JPH07227771A - 止め輪のデイスペンサー - Google Patents

止め輪のデイスペンサー

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JPH07227771A
JPH07227771A JP2406294A JP2406294A JPH07227771A JP H07227771 A JPH07227771 A JP H07227771A JP 2406294 A JP2406294 A JP 2406294A JP 2406294 A JP2406294 A JP 2406294A JP H07227771 A JPH07227771 A JP H07227771A
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holder
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Takayuki Nakamoto
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IWATA ELECTRIC WORKS
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IWATA DENKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 止め輪の支持片をセットする際に、外れ部の
高さ位置関係について、ガイド部材の移動操作と、支持
片の差し込み作業をガイド部材に当たるまで行う操作に
より、確実に位置設定できるようにして、人為的な調整
作業をなくす。 【構成】 台座上面の載乗面の長溝下側の作動体に着脱
可能に挿着されて、作動体の突部の背凭れ面に沿接して
一体連動状の支持片下端における止め輪の外れ部から止
め輪をホルダーで保持して抜き取り可能なデイスペンサ
ーにおいて、載乗面脇に配設したガイド部材を、同部材
の止め輪一枚分の板厚の先部における溝部が長溝前端と
上下に一致する前進位置まで移動させ、同位置の溝部か
ら長溝を経て作動体に支持片下端を挿着し、ガイド部材
を後退位置に戻した跡の載乗面上に止め輪一枚が抜き取
り可能な外れ部を設定可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、止め輪をホルダーで軸
の溝部に装着するに際して、その装着する止め輪をホル
ダーにあらかじめセットするのに用いられる止め輪のデ
イスペンサーに関し、詳しくは、ホルダーに止め輪を装
着作業するのに先立って、止め輪を串刺し状に支持して
いる支持片をデイスペンサーにセットする際に、デイス
ペンサーに対して外れ部の高さ位置が所定の高さ関係に
合うように確実且つ簡単にセットできるものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、出願人が実公昭59-41029号公報
に提案している止め輪のデイスペンサーがある。この構
成は、台座上面に、止め輪をその開口部を後側に向かせ
て串刺し状に保持して且つ下方に開口部幅よりも若干幅
狭い外れ部を有する支持片が吊持される支柱を後側に立
設すると共に、この支柱の前側に止め輪の載乗面と、載
乗面の前側に面一状に連成するホルダー誘導面を形成
し、この載乗面にはこれの下の内室と通じて前記外れ部
幅よりも若干幅広い長溝を前後方向に開口し、且つ長溝
の後半部位置に止め輪一枚分の板厚で、開口部幅よりも
幅狭くて外れ部幅よりは幅広い逃げ溝を有する止め輪ス
トッパーをその逃げ溝内に外れ部が後退可能に溝中心お
よび高さを合わせて設け、内室には突部を長溝に貫通さ
せて立設すると共にその突部前縁の支持片背凭れ面の下
端位置に支持片下端の挿着溝を設けた作動体と、作動体
をこれの突部が長溝前端に弾性的に接する方向に付勢す
るバネとを内蔵せしめているものである。
【0003】そして、次の〜の効果を有している。
ホルダーをホルダー誘導面から載乗面に沿いスライド
させて同面上の止め輪に押付ける毎に、止め輪を一枚づ
つ保持部に嵌合状にセットした状態で支持片から抜き出
すことができる。止め輪の抜き取り作業が、ホルダー
を押付けることと引くことの直線的で単純な往復動作で
あるため、感および熟練を必要としないで、極めて簡単
に効率良く行うことができる。支持片の背面を突部が
支えていて、ホルダーの押圧力を突部で受けるようにし
てあるので、その押圧力によって支持片が折損すること
がない。ホルダーのセットが小形であるほど難しい止
め輪を支持片から簡単に抜き取り出せ、小形から大形の
各種サイズの止め輪をそのサイズを問わずにそれぞれ専
用のホルダーで抜き取り出すことができ、特に取扱い難
い内径が0.8mm 程度の小形の止め輪の場合に有効であ
る。
【0004】ところで、支持片に止め輪がなくなった時
には、多数の止め輪を串刺し状に支持した新たな支持片
と付け替える。この点について、支持片下端が挿着され
る挿着溝を所定の深さに形成してあり、支持片下端を差
し込んだ時、外れ部が載乗面と接している一番下の一枚
の止め輪の高さ位置すなわち逃げ溝高さ位置にあって、
外れ部から当該止め輪のみが抜け得るように形成して、
挿着溝に支持片下端を挿入しただけで所定の位置関係に
挿着できるようにしてある。また、外れ部と逃げ溝との
高さ位置関係に異常がある場合でも、支持片下端の差し
込み深さを人為的に調整することにより、所定の高さ位
置関係の挿着状態にできるようにしてある。
【0005】この外れ部と逃げ溝の正常な高さ位置関係
は、挿着溝の深さと支持片における外れ部から下端まで
の長さが一致している場合に得られることであって、仮
に不一致である時には前記した人為的な調整を余儀無く
される。そして、この人為的調整作業は、外れ部の高さ
が不正確であれば、ホルダーで支持片を押した際に外れ
部が逃げ溝側にスライドして溝口に当たって変形した
り、止め輪が抜き出せなくなったりして使用不能になる
ため、正確に行われなければならない。
【0006】しかしながら、人為的な調整作業では、外
れ部の高さ位置関係を正確に行うことが簡単ではなく、
作業者の感と慣れに頼ることになるので、誰しもが簡単
に調整できず手間がかかる等の不都合を抱えている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする課題
は、止め輪の支持片をセットする際に、外れ部の高さ位
置関係について人為的な調整をして対応せざるを得ない
場面が発生することも有り得る構成上の問題、そして、
この場合における人為的な調整作業の煩わしさを避けら
れない問題があることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め、台座上面に、止め輪をその開口部を後側に向かせて
串刺し状に保持して且つ下端に開口部幅よりも若干幅狭
い外れ部を有する支持片が鉛直状に保持される支柱を後
側に立設すると共に、この支柱の前側に止め輪の載乗面
と、載乗面の前側に面一状に連続するホルダー誘導面を
形成し、この載乗面にはこれの下の内室と通じて前記外
れ部幅よりも若干幅広い長溝を前後方向に開口し、且つ
長溝の後半部位置に止め輪一枚分の板厚で、開口部幅よ
りも幅狭くて外れ部幅よりは幅広い逃げ溝を有する止め
輪ストッパーをその逃げ溝内に外れ部が後退可能に溝中
心および高さを合わせて設け、内室には突部を長溝に貫
通させて立設すると共にその突部前縁の支持片背凭れ面
の下端位置に支持片下端の挿着溝を設けた作動体と、作
動体をこれの突部が長溝前端に弾性的に接する方向に付
勢するバネとを内蔵せしめてなる止め輪のデイスペンサ
ーにおいて、前記台座上面にガイド部材を配設し、この
ガイド部材は止め輪一枚分の板厚の先部に支持片幅より
も幅狭くて外れ部幅よりは広い溝幅の溝部を有すると共
に、ホルダーによる止め輪の挿着動作を妨げない後退位
置から溝部が前記載乗面上に沿いを移動して前記長溝前
端と上下に一致して同溝部内に突部の支持片背凭れ面が
挿脱可能な前進位置までの間を移動可能にしてあること
を特徴とする。
【0009】また、本発明では、台座が基台上に角度調
整要素で一体的に備えられていて、この角度調整要素に
よって載乗面およびホルダー誘導面を水平状態から適宜
後傾状態まで角度調整可能にしてあることを特徴とす
る。
【0010】本発明におけるガイド部材の後退位置から
前進位置までの間の移動は、軸止部を支点とする揺動で
あっても良いし、ガイド部等に沿うスライドであっても
良い。また、ガイド部材に摘み等を形成して移動操作し
やすくしても良い。
【0011】
【作用】台座上面に、止め輪をその開口部を後側に向か
せて串刺し状に保持して且つ下端に開口部幅よりも若干
幅狭い外れ部を有する支持片が鉛直状に保持される支柱
を後側に立設すると共に、この支柱の前側に止め輪の載
乗面と、載乗面の前側に面一状に連続するホルダー誘導
面を形成し、この載乗面にはこれの下の内室と通じて前
記外れ部幅よりも若干幅広い長溝を前後方向に開口し、
且つ長溝の後半部位置に止め輪一枚分の板厚で、開口部
幅よりも幅狭くて外れ部幅よりは幅広い逃げ溝を有する
止め輪ストッパーをその逃げ溝内に外れ部が後退可能に
溝中心および高さを合わせて設け、内室には突部を長溝
に貫通させて立設すると共にその突部前縁の支持片背凭
れ面の下端位置に支持片下端の挿着溝を設けた作動体
と、作動体をこれの突部が長溝前端に弾性的に接する方
向に付勢するバネとを内蔵せしめてなる止め輪のデイス
ペンサーにおいて、前記台座上面にガイド部材を配設
し、このガイド部材は止め輪一枚分の板厚の先部に支持
片幅よりも幅狭くて外れ部幅よりは広い溝幅の溝部を有
すると共に、ホルダーによる止め輪の挿着動作を妨げな
い後退位置から溝部が前記載乗面上に沿いを移動して前
記長溝前端と上下に一致して同溝部内に突部の支持片背
凭れ面が挿脱可能な前進位置までの間を移動可能にして
あるため、止め輪を串刺し状に保持している支持片を作
動体の挿着溝に挿着するに際して、ガイド部材を後退位
置から前進位置に移動させて、この前進位置にあるガイ
ド部材の溝部から長溝を経て作動体の挿着溝に対して支
持片下端の外れ部をその顎部がガイド部材の溝部脇上面
に当接するまで差し込んで挿着するだけで、ガイド部材
が後退位置に戻された跡の載乗面上の支持片下端部分に
止め輪一枚が抜き取り可能な外れ部を確実に設定するこ
とができる。
【0012】ガイド部材を後退位置と前進位置との間を
移動させる操作と、支持片下端を差し込んで挿着する操
作だけで、載乗面上における支持片下端部分に止め輪一
枚が抜き取り可能な外れ部を確実に設定することができ
るため、止め輪を串刺し状に支持している支持片のセッ
ト乃至付け替え作業が簡単且つ容易であり、人為的な調
整作業が一切不要である。
【0013】台座を基台上に角度調整要素で一体的に備
えて、この角度調整要素によって載乗面およびホルダー
誘導面を水平状態から適宜後傾状態まで角度調整可能に
してあるため、作業者が各自抜き取りし易い角度に調整
して、止め輪の抜き取り作業効率を向上することができ
る。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施の一例を
説明する。止め輪AはJIS 規格によるE型等のリング
で、開口部a1幅よりも幅広く且つ内径よりは狭い幅の支
持片Bに串刺し状に保持される。この支持片Bは図11に
例示するように、弾性を有するステンレス部材等の帯板
状のもので、下端には開口部a1幅よりも若干幅狭い外れ
部b1を有していて、外れ部b1から止め輪Aが抜けられる
ようにしてある。また、支持片Bは上端に抜け止め突片
b3を打ち出して、上端側から止め輪Aが抜けないように
すると共に、外れ部b1の顎部b2よりも上側の板面に開口
した孔部b4には抜け止めピンb5を抜き外し可能に挿入し
て、下端側から止め輪Aが抜けないようにある。そし
て、支持片Bから止め輪Aを抜き取るホルダーCは図12
に例示するように、一対の挟持爪c1,c1 からなる止め輪
保持部c4を有しており、挟持爪c1,c1 における挟持面c
2,c2 は底面c3,c3 側が深い傾斜状に形成して、止め輪
Aを喰え込むように確実に保持可能にしてある。
【0015】図1乃至図9には本発明の止め輪のデイス
ペンサーの第1実施例を例示しており、台座1は硬質合
成樹脂製のもので、上面後側に金属製支柱10を立設し
て、この支柱10にボルト11で上下高さ調整可能に取り付
けてある樹脂製可動体12のガイド孔13には支持片B上部
を通し可能にしてある。そして、支柱10の前側の上面に
は、金属製帯板14を前後方向に敷設固定して、止め輪A
の載乗面2と、載乗面2の前側に面一状に連続するホル
ダー誘導面3を形成し、載乗面2には下側の内室4と通
じて外れ部b1幅よりも若干幅広い長溝15を前後方向に開
口してある。長溝15の後半部位置には、止め輪一枚分の
板厚で、開口部a1幅よりも幅狭くて外れ部b1幅よりは幅
広い逃げ溝17を有する金属製止め輪ストッパー16を、そ
の逃げ溝17内に外れ部b1が後退可能に溝中心および高さ
を合わせて配設固定してある。
【0016】また、内室4には長溝15に貫通状の突部19
を立設すると共に、その突部19前縁における支持片背凭
れ面20の下端位置に支持片B下端の挿着溝21を設けた金
属製作動体18と、作動体18をこれの突部19が長溝15前端
に弾性的に接する前方向に付勢するバネ23とを内蔵して
ある。この作動体18は、突部19が長溝15前端に当接する
ことにより、内室4前側の台座1前面における開口4aか
ら抜け出ないようにしてある。さらに、作動体18には前
面から挿着溝21まで達するネジ孔部22を設けていて、こ
のネジ孔部22に螺合状の固定ボルト24で支持片B下端を
挿着溝21内に固定可能にしてある。
【0017】そして、台座1上面における載乗面2右脇
にはガイド部材25を止め軸30で水平方向に揺動可能に配
設してある。このガイド部材25は板厚が止め輪一枚分の
厚さで幅が止め輪外径とほぼ同じ帯板状のもので、先部
26における左側縁には支持片B幅よりも幅狭くて外れ部
b1幅よりは広い溝幅の溝部27を形成してあり、先部26側
がホルダーCによる止め輪Aの挿着動作を妨げない後退
位置aから載乗面2上に沿いを揺動して、溝部27が長溝
15前端と上下に一致して、同溝部27内に突部19の支持片
背凭れ面20が挿脱可能な前進位置bまでの間を移動可能
にしてある。溝部27の奥行きは先部26幅のほぼ1/2 にし
てある。
【0018】また、台座1は基台31上に、台座1におけ
る左右の孔部5に通した左右のボルト33を基台31の左右
ネジ孔32にそれぞれ螺合して取り付けると共に、載乗面
2およびホルダー誘導面3の面角度を水平状態から適宜
後傾状態まで角度調整可能に備えてある。そのため、台
座1前面の開口4a下側にはガイド溝6を上下方向に凹設
して、このガイド溝6に金属製角度調整部材34を上下動
可能にボルト38で取り付けてある。角度調整部材34は、
基台31上面に接する水平部35と、同水平部35から立ち上
がる起立部36を有しており、起立部36には長孔37を上下
方向に開口していて、この長孔37を通ってガイド溝6の
ネジ孔7に螺合状のボルト38に対して上下高さを調整す
ることにより、載乗面2およびホルダー誘導面3の面角
度を水平状態から適宜後傾状態まで適宜角度調整可能に
してある。
【0019】基台31は金属製の重りであって、樹脂製で
軽量の台座1下回りを安定化している。この基台31の底
面にはウレタン、ゴム等の滑り止め部材39を貼り付けて
ある。また、台座1の左右側面部前側にはホルダー差し
込み部8をそれぞれ形成して、差し込み部8にホルダー
Cを差し込み可能にしてある。
【0020】次に、止め輪Aを串刺し状に支持している
支持片Bをセットする状態から、セット後の支持片Bよ
り止め輪AをホルダーCで抜き取る状態まで順に説明す
る。(図5乃至図9参照)
【0021】ガイド部材25を後退位置aから揺動操作し
て溝部27が突部19に当たって長溝15前端と一致した前進
位置bまで移動させる。次に、支柱10における可動体12
のガイド孔13に支持片B上部を通す一方、固定ボルト24
を押して突部19を後動させて、長溝15前端に支持片B下
端が差し込み可能な間隔を開ける。(図5参照)
【0022】溝部27から長溝15そして挿着溝21に支持片
B下端を顎部b2が先部26上面に当たるまで差し込み、こ
の支持片B下端を挿着溝21内に固定ボルト24で固定す
る。(図6参照)
【0023】ガイド部材25を後退位置aに戻して、ガイ
ド部材25跡の載乗面2上の支持片B下端部分に止め輪一
枚が抜き取り可能な外れ部b1を設定する。次ぎに、支持
片Bから抜け止めピンb5を外して、止め輪Aを載乗面2
上に落として、ホルダーCによる止め輪Aの抜き取り態
勢を整える。(図7参照)
【0024】ホルダーCをホルダー誘導面3から載乗面
2における止め輪Aに向けて押し込むと、ホルダーCに
押される止め輪Aが支持片Bおよび作動体18ともども後
退して、突部19が止め輪ストッパー16の逃げ溝17内に後
退し、載乗面2に接している一枚の止め輪Aが止め輪ス
トッパー16で後退を阻止される一方で、この止め輪Aか
ら外れ部b1が抜け出て、載乗面2上の止め輪Aはホルダ
ーCに保持されて支持片Bから抜き取り可能である。
(図8および図9のA、B参照)
【0025】止め輪Aが抜き取られるのにともない、作
動体18そして支持片Bはバネ23に押されて前動して復帰
すると共に、次ぎの止め輪Aが載乗面2に落下して、ホ
ルダーCによる次ぎの抜き取り可能な態勢を整える。
【0026】これにより、止め輪Aを串刺し状に保持し
ている支持片Bを作動体18の挿着溝21に挿着するに際し
て、ガイド部材25を後退位置aから前進位置bに移動さ
せて、この前進位置bにあるガイド部材25の溝部27から
長溝15を経て作動体18の挿着溝21に対して支持片B下端
の外れ部b1をその顎部b2がガイド部材25の溝部27脇上面
に当接するまで差し込んで固定ボルト24により固定する
だけで、ガイド部材25が後退位置aに戻された跡の載乗
面2上の支持片B下端部分に止め輪一枚が抜き取り可能
な外れ部b1を確実に設定することができる。
【0027】ガイド部材25を後退位置aと前進位置bと
の間を移動させる操作と、支持片B下端を差し込んで挿
着する操作だけで、載乗面2上における支持片B下端部
分に止め輪A一枚が抜き取り可能な外れ部b1を確実に設
定することができるため、止め輪Aを串刺し状に支持し
ている支持片Bのセット乃至付け替え作業が簡単且つ容
易であり、人為的な調整作業が一切不要である。
【0028】台座1の載乗面2およびホルダー誘導面3
の面角度を、ボルトで角度調整部材34の高さを適宜調整
すると共にこの調整状態に左右のボルトで固定すること
により、水平状態から適宜後傾状態まで角度調整するこ
とができ、作業者が各自抜き取りし易い角度に調整し
て、止め輪Aの抜き取り作業効率を向上できる。
【0029】台座1の基台31底面には滑り止め部材39を
貼り付けてあるため、ホルダーCによる止め輪Aの抜き
取り時に、台座1が動かず、止め輪Aの抜き取りをスム
ーズに行える。また、台座1の左右側面部前側にはホル
ダー差し込み部8をそれぞれ形成してあるため、非抜き
取り時には差し込み部8にホルダーCを差し込み整理整
頓できる。そして、前記した〜の効果がある。
【0030】支持片Bは、上端に抜け止め突片b3を打ち
出して、上端側から止め輪Aが抜けないようにすると共
に、外れ部b1の顎部b2よりも上側の孔部b4に抜け止めピ
ンb5を抜き外し可能に挿入して、下端側から止め輪Aが
抜けないようにあるため、流通段階の取扱いが容易であ
り、そして、デイスペンサーへのセット時には、外れ部
b1を設定してガイド部材25を後退位置aに移動させた後
で、抜け止めピンb5を外すことにより、止め輪Aを載乗
面2上に落として抜き取り可能な態勢に整えることがで
きる。
【0031】ホルダーCは挟持爪c1,c1 における挟持面
c2,c2 を底面c3,c3 側が深い傾斜状に形成してあるた
め、止め輪Aを喰え込むように確実に保持することがで
きる。
【0032】図10には本発明の止め輪のデイスペンサー
の第2実施例を例示しており、構成は前記第1実施例の
ものと基本的に同一であるため、共通している構成の説
明を省略して、相違する構成について説明する。
【0033】ガイド部材25は基部に摘み部28を起立形成
してあり、載乗面2右脇のガイド部9に沿い左右方向に
移動させることにより、長溝15前端に対して進退可能に
してある。そして、ガイド部材25は先部26先端に溝部27
を外れ部b1厚さよりも若干幅広く形成してあり、固定ボ
ルト24で突部19を後動させた後に、ガイド部材25を前進
位置bまで移動させて、溝部27から外れ部b1を顎部b2が
先部26上面に当たるまで差し込んで挿着し、次に、ガイ
ド部材25を後退位置aに戻すことにより、ガイド部材25
跡の載乗面2上の支持片B下端部分に止め輪A一枚が抜
き取り可能な外れ部b1を設定可能にしてある。また、ガ
イド部材25は、前進位置bで突部19が弾性的に接する二
股状の先端部分29をアール状に形成して、ガイド部材25
の後退位置aへの移動にともない突部19が先端部分29に
接しながら序々に前動して、最終的に支持片背凭れ面20
に支持片Bが接した状態になるようにしてある。
【0034】これにより、前記第1実施例のものとほぼ
同様の効果があり、さらにガイド部材25を左右方向に移
動操作することによっても、外れ部b1の設定ができる。
【0035】また、図示していないが、載乗面2および
ホルダー誘導面3の面角度調整を、前記実施例の角度調
整部材34に代わる他の要素で行うようにしても良く、例
えば基台31と台座1の後端を軸支・連結すると共に、孔
部5下側のボルト33部分に止め輪等を止着して、ボルト
33を回し操作することによって載乗面2およびホルダー
誘導面3の面角度調整を行えるようにしても良い。
【0036】
【発明の効果】
A.請求項1により、台座上面に、止め輪をその開口部
を後側に向かせて串刺し状に保持して且つ下端に開口部
幅よりも若干幅狭い外れ部を有する支持片が鉛直状に保
持される支柱を後側に立設すると共に、この支柱の前側
に止め輪の載乗面と、載乗面の前側に面一状に連続する
ホルダー誘導面を形成し、この載乗面にはこれの下の内
室と通じて前記外れ部幅よりも若干幅広い長溝を前後方
向に開口し、且つ長溝の後半部位置に止め輪一枚分の板
厚で、開口部幅よりも幅狭くて外れ部幅よりは幅広い逃
げ溝を有する止め輪ストッパーをその逃げ溝内に外れ部
が後退可能に溝中心および高さを合わせて設け、内室に
は突部を長溝に貫通させて立設すると共にその突部前縁
の支持片背凭れ面の下端位置に支持片下端の挿着溝を設
けた作動体と、作動体をこれの突部が長溝前端に弾性的
に接する方向に付勢するバネとを内蔵せしめてなる止め
輪のデイスペンサーにおいて、前記台座上面にガイド部
材を配設し、このガイド部材は止め輪一枚分の板厚の先
部に支持片幅よりも幅狭くて外れ部幅よりは広い溝幅の
溝部を有すると共に、ホルダーによる止め輪の挿着動作
を妨げない後退位置から溝部が前記載乗面上に沿いを移
動して前記長溝前端と上下に一致して同溝部内に突部の
支持片背凭れ面が挿脱可能な前進位置までの間を移動可
能にしてあるため、止め輪を串刺し状に保持している支
持片を作動体の挿着溝に挿着するに際して、ガイド部材
を後退位置から前進位置に移動させて、この前進位置に
あるガイド部材の溝部から長溝を経て作動体の挿着溝に
対して支持片下端の外れ部をその顎部がガイド部材の溝
部脇上面に当接するまで差し込んで挿着するだけで、ガ
イド部材が後退位置に戻された跡の載乗面上の支持片下
端部分に止め輪一枚が抜き取り可能な外れ部を確実に設
定することができる。
【0037】B.同項により、ガイド部材を後退位置と
前進位置との間を移動させる操作と、支持片下端を差し
込んで挿着する操作だけで、載乗面上における支持片下
端部分に止め輪一枚が抜き取り可能な外れ部を確実に設
定することができるため、止め輪を串刺し状に支持して
いる支持片のセット乃至付け替え作業が簡単且つ容易で
あり、人為的な調整作業が一切不要である。
【0038】C.請求項2により、台座を基台上に角度
調整要素で一体的に備えて、この角度調整要素によって
載乗面およびホルダー誘導面を水平状態から適宜後傾状
態まで角度調整可能にしてあるため、作業者が各自抜き
取りし易い角度に調整して、止め輪の抜き取り作業効率
を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の止め輪のデイスペンサーの第1実施
例を例示している正面図。
【図2】 要部の拡大斜視図。
【図3】 図1のA−A拡大横断面図。
【図4】 図3のB−B縦断面図。
【図5】 支持片の挿着に備えて、ガイド部材を後退位
置から前進位置に移動させる状態の部分拡大斜視図。
【図6】 支持片を挿着した状態の部分拡大側面図。
【図7】 ガイド部材を後退位置に戻して、支持片に止
め輪一枚が抜き取り可能な外れ部を設定した状態の部分
拡大側面図。
【図8】 ホルダーをホルダー誘導面から止め輪に向け
て押し込む状態の拡大縦断面図。
【図9】 (A)はホルダーを止め輪に押し付けた状態
の部分拡大平面図。(B)はホルダーで止め輪が止め輪
ストッパーに突き当たるまで押して、止め輪をホルダー
に保持した状態の部分拡大平面図。
【図10】 (A)は本発明の止め輪のデイスペンサーの
第2実施例を例示している部分拡大平面図。(B)はガ
イド部材を前進位置に移動させて、支持片を挿着した状
態の部分拡大平面図。
【図11】 (A)は止め輪を串刺し状に支持した支持片
の拡大斜視図。(B)は(A)のC−C縦断面図。
【図12】 ホルダーを例示し、(A)は平面図。(B)
は正面図。(C)は止め輪保持部の側面図。(D)は
(A)のD−D部分断面図。
【符号の説明】
A 止め輪 a1 止め輪の開
口部 B 支持片 b1 支持片の外
れ部 b2 外れ部の顎部 b3 支持片の抜
け止め突片 b4 支持片の孔部 b5 抜け止めピ
ン C ホルダー c1 ホルダーの
挟持爪 c2 挟持爪の挟持面 c3 挟持爪の底
面 c4 ホルダーの止め輪保持部 1 台座 2 台座の載乗面 3 台座のホル
ダー誘導面 4 台座の内室 4a 内室の開口 5 台座の孔部 6 台座のガイ
ド溝 7 ガイド溝のネジ孔 8 台座のホル
ダー差し込み部 9 台座のガイド部 10 支柱 11 ボルト 12 可動体 13 可動体のガイド孔 14 帯板 15 長溝 16 止め輪スト
ッパー 17 止め輪ストッパーの逃げ溝 18 作動体 19 作動体の突部 20 突部の支持
片背凭れ面 21 作動体の挿着溝 22 作動体のネ
ジ孔部 23 バネ 24 固定ボルト 25 ガイド部材 26 ガイド部材
の先部 27 ガイド部材の溝部 28 ガイド部材
の摘み部 29 ガイド部材の先端部分 30 止め軸 a ガイド部材の後退位置 b ガイド部材
の前進位置 31 基座 32 基座のネジ
孔 33 ボルト 34 角度調整部
材(角度調整要素) 35 角度調整部材の水平部 36 角度調整部
材の起立部 37 角度調整部材の長孔 38 ボルト 39 滑り止め部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台座上面に、止め輪をその開口部を後側
    に向かせて串刺し状に保持して且つ下端に開口部幅より
    も若干幅狭い外れ部を有する支持片が鉛直状に保持され
    る支柱を後側に立設すると共に、この支柱の前側に止め
    輪の載乗面と、載乗面の前側に面一状に連続するホルダ
    ー誘導面を形成し、この載乗面にはこれの下の内室と通
    じて前記外れ部幅よりも若干幅広い長溝を前後方向に開
    口し、且つ長溝の後半部位置に止め輪一枚分の板厚で、
    開口部幅よりも幅狭くて外れ部幅よりは幅広い逃げ溝を
    有する止め輪ストッパーをその逃げ溝内に外れ部が後退
    可能に溝中心および高さを合わせて設け、内室には突部
    を長溝に貫通させて立設すると共にその突部前縁の支持
    片背凭れ面の下端位置に支持片下端の挿着溝を設けた作
    動体と、作動体をこれの突部が長溝前端に弾性的に接す
    る方向に付勢するバネとを内蔵せしめてなる止め輪のデ
    イスペンサーにおいて、前記台座上面にガイド部材を配
    設し、このガイド部材は止め輪一枚分の板厚の先部に支
    持片幅よりも幅狭くて外れ部幅よりは広い溝幅の溝部を
    有すると共に、ホルダーによる止め輪の挿着動作を妨げ
    ない後退位置から溝部が前記載乗面上に沿いを移動して
    前記長溝前端と上下に一致して同溝部内に突部の支持片
    背凭れ面が挿脱可能な前進位置までの間を移動可能にし
    てあることを特徴とする止め輪のデイスペンサー。
  2. 【請求項2】 前記台座が基台上に角度調整要素で一体
    的に備えられていて、この角度調整要素によって載乗面
    およびホルダー誘導面を水平状態から適宜後傾状態まで
    角度調整可能にしてあることを特徴とする請求項1記載
    の止め輪のデイスペンサー。
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