JPH07225083A - 耐火炉壁 - Google Patents
耐火炉壁Info
- Publication number
- JPH07225083A JPH07225083A JP1715494A JP1715494A JPH07225083A JP H07225083 A JPH07225083 A JP H07225083A JP 1715494 A JP1715494 A JP 1715494A JP 1715494 A JP1715494 A JP 1715494A JP H07225083 A JPH07225083 A JP H07225083A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ceramic
- heat insulating
- ceramic fiber
- insulating material
- iron plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 軽量で断熱性に優れ、しかも施工が容易で耐
久性にも優れた耐火炉壁を提供する。 【構成】 外装鉄板１の内側にセラミック繊維断熱材層
３を配置し、その内面に表面がセラミック被覆された金
網５を配置する。このセラミック繊維断熱材層３と金網
５をボルト２によって外装鉄板１の内側に積層固定す
る。
久性にも優れた耐火炉壁を提供する。 【構成】 外装鉄板１の内側にセラミック繊維断熱材層
３を配置し、その内面に表面がセラミック被覆された金
網５を配置する。このセラミック繊維断熱材層３と金網
５をボルト２によって外装鉄板１の内側に積層固定す
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、各種の炉に使用される
耐火炉壁に関するものである。
耐火炉壁に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】燃却炉、加熱炉、焼鈍炉等の耐火炉壁
は、炉壁の外装鉄板の内側に耐火煉瓦を煉瓦積みしたも
のや、不定型耐火物（キャスタブル）を外装鉄板内側に
打設した構造のものが普通である。ところが、上記のよ
うな耐火炉壁はいずれも重量が大きく、可搬性に欠ける
うえ、施工に長期間を要するという問題があった。ま
た、軽量な断熱材であるセラミック繊維断熱材を外装鉄
板の内側に張り付けたファイバー炉も知られているが、
セラミック繊維断熱材の火炎と接触する表面が欠落し損
傷し易いという問題があった。
は、炉壁の外装鉄板の内側に耐火煉瓦を煉瓦積みしたも
のや、不定型耐火物（キャスタブル）を外装鉄板内側に
打設した構造のものが普通である。ところが、上記のよ
うな耐火炉壁はいずれも重量が大きく、可搬性に欠ける
うえ、施工に長期間を要するという問題があった。ま
た、軽量な断熱材であるセラミック繊維断熱材を外装鉄
板の内側に張り付けたファイバー炉も知られているが、
セラミック繊維断熱材の火炎と接触する表面が欠落し損
傷し易いという問題があった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決し、軽量で断熱性に優れ、しかも施工が
容易で耐久性にも優れた耐火炉壁を提供するためになさ
れたものである。
の問題点を解決し、軽量で断熱性に優れ、しかも施工が
容易で耐久性にも優れた耐火炉壁を提供するためになさ
れたものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、炉体の外装鉄板の内側にセラミ
ック繊維断熱材層と表面がセラミック被覆された金網と
を順次配置し、このセラミック被覆された金網をセラミ
ック繊維断熱材層を貫通するボルトにより外装鉄板に固
定したことを特徴とするものである。
めになされた本発明は、炉体の外装鉄板の内側にセラミ
ック繊維断熱材層と表面がセラミック被覆された金網と
を順次配置し、このセラミック被覆された金網をセラミ
ック繊維断熱材層を貫通するボルトにより外装鉄板に固
定したことを特徴とするものである。
【０００５】上記のセラミック繊維断熱材としては、例
えば高純度のシリカアルミナ系原料を電気炉で溶融し、
これを高速の圧縮空気で吹き飛ばして繊維化したものを
用いることができる。このようなセラミック繊維断熱材
の市販品としては、ニチアス株式会社から「ファインフ
レックス」の商品名で市販されているものがある。この
セラミック断熱繊維は1300〜1500℃の炉温に十分耐える
優れた耐熱性とともに優れた断熱性を有する。また長い
繊維の絡み合いにより急冷、急加熱に対しても安定であ
り、軽量で比熱が小さく、蓄熱量が少ない利点を持つ。
えば高純度のシリカアルミナ系原料を電気炉で溶融し、
これを高速の圧縮空気で吹き飛ばして繊維化したものを
用いることができる。このようなセラミック繊維断熱材
の市販品としては、ニチアス株式会社から「ファインフ
レックス」の商品名で市販されているものがある。この
セラミック断熱繊維は1300〜1500℃の炉温に十分耐える
優れた耐熱性とともに優れた断熱性を有する。また長い
繊維の絡み合いにより急冷、急加熱に対しても安定であ
り、軽量で比熱が小さく、蓄熱量が少ない利点を持つ。
【０００６】しかしこのようなセラミック繊維断熱材の
表面に高速熱ガス流が接触すると、その部分の繊維が剥
離・脱落して減耗し、断熱機能を低下させる。このた
め、本発明ではセラミック繊維断熱材の露出面に更に表
面がセラミック被覆された金網を配置することにより、
セラミック繊維表面の損傷を防止する。その金網の材質
としては、炭素鋼、ステンレス鋼等の耐熱金属が適当で
あり、網目の大きさとしては、火炎の貫通を防止すると
ともに固体異物の衝突による外的損傷を防止するように
５〜20mm程度が適当である。なおこの金網としてエキス
パンドメタルを使用してもよい。金網の表面は、金属の
酸化腐食を防止し耐熱性を向上させるため、セラミック
質の被覆を施工したものが有効である。このような表面
がセラミック被覆された金網とセラミック繊維断熱材層
を、セラミック繊維断熱材層を貫通するボルトにより炉
体の外装鉄板に固定することにより、本発明の耐火炉壁
が構成される。
表面に高速熱ガス流が接触すると、その部分の繊維が剥
離・脱落して減耗し、断熱機能を低下させる。このた
め、本発明ではセラミック繊維断熱材の露出面に更に表
面がセラミック被覆された金網を配置することにより、
セラミック繊維表面の損傷を防止する。その金網の材質
としては、炭素鋼、ステンレス鋼等の耐熱金属が適当で
あり、網目の大きさとしては、火炎の貫通を防止すると
ともに固体異物の衝突による外的損傷を防止するように
５〜20mm程度が適当である。なおこの金網としてエキス
パンドメタルを使用してもよい。金網の表面は、金属の
酸化腐食を防止し耐熱性を向上させるため、セラミック
質の被覆を施工したものが有効である。このような表面
がセラミック被覆された金網とセラミック繊維断熱材層
を、セラミック繊維断熱材層を貫通するボルトにより炉
体の外装鉄板に固定することにより、本発明の耐火炉壁
が構成される。
【０００７】
【作用】このように構成された本発明の耐火炉壁は、セ
ラミック繊維断熱材層を主体とするものであるために軽
量で断熱性に優れ、しかも施工が容易である。またセラ
ミック繊維断熱材層の露出面をセラミック被覆された金
網によって押さえた構造としてあるので、セラミック繊
維断熱材層の火炎と接触する表面が剥離・脱落すること
が防止されるとともに、金網自体の耐熱性もセラミック
被覆によって高められるので、耐久性に優れた耐火炉壁
を得ることができる。
ラミック繊維断熱材層を主体とするものであるために軽
量で断熱性に優れ、しかも施工が容易である。またセラ
ミック繊維断熱材層の露出面をセラミック被覆された金
網によって押さえた構造としてあるので、セラミック繊
維断熱材層の火炎と接触する表面が剥離・脱落すること
が防止されるとともに、金網自体の耐熱性もセラミック
被覆によって高められるので、耐久性に優れた耐火炉壁
を得ることができる。
【０００８】
【実施例】以下に本発明を図示の実施例とともに更に詳
細に説明する。図１において、１は炉体の外装鉄板、２
はその内側表面に直角に溶接されているボルトである。
３は外装鉄板１の露出面に配置されたセラミック繊維断
熱材層、４はセラミック繊維断熱材層３の内面に配置さ
れた表面がセラミック被覆された金網である。これらは
ボルト２により外装鉄板１の内面に固定されている。な
お、５はワッシャー、６はナット、７はボルト２の表面
を保護するセラミック質の保護カバーである。
細に説明する。図１において、１は炉体の外装鉄板、２
はその内側表面に直角に溶接されているボルトである。
３は外装鉄板１の露出面に配置されたセラミック繊維断
熱材層、４はセラミック繊維断熱材層３の内面に配置さ
れた表面がセラミック被覆された金網である。これらは
ボルト２により外装鉄板１の内面に固定されている。な
お、５はワッシャー、６はナット、７はボルト２の表面
を保護するセラミック質の保護カバーである。
【０００９】実施例では、外装鉄板１として厚さ2.3mm
の炭素鋼板(SS 400)が使用されており、ボルト２は耐熱
ステンレス鋼(SUS310S) である。ボルト２のピッチは通
常300 〜400mm 程度とすればよい。セラミック繊維断熱
材層３としては前記したシリカアルミナ質の「ファイン
フレックス」（商品名）が使用され、その厚さは取付け
状態において39mmである。このセラミック繊維断熱材層
３の密度は0.1 〜0.13g/cm3 であり、平均的な耐火キャ
スタブルの密度が1.75〜1.90g/cm3 であるのと比較する
と、1/10以下である。このセラミック繊維断熱材層３を
厚くすることにより外装鉄板１の表面温度を下げること
ができるが、その場合にもセラミック繊維断熱材層３が
軽量であるために耐火断熱壁全体の重量は小さく、施工
も容易である。
の炭素鋼板(SS 400)が使用されており、ボルト２は耐熱
ステンレス鋼(SUS310S) である。ボルト２のピッチは通
常300 〜400mm 程度とすればよい。セラミック繊維断熱
材層３としては前記したシリカアルミナ質の「ファイン
フレックス」（商品名）が使用され、その厚さは取付け
状態において39mmである。このセラミック繊維断熱材層
３の密度は0.1 〜0.13g/cm3 であり、平均的な耐火キャ
スタブルの密度が1.75〜1.90g/cm3 であるのと比較する
と、1/10以下である。このセラミック繊維断熱材層３を
厚くすることにより外装鉄板１の表面温度を下げること
ができるが、その場合にもセラミック繊維断熱材層３が
軽量であるために耐火断熱壁全体の重量は小さく、施工
も容易である。
【００１０】表面がセラミック被覆された金網４として
は、ステンレス製で厚さ1.2mm 、ピッチが７mm（縦方
向）×14mm（横方向）のエキスパンドメタルの表面に、
シリカアルミナ質セラミックを被覆したものが使用され
ている。このようなセラミック被覆を形成するには、例
えば長石30〜35％、石英15〜20％、残り粘土の固形成分
に対して、全体重量の20％の水を加え、更に硅酸ソ−ダ
と有機質の糊を添加してスラリーとし、これをエキスパ
ンドメタルの表面に付着し乾燥させ、600 〜700℃で焼
付けることにより、厚さ２〜３mmのセラミック被覆を形
成すればよい。なお、この金網４の目開きは火炎を遮蔽
して内部のセラミック繊維断熱材層３を高速の熱流から
防護することができるものとする必要があり、実施例の
程度とすることが好ましい。
は、ステンレス製で厚さ1.2mm 、ピッチが７mm（縦方
向）×14mm（横方向）のエキスパンドメタルの表面に、
シリカアルミナ質セラミックを被覆したものが使用され
ている。このようなセラミック被覆を形成するには、例
えば長石30〜35％、石英15〜20％、残り粘土の固形成分
に対して、全体重量の20％の水を加え、更に硅酸ソ−ダ
と有機質の糊を添加してスラリーとし、これをエキスパ
ンドメタルの表面に付着し乾燥させ、600 〜700℃で焼
付けることにより、厚さ２〜３mmのセラミック被覆を形
成すればよい。なお、この金網４の目開きは火炎を遮蔽
して内部のセラミック繊維断熱材層３を高速の熱流から
防護することができるものとする必要があり、実施例の
程度とすることが好ましい。
【００１１】ナット６も同様にセラミック被覆したも
の、あるいはセラミック質のナットを使用することが好
ましい。更に実施例のようにセラミック質の保護カバー
７によりこの部分を保護することが好ましい。
の、あるいはセラミック質のナットを使用することが好
ましい。更に実施例のようにセラミック質の保護カバー
７によりこの部分を保護することが好ましい。
【００１２】この実施例の耐熱炉壁は、炉内温度900 〜
960 ℃で操業した場合に、外装鉄板１の表面温度は80〜
85℃であり、１日６時間操業して１年間使用後にも損傷
は全く認められなかった。
960 ℃で操業した場合に、外装鉄板１の表面温度は80〜
85℃であり、１日６時間操業して１年間使用後にも損傷
は全く認められなかった。
【００１３】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の耐熱炉
壁は軽量で施工が容易であり、また断熱性に優れ、耐久
性を向上させることができるものであるから、従来の耐
熱炉壁の問題点を解消したものとして、業界に大きく寄
与するものである。
壁は軽量で施工が容易であり、また断熱性に優れ、耐久
性を向上させることができるものであるから、従来の耐
熱炉壁の問題点を解消したものとして、業界に大きく寄
与するものである。
【図１】本発明の実施例の断面図である。
１ 外装鉄板 ２ ボルト ３ セラミック繊維断熱材層 ４ 表面がセラミック被覆された金網 ５ ワッシャー ６ ナット ７ セラミック質の保護カバー
Claims (2)
- 【請求項１】 炉体の外装鉄板(1) の内側にセラミック
繊維断熱材層(3)と表面がセラミック被覆された金網(4)
とを順次配置し、このセラミック被覆された金網(4)
をセラミック繊維断熱材層(3) を貫通するボルト(2) に
より外装鉄板(1) に固定したことを特徴とする耐火炉
壁。 - 【請求項２】 ボルト(2) の表面をセラミック質の保護
カバー(7) により保護した請求項１に記載の耐火炉壁。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1715494A JPH07225083A (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | 耐火炉壁 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1715494A JPH07225083A (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | 耐火炉壁 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07225083A true JPH07225083A (ja) | 1995-08-22 |
Family
ID=11936071
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1715494A Pending JPH07225083A (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | 耐火炉壁 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07225083A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003050090A (ja) * | 2001-08-06 | 2003-02-21 | Murata Mfg Co Ltd | 熱処理炉 |
| JP2013174369A (ja) * | 2012-02-23 | 2013-09-05 | Nippon Steel & Sumikin Engineering Co Ltd | 連続焼鈍炉 |
| WO2017205882A1 (de) * | 2016-06-01 | 2017-12-07 | Plansee Se | Hochtemperatur-isoliersystem |
-
1994
- 1994-02-14 JP JP1715494A patent/JPH07225083A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003050090A (ja) * | 2001-08-06 | 2003-02-21 | Murata Mfg Co Ltd | 熱処理炉 |
| JP2013174369A (ja) * | 2012-02-23 | 2013-09-05 | Nippon Steel & Sumikin Engineering Co Ltd | 連続焼鈍炉 |
| WO2017205882A1 (de) * | 2016-06-01 | 2017-12-07 | Plansee Se | Hochtemperatur-isoliersystem |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20031121 |