JPH0722521B2 - 履物の製造方法 - Google Patents

履物の製造方法

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JPH0722521B2
JPH0722521B2 JP61148163A JP14816386A JPH0722521B2 JP H0722521 B2 JPH0722521 B2 JP H0722521B2 JP 61148163 A JP61148163 A JP 61148163A JP 14816386 A JP14816386 A JP 14816386A JP H0722521 B2 JPH0722521 B2 JP H0722521B2
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JP
Japan
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plastic
sheet
bottom member
footwear
slip member
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JP61148163A
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JPS635701A (ja
Inventor
英治 小田切
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東芝機器株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、例えば歩行可能なスリッパ型の足温器とし
て使用する履物の製造方法関する。
(従来の技術) 例えば足温器として使用される履物は、第3図に示すよ
うに、偏平箱形状の底部材1の上面に足台2を取付け、
この足台2の下面側にヒータ3を組込み、また、足台2
の上面をクッション材4を介して表布5で覆い、さらに
この表布5の先端側のほぼ半部を保温カバー6で覆って
スリッパ状に構成してなる。そして、上記底部材1は、
人体の体重を充分に支え得るように硬質のプラスチック
で形成されている。
ところが、このように底部材1が硬質のプラスチックで
あること、その特性上床面との摩擦抵抗が小さく、この
ため歩行中に滑りやすくなり、そこでこの底部材1の下
面に、大きな摩擦抵抗が生じる発泡ゴムなどの軟質の滑
り止め部材7を接着剤で取付けるようにしている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら上述のように、底部材1の下面に接着剤を
用いて滑り止め部材7を取付ける手段においては、作業
上の能率が低下しやすいとともに、接着剤が無駄にはみ
出して経済的な損失を招きやすく、さらに接着剤に用い
る溶剤で作業環境が悪化し、また、公害をひき起こす恐
れが生じるという問題があった。この発明はこのような
問題点の解決を目的とするものである。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段) 内底面に複数の凹部が形成された金型の前記内底面の上
に、熱可塑性で軟質ないし半軟質のプラスチックのシー
トを配置し、この状態で金型内に、熱可塑性で硬質のプ
ラスチック溶液を射出し、この射出圧で上記シートの一
部を上記凹部内に押し出して下面側に凸部を形成すると
ともに、この凸部に対応して上面側に凹部を形成し、そ
の射出したプラスチックの熱で上記シートの表面層を溶
融させるとともに、上記シートの凹部に上記プラスチッ
クの溶液を介入させて上記シートを上記プラスチックに
融着一体化し、上記プラスチックを底部材として凝固さ
せ、上記シートをその底部材の下面に配置し、かつ上記
凸部を一体に有する滑り止め部材として硬化させて履物
を製造するようにしたものである。
(作用) 底部材の成形時の熱を利用して、滑り止め部材の素材を
底部材に結合させることにより、接着剤の使用による弊
害を排除する。
(実施例) 以下、この発明の一実施例について第1図および第2図
を参照して説明する。
第1図に足温器として構成された履物を示し、11が底部
材、12が足台、13がヒータ、14がクッション材、15が表
布、16が保温カバーである。底部材11はポリプロピレ
ン、ポリスチレン、ABS樹脂などの熱可塑性で硬質のプ
ラスチックにより一体に成形され、下面には凹部17が形
成されている。そしてこの底部材11の下面に上記凹部17
に篏合するように滑り止め部材19が設けられ、この滑り
止め部材19の下面に凸部20…が一体に形成されている。
滑り止め部材19は底部材11の材料よりも柔らかいオレフ
ィン系熱可塑性エラストマーなどの軟質ないしは半軟質
のプラスチックで成形されている。そしてこの滑り止め
部材19は底部材11の成形時における熱に基づいて底部材
11に融着され、この融着で底部材11に一体に取付けられ
ている。
製造工程について述べると、まず、第2図(a)に示す
ように、下金型a内の内底面には複数の凹部c1…がほぼ
均等的に形成されている。そしてこの下金型a内の内底
面の上に、滑り止め部材19の素材であるオレフィン系熱
可塑性エラストマーなどの軟質ないしは半軟質のプラス
チックのシート19aを配置する。この際、シート19aを予
熱しておくことが好ましい。ついで、同図(b)に示す
ように、下金型aの上面に上金型bを閉じ合わせ、これ
ら両金型a.b間のキャビティc内にゲートdを通して、
底部材11の素材である熱可塑性で硬質のプラスチック11
aの溶液(150〜250℃)を射出する。すると、このプラ
スチック11aの熱でシート19aが適度に軟化し、かつプラ
スチック11aの射出圧を受けてシート19aの一部がキャビ
ティcの内面の凹部c1…に落込むように変形し、また、
プラスチック11aを覆うように拡がる。そしてプラスチ
ック11aの熱でこのプラスチック11aと接触するシート19
の表面層が溶融し、この溶融でシート19aがプラスチッ
ク11aに融着する。こののち同図(c)に示すように、
プラスチック11aがめ凝固して底部材11となり、また、
シート19aが軟化して底部材11に一体的に結合する滑り
止め部材19となり、さらにキャビティc…に落ち込んだ
部分が凸部20…となる。このようにして成形が済んだの
ちに、上金型bを開放して底部材11を滑り止め部材19と
一体にキャビティcから取出す。滑り止め部材19は軟質
ないしは半軟質のプラスチックであり、したがって床面
等に対する摩擦抵抗が大きく、このためこの履物を履い
て歩行する際にその歩行を軽快に行なうことができる。
しかも、この実施例では滑り止め部材19に一体に凸部20
…形成するようにしたから、さらに摩擦抵抗が増大し、
より一層軽快に歩行することができる。そして各凸部20
…の成形に応じてその上面側の部分が凹み、これら凹み
部分に底部材11の素材が介入して密着するから、滑り止
め部材19と底部材11をより強固に保持することができる
利点がある。
一方、この履物の製造に当たっては、底部材11の下面に
滑り止め部材19を融着して、底部材11に対して滑り止め
部材19を一体的に取付けるようにしたから、従来のよう
にいちいち接着剤を用いて取付ける場合に比べ、作業能
率が大幅に向上するとともに、接着剤の無駄なはみ出し
というようなこともないから、経済的に有利となり、し
かも接着剤の場合のように溶剤を取扱う必要がないか
ら、作業環境の悪化や公害の問題を排除することができ
る利点がある。
なお、上記実施例においては、この発明を足温器として
使用する履物を対象にして説明したが、必ずしもこのよ
うな履物に適用する場合に限らず、通常一般の履物にお
いても同様に適用することが可能である。
[発明の効果] 以上説明したようにこの発明の履物の製造方法によれ
ば、底部材の下面に滑り止め部材を融着して、底部材に
対して滑り止め部材を一体的に取付けるようにしたから
作業能率および経済性の向上を図ることができるととも
に、作業環境の悪化や公害問題の発生を排除することが
できる。さらに、滑り止め部材の凹み部分に底部材の素
材が介入して密着するから、滑り止め部材と底部材をよ
り強固に保持することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】 第1図はこの発明の一実施例による履物を示す断面図、
第2図はその製造工程を示す断面図、第3図は従来の履
物を示す断面図である。 11……底部材、19……滑り止め部材、a.b……金型。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内底面に複数の凹部が形成された金型の前
    記内底面の上に、熱可塑性で軟質ないし半軟質のプラス
    チックのシートを配置し、この状態で金型内に、熱可塑
    性で硬質のプラスチック溶液を射出し、この射出圧で上
    記シートの一部を上記凹部内に押し出して下面側に凸部
    を形成するとともに、この凸部に対応して上面側に凹部
    を形成し、その射出したプラスチックの熱で上記シート
    の表面層を溶融させるとともに、上記シートの凹部に上
    記プラスチックの溶液を介入させて上記シートを上記プ
    ラスチックに融着一体化し、上記プラスチックを底部材
    として凝固させ、上記シートをその底部材の下面に配置
    し、かつ上記凸部を一体に有する滑り止め部材として硬
    化させることを特徴とする履物の製造方法。
JP61148163A 1986-06-26 1986-06-26 履物の製造方法 Expired - Lifetime JPH0722521B2 (ja)

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JPS635701A JPS635701A (ja) 1988-01-11
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4325338Y1 (ja) * 1966-09-01 1968-10-23
JPS5414103Y2 (ja) * 1976-04-20 1979-06-13
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