JPH0722609Y2 - 多管式熱交換器 - Google Patents
多管式熱交換器Info
- Publication number
- JPH0722609Y2 JPH0722609Y2 JP1989027807U JP2780789U JPH0722609Y2 JP H0722609 Y2 JPH0722609 Y2 JP H0722609Y2 JP 1989027807 U JP1989027807 U JP 1989027807U JP 2780789 U JP2780789 U JP 2780789U JP H0722609 Y2 JPH0722609 Y2 JP H0722609Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tube
- shell
- cover
- heat exchanger
- flange
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、ガラス管を伝熱面として用いる多管式熱交換
器に関するものである。
器に関するものである。
［従来の技術］ 従来のガラス管を伝熱面とする多管式熱交換器は、シェ
ル両端のフランジにそれぞれチューブプレートを重ね、
そのチューブプレートにあけた多数の穴にガラス製イン
ナーチューブを挿入し、シェル１内に保持し、さらにカ
バーをかぶせて、フランジとカバーとの間にチューブプ
レートを挟んで、シェルフランジとカバーとをボルトナ
ットで締結し、チューブプレートを固定したものであ
る。
ル両端のフランジにそれぞれチューブプレートを重ね、
そのチューブプレートにあけた多数の穴にガラス製イン
ナーチューブを挿入し、シェル１内に保持し、さらにカ
バーをかぶせて、フランジとカバーとの間にチューブプ
レートを挟んで、シェルフランジとカバーとをボルトナ
ットで締結し、チューブプレートを固定したものであ
る。
［考案が解決しようとする課題］ しかしながら、上記ガラス管を伝熱面とする多管式熱交
換器は、インナーチューブがガラス製であるため、それ
に過大な力が加わると破損することがある。また、イン
ナーチューブ内側には管壁を汚染する流体を流すことが
あり、汚れを時々除去する必要がある。その破損したガ
ラス製インナーチューブの交換・清掃に当たって、まず
シェルフランジとカバーとの間を締結したボルトナット
をはずし、カバーを取り外すことによって、チューブプ
レート、インナーチューブ及びガスケットの固定を解い
て緩める。そのままではインナーチューブの交換・清掃
等が困難であるため、さらにチューブプレート及びガス
ケットを取り外す必要があるが、熱交換器が大型化すれ
ばする程、チューブプレートの重量が増し、その取り外
し・組立てに多大の労力を必要とし、能率的でないと言
う問題転がある。
換器は、インナーチューブがガラス製であるため、それ
に過大な力が加わると破損することがある。また、イン
ナーチューブ内側には管壁を汚染する流体を流すことが
あり、汚れを時々除去する必要がある。その破損したガ
ラス製インナーチューブの交換・清掃に当たって、まず
シェルフランジとカバーとの間を締結したボルトナット
をはずし、カバーを取り外すことによって、チューブプ
レート、インナーチューブ及びガスケットの固定を解い
て緩める。そのままではインナーチューブの交換・清掃
等が困難であるため、さらにチューブプレート及びガス
ケットを取り外す必要があるが、熱交換器が大型化すれ
ばする程、チューブプレートの重量が増し、その取り外
し・組立てに多大の労力を必要とし、能率的でないと言
う問題転がある。
本考案は、上記課題を解決したガラス管を伝熱面とする
多管式熱交換器を提供することを目的としている。
多管式熱交換器を提供することを目的としている。
［課題を解決するための手段］ 図面を参考に説明する。上記目的を達成するために、本
考案に係るガラス製伝熱面とする多管式熱交換器は、シ
ェル１両端のフランジ２にそれぞれチューブプレート３
を重ね、そのチューブプレート３にあけた多数の穴3aに
ガラス製インナーチューブ４を挿入し、シェル１内に保
持し、更にチューブプレート３にフランジ付きドーナツ
スペーサー５を重ね、両面をそれぞれアスベストシート
5aおよびテフロンシート5bよりなる積層体で被覆したと
ころのフランジ付きドーナツスペーサー５とフランジ２
とをボルトナット７で締結し、しかもドーナツスペーサ
ー５外側にはカバー６を当て、ドーナツスペーサー５と
カバー６とを別なボルトナット８により締結したもので
ある。
考案に係るガラス製伝熱面とする多管式熱交換器は、シ
ェル１両端のフランジ２にそれぞれチューブプレート３
を重ね、そのチューブプレート３にあけた多数の穴3aに
ガラス製インナーチューブ４を挿入し、シェル１内に保
持し、更にチューブプレート３にフランジ付きドーナツ
スペーサー５を重ね、両面をそれぞれアスベストシート
5aおよびテフロンシート5bよりなる積層体で被覆したと
ころのフランジ付きドーナツスペーサー５とフランジ２
とをボルトナット７で締結し、しかもドーナツスペーサ
ー５外側にはカバー６を当て、ドーナツスペーサー５と
カバー６とを別なボルトナット８により締結したもので
ある。
［作用］ 上記構成のガラス製伝熱面とする多管式熱交換器は、カ
バー６とドーナツスペーサー５とを締結するボルトナッ
ト８をゆるめ、カバー６を取り外しても、チューブプレ
ート３はドーナツスペーサー５とシェルフランジ２の間
に挟まれ、固定されているため、全部のインナーチュー
ブ４を取り外す必要がなく、不良インナーチューブのみ
の交換・清掃を行うことが可能であり、作業要員、時間
が低減され、且つその際の作業の安全性は高い。
バー６とドーナツスペーサー５とを締結するボルトナッ
ト８をゆるめ、カバー６を取り外しても、チューブプレ
ート３はドーナツスペーサー５とシェルフランジ２の間
に挟まれ、固定されているため、全部のインナーチュー
ブ４を取り外す必要がなく、不良インナーチューブのみ
の交換・清掃を行うことが可能であり、作業要員、時間
が低減され、且つその際の作業の安全性は高い。
［実施例］ 実施例について図面を参考に説明すると、１はシェル、
２はそのシェル１の両端に設けたフランジ、３はそのフ
ランジ２にガスケット2aを介して重ねるチューブプレー
ト、４はそのチューブプレート３にあけた多数の穴3aに
挿入し、シェル内に保持したガラス製インナーチュー
ブ、５は前記チューブプレート３に重ねるフランジ付ド
ーナツスペーサー、６はそのドーナツスペーサー５に重
ねるカバーである。ドーナツスペーサー５の本体は強度
を保持するためにステンレス製とし、その環状平面の中
心側部分は円環状アスベストシート5a及び円環状テフロ
ンシート5bよりなる積層体で覆うことにより、チューブ
プレート３及びカバー６に対して弾力的に密着させるよ
うにしてある。また、ドーナツスペーサー５の周縁には
多数の螺孔5cがあけてあり、その螺孔5cの約半数をシェ
ル１のフランジ２に、残りの螺孔5cををカバー６のフラ
ンジに締結するための、それぞれボルト止め穴として使
用する。7,8はボルトナットであって、以下の部品より
構成される。すなわち7a,8aはフランジ付ドーナツスペ
ーサー５のボルト止め穴にねじ込んだ寸切りボルトであ
って、ロックナット7b,8bによってフランジ付ドーナツ
スペーサー５に固定した上、シェル１のフランジ２又は
カバー６のボルト穴に貫通させ、突出させる。フランジ
２のボルト穴又はカバー６のボルト穴より突出させた寸
切りボルト7a,8aにはフラットワッシャ7c,8c、スプリン
グ7d,8d、フラットワッシャ7c,8cを嵌め込み、さらにそ
の上から止めナット7e,8eを嵌め込み、フランジ２とフ
ランジ付ドーナツスペーサー５とを締結することによ
り、両者間にチューブプレート３を挟着し、カバー６を
取付けたりしている。その際、スプリング7dの縮み量と
チューブプレート３に対する挾着力との関係を予め調査
しておき、全てのスプリング7dの縮み量を均等にし、チ
ューブプレート３がインナーチューブ４に対して過大な
力を与えないようにする。
２はそのシェル１の両端に設けたフランジ、３はそのフ
ランジ２にガスケット2aを介して重ねるチューブプレー
ト、４はそのチューブプレート３にあけた多数の穴3aに
挿入し、シェル内に保持したガラス製インナーチュー
ブ、５は前記チューブプレート３に重ねるフランジ付ド
ーナツスペーサー、６はそのドーナツスペーサー５に重
ねるカバーである。ドーナツスペーサー５の本体は強度
を保持するためにステンレス製とし、その環状平面の中
心側部分は円環状アスベストシート5a及び円環状テフロ
ンシート5bよりなる積層体で覆うことにより、チューブ
プレート３及びカバー６に対して弾力的に密着させるよ
うにしてある。また、ドーナツスペーサー５の周縁には
多数の螺孔5cがあけてあり、その螺孔5cの約半数をシェ
ル１のフランジ２に、残りの螺孔5cををカバー６のフラ
ンジに締結するための、それぞれボルト止め穴として使
用する。7,8はボルトナットであって、以下の部品より
構成される。すなわち7a,8aはフランジ付ドーナツスペ
ーサー５のボルト止め穴にねじ込んだ寸切りボルトであ
って、ロックナット7b,8bによってフランジ付ドーナツ
スペーサー５に固定した上、シェル１のフランジ２又は
カバー６のボルト穴に貫通させ、突出させる。フランジ
２のボルト穴又はカバー６のボルト穴より突出させた寸
切りボルト7a,8aにはフラットワッシャ7c,8c、スプリン
グ7d,8d、フラットワッシャ7c,8cを嵌め込み、さらにそ
の上から止めナット7e,8eを嵌め込み、フランジ２とフ
ランジ付ドーナツスペーサー５とを締結することによ
り、両者間にチューブプレート３を挟着し、カバー６を
取付けたりしている。その際、スプリング7dの縮み量と
チューブプレート３に対する挾着力との関係を予め調査
しておき、全てのスプリング7dの縮み量を均等にし、チ
ューブプレート３がインナーチューブ４に対して過大な
力を与えないようにする。
次に作用について説明する。シェル１とインナーチュー
ブ４外側との間に熱媒もしくは冷媒を通し、インナーチ
ューブ４内を被加熱もしくは被冷却体を通し、加熱もし
くは冷却を行わせる。インナーチューブ４がガラス製で
あるため、金属製インナーチューブのように取扱い流体
が腐蝕性を有していても、インナーチューブ４を腐蝕し
てり、それによって流体が汚染されたりすることはな
い。
ブ４外側との間に熱媒もしくは冷媒を通し、インナーチ
ューブ４内を被加熱もしくは被冷却体を通し、加熱もし
くは冷却を行わせる。インナーチューブ４がガラス製で
あるため、金属製インナーチューブのように取扱い流体
が腐蝕性を有していても、インナーチューブ４を腐蝕し
てり、それによって流体が汚染されたりすることはな
い。
上記構成のガラスを伝熱面とする多管式熱交換器は、カ
バー６とフランジ付ドーナツスペーサー５とを締結する
止めナット8eをゆるめ、カバー６を取り外しても、チュ
ーブプレート３はフランジ付きドーナツスペーサー５と
シェルフランジ２との間に挟まれ、固定されているた
め、全部のインナーチューブ４を取り外す必要がなく、
不良インナーチューブ４の交換・清掃を行うことが可能
であり、作業要員、時間が低減され、且つその際の作業
の安全性も高い。
バー６とフランジ付ドーナツスペーサー５とを締結する
止めナット8eをゆるめ、カバー６を取り外しても、チュ
ーブプレート３はフランジ付きドーナツスペーサー５と
シェルフランジ２との間に挟まれ、固定されているた
め、全部のインナーチューブ４を取り外す必要がなく、
不良インナーチューブ４の交換・清掃を行うことが可能
であり、作業要員、時間が低減され、且つその際の作業
の安全性も高い。
［考案の効果］ 本考案は、以上説明したように構成されているため、破
損したインナーチューブ４の交換、汚染されたガラス製
インナーチューブ４の清掃等の作業が著しく概略化さ
れ、作業量が著しく低減され、且つその際の安全性も著
しく向上する。
損したインナーチューブ４の交換、汚染されたガラス製
インナーチューブ４の清掃等の作業が著しく概略化さ
れ、作業量が著しく低減され、且つその際の安全性も著
しく向上する。
なお、シェルとインナーチューブ４の間を高温液体が流
れチューブプレート３が高温化してもアスベストシート
5aにより断熱カバー６は高温化し難い。更にアスベスト
シート5aの表面はテフロンシートコート5bにより被覆さ
れているので、薬品に強いテフロンシートと柔らかいア
スベストとにより、薬品に対して長期にわたってシール
効果を有する。
れチューブプレート３が高温化してもアスベストシート
5aにより断熱カバー６は高温化し難い。更にアスベスト
シート5aの表面はテフロンシートコート5bにより被覆さ
れているので、薬品に強いテフロンシートと柔らかいア
スベストとにより、薬品に対して長期にわたってシール
効果を有する。
第１図は、本考案の実施例を示す縦断面図、第２図は第
１図の一部拡大図、第３図は部品の構成を示す斜視図で
ある。 １…シェル ２…フランジ 2a…ガスケット ３…チューブプレート 3a…穴 ４…インナーチューブ ５…フランジ付ドーナツスペーサー 5a…アスベストシート 5b…テフロンシート 5c…螺孔 ６…カバー 7,8…ボルトナット 7a,8a…ロックボルト 7b,8b…止めボルト 7c,8c…フラットワッシャ 7d,8d…スプリング 7e,8e…止めナット
１図の一部拡大図、第３図は部品の構成を示す斜視図で
ある。 １…シェル ２…フランジ 2a…ガスケット ３…チューブプレート 3a…穴 ４…インナーチューブ ５…フランジ付ドーナツスペーサー 5a…アスベストシート 5b…テフロンシート 5c…螺孔 ６…カバー 7,8…ボルトナット 7a,8a…ロックボルト 7b,8b…止めボルト 7c,8c…フラットワッシャ 7d,8d…スプリング 7e,8e…止めナット
Claims (2)
- 【請求項１】シェル（１）両端のフランジ（２）にそれ
ぞれチューブプレート（３）を重ね、そのチューブプレ
ート（３）にあけた多数の穴（3a）にガラス製インナー
チューブ（４）を挿入し、シェル（１）内に保持した前
記ガラス管を伝熱面とする多管式熱交換器であって、両
面をそれぞれアスベストシート（5a）およびテフロンシ
ート（5b）よりなる積層体で被覆ししたところのフラン
ジ付きドーナツスペーサー（５）をチューブプレート
（３）に重ね、フランジ（２）とフランジ付きドーナツ
スペーサー（５）とをボルトナット（７）により締結
し、更にドーナツスペーサー（５）の外側にカバー
（６）を当て、ドーナツスペーサー（５）とカバー
（６）とを別なボルトナット（８）により締結してなる
多管式熱交換器。 - 【請求項２】ドーナツスペーサー（５）の周縁の多数の
螺孔（5c）の約半数をシェル（１）のフランジ（２）
に、残りの螺孔（5c）ををカバー（６）のフランジに締
結するための、それぞれボルト止め穴として使用したこ
とを特徴とする請求項１記載の多管式熱交換器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989027807U JPH0722609Y2 (ja) | 1989-03-10 | 1989-03-10 | 多管式熱交換器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989027807U JPH0722609Y2 (ja) | 1989-03-10 | 1989-03-10 | 多管式熱交換器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02122971U JPH02122971U (ja) | 1990-10-09 |
| JPH0722609Y2 true JPH0722609Y2 (ja) | 1995-05-24 |
Family
ID=31250625
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1989027807U Expired - Lifetime JPH0722609Y2 (ja) | 1989-03-10 | 1989-03-10 | 多管式熱交換器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0722609Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101512224B1 (ko) * | 2012-03-19 | 2015-04-14 | 가부시키가이샤 고베 세이코쇼 | 쉘 앤드 튜브형 열교환기 및 그 조립 방법 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS587090U (ja) * | 1981-07-01 | 1983-01-18 | 日本建鐵株式会社 | 伝熱管の支持構造 |
| JPS6027289U (ja) * | 1983-08-01 | 1985-02-23 | 株式会社東芝 | 熱交換器 |
-
1989
- 1989-03-10 JP JP1989027807U patent/JPH0722609Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101512224B1 (ko) * | 2012-03-19 | 2015-04-14 | 가부시키가이샤 고베 세이코쇼 | 쉘 앤드 튜브형 열교환기 및 그 조립 방법 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02122971U (ja) | 1990-10-09 |
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