JPH07227471A - パチンコ台の出球補償用球計数装置 - Google Patents

パチンコ台の出球補償用球計数装置

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JPH07227471A
JPH07227471A JP31684994A JP31684994A JPH07227471A JP H07227471 A JPH07227471 A JP H07227471A JP 31684994 A JP31684994 A JP 31684994A JP 31684994 A JP31684994 A JP 31684994A JP H07227471 A JPH07227471 A JP H07227471A
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ball
pachinko machine
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compensation
counter
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Fumio Okada
文雄 岡田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従業員がいなくても自動的に出球補償の計数
を行なえるようにする。 【構成】 パチンコ台背面上方に設置された球補給器の
球補給路と連通可能な球落下路を設けてなる接合器と、
上部に挿入穴を開口して下部に球入箱底面へ密接可能な
接地面を周縁内向きに残して開口してなる被せ型計数器
と、一端を接合器の球落下路に接続可能で、もう一端が
被せ型計数器の挿入穴に挿入可能な可撓連結管とから構
成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ店のサービス
である出玉補償を行なう際、球補給器から出球補償の球
を自動的に計数して取出すパチンコ出球補償用球計数装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】パチンコ店では、客が使用中のパチンコ
台が閉店に伴って終了を余儀なくされたり、故障や停電
などのトラブルにより中断された場合、そのまま客がパ
チンコ台を使用していたならば得られたはずの球の数量
を、補償する”出球補償”というサービスを行なってい
る。この出球補償は、パチンコ台から強制的に球を取出
し、その球を客に渡すサービスである。
【0003】従来、この出球補償を行なうには、次の方
法があった。まず第1は、パチンコ台正面のガラス戸を
開き、チャッカ又はアタッカへ直接球を投入し、通常の
使用中のように、少しずつ球を球入箱へ溜めていき、ほ
ぼ目的数量と見込まれる球を確保した後、球の個数を計
数する専用装置で確認する方法である。
【0004】また、第2の方法としては、パチンコ台を
前方へ開放し、パチンコ台裏側に設置されている球補給
器から球を得る方法である。この球補給器は、一般に、
パチンコ台を前方へ開放すると、球補給路を閉塞板で自
動的に閉鎖し、球が不意に出ないようにしている。この
ため、出球補償を行なう際には、この閉塞板を人の手で
押さえて開放状態を維持しながら球補給路から出てくる
球を球入箱で受ける。この方法においても、ほぼ目的数
量と見込まれる球を確保した後、同じく球の個数を計数
する専用装置で確認する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記2種の方法は、パ
チンコ台の種類や出球補償の数量の違いにより、処理に
必要な時間が異なるが、いずれにしても従業員が作業完
了までつきっきりでなければならないため、場合によっ
ては長時間従業員を拘束するといった問題があった。こ
のため、複数台の出球補償を行なおうとする場合や、出
球補償の作業中に別件の作業の必要が生じた場合、作業
量が増えたり、煩雑になったりして、従業員を困惑させ
るだけでなく、接客面におけるサービスの質を低下させ
ることにもなりかねなかった。
【0006】出球補償というサービス自体は、客に対し
て高いサービスを提供するものであるから、前記した従
来の方法に付随する問題さえ解決、若しくは他のより良
い方法が実現できることがよい。そこで、パチンコ台の
種類や出球補償の数量による作業時間に左右されること
のないよう、従業員がいなくても自動的に出球補償の計
数を行なえるパチンコ出球補償用球計数装置の開発を目
標とし、検討した。
【0007】
【課題を解決するための手段】この結果開発したもの
が、パチンコ台背面上方に設置された球補給器の球補給
路と連通可能な球落下路を設けてなる接合器と、上部に
挿入穴を開口して下部に球入箱底面へ密接可能な接地面
を周縁内向きに残して開口してなる被せ型計数器と、一
端を接合器の球落下路に接続可能で、他端が被せ型計数
器の挿入穴に挿入可能な可撓連結管とから構成するパチ
ンコ台の出球補償用球計数装置である。
【0008】接合器には、球落下路を設けた板材の前
面に左右の取付位置と前後の長さとが調節可能な突起か
らなる阻止部を取付け、この板材の後面と両側面とに伸
縮する装着部とを設けてなり、装着部を伸縮することで
球補給器へ装着してこの球補給器の球補給路と球落下路
とを連通可能にしてなるもの、中心に向かって締付け
が可能なバンドと、球落下路としてこのバンド下面に連
結可能な受部とからなり、球補給器の球補給路と受部と
を連通可能にしてなるもの、パチンコ台上方の外枠を
挟着可能な取付部を上部に設けた支持軸で、球落下路と
しての穴を持つ板材を前後、左右及び上下動可能に支持
してなり、板材の位置調整をすることで球補給器の球補
給路と穴とを連通可能にしてなるもの、などがある。
【0009】被せ型計数器は、少なくとも側面の一部分
を透明又は半透明にするのが好ましい。この計数器の外
形は、水平断面が角形(角部を丸めたものを含む)のほ
か、円形や楕円形など、全体に丸みを帯びたものでもよ
い。また、計数器上面又は所定高さの側面に着脱自在な
閉じ蓋に取付け、この閉じ蓋の上面に挿入穴を設け、か
つ側面を所定角度で傾斜させた略錐形状とするとよい。
この閉じ蓋としては、計数器上面へ着脱自在な閉じ蓋
や、計数器内へ流入する球の個数に対応して段階的に設
けた水平溝へ縁部を掛止させる閉じ蓋を例として挙げる
ことができる。
【0010】可撓連結管には、一端から所定位置に開閉
可能な流下防止弁を取付け、連結管端を挿入穴に当接さ
せるのでなく、深く挿入する場合には、その挿入する連
結管の一端から所定位置に挿入穴に当接する位置固定具
を取付ける。また、連結管の一端から所定位置に、この
連結管を通過する球を電気的又は機械的に計数するカウ
ンタを取付けたり、連結管の全長を伸縮自在にするのが
好ましい。
【0011】
【作用】接合器は、従来からパチンコ台背面上方に設置
してある球補給器に装置を接続し、球補給路と球落下路
又は受部とを連通させる。阻止部は、球補給路を自動的
に閉鎖する閉塞板を付勢方向と逆向きに掛止し、接合器
を球補給器へ取付けたときに球補給路の開放状態を作り
出す。また、装着部は前後方向及び左右方向に伸縮する
ことで、球補給器の大きさに関係なく接合器を接続し、
球補給路と球落下路との連通を可能にする。
【0012】中心に向かって締付け可能なバンドとこの
バンド下面に連結可能なロート状の受部とからなり、こ
の受部と球補給器の球補給路とを連通可能にする接合器
は、バンドに前記装着部と同様の働きをする。すなわ
ち、初めにバンドを球補給路に嵌込み、球補給路に対し
て外方から締付けてバンドを固定し、このバンド下面に
連結した受部と球補給路とを連通させるのである。
【0013】接合器をパチンコ台の上方の外枠に取付け
た支持軸に支持させたものは、接合器の上下、左右及び
前後の位置調整を行うことで、球補給器の形態を問わ
ず、特に球補給の停止手段(閉塞板による機械的な方法
や、電気スイッチによる電気的な方法等がある)を問わ
ず、球補給器へ取付けが可能となる。この場合、支持軸
は、接合器を位置調整する際の移動基準として機能す
る。
【0014】被せ型計数器は、球入箱底面へ密接可能な
接地面を周縁内向きに残して下面を開口しているので、
可撓連結管から流入する球を前記接地面上に積重ねる
ことで、計数器が浮上がったり、球入箱から逸脱したり
することを防止して正確な計数ができ、計数器を持上
げた場合、計数器のみを球入箱から取出して球を球入箱
に残しておくことができる。また、少なくとも側面の一
部を透明又は半透明にすることで、計数器内に蓄積する
球の量を目視で確認できる。
【0015】可撓連結管は、位置固定具を所定位置に取
付けて一端から一定長さだけ上記被せ型計数器へ挿入す
ることで、計数器へ流入する球の数量を調節する。これ
は、計数器内に溜っていく球の上面が挿入した連結管の
端面に到達すると、連結管から送出される球がこの上面
に塞がれてこれ以上の流入が抑制されることを利用して
いる。こうして、球の数量は、連結管の挿入長さを位置
固定具により調節することができ、予め位置固定具の取
付位置と具体的な数量とを関係づけて連結管の所定位置
へ印を設けておくと、容易に球の計数が可能となる。
【0016】流下防止弁は、こうした球の流出が停止し
た状態で連結管を閉鎖し、球入箱から計数器と共に連結
管を取外しても再び球が流出しないようにしている。こ
の流下防止弁は、完全に可撓連結管を塞ぐ必要はなく、
球が連結管内部を通って流下しないように、連結管内部
の面積を小さくする程度に球を掛止できればよい。
【0017】閉じ蓋は、計数器の容積を確定し、所定数
量の球の計数を可能にする。特に、閉じ蓋の側面の傾斜
を調節することにより、球が常に一定の圧力で閉じ蓋内
面に球が当接し、隙間なく計数器内に蓄積でき、誤差を
少なく所定数量の球を計数できるようになる。この球の
数量は、計数器下部の設置面から閉じ蓋までの高さの関
数で、計数器上面に着脱する閉じ蓋の場合、計数器本
体の高さを変える、計数器側面に着脱する閉じ蓋の場
合、計数器本体に対する閉じ蓋の取付け高さを変えるこ
とで調節することができる。
【0018】連結管に取付けたカウンタは、連結管を通
過する球を電気的又は機械的に計数することで、計数器
内へ蓄積する球をより正確に計数する。また、連結管の
全長を伸縮自在にすることで、可変する接合器から計数
器までの長さに対応して連結管の長さを調節し、連結管
の弛みに伴う球の流入のばらつきを防止でき、特に閉じ
蓋で密閉された計数器内へ、隙間なく球を満たすことが
できるようになる。
【0019】
【実施例】以下、本発明のパチンコ台の出球補償用球計
数装置の実施例について、図を参照しながら説明する。
図1は、パチンコ台を前方へ開放し、阻止部と装着部と
を備えた接合器、可撓連結管と角錐台形状の半透明な被
せ型計数器とを連結してなる出球補償用球計数装置の接
合器を球補給器へ装着し、球を取出している状態を表し
た一部破断正面図、図2はこの接合器を球補給器へ装着
する前の位置関係を表した斜視図、図3は図2の状態か
ら接合器を球補給器へ装着完了した状態を表した斜視図
であり、装着部の伸縮状態を比較して、図4(a)(b)に
本実施例の接合器の平面図、並びに図5(a)(b)に正面
図を表す。
【0020】本発明の装置は、図1に示すようにパチン
コ台1を前方へ開放して取付ける。作業としては、ま
ず、接合器2の球落下路3へ可撓連結管4の一端を接続
部5により連結し、可撓連結管4のもう一端を被せ型計
数器6の挿入穴7へ挿入し、装置を構成する。このと
き、計数器6へ挿入した可撓連結管4に、球の数量に応
じた位置に印を設けてあり、位置固定具を希望する出球
の数量の印の位置へ取付けることで、挿入長さを決定す
る。次に、球補給器10の大きさ及び閉塞板11の長さ等に
応じて装着部12及び阻止部13を調整し、球補給路14と球
落下路3とが一致するように接合器2を球補給器10に装
着して、作業を完了する。
【0021】接合器2は、図2及び図4、図5に見られ
るように、長方形の板材15に装着部12、阻止部13そして
球落下路3を設けている。装着部12は、前記板材15の両
側面に対向した装着腕16,16と後面の制止腕17とから構
成される。図4並びに図5から明らかなように、装着腕
16,16はそれぞれが個別に伸縮して両者間の距離を調節
でき、個別に取付けた固定ねじ18,18で板材に固定す
る。制止腕17は前後に伸縮可能で、装着腕同様に固定ね
じ19で固定する。
【0022】図4(a)(b)に見られるように、阻止部13は
複数の穴20に挿入した阻止棒21を突起とし、この阻止棒
21を別の穴に差替えたり、挿入深さを調節することで球
補給器14の閉塞板11を掛止するのに最も適した位置を選
択する。球落下路3は、こうした板材15の中心軸線上、
前方寄りの位置に開口した短い筒で、下方に向かって延
びており、下端に可撓連結管4の端部を連結する接続部
5を有する。
【0023】この接合器の球落下路3は、装着腕16,16
の幅とそれぞれの位置、制止腕17の位置を調節して位置
合わせを行ない、球補給器の球補給路14と連通させる。
図3は、こうして装着部12の調節が終わった接合器2を
球補給器10に取付けた状態を表す。接合器の板材15は球
補給器の板材22に密着し、図2の状態では球補給路14を
閉鎖していた閉塞板11は、図3において阻止部の阻止棒
21に掛止されている。なお、この阻止部で閉塞板を掛止
する作業は装置取付けの際に行なう。
【0024】従来の球補給器には、電気的な方法で球の
補給を停止させることができるために、閉塞板を用いず
に球補給路23のみを下方に向けて開口しているものがあ
る。これに対応する形態の接合器24が、中心に向かって
締め付け可能な滑り止めゴム25,25を内周に配してなる
円形のバンド26と、該バンド下面に密接させて連結可能
なロート状の受部27とからなるものである。図6は、こ
の接合器を球補給器の球補給路に接続した状態を表した
斜視図である。図6に示すように、滑り止めゴム25,25
は円弧状で、対向した位置関係にバンド26内周へ一対に
配し、一方をバンド外方から捩じ込みノブ28で押し出す
ことで、滑り止めゴム25,25間へ挿入した球補給器の球
補給路23を締付け、接合器24の取付けを可能にするので
ある。
【0025】受部27は、上方が球補給路23の外径より大
きく、下方を可撓連結管4とほぼ同径にしたゴム製のロ
ートで、バンド26へ2本のねじ29で連結してある。この
受部27の材料は弾性を有していれば、ゴムのほかに樹脂
を用いてもよい。上方の径を球補給路23の径よりも大き
くしたのは、球補給路23から送りだされる球を確実に可
撓連結管4へ送り、こぼれ球を出さぬようにするためで
ある。図6から明らかなように、この受部27は球補給路
23の端部を下方から覆う格好で配置されることが好まし
い。
【0026】パチンコ台の中には、殆ど補給路の実長が
なく、ただ単に球補給器59に球補給路45を開口しただけ
のものも存在する。この場合は、パチンコ台1へ位置固
定した支持軸30に支持させた接合器39による方法を用い
ることができる。図7は、パチンコ台上方の外枠を挟着
可能な取付部を上部に設けた支持軸で、長方形の板材に
阻止部と球落下路とを設けた接合器を、前後、左右及び
上下動可能に支持するもので、取付部でパチンコ台の外
枠を挟持した状態を表す斜視図である。
【0027】図7に示すように、支持軸30は、上部に設
けた水平な板材31上面に、対向関係で内向きに付勢して
配した挟着腕32,33からなる取付部34を持ち、この取付
部34がパチンコ台1上方の外枠35を挟着することで固定
する。挟着腕32,33は互いに内向きに付勢されているの
で、取付ける際に一方の挟着腕32を外枠35の側面に掛止
し、もう一方の挟着腕33を外向きに引いてもう一方の側
面に掛け、この挟着腕33に掛けていた力を緩めると、自
動的に挟着できる。
【0028】支持軸30は、上端の嵌込枠61、軸の上側部
分の断面角形の摺動部60、下側部分の断面円形の円筒部
57、そして下端のストッパ58から構成され、板材31に設
けた左右摺動溝37に嵌込枠61を摺動させて左右方向に運
動させている。前後摺動軸38は、摺動部60に嵌込んだ断
面角形の上下枠56に突設し、上下枠56と共に上下方向へ
摺動可能としている。この上下枠56は、円筒部57で水平
面方向に回動可能であり、装置収納時に、前後摺動軸38
を回動させて装置全体をコンパクトにまとめられるよう
にしている。嵌込枠61は前後摺動軸38の上下枠56への突
設部分を嵌込溝61で挾込み、閉塞板によるバネ圧に対抗
して前後摺動軸38の強度を補強できるようにしている。
ストッパ58は上下枠56の支持軸30からの逸脱防止用であ
る。
【0029】接合器39は、板材41に開口した穴40へ、板
材41下面から先の例に用いた受部27を取付けてなり、受
部27に可撓連結管4を連結して使用する。板材41には、
左方向へ阻止部42を構成する阻止棒43を必要に応じて突
設し、後方へは補給器の板材59等に当接させて接合器39
の位置調整を行うための当接枠36,44を設けている。こ
の接合器39は、上記前後摺動軸38へ摺動可能に取付けて
いる。こうして、接合器39は、支持軸30の左右方向への
運動に従い左右に動き、前後摺動軸38の上下動に従い上
下動し、接合器39自身が前後摺動軸38に従って前後動
し、前後、左右及び上下動の位置調整を可能としてい
る。接合器39は、従業員が球補給路45の真下へ受部27を
導き、板材59等に当接させて位置合わせをし、取付けを
完了する。
【0030】最後に、それぞれの装置に共通して使用す
る被せ型計数器6、可撓連結管4及び連結管に取付ける
位置固定具9について説明する。図8は、可撓連結管の
一端から適当な位置へ位置固定具を取付け、ほぼ角錐台
形状の半透明な計数器の挿入穴から前記連結管の端を挿
入し、この状態で計数器の下部平面が球入箱の底面に密
接するように載置した状態を表す斜視図、図9は連結管
に取付けた位置固定具の流下防止弁を閉じた状態を表す
一部破断斜視図、図10は図8の状態から球入箱へ球を流
入させ、計数器内へ溜った球の上面が計数器内へ挿入し
た連結管の端を塞ぎ、球の流入が止まった状態の斜視図
である。
【0031】まず、図8により、計数器6の構造につい
て説明する。計数器6は、中心に挿入穴7を設けた小さ
な略四角形状の上面46と周縁内向きに接地面47を残して
開口した略四角形状の下部平面とを結んだ略角錐台形状
で、半透明である。素材は、プラスチックが成形も容易
で強度の点でも好ましいが、強度が十分で、計数中に形
を崩さない(形が崩れれば計数量が変化したり、計数そ
のものができなくなる恐れがある)ようなものであれば
よい。全体を半透明としたのは、計数器6内へ溜ってい
く球の量を、外から黙視で確認できるようにしたためで
ある。さらに、側面50に適度な間隔で目盛51を設けてお
くと、便利である。使用時には、挿入穴7から連結管4
を挿入し、接地面47を球入箱52の底面53に密着させる。
【0032】次に、図9により、可撓連結管4と位置固
定具9について説明する。連結管4は、金属製の細いコ
イルバネを螺旋状に巻いて積重ね、外見上ホースのよう
にしている。位置固定具9はこの連結管4に嵌込むバン
ドの形状で、自身のバネ構造により連結管4を締付ける
ようにして位置固定が可能になっている。流下防止弁54
は、周縁の一部を前記位置固定具9のバンドに軸着した
円盤で、バンド中心方向に出入れ可能である。流下防止
弁は、スライド方式で取付けてもよい。
【0033】連結管4には、計数器6内へ流入させたい
球の数量に合わせて印8を設けてあり、位置固定具9
は、希望する球の計数量に合わせて、いずれかの印の位
置で位置固定する。連結管4は前記した構造のため、側
面が蛇腹のように開いて隙間55ができる。そこで、位置
固定具9から、流下防止弁54をこの隙間55から連結管4
内部へ出入れすれば、連結管4を開閉することができる
ようになる。
【0034】これらの装置を調整し、実際に計数器6へ
球を流入させていく場合、流入した球は計数器6の下部
平面であるの接地面47上と、合わせて球入箱52の底面53
から上に蓄積していく(図10参照)。計数器6は、接地面
47上に載る球の重さにより押さえられて、球入箱52から
逸脱したりすることはない。こうした計数器6内への球
の流入状態は、溜った球の上面が連結管4端面を塞ぐま
で続く。
【0035】やがて、図10に示すように、計数器6内へ
溜った球の上面が、計数器6の挿入穴から挿入された連
結管4の端面を塞ぐ位置にまで上がってくると、計数器
6内への球の流入は停止する。この状態で流下防止弁54
で連結管4を閉鎖すれば、希望する数量の球の再流入を
防止できる。この場合、計数器6、例えば挿入穴7に球
の流入を停止させる機構を設けておけば、特に流下防止
弁54は必要ない。計数器6内への球の流入は、計数器6
内へ溜った球の上面が連結管4の端面を塞いでいる限り
停止しているので、例えば一度球を流出させ始めれば、
従業員が離れていても希望する数量の球の計数が自動的
に行なえる。流下防止弁54は、装置を取外す際に用い
る。
【0036】連結管の挿入長さで球の計数量を調節する
方法は、簡易であるが計数精度は誤差50個程度にまでし
か高められない。これは、計数器内に余分な空間(図10
参照)ができるためである。そこで、連結管は一端を計
数器へ着脱自在な閉じ蓋に設けた挿入穴に嵌込むだけと
し、計数器本体と前記閉じ蓋とで形成される空間に流入
する球を隙間なく満たして計数できるようにした。図11
は、計数器65側面の所定高さに着脱自在にした閉じ蓋64
の挿入穴63へ、全長を伸縮自在にした可撓連結管62の端
部を嵌込んだ状態を表した一部破断斜視図で、図12は少
量の球を計数する状態を表した同連結管62及び計数器65
の一部破断正面図、図13は多量の球を計数する状態を表
した同連結管62及び計数器65の一部破断正面図である。
【0037】計数器65は、図11に見られるように、略四
角錐形状の閉じ蓋64を計数器内で接地面66からの高さを
加減して位置固定できるように、上下に連通した直方形
状の半透明な筐体で、下面に周縁内向きに接地面66を設
けている。閉じ蓋64は、計数器の内側面67の上下方向へ
段階的に設けた水平溝68,68に、大掛止片69及び小掛止
片70を嵌込んで位置固定をする。大掛止片69側には付勢
突起76を設けてあり、内側面68へ前記付勢突起76を押し
つけて小掛止片70を水平溝68から外し、この小掛止片70
の側を持上げて大掛止片69を水平溝68から外して閉じ蓋
64を傾斜させ、移動させることができる。
【0038】水平溝68は、最低500個から最大4500個ま
で100個刻みの球の計数ができるように段階的に内側面6
8へ設けてあり、図12(500個の計数)及び図13(4000個の
計数)を比較してわかるように、閉じ蓋64を希望する個
数に対応した水平溝68に嵌込んで位置固定し、所定数の
球の計数を行なう。連結管62は、大径の下部連結管71に
小径の上部連結管72を挿入した構造で、下部連結管71に
は流下防止弁73、上部連結管72には下部連結管71との連
結固定具74を設けている。この連結管は、接合器75から
挿入穴63までの長さに対応して全長を伸縮させ、連結管
62を最短にして弛みを防止し(図12と図13における連結
管の傾斜がほぼ同じ)、常に一定の球の流入が得られる
ようにして、計数における誤差の範囲を縮小させてい
る。
【0039】この全長を伸縮できる連結管62を上下位置
変更可能な閉じ蓋64を有する計数器65に用いた例は、
計数する球の数量に関係なく常に一定の流入を確保し、
計数器に流入する球を閉じ蓋により形成される密閉さ
れた計数器内に満たして計数でき、正確な計数が可能で
ある。この場合、計数器内に満たされる球が閉じ蓋64に
当接し、常に一定の蓄積が可能なように、閉じ蓋64の側
面を実験的に定めた所定角度に傾斜させておく。この閉
じ蓋64の側面が最適に定まれば、500個〜4500個の範囲
で100個刻みの計数において、計数量の誤差は最大で15
個以下、全般には2〜10個の範囲であり、場合によって
は誤差0で計数できる良好な試験結果が得られている。
【0040】更にこの例では、連結管62を通過する球を
電気的に計数するカウンタ77を流下防止弁73に添設し、
流入する球を1個単位で計数することで、所定計数量に
対する球の過不足をチェックして、計数後の補正を可能
にしている。例えば、正確に4000個の球を計数したい場
合、図13に見られるように、閉じ蓋64を4000個の計数に
対応した水平溝68に嵌込んで計数するが、球の流入が停
止した際にカウンタ77の計数した球の数量が4003個であ
れば、計数器65内に蓄積した球から3個ほど取除く補正
により、全く誤差のない計数が可能となる。本発明は、
こうした精度の高い計数が、無人で行なえる点が優れて
いる。
【0041】この他、この閉じ蓋を用いた例としては、
図14及び図15に見られるように、所定計数量に対応した
容積を持つ複数の計数器78,79を用意し、出球補償にあ
わせて適宜選択した計数器上面へ閉じ蓋80を取付けるよ
うにするものがある。先に示した水平溝68を有する計数
器65の例が汎用性を有するのに対し、この例では、計数
に至る準備がより簡略化される利点がある。出球補償に
おける計数量が2〜3の種類(例えば、2500,3500,4500
のみ)であれば、それぞれに対応した容積を有する計数
器78,79を用意する方が便利であるといえる。
【0042】
【発明の効果】本発明のパチンコ台の出球補償用球計数
装置を用いることにより、出球補償を行なう際、これま
でその作業時間の間拘束されていた従業員を解放できる
ようになるので、従業員の作業全体の効率を上げること
ができ、ひいては接客サービスの向上も図れることにな
る。
【0043】具体的には、出球補償を行なうために球を
取出す作業は、始めに装置を取付けるだけで済み、球が
流下し始めた後はすべて自動的に行なえ、かつ必要量の
計数が終われば自動的に停止するので、1人の従業員が
複数台又は複数種類のパチンコ台を合わせて取扱えるよ
うになり、しかも迅速で正確な計数が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】出球補償用計数装置を球補給器へ取付けた状態
の一部破断正面図である。
【図2】同装置の接合器を球補給器へ取付ける状態(準
備)を示した斜視図である。
【図3】同装置の接合器を球補給器へ装着した状態(完
了)を示した斜視図である。
【図4】同装置の接合器の平面図(a)、平面図(b)であ
る。
【図5】同装置の接合器の正面図(a)、正面図(b)であ
る。
【図6】受部を有する接合器を取付けた状態の斜視図で
ある。
【図7】支持軸を有する接合器を持つ装置を設置した状
態の斜視図である。
【図8】被せ型計数器を球入箱に載置した状態を表す斜
視図である。
【図9】同計数器に用いた連結管並びに位置固定具の一
部破断斜視図である。
【図10】同計数器で計数完了の状態を表している斜視
図である。
【図11】閉じ蓋の上下位置変更可能な被せ型計数器の
一部破断斜視図である。
【図12】少量の球を計数する状態を表した同計数器の
一部破断正面図である。
【図13】多量の球を計数する状態を表した同計数器の
一部破断正面図である。
【図14】少量の球を計数する計数器の一部破断正面図
である。
【図15】多量の球を計数する計数器の一部破断正面図
である。
【符号の説明】
1 パチンコ台 2 接合器 4 可撓連結管 6 被せ型計数器 54 流下防止弁 62 可撓連結管 65 被せ型計数器 73 流下防止弁

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パチンコ台背面上方に設置された球補給
    器の球補給路と連通可能な球落下路を設けてなる接合器
    と、上部に挿入穴を開口して下部に球入箱底面へ密接可
    能な接地面を周縁内向きに残して開口してなる被せ型計
    数器と、一端を接合器の球落下路に接続可能で、もう一
    端が被せ型計数器の挿入穴に挿入可能な可撓連結管とか
    ら構成されるパチンコ台の出球補償用球計数装置。
  2. 【請求項2】 接合器が、球落下路を設けた板材の前面
    に左右の取付け位置と前後の長さとが調節可能な突起か
    らなる阻止部を取付け、該板材の後面と両側面とに伸縮
    する装着部とを設けてなり、装着部を伸縮することで球
    補給器へ装着して該球補給器の球補給路と球落下路とを
    連通可能にしてなる請求項1記載のパチンコ台の出球補
    償用球計数装置。
  3. 【請求項3】 接合器が、中心に向かって締付けが可能
    なバンドと、球落下路として該バンド下面に連結可能な
    受部とからなり、球補給器の球補給路と受部とを連通可
    能にしてなる請求項1記載のパチンコ台の出球補償用球
    計数装置。
  4. 【請求項4】 接合器が、パチンコ台上方の外枠を挟着
    可能な取付け部を上部に設けた支持軸で球落下路として
    の穴を持つ板材を前後、左右及び上下動可能に支持して
    なり、板材の位置調整をすることで球補給器の球補給路
    と穴とを連通可能にしてなる請求項1記載のパチンコ台
    の出球補償用球計数装置。
  5. 【請求項5】 被せ型計数器が、少なくとも側面の一部
    分を透明又は半透明にしてなる請求項1記載のパチンコ
    台の出球補償用球計数装置。
  6. 【請求項6】 被せ型計数器が、上面又は所定高さの側
    面に着脱自在な閉じ蓋を有してなり、該閉じ蓋が上面に
    挿入穴を設け、かつ側面を所定角度で傾斜させた略錐形
    状をしてなる請求項1記載のパチンコ台の出球補償用球
    計数装置。
  7. 【請求項7】 可撓連結管が、一端から所定位置に開閉
    可能な流下防止弁を取付けてなる請求項1記載のパチン
    コ台の出球補償用球計数装置。
  8. 【請求項8】 可撓連結管が、一端から所定位置に該連
    結管を通過する球を電気的又は機械的に計数するカウン
    タを取付けてなる請求項1記載のパチンコ台の出球補償
    用球計数装置。
  9. 【請求項9】 可撓連結管が、一端から所定位置に挿入
    穴に当接する位置固定具を取付けてなる請求項1記載の
    パチンコ台の出球補償用球計数装置。
  10. 【請求項10】 可撓連結管が、全長を伸縮自在にして
    なることを特徴とする請求項1記載のパチンコ台の出球
    補償用球計数装置。
JP31684994A 1993-12-20 1994-12-20 パチンコ台の出球補償用球計数装置 Pending JPH07227471A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012005776A (ja) * 2010-06-28 2012-01-12 Sammy Corp 弾球遊技機
CN109325579A (zh) * 2018-11-02 2019-02-12 北京华亿宏图机电设备有限公司 一种具有在线自动数球功能的胶球数球装置

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