JPH07222086A - キュービックタイプマルチ映像装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】キュービックタイプマルチ映像位置における単
位キュービック映像ボックスの奥行寸法を縮小し、かつ
組み合せ易くすることを目的とする。 【構成】キュービックタイプマルチ映像装置における単
位キュービック映像ボックスのボックス１の上下の面に
位置決めとして利用する凸部３と凹部４を設ける。ボッ
クス１の前記凸部３によって形成される空間に陰極線管
５のネック部６を位置させ、陰極線管５の映像をレンズ
７、反射板８を介してスクリーン２に投射するように構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は透過型ビデオプロジェク
ターのキュービックタイプマルチ映像装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般にキュービックタイプマルチ映像装
置は、画面を大型化するために複数の単位キュービック
映像ボックスを上下左右に組み合わせて構成する。前記
単位キュービック映像ボックスは図５に示すように構成
され、すなわちボックス１１内に陰極線管１２と、レン
ズ１３を直線上に配置し、前面のスクリーン１４に映像
を投射するように構成されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記のようにボックス
１１内に陰極線管１２、レンズ１３、スクリーン１４を
直線上に配置する単位キュービック映像ボックスの構成
では、長い光路ならびに陰極線管１２が長いネック部を
もつことから、前記ボックス１１は奥行方向が長いもの
としなければならなく、したがって広い設置面積を要す
る。また、各単位キュービック映像ボックスを集合させ
る場合、正確な位置決め構造がなく、目視によって位置
決めをした後、単位キュービック映像ボックス後方に設
けた微調整金具の右、左それぞれ２本のビスの締付け操
作により、スクリーン１４面の位置調整をしていたもの
であり、各単位キュービック映像ボックスの組立が面倒
で、組立時間が長くなるという問題があった。

【０００４】本発明は前記従来の問題に留意し、ボック
スの奥行寸法が短かく、したがって設置場所を要しな
く、しかも組立が簡易にできるキュービックタイプマル
チ映像装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明は、ボックスの上下、左右いずれかの対向する
面板の後部に凸部と、これと嵌まり合う形状の凹部を形
成し、前記ボックス内の前記凸部によって形成される空
間にネック部が位置するように陰極線管を配置し、陰極
線管の映出面側にはレンズを配し、前記レンズから出た
投射光を屈曲してボックス前部のスクリーンに投射させ
る反射板を設けた単位キュービック映像ボックスを構成
し、前記単位キュービック映像ボックスを組み合わせた
キュービックタイプマルチ映像装置の構成とする。

【０００６】

【作用】上記構成において、単位キュービック映像ボッ
クスでは、ボックスにおける凸部は陰極線管のネック部
を収める空間を作り出し、そして陰極線管の映像がレン
ズを通り、反射板で屈曲されて前方のスクリーンに投射
され、したがってボックスは奥行寸法を縮小できる。単
位キュービック映像ボックスは集合させられると、ボッ
クスの凸部が隣接のボックスの凹部に嵌まり合い、自動
的に位置決めができることとなる。

【０００７】

【実施例】以下本発明の一実施例を図１〜図４を参照し
て説明する。図に示すようにマルチ映像装置における単
位キュービック映像ボックスはボックス１の前面にスク
リーン２を設けている。前記ボックス１の後部の上面に
は陰極線管ネック部収容用の凸部３を設けてあり、ま
た、ボックス１の後部の下面には、前記凸部３が嵌まり
合う形状の凹部４を形成している。そしてボックス１内
には、Ｒ，Ｇ，Ｂ３本の陰極線管５をそのネック部６が
前記凸部３の内側に形成される空間に位置させて縦方向
に配設してあり、また、陰極線管５の映出面側にレンズ
７を配設している。さらにレンズ７より出た投射光を、
スクリーン２側に屈折する反射板８を設けている。

【０００８】上記構成によれば、ボックス１内における
光路がほぼ直角に形成されることから、前記ボックス１
の奥行寸法を短縮でき、薄形のボックス１とすることが
できるので、その設置面積を小さくできる。もちろん、
ボックス１は凸部３を有することから、陰極線管５を縦
に配設でき、反射板８によって支障なくスクリーン２に
映像を投射できる。

【０００９】また図４に示すように、複数のボックス１
が上下左右に組み合わされてマルチ映像装置、すなわち
大画面が形成されるが、前記組み合わせにおいて、ボッ
クス１の凸部３は上方のボックス１の凹部４に嵌まり合
い（図３参照）、各ボックス１の位置決めが行なわれ、
マルチ映像装置としての組み立てを容易にする。

【００１０】なお前記実施例において、凸部３をボック
ス１の上、凹部４を下側にしたが、その位置を逆にして
もよく、またボックス１の左右の側面に凸部３と凹部４
を形成してもよい。

【００１１】

【発明の効果】前記実施例の説明より明らかなように、
本発明は単位キュービック映像ボックスにおけるボック
スの上下、左右いずれかの対向する面板の後部に凸部と
これと嵌まり合う形状の凹部を形成し、前記ボックス内
の前記凸部によって形成される空間にネック部が位置す
るように陰極線管を配置し、前記陰極線管の映出面側の
レンズから出た投射光を反射板を介してボックス前部の
スクリーンに投射するように構成したため、前記ボック
スの奥行き寸法を短かくして設置面積を小さくでき、ま
た、マルチ映像装置として複数の単位キュービック映像
ボックスを組み合わせるとき、その凸部と凹部を位置決
めとして利用でき、組み合わせにおける位置決めが容易
になるという利点を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例のキュービックタイプマルチ
映像装置における単位キュービック映像ボックスの縦断
面図

【図２】同単位キュービック映像ボックスの横断面図

【図３】同単位キュービック映像ボックスの斜視図

【図４】同単位キュービック映像ボックスを組み合わせ
てなるマルチ映像装置の斜視図

【図５】従来の単位キュービック映像ボックスの断面図

【符号の説明】

１ ボックス ２ スクリーン ３ 凸部 ４ 凹部 ５ 陰極線管 ６ ネック部 ７ レンズ ８ 反射板

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ボックスの上下、左右いずれかの対向す
   る面板の後部に凸部とこれと嵌まり合う形状の凹部を形
   成し、前記ボックス内の前記凸部によって形成される空
   間にネック部が位置するように陰極線管を配置するとと
   もに陰極線管の映出面側にレンズを配し、前記レンズか
   ら出た投射光を屈曲してボックス前部のスクリーンに投
   射させる反射板を設けた単位キュービック映像ボックス
   を構成し、前記単位キュービック映像ボックスを組み合
   わせてなるキュービックタイプマルチ映像装置。