JPH07225084A - セメントロータリーキルンの内張りれんが - Google Patents

セメントロータリーキルンの内張りれんが

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Publication number
JPH07225084A
JPH07225084A JP3772394A JP3772394A JPH07225084A JP H07225084 A JPH07225084 A JP H07225084A JP 3772394 A JP3772394 A JP 3772394A JP 3772394 A JP3772394 A JP 3772394A JP H07225084 A JPH07225084 A JP H07225084A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brick
hollow layer
rotary kiln
cement rotary
alkali
Prior art date
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Pending
Application number
JP3772394A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Kawamoto
英司 川本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TYK Corp
Original Assignee
TYK Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by TYK Corp filed Critical TYK Corp
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Publication of JPH07225084A publication Critical patent/JPH07225084A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 セメントロータリーキルンの内張り用耐火れ
んがに関し、従来の技術では解決されていない熱伝導の
抑制(鉄皮温度の上昇抑制)とアルカリの背面までの浸
透を改善するにある。 【構成】 使用面Mに対し平行に中空層2をれんが1中
央部より背面N側に設けたものである。 【効果】 溶損速度で26%の大巾な低減を図ることが
できた。また使用後のれんがを切断したところ、アルカ
リの浸透は中空層でほぼ止まっており、鉄皮の腐蝕効果
もあるものと判断された。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセメントロータリーキル
ンの内張り用耐火れんがに関するものである。
【0002】
【従来の技術】セメントロータリーキルンには、主にマ
グネシアクロム質とマグネシアスピネル質が使用されて
いる。特に焼成帯にはマグネシアクロム質,冷却帯と着
脱帯にはマグネシアスピネル質が使用されるのが現在、
最も一般的なライニングである。両材質の基本問題とし
て残寸小による背面への熱伝導、それは特に熱伝導率の
高いマグネシアスピネル質は顕著であるが、それにより
鉄皮の変形が発生する。本問題においては鉄皮の水冷、
あるいは充分残厚を残したままのれんが廃却といった多
大なコストを費やすに至っている。その他の問題点とし
てアルカリ浸透による鉄皮腐蝕が挙げられる。これらの
問題に対して耐火物自身の対策としては、特にマグスピ
ネル質においては図1の様にれんが1aの背面Nに耐火
断熱れんが2aを埋め込み、複合れんがとして使用する
のが最も一般的である。しかし、アルカリの浸透は抑制
されない。あるいは充分な断熱効果が無いので、満足さ
れた結果が得られていないのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来の技術で
は解決されていない熱伝導の抑制(鉄皮温度の上昇抑
制)とアルカリの背面までの浸透を改善するものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、図2に示す
ように背面Nへの熱伝導を抑制するために、れんが1内
に中空層2を設けることによりアプローチした。目安と
するため定常法による伝熱計算を行った。
【0005】(条件) ・れんがの総厚み 230mm ・中空層2は使用表面Mから180mmを基準として背面
N方向へ5,10,20mm厚とする。 ・表面温度 1600℃ ・熱伝導率はマグネシアスピネル質の代表値 4.0kal/mhr,中空層 0.006kal/mhr (結果) れんがの背面温度(℃) 中空層の厚み 0mm 576 5mm 161 10mm 116 20mm 85
【0006】中空層2の背面N温度上昇抑制効果は極め
て大きいことが判った。そこで中空層2を設ける位置と
大きさについて検討した。従来、内張りれんがの脱落防
止、あるいは鉄皮の過剰温度上昇を防止するために最終
使用残はほぼ原寸厚みの半分である100〜120mmで
ある。また中空層2が表面に近づくとスポーリングの原
因となったり、損傷が進むとより早く露出することにな
る。従って中空層2の位置は原れんが1の高さの中央値
より背面N側への限定とした。ただし、過剰に背面に近
づくと背面Nまでの厚みが薄くなり、強度の低下、オー
バリティによる破壊が懸念されるため、表面から高さ方
向で4分の3の距離背面Nに位置付けるのが好ましいと
思われる。次に中空層2の大きさについて検討を加え
た。上記の算出例の如く、5mmでも大きな効果が現われ
ることが予想された。しかし実際には非中空部からの熱
伝導がある。また目地鉄板からの熱伝導により上記算出
よりは効果は小さいものと考えられる。又、中空層の存
在は、製造上の歩留低下(き裂の発生)及び強度の低下
が予想されたので、中空層の大きさは厚みが10mm、巾
は原れんがの半分程、つまり100mm程で充分な効果は
期待でき、かつ必要な強度を保持できると目安をつけ
た。
【0007】
【実施例】表1で示される品質のマグネシアスピネル質
で、図2の形状にてプレス成形し、トンネルキルンにて
高温焼成した。そして従来通り目地鉄板とボール紙を貼
り付けた。
【0008】
【表1】
【0009】
【発明の効果】実施例で示された本発明によるマグネシ
アスピネルれんがをφ5.5mのセメントロータリーキ
ルンの焼成帯奥から着脱帯に施工した。そして従来との
比較を下記表2に示す。
【0010】
【表2】
【0011】溶損速度で26%の大巾な低減を図ること
ができた。使用後のれんがを切断したところ、アルカリ
の浸透は中空層でほぼ止まっており鉄皮の腐蝕効果もあ
るものと判断された。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の複合れんがの場合を示し、A……縦断正
面図、B……側面図である。
【図2】本発明れんがを示し、A……側面図、B……正
面図である。
【符号の説明】
1,1a れんが 2 中空層 2a 断熱れんが M 使用面 N 背面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 使用面に対し平行に中空層をれんが中央部より背面側に
    設けたことを特徴とするセメントロータリーキルンの内
    張りれんが。
JP3772394A 1994-02-10 1994-02-10 セメントロータリーキルンの内張りれんが Pending JPH07225084A (ja)

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