JPH07225194A - 塗膜特性評価装置 - Google Patents

塗膜特性評価装置

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JPH07225194A
JPH07225194A JP1713694A JP1713694A JPH07225194A JP H07225194 A JPH07225194 A JP H07225194A JP 1713694 A JP1713694 A JP 1713694A JP 1713694 A JP1713694 A JP 1713694A JP H07225194 A JPH07225194 A JP H07225194A
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JP
Japan
Prior art keywords
coating film
water tank
pure water
coating
light
Prior art date
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Pending
Application number
JP1713694A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunio Deguchi
邦雄 出口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP1713694A priority Critical patent/JPH07225194A/ja
Publication of JPH07225194A publication Critical patent/JPH07225194A/ja
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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、実機純水タンクの塗膜劣化
調査をタンク内純水を抜水すること無く塗膜特性の評価
を行えるようにすることである。 【構成】 本発明の塗膜特性評価装置は、被試験塗膜面
側に純水温水槽を、その裏面に冷却水槽を設け、光学系
測定装置として塗膜面に向かって光を照射する光源と、
照射され塗膜面で反射した光の検出装置を備え、又、塗
膜インピーダンス測定装置を設ける。又、実機純水タン
クにおいては、光学系測定装置として塗膜面に向かって
光を照射する光源と、照射され塗膜面で反射した光の検
出装置を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は塗装塗膜の特性評価装置
に係わり、特に純水タンクの内面接水部に塗装される塗
料の塗膜特性を評価する塗膜特性評価装置に関する。
【0002】
【従来の技術】純水タンクの内面等の純水接水部に塗装
される塗料塗膜の経時的な劣化現象として、ふくれ発生
がある。これは、塗膜の透水性によるものである。すな
わち塗膜を構成している樹脂の平均分子間隔に比べて、
水の分子径は2.7オングストロウムしかなく、水は比
較的容易に塗膜を透過していくからである。更に、塗膜
中に温度勾配があると、水は負の温度勾配の方向に透過
し、下地金属素地面に集積して、その際に発生する圧力
によって、下地金属と塗膜の密着力の弱い部分でふくれ
を生じさせる。ふくれが発生した場合には、ふくれ下部
の金属素地面に腐食が生じて、純水タンク等では漏水事
故に至る危険性がある。従って、純水タンク内面等の純
水接水部に塗装される塗料については、事前に十分な検
討が必要であり、そのために候補塗料について耐ふくれ
性評価試験が行われる。その結果から選定され、実際に
純水タンク内面に塗装された塗料についても、定期的に
タンク内純水を抜水して、主に目視観察により、塗膜の
劣化状況、ふくれ発生状況の調査が行われ、必要により
補修塗装や、塗り替え塗装が実施される。
【0003】図4は純水タンク内面等の純水接水部に塗
装される塗料選定のための塗装塗膜の塗膜特性評価試験
装置の従来例を示している。この装置は、すなわち塗装
試験片1の被試験塗膜2に接して純水温水槽3があり、
塗装面の裏面に接して冷却水水槽5が設けられている。
純水温水槽3には、ヒーター4が取り付けられ、所定の
試験温度に保たれる。冷却水水槽5には、水道水が冷却
水として流されている。
【0004】この塗装塗膜の耐ふくれ性評価試験では、
あらかじめ決められた期間試験した後に、ふくれ発生の
有無を調査するが、この場合でも試験途中にふくれ発生
の有無を調査する必要がある。従来のこの様な塗膜特性
評価試験装置において、試験途中にふくれ発生の有無を
調査するには上部から純水中を通して目視による調査が
一般的に行われるが、この方法では非常に小さい初期ふ
くれを確認することは困難であり、正確に調査するには
純水温水槽3の純水を抜かなければできない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで実機純水タン
ク内面に塗装された塗料については、定期的にタンク内
純水を抜水して、主として目視観察により、塗膜の劣化
状況、ふくれ発生状況の調査が行われるが、容量3000t
等という大形タンクの抜水作業は簡単にできるものでは
ない。本発明は、試験時のふくれ発生の有無を常時監視
できるような光学測定系を設けるとともに、塗膜インピ
ーダンス測定装置も設け、適宜塗膜インピーダンスを測
定することができるようにし、光学測定により得られた
ふくれ劣化指標と塗膜インピーダンスとの対比が出来る
ようにして、この結果をもとに、実機純水タンクの塗膜
劣化調査をタンク内純水を抜水することなく、光学測定
のみにより簡単に実施できるようにすることを目的とす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、被試験塗膜面側に純水温水槽を、その裏
面に冷却水槽を設けたことを特徴とする塗装塗膜の特性
評価試験装置において、光学系測定装置として塗膜面に
向かって光を照射する光源と、照射され塗膜面で反射し
た光の検出装置を備え、又、塗膜インピーダンス測定装
置を設けてある。又、実機純水タンクにおいては、光学
系測定装置として塗膜面に向かって光を照射する光源
と、照射され塗膜面で反射した光の検出装置を設けてあ
る。
【0007】
【作用】上記手段により、塗装塗膜の特性評価試験装置
においては、被試験塗膜のふくれ発生の有無を常時監視
できるとともに、その塗膜のふくれ劣化指標と塗膜イン
ピーダンスZとの相関関係が把握できるので、その結果
を元に、実機純水タンクにおいては、タンク内純水を抜
水することなく、ふくれ劣化指標を測定することにより
塗膜の劣化状況が把握でき、タイムリーな補修塗装や、
塗り替え塗装が可能となる。
【0008】
【実施例】以下に本発明による塗装塗膜の特性評価試験
装置の一実施例を、図1を用いて説明する。図1に示す
ように塗装試験片1の被試験塗膜2に接して設けられて
いる純水温水槽3には、その上部から塗膜面に向かって
光を照射する光源6と、照射され塗膜面で反射した光の
検出装置7を備えている。
【0009】塗膜面には、塗膜インピーダンス測定用プ
ローブ8が取り付けてあり、外部には塗膜インピーダン
ス測定装置9が設けてある。純水温水槽3にはループ状
に給排水管が取り付けてあり純水はポンプ10により循環
する。ループ配管の途中には、試験温度を一定に保つた
めの温度コントロール装置11、常に高純度純水を保つた
めの水質コントロール装置12が設けられている。
【0010】塗装試験片1の塗装面の裏面に接して設け
られている冷却水水槽5には、ループ状に給排水管が取
り付けてあり、冷却水はポンプ14により循環する。ルー
プ配管の途中には冷却水温度コントロール装置13が設け
てある。
【0011】この様に構成した本実施例によると、純水
温水槽3の上部光源6から被試験塗膜2に向かって照射
した光は、塗膜面で反射して純水温水槽3の下部に設け
た検出装置7により検出される。この時の検出強度IB
は、被試験塗膜2にふくれ発生が無ければ、照射光強度
A が健全な被試験塗膜2と水中で吸収される和、IW
分低下するのみである。
【0012】
【数1】IB =IA −IW しかし、被試験塗膜2にふくれが発生すると、この時の
検出強度IC は、ふくれにより塗膜面での反射が弱くな
り、それをふくれ劣化指標IR とすると、
【0013】
【数2】IC =IA −IW −IR となる。従って、試験開始直後に検出強度IB を測定し
ておけば、その後の測定でふくれ劣化指標IR がわか
り、ふくれ発生を自動的に検出できることになる。従っ
て、試験途中で純水温水槽3の純水を抜かなくても常に
ふくれ発生の有無を自動的に判定できる。
【0014】又、被試験塗膜面2に取付けた塗膜インピ
ーダンス測定用プローブ8を介して塗膜インピーダンス
測定装置9により、塗膜インピーダンスの測定が随時可
能となる。塗膜インピーダンスの値から塗膜の劣化度を
推定する手法は、公知の事実であり、塗膜のふくれ発生
による劣化とともにインピーダンスの値が、低下してい
くことが知られている。
【0015】ふくれ劣化指標IR と塗膜インピーダンス
Zを測定し、その結果をグラフ化すると図3の様な相関
関係が見出される。この相関関係は、塗料毎に異なるの
で事前に対象塗料について、塗膜特性評価試験によりこ
の相関関係を把握しておけば、実機純水タンクにおける
塗膜劣化の推定が、ふくれ劣化指標IR の測定のみで可
能となる。
【0016】図2は、実機純水タンクにおける塗膜特性
評価装置の一実施例を示した図である。この装置は、塗
膜面に向かって光を照射する光源6と、照射され塗膜面
で反射した光の検出装置7を備えている。この様に構成
した本実施例によると、上述したようにふくれ劣化指標
R の測定ができ、その結果から、塗膜インピーダンス
Zの推定ができる。従って、純水タンク内の純水を抜水
することなく、純水タンク内面塗膜の劣化度の推定が可
能となる。
【0017】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば被試験塗料塗膜面側に純水温水槽を、その裏側
に冷却水槽を設けたことを特徴とする塗装塗膜の特性評
価試験装置において、塗膜面に向かって光を照射する光
源と、照射され上記塗膜面で反射した光の検出装置及び
塗膜インピーダンス測定装置を備えたことにより、純水
タンク接水部に塗装される塗料塗膜の耐ふくれ性評価が
正確に行えるようになる。
【0018】又、実機純水タンク内部に塗膜面に向かっ
て光を照射する光源と、照射され塗膜面で反射した光の
検出装置を備えたことにより、塗装塗膜の特性評価試験
装置での試験により求めた反射光と塗膜インピーダンス
の相関性を利用して、純水タンク内の純水を抜水するこ
となく純水タンク接水部に塗装された塗料塗膜の劣化度
の推定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック構成図
【図2】本発明における実機純水タンクの塗膜特性評価
の説明図
【図3】本発明におけるふくれ劣化指標と塗膜インピー
ダンスの相関関係図
【図4】従来例を示す説明図
【符号の説明】
1…塗装試験片 2…被試験塗膜 3…純水温水槽 4…ヒーター 5…冷却水水槽 6…光源 7…光検出装置 8…塗膜インピーダンス測定プローブ 9…塗膜インピーダンス測定装置 10…純水ポンプ 11…純水温度コントロール装置 12…純水水質コントロール装置 13…冷却水温度コントロール装置 14…冷却水ポンプ I…照射光

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗膜面側に純水温水槽を、その裏側に冷
    却水槽を設けた塗装塗膜の耐ふくれ性評価試験装置にお
    いて、塗膜面に向かって光を照射する光源と、照射され
    上記塗膜面で反射した光の検出装置及び塗膜インピーダ
    ンス測定装置を備えたことを特徴とする塗膜特性評価装
    置。
  2. 【請求項2】 塗膜面での光の反射率と、塗膜インピー
    ダンスの劣化に対する相関性を見出し、その相関性を利
    用した光の反射率に基き塗膜特性を評価することを特徴
    とする請求項1に記載の塗膜特性評価装置。
JP1713694A 1994-02-14 1994-02-14 塗膜特性評価装置 Pending JPH07225194A (ja)

Priority Applications (1)

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JP1713694A JPH07225194A (ja) 1994-02-14 1994-02-14 塗膜特性評価装置

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JP1713694A JPH07225194A (ja) 1994-02-14 1994-02-14 塗膜特性評価装置

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JPH07225194A true JPH07225194A (ja) 1995-08-22

Family

ID=11935613

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JP1713694A Pending JPH07225194A (ja) 1994-02-14 1994-02-14 塗膜特性評価装置

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JP (1) JPH07225194A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001194483A (ja) * 2000-01-12 2001-07-19 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 塗膜劣化診断方法及び装置
JP2009236609A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Dainippon Toryo Co Ltd 塗膜診断システム
JP2014081388A (ja) * 2014-02-05 2014-05-08 Dainippon Toryo Co Ltd 塗膜診断システム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001194483A (ja) * 2000-01-12 2001-07-19 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 塗膜劣化診断方法及び装置
JP2009236609A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Dainippon Toryo Co Ltd 塗膜診断システム
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