JPH07225371A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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Publication number
JPH07225371A
JPH07225371A JP1743194A JP1743194A JPH07225371A JP H07225371 A JPH07225371 A JP H07225371A JP 1743194 A JP1743194 A JP 1743194A JP 1743194 A JP1743194 A JP 1743194A JP H07225371 A JPH07225371 A JP H07225371A
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JP
Japan
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liquid crystal
crystal display
substrate
transparent substrate
stylus
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Pending
Application number
JP1743194A
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English (en)
Inventor
Hiromitsu Kawamura
啓溢 河村
Katsumi Obara
克美 小原
Seiji Kumada
政治 熊田
Kiyoshige Kinugawa
清重 衣川
Kiju Endo
喜重 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液晶表示基板側からの光の透過率を高くし、
且つ、外来光の反射も防止して、表示品質、表示画像の
見易さ、コントラストを向上する。 【構成】 液晶表示基板62と、この液晶表示基板の裏面
側に配置されたタブレットボード66とを備え、液晶表示
基板の表示面側にスタイラスをなぞることによりスタイ
ラスの軌跡をタブレットボードが検知し、この検知に基
づいて液晶表示基板の表示面に該軌跡を表示するもので
あり、液晶表示基板の表示面側に前記スタイラスがなぞ
られる透明基板が配置されている液晶表示基板におい
て、前記スタイラスがなぞられる透明基板の表面に少な
くともノングレア処理が施され該透明基板の裏面、また
は前記液晶表示基板の前記透明基板に対向する面の少な
くとも一方に超微粒子による反射防止処理を施した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示装置に係り、
特に、その表示面をスタイラスによってなぞることによ
り当該スタイラスの軌跡を表示させる,通称ペン入力型
と称される液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の液晶表示装置の基本的構成は、
液晶表示基板と、この液晶表示基板の裏面側に配置され
たタブレットボードとを有して成り、上記液晶表示基板
の表示面側をスタイラスでなぞることにより当該スタイ
ラスの軌跡を上記タブレットボードが検知し、この検知
に基づいて当該液晶表示基板の表示面に上記スタイラス
の軌跡を表示するようにしたものである。
【0003】そして、上記液晶表示基板は、例えば2枚
のガラス基板を液晶を介して対向配置させた構造となっ
ているために、該液晶表示基板の表面を前記スタイラス
によって直接なぞると、その加圧力によるガラス基板の
たわみに起因する液晶むらがそのまま表示面に現れる。
【0004】このため、液晶表示基板の表示面側に一定
の間隙をもたせて、前記スタイラスをなぞるための別の
ガラス基板が配置されているのが通常となっている。
【0005】図18は従来のペン入力型の液晶表示装置
の構成を模式的に示した断面図であって、半透過タイプ
の液晶表示装置の例を示す。
【0006】同図において、11は上電極基板、12は
下電極基板、15は上偏光板、16は下偏光板、17は
半透明膜、40は複屈折部材、50は液晶層、52はシ
ール剤、60は液晶セル、62は液晶表示基板、63は
導光体、66はタブレットボード、67は透明基板、6
7Aはノングレア処理面、67Bはソフトシート、67
Cはガラス板、83はスタイラス、101Aは光路(外
来光)、101Bは光路(表示画像光、光源はバックラ
イト)である。
【0007】図示したように、この液晶表示装置は半透
明膜17を有しており、液晶セル60に形成された画像
は、図示しないバックライトのオン状態では透過モード
で、また、バックライトのオフ状態では反射モードでそ
れぞれ表示する。
【0008】なお、この種の液晶表示装置に関する従来
技術を開示したものとしては、例えば特開平5−341
282号公報を挙げることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の液晶表示装
置において、表示された画像を反射モードで見る場合、
液晶表示装置に対して外部から進入する外来光101A
は、ガラス板67Cの内側P点と上偏光板15の外側Q
点でそれぞれ反射し、その反射光によって表示画像が非
常に見え難くなると云う問題点があった。
【0010】また、上記従来の液晶表示装置では、表示
された画像を透過モードで見る場合、バックライトを光
源とする表示画像光101Bはガラス板67Cの内側R
点と、上偏光板15の外側S点でそれぞれ内側に反射す
ることにより透過率が低下するために輝度が低下し、表
示画像が非常に見え難くなると言う問題点があった。も
ちろん、この場合でも、前記外来光の反射による見え難
くさが輝度の低下に加算されて、表示画像をさらに見え
難くすると云う問題点があった。
【0011】本発明は以上のような事情に基づいてなさ
れたもので、その目的は反射モード、透過モード何れの
場合でも表示画像が従来より明瞭に、且つ、外来光など
の反射により邪魔をされずに表示画像が非常に見易い液
晶表示装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は基本的には図1に示し請求項1に記載のよ
うに、液晶表示基板62と、この液晶表示基板の表示面
側に配置された透明基板67と、上記液晶表示基板の裏
面側に配置されたタブレットボード66とを備え、上記
透明基板67の表面をなぞるスタイラス83の軌跡を上
記タブレットボード66が検知し、この検知に基づいて
上記液晶表示基板62の表示面に上記スタイラス83の
軌跡を表示できる構成とした液晶表示装置において、前
記スタイラス83でなぞられる前記透明基板67の表面
に少なくともノングレア処理層67Aが形成され、前記
透明基板の裏面または前記液晶表示基板の前記透明基板
に対向する面の少なくとも一方に超微粒子による反射防
止膜100を施したことを特徴とする。
【0013】また、本発明は、請求項1における前記超
微粒子による反射防止膜100が、SiO2、MgF2
群から選ばれる少なくとも1種の超微粒子を含むSi
(OR)4 (Rはアルキル基)のアルコール溶液の塗布
により形成してなることを特徴とする。
【0014】さらに、本発明の別の実施例に対応するも
のとしては、請求項1における前記超微粒子による反射
防止膜100が2層構造とし、1層目に前記1層構造の
ときに使用した超微粒子よりも屈折率の大きい超微粒子
を用い、この超微粒子を含むSi(OR)4 (Rはアル
キル基)のアルコール溶液を塗布し、次に2層目に1層
構造のときに使用した超微粒子を用い、この超微粒子を
含むSi(OR)4 (Rはアルキル基)のアルコール溶
液を塗布し、形成することを特徴とする。
【0015】さらにまた、本発明の2層構造の構成で
は、前記反射防止膜100の第1層に用いる超微粒子
が、SnO2、SnO2+Sb2 3 、In2 3、In2
3+SnO2、TiO2、TiO2+SnO2、ZrO2
の群から選ばれた1または複数からなることを特徴とす
る。
【0016】そして、本発明は、前記反射防止膜100
の第2層に用いる超微粒子が、SiO2、MgF2の群か
ら選ばれた1または複数からなることを特徴とする。
【0017】なお、請求項1における前記透明基板67
は、ガラス板67C上にソフトシート67Bを積層し、
このソフトシートの表面にノングレア処理層を形成して
なることを特徴とする。
【0018】
【作用】図1において、11は上電極基板、12は下電
極基板、15は上偏光板、16は下偏光板、17は半透
明膜、40は複屈折部材、50は液晶層、52はシール
剤、60は液晶セル、62は液晶表示基板、63は導光
体、66はタブレットボード、67は透明基板、67A
はノングレア処理面、67Bはソフトシート、67Cは
ガラス板、83はスタイラス、100は超微粒子の塗布
で形成した反射防止膜、101Aは光路(外来光)、1
01Bは光路(表示画像光、光源はバックライト)であ
る。
【0019】前記図18での説明と同様に、この液晶表
示装置は半透明膜17を有しており、液晶セル60に形
成された画像は、図示しないバックライトのオン状態で
は透過モードで、また、バックライトのオフ状態では反
射モードでそれぞれ表示する。
【0020】前記請求項1に記載した構成によれば、外
来光101Aは反射防止膜100の存在により透明基板
67と液晶表示基板62の境界で反射することなく液晶
表示基板62に達するため、外来光101Aによる反射
は該透明基板67のノングレア処理層67Aの拡散反射
のみとなる。また、バックライトを光源とする表示画像
光101Bも反射防止膜100の存在により透明基板6
7と液晶表示基板62の境界で反射することなく透明基
板67と液晶表示基板62の境界で反射することなく外
方に透過するため、その透過も良くなり輝度が向上し、
コントラストがついて表示画像が非常に見易くなる。
【0021】また、いわゆるノングレア処理層67A
は、該スタイラスによる書き味を良好なものとしている
と同時に、外来光の輪郭を拡散反射によりぼかして表示
画像に邪魔をしない役目もする。
【0022】なお、透明基板67を構成するソフトシー
ト67Bは該スタイラスによる押圧力を緩和し、液晶素
子へのダメージの影響を少なくすると同時に、ガラス板
が割れたときでも飛散防止の役目をして、安全を確保す
ることが出来る。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例につき、図面を用いて
詳細に説明する。
【0024】図2は本発明による液晶表示装置の一実施
例の全体構造を説明する展開斜視図であって、62は液
晶表示基板、62Aはプリント基板、62Bは液晶表示
駆動回路、63は導光体、63Aは冷陰極管、64は冷
陰極管カバー、65は支持枠体、66はタブレットボー
ド、67は透明基板、68は金属フレーム、69はスペ
ーサである。
【0025】同図において、液晶表示基板62の周辺
(この図では三辺部)には上記液晶表示基板62と同一
面内にコ字形状を有するプリント基板62Aが配置され
ている。
【0026】そして、この液晶表示基板62とプリント
基板62Aとの境界部には液晶表示駆動回路62Bが配
置されている。この液晶表示駆動回路62Bはたとえば
フレキシブル基板に半導体装置が搭載された構成をな
し、該フレキシブル基板に形成された電極が前記液晶表
示基板62およびプリント基板62Aのそれぞれの電極
に接続されたものとなっている。
【0027】上記液晶表示基板62の裏面には導光体6
3が配置されている。この導光体63は液晶表示基板6
2の裏面を光照射させる機能を有している。すなわち導
光体63の一側端面には冷陰極管63Aからなる光源が
配置され、この冷陰極管63Aからの光が上記一側端面
を介して導光体63内に入射され該導光体63の主表面
(液晶表示基板62に対向する面)から乱反射されるよ
うになっている。
【0028】このため、導光体63の前記一側端面と主
表面を除く他の面には乱反射膜が形成されていると共
に、前記冷陰極管63Aからの光の全てを導光体63側
に導入するための冷陰極線管カバー64が備えられてい
る。
【0029】また、前記液晶表示基板62、導光体6
3、冷陰極管63A、冷陰極管カバー64が精度良く位
置決めされて収納される支持枠体65がある。この支持
枠体65は箱形状をなし、たとえば合成樹脂で構成され
その一体成形によって、上記各部品の配置形態に応じて
たとえば突起からなる係止部が形成されるようになって
いる。
【0030】すなわち、該係止部に各部品の側端面が当
接するように該部品を配置することによって該部品の支
持枠体65に対する位置決めができるようになってい
る。また、この支持枠体65は前記冷陰極管63Aから
の光の全てを導光体63側に導入するための遮光カバー
の機能をも有している。
【0031】さらに、支持枠体65の裏面にはタブレッ
トボード66が配置されている。このタブレットボード
66は後述するスタイラスが近接された場合にそのスタ
イラスの位置をタブレットボード66の座標で検出する
ものであり、該座標位置に該当する液晶表示基板62の
座標位置を表示するようになっている。
【0032】これにより、該スタイラスで液晶表示装置
の表示面を構成する透明基板67をなぞることにより、
その軌跡が液晶表示基板62にそのまま表示されること
になる。
【0033】すなわち、前記スタイラスは、液晶表示基
板62の表示面においてなぞられるものであるが、上記
液晶表示基板62の主表面側にはいわゆる透明基板67
が配置され、この透明基板67面に直接なぞられるよう
になっている。けだし、液晶表示基板62はたとえば2
枚のガラス基板を液晶を介して対向配置させた構造とな
っているために、該液晶表示基板62の表面をスタイラ
スによって直接なぞることは、その加圧によるガラス基
板のたわみで液晶むらがそのまま表示されることになる
からである。
【0034】そして、これら液晶表示基板62、導光体
63、冷陰極管カバー64、支持枠体65、タブレット
ボード66、透明基板67は、それら組立体の長手方向
における一対の各辺部にそれぞれ断面コ字状の金属フレ
ーム68が勘合されて一体化され、これによりモジュー
ル化された液晶表示装置を構成したものとなっている。
【0035】図3は本発明による液晶表示装置モジュー
ルの構成図であり、(a)は平面図、(b)は左側面
図、(c)は右側面図、(d)は下側面図であって、前
記図2と同一符号は同一部分に対応する。
【0036】なお、同図(a)において、IV−IV線、V
−V線、VI−VI線、VII−VII線における断面図は、それ
ぞれ図4、図5、図6、図7に示している。
【0037】次に、上述した液晶表示基板62、導光体
63、冷陰極管カバー64、支持枠体65、タブレット
ボード66、透明基板67、金属フレーム68等につい
て更に詳述する。
【0038】液晶表示基板62 図8は液晶表示基板の一実施例を示す斜視分解図であっ
て、5は一軸性複屈折部材、6は上電極基板の液晶配列
方向、7は下電極基板の液晶配列方向、8は上偏光板の
偏光軸又は吸収軸、9は下偏光板の偏光軸又は吸収軸、
10は液晶分子のねじれ方向、11は上電極基板、12
は下電極基板、15は上偏光板、16は下偏光板、17
は半透明膜、21,22は配向膜、31は上電極、32
は下電極、40は複屈折部材、50は液晶層、51は切
り欠け部、52はシール剤、60は液晶セル、62は液
晶表示基板、100は超微粒子からなる反射防止膜であ
る。
【0039】同図において、液晶層50を挟持する2枚
の上,下電極基板11,12間で液晶分子がねじれたら
せん状構造をなすように配向させるには、上,下電極基
板11,12上の、液晶に接する、例えばポリイミドか
らなる有機高分子樹脂からなる配向膜21,22の表面
を、例えば布などで一方向にこする方法、いわゆるラビ
ング法が採られている。このときのこする方向、すなわ
ちラビング方向、上電極基板11においてはラビング方
向6,下電極基板12においてはラビング方向7が液晶
分子の配列方向となる。このようにして配向処理された
2枚の上,下電極基板11,12をそれぞれのラビング
方向6,7が互いにほぼ180度から360度で交叉す
るように間隙d1をもたせて対向させ、2枚の電極基板
11,12を液晶を注入するための切欠け部51を備え
た枠状のシール剤52により接着し、その間隙に正の誘
電異方性をもち、旋光性物質を所定量添加されたネマチ
ック液晶を封入すると、液晶分子はその電極基板間で図
中のねじれ角θのらせん状構造の分子配列をする。なお
31,32はそれぞれ上,下電極である。このようにし
て構成された液晶セル60の上電極基板11の上側に複
屈折効果をもたらす部材(以下複屈折部材と称す)40
が配設されており、さらにこの部材40および液晶セル
60を挟んで上,下偏光板15,16が設けられる。
【0040】下偏光板16の下、バックライトとの間に
半透明膜17が設置されており、反射モード(バックラ
イト不点灯時)、透過モード(バックライト点灯時)の
両モードで機能するようになっている。
【0041】前記上偏光板15の外表面(液晶セルと反
対側の面)には超微粒子による反射防止膜100が設け
てある場合を示してある(後述の透明基板67の裏面の
みに反射防止膜を形成する場合もあるので点線で示して
ある)。また、上電極基板11の表面は通常光反射を防
止する目的でいわゆるノングレア処理が施されるものと
なっているが、本実施例の場合は施されておらず、透明
基板67の主表面において施されたものとなっている。
【0042】本発明による超微粒子の反射防止膜の形成
詳細については、透明基板67の説明において行なう。
【0043】液晶50における液晶分子のねじれ角θは
好ましくは200度から300度であるが、透過率−印
加電圧カーブのしきい値近傍の点灯状態が光を散乱する
配向となる現象を避け、優れた時分割特性を維持すると
いう実用的な観点からすれば、230度から270度の
範囲がより好ましい。この条件は基本的には電圧に対す
る液晶分子の応答をより敏感にし、優れた時分割特性を
実現するように作用する。また、優れた表示品質を得る
ためには液晶層50の屈折率異方性Δn1とその厚さd1
の積Δn1・d1は好ましくは0.5μmから1.0μ
m、より好ましくは0.6μから0.9μmの範囲に設
定することが望ましい。
【0044】複屈折部材40は液晶セル60を透過する
光の偏光状態を変調するように作用し、液晶セル60単
体では着色した表示しかできなかったものを白黒の表示
に変換するものである。このためには複屈折部材40の
屈折率異方性Δn2とその厚さd2の積Δn2・d2が極め
て重要で、好ましくは0.4μmから0.8μm、より
好ましくは0.5μmから0.7μmの範囲に設定す
る。
【0045】さらに、本発明になる液晶表示装置62は
複屈折による楕円偏光を利用しているので偏光板15,
16の軸と、複屈折部材40として一軸性の透明複屈折
板を用いる場合はその光学軸と、液晶セル60の電極基
板11,12の液晶配列方向6,7との関係が極めて重
要となる。
【0046】導光体63 導光体63は、例えばアクリル等からなる透明樹脂体か
ら構成され、上述のように液晶表示基板62に対向する
主表面と冷陰極管63が配置されている側の側端面を除
いて乱反射膜が形成されている。この場合の乱反射膜は
必ずしも導光体63に被着されたものに限らず、該当す
る面に当接するように配置されたものであってもよい。
【0047】なお、この実施例の場合、前記冷陰極管6
3Aは長手方向辺でない他の辺のうちの一辺側に配置さ
れたものとなっている。
【0048】冷陰極管カバー64 冷陰極管カバー64は、例えば合成樹脂材で構成された
ものであり、冷陰極管63Aからの光を導光体63側へ
導入するための遮光カバーの機能を有するものである。
【0049】図4に示すように、この冷陰極管カバー6
4は導光体63の一辺部上に位置付けられるように延在
し、その延在部の側端面は液晶表示基板62に近接して
いる。
【0050】さらに、上記側端面には段差部64Aが形
成され、この段差部64Aには透明基板67の一辺部が
支持されるようになっている。そして、この透明基板6
7の他の辺部は、前記図2に示すように、シリコンある
いはゴムからなるスペーサ69によって支持されてい
る。すなわち、冷陰極管カバー64は透明基板67の支
持を兼用する構成となっている。
【0051】透明基板67は、これにより液晶表示基板
62の表示面から一定の間隙を有して支持されることに
なる。
【0052】このように構成した場合、透明基板67は
その一辺において冷陰極線管カバー64の側端面で係止
されることによって保持されているものであることか
ら、ここの部分には特にスペーサ69を必要としなくな
るものとなる。
【0053】したがって、スペーサ69の点数を減少さ
せることができるようになる。また、不要となったスペ
ーサ69の幅の分だけ、液晶表示基板の表示面の周囲の
部材(いわゆる額縁)の幅を小さくすることができるよ
うになる。
【0054】なお、上述した実施例では、冷陰極管カバ
ー64が一つしかない場合について説明したが、対向す
る他の辺部にも形成する場合があり(したがって冷陰極
管は二つになる)、この場合には、他の冷陰極管カバー
にも同様の構成をとることができる。
【0055】支持枠体65 支持枠体65は箱形状からなり、例えば合成樹脂材から
構成されている。この支持枠体65内には、導光体6
3、冷陰極管63A、液晶表示基板62、および冷陰極
管カバー64が精度よい位置決めで配置できるようにな
っている。
【0056】例えば、合成樹脂材の一体成形で形成され
る支持枠体65は、前記図2に示すように、突起部95
が同時成形で形成されている。この突起部95はその側
面が上記各部品の側端面に当接するように配置されたも
のとなっている。
【0057】タブレットボード66 図9は本発明による液晶表示装置に適用されるタブレッ
トボードの一実施例を説明する平面図であって、同図に
示すように、液晶表示基板62の表示面に対応する検出
領域66Aにはいわゆるアンテナコイルが配置されたも
のとなっている。このアンテナコイルは、x軸方向に等
間隔に並設された複数のコイルとy軸方向に等間隔に並
設された複数のコイルとから構成されたものとなってい
る。
【0058】図10は本発明による液晶表示装置に適用
されるタブレットボードの一実施例の検出原理の説明図
である。
【0059】同図に示したように、x軸方向に等間隔に
並設されたコイル80A、80B、80C、・・・・・
とy軸方向に等間隔に並設されたコイル81A、81
B、81C、・・・・・が図示したように配置される。
【0060】このようなアンテナコイルが形成された平
面上に、例えば交番磁束を発生するスタイラス83を近
接させることで、その近接部におけるx方向のコイル8
0Aとy方向のコイル81Cとに電流が生じる。したが
って、電流が流れたコイルがどれであるかを検知するこ
とによって、該スタイラス83の位置を座標(x,y)
によって知ることができるようになる。
【0061】また、このようにアンテナコイルが形成さ
れた検出領域66Aの周囲には各コイルの電極を外部に
とりだす配線層が形成された配線層領域66Bが形成さ
れたものとなっている。
【0062】さらに、タブレットボード66の周辺部に
は切欠き66Cが形成されている。この切欠き66C
は、たとえば長手方向辺のそれぞれに設けられ、かつ該
長手方向辺に直交する他の辺に近接して設けられてい
る。
【0063】図11は本発明による液晶表示装置の一実
施例においてタブレットボードを支持枠体に固定した状
態を示す平面図である。
【0064】同図は、上記の切欠き66Cは該タブレッ
トボード66を支持枠体65に固定するための螺子孔と
なるものであり、螺子66Dを用いて固定した状態のタ
ブレットボード66側から観た図である。
【0065】このように構成した場合、支持枠体65に
対するタブレットボード66の固定は螺子66Dによっ
てなされていることから、該支持枠体65とタブレット
ボード66との位置ずれは極めて生じ難くくなり、常
時、支持枠体65に対するタブレットボード66の位置
関係は所定通りに保持されることになる。
【0066】そして、螺子66Dによる固定の際におい
ても、タブレットボード66における螺子66Dの貫通
孔に対して支持枠体65を精度良く位置決めした状態で
そのまま螺子66Dの螺入を行なえることから、支持枠
体65に対するタブレットボード66の位置ずれを極力
押えることができるようになる。
【0067】また、特に、前記螺子66Dをタブレット
ボード66の各辺のそれぞれに形成された切欠きを通し
て前記支持枠体65に螺入させるようにすれば、該タブ
レットボード66の大きさを最小限に抑えることがで
き、支持枠体65の幅もそれに応じて小さくできる。
【0068】このことは、表示面の大きさをできる限り
大きくする一方において、その周辺の枠体(通常額縁と
称している)の幅を極力小さくする、という近年の要望
に合致することになる。
【0069】透明基板67 透明基板67は、主表面上において筆記手段であるスタ
イラス83が直接なぞられる透明基板である。
【0070】そして、該主表面には該筆記手段による書
き味を良好にするため、いわゆるノングレア処理が施さ
れている。このノングレア処理は、たとえば表面にシリ
コン粒子が被着された透明シート67Bの貼付によって
なされるようになっている。また、後述の超微粒子によ
る反射防止膜100が、該超微粒子の反射防止膜が被着
された透明のソフトシートを透明基板67の裏側に貼り
付けた場合は、該透明基板67の表面に直接ノングレア
処理を施しても差し支えない。この場合のソフトシート
は前記の透明シート67Bと同様に、スタイラス83の
押し圧力の緩和と安全確保の役目をする。
【0071】本実施例においては、透明基板67の裏面
に超微粒子の反射防止膜100を形成し、場合によって
は、更に上偏光板15の表面にも超微粒子の反射防止膜
100を形成することを特徴とする。
【0072】また、本実施例の透明基板67の裏面に超
微粒子の反射防止膜100を形成する場合、透明基板に
直接形成しても、または、透明シート(例えば透明樹脂
等)に一旦、超微粒子の反射防止膜100を形成してか
ら貼り付けても差し支えない。
【0073】次に、本発明の実施例における超微粒子の
反射防止膜100を形成する一方法を説明する。
【0074】(超微粒子)超微粒子の機能は透明性、透
光性に支障の無い限り、特に限定はされないが、サブミ
クロンの平均粒子径のものを云う。代表的な機能は反射
防止、帯電防止及び/または赤外線反射である。
【0075】反射防止用低屈折率層の超微粒子はSi
2、MgF2の群から選ばれることが望ましい。高屈折
率層の超微粒子はSnO2、SnO2+Sb23、In23
In23+SnO2、TiO2、TiO2+SnO2、ZrO2
群から選ばれることが望ましい。上記反射防止用低屈折
率層超微粒子の平均粒子径は30〜150nmが望まし
い。30nmより小さい粒子径の超微粒子では形成され
た膜の最外表面が平坦になり過ぎて十分な反射防止効果
が得られない恐れがあり、一方、150nmより大きい
粒子径の超微粒子では反射防止効果は十分得られるが、
拡散反射が大きくなり、その結果、白濁すると同時に解
像度が低下する恐れがあるからである。尚、SiO2やM
gF2などの反射防止用超微粒子材料は、いずれもその屈
折率が1.50以下である。
【0076】上記高屈折率層超微粒子の平均粒子径は1
0nm以下が望ましい。平均粒子径は10nm以下の超
微粒子を塗布液に混合した場合には、基板の表面状態が
異なっていても比較的均一な膜が得られる。またかなり
厚く塗布しても、透過率の低下及び白濁を招く恐れが比
較的少ない。
【0077】(超微粒子膜形成基体)超微粒子膜形成基
体としては、ガラス板でもプラスチック板でも、あるい
はプラスチックフィルムでも差し支えない。プラスチッ
ク材としては主成分が例えば、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ウレタン、アクリル、フェノール、エポキシ、
メラニン、ナイロン、ポリイミド、ポリカーボネート、
ブチル、エポキシフェノール、塩化ビニール、ポリエス
テルなどのものが挙げられる。尚、基体の超微粒子形成
面は平板上はもちろんのこと、曲率を有していても良
い。
【0078】(前処理)基板との濡れ性を考慮するなら
ば、アルカリ処理やフッ素処理等の前処理が好ましい。
また、プラスチックス基板の場合には中性洗剤等による
前処理が有効である。
【0079】(塗布方法)塗布液の上昇或いは下降速度
は10mm/s以下が望ましい。基板は容器内に立てか
けるか、或いはこれに代えて容器の側面部に開けた穴か
ら基板面を露出させても良い。後者の方法は基板の片面
に超微粒子膜を形成するのに適している。塗布面の加熱
処理としては炉中で50〜200℃で焼成するのが実用
的であるが、高圧水銀灯などを用いて紫外線により短時
間に焼成しても良い。
【0080】以上はディッピング法による超微粒子膜の
塗布方法の一例を示したが、プラスチックス基板への塗
布方法や膜表面の均一さを問わないならば、このディッ
ピング法に限らず他のディッピング法やスピンコート
法、スプレー法、或いはこれらの組合せやこれらとディ
ッピング法との組合せも有効である。
【0081】(塗布溶液)本発明の液晶表示装置におけ
る超微粒子膜の形成には、所定量の超微粒子にバインダ
ーや必要に応じてカップリング剤、その他添加物を加え
た塗布溶液を用いる。
【0082】膜形成用基体がガラス体のときは、バイン
ダーとしてSi(OR)4(但し、Rはアルキル基)を使用
することが望ましく、膜形成用基体がプラスチックスの
ときは、バインダーとしてSi(OR)X (但し,Xは2
〜4、好ましくは3)を使用することが好ましい。更に
膜形成用基体がプラスチックスのときは、このプラスチ
ックス材に対する官能基を有するカップリング剤を併用
することが望ましい。膜形成用基体がガラス体の場合に
はSi(OR)X (但し、Rはアルキル基)を溶解したア
ルコール溶液に、膜形成用基体がプラスチックスの場合
にはこの高分子体と容易に反応する官能基とSi(OR)
X (但し、Xは2〜4、好ましくは3)を保有するシラ
ンカップリング剤、或いは上記Si(OR)4とシランカッ
プリング剤との混合溶液を溶解したアルコール溶液に超
微粒子を分散させる。
【0083】このようにして基体に上記溶液を塗布した
後、塗布面を加熱(或いは焼成)して膜を形成する。この
加熱処理によりSi(OR)4或いはシランカップリング剤
は分解してSiO2などそれぞれ超微粒子と基体との接着
剤としての役目を果たす。
【0084】Si(OR)4のRとしては一般に炭素数1〜
5のアルキル基が好ましい。一方、シランカップリング
剤は基体の高分子材料によって適宜選択する必要があ
る。
【0085】また、Si(OR)4或いはシランカップリン
グ剤を溶解させるためのアルコールは、上記Rの炭素数
の増加と共に混合アルコール溶液の粘性が高くなるの
で、作業性を考慮して粘性が高くなり過ぎないように適
宜アルコールを選択すれば良い。一般に使用可能なアル
コールとしては炭素数が1乃至5のアルコールが挙げら
れる。
【0086】さらにSi(OR)4が加水分解するために水
及び触媒として鉱酸、例えば硝酸などを加えて塗膜溶液
を調整しても良い。
【0087】次に基体(膜被着体)がガラスで、ディッ
ピング塗布の場合の塗布溶液の混合方法の1実施例につ
いて述べる。まず一層目に塗布する高屈折率層用塗布液
は、エチルシリケート〔Si(OC25)4〕をエタノール
に溶解し、更に加水分解のためのH2Oと、触媒として
のHNO3とを添加した溶液を作り、この溶液に粒子径
6nmのSnO2超微粒子を重量%で2%添加する。また二
層目に塗布する低屈折率層用塗布液は、エチルシリケー
ト〔Si(OC25)4〕をエタノールに溶解し、更に加水
分解のためのH2Oと、触媒としてのHNO3とを添加し
た溶液を作り、この溶液に粒子径80nmのSiO2超微粒
子を重量%で5%添加する。この時両液共充分分散する
ように溶液のPHを調整する。1層目塗布液に触媒とし
てH2O,HNO3を添加しても良い。
【0088】次に一層目高屈折率層用塗布液を、透明基
板67のガラス板67Cの裏面(図1では下側の面)に充
たし、5〜10mm/sの速度で塗布液を降下して塗布
を行った。塗布後は風によって乾燥させた。次にこの上
に低屈折率層用塗布液を同様の方法で塗布した。この時
の塗布速度は1〜50mm/sである。その後、150
℃で30分空気中で焼成し、エチルシリケートを分解し
た。溶液に添加したSnO2及びSiO2超微粒子は、分解
して出来たSiO2がバインダーの役目を果たすので、ガ
ラス板表面に強固に接着、固定される。また、一層目の
表面は、SnO2超微粒子が均一に分散、塗布されている
ので、濡れ性が良好且つ均一である。従って、二層目の
SiO2超微粒子は均一に配列されて、連続的な凹凸を形
成することが出来た。
【0089】図12は成膜した超微粒子反射防止膜の分
光正反射率特性図であって、この膜の塗布されたガラス
板に入射角5°で光を入射させ、反射率を測定した結
果、同図のaの曲線に示すように波長550nmにおい
て0.3%前後の低反射率が得られた。
【0090】また、上記実施例では、Si(OR)4として
Rがエチル基の例を示したが、前述の通りR=CnHm
(m=2n+1)としたとき、n=1〜5の範囲で実施
可能であり、nが大きくなる場合、溶液の粘性が少し高
くなるので溶媒としては作業性を考慮してそれに応じた
アルコールを選択すれば良い。
【0091】次に、基体(膜被着体)がプラスチックス
体で、ディッピング塗布の場合の塗布溶液の混合方法の
1実施例について述べる。まず一層目に塗布する高屈折
率層用塗布液は、γ−メラクリルオキシプロピルトリメ
トキシシランを含むエチルシリケート〔Si(OC
25)4〕をエタノールに溶解し、更に加水分解のための
2Oと、触媒としてのHNO3とを添加した溶液を作
り、この溶液に粒子径6nmのSnO2超微粒子を重量%で
2%添加する。また二層目に塗布する低屈折率層用塗布
液は、エチルシリケート〔Si(OC25)4〕をエタノー
ルに溶解し、更に加水分解のためのH2Oと、触媒とし
てのHNO3とを添加した溶液を作り、この溶液に粒子
径80nmのSiO2超微粒子を重量%で5%添加する。こ
の時充分分散するように溶液のPHを調整する。
【0092】次に、この一層目高屈折率層用塗布液を前
記方法により上偏光板15表面上に充たし、2.5mm
/sの速度で塗布液を降下して塗布を行った。塗布後は
風によって乾燥させた。そして、この上に低屈折率層用
塗布液を同様の方法で塗布した。この時の塗布速度は
2.0mm/sである。その後、60°Cで30分空気
中で乾燥し、エチルシリケートを分解した。溶液に添加
したSnO2及びSiO2超微粒子は、分解して出来たSi
2がバインダーの役目を果たすので、偏光板表面に強
固に接着、固定される。また、一層目の表面は、SnO2
超微粒子が均一に分散、塗布されているので、濡れ性が
良好且つ均一である。従って、二層目のSiO2超微粒子
は均一に配列されて、連続的な凹凸を形成することが出
来た。
【0093】この膜の塗布された偏光板に入射角5°で
光を入射させ、反射率を測定した結果、図12の曲線b
に示すように波長550nmにおいて0.2%前後の低
反射率が得られた。
【0094】次にこのようにして形成した超微粒子によ
る反射防止膜の反射防止原理について説明する。
【0095】図13は超微粒子が整然と規則正しく基板
上に塗布された場合の断面模式図をであって、111は
超微粒子、112はバインダー層、113は被着用基板
である。この場合、n0は空気の屈折率、n1は空気側の
超微粒子da層の屈折率、n2は超微粒子とバインダー
層とで形成されるda層のns側の屈折率、ns は超微
粒子とバインダー層とで形成されるdb層の屈折率、n
g は同基板の屈折率とすると、da層の反射率Raは式
(数1)で、db層の反射率Rbは式(数2)でそれぞ
れ示すことが出来る。
【0096】
【数1】
【0097】
【数2】
【0098】いま、ガラス板の上に超微粒子膜を形成し
た場合の反射率Rを計算する。
【0099】Raはn =1.0、n =1.10、n =
1.47、ns = 1.80と仮定すると、λ=550n
mで約0.19%となる。
【0100】また、Rbはng= 1.53、他の屈折率
はRaの場合と同一と仮定すると、λ=550nmで約
0.04%となる。従ってこの系の反射率RはR=Ra
+Rb=0.23%となる。
【0101】本発明は以上の方法により超微粒子の反射
防止膜を図1の符号100に示すごとく形成するので液
晶表示基板62側からの光の透過率を高く出来、且つ、
外来光による反射を防止することが出来るので表示画像
が見易く、コントラストも向上するので表示品質を大変
良くすることが出来た。
【0102】金属フレーム68 金属フレーム68は断面がコ字状のたとえばステンレス
の非磁性体で構成され、透明基板67、液晶表示基板6
2、プリント基板62A、導光体63、冷陰極線管63
A、冷陰極線管カバー64、支持枠体65、タブレット
ボード66の組立体の各辺のうち、長手方向の一対の各
辺(上辺,下辺)において、ハードコートガラス67の
表面およびタブレットボード66の裏面を押圧するよう
に嵌合されている。
【0103】これにより、機械的強度において信頼性の
あるモジュール化された液晶表示装置が構成される。
【0104】なお、上記構成では、金属フレーム68の
いずれにおいても非磁性体となっているものであるが、
たとえば当該液晶表示装置の下辺に取付けられる金属フ
レーム68の部分は磁性体であってもよい。
【0105】このように構成した場合、前記金属フレー
ム68は、そのいずれにおいて非磁性体で構成され、あ
るいは一方において非磁性体で構成されているものであ
る。このため、前者の場合、表示面の周囲は全て磁力に
影響を与えない構成となり、スタイラスの位置の検出に
誤差を生じさせるようなことはなくなる。
【0106】また、後者の場合、たとえば表示面の下辺
等(非磁性体でない金属フレーム68が使用されている
場合)において、表示面から比較的遠距離で該金属フレ
ーム68を取付けることによりタブレットボード66に
おけるスタイラスの位置の検出に信頼性をもたせること
ができるようになる。
【0107】本発明の他の実施例 図14は本発明による液晶表示装置の他の実施例を説明
する展開模式図であって、67Pはハードコートガラス
からなる透明基板、71は方眼、前記実施例と同一符号
は同一部分に対応する。
【0108】本実施例は、前記した液晶表示装置をパネ
ル70内に組み込んだものである。同図の構成において
は、透明基板67Pは液晶表示装置本体が分離して配置
できるようになっている。
【0109】すなわち、液晶表示基板62がパネル70
の表示面に露呈されて配置され、該液晶表示基板62の
上方に透明基板67Pが配置できるようになっている。
【0110】そして、この透明基板67P面には、グラ
フを描く際の方眼71が描かれて、該グラフを描くのに
便ならしめている。
【0111】また、図15は本発明の上記他の実施例に
おける透明基板のさらに他の構成の説明図であって、前
記透明基板67Pの他に、同図(a)、(b)、(c)
に示すように、それぞれ罫線が描かれた透明基板67
Q、ドッドが描かれた透明基板67R、原稿桝が描かれ
た透明基板67Sがあり、これらは必要に応じてパネル
70に交換配置することができるようになっている。
【0112】このように構成した場合、たとえば文字を
書く場合には罫線が描かれた透明基板67Qを装着し、
グラフを描く場合には方眼が描かれた透明基板67Pを
装着することができるようになる。
【0113】したがって、文字あるいはグラフ等の描画
態様に応じてその描画を行ない易いように構成できるよ
うになる。
【0114】また、図16は本発明の上記他の実施例に
おける透明基板のさらに他の構成の説明図であって、例
えば寸法の異なる方眼が描かれた透明基板67Pの場合
にはその辺の1ヶ所にバーコード72が形成されてお
り、かつ、パネル70には図14に示したように該透明
基板67Pが配置された際に上記バーコード72を読み
取るフォトダイオード列73を形成したものである。
【0115】図17は本発明の上記他の実施例における
透明基板識別回路の一例を説明するブロック図であっ
て、同図に示すように、フォトダイオード列73からの
出力は識別回路74入力され、この識別回路74では予
めメモリ75に格納された情報に基づいて現在配置され
ている透明基板67Pの方眼の種別を認識するようにな
っている。そして座標変換回路76によって液晶表示基
板62における原点を前記方眼の原点に一致づけるよう
になっている。
【0116】このようにした場合、液晶表示基板62の
表示面において実質的な表示領域が狭くなり、該液晶表
示基板62におけるグラフ表示のための演算が少なくな
って表示レスポンスが速くなるという効果を有するよう
になる。
【0117】なお、上記実施例では、液晶表示装置の液
晶表示基板としてガラス板を用いているが、柔軟な樹脂
フィルムを基板として用いた所謂フレキシブル液晶表示
装置では透明基板の下には特にソフトシートを介挿する
必要はなく、また、上記透明基板事態も樹脂シート等の
フレキシブルな基板とすることもできる。
【0118】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
液晶表示基板側からの光の透過率を高く出来、且つ、外
来光の反射も抑えられるので表示品質、表示画像の見易
さを向上させることができる。
【0119】また、スタイラスを当接した場合に書き味
の良いペン入力液晶表示装置を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による液晶表示装置の基本構成を模式的
に説明する構造図である。
【図2】本発明による液晶表示装置の一実施例の全体構
造を説明する展開斜視図である。
【図3】本発明による液晶表示装置モジュールの構成図
である。
【図4】図3におけるIV−IV線に沿った断面図である。
【図5】図3におけるV−V線に沿った断面図である。
【図6】図3におけるVI−VI線に沿った断面図である。
【図7】図3におけるVII−VII線に沿った断面図であ
る。
【図8】液晶表示基板の一実施例を示す斜視分解図であ
る。
【図9】本発明による液晶表示装置に適用されるタブレ
ットボードの一実施例を説明する平面図である。
【図10】本発明による液晶表示装置に適用されるタブ
レットボードの一実施例の検出原理の説明図である。
【図11】本発明による液晶表示装置の一実施例におい
てタブレットボードを支持枠体に固定した状態を示す平
面図である。
【図12】成膜した超微粒子反射防止膜の分光正反射率
特性図である。
【図13】低屈折率の超微粒子が整然と規則正しく基板
上に塗布された場合の断面模式図である。
【図14】本発明による液晶表示装置の他の実施例を説
明する展開模式図である。
【図15】本発明の上記他の実施例における透明基板の
さらに他の構成の説明図である。
【図16】本発明の上記他の実施例における透明基板の
さらに他の構成の説明図である。
【図17】本発明の上記他の実施例における透明基板識
別回路の一例を説明するブロック図である。
【図18】従来のペン入力型の液晶表示装置の構成を模
式的に示した断面図である。
【符号の説明】
11 上電極基板 12 下電極基板 15 上偏光板 16 下偏光板 17 半透明膜 40 複屈折部材 50 液晶層 52 シール剤 60 液晶セル 62 液晶表示基板 63 導光体 66 タブレットボード 67 透明基板 67A ノングレア処理面 67B ソフトシート 67C ガラス板 83 スタイラス 100 超微粒子の塗布で形成した反射防止膜 101A 光路(外来光) 101B 光路(表示画像光、光源はバックライト)。
フロントページの続き (72)発明者 衣川 清重 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内 (72)発明者 遠藤 喜重 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液晶表示基板と、この液晶表示基板の表示
    面側に配置された透明基板と、上記液晶表示基板の裏面
    側に配置されたタブレットボードとを備え、上記透明基
    板の表面をなぞるスタイラスの軌跡を上記タブレットボ
    ードが検知し、この検知に基づいて上記液晶表示基板の
    表示面に上記スタイラスの軌跡を表示できる構成とした
    液晶表示装置において、 前記スタイラスでなぞられる前記透明基板の表面に少な
    くともノングレア処理層が形成され、前記透明基板の裏
    面または前記液晶表示基板の前記透明基板に対向する面
    の少なくとも一方に超微粒子による反射防止膜を施した
    ことを特徴とする液晶表示装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0673925A4 (en) * 1992-11-20 1996-04-03 Kaken Pharma Co Ltd ACETAMIDE DERIVATIVES.
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CN100407120C (zh) * 2005-02-03 2008-07-30 东芝松下显示技术有限公司 包括通过光线从屏幕输入信息的功能的显示器
USRE41678E1 (en) 1998-11-02 2010-09-14 Hitachi, Ltd. Half reflection type liquid crystal display device having matched phase of transmitted and reflected light

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