JPH0722516Y2 - Vベルト式自動変速機のロック装置 - Google Patents
Vベルト式自動変速機のロック装置Info
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- JPH0722516Y2 JPH0722516Y2 JP3833690U JP3833690U JPH0722516Y2 JP H0722516 Y2 JPH0722516 Y2 JP H0722516Y2 JP 3833690 U JP3833690 U JP 3833690U JP 3833690 U JP3833690 U JP 3833690U JP H0722516 Y2 JPH0722516 Y2 JP H0722516Y2
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- Japan
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- lock pin
- push rod
- lock
- insertion hole
- automatic transmission
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Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はエンジン回転数の増加により可動シーブが高速
レンジ側へと移動するVベルト式自動変速機に関する。
レンジ側へと移動するVベルト式自動変速機に関する。
(従来技術) 第10図は公知のVベルト式自動変速機の一例を示してあ
り、この第10図によりまずVベルト式自動変速機全体の
概要を説明する。変速機の原動軸2及び従動軸3は変速
機ケース4及びカバー5内に互いに平行に配置されてお
り、原動軸2はエンジンのクランク軸1に固定され、従
動軸3はミッションケース8内に延び出して、トランス
ミッション20等を介して車輌の駆動車輪に連動連結して
いる。またPTO軸用のオイルポンプ7はクランク軸1か
らアイドラー軸のギヤ等を介して駆動するようになって
いる。
り、この第10図によりまずVベルト式自動変速機全体の
概要を説明する。変速機の原動軸2及び従動軸3は変速
機ケース4及びカバー5内に互いに平行に配置されてお
り、原動軸2はエンジンのクランク軸1に固定され、従
動軸3はミッションケース8内に延び出して、トランス
ミッション20等を介して車輌の駆動車輪に連動連結して
いる。またPTO軸用のオイルポンプ7はクランク軸1か
らアイドラー軸のギヤ等を介して駆動するようになって
いる。
原動軸2にはエンジン側に固定シーブ14が固定され、こ
れに対して軸方向に対向する可動シーブ15が軸方向移動
自在に嵌合している。可動シーブ15内には、原動軸2に
スプライン嵌合するスパイダ13が配置されており、スパ
イダ13と可動シーブ15の間には付勢ばね16が縮設され、
該付勢ばね16により可動シーブ15は固定シーブ14から離
れるように低速レンジ側(矢印A方向側とは反対側)に
付勢されている。可動シーブ15とスパイダ13は、遠心カ
ム機構18により一体的に回転するように係合すると共に
エンジン回転数の増加により高速レンジ側(矢印A側)
に移動するように構成されている。
れに対して軸方向に対向する可動シーブ15が軸方向移動
自在に嵌合している。可動シーブ15内には、原動軸2に
スプライン嵌合するスパイダ13が配置されており、スパ
イダ13と可動シーブ15の間には付勢ばね16が縮設され、
該付勢ばね16により可動シーブ15は固定シーブ14から離
れるように低速レンジ側(矢印A方向側とは反対側)に
付勢されている。可動シーブ15とスパイダ13は、遠心カ
ム機構18により一体的に回転するように係合すると共に
エンジン回転数の増加により高速レンジ側(矢印A側)
に移動するように構成されている。
従動軸3には矢印A方向側に可動シーブ23が軸方向移動
自在に嵌合し、それに対向して固定シーブ22が配置され
ており、ねじりコイルばね24及びカム25の作用により可
動シーブ23は低速レンジ側(矢印A方向とは反対側)に
付勢されている。
自在に嵌合し、それに対向して固定シーブ22が配置され
ており、ねじりコイルばね24及びカム25の作用により可
動シーブ23は低速レンジ側(矢印A方向とは反対側)に
付勢されている。
負荷が一定でエンジン回転数が上昇すると、前記原動側
可動シーブ15は遠心カム機構18によりA方向へ移動し、
それによりベルト28の原動側有効半径を拡張し、それと
同時に従動側可動シーブ23はA方向側に移動し、それに
よりベルト28の従動側有効半径を縮小する。従って変速
比は高速レンジ側に変速し、車速が早くなる。
可動シーブ15は遠心カム機構18によりA方向へ移動し、
それによりベルト28の原動側有効半径を拡張し、それと
同時に従動側可動シーブ23はA方向側に移動し、それに
よりベルト28の従動側有効半径を縮小する。従って変速
比は高速レンジ側に変速し、車速が早くなる。
ところがこのような自動変速機を備えた作業車輌等で
は、エンジン回転数を上昇させて、しかも車速を遅く保
つという要求には対応できない。
は、エンジン回転数を上昇させて、しかも車速を遅く保
つという要求には対応できない。
例えば薬剤散布車等において低速で走行しながらPTO用
オイルポンプ7を作動させて薬剤を散布する場合、ワゴ
ンや作業機等を牽引する場合あるいは登坂する場合等
に、負荷の増大に対してエンジン回転数を上げて、しか
も一定の低速で走行する必要があるが、このような場合
に対応できない。先行技術として実公昭57−29105号が
ある。
オイルポンプ7を作動させて薬剤を散布する場合、ワゴ
ンや作業機等を牽引する場合あるいは登坂する場合等
に、負荷の増大に対してエンジン回転数を上げて、しか
も一定の低速で走行する必要があるが、このような場合
に対応できない。先行技術として実公昭57−29105号が
ある。
(考案の目的) 本考案の目的は、Vベルト式自動変速機において、必要
な場合に従動側可動シーブをロックできるようにするこ
とにより、エンジン回転数を上げながらも、一定の低速
で走行できるようにして、前記各作業を行なえるように
することである。
な場合に従動側可動シーブをロックできるようにするこ
とにより、エンジン回転数を上げながらも、一定の低速
で走行できるようにして、前記各作業を行なえるように
することである。
またロック用のロックピンを回り止めしてロックピンの
耐久性を向上させることと、プッシュロッド、ロックピ
ンを従動軸にサブアッシィできるようにして、組立作業
性を向上させることも本考案の目的である。
耐久性を向上させることと、プッシュロッド、ロックピ
ンを従動軸にサブアッシィできるようにして、組立作業
性を向上させることも本考案の目的である。
(目的を達成するための技術的手段) 必要な場合に従動側可動シーブをロックできるようにす
るために、本願請求項1、2記載の考案は、エンジン回
転数の増加により可動シーブが高速レンジ側へと軸方向
に移動するVベルト式自動変速機において、従動軸内に
軸芯孔とこれに直角なロックピン挿入孔を形成し、該挿
入孔に挿入されたロックピンは、半径方向外方に突出し
て可動シーブの高速レンジ側への移動を規制するロック
位置と、挿入孔内に引込む解除位置とに移動自在である
と共に、リターンばねにより解除位置に付勢され、軸芯
孔内には適宜の操作位置に連結して軸芯方向移動自在に
操作されるプッシュロッドを挿入し、該プッシュロッド
の先端部にくさび面を形成して、該くさび面をロックピ
ンに当接しており、これによりプッシュロッド先端くさ
び面によりロックピンをロック位置側へと押し動かすよ
うにしている。
るために、本願請求項1、2記載の考案は、エンジン回
転数の増加により可動シーブが高速レンジ側へと軸方向
に移動するVベルト式自動変速機において、従動軸内に
軸芯孔とこれに直角なロックピン挿入孔を形成し、該挿
入孔に挿入されたロックピンは、半径方向外方に突出し
て可動シーブの高速レンジ側への移動を規制するロック
位置と、挿入孔内に引込む解除位置とに移動自在である
と共に、リターンばねにより解除位置に付勢され、軸芯
孔内には適宜の操作位置に連結して軸芯方向移動自在に
操作されるプッシュロッドを挿入し、該プッシュロッド
の先端部にくさび面を形成して、該くさび面をロックピ
ンに当接しており、これによりプッシュロッド先端くさ
び面によりロックピンをロック位置側へと押し動かすよ
うにしている。
ロックピンの回り止めのために本願請求項1記載の考案
は、上記共通の構成に加え、ロックピンの内方端部にス
リットを形成し、プッシュロッド先端部をロックピンの
スリットに挿入して回り止めとしている。
は、上記共通の構成に加え、ロックピンの内方端部にス
リットを形成し、プッシュロッド先端部をロックピンの
スリットに挿入して回り止めとしている。
またプッシュロッド及びロックピンの縦横軸へのサブア
ッシィ可能とするために本願請求項2記載の考案は、上
記共通の構成に加え、従動軸に、着脱自在にクランプを
嵌着すると共に該クランプをプッシュロッドの段部に係
合させてプッシュロッドの抜け止めとしている。
ッシィ可能とするために本願請求項2記載の考案は、上
記共通の構成に加え、従動軸に、着脱自在にクランプを
嵌着すると共に該クランプをプッシュロッドの段部に係
合させてプッシュロッドの抜け止めとしている。
(実施例) 第1図は請求項1、2記載のロック装置を備えたVベル
ト式自動変速機の従動側の縦断面拡大図を示しており、
変速機の全体構造は前記第10図と同様なので、原動側の
図示及び構造説明は省略する。
ト式自動変速機の従動側の縦断面拡大図を示しており、
変速機の全体構造は前記第10図と同様なので、原動側の
図示及び構造説明は省略する。
従動側固定シーブ22は後方に延びる筒部22aを一体に有
し、筒部22aの後端部には円盤状のハウジング31が固着
され、ハウジング31の内周端部はリング36及び袋ナット
37により従動軸3に対して軸方向移動不能に係止される
と共に、スリーブ33の後端フランジ32に固着されてい
る。スリーブ33は内周にスプライン歯を有し、従動軸3
の外周スプライン歯にスプライン嵌合している。
し、筒部22aの後端部には円盤状のハウジング31が固着
され、ハウジング31の内周端部はリング36及び袋ナット
37により従動軸3に対して軸方向移動不能に係止される
と共に、スリーブ33の後端フランジ32に固着されてい
る。スリーブ33は内周にスプライン歯を有し、従動軸3
の外周スプライン歯にスプライン嵌合している。
可動シーブ23は固定シーブの前側に配置されており、後
方に延びる内周ボス23aを一体に有している。該ボス23a
の後部外周面にはトルクカム25がスプライン嵌合し、該
カム25はスナップリング40により後方に移動しないよう
に係止され、カム25の前端波形カム面25aには固定シー
ブ22のピン形シュー35が当接している。一方カム25と固
定シーブ22の間にはねじりばね24が介装されており、可
動シーブ23を回転方向に付勢してシュー35をカム面25a
の谷部分に位置させることにより、低速レンジ側(矢印
A方向と反対側)に保持している。即ち固定シーブ22に
対して、可動シーブ23がねじりばね24に抗して回転方向
にねじれることにより、可動シーブ23は矢印A方向に押
し動かされるようになっている。
方に延びる内周ボス23aを一体に有している。該ボス23a
の後部外周面にはトルクカム25がスプライン嵌合し、該
カム25はスナップリング40により後方に移動しないよう
に係止され、カム25の前端波形カム面25aには固定シー
ブ22のピン形シュー35が当接している。一方カム25と固
定シーブ22の間にはねじりばね24が介装されており、可
動シーブ23を回転方向に付勢してシュー35をカム面25a
の谷部分に位置させることにより、低速レンジ側(矢印
A方向と反対側)に保持している。即ち固定シーブ22に
対して、可動シーブ23がねじりばね24に抗して回転方向
にねじれることにより、可動シーブ23は矢印A方向に押
し動かされるようになっている。
本考案の要部であるロック装置を説明する。従動軸3の
軸芯部には軸方向に長い軸芯孔38が形成されており、該
軸芯孔38の前端部は閉じ、後端部は開口している。軸芯
孔38の前部には、軸芯と直角方向に従動軸3を貫通する
ロックピン挿入孔39が形成されており、該挿入孔39はそ
の後端縁が第1図の低速レンジ位置の可動シーブ23の略
前端縁に相当する位置にくるように形成されている。挿
入孔39には1つの丸棒状のロックピン42が挿入されてお
り、第9図のように従動軸3の外周面から半径方向外方
に突出するロック位置と、第1図のように挿入孔39内に
引込む解除位置とに移動自在である。
軸芯部には軸方向に長い軸芯孔38が形成されており、該
軸芯孔38の前端部は閉じ、後端部は開口している。軸芯
孔38の前部には、軸芯と直角方向に従動軸3を貫通する
ロックピン挿入孔39が形成されており、該挿入孔39はそ
の後端縁が第1図の低速レンジ位置の可動シーブ23の略
前端縁に相当する位置にくるように形成されている。挿
入孔39には1つの丸棒状のロックピン42が挿入されてお
り、第9図のように従動軸3の外周面から半径方向外方
に突出するロック位置と、第1図のように挿入孔39内に
引込む解除位置とに移動自在である。
ロックピン42の内方側には拡径部42aが形成され、該拡
径部42aと挿入孔39の内周段部との間にはリターンばね4
3が縮設されており、該リターンばね43によりロックピ
ン42を解除位置に付勢している。
径部42aと挿入孔39の内周段部との間にはリターンばね4
3が縮設されており、該リターンばね43によりロックピ
ン42を解除位置に付勢している。
軸芯孔38には軸方向移動自在にプッシュロッド41が挿入
されており、該プッシュロッド41の前端部にはロックピ
ン側の面を傾斜状に切り落としたくさび面41aが形成さ
れている。プッシュロッド41の後端部は軸芯孔38の後端
開口から後方に突出し、さらに袋ナット37の後壁を貫通
している。袋ナット37内にはばね受け55及びスナップリ
ング56を介してリターンばね48が縮設され、該リターン
ばね48によりプッシュロッド41を後方に付勢している。
されており、該プッシュロッド41の前端部にはロックピ
ン側の面を傾斜状に切り落としたくさび面41aが形成さ
れている。プッシュロッド41の後端部は軸芯孔38の後端
開口から後方に突出し、さらに袋ナット37の後壁を貫通
している。袋ナット37内にはばね受け55及びスナップリ
ング56を介してリターンばね48が縮設され、該リターン
ばね48によりプッシュロッド41を後方に付勢している。
プッシュロッド41の後端縁にはこれを前方に押すために
押えアーム61の回転ローラ60が当接している。押えアー
ム61はキャップ5a等に回動自在に支持された回動軸63に
操作レバー66と共に固着され、操作レバー66の先端部は
負圧アクチュエータ等の適宜の操作機構に連動連結され
ている。
押えアーム61の回転ローラ60が当接している。押えアー
ム61はキャップ5a等に回動自在に支持された回動軸63に
操作レバー66と共に固着され、操作レバー66の先端部は
負圧アクチュエータ等の適宜の操作機構に連動連結され
ている。
ロックピン部分の拡大正面図を示す第2図において、ロ
ックピン42の拡径部42aには一定幅d2のスリット58が形
成され、該スリット58内には第3図のようにプッシュロ
ッド41の前端部が挿入されている。スリット58の底部は
傾斜切欠き面42bとなっており、該切欠き面42bにプッシ
ュロッド41のくさび面41aが当接している。
ックピン42の拡径部42aには一定幅d2のスリット58が形
成され、該スリット58内には第3図のようにプッシュロ
ッド41の前端部が挿入されている。スリット58の底部は
傾斜切欠き面42bとなっており、該切欠き面42bにプッシ
ュロッド41のくさび面41aが当接している。
第5図においてくさび面41aが存在するプッシュロッド4
1の前端部には、平面状の切り落とし面41bが形成され、
その幅d1は前記第2図のスリット58の幅d2よりわずかに
小さい寸法である。上記プッシュロッド前端部の切り落
とし面41bによりロックピン42は位置決めされ、かつ回
り止めされている。
1の前端部には、平面状の切り落とし面41bが形成され、
その幅d1は前記第2図のスリット58の幅d2よりわずかに
小さい寸法である。上記プッシュロッド前端部の切り落
とし面41bによりロックピン42は位置決めされ、かつ回
り止めされている。
プッシュロッド41の後端部は第4図に示すように段部59
を介して小径になっており、小径部の途中にはスナップ
リング用環状溝53が形成されている。
を介して小径になっており、小径部の途中にはスナップ
リング用環状溝53が形成されている。
第6図において従動軸3の後端部には小径部44が形成さ
れ、該小径部44は一部分が切り欠かれて平面部44aとな
っており、またクランプ嵌着用の外周溝62が形成されて
いる。該外周溝62には第7図のように直線部57aとその
両側の円弧部57bよりなるクランプ57が着脱可能に嵌着
され、上記直線部57aは第8図に示すように従動軸3の
小径部平面部44aに当接すると共にプッシュロッド41の
段部59に係合し、プッシュロッド41の抜け止め機能を果
している。
れ、該小径部44は一部分が切り欠かれて平面部44aとな
っており、またクランプ嵌着用の外周溝62が形成されて
いる。該外周溝62には第7図のように直線部57aとその
両側の円弧部57bよりなるクランプ57が着脱可能に嵌着
され、上記直線部57aは第8図に示すように従動軸3の
小径部平面部44aに当接すると共にプッシュロッド41の
段部59に係合し、プッシュロッド41の抜け止め機能を果
している。
組付け作業を説明する。第1図において、従動軸3には
各シーブ22、23を組み付ける前に、プッシュロッド41及
びロックピン42を予め組み付けておく。即ち挿入孔39に
ロックピン42及びリターンばね43を挿入すると共に、軸
芯孔38にプッシュロッド41を挿入して、プッシュロッド
前端部をロックピン42のスリット58に係合させ、クラン
プ57を従動軸3の後端部に嵌着させてプッシュロッド41
を脱落不能に係止しておく。
各シーブ22、23を組み付ける前に、プッシュロッド41及
びロックピン42を予め組み付けておく。即ち挿入孔39に
ロックピン42及びリターンばね43を挿入すると共に、軸
芯孔38にプッシュロッド41を挿入して、プッシュロッド
前端部をロックピン42のスリット58に係合させ、クラン
プ57を従動軸3の後端部に嵌着させてプッシュロッド41
を脱落不能に係止しておく。
そして次に各シーブ22、23等を従動軸3に嵌めた後、リ
ング36を嵌めると共にリターンばね48を装着し、袋ナッ
ト37を螺着する。
ング36を嵌めると共にリターンばね48を装着し、袋ナッ
ト37を螺着する。
作動を説明する。非ロック時には第1図のようにプッシ
ュロッド41はリターンばね48により後方位置に待機して
おり、ロックピン42は解除位置まで挿入孔39内に引込ん
でいる。
ュロッド41はリターンばね48により後方位置に待機して
おり、ロックピン42は解除位置まで挿入孔39内に引込ん
でいる。
この状態でエンジンを運転すると、負荷が一定の場合エ
ンジン回動数の上昇に伴ない、前記第10図の駆動側可動
シーブ14は矢印A方向に動いて有効径が大きくなり、一
方第1図の従動側可動シーブ23は矢印A方向に動いて有
効径が小さくなる。即ち変速比は高速レンジ側へと変化
する。
ンジン回動数の上昇に伴ない、前記第10図の駆動側可動
シーブ14は矢印A方向に動いて有効径が大きくなり、一
方第1図の従動側可動シーブ23は矢印A方向に動いて有
効径が小さくなる。即ち変速比は高速レンジ側へと変化
する。
負荷の増大のためにエンジン回転数を上げて、しかも一
定の低速で走行する場合、例えばPTO用オイルポンプ7
を利用して散布機等のインプルメントを運転しながら走
行する場合、作業機を牽引する場合あるいは登坂する場
合においては、操作レバー66を作動することにより従動
側可動シーブ23を低速レンジ位置でロックする。
定の低速で走行する場合、例えばPTO用オイルポンプ7
を利用して散布機等のインプルメントを運転しながら走
行する場合、作業機を牽引する場合あるいは登坂する場
合においては、操作レバー66を作動することにより従動
側可動シーブ23を低速レンジ位置でロックする。
即ち押えローラ60によりリターンばね48に抗してプッシ
ュロッド41は前方に移動し、前端くさび面41aにより第
3図のロックピン42の切欠き面42bを押す。これにより
第9図のようにロックピン42はリターンばね43に抗して
ロック位置まで半径方向外方に突出する。ロック位置の
ロックピン42は、可動シーブ23の前端縁に当接して高速
レンジ側(矢印A側)への移動を規制し、変速比は一定
の低速レンジに保たれる。また可動シーブ23の回転方向
へのねじれがあっても、ロックピン42はプッシュロッド
42により回り止めされる。
ュロッド41は前方に移動し、前端くさび面41aにより第
3図のロックピン42の切欠き面42bを押す。これにより
第9図のようにロックピン42はリターンばね43に抗して
ロック位置まで半径方向外方に突出する。ロック位置の
ロックピン42は、可動シーブ23の前端縁に当接して高速
レンジ側(矢印A側)への移動を規制し、変速比は一定
の低速レンジに保たれる。また可動シーブ23の回転方向
へのねじれがあっても、ロックピン42はプッシュロッド
42により回り止めされる。
(考案の効果) 以上説明したように本考案によると: (1)エンジン回転数の増加により可動シーブが高速レ
ンジ側へと軸方向に移動するVベルト式自動変速機にお
いて、ロック装置により従動側の可動シーブを低速レン
ジ側にロックできるようにしているので、散布機等のイ
ンプルメントを運転しながら走行する場合、作業機を牽
引する場合あるいは登坂する場合において、負荷の増加
に対してエンジン回転を上げて、しかも一定の低速で走
行することができる。
ンジ側へと軸方向に移動するVベルト式自動変速機にお
いて、ロック装置により従動側の可動シーブを低速レン
ジ側にロックできるようにしているので、散布機等のイ
ンプルメントを運転しながら走行する場合、作業機を牽
引する場合あるいは登坂する場合において、負荷の増加
に対してエンジン回転を上げて、しかも一定の低速で走
行することができる。
(2)ロックピン及びプッシュロッドを従動軸内に内蔵
しているので、変速機の大型化を防ぐことができる。
しているので、変速機の大型化を防ぐことができる。
請求項1記載の考案では、ロックピンのスリットにプッ
シュロッドを係合させて回り止めとすることにより、可
動シーブのねじれによりロックピンがねじれることはな
く、ロックピンの耐久性が向上する。
シュロッドを係合させて回り止めとすることにより、可
動シーブのねじれによりロックピンがねじれることはな
く、ロックピンの耐久性が向上する。
請求項2記載の考案では、クランプを利用してプッシュ
ロッドを従動軸に脱落不能に係止することより、シーブ
等の組み付け前においてプッシュロッド及びロッドピン
を従動軸にサブアッシィすることができ、組立作業性が
向上する。
ロッドを従動軸に脱落不能に係止することより、シーブ
等の組み付け前においてプッシュロッド及びロッドピン
を従動軸にサブアッシィすることができ、組立作業性が
向上する。
第1図は本願請求項1、2記載のロック装置を備えたV
ベルト式自動変速機の従動側部分の縦断面図、第2図は
ロックピン単体の第1図のII矢視拡大図、第3図は第2
図のIII−III断面図、第4図はプッシュロッド単体の第
1図IV矢視拡大図、第5図は第4図のV矢視図、第6図
は従動軸の後端部拡大図、第7図はクランプ単体の拡大
正面図、第8図は第1図のVIII−VIII断面拡大図、第9
図はロック時のロックピン部分の拡大縦断面図、第10図
は従来のVベルト式自動変速機の全体縦断面図である。
2…原動軸、3…従動軸、14…原動側固定シーブ、15…
原動側可動シーブ、22…従動側固定シーブ、23…従動側
可動シーブ、38…軸芯孔、39…挿入孔、41…プッシュロ
ッド、41a…くさび面、41b…テーパ面、42…ロックピ
ン、43…リターンばね、57…クランプ、58…スリット
ベルト式自動変速機の従動側部分の縦断面図、第2図は
ロックピン単体の第1図のII矢視拡大図、第3図は第2
図のIII−III断面図、第4図はプッシュロッド単体の第
1図IV矢視拡大図、第5図は第4図のV矢視図、第6図
は従動軸の後端部拡大図、第7図はクランプ単体の拡大
正面図、第8図は第1図のVIII−VIII断面拡大図、第9
図はロック時のロックピン部分の拡大縦断面図、第10図
は従来のVベルト式自動変速機の全体縦断面図である。
2…原動軸、3…従動軸、14…原動側固定シーブ、15…
原動側可動シーブ、22…従動側固定シーブ、23…従動側
可動シーブ、38…軸芯孔、39…挿入孔、41…プッシュロ
ッド、41a…くさび面、41b…テーパ面、42…ロックピ
ン、43…リターンばね、57…クランプ、58…スリット
Claims (2)
- 【請求項1】エンジン回転数の増加により可動シーブが
高速レンジ側へと軸方向に移動するVベルト式自動変速
機において、従動軸内に軸芯孔とこれに直角なロックピ
ン挿入孔を形成し、該挿入孔に挿入されたロックピン
は、半径方向外方に突出して可動シーブの高速レンジ側
への移動を規制するロック位置と、挿入孔内に引込む解
除位置とに移動自在であると共に、リターンばねにより
解除位置に付勢され、ロックピンの内方端部にスリット
を形成し、前記軸芯孔内には軸芯方向移動自在に操作さ
れるプッシュロッドを挿入し、該プッシュロッドの先端
部にくさび面を形成して、プッシュロッド先端部をロッ
クピンのスリットに挿入することによりロックピンの回
り止めとすると共に、前記くさび面を前記ロックピンに
当接していることを特徴とするVベルト式自動変速機の
ロック装置。 - 【請求項2】エンジン回転数の増加により可動シーブが
高速レンジ側へと軸方向に移動するVベルト式自動変速
機において、従動軸内に軸芯孔とこれに直角なロックピ
ン挿入孔を形成し、該挿入孔に挿入されたロックピン
は、半径方向外方に突出して可動シーブの高速レンジ側
への移動を規制するロック位置と、挿入孔内に引込む解
除位置とに移動自在であると共に、リターンばねにより
解除位置に付勢され、前記軸芯孔内には軸芯方向移動自
在に操作されるプッシュロッドを挿入し、該プッシュロ
ッドには、プッシュロッドの移動によりロックピンに当
接してロック位置側へと押し動かすくさび面を形成し、
従動軸に、着脱自在にクランプを嵌着すると共に該クラ
ンプをプッシュロッドの段部に係合させてプッシュロッ
ドの抜け止めとしたことを特徴とするVベルト式自動変
速機のロック装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3833690U JPH0722516Y2 (ja) | 1990-04-10 | 1990-04-10 | Vベルト式自動変速機のロック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3833690U JPH0722516Y2 (ja) | 1990-04-10 | 1990-04-10 | Vベルト式自動変速機のロック装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03130460U JPH03130460U (ja) | 1991-12-27 |
JPH0722516Y2 true JPH0722516Y2 (ja) | 1995-05-24 |
Family
ID=31546248
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3833690U Expired - Lifetime JPH0722516Y2 (ja) | 1990-04-10 | 1990-04-10 | Vベルト式自動変速機のロック装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0722516Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010255763A (ja) * | 2009-04-27 | 2010-11-11 | Yoshitake Inc | スチームトラップの保温カバー |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5422603B2 (ja) * | 2011-05-18 | 2014-02-19 | ジヤトコ株式会社 | ロック機構を有する無段変速機及びそのプーリロック確認方法 |
-
1990
- 1990-04-10 JP JP3833690U patent/JPH0722516Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010255763A (ja) * | 2009-04-27 | 2010-11-11 | Yoshitake Inc | スチームトラップの保温カバー |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03130460U (ja) | 1991-12-27 |
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