JPH07225254A - 部分放電測定法およびこれに使用する高損失高電圧課電ケーブル - Google Patents

部分放電測定法およびこれに使用する高損失高電圧課電ケーブル

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JPH07225254A
JPH07225254A JP3752194A JP3752194A JPH07225254A JP H07225254 A JPH07225254 A JP H07225254A JP 3752194 A JP3752194 A JP 3752194A JP 3752194 A JP3752194 A JP 3752194A JP H07225254 A JPH07225254 A JP H07225254A
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JP
Japan
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cable
voltage
loss
underground
partial discharge
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JP3752194A
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English (en)
Inventor
Takeshi Endo
桓 遠藤
Tsutomu Tashiro
務 田代
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 地下洞道内に接続工事が完了した区間のケー
ブル線路の部分放電測定を高精度で行うことができる部
分放電測定法とこれに使用する高損失高電圧課電ケーブ
ルを提供する。 【構成】 長尺の地下洞道内布設あるいは地中管路布設
ケーブル線路の建設工事下で、一部接続工事が完了した
区間について、外部地上からの課電設備により高電圧を
地下の供試工事完了区間の供試ケーブルに課電して部分
放電を測定する際に、地上に設置された課電装置の高電
圧を地下の供試ケーブルに課電するリードケーブルを、
内部高圧導体および外部遮蔽金属導体がスパイラル状に
巻かれて内部自己インダクタンスおよび外部自己インダ
クタンスを高め、高周波帯域における信号伝播時減衰量
を大きくした構成をもつ高損失高電圧課電ケーブルを用
いることを特徴とする部分放電測定法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ケーブル線路の部分
放電を測定するための部分放電測定法およびそれに使用
される高損失高電圧リードケーブルに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図面を参照して従来のインターバル波課
電電源を用いた部分放電測定法を説明する。図2はその
概略構成図で、工事を完了した地下洞道9内に布設され
たケーブル接続部4を含むケーブル部分7の一端に、地
上に設置されたインターバル波課電電源1からリードケ
ーブル2によりミニクラ型課電端末3を介して接続し、
ケーブル部分7の他方の端末にはミニクラ型課電終端部
8が、中間のケーブル接続部4には部分放電検出のため
の箔電極5が設けられ、この箔電極5は部分放電測定器
6に接続し、インターバル波課電電源1からリードケー
ブル2により高電圧を印加して部分放電が測定されてい
た。
【0003】上記リードケーブル2の構成の一例を図3
に示す。即ち、中央の内部高圧導体10の外周に内部半
導電層11,架橋ポリエチレン絶縁層12,外部半導電
層13,外部遮蔽金属導体14および防食層15を順次
被覆してなるリードケーブルである。インターバル波課
電電源から供試ケーブルに交流課電を行う場合、高電圧
において供試ケーブル系の静電容量が大きくなるとそれ
に伴って充電電流も大きくなるので、充電電流を安全に
流せるようにする必要があり、このため上記構成の銅導
体ケーブルを用いるのが一般的であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、地下洞道内
は土壌,その他により電磁シールド効果があり、部分放
電測定法に適用される数MHz以上の高周波性ノイズの
レベルが少なくなっている。このため地下洞道内に布設
された供試ケーブル系に誘導されるノイズも少ないこと
になる。従って、地下洞道内に布設されたケーブル類か
ら高電圧課電により生じる部分放電の測定においても、
このノイズに影響されることが少ないので、理論的には
部分放電を高感度に測定を行うことが可能になる。
【0005】ところで、高電圧の課電装置を地下洞道内
に持ち込むことが困難であり、長い地下洞道内の途中の
マンホール部において、部分放電測定のために地上に設
置したインターバル課電装置1から洞道9内にリードケ
ーブル2を介して高電圧を供給することになる。しか
し、そのリードケーブル2を伝播して地上の外部ノイズ
が洞道内に侵入し、これが供試ケーブル系にまで誘導し
てしまい、結局洞道内あるいは供試ケーブル系のノイズ
レベルが相対的に高くなってしまう。従って、部分放電
の高感度測定を行うことが困難になっていた。
【0006】この発明はこのような点に鑑みてなされた
もので、地上の課電装置から太い高電圧課電用リードケ
ーブルを伝播して地上のノイズが地下洞道内に侵入する
ことを防止するようにする。このため、課電用リードケ
ーブルとして、高電圧に充分に耐え、しかも地上の外部
ノイズが地下に伝播するのを防ぐため高周波ノイズの減
衰量が大きい高電圧用リードケーブルを用いることにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、長尺の地下
洞道内布設あるいは地中管路布設ケーブル線路の建設工
事下で、一部接続工事が完了した区間について、外部地
上からの課電設備により高電圧を地下の供試工事完了区
間の供試ケーブルに課電して部分放電を測定する際に、
地上に設置された課電装置の高電圧を地下の供試ケーブ
ルに課電するリードケーブルを、内部高圧導体および外
部遮蔽金属導体がスパイラル状に巻かれて内部自己イン
ダクタンスおよび外部自己インダクタンスを高め、高周
波帯域における信号伝播時減衰量を大きくした構成をも
つ高損失高電圧課電ケーブルを用いることを特徴とする
部分放電測定法である。また、高損失高電圧課電ケーブ
ルは、内部半導電性静電遮蔽層あるいは外部半導電性遮
蔽層の外部に強磁性体の粉末,テープおよびその他強磁
性効果を示す材料により形成した高損失高電圧課電ケー
ブルである。
【0008】
【作用】供試ケーブルに課電する課電圧には充分に耐え
あるいは部分放電が生じることがなく、また、供試ケー
ブルに流れる充電電流等課電電源の基本波成分に対して
は十分に低損失で、しかも機械的強度を有し、一方部分
放電測定周波数帯域である2MHz以上の成分は十分に
減衰するローパス効果のある内部高圧導体および外部遮
蔽金属導体がスパイラル状に巻かれた構造のリードケー
ブルを用いることによって、部分放電の測定を高感度に
測定することが可能になった。
【0009】
【実施例】以下、図面に基づいてこの発明の部分放電測
定法およびそれに適用される高損失高電圧課電ケーブル
の実施例を説明する。図1は高損失高電圧課電ケーブル
の構成を示す端部を段剥ぎした状態での斜視図である。
即ち、高損失高電圧課電ケーブルは、中央の内部高圧導
体は半導電性の筒型のテンションメンバ16で構成さ
れ、その芯の外側に銅線17をスパイラル状に巻き付け
て構成されている。このスパイラル状銅線17の外側に
内部半導電層11を被覆して、銅線17によって形成さ
れる表面の凹凸を無くして平滑にしている。この内部半
導電層11の外側には高電圧絶縁のための架橋ポリエチ
レン絶縁層12が厚く被覆される。この絶縁層12の外
側には外部半導電層13が設けられる。このような内部
半導電層11,絶縁層12,外部半導電層13などの高
電圧絶縁に関係する部分は、従来の架橋ポリエチレン電
力ケーブルと同様な構成となっている。
【0010】そして、その外周に銅線18からなる外部
遮蔽銅体をスパイラル状に巻き付けて構成される。この
外側には防食層を被覆して機械的な強度を付与してい
る。即ち、内,外金属導体17,18がスパイラル状に
形成されていることにより、このケーブル系の導体のイ
ンダクタンスが通常のケーブルよりも遥かに大きく、絶
縁層との静電容量と相まってLCの分布定数回路とな
り、ローパスフィルタの役割を果すことになる。特に、
外部遮蔽導体がスパイラル状の場合、一般のノーマルモ
ード高周波成分が伝播により減衰するほかに、シースか
ら大地間のコモンモードノイズに対しても減衰効果が期
待することができる。
【0011】上記内部高圧導体17のサイズ,素線径,
並列接続素線数および巻きピッチ等は、課電圧に対する
充電電流、つまり負荷電流定格あるいは所要インダクタ
ンス、つまり単位長当たり高周波成分の所要減衰量、ま
た負荷電流による温度上昇に耐える必要があり、これは
絶縁層の絶縁厚さにも依存して決定される。内,外半導
電層11,13はこれらスパイラル銅体に対する平滑効
果,製造のし易さ等に依存する。絶縁厚さは当然定格電
圧値に支配されることになる。
【0012】上記スパイラル状外部遮蔽導体18は、ノ
ーマルモード,コモンモード信号に対する所要減衰量特
性,ケーブルの機械的強度,ケーブルの取扱性等を考慮
して決定される。
【0013】上記の例ではローパスフィルタ効果を得る
ためにスパイラル状の金属導体を用いたが、これは半導
体中に高周波域の大きくなる強磁性体粉末を混入しても
よく、また、半導電層とスパイラル状の金属導体の間
に、あるいは外側に強磁性体のテープを巻き付けてもよ
い。さらに、銅導体の他に抵抗体,強磁性金属半導体等
を用いることも有効である。そして、銅導体と強磁性金
属体とを組み合わせて巻き付けることでも同様な効果が
得られる。
【0014】次に、上記構成の高損失高電圧課電ケーブ
ルを使用した部分放電測定法を説明する。図2におい
て、建設工事下で一部接続工事が完了した地中管路9内
に布設ケーブル線路7がケーブル接続部4を介して布設
されている。このケーブル接続部4には、部分放電検出
のために箔電極5が取り付けられ、この箔電極5は部分
放電測定器6に接続されている。上記布設ケーブル線路
7には、一端にミニクラ型課電終端部8が、他端にはミ
ニクラ型課電端末3が接続され、上記ミニクラ型課電端
末3に図1で示す高損失高電圧課電ケーブルのリードケ
ーブル2を使用して地上に設置されたインターバル波課
電電源1に接続して高電圧を印加し、部分放電測定器6
により部分放電を測定するのである。このとき、地下洞
道9内に布設された供試ケーブル7には、地上のノイズ
が誘導されず、供試ケーブル7のみの部分放電を正確に
測定することが可能となる。
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明の部分放
電測定法はノイズの大きい地上に高圧課電電源を設置
し、これより高損失高電圧課電ケーブルのリードケーブ
ルにより長尺の地下洞道内布設あるいは地中管路布設ケ
ーブル線路に課電することにより、高周波成分の伝播を
阻止し、低ノイズ環境を生かして長尺の地下洞道内布設
あるいは地中管路布設ケーブル線路の部分放電測定を高
精度に測定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の部分放電測定法に使用される高損失
高電圧課電ケーブルの構成を示す端部の斜視図、
【図2】部分放電測定法を示す概略構成図、
【図3】従来の部分放電測定法に使用されたリードケー
ブルの構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 インターバル波課電装置 2 リードケーブル 3 ミニクラ型課電端末 4 供試絶縁接続部 5 箔電極 6 部分放電検出器 7 供試ケーブル 8 ミニクラ型課電終端部 9 地下洞道 10 内部高圧導体 11 内部半導電層 12 架橋ポリエチレン絶縁層 13 外部半導電層 14 外部遮蔽金属導体 15 防食層 16 絶縁性テンションメンバ 17 スパイラル状内部高圧導体 18 スパイラル状外部遮蔽導体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺の地下洞道内布設あるいは地中管路
    布設ケーブル線路の建設工事下で、一部接続工事が完了
    した区間について、外部地上からの課電設備により高電
    圧を地下の供試工事完了区間の供試ケーブルに課電して
    部分放電を測定する際に、地上に設置された課電装置の
    高電圧を地下の供試ケーブルに課電するリードケーブル
    を、内部高圧導体および外部遮蔽金属導体がスパイラル
    状に巻かれて内部自己インダクタンスおよび外部自己イ
    ンダクタンスを高め、高周波帯域における信号伝播時減
    衰量を大きくした構成をもつ高損失高電圧課電ケーブル
    を用いることを特徴とする部分放電測定法。
  2. 【請求項2】 上記高損失高電圧課電ケーブルは、内部
    半導電性静電遮蔽層および外部半導電性遮蔽層の外部に
    強磁性体の粉末,テープおよびその他強磁性効果を示す
    材料で形成したことを特徴とする高損失高電圧課電ケー
    ブル。
JP3752194A 1994-02-14 1994-02-14 部分放電測定法およびこれに使用する高損失高電圧課電ケーブル Pending JPH07225254A (ja)

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