの差が
上記量子化誤差である。
する場合には、量子化誤差に起因して加減速時のトルク
ロスが生じ、しかも加減速所要時間が必要以上に長くな
ってしまうという不都合がある。この点についてさらに
詳細に説明する。産業用ロボットの最高速度がV、加速
度がAである場合に、加速度Aで加速して最高速度Vに
達するまでの所要時間Tは、T=V/Aで与えられる。
しかし、内挿処理の周期をtとすれば、実際の所要時間
Trは、Tr=Reval(T/t)*tとなる。但
し、Reval()は切上げ処理結果を示し、*は乗算
記号である。即ち、この場合における加速度Arは、V
/Trとなる。そして、加速度Arと加速度Aとの差が
上記量子化誤差である。
【0005】ところで、この量子化誤差は、T>>tの
場合には殆ど問題とならないが、上記所要時間Tが著し
く短い産業用ロボットを加減速する場合(例えば、最高
速度に達するまでの所要時間が100msec未満であ
り、かつ内挿処理の周期が10〜20msec程度であ
る場合)には、量子化誤差により失われてしまうトルク
が無視できなくなってしまう。
場合には殆ど問題とならないが、上記所要時間Tが著し
く短い産業用ロボットを加減速する場合(例えば、最高
速度に達するまでの所要時間が100msec未満であ
り、かつ内挿処理の周期が10〜20msec程度であ
る場合)には、量子化誤差により失われてしまうトルク
が無視できなくなってしまう。
【0006】具体的には、例えば、V=100rad/
sec、A=1200rad/aec、t=16mse
cである場合には、上記所要時間Tは83.333ms
ecであるが、実際の所要時間Trは96msecにな
ってしまう。そして、この場合における量子化誤差に起
因するトルクロスは、最も効率よく加速した場合と比較
して、(1−Tr/T)*100=−13.4%、即
ち、13.4%のトルクロスになってしまう。もちろ
ん、加減速所要時間もかなり長くなってしまう。
sec、A=1200rad/aec、t=16mse
cである場合には、上記所要時間Tは83.333ms
ecであるが、実際の所要時間Trは96msecにな
ってしまう。そして、この場合における量子化誤差に起
因するトルクロスは、最も効率よく加速した場合と比較
して、(1−Tr/T)*100=−13.4%、即
ち、13.4%のトルクロスになってしまう。もちろ
ん、加減速所要時間もかなり長くなってしまう。
【0007】
【発明の目的】この発明は上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、量子化誤差に起因するトルクロスを大幅
に低減し、しかも加減速所要時間を大幅に短縮すること
ができる産業用ロボット制御方法およびその装置を提供
することを目的としている。
たものであり、量子化誤差に起因するトルクロスを大幅
に低減し、しかも加減速所要時間を大幅に短縮すること
ができる産業用ロボット制御方法およびその装置を提供
することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの、請求項1の産業用ロボット制御方法は、産業用ロ
ボットの性能および動作目標値に基づいて定まる最高速
度を得るための補間処理により達成される加速度と、産
業用ロボットの性能に基づいて定まる加速度とに基づい
て量子化誤差を得、量子化誤差を最小にすべく補間周期
を設定する方法である。
めの、請求項1の産業用ロボット制御方法は、産業用ロ
ボットの性能および動作目標値に基づいて定まる最高速
度を得るための補間処理により達成される加速度と、産
業用ロボットの性能に基づいて定まる加速度とに基づい
て量子化誤差を得、量子化誤差を最小にすべく補間周期
を設定する方法である。
【0009】請求項2の産業用ロボット制御装置は、産
業用ロボットの性能および動作目標値に基づいて定まる
最高速度を得るための補間処理により達成される加速度
を得て、産業用ロボットの性能に基づいて定まる加速度
とに基づいて量子化誤差を得る量子化誤差獲得手段と、
量子化誤差を最小にすべく補間周期を設定する補間周期
設定手段とを含んでいる。
業用ロボットの性能および動作目標値に基づいて定まる
最高速度を得るための補間処理により達成される加速度
を得て、産業用ロボットの性能に基づいて定まる加速度
とに基づいて量子化誤差を得る量子化誤差獲得手段と、
量子化誤差を最小にすべく補間周期を設定する補間周期
設定手段とを含んでいる。
【0010】
【作用】請求項1の産業用ロボット制御方法であれば、
与えられ、または得られた動作目標値に基づいて所定の
補間周期毎に中間目標値を得、中間目標値に基づいて産
業用ロボットを加減速させるべく制御するに当って、産
業用ロボットの性能および動作目標値に基づいて定まる
最高速度を得るための補間処理により達成される加速度
と、産業用ロボットの性能に基づいて定まる加速度とに
基づいて量子化誤差を得、量子化誤差を最小にすべく補
間周期を設定するのであるから、内挿処理を行なうこと
なく加減速する場合の加速度と、内挿処理を行なって加
減速する場合の加速度との差、即ち、量子化誤差を著し
く小さくすることができる。この結果、トルクロスを大
幅に低減することができるとともに、加減速所要時間を
も大幅に低減することができる。
与えられ、または得られた動作目標値に基づいて所定の
補間周期毎に中間目標値を得、中間目標値に基づいて産
業用ロボットを加減速させるべく制御するに当って、産
業用ロボットの性能および動作目標値に基づいて定まる
最高速度を得るための補間処理により達成される加速度
と、産業用ロボットの性能に基づいて定まる加速度とに
基づいて量子化誤差を得、量子化誤差を最小にすべく補
間周期を設定するのであるから、内挿処理を行なうこと
なく加減速する場合の加速度と、内挿処理を行なって加
減速する場合の加速度との差、即ち、量子化誤差を著し
く小さくすることができる。この結果、トルクロスを大
幅に低減することができるとともに、加減速所要時間を
も大幅に低減することができる。
【0011】請求項2の産業用ロボット制御装置であれ
ば、与えられ、または得られた動作目標値に基づいて所
定の補間周期毎に中間目標値を得、中間目標値に基づい
て産業用ロボットを加減速させるべく制御するに当っ
て、量子化誤差獲得手段により、産業用ロボットの性能
および動作目標値に基づいて定まる最高速度を得るため
の補間処理により達成される加速度を得て、産業用ロボ
ットの性能に基づいて定まる加速度とに基づいて量子化
誤差を得、補間周期設定手段により、量子化誤差を最小
にすべく補間周期を設定する。したがって、内挿処理を
行なうことなく加減速する場合の加速度と、内挿処理を
行なって加減速する場合の加速度との差、即ち、量子化
誤差を著しく小さくすることができる。この結果、トル
クロスを大幅に低減することができるとともに、加減速
所要時間をも大幅に低減することができる。
ば、与えられ、または得られた動作目標値に基づいて所
定の補間周期毎に中間目標値を得、中間目標値に基づい
て産業用ロボットを加減速させるべく制御するに当っ
て、量子化誤差獲得手段により、産業用ロボットの性能
および動作目標値に基づいて定まる最高速度を得るため
の補間処理により達成される加速度を得て、産業用ロボ
ットの性能に基づいて定まる加速度とに基づいて量子化
誤差を得、補間周期設定手段により、量子化誤差を最小
にすべく補間周期を設定する。したがって、内挿処理を
行なうことなく加減速する場合の加速度と、内挿処理を
行なって加減速する場合の加速度との差、即ち、量子化
誤差を著しく小さくすることができる。この結果、トル
クロスを大幅に低減することができるとともに、加減速
所要時間をも大幅に低減することができる。
【0012】
【実施例】以下、実施例を示す添付図面によって詳細に
説明する。図1はこの発明の産業用ロボット制御方法の
一実施例を説明するフローチャートであり、ステップS
P1において速度0から最高速度Vまでの加速に必要な
時間(計算上の理想的な加速時間)TをT=V/A(但
し、Aは加速度)の演算を行なって算出し、ステップS
P2において、基準となる内挿処理の周期(基準となる
補間周期)tsから内挿処理の周期の2倍2tsまでの
範囲で目的とする内挿処理の周期を未知数tに設定し
て、量子化により無駄になる時間twの関数(t−T/
t)を得、ステップSP3において上記時間twが最小
になるか、または周期tと等しくなる周期tを検出し、
ステップSP4において、検出された周期tを内挿処理
の周期として採用し、ステップSP5において、採用し
た内挿処理の周期に基づいて産業用ロボットを制御す
る。
説明する。図1はこの発明の産業用ロボット制御方法の
一実施例を説明するフローチャートであり、ステップS
P1において速度0から最高速度Vまでの加速に必要な
時間(計算上の理想的な加速時間)TをT=V/A(但
し、Aは加速度)の演算を行なって算出し、ステップS
P2において、基準となる内挿処理の周期(基準となる
補間周期)tsから内挿処理の周期の2倍2tsまでの
範囲で目的とする内挿処理の周期を未知数tに設定し
て、量子化により無駄になる時間twの関数(t−T/
t)を得、ステップSP3において上記時間twが最小
になるか、または周期tと等しくなる周期tを検出し、
ステップSP4において、検出された周期tを内挿処理
の周期として採用し、ステップSP5において、採用し
た内挿処理の周期に基づいて産業用ロボットを制御す
る。
【0013】尚、tsから2tsの範囲で最適な補間周
期tを得るようにしているのは、補間周期tを余り長く
設定すると、軌跡精度の悪化、機械系の振動、衝撃の原
因になるからである。図2は、図1のフローチャートに
おけるステップSP2およびステップSP3の処理の一
例を詳細に説明するフローチャートである。尚、このフ
ローチャートにおいて、カウンタ1の内容は誤差を調べ
る補間周期、カウンタ2の内容は補間周期の下限、カウ
ンタ3の内容は現時点での最小量子化誤差、カウンタ4
の内容は量子化誤差、カウンタ5の内容は最小量子化誤
差を得る補間周期をそれぞれ示している。
期tを得るようにしているのは、補間周期tを余り長く
設定すると、軌跡精度の悪化、機械系の振動、衝撃の原
因になるからである。図2は、図1のフローチャートに
おけるステップSP2およびステップSP3の処理の一
例を詳細に説明するフローチャートである。尚、このフ
ローチャートにおいて、カウンタ1の内容は誤差を調べ
る補間周期、カウンタ2の内容は補間周期の下限、カウ
ンタ3の内容は現時点での最小量子化誤差、カウンタ4
の内容は量子化誤差、カウンタ5の内容は最小量子化誤
差を得る補間周期をそれぞれ示している。
【0014】ステップSP1においてカウンタ1に初期
値2ts−1をセットし、ステップSP2においてカウ
ンタ2に下限値tsをセットし、ステップSP3におい
てカウンタ3に最小誤差の初期値2tsをセットし、ス
テップSP4において、理想的な加速時間Tをカウンタ
1の内容で除算し、除算により得られる剰余をカウンタ
4にセットし、ステップSP5においてカウンタ4の内
容が0か否かを判別する。カウンタ4の内容が0でなけ
れば、ステップSP6において、カウンタ1の内容から
カウンタ4の内容を減算してカウンタ4にセットし、ス
テップSP7においてカウンタ4の内容がカウンタ3の
内容よりも小さいか否かを判別する。逆に、カウンタ4
の内容が0であれば、ステップSP6の処理を行なうこ
となくステップSP7の判別を行なう。ステップSP7
においてカウンタ4の内容がカウンタ3の内容よりも小
さいと判別された場合には、ステップSP8においてカ
ウンタ4の内容をカウンタ3にセットし、ステップSP
9においてカウンタ1の内容をカウンタ5にセットし、
ステップSP10においてカウンタ1の内容を1だけ減
少させる。逆に、ステップSP7においてカウンタ4の
内容がカウンタ3の内容と等しいかまたは大きいと判別
された場合には、ステップSP8、SP9の処理を行な
うことなくステップSP10の処理を行なう。
値2ts−1をセットし、ステップSP2においてカウ
ンタ2に下限値tsをセットし、ステップSP3におい
てカウンタ3に最小誤差の初期値2tsをセットし、ス
テップSP4において、理想的な加速時間Tをカウンタ
1の内容で除算し、除算により得られる剰余をカウンタ
4にセットし、ステップSP5においてカウンタ4の内
容が0か否かを判別する。カウンタ4の内容が0でなけ
れば、ステップSP6において、カウンタ1の内容から
カウンタ4の内容を減算してカウンタ4にセットし、ス
テップSP7においてカウンタ4の内容がカウンタ3の
内容よりも小さいか否かを判別する。逆に、カウンタ4
の内容が0であれば、ステップSP6の処理を行なうこ
となくステップSP7の判別を行なう。ステップSP7
においてカウンタ4の内容がカウンタ3の内容よりも小
さいと判別された場合には、ステップSP8においてカ
ウンタ4の内容をカウンタ3にセットし、ステップSP
9においてカウンタ1の内容をカウンタ5にセットし、
ステップSP10においてカウンタ1の内容を1だけ減
少させる。逆に、ステップSP7においてカウンタ4の
内容がカウンタ3の内容と等しいかまたは大きいと判別
された場合には、ステップSP8、SP9の処理を行な
うことなくステップSP10の処理を行なう。
【0015】ステップSP10の処理が行なわれた後
は、ステップSP11においてカウンタ1の内容がカウ
ンタ2の内容よりも小さいか否かを判別し、カウンタ1
の内容がカウンタ2の内容と等しいかまたは大きいと判
別された場合には、再びステップSP4の処理を行な
う。逆に、カウンタ1の内容がカウンタ2の内容よりも
小さいと判別された場合には、そのまま一連の処理を終
了する。尚、この時点において、カウンタ5の内容が、
量子化誤差を最小にする補間周期である。
は、ステップSP11においてカウンタ1の内容がカウ
ンタ2の内容よりも小さいか否かを判別し、カウンタ1
の内容がカウンタ2の内容と等しいかまたは大きいと判
別された場合には、再びステップSP4の処理を行な
う。逆に、カウンタ1の内容がカウンタ2の内容よりも
小さいと判別された場合には、そのまま一連の処理を終
了する。尚、この時点において、カウンタ5の内容が、
量子化誤差を最小にする補間周期である。
【0016】以上の説明から明らかなように、図2のフ
ローチャートの処理は5つのカウンタを準備しておき、
これらのカウンタの内容に基づく処理を行なうだけでよ
いから、全体として処理を簡素化できるとともに、必要
なハードウェア構成をも簡素化できる。
ローチャートの処理は5つのカウンタを準備しておき、
これらのカウンタの内容に基づく処理を行なうだけでよ
いから、全体として処理を簡素化できるとともに、必要
なハードウェア構成をも簡素化できる。
【0017】
【具体例】最高速度V=100rad/sec、加速度
A=1200rad/sec、基準補間周期ts=16
msecであり、スポット溶接、金型自動みがき等用の
産業用ロボットを短ピッチ連続動作させる場合に、理想
的な加速時間TはV/Aであるから、83.3msec
になる。また、実際の加速時間TrはReval(T/
16)*16であるから、96msecになる。また、
減速時の加速度として絶対値が等しい加速度を採用すれ
ば、1ピッチの移動時間は上記加速時間の2倍、即ち、
192msecになる。
A=1200rad/sec、基準補間周期ts=16
msecであり、スポット溶接、金型自動みがき等用の
産業用ロボットを短ピッチ連続動作させる場合に、理想
的な加速時間TはV/Aであるから、83.3msec
になる。また、実際の加速時間TrはReval(T/
16)*16であるから、96msecになる。また、
減速時の加速度として絶対値が等しい加速度を採用すれ
ば、1ピッチの移動時間は上記加速時間の2倍、即ち、
192msecになる。
【0018】これに対して、図2のフローチャートに基
づいて最適な補間周期21msecを得、この補間周期
を採用すれば、実際の加速時間Trは84msecにな
る。同様に1ピッチの移動時間は168msecにな
る。したがって、1ピッチ当り24msecの時間短縮
を達成できる。また、スポット溶接のように1つの作業
で数百ポイントとなる場合は、100ポイントにつき
2.4秒の時間短縮を達成することができる。
づいて最適な補間周期21msecを得、この補間周期
を採用すれば、実際の加速時間Trは84msecにな
る。同様に1ピッチの移動時間は168msecにな
る。したがって、1ピッチ当り24msecの時間短縮
を達成できる。また、スポット溶接のように1つの作業
で数百ポイントとなる場合は、100ポイントにつき
2.4秒の時間短縮を達成することができる。
【0019】
【実施例2】図3はこの発明の産業用ロボット制御装置
の一実施例の要部を示すブロック図であり、基準補間周
期ts、および理想的な加速時間Tを保持する保持部6
と、誤差を調べる補間周期を保持するカウンタ1と、補
間周期の下限値を保持するカウンタ2と、現時点での最
小量子化誤差を保持するカウンタ3と、量子化誤差を保
持するカウンタ4と、最小量子化誤差を得る補間周期を
保持するカウンタ5と、理想的な加速時間Tをカウンタ
1の内容で除算して剰余を得、カウンタ4に供給する除
算部7と、カウンタ4の内容が0か否かを判別する判別
部8と、カウンタ4の内容が0でないことを条件として
カウンタ1の内容からカウンタ4の内容を減算してカウ
ンタ4に供給する減算部9と、カウンタ3の内容とカウ
ンタ4の内容との大小判別を行なう第1大小判別部10
と、カウンタ4の内容をカウンタ3に供給するととも
に、カウンタ1の内容をカウンタ5に供給する更新部1
1と、カウンタ1の内容を1だけデクリメントするデク
リメント部12と、カウンタ1の内容とカウンタ2の内
容との大小判別を行なう第2大小判別部13と、判別部
8、第1、第2大小判別部10,13の判別結果等に基
づいて次に処理を行なうべき構成部を選択する選択制御
部14とを有している。
の一実施例の要部を示すブロック図であり、基準補間周
期ts、および理想的な加速時間Tを保持する保持部6
と、誤差を調べる補間周期を保持するカウンタ1と、補
間周期の下限値を保持するカウンタ2と、現時点での最
小量子化誤差を保持するカウンタ3と、量子化誤差を保
持するカウンタ4と、最小量子化誤差を得る補間周期を
保持するカウンタ5と、理想的な加速時間Tをカウンタ
1の内容で除算して剰余を得、カウンタ4に供給する除
算部7と、カウンタ4の内容が0か否かを判別する判別
部8と、カウンタ4の内容が0でないことを条件として
カウンタ1の内容からカウンタ4の内容を減算してカウ
ンタ4に供給する減算部9と、カウンタ3の内容とカウ
ンタ4の内容との大小判別を行なう第1大小判別部10
と、カウンタ4の内容をカウンタ3に供給するととも
に、カウンタ1の内容をカウンタ5に供給する更新部1
1と、カウンタ1の内容を1だけデクリメントするデク
リメント部12と、カウンタ1の内容とカウンタ2の内
容との大小判別を行なう第2大小判別部13と、判別部
8、第1、第2大小判別部10,13の判別結果等に基
づいて次に処理を行なうべき構成部を選択する選択制御
部14とを有している。
【0020】尚、構成各部の作用は図2のフローチャー
トの処理と同様であるから、詳細な説明を省略してあ
る。したがって、この実施例の場合にも、5つのカウン
タを準備しておき、これらのカウンタの内容に基づく処
理を行なうだけでよいから、全体として処理を簡素化で
きるとともに、必要なハードウェア構成をも簡素化でき
る。
トの処理と同様であるから、詳細な説明を省略してあ
る。したがって、この実施例の場合にも、5つのカウン
タを準備しておき、これらのカウンタの内容に基づく処
理を行なうだけでよいから、全体として処理を簡素化で
きるとともに、必要なハードウェア構成をも簡素化でき
る。
【0021】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明は、内挿処
理を行なうことなく加減速する場合の加速度と、内挿処
理を行なって加減速する場合の加速度との差、即ち、量
子化誤差を著しく小さくすることができ、ひいては、ト
ルクロスを大幅に低減することができるとともに、加減
速所要時間をも大幅に低減することができるという特有
の効果を奏する。
理を行なうことなく加減速する場合の加速度と、内挿処
理を行なって加減速する場合の加速度との差、即ち、量
子化誤差を著しく小さくすることができ、ひいては、ト
ルクロスを大幅に低減することができるとともに、加減
速所要時間をも大幅に低減することができるという特有
の効果を奏する。
【0022】請求項2の発明も、内挿処理を行なうこと
なく加減速する場合の加速度と、内挿処理を行なって加
減速する場合の加速度との差、即ち、量子化誤差を著し
く小さくすることができ、ひいては、トルクロスを大幅
に低減することができるとともに、加減速所要時間をも
大幅に低減することができるという特有の効果を奏す
る。
なく加減速する場合の加速度と、内挿処理を行なって加
減速する場合の加速度との差、即ち、量子化誤差を著し
く小さくすることができ、ひいては、トルクロスを大幅
に低減することができるとともに、加減速所要時間をも
大幅に低減することができるという特有の効果を奏す
る。
【図1】この発明の産業用ロボット制御方法の一実施例
を説明するフローチャートである。
を説明するフローチャートである。
【図2】図1のフローチャートにおけるステップSP2
およびステップSP3の処理の一例を詳細に説明するフ
ローチャートである。
およびステップSP3の処理の一例を詳細に説明するフ
ローチャートである。
【図3】この発明の産業用ロボット制御装置の一実施例
の要部を示すブロック図である。
の要部を示すブロック図である。
1,2,3,4,5 カウンタ 6 保持部 7 除算部 8 判別部 9 減算部 10 第1大小判別部 11 更新部 12 デクリメント部 13 第2大小判別部 14 選択制御部
Claims (2)
- 【請求項1】 与えられ、または得られた動作目標値に
基づいて所定の補間周期毎に中間目標値を得、中間目標
値に基づいて産業用ロボットを加減速させるべく制御す
る方法であって、産業用ロボットの性能および動作目標
値に基づいて定まる最高速度を得るための補間処理によ
り達成される加速度と、産業用ロボットの性能に基づい
て定まる加速度とに基づいて量子化誤差を得、量子化誤
差を最小にすべく補間周期を設定することを特徴とする
産業用ロボット制御方法。 - 【請求項2】 与えられ、または得られた動作目標値に
基づいて所定の補間周期毎に中間目標値を得、中間目標
値に基づいて産業用ロボットを加減速させるべく制御す
る装置であって、産業用ロボットの性能および動作目標
値に基づいて定まる最高速度を得るための補間処理によ
り達成される加速度を得て、産業用ロボットの性能に基
づいて定まる加速度とに基づいて量子化誤差を得る量子
化誤差獲得手段(1)(2)(3)(4)(5)(6)
(7)(8)(9)と、量子化誤差を最小にすべく補間
周期を設定する補間周期設定手段(10)(11)(1
2)(13)(14)とを含むことを特徴とする産業用
ロボット制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2405494A JPH07227781A (ja) | 1994-02-22 | 1994-02-22 | 産業用ロボット制御方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2405494A JPH07227781A (ja) | 1994-02-22 | 1994-02-22 | 産業用ロボット制御方法およびその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07227781A true JPH07227781A (ja) | 1995-08-29 |
Family
ID=12127757
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2405494A Pending JPH07227781A (ja) | 1994-02-22 | 1994-02-22 | 産業用ロボット制御方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07227781A (ja) |
-
1994
- 1994-02-22 JP JP2405494A patent/JPH07227781A/ja active Pending
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