JPH07225684A - データ処理装置 - Google Patents

データ処理装置

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JPH07225684A
JPH07225684A JP1748294A JP1748294A JPH07225684A JP H07225684 A JPH07225684 A JP H07225684A JP 1748294 A JP1748294 A JP 1748294A JP 1748294 A JP1748294 A JP 1748294A JP H07225684 A JPH07225684 A JP H07225684A
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JP1748294A
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Inventor
Shuntaro Fujioka
俊太郎 藤岡
Masahiro Yanagida
昌宏 柳田
Hidenobu Ota
秀信 大田
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、命令実行を非同期的に行なうデー
タ処理部にパイプライン式演算器とその演算器に対して
非同期に実行される命令を格納する命令キューとをそな
えるデータ処理装置に関し、パイプライン式演算器への
演算開始命令発行の遅延時間を短縮して、中央処理部お
よびデータ処理部におけるクロックの高速化を可能と
し、処理速度のさらなる高速化を実現することを目的と
する。 【構成】 データ処理部2に、中央処理部1からの命令
に命令キュー3を迂回させるバイパスライン5と、命令
キュー3に格納された命令もしくはバイパスライン5に
より命令キュー3を迂回した命令を選択的に切り換えて
出力する命令セレクタ6と、命令セレクタ6を通じて出
力された命令を一旦格納するレジスタ7とをそなえ、レ
ジスタ7に格納した命令を、パイプライン式演算器4に
対して発行するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、命令実行を非同期的に
行なうデータ処理部(コプロセッサ;ただし同一のLS
IにCPUおよびコプロセッサがインプリメントされた
場合も含まれる)を有するデータ処理装置に関し、特
に、そのデータ処理部にパイプライン式演算器(例えば
浮動小数点演算器,配列・ベクトル演算器等)とその演
算器に対して非同期に発行される命令を格納する命令キ
ューとをそなえてなるデータ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は一般的なデータ処理装置を示すブ
ロック図であり、この図5において、21は同期的に処
理を実行するCPU(中央処理部)、22はこのCPU
21からの命令を非同期的に実行することによりCPU
21の機能の一部を強化するためのコプロセッサ(デー
タ処理部)である。
【0003】コプロセッサ22は、命令バス31,ソー
スデータバス32および書込データ/レジスタ番号バス
33を介してCPU21に接続されており、CPU21
からの命令は命令バス31を通してコプロセッサ22へ
送られるとともに、その命令に応じて行なわれる演算に
必要なソースデータ(オペランド)は、CPU21内の
レジスタ34からソースデータバス32を通してコプロ
セッサ22へ送られるようになっている。また、コプロ
セッサ22における演算結果(書込データ)は、そのC
PU21における書込先を指定する書込レジスタ番号と
ともに書込データ/レジスタ番号バス33を通してCP
U21へ送られるようになっている。
【0004】そして、コプロセッサ22は、命令キュー
23,パイプライン式演算器(パイプラインドコプロセ
ッサ演算器)24および命令セレクタ26から構成され
ている。ここで、命令キュー23は、CPU21から命
令バス31を通して送られてくる命令(非同期に実行さ
れる命令)を順次格納し、命令終了時にはその命令を取
り外すものである。命令キュー23は、例えば、図6に
示すように、各エントリに、命令そのものを格納する命
令フィールド23Aと、各命令についてのパイプライン
ステージタグ(D,F,E1,E2,W)もしくは実行
待ち情報を格納するレジスタ23Bとを有している。
【0005】図6に示す命令フィールド23Aにおい
て、“fadd”は浮動小数点加算命令であり、“fmul”は
浮動小数点乗算命令であり、各命令の後に既述された
“fr1,fr2,fr3 ”,“fr4,fr5,fr6 ”,…は、各命令の
演算を行なうためのソースデータが格納されるフローテ
ィングレジスタ(レジスタ34)の番号と、演算結果
(書込データ)の書込先フローティングレジスタの番号
とを示している。
【0006】また、図6に示すレジスタ23Bにおける
タグは、図7,図8に示すような演算パイプラインのス
テージに対応するものである。図7に示すように、ここ
での演算パイプラインは、順に、D(デコードステー
ジ),F(レジスタ読出,演算器24への命令発行ステ
ージ),E1(第1演算ステージ),E2(第2演算ス
テージ),W(演算結果書込ステージ)の5つのステー
ジから構成されている。
【0007】そして、図6に示す命令フィールド23A
に格納された各命令は、例えば図8に示すようなタイミ
ングでパイプライン式に実行されるようになっており、
図6に示すレジスタ23Bに格納されているタグは、図
8のタイミングAでの各命令の状態(どのステージの処
理を実行しているか)を示している。なお、図6に示す
レジスタ23Bにおいて、*が格納されている命令は、
実行待ち状態であることを示している。
【0008】パイプライン式演算器24は、Fステージ
で命令キュー23から発行された命令についての演算
(ここでは浮動小数点演算)を、E1,E2ステージで
CPU21からソースデータバス32を通して送られて
きたデータに対して行ない、その演算結果を、Wステー
ジで書込データ/レジスタ番号バス33を通してCPU
21へ送り返すものである。
【0009】さらに、命令セレクタ26は、命令キュー
23を検索し、各エントリの中で、ある特定のパイプラ
インステージ(ここではFステージ)の命令を取り出
し、パイプライン式演算器24に対して出力するもの
で、命令キュー23に順次格納されていく命令のうち実
行できるものを捜し、実行中のものがあればその後で命
令を発行するものである。
【0010】上述の構成により、命令キュー23の命令
フィールド23Aには、CPU21から命令バス31を
通して送られてくる命令が順次格納されるとともに、各
命令についての動作状態がレジスタ23Bに格納され
る。つまり、レジスタ23Bには、対応する命令が、現
在、D,F,E1,E2,Wのどのステージを実行して
いるか、もしくは、実行中の命令があるため実行待ち状
態(*)になっているかの情報が格納されている。
【0011】そして、命令セレクタ26により、Fステ
ージ(レジスタ読出,演算器24への命令発行ステー
ジ)にあたる命令を検索して、その命令を読み出してパ
イプライン式演算器24へ発行する。この命令の発行を
受けると、パイプライン式演算器24では、CPU21
のレジスタ34からソースデータバス32を通して送ら
れてきたデータに対する、所定の演算(浮動小数点演
算)が開始される。この時点で、当該命令について命令
キュー23のレジスタ23Bのタグは、E1,E2とな
る。
【0012】演算を終了すると、タグはWとなり、演算
結果が、書込データ/レジスタ番号バス33を通して、
CPU21のレジスタ34の所定番号内に書き込まれ
る。なお、Wまでのステージを終了した命令は、命令キ
ュー23から順次取り外される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、デー
タ処理装置における処理速度をより速くすべくCPU2
1のクロックの高速化の要求が強く、コプロセッサ22
側のクロックサイクルも高速化されていくため、パイプ
ラインのステージ数も増大化し、それに伴いコプロセッ
サ22側の命令が実行中に滞留する命令キュー23の段
数も増加の傾向にある。
【0014】その結果、パイプライン式演算器24への
演算開始命令発行の遅延時間(命令キュー23から命令
セレクタ26により命令を発行するまでの時間)が増大
化してしまう。つまり、命令セレクタ26により命令キ
ュー23内の命令を検索して次に発行すべき命令を見つ
け出すまでの間に1サイクルを要し、命令キュー23の
段数が増大する程、その命令検索時間が長くなってしま
う。
【0015】このようなパイプライン式演算器24への
演算開始命令発行の遅延時間増大は、結果として、クロ
ックの高速化の障害要因となるという課題があった。本
発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、パイ
プライン式演算器への演算開始命令発行の遅延時間を短
縮して、中央処理部およびデータ処理部におけるクロッ
クの高速化を可能とし、処理速度のさらなる高速化を実
現したデータ処理装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理ブロ
ック図で、この図1において、1は同期的に処理を実行
する中央処理部、2は中央処理部1からの命令を非同期
的に実行するデータ処理部であり、このデータ処理部2
は、命令バス11,ソースデータバス12および書込デ
ータ/レジスタ番号バス13を介して中央処理部1に接
続されている。
【0017】中央処理部1からの命令は命令バス11を
通してデータ処理部2へ送られるとともに、その命令に
応じて行なわれる演算に必要なソースデータ(オペラン
ド)は、中央処理部1内のレジスタ14からソースデー
タバス12を通してデータ処理部2へ送られるようにな
っている。また、データ処理部2における演算結果(書
込データ)は、その中央処理部1における書込先を指定
する書込レジスタ番号とともに書込データ/レジスタ番
号バス13を通して中央処理部1へ送られるようになっ
ている。
【0018】そして、データ処理部2は、命令キュー
3,パイプライン式演算器4,バイパスライン5,命令
セレクタ6およびレジスタ7から構成されている。ここ
で、命令キュー3は、中央処理部1から命令バス11を
通して送られてくる命令(非同期に実行される命令)を
順次格納し、命令終了時にはその命令を取り外すもので
ある。この命令キュー3は、各エントリに、命令そのも
のを格納する命令フィールド3Aと、各命令についての
パイプラインステージタグもしくは実行待ち情報を格納
するレジスタ3Bとを有している。
【0019】パイプライン式演算器4は、発行された命
令についての演算を、中央処理部1からソースデータバ
ス12を通して送られてきたデータに対して行ない、そ
の演算結果を、書込データ/レジスタ番号バス13を通
して中央処理部1へ送り返すものである。また、バイパ
スライン5は、中央処理部1から命令バス11を通して
送られてきた命令に、命令キュー3を迂回させるもので
あり、中央処理部1からの命令は、命令キュー3に格納
されると同時に、バイパスライン5により命令キュー3
を迂回させて後述する命令セレクタ6へ入力されるよう
になっている。
【0020】命令セレクタ6は、命令キュー3に格納さ
れた命令、もしくは、バイパスライン5により命令キュ
ー3を迂回した命令を選択的に切り換えて出力するもの
であり、この命令セレクタ6は、命令キュー3に命令が
格納されていない場合、もしくは、命令キュー3に格納
されている命令に実行待ちのものがない場合には、バイ
パスライン5からの命令を選択して出力するものであ
る。
【0021】レジスタ7は、命令セレクタ6を通して出
力された命令を一旦格納するもので、このレジスタ7に
格納した命令が、パイプライン式演算器4に対して発行
されるようになっている(以上、請求項1〜3)。な
お、パイプライン式演算器4としては、浮動小数点演算
器(請求項4)や配列・ベクトル演算器(請求項5)な
どが用いられる。
【0022】
【作用】上述の本発明のデータ処理装置では、データ処
理部2における命令キュー3に、中央処理部1から命令
バス11を通して送られてくる命令が命令フィールド3
Aに順次格納されるとともに、各命令についてのパイプ
ラインステージタグもしくは実行待ち情報がレジスタ3
Bに格納される。
【0023】そして、本発明のデータ処理装置では、中
央処理部1から命令バス11を通して送られてきた命令
は、命令キュー3の命令フィールド3Aに格納されると
同時に、バイパスライン5により、命令キュー3を迂回
して命令セレクタ6へ入力される。命令キュー3に命令
が格納されていない場合、もしくは、命令キュー3に格
納されている命令に実行待ちのものがない場合には、命
令セレクタ6により、バイパスライン5からの命令が選
択されてそのまま出力される一方、命令キュー3に実行
待ちの命令が格納されている場合には、命令キュー3を
検索し、次に特定のパイプラインステージになる命令が
選択されて出力される。
【0024】命令セレクタ6から出力された命令は、一
旦、レジスタ7に格納され、その命令が特定のパイプラ
インステージ(命令発行ステージ)になると同時に、レ
ジスタ7に格納されている命令が、パイプライン式演算
器4に対して発行される。これにより、本発明では、命
令発行ステージになるとパイプライン式演算器4との間
に命令セレクタ6を介することなくレジスタ7から直接
的にパイプライン式演算器4へ命令が発行されるため、
従来のように命令セレクタ(図5の符号26参照)によ
る検索時間が命令発行ステージに含まれず、パイプライ
ン式演算器4への演算開始命令発行の遅延時間を短縮す
ることができる。
【0025】特に、命令キュー3に命令が格納されてい
ない場合、もしくは、命令キュー3に格納されている命
令に実行待ちのものがない場合には、命令キュー3を介
することなく、命令セレクタ6によりバイパスライン5
からの命令が選択されてそのまま出力されるので、命令
キュー3における検索処理を行なわずに命令発行を行な
え、さらに演算開始命令発行の遅延時間を短縮できる。
【0026】なお、レジスタ7からの命令を受けたパイ
プライン式演算器4では、中央処理部1からソースデー
タバス12を通して送られてきたデータに対して、その
命令に対応する演算が行なわれ、その演算結果が、書込
データ/レジスタ番号バス13を通して中央処理部1へ
送り返される。そして、処理を全て終了した命令は、命
令キュー3から取り外される。
【0027】また、本発明は、浮動小数点演算器や配列
・ベクトル演算器などをパイプライン式演算器4とする
場合に適用することができる。
【0028】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図2は本発明の一実施例としてのデータ処理装置
を示すブロック図、図3,図4は、いずれも本実施例の
動作を説明すべく、処理タイミングに、その処理を行な
う装置の構成部分を対応させて示すタイミングチャート
である。
【0029】図2において、1Aは同期的に処理を実行
するCPU(中央処理部)、2AはCPU1Aからの命
令を非同期的に実行するコプロセッサ(データ処理部)
で、本実施例では、このコプロセッサ2Aが、パイプラ
イン式演算器として、浮動小数点加算器4a,浮動小数
点乗算器4bおよび浮動小数点除算器4cからなる浮動
小数点演算用のパイプラインドコプロセッサ演算器4A
を有し、非同期に浮動小数点演算を実行する非同期浮動
小数点演算ユニット〔AFPU(AsynchronousFloating-
point Processor Unit)〕として構成されている場合に
ついて説明する。つまり、本実施例のコプロセッサ2A
は、CPU1Aからの命令を非同期的に実行することに
より、CPU1Aの機能としての浮動小数点演算を強化
するためのものである。
【0030】このコプロセッサ2Aは、図1にて説明し
たものと同様に、命令バス11,ソースデータバス12
および書込データ/レジスタ番号バス13を介してCP
U1Aに接続されており、CPU1Aからの命令は命令
バス11を通してコプロセッサ2Aへ送られるととも
に、その命令に応じて行なわれる演算に必要なソースデ
ータ(オペランド)は、CPU1A内のレジスタ14か
らソースデータバス12を通してコプロセッサ2Aへ送
られるようになっている。また、コプロセッサ2Aにお
ける演算結果(書込データ)は、そのCPU1Aにおけ
る書込先を指定する書込レジスタ番号とともに書込デー
タ/レジスタ番号バス13を通してCPU1Aへ送られ
るようになっている。
【0031】そして、本実施例のコプロセッサ2Aは、
命令キュー3,前述したパイプラインドコプロセッサ演
算器4A,バイパスライン5,命令セレクタ6およびレ
ジスタ7から構成されている。ここで、命令キュー3
は、CPU1Aから命令バス11を通して送られてくる
命令(非同期に実行される命令)を順次格納し、命令終
了時にはその命令を取り外すものである。この命令キュ
ー3は、各エントリに、命令そのものを格納する命令フ
ィールド3Aと、各命令についてのパイプラインステー
ジタグもしくは実行待ち情報を格納するレジスタ3Bと
を有している。これらの命令フィールド3Aおよびレジ
スタ3Bに格納される具体的な内容は図2に示す通りで
あり、各符号については、図6〜図8により前述したも
のと全く同じであるので、その説明は省略する。
【0032】パイプラインドコプロセッサ演算器4A
は、前述のごとく浮動小数点加算器4a,浮動小数点乗
算器4bおよび浮動小数点除算器4cを有し、Fステー
ジで発行された命令についての演算(ここでは浮動小数
点演算)を、E1,E2ステージでCPU1Aからソー
スデータバス12を通して送られてきたデータに対して
行ない、その演算結果を、Wステージで書込データ/レ
ジスタ番号バス13を通してCPU1Aへ送り返すもの
である。
【0033】また、バイパスライン5は、CPU1Aか
ら命令バス11を通して送られてきた命令に、命令キュ
ー3を迂回させるものであり、CPU1Aからの命令
は、命令キュー3に格納されると同時に、バイパスライ
ン5により命令キュー3を迂回させて命令セレクタ6へ
入力されるようになっている。命令セレクタ6は、命令
キュー3に格納された命令、もしくは、バイパスライン
5により命令キュー3を迂回した命令を選択的に切り換
えて出力するものであり、この命令セレクタ6は、命令
キュー3に命令が格納されていない場合、もしくは、命
令キュー3に格納されている命令に実行待ちのものがな
い場合には、バイパスライン5からの命令を選択して出
力する一方、命令キュー3に実行待ちの命令が格納され
ている場合には、命令キュー3を検索し、各エントリの
中で、次に、ある特定のパイプラインステージ(ここで
はFステージ)になる命令を選択されて出力するもので
ある。
【0034】レジスタ7は、命令セレクタ6を通して出
力された命令を一旦格納するもので、このレジスタ7に
格納した命令が、パイプラインドコプロセッサ演算器4
Aに対して発行されるようになっている。上述の構成に
より、本実施例のデータ処理装置では、コプロセッサ2
Aにおける命令キュー3に、CPU1Aから命令バス1
1を通して送られてくる命令(浮動小数点演算命令)が
命令フィールド3Aに順次格納されるとともに、各命令
についての動作状態がレジスタ3Bに格納される。つま
り、レジスタ23Bには、対応する命令が、現在、D,
F,E1,E2,Wのどのステージを実行しているか、
もしくは、実行中の命令があるため実行待ち状態(*)
になっているかの情報が格納されている。
【0035】そして、命令キュー3に命令が格納されて
いない場合、もしくは、命令キュー3に格納されている
命令に実行待ちのものがない場合には、図3に示すよう
に、CPU1Aから命令バス11を通して送られてきた
命令は、矢印のごとく命令キュー3の命令フィールド
3Aに格納されると同時に、バイパスライン5により、
矢印のごとく命令キュー3を迂回して命令セレクタ6
へ入力され、この命令セレクタ6により、矢印のごと
くバイパスライン5からの命令が選択されてそのまま出
力される。なお、命令キュー3に格納された命令につい
ては、レジスタ3Bにおけるタグにより、以降の処理状
態が管理されることになる。
【0036】一方、命令キュー3に実行待ちの命令が格
納されている場合(例えば図2の命令キュー3に示すよ
うな状態)には、図4に示すように、CPU1Aから命
令バス11を通して送られてきた命令は、矢印のごと
く命令キュー3の命令フィールド3A(最後の命令の次
の領域)に格納されると同時に、命令キュー3を検索
し、次にFステージ(レジスタ読出,演算器4Aへの命
令発行ステージ)になる命令(図2では、“fadd fr10,
fr11,fr12 ”)が、矢印のごとく選択されて出力され
る。
【0037】そして、命令セレクタ6から出力された命
令は、一旦、レジスタ7に格納され、その命令がFステ
ージになると同時に、図3,図4に示すように、レジス
タ7に格納されている命令が、パイプラインドコプロセ
ッサ演算器4Aに対して発行される。Fステージによる
命令の発行を受けると、パイプラインドコプロセッサ演
算器4A(浮動小数点加算器4aもしくは浮動小数点乗
算器4b)では、CPU1Aのレジスタ14からソース
データバス12を通して送られてきたデータに対する浮
動小数点加算もしくは浮動小数点乗算が開始される。こ
の時点で、当該命令について命令キュー3のレジスタ3
Bのタグは、E1,E2となる。
【0038】演算を終了すると、タグはWとなり、演算
結果が、パイプラインドコプロセッサ演算器4A(浮動
小数点加算器4aもしくは浮動小数点乗算器4b)から
書込データ/レジスタ番号バス13を通して、CPU1
Aのレジスタ14の所定番号内に書き込まれる。なお、
Wまでのステージを終了した命令は、命令キュー23か
ら順次取り外される。
【0039】また、本実施例において、浮動小数点除算
オペレーションだけは、パイプライン化されていないた
め、もし、除算実行中に新たな除算命令が発行された場
合には、後続の除算命令は先行の除算命令の完了待ちと
なる。このように、本実施例のデータ処理装置によれ
ば、Fステージ(命令発行ステージ)になるとパイプラ
インドコプロセッサ演算器4Aとの間に命令セレクタ6
を介することなくレジスタ7から直接的にパイプライン
ドコプロセッサ演算器4Aへ命令が発行されるため、従
来のように命令セレクタ(図5の符号26参照)による
検索時間が命令発行ステージに含まれず、命令キュー3
の段数が増大し命令セレクタ6のサイクルが厳しくなっ
てきても、その影響を最小限に抑えることができ、パイ
プラインドコプロセッサ演算器4Aへの演算開始命令発
行の遅延時間を短縮でき、CPU1Aおよびコプロセッ
サ2Aにおけるクロックの高速化が可能となり、処理速
度のさらなる高速化を実現することができるのである。
【0040】特に、命令キュー3に命令が格納されてい
ない場合、もしくは、命令キュー3に格納されている命
令に実行待ちのものがない場合には、命令キュー3を介
することなく、命令セレクタ6によりバイパスライン5
からの命令が選択されてそのまま出力されるので、命令
キュー3における検索処理を行なわずに命令発行を行な
え、さらに演算開始命令発行の遅延時間を短縮でき、処
理速度の高速化に大きく寄与する。
【0041】なお、上述した実施例では、パイプライン
ドコプロセッサ演算器4Aとして、浮動小数点演算を行
なうものをそなえた場合について説明したが、本発明
は、これに限定されるものではなく、配列・ベクトル演
算を行なうものをそなえた場合にも適用されるほか、C
PU1Aからの非同期命令を実行するものであれば上記
実施例と同様に適用され、上記実施例と同様の作用効果
を得ることができる。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のデータ処
理装置によれば、命令発行ステージになるとパイプライ
ン式演算器との間に命令セレクタを介することなくレジ
スタから直接的にパイプライン式演算器へ命令を発行で
きるように構成したので、命令キューの段数が増大し命
令セレクタのサイクルが厳しくなってきても、その影響
を最小限に抑えることができ、パイプライン式演算器へ
の演算開始命令発行の遅延時間を短縮でき、中央処理部
およびデータ処理部におけるクロックの高速化を可能と
し、処理速度のさらなる高速化を実現できる効果があ
る。
【0043】また、命令キューに命令が格納されていな
い場合、もしくは、命令キューに格納されている命令に
実行待ちのものがない場合には、命令キューを介するこ
となく、命令セレクタによりバイパスラインからの命令
が選択されてそのまま出力されるので、命令キューにお
ける検索処理を行なわずに命令発行を行なえ、さらに演
算開始命令発行の遅延時間を短縮でき、処理速度の高速
化に大きく寄与できる効果もある。
【0044】さらに、本発明は、浮動小数点演算器や配
列・ベクトル演算器などをパイプライン式演算器として
そなえ、中央処理部からの非同期の命令を実行する場合
に適用でき、上述した各効果と同様の効果を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の一実施例としてのデータ処理装置を示
すブロック図である。
【図3】本実施例の動作を説明すべく、処理タイミング
に、その処理を行なう装置の構成部分を対応させて示す
タイミングチャートである。
【図4】本実施例の動作を説明すべく、処理タイミング
に、その処理を行なう装置の構成部分を対応させて示す
タイミングチャートである。
【図5】一般的なデータ処理装置を示すブロック図であ
る。
【図6】命令キューに格納されるデータ内容を具体的に
示す図である。
【図7】演算パイプラインの各ステージを説明するため
の図である。
【図8】演算パイプラインを説明するためのタイミング
チャートである。
【符号の説明】
1 中央処理部 1A CPU(中央処理部) 2 データ処理部 2A コプロセッサ(データ処理部,非同期浮動小数点
演算ユニット) 3 命令キュー 3A 命令フィールド 3B レジスタ 4 パイプライン式演算器 4A パイプラインドコプロセッサ演算器(パイプライ
ン式演算器) 4a 浮動小数点加算器 4b 浮動小数点乗算器 4c 浮動小数点除算器 5 バイパスライン 6 命令セレクタ 7 レジスタ 11 命令バス 12 ソースデータバス 13 書込データ/レジスタ番号バス 14 レジスタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同期的に処理を実行する中央処理部
    (1)と、 該中央処理部(1)からの命令を非同期的に実行すべ
    く、該命令を格納する命令キュー(3)と、該命令キュ
    ー(3)に格納された命令に従って動作するパイプライ
    ン式演算器(4)とを含んでなるデータ処理部(2)と
    をそなえてなるデータ処理装置において、 該データ処理部(2)に、 該中央処理部(1)からの命令に、該命令キュー(3)
    を迂回させるバイパスライン(5)と、 該命令キュー(3)に格納された命令、もしくは、該バ
    イパスライン(5)により該命令キュー(3)を迂回し
    た命令を選択的に切り換えて出力する命令セレクタ
    (6)と、 該命令セレクタ(6)を通して出力された命令を一旦格
    納するレジスタ(7)とがそなえられ、 該レジスタ(7)に格納した命令を、該パイプライン式
    演算器(4)に対して発行することを特徴とする、デー
    タ処理装置。
  2. 【請求項2】 該中央処理部(1)からの命令を、該命
    令キュー(3)に格納すると同時に、該バイパスライン
    (5)により該命令キュー(3)を迂回させて命令セレ
    クタ(6)へ入力することを特徴とする、請求項1記載
    のデータ処理装置。
  3. 【請求項3】 該命令キュー(3)に命令が格納されて
    いない場合、もしくは、該命令キュー(3)に格納され
    ている命令に実行待ちのものがない場合には、該命令セ
    レクタ(6)により、該バイパスライン(5)からの命
    令を選択して出力することを特徴とする、請求項2記載
    のデータ処理装置。
  4. 【請求項4】 該パイプライン式演算器(4)が、浮動
    小数点演算器であることを特徴とする、請求項1〜3の
    いずれかに記載のデータ処理装置。
  5. 【請求項5】 該パイプライン式演算器(4)が、配列
    ・ベクトル演算器であることを特徴とする、請求項1〜
    3のいずれかに記載のデータ処理装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6065112A (en) * 1997-06-18 2000-05-16 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Microprocessor with arithmetic processing units and arithmetic execution unit

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US6065112A (en) * 1997-06-18 2000-05-16 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Microprocessor with arithmetic processing units and arithmetic execution unit

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