JPH07225111A - 3次元変位計測装置 - Google Patents

3次元変位計測装置

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Publication number
JPH07225111A
JPH07225111A JP6037661A JP3766194A JPH07225111A JP H07225111 A JPH07225111 A JP H07225111A JP 6037661 A JP6037661 A JP 6037661A JP 3766194 A JP3766194 A JP 3766194A JP H07225111 A JPH07225111 A JP H07225111A
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JP
Japan
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optical path
light
corner cube
degrees
beam splitter
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Withdrawn
Application number
JP6037661A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Kubota
哲也 久保田
Hiroshi Okumura
浩史 奥村
Shiro Nakabayashi
志郎 中林
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易な構成の3次元変位計測装置を提供す
る。 【構成】 測定光線束と参照光線束とを干渉させること
により物体の変位を計測する3次元変位計測装置Sであ
って、測定光線束と参照光線束との干渉光線束を2分割
してなる分割光を受光する光学素子の少なくとも一方
に、光の強さとその入射位置が検出できる光学素子12
が配設されてなる。そのため、被測定物体に1個のプロ
ーブ・コーナキューブ4を配設するのみで3次元変位を
測定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は3次元変位計測装置に関
する。さらに詳しくは、レーザ干渉計を用いてなる3次
元変位計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、超精密サーボ制御装置におけ
る精密計測センサとして、2周波数レーザ干渉計や静電
容量型センサが利用されている。例えば図7には、かか
る従来のレーザ干渉計を用いて構成されている1次元変
位測定装置の一例がブロック図で示されている(精密工
学会編「精密機構」(オーム社刊)、180頁〜181
頁参照)。この1次元変位測定装置においては、レーザ
発振装置1からのレーザ光は、1/2波長板2を透過し
た後、偏光ビームスプリッタ3により測定光と参照光と
に2分割され、測定光は被測定物体(図示せず)に配設
されているプローブ・コーナキューブ4により反射さ
れ、一方参照光は所定位置に固定されている固定コーナ
キューブ5により反射され、これらの反射光が干渉して
干渉光線束が生成され、この干渉光をその強弱の変化を
検出できる光学素子、例えばPD9に受光させることに
より被測定物体のZ軸方向の変位が計測される。また、
図7に示す変位計測装置では、干渉光線束は、ビームス
プリッタ7により2分割され、その一方の光路には1/
4波長板10が介装されてZ軸方向変位の正負の判定も
なされている。なお、図7において、6は三角プリズ
ム、8,11は偏光板を示す。
【0003】しかしながら、これらはいずれも1次元用
センサであるため、3次元変位を計測しようとする場合
には、これらの1次元用センサが3組必要となる。その
ため、かかるセンサを用いて3次元変位計測装置を作製
すると、装置が複雑化するとともにコスト上昇を招来す
る。
【0004】そのため、サブミクロンオーダの位置決め
を必要とする、超精密サーボ技術分野でのサーボ系セン
サとして利用できる簡易な構成の3次元変位計測装置の
出現が熱望されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来技
術の問題点に鑑みなされたものであって、簡易な構成の
3次元変位計測装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、測定光線束と
参照光線束とを干渉させることにより物体の変位を計測
する3次元変位計測装置であって、測定光線束と参照光
線束との干渉光線束を2分割してなる分割光を受光する
光学素子の少なくとも一方に、光の強さとその入射位置
が検出できる光学素子が配設されてなることを特徴とす
る3次元変位計測装置に関する。
【0007】前記3次元変位測定装置を具体化してなる
本発明の第1態様の3次元変位測定装置は、レーザ発振
装置と、該レーザ発振装置からのレーザ光線の偏光面を
45度回転させる偏光面回転手段、例えば1/2波長板
と、該偏光面が45度回転させられたレーザ光線を2分
割する偏光ビームスプリッタと、前記分割された光線の
一方を180度偏向する被測定物体に配設されているプ
ローブ・コーナキューブと、前記分割された光線の他方
を180度偏向する所定位置に固定されている固定コー
ナキューブと、前記プローブ・コーナキューブおよび固
定コーナキューブからの偏向光を2分割するビームスプ
リッタと、前記ビームスプリッタにより分割された一方
の光線が透過する第1光路と、前記ビームスプリッタに
より分割された他方の光線が透過する第2光路と、演算
処理装置とを備え、前記第1光路および第2光路の両者
に偏光板が設けられ、前記第1光路および第2光路の何
れか一方に1/4波長板が設けられ、前記第1光路およ
び第2光路の何れか一方に光の強さが検出できる光学素
子が設けられ、他方に光の強さとその入射位置が検出で
きる光学素子が設けられてなることを特徴とする。
【0008】また、本発明の第2態様の3次元変位測定
装置は、レーザ発振装置と、該レーザ発振装置からのレ
ーザ光線の偏光面を45度回転させる偏光面回転手段、
例えば、1/2波長板と、該偏光面が45度回転させら
れたレーザ光線を2分割する偏光ビームスプリッタと、
前記分割された光線の一方を180度偏向する被測定物
体に配設されているプローブ・コーナキューブと、前記
分割された光線の他方を180度偏向する所定位置に固
定されている固定コーナキューブと、前記プローブ・コ
ーナキューブおよび固定コーナキューブからの偏向光の
光路を偏向する光学素子と、前記光学素子からの光線を
2分割するビームスプリッタと、前記ビームスプリッタ
により分割された一方の光線が透過する第1光路と、前
記ビームスプリッタにより分割された他方の光線が透過
する第2光路と、演算処理装置とを備え、前記第1光路
および第2光路の両者に偏光板が設けられ、前記第1光
路および第2光路の何れか一方に1/4波長板が設けら
れ、前記第1光路および第2光路の何れか一方に光の強
さが検出できる光学素子が設けられ、他方に光の強さと
その入射位置が検出できる光学素子が設けられてなるこ
とを特徴とする。
【0009】さらに、本発明の第3態様の3次元変位測
定装置は、レーザ発振装置と、該レーザ発振装置からの
レーザ光線の偏光面を45度回転させる偏光面回転手
段、例えば1/2波長板と、該偏光面が45度回転させ
られたレーザ光線を2分割する偏光ビームスプリッタ
と、前記分割された光線の一方を180度偏向する被測
定物体に配設されているプローブ・コーナキューブと、
前記分割された光線の他方を180度偏向する所定位置
に固定されている固定コーナキューブと、前記プローブ
・コーナキューブおよび固定コーナキューブからの光線
を2分割するビームスプリッタと、前記ビームスプリッ
タにより分割された一方の光線が透過する第1光路と、
前記ビームスプリッタにより分割された他方の光線が透
過する第2光路と、演算処理装置とを備え、前記第1光
路および第2光路の両者に偏光板が設けられ、前記第1
光路および第2光路の何れか一方に1/4波長板が設け
られ、前記第1光路および第2光路の両者に光の強さと
その入射位置が検出できる光学素子が設けられてなるこ
とを特徴とする。
【0010】そして、本発明の第4態様の3次元変位測
定装置は、レーザ発振装置と、該レーザ発振装置からの
レーザ光線の偏光面を45度回転させる偏光面回転手
段、例えば1/2波長板と、該偏光面が45度回転させ
られたレーザ光線を2分割する偏光ビームスプリッタ
と、前記分割された光線の一方を180度偏向する被測
定物体に配設されているプローブ・コーナキューブと、
前記分割された光線の他方を180度偏向する所定位置
に固定されている固定コーナキューブと、前記プローブ
・コーナキューブおよび固定コーナキューブからの偏向
光の光路を偏向する光学素子と、前記光学素子からの光
線を2分割するビームスプリッタと、前記ビームスプリ
ッタにより分割された一方の光線が透過する第1光路
と、前記ビームスプリッタにより分割された他方の光線
が透過する第2光路と、演算処理装置とを備え、前記第
1光路および第2光路の両者に偏光板が設けられ、前記
第1光路および第2光路の何れか一方に1/4波長板が
設けられ、前記第1光路および第2光路の両者に光の強
さとその入射位置が検出できる光学素子が設けられてな
ることを特徴とする。
【0011】ここで、前記光の強さとその入射位置が検
出できる光学素子としては、例えば2次元半導体位置検
出素子や4分割フォトダイオードが用いられる。
【0012】
【作用】本発明の3次元変位計測装置は前記のごとく構
成されているので、被測定物体に一つのプローブ・コー
ナキューブを配設するのみで、被測定物体の前後方向の
移動のみでなく、上下および左右方向の移動も測定する
ことができる。すなわち、3次元変位を測定することが
できる。
【0013】また、本発明の好ましい態様においては、
光の強さとその入射位置が検出できる光学素子が2個用
いられているので、レーザ発振装置からの出射光に偏角
が生じてもその補正がなし得る。
【0014】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら本発明を実施
例に基づいて説明するが、本発明はかかる実施例のみに
限定されるものではない。
【0015】図1は本発明の実施例1の3次元変位計測
装置のブロック図、図2はX軸方向変位の測定原理の説
明図、図3は被測定物体にX軸方向に変位が生じていな
い場合の測定光と参照光の受光素子上での位置関係の説
明図、図4は被測定物体にX軸方向に変位が生じている
場合の測定光と参照光の受光素子上での位置関係の説明
図、図5は本発明の実施例2のブロック図、図6は同実
施例における偏角の補正原理の説明図である。図におい
て、1はレーザ発振装置、2は1/2波長板、3は偏光
ビームスプリッタ、4はプローブ・コーナキューブ、5
は固定コーナキューブ、6は三角プリズム、7はビーム
スプリッタ、8は偏光板、9はPD、10は1/4波長
板、11は偏光板、12は2次元PSD、13は演算処
理装置、Aは第1光路、Bは第2光路、Sは3次元変位
計測装置を示す。
【0016】実施例1 図1を参照しながら、まず本発明の3次元変位計測装置
Sの測定原理について簡単に説明する。
【0017】レーザ発振装置1から照射されたレーザ光
は、その偏光面がπ/4rad(45度)で偏光ビーム
スプリッタ3に入射させられ、偏光ビームスプリッタ3
によって測定光と参照光とに等分割される。等分割され
たレーザ光は、被測定物体(図示せず)に配設されてい
るプローブ・コーナキューブ4と所定位置に固定されて
いる固定コーナキューブ5とによりそれぞれ反射され、
すなわち180度偏向され、再び偏光ビームスプリッタ
3により同一光路上に位置させられて干渉する。この干
渉光を、例えば三角プリズム6により反射させて系外に
取り出してビームスプリッタ7により2分割するととも
に、その分割光をそれぞれ受光素子に導く。この受光素
子の一方には光の強さと入射位置が計測できる光学素
子、例えば2次元PSD(以下、単にPSDともいう)
12が用いられ、他方には光の強さのみが計測できる光
学素子、例えばPD9が用いられている。この受光素子
からの干渉光の強弱が演算処理装置13によりカウント
されてZ軸方向変位が測定される。また、一方の分割光
の光軸上に1/4波長板10を置きその分割光の位相を
他方の分割光に対してπ/2rad(90度)遅らすこ
とにより、正方向と負方向の判別がなされる。
【0018】ここで、レーザ光、より厳密には直線偏光
のレーザ光をその偏光面がπ/4rad(45度)で偏
光ビームスプリッタ3に入射させる手段としては、例え
ば直線偏光光線を回転させる性質を有している1/2波
長板が用いられるが、これに限定されるものではなく、
直線偏光のレーザ光を出力する発振装置自身を回転させ
てもよい。
【0019】また、ここでは、3次元変位計測装置をコ
ンパクトにするために、三角プリズム6により光路を偏
向しているが、スペース的にゆとりがある場合には、光
路を偏向させる必要は必ずしもない。
【0020】次に、図2および図3〜4を参照しなが
ら、X軸方向変位の計測原理について説明する。プロー
ブ・コーナキューブ4がX軸方向にΔXだけ変化すると
PSD12上のレーザ光の変位は2ΔXとなる(図2参
照)。一方、固定コーナキューブ5からの参照光には変
位が生じない。しかるに、PSD12の出力は光電変換
によって発生した光電流であるため、レーザ光の入射位
置は光の強度分布の平均点となる(図3参照)。すなわ
ち、図3と図4との比較により明らかなように、PSD
12におけるレーザ光の入射位置の変位はΔXとして検
出される。したがって、プローブ・コーナキューブ4が
X軸方向にΔX変化すると、PSD12上でもΔXの変
位が得られる。また、この変位は光の強度や光路長に依
存しない。よって、2次元PSD12を用いることによ
りX軸方向変位をも計測することができる。
【0021】なお、前記ではX軸方向変位の計測につい
て説明したが、Y軸方向変位についても同様にして計測
することができる。したがって、図1に示す計測装置S
によれば、XYZ軸方向の変位を同時に計測することが
できる。すなわち、3次元変位を計測することができ
る。
【0022】以下、図1を参照しながら本発明の実施例
1にかかわる3次元変位計測装置の構成について説明す
る。
【0023】実施例1にかかわる3次元変位計測装置S
は、図1に示すように、レーザ発振装置1と、このレー
ザ発振装置1からのレーザ光の偏光面を回転させる1/
2波長板2と、この1/2波長板を透過し回転させられ
たレーザ光を測定光(測定光線束)と参照光(参照光線
束)とに2分割する偏光ビームスプリッタ3と、図示し
ない被測定物体上に配設されて測定光を180度偏向す
る(反射する)プローブ・コーナキューブ4と、所定位
置において固定されて参照光を180度偏向する(反射
する)固定コーナキューブ5と、コーナキューブ4,5
により反射されてきた測定光と参照光との干渉光を90
度偏向する(反射する)ことにより干渉光を系外に取出
す三角プリズム6と、この三角プリズム6により反射さ
れた干渉光を第1光路Aと第2光路Bとに2分割するビ
ームスプリッタ7と、第1光路Aに介装されている偏光
板8と、第1光路Aの分割光を受光しその強さを測定す
る光学素子(PD)9と、第2光路Bに介装されている
1/4波長板10および偏光板11と、第2光路Bの分
割光を受光しその強さおよび入射位置を測定する光学素
子(2次元PSD)12と、光学素子9,12からの信
号を演算処理して変位を算出する演算処理装置13とを
備えてなる。
【0024】この光の強さと入射位置を測定する光学素
子12は、2次元PSDに限定されるものではなく、か
かる機能を有する光学素子を適宜用いることができ、例
えば4分割フォトダイオード(QPD)も好適に用いる
ことができる。
【0025】演算処理装置13には、光学素子9,12
からの信号を演算処理して変位を算出するプログラムが
格納されている。
【0026】なお、レーザ発振装置1、偏光ビームスプ
リッタ3、コーナキューブ4,5等は、従来の1次元変
位測定装置に用いられているものと同様とされているの
で、その構成の詳細な説明は省略する。
【0027】また、1/4波長板10の介装位置は第2
光路Bに限定されるものではなく、第1光路Aとされて
もよい。
【0028】実施例2 本発明の実施例2にかかわる3次元変位計測装置Sを図
5に示し、同装置Sは、レーザ発振装置1と、このレー
ザ発振装置1からのレーザ光の偏光面を回転させる1/
2波長板2と、この1/2波長板2を透過してきたレー
ザ光を測定光(測定光線束)と参照光(参照光線束)と
に2分割する偏光ビームスプリッタ3と、図示しない被
測定物体上に配設されて測定光を180度偏向する(反
射する)プローブ・コーナキューブ4と、所定位置にお
いて固定されて参照光を180度偏向する(反射する)
固定コーナキューブ5と、コーナキューブ4,5により
反射されてきた測定光と参照光との干渉光を90度偏向
する(反射する)ことにより干渉光を系外に取出す三角
プリズム6と、この三角プリズム6により反射された干
渉光を第1光路Aと第2光路Bとに2分割するビームス
プリッタ7と、第1光路Aに介装されている偏向板8
と、第1光路Aの分割光を受光しその強さと入射位置を
測定する光学素子(2次元PSD)12と、第2光路B
に介装されている1/4波長板10および偏光板11
と、第2光路Bの分割光を受光しその強さと入射位置を
測定する光学素子(2次元PSD)12と、第1光路A
の光学素子12と第2光路Bの光学素子12からの信号
を演算処理して変位および偏角の補正を行なう演算処理
装置とを備えてなる。
【0029】すなわち、実施例2にかかわる3次元変位
計測装置Sは、実施例1の第1光路Aの光学素子、PD
9に代えて第1光路Aにも2次元PSD12を設けてな
るものである。かかる構成とすることにより、実施例1
では得られない次のような付加的効果が得られる。
【0030】以下、図6を参照しながら、その付加的効
果について説明する。
【0031】レーザ発振装置1においては、その発熱等
による変形のためにレーザ光の出射方向がわずかに変化
する。この変化による測定誤差は、2個のPSD12,
12を光路長が異なるように配置することによって補正
することができる。すなわち、レーザ発振装置1からP
SD1までの光路長をL1、PSD1とPSD2との光
路長差をL2とし、被測定物体がX方向にΔx変位した
とし、すなわち、プローブ・コーナキューブがΔx変位
したとし、そしてPSD1とPSD2でその変位が、そ
れぞれx1、x2と計測されたとする。このときレーザ光
の偏角θは、 θ=arctan((x2−x1)/L2) となる。また、被測定物体の変位Δxは、図6より明ら
かなように、 Δx=x1−L1tanθ となる。
【0032】したがって、実施例2においては、レーザ
発振装置1から出射光に偏角が生じてもそれを補正する
ことができる。そのため、演算処理装置13には、実施
例1におけるプログラムの他にこの補正演算のためのプ
ログラムも格納されている。
【0033】なお、実施例1と同様に、この光の強さと
入射位置を測定する光学素子としては、2次元PSDに
限定されるものではなく、かかる機能を有する光学素子
を適宜用いることができる。例えば4分割フォトダイオ
ード(QPD)も好適に用いることができ、また1/4
波長板の介装位置は第2光路に限定されるものではな
く、第1光路に介装されてもよい。
【0034】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、被測定物体に従来の1次元変位計測装置と同様に、
単一のプローブ・コーナキューブを配設するだけの簡単
な構成により3次元変位を測定することができるという
優れた効果が得られる。また、本発明の好ましい態様に
よれば、レーザ発振装置から出射されるレーザ光に、レ
ーザ発振装置の熱変形により偏角が生じてもそれを補正
して計測がなし得るという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の3次元変位計測装置のブロ
ック図である。
【図2】X軸方向変位の測定原理の説明図である。
【図3】被測定物体にX軸方向に変位が生じていない場
合の測定光と参照光の受光素子上での位置関係の説明図
である。
【図4】被測定物体にX軸方向に変位が生じている場合
の測定光と参照光の受光素子上での位置関係の説明図で
ある。
【図5】本発明の実施例2の3次元変位計測装置のブロ
ック図である。
【図6】同実施例における偏角の補正原理の説明図であ
る。
【図7】従来の1次元変位計測装置のブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 レーザー発振装置 2 1/2波長板 3 偏光ビームスプリッタ 4 プローブ・コーナキューブ 5 固定コーナキューブ 6 三角プリズム 7 ビームスプリッタ 8,11 偏光板 9 PD 10 1/4波長板 12 2次元PSD 13 演算処理装置 A 第1光路 B 第2光路 S 3次元変位計測装置

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定光線束と参照光線束とを干渉させる
    ことにより物体の変位を計測する3次元変位計測装置で
    あって、測定光線束と参照光線束との干渉光線束を2分
    割してなる分割光線束を受光する受光素子の少なくとも
    一方に、光の強さとその入射位置が検出できる光学素子
    が配設されてなることを特徴とする3次元変位計測装
    置。
  2. 【請求項2】 レーザ発振装置と、該レーザ発振装置か
    らのレーザ光線の偏光面を45度回転させる偏光面回転
    手段と、該偏光面が45度回転させられたレーザ光線を
    2分割する偏光ビームスプリッタと、前記分割された光
    線の一方を180度偏向する被測定物体に配設されてい
    るプローブ・コーナキューブと、前記分割された光線の
    他方を180度偏向する所定位置に固定されている固定
    コーナキューブと、前記プローブ・コーナキューブおよ
    び固定コーナキューブからの偏向光を2分割するビーム
    スプリッタと、前記ビームスプリッタにより分割された
    一方の光線が透過する第1光路と、前記ビームスプリッ
    タにより分割された他方の光線が透過する第2光路と、
    演算処理装置とを備え、前記第1光路および第2光路の
    両者に偏光板が設けられ、前記第1光路および第2光路
    の何れか一方に1/4波長板が設けられ、前記第1光路
    および第2光路の何れか一方に光の強さが検出できる光
    学素子が設けられ、他方に光の強さとその入射位置が検
    出できる光学素子が設けられてなることを特徴とする3
    次元変位計測装置。
  3. 【請求項3】 レーザ発振装置と、該レーザ発振装置か
    らのレーザ光線が透過する1/2波長板と、該1/2波
    長板を透過してきたレーザ光線を2分割する偏光ビーム
    スプリッタと、前記分割された光線の一方を180度偏
    向する被測定物体に配設されているプローブ・コーナキ
    ューブと、前記分割された光線の他方を180度偏向す
    る所定位置に固定されている固定コーナキューブと、前
    記プローブ・コーナキューブおよび固定コーナキューブ
    からの偏向光を2分割するビームスプリッタと、前記ビ
    ームスプリッタにより分割された一方の光線が透過する
    第1光路と、前記ビームスプリッタにより分割された他
    方の光線が透過する第2光路と、演算処理装置とを備
    え、前記第1光路および第2光路の両者に偏光板が設け
    られ、前記第1光路および第2光路の何れか一方に1/
    4波長板が設けられ、前記第1光路および第2光路の何
    れか一方に光の強さが検出できる光学素子が設けられ、
    他方に光の強さとその入射位置が検出できる光学素子が
    設けられてなることを特徴とする3次元変位計測装置。
  4. 【請求項4】 レーザ発振装置と、該レーザ発振装置か
    らのレーザ光線の偏光面を45度回転させる偏光面回転
    手段と、該偏光面が45度回転させられたレーザ光線を
    2分割する偏光ビームスプリッタと、前記分割された光
    線の一方を180度偏向する被測定物体に配設されてい
    るプローブ・コーナキューブと、前記分割された光線の
    他方を180度偏向する所定位置に固定されている固定
    コーナキューブと、前記プローブ・コーナキューブおよ
    び固定コーナキューブからの偏向光の光路を偏向する光
    学素子と、前記光学素子からの光線を2分割するビーム
    スプリッタと、前記ビームスプリッタにより分割された
    一方の光線が透過する第1光路と、前記ビームスプリッ
    タにより分割された他方の光線が透過する第2光路と、
    演算処理装置とを備え、前記第1光路および第2光路の
    両者に偏光板が設けられ、前記第1光路および第2光路
    の何れか一方に1/4波長板が設けられ、前記第1光路
    および第2光路の何れか一方に光の強さが検出できる光
    学素子が設けられ、他方に光の強さとその入射位置が検
    出できる光学素子が設けられてなることを特徴とする3
    次元変位計測装置。
  5. 【請求項5】 レーザ発振装置と、該レーザ発振装置か
    らのレーザ光線が透過する1/2波長板と、該1/2波
    長板を透過してきたレーザ光線を2分割する偏光ビーム
    スプリッタと、前記分割された光線の一方を180度偏
    向する被測定物体に配設されているプローブ・コーナキ
    ューブと、前記分割された光線の他方を180度偏向す
    る所定位置に固定されている固定コーナキューブと、前
    記プローブ・コーナキューブおよび固定コーナキューブ
    からの偏向光の光路を偏向する光学素子と、前記光学素
    子からの光線を2分割するビームスプリッタと、前記ビ
    ームスプリッタにより分割された一方の光線が透過する
    第1光路と、前記ビームスプリッタにより分割された他
    方の光線が透過する第2光路と、演算処理装置とを備
    え、前記第1光路および第2光路の両者に偏光板が設け
    られ、前記第1光路および第2光路の何れか一方に1/
    4波長板が設けられ、前記第1光路および第2光路の何
    れか一方に光の強さが検出できる光学素子が設けられ、
    他方に光の強さとその入射位置が検出できる光学素子が
    設けられてなることを特徴とする3次元変位計測装置。
  6. 【請求項6】 レーザ発振装置と、該レーザ発振装置か
    らのレーザ光線の偏光面を45度回転させる偏光面回転
    手段と、該偏光面が45度回転させられたレーザ光線を
    2分割する偏光ビームスプリッタと、前記分割された光
    線の一方を180度偏向する被測定物体に配設されてい
    るプローブ・コーナキューブと、前記分割された光線の
    他方を180度偏向する所定位置に固定されている固定
    コーナキューブと、前記プローブ・コーナキューブおよ
    び固定コーナキューブからの光線を2分割するビームス
    プリッタと、前記ビームスプリッタにより分割された一
    方の光線が透過する第1光路と、前記ビームスプリッタ
    により分割された他方の光線が透過する第2光路と、演
    算処理装置とを備え、前記第1光路および第2光路の両
    者に偏光板が設けられ、前記第1光路および第2光路の
    何れか一方に1/4波長板が設けられ、前記第1光路お
    よび第2光路の両者に光の強さとその入射位置が検出で
    きる光学素子が設けられてなることを特徴とする3次元
    変位計測装置。
  7. 【請求項7】 レーザ発振装置と、該レーザ発振装置か
    らのレーザ光線が透過する1/2波長板と、該1/2波
    長板を透過してきたレーザ光線を2分割する偏光ビーム
    スプリッタと、前記分割された光線の一方を180度偏
    向する被測定物体に配設されているプローブ・コーナキ
    ューブと、前記分割された光線の他方を180度偏向す
    る所定位置に固定されている固定コーナキューブと、前
    記プローブ・コーナキューブおよび固定コーナキューブ
    からの光線を2分割するビームスプリッタと、前記ビー
    ムスプリッタにより分割された一方の光線が透過する第
    1光路と、前記ビームスプリッタにより分割された他方
    の光線が透過する第2光路と、演算処理装置とを備え、
    前記第1光路および第2光路の両者に偏光板が設けら
    れ、前記第1光路および第2光路の何れか一方に1/4
    波長板が設けられ、前記第1光路および第2光路の両者
    に光の強さとその入射位置が検出できる光学素子が設け
    られてなることを特徴とする3次元変位計測装置。
  8. 【請求項8】 レーザ発振装置と、該レーザ発振装置か
    らのレーザ光線の偏光面を45度回転させる偏光面回転
    手段と、該偏光面が45度回転させられたレーザ光線を
    2分割する偏光ビームスプリッタと、前記分割された光
    線の一方を180度偏向する被測定物体に配設されてい
    るプローブ・コーナキューブと、前記分割された光線の
    他方を180度偏向する所定位置に固定されている固定
    コーナキューブと、前記プローブ・コーナキューブおよ
    び固定コーナキューブからの偏向光の光路を偏向する光
    学素子と、前記光学素子からの光線を2分割するビーム
    スプリッタと、前記ビームスプリッタにより分割された
    一方の光線が透過する第1光路と、前記ビームスプリッ
    タにより分割された他方の光線が透過する第2光路と、
    演算処理装置とを備え、前記第1光路および第2光路の
    両者に偏光板が設けられ、前記第1光路および第2光路
    の何れか一方に1/4波長板が設けられ、前記第1光路
    および第2光路の両者に光の強さとその入射位置が検出
    できる光学素子が設けられてなることを特徴とする3次
    元変位計測装置。
  9. 【請求項9】 レーザ発振装置と、該レーザ発振装置か
    らのレーザ光線が透過する1/2波長板と、該1/2波
    長板を透過してきたレーザ光線を2分割する偏光ビーム
    スプリッタと、前記分割された光線の一方を180度偏
    向する被測定物体に配設されているプローブ・コーナキ
    ューブと、前記分割された光線の他方を180度偏向す
    る所定位置に固定されている固定コーナキューブと、前
    記プローブ・コーナキューブおよび固定コーナキューブ
    からの偏向光の光路を偏向する光学素子と、前記光学素
    子からの光線を2分割するビームスプリッタと、前記ビ
    ームスプリッタにより分割された一方の光線が透過する
    第1光路と、前記ビームスプリッタにより分割された他
    方の光線が透過する第2光路と、演算処理装置とを備
    え、前記第1光路および第2光路の両者に偏光板が設け
    られ、前記第1光路および第2光路の何れか一方に1/
    4波長板が設けられ、前記第1光路および第2光路の両
    者に光の強さとその入射位置が検出できる光学素子が設
    けられてなることを特徴とする3次元変位計測装置。
  10. 【請求項10】 前記光の強さとその入射位置が検出で
    きる光学素子が2次元半導体位置検出素子または4分割
    フォトダイオードであることを特徴とする請求項1、
    2、3、4、5、6、7、8または9記載の3次元変位
    計測装置。
JP6037661A 1994-02-10 1994-02-10 3次元変位計測装置 Withdrawn JPH07225111A (ja)

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