JPH07223843A - 化学強化ガラスの製造方法 - Google Patents
化学強化ガラスの製造方法Info
- Publication number
- JPH07223843A JPH07223843A JP1796194A JP1796194A JPH07223843A JP H07223843 A JPH07223843 A JP H07223843A JP 1796194 A JP1796194 A JP 1796194A JP 1796194 A JP1796194 A JP 1796194A JP H07223843 A JPH07223843 A JP H07223843A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glass
- ion
- alkali
- sodium ion
- brought
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C21/00—Treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by diffusing ions or metals in the surface
- C03C21/001—Treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by diffusing ions or metals in the surface in liquid phase, e.g. molten salts, solutions
- C03C21/002—Treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by diffusing ions or metals in the surface in liquid phase, e.g. molten salts, solutions to perform ion-exchange between alkali ions
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Geochemistry & Mineralogy (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Surface Treatment Of Glass (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】高温高湿度下においてもガラス表面にヤケが発
生しない化学強化ガラスの製造方法を提供すること。 【構成】アルカリイオンとしてナトリウムイオンを含む
ガラスの表面を0.1規定の硝酸に接触させてガラス表
面近傍にナトリウムイオンが除去された層を形成し、し
かる後ガラス表面をナトリウムイオンよりも大きいイオ
ン半径を有する硝酸カリウム溶融塩に接触させる。
生しない化学強化ガラスの製造方法を提供すること。 【構成】アルカリイオンとしてナトリウムイオンを含む
ガラスの表面を0.1規定の硝酸に接触させてガラス表
面近傍にナトリウムイオンが除去された層を形成し、し
かる後ガラス表面をナトリウムイオンよりも大きいイオ
ン半径を有する硝酸カリウム溶融塩に接触させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は化学強化ガラスの製造方
法に関する。
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、安価に入手できるガラスとして
は、窓ガラス等に大量に製造されているソーダライムシ
リカ組成のフロートガラスが知られており、このガラス
を硝酸カリウムを含む溶融塩に漬けて溶融塩中のカリウ
ムイオンとガラス中のナトリウムイオンをイオン交換さ
せて強化ガラスとする方法が知られている。
は、窓ガラス等に大量に製造されているソーダライムシ
リカ組成のフロートガラスが知られており、このガラス
を硝酸カリウムを含む溶融塩に漬けて溶融塩中のカリウ
ムイオンとガラス中のナトリウムイオンをイオン交換さ
せて強化ガラスとする方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術では化学強化ガラスの表面にはイオン交換により導
入された多量のカリウムイオンが存在するため、高温高
湿の雰囲気下では導入されたカリウムイオンがガラス表
面から溶出して、ガラス表面にいわゆるヤケと呼ばれる
異質物が生成するという問題点があった。本発明は上記
問題点を解決するためになされたものであって、化学耐
久性の大きい表面を有する化学強化ガラスを提供するこ
とを目的とする。
技術では化学強化ガラスの表面にはイオン交換により導
入された多量のカリウムイオンが存在するため、高温高
湿の雰囲気下では導入されたカリウムイオンがガラス表
面から溶出して、ガラス表面にいわゆるヤケと呼ばれる
異質物が生成するという問題点があった。本発明は上記
問題点を解決するためになされたものであって、化学耐
久性の大きい表面を有する化学強化ガラスを提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、アルカリイオ
ンとしてナトリウムイオンを含むガラスの表面を鉱酸に
接触させてガラス表面近傍にナトリウムイオンが除去さ
れた層を形成し、しかる後前記ガラス表面をナトリウム
イオンよりも大きいイオン半径を有するアルカリイオン
含有溶融塩に接触させる化学強化ガラスの製造方法であ
る。すなわち、本発明はガラス表面近傍のナトリウムイ
オンを脱ナトリウム処理する工程とその後ガラス中のナ
トリウムイオンをより大きなカリウムイオンに置換する
工程とからなる。脱ナトリウム処理に用いる酸は、硝
酸、塩酸、硫酸、燐酸などの鉱酸が用いられる。
ンとしてナトリウムイオンを含むガラスの表面を鉱酸に
接触させてガラス表面近傍にナトリウムイオンが除去さ
れた層を形成し、しかる後前記ガラス表面をナトリウム
イオンよりも大きいイオン半径を有するアルカリイオン
含有溶融塩に接触させる化学強化ガラスの製造方法であ
る。すなわち、本発明はガラス表面近傍のナトリウムイ
オンを脱ナトリウム処理する工程とその後ガラス中のナ
トリウムイオンをより大きなカリウムイオンに置換する
工程とからなる。脱ナトリウム処理に用いる酸は、硝
酸、塩酸、硫酸、燐酸などの鉱酸が用いられる。
【0005】
【作用】ガラス表面を鉱酸に接触させることにより、ガ
ラス表面に水和ガラスからなる脱アルカリ層が形成さ
れ、この層がその後の化学強化工程の加熱で水が除去さ
れてアルカリが少なくシリカが富んだ層となる。化学強
化工程では形成されたアルカリが少なくなった層より内
部のガラス中のナトリウムイオンと溶融塩のカリウムイ
オンのイオン交換が行われ、ガラス表層部に圧縮歪が形
成される。
ラス表面に水和ガラスからなる脱アルカリ層が形成さ
れ、この層がその後の化学強化工程の加熱で水が除去さ
れてアルカリが少なくシリカが富んだ層となる。化学強
化工程では形成されたアルカリが少なくなった層より内
部のガラス中のナトリウムイオンと溶融塩のカリウムイ
オンのイオン交換が行われ、ガラス表層部に圧縮歪が形
成される。
【0006】
【実施例】以下に、本発明を実施例にもとづいて説明す
る。 実施例1 ソーダライムシリカ組成のフロートガラス板(縦5cm
横5cm厚み2mmのサイズでガラス中のアルカリ成分
として約Na2O13重量%、約K2O0.9重量%含
む)をテフロン製容器内に40℃に保持された0.1規
定濃度の硝酸水溶液に20時間漬け、その後洗浄乾燥し
た。さらに、このガラスを450℃の硝酸カリウム溶融
塩に10時間漬けて化学強化した。得られたガラスサン
プルを、比較のために前記の硝酸処理をせずに化学強化
のみを行った比較サンプルとともに、温度80℃、相対
湿度80%の雰囲気下で5日間放置した。その後ガラス
表面に生成したヤケ状物質を純水中に補集し、ガラスの
表面1cm2当たりのカリウムイオン量を測定すること
により化学的耐久性を評価した。結果を表1に示す。ま
た、ガラスサンプルのシリカに富んだ層はガラス表面か
ら約50nmの間であった。 表1 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー K2O量(μg/cm2) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ガラスサンプル 0.07 比較サンプル 0.55 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
る。 実施例1 ソーダライムシリカ組成のフロートガラス板(縦5cm
横5cm厚み2mmのサイズでガラス中のアルカリ成分
として約Na2O13重量%、約K2O0.9重量%含
む)をテフロン製容器内に40℃に保持された0.1規
定濃度の硝酸水溶液に20時間漬け、その後洗浄乾燥し
た。さらに、このガラスを450℃の硝酸カリウム溶融
塩に10時間漬けて化学強化した。得られたガラスサン
プルを、比較のために前記の硝酸処理をせずに化学強化
のみを行った比較サンプルとともに、温度80℃、相対
湿度80%の雰囲気下で5日間放置した。その後ガラス
表面に生成したヤケ状物質を純水中に補集し、ガラスの
表面1cm2当たりのカリウムイオン量を測定すること
により化学的耐久性を評価した。結果を表1に示す。ま
た、ガラスサンプルのシリカに富んだ層はガラス表面か
ら約50nmの間であった。 表1 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー K2O量(μg/cm2) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ガラスサンプル 0.07 比較サンプル 0.55 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【発明の効果】本発明により、ガラス表面の化学的耐久
性が改善された化学強化ガラスが得られる。
性が改善された化学強化ガラスが得られる。
【図1】本発明により得られるガラスの一部断面図であ
る。
る。
1・・・ガラス板
Claims (1)
- 【請求項1】アルカリイオンとしてナトリウムイオンを
含むガラスの表面を鉱酸に接触させてガラス表面近傍に
ナトリウムイオンが除去された層を形成し、しかる後前
記ガラス表面をナトリウムイオンよりも大きいイオン半
径を有するアルカリイオン含有溶融塩に接触させる化学
強化ガラスの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1796194A JPH07223843A (ja) | 1994-02-15 | 1994-02-15 | 化学強化ガラスの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1796194A JPH07223843A (ja) | 1994-02-15 | 1994-02-15 | 化学強化ガラスの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07223843A true JPH07223843A (ja) | 1995-08-22 |
Family
ID=11958349
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1796194A Pending JPH07223843A (ja) | 1994-02-15 | 1994-02-15 | 化学強化ガラスの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07223843A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010048192A (ko) * | 1999-11-25 | 2001-06-15 | 황정남 | 유리에서 나트륨 원소 제거 방법 |
KR100630309B1 (ko) * | 2006-04-13 | 2006-10-02 | (주)한국나노글라스 | 핸드폰 표시창용 박판 강화유리의 제조방법 및 그에 의해제조된 핸드폰 표시창용 박판 강화유리 |
JP2012236737A (ja) * | 2011-05-11 | 2012-12-06 | Asahi Glass Co Ltd | ガラスの製造方法及びガラス |
JP2013116846A (ja) * | 2011-01-18 | 2013-06-13 | Nippon Electric Glass Co Ltd | 強化ガラス及び強化ガラス板 |
-
1994
- 1994-02-15 JP JP1796194A patent/JPH07223843A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010048192A (ko) * | 1999-11-25 | 2001-06-15 | 황정남 | 유리에서 나트륨 원소 제거 방법 |
KR100630309B1 (ko) * | 2006-04-13 | 2006-10-02 | (주)한국나노글라스 | 핸드폰 표시창용 박판 강화유리의 제조방법 및 그에 의해제조된 핸드폰 표시창용 박판 강화유리 |
JP2013116846A (ja) * | 2011-01-18 | 2013-06-13 | Nippon Electric Glass Co Ltd | 強化ガラス及び強化ガラス板 |
JP2012236737A (ja) * | 2011-05-11 | 2012-12-06 | Asahi Glass Co Ltd | ガラスの製造方法及びガラス |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4846868A (en) | Chemically strengthened glass article and method of producing same | |
US3653864A (en) | Dealkalization of glass surfaces | |
US3751238A (en) | Method of chemically strengthening a silicate article containing soda | |
US2779136A (en) | Method of making a glass article of high mechanical strength and article made thereby | |
JPH07223845A (ja) | 化学強化ガラスの製造方法 | |
US2106744A (en) | Treated borosilicate glass | |
US5093196A (en) | Dealkalized sheet glass | |
US3524737A (en) | Method for thermochemical strengthening of glass articles | |
CN100379700C (zh) | 具有改性表面的碱性玻璃及其制造方法 | |
US3314772A (en) | Corrosion retarding fluorine treatment of glass surfaces | |
SE461217B (sv) | Saett vid framstaellning av gasfyllda ihaaliga glaspaerlor | |
EP2731919B1 (en) | Chemically durable porous glass with enhanced alkaline resistance | |
US3451796A (en) | Method of treating strengthened glass surface to increase acid durability | |
JP7396445B2 (ja) | 化学強化ガラスの製造方法及び化学強化ガラス | |
CN103864283A (zh) | 一种薄玻璃化学钢化的离子交换工艺及熔盐 | |
JPS6149257B2 (ja) | ||
CN112321138A (zh) | 锂铝硅玻璃的化学钢化方法 | |
CA1257299A (en) | Chemically durable porous glass and process for the manufacture thereof | |
US3549344A (en) | Method of removing tin from the surface of flat glass by double ion exchange | |
JPH07223843A (ja) | 化学強化ガラスの製造方法 | |
JPH11278875A (ja) | ガラスの表面処理方法 | |
US4605632A (en) | Glass for tungsten-halogen lamps | |
US3556757A (en) | Alkali metal salt bath with alkali metal acetate additive for treatment of glasses and glass-ceramics | |
US5292354A (en) | Method of producing dealkalized sheet glass | |
JPS6225618B2 (ja) |