JPH07222056A - 映像信号処理装置 - Google Patents
映像信号処理装置Info
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- JPH07222056A JPH07222056A JP1155294A JP1155294A JPH07222056A JP H07222056 A JPH07222056 A JP H07222056A JP 1155294 A JP1155294 A JP 1155294A JP 1155294 A JP1155294 A JP 1155294A JP H07222056 A JPH07222056 A JP H07222056A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】画質の劣化を招くことなく、文字情報の合成を
行えるようにする。 【構成】画面端部に設けられた黒帯部に対応する輝度信
号の中から一定レベル以上の輝度信号を文字情報信号M
として抽出する文字情報抽出回路4と、文字情報領域の
輝度信号から文字情報信号Mを消去する映像消去回路
8,20,40,60,70と、抽出した文字情報信号
Mを任意の画面領域に移動させて文字情報信号消去後の
輝度信号に合成させる信号合成回路9とを備えている。
映像消去回路8,20,40,60,70では、黒帯部
の輝度信号の中から文字情報信号Mのない部分をサンプ
リングして求めた信号値を、文字情報領域の輝度信号に
差し替えている。
行えるようにする。 【構成】画面端部に設けられた黒帯部に対応する輝度信
号の中から一定レベル以上の輝度信号を文字情報信号M
として抽出する文字情報抽出回路4と、文字情報領域の
輝度信号から文字情報信号Mを消去する映像消去回路
8,20,40,60,70と、抽出した文字情報信号
Mを任意の画面領域に移動させて文字情報信号消去後の
輝度信号に合成させる信号合成回路9とを備えている。
映像消去回路8,20,40,60,70では、黒帯部
の輝度信号の中から文字情報信号Mのない部分をサンプ
リングして求めた信号値を、文字情報領域の輝度信号に
差し替えている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画面端部に設けられた
黒帯部に存在する文字情報を抽出して任意の画面領域に
移動させる映像信号処理装置に関する。
黒帯部に存在する文字情報を抽出して任意の画面領域に
移動させる映像信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、映画等をソースとするTV放送
やビデオソフトには、表示画面の横幅を4:3のアスペ
クト比の従来型TV受像機の横幅に一致させたうえで、
画面上下端に黒帯部(ブランク領域)を設けたものがあ
る。このような映像ソフトはシネスコサイズやビスタサ
イズと呼ばれ、従来アスペクト比のTV受像機にトリミ
ングすることなくワイドアスペクト比の映像をすべて表
示できるという利点がある。
やビデオソフトには、表示画面の横幅を4:3のアスペ
クト比の従来型TV受像機の横幅に一致させたうえで、
画面上下端に黒帯部(ブランク領域)を設けたものがあ
る。このような映像ソフトはシネスコサイズやビスタサ
イズと呼ばれ、従来アスペクト比のTV受像機にトリミ
ングすることなくワイドアスペクト比の映像をすべて表
示できるという利点がある。
【0003】さらには、このような映像ソフトは、純正
ハイビジョンTV受像機、簡易型ハイビジョン受像機等
のワイドアスペクト比のTV受像機で再生する場合、黒
帯部を除いた映像部分を縦横同比率で伸張して、映像部
分の縦方向寸法を表示画面の縦方向寸法に一致させる
と、映像ソース本来のワイドアスペクト比画面を表示画
面一杯に再生できて、迫力ある映像を楽しむことができ
る。
ハイビジョンTV受像機、簡易型ハイビジョン受像機等
のワイドアスペクト比のTV受像機で再生する場合、黒
帯部を除いた映像部分を縦横同比率で伸張して、映像部
分の縦方向寸法を表示画面の縦方向寸法に一致させる
と、映像ソース本来のワイドアスペクト比画面を表示画
面一杯に再生できて、迫力ある映像を楽しむことができ
る。
【0004】ところで、こういった映像ソフトの中に
は、字幕スーパー等の文字情報が黒帯部に配置されてい
るものがある。このようなソフトの場合、上記したワイ
ドアスペクト比のTV受像機において、画像を表示画面
一杯に伸張して表示すると、文字情報の表示ができなく
なってしまう。
は、字幕スーパー等の文字情報が黒帯部に配置されてい
るものがある。このようなソフトの場合、上記したワイ
ドアスペクト比のTV受像機において、画像を表示画面
一杯に伸張して表示すると、文字情報の表示ができなく
なってしまう。
【0005】このような不都合をなくすものとしては、
従来から、図8に示す映像信号処理装置(特開平3−1
27565号公報)がある。この映像信号処理装置は次
のようにして文字情報の表示を行っている。すなわち、
Y/C分離回路(図示省略)により輝度信号として取り
出された映像入力401をA/D変換器402で所定の
標本周期でデジタル信号に変換した後、ANDゲート4
04とセレクタ部408に送る。ANDゲート404に
は、同時に、映像入力401の文字情報領域を示す抜き
取りゲート信号403が入力されており、この抜き取り
ゲート信号403によりANDゲート404で文字情報
領域の信号を選択した後、選択した信号をフィールドメ
モリ405に送信する。フィールドメモリ405は、表
示画面中の希望する位置に文字情報を移動できるよう
に、読み出しタイミングのリードイネーブルを変化でき
るようになっている。フィールドメモリ405で記憶さ
れた文字情報領域の信号は比較器407とセレクタ部4
08とに送信される。比較器407は、フィールドメモ
リ405からの出力とA/D変換器402からの出力と
を切り換える信号を作成するものである。すなわち、比
較器407は、比較データ入力端子406から与えられ
る文字情報判定用の比較値とフィールドメモリ405か
ら出力され出力値とを比較し、フィールドメモリ405
の出力値の方が比較値より大きな値である場合ではフィ
ールドメモリ405の出力値中に文字情報信号有りとし
て、その旨の信号をセレクタ部408に送信し、反対に
フィールドメモリ405の出力値の方が比較値より小さ
な値である場合ではフィールドメモリ405の出力値中
に文字情報信号無しとして、その旨の信号をセレクタ部
408に送信する。セレクタ部408は、比較器407
から入力される文字情報の有無に関する信号に応じて、
フィールドメモリ405の出力値とA/D変換器402
の出力値とを切り換えて選択的に出力する。このように
構成することにより、セレクタ部408の出力には、文
字情報と映像とが合成されることになる。
従来から、図8に示す映像信号処理装置(特開平3−1
27565号公報)がある。この映像信号処理装置は次
のようにして文字情報の表示を行っている。すなわち、
Y/C分離回路(図示省略)により輝度信号として取り
出された映像入力401をA/D変換器402で所定の
標本周期でデジタル信号に変換した後、ANDゲート4
04とセレクタ部408に送る。ANDゲート404に
は、同時に、映像入力401の文字情報領域を示す抜き
取りゲート信号403が入力されており、この抜き取り
ゲート信号403によりANDゲート404で文字情報
領域の信号を選択した後、選択した信号をフィールドメ
モリ405に送信する。フィールドメモリ405は、表
示画面中の希望する位置に文字情報を移動できるよう
に、読み出しタイミングのリードイネーブルを変化でき
るようになっている。フィールドメモリ405で記憶さ
れた文字情報領域の信号は比較器407とセレクタ部4
08とに送信される。比較器407は、フィールドメモ
リ405からの出力とA/D変換器402からの出力と
を切り換える信号を作成するものである。すなわち、比
較器407は、比較データ入力端子406から与えられ
る文字情報判定用の比較値とフィールドメモリ405か
ら出力され出力値とを比較し、フィールドメモリ405
の出力値の方が比較値より大きな値である場合ではフィ
ールドメモリ405の出力値中に文字情報信号有りとし
て、その旨の信号をセレクタ部408に送信し、反対に
フィールドメモリ405の出力値の方が比較値より小さ
な値である場合ではフィールドメモリ405の出力値中
に文字情報信号無しとして、その旨の信号をセレクタ部
408に送信する。セレクタ部408は、比較器407
から入力される文字情報の有無に関する信号に応じて、
フィールドメモリ405の出力値とA/D変換器402
の出力値とを切り換えて選択的に出力する。このように
構成することにより、セレクタ部408の出力には、文
字情報と映像とが合成されることになる。
【0006】しかしながら、ワイド化された映像ソフト
のアスペクト比は一定化されておらず、映像ソフトによ
っては、黒帯部を完全に除くことができずに若干ながら
黒帯部が画面上に残存してしまう場合がある。そのた
め、このような映像ソフトにおいて上述した文字データ
の移動技術を適用しても、残存する黒帯部にある文字情
報が中途半端に画面表示されて目障りであるうえ、この
文字情報に合成後の文字情報が重なって表示されて非常
に見えにくくなることがあった。
のアスペクト比は一定化されておらず、映像ソフトによ
っては、黒帯部を完全に除くことができずに若干ながら
黒帯部が画面上に残存してしまう場合がある。そのた
め、このような映像ソフトにおいて上述した文字データ
の移動技術を適用しても、残存する黒帯部にある文字情
報が中途半端に画面表示されて目障りであるうえ、この
文字情報に合成後の文字情報が重なって表示されて非常
に見えにくくなることがあった。
【0007】このような不都合を解消したものとして、
従来から特開平2−237283号公報に示されたもの
(以下、従来例2という)がある。この従来例2は、抜
き取りゲート信号403が出力される際に、A/D変換
器402から出力される映像信号に替えて、ペデスタル
レベル等の特性値を出力することにより、文字情報移動
前の映像信号から文字情報信号を抜き取り、これによっ
て文字情報が重なって表示されることを防止している。
従来から特開平2−237283号公報に示されたもの
(以下、従来例2という)がある。この従来例2は、抜
き取りゲート信号403が出力される際に、A/D変換
器402から出力される映像信号に替えて、ペデスタル
レベル等の特性値を出力することにより、文字情報移動
前の映像信号から文字情報信号を抜き取り、これによっ
て文字情報が重なって表示されることを防止している。
【0008】また、同様のものとして特開平2−632
76号公報に示されたもの(以下、従来例3という)が
ある。この従来例3は、抜き取りゲート信号403が出
力される際に、A/D変換器402から出力される映像
データに替えて、文字情報信号がある領域より1水平期
間前の輝度信号を出力することにより、文字情報移動前
の映像信号から文字情報信号を抜き取り、これによって
文字情報が重なって表示されることを防止している。
76号公報に示されたもの(以下、従来例3という)が
ある。この従来例3は、抜き取りゲート信号403が出
力される際に、A/D変換器402から出力される映像
データに替えて、文字情報信号がある領域より1水平期
間前の輝度信号を出力することにより、文字情報移動前
の映像信号から文字情報信号を抜き取り、これによって
文字情報が重なって表示されることを防止している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
改良された従来例にも、次のような問題があった。すな
わち、映像ソフトによっては、黒帯部にセットアップが
あり、黒帯部が若干、灰色に近い色に表示されるものが
ある。しかしながら、従来例2において、このような映
像ソフトを表示処理すると、差し替える特定値がペデス
タルレベルである場合、差し替えた輝度信号の方が黒く
表示されることになり、直流分再生回路等の後段の信号
処理回路で黒レベル伸張の操作を行うと、映像が白けて
見にくくなってしまった。また、差し替える特定値がペ
デスタルレベルより高い値である場合、元の黒帯部がペ
デスタルレベルと同程度であると、上述したのと反対
に、差し替えた領域が明るく発色して全体として見づら
くなって映像の品位が悪化するという問題があった。
改良された従来例にも、次のような問題があった。すな
わち、映像ソフトによっては、黒帯部にセットアップが
あり、黒帯部が若干、灰色に近い色に表示されるものが
ある。しかしながら、従来例2において、このような映
像ソフトを表示処理すると、差し替える特定値がペデス
タルレベルである場合、差し替えた輝度信号の方が黒く
表示されることになり、直流分再生回路等の後段の信号
処理回路で黒レベル伸張の操作を行うと、映像が白けて
見にくくなってしまった。また、差し替える特定値がペ
デスタルレベルより高い値である場合、元の黒帯部がペ
デスタルレベルと同程度であると、上述したのと反対
に、差し替えた領域が明るく発色して全体として見づら
くなって映像の品位が悪化するという問題があった。
【0010】また、従来例3には次のような問題があっ
た。すなわち、この技術は文字情報信号がある領域より
上側に文字情報信号が全くない黒帯部が存在することを
前提とした技術であるが、映像ソフトの中には、黒帯部
が始まってすぐに文字情報信号が書き込まれており、文
字情報領域より上側に文字情報信号のない黒帯部が全く
存在しないものがある。このような映像ソフトの再生に
おいてこの技術を採用しても、黒帯部から完全に文字情
報を抜き取ることが不可能になってしまった。したがっ
て、本発明においては、画質の劣化を招くことなく、文
字情報の合成を行えるようにすることを目的としてい
る。
た。すなわち、この技術は文字情報信号がある領域より
上側に文字情報信号が全くない黒帯部が存在することを
前提とした技術であるが、映像ソフトの中には、黒帯部
が始まってすぐに文字情報信号が書き込まれており、文
字情報領域より上側に文字情報信号のない黒帯部が全く
存在しないものがある。このような映像ソフトの再生に
おいてこの技術を採用しても、黒帯部から完全に文字情
報を抜き取ることが不可能になってしまった。したがっ
て、本発明においては、画質の劣化を招くことなく、文
字情報の合成を行えるようにすることを目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明においては、画面端部に設けられた黒
帯部にある文字情報を抽出して任意の画面領域に移動さ
せる映像信号処理装置であって、前記黒帯部に対応する
輝度信号の中から文字情報信号を抽出する文字情報抽出
回路と、文字情報領域の輝度信号から文字情報信号を消
去する映像消去回路と、抽出した文字情報信号を任意の
画面領域に移動させて文字情報信号消去後の輝度信号に
合成させる信号合成回路とを備え、前記映像消去回路
が、前記黒帯部の輝度信号の中から文字情報信号のない
部分をサンプリングして求めた信号値を、前記文字情報
領域の輝度信号に差し替えるものであり、以上のものか
ら映像信号処理装置を構成した。
るために、本発明においては、画面端部に設けられた黒
帯部にある文字情報を抽出して任意の画面領域に移動さ
せる映像信号処理装置であって、前記黒帯部に対応する
輝度信号の中から文字情報信号を抽出する文字情報抽出
回路と、文字情報領域の輝度信号から文字情報信号を消
去する映像消去回路と、抽出した文字情報信号を任意の
画面領域に移動させて文字情報信号消去後の輝度信号に
合成させる信号合成回路とを備え、前記映像消去回路
が、前記黒帯部の輝度信号の中から文字情報信号のない
部分をサンプリングして求めた信号値を、前記文字情報
領域の輝度信号に差し替えるものであり、以上のものか
ら映像信号処理装置を構成した。
【0012】
【作用】上記構成によれば、文字情報領域の輝度信号
を、文字情報信号のない黒帯部の輝度信号からサンプリ
ングして求めた信号値に差し替えることになるので、差
し替えた領域に文字情報信号が残存することはない。
を、文字情報信号のない黒帯部の輝度信号からサンプリ
ングして求めた信号値に差し替えることになるので、差
し替えた領域に文字情報信号が残存することはない。
【0013】また、差し替えた信号の信号レベルと周囲
の黒帯部の信号レベルとは殆ど合致することになるの
で、後段の信号処理回路で行う黒レベル伸張等の信号処
理を行っても映像に悪影響を発生させない。
の黒帯部の信号レベルとは殆ど合致することになるの
で、後段の信号処理回路で行う黒レベル伸張等の信号処
理を行っても映像に悪影響を発生させない。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1は本発明の各実施例の映像信号処理装
置の基本構成を示すブロック図、図2は第一実施例の要
部の構成を示すブロック図である。これらの図におい
て、符号1はアナログの映像信号、2はアナログ映像信
号を輝度信号とクロマ信号とに分離するすY/C分離回
路、3はアナログ輝度信号をデジタル信号に変換するA
/D変換器、4はデジタル輝度信号から文字情報信号を
抽出する文字情報抽出回路、5は文字情報信号を記憶す
るフレームメモリ、6はアナログ輝度信号から水平垂直
信号を抜き取る同期分離回路、7はフレームメモリ5の
書き込み・読み出し制御を行うメモリ制御回路、8は文
字情報信号抽出後のデジタル輝度信号から文字情報信号
を消去する映像消去回路、9は文字情報信号を所定の画
面領域に移動させたうえで、該文字情報信号を、文字情
報信号を消去されたデジタル輝度信号に合成させる信号
合成回路であるスーパーインポーズ回路、10は文字情
報合成後のデジタル輝度信号である。
に説明する。図1は本発明の各実施例の映像信号処理装
置の基本構成を示すブロック図、図2は第一実施例の要
部の構成を示すブロック図である。これらの図におい
て、符号1はアナログの映像信号、2はアナログ映像信
号を輝度信号とクロマ信号とに分離するすY/C分離回
路、3はアナログ輝度信号をデジタル信号に変換するA
/D変換器、4はデジタル輝度信号から文字情報信号を
抽出する文字情報抽出回路、5は文字情報信号を記憶す
るフレームメモリ、6はアナログ輝度信号から水平垂直
信号を抜き取る同期分離回路、7はフレームメモリ5の
書き込み・読み出し制御を行うメモリ制御回路、8は文
字情報信号抽出後のデジタル輝度信号から文字情報信号
を消去する映像消去回路、9は文字情報信号を所定の画
面領域に移動させたうえで、該文字情報信号を、文字情
報信号を消去されたデジタル輝度信号に合成させる信号
合成回路であるスーパーインポーズ回路、10は文字情
報合成後のデジタル輝度信号である。
【0015】上記構成では、Y/C分離回路2でアナロ
グ映像信号から分離されたアナログ輝度信号はA/D変
換器3と同期分離回路6とに送られる。A/D分離回路
3に送られたアナログ輝度信号はここでデジタル化され
たのち、文字情報抽出回路4と映像消去回路8とに送ら
れる。一方、同期分離回路6に送られたアナログ輝度信
号は、ここで水平垂直信号が抜き取られ、抜き取られた
水平垂直信号はメモリ制御回路7に送られる。
グ映像信号から分離されたアナログ輝度信号はA/D変
換器3と同期分離回路6とに送られる。A/D分離回路
3に送られたアナログ輝度信号はここでデジタル化され
たのち、文字情報抽出回路4と映像消去回路8とに送ら
れる。一方、同期分離回路6に送られたアナログ輝度信
号は、ここで水平垂直信号が抜き取られ、抜き取られた
水平垂直信号はメモリ制御回路7に送られる。
【0016】文字情報抽出回路4では、入力されたデジ
タル輝度信号から文字情報信号を抽出しており、抽出さ
れた文字情報信号はフレームメモリ5に送られ、ここに
記憶される。また、映像消去回路8は、後述する回路構
成を備えており、これらの回路構成によって入力された
デジタル輝度信号から文字情報信号を消去している。
タル輝度信号から文字情報信号を抽出しており、抽出さ
れた文字情報信号はフレームメモリ5に送られ、ここに
記憶される。また、映像消去回路8は、後述する回路構
成を備えており、これらの回路構成によって入力された
デジタル輝度信号から文字情報信号を消去している。
【0017】そして、フレームメモリ5に記憶されてい
る文字情報信号と、映像消去回路8で文字情報信号を消
去されたデジタル輝度信号とがスーパーインポーズ回路
9に送られ、ここで合成されて文字情報合成デジタル輝
度信号10として出力される。このとき、メモリ制御回
路7がフレームメモリ5の書き込み・読み出しタイミン
グを制御(この制御はアナログ輝度信号から抜き取った
水平垂直信号に基づいて行われる)することにより、文
字情報信号の合成位置が制御される。
る文字情報信号と、映像消去回路8で文字情報信号を消
去されたデジタル輝度信号とがスーパーインポーズ回路
9に送られ、ここで合成されて文字情報合成デジタル輝
度信号10として出力される。このとき、メモリ制御回
路7がフレームメモリ5の書き込み・読み出しタイミン
グを制御(この制御はアナログ輝度信号から抜き取った
水平垂直信号に基づいて行われる)することにより、文
字情報信号の合成位置が制御される。
【0018】この信号処理回路は映像消去回路8の構成
に特徴がある。すなわち、映像消去回路8は、図2に示
すように、デジタル輝度信号を所定期間にわたって加算
する加算器12と、加算器12における加算期間の基と
なるゲートパルス信号を作成する水平ゲートパルス発生
部13と、加算器12で加算されたデジタル輝度信号の
平均値を算出する平均値算出部14と、平均値算出部1
4で算出された平均値を記憶するラッチ部15と、未加
工のデジタル輝度信号とラッチ部15に記憶されている
平均値とを択一的に選択して出力するセレクタ部16と
を備えている。
に特徴がある。すなわち、映像消去回路8は、図2に示
すように、デジタル輝度信号を所定期間にわたって加算
する加算器12と、加算器12における加算期間の基と
なるゲートパルス信号を作成する水平ゲートパルス発生
部13と、加算器12で加算されたデジタル輝度信号の
平均値を算出する平均値算出部14と、平均値算出部1
4で算出された平均値を記憶するラッチ部15と、未加
工のデジタル輝度信号とラッチ部15に記憶されている
平均値とを択一的に選択して出力するセレクタ部16と
を備えている。
【0019】この映像消去回路8による文字情報信号消
去は次のようにして行われる。すなわち、ワイドアスペ
クト比であり、かつその画面上下端の黒帯部に相当する
輝度信号部分にセットアップレベルが設定された映像ソ
フトでは、黒帯部に字幕等の文字情報を重畳すると、そ
の黒帯部に相当する一水平期間の映像信号は図3(a)
に示すようになる。すなわち水平パルスAの間に設定さ
せた一水平期間の映像範囲Eは、その全域にわたってペ
デスタルレベルPより僅かに高いセットアップレベルS
になっており、このようなセットアップレベルSとなっ
た映像信号の一水平期間中央位置に文字情報信号Mが設
けられている。
去は次のようにして行われる。すなわち、ワイドアスペ
クト比であり、かつその画面上下端の黒帯部に相当する
輝度信号部分にセットアップレベルが設定された映像ソ
フトでは、黒帯部に字幕等の文字情報を重畳すると、そ
の黒帯部に相当する一水平期間の映像信号は図3(a)
に示すようになる。すなわち水平パルスAの間に設定さ
せた一水平期間の映像範囲Eは、その全域にわたってペ
デスタルレベルPより僅かに高いセットアップレベルS
になっており、このようなセットアップレベルSとなっ
た映像信号の一水平期間中央位置に文字情報信号Mが設
けられている。
【0020】水平ゲートパルス発生部13は、水平垂直
同期信号を基にして図3(b)に示す水平ゲートパルス
Gを作成する。この水平ゲートパルスGは画面上におい
て文字情報がない部分に水平同期してハイレベル期間H
が設定されている。加算器12は、水平ゲートパルスが
ハイレベルHの間、デジタル化されている輝度信号を取
り込んで加算し、その加算値を平均値算出部14に送信
する。加算値を受信した平均値算出部14は加算値を平
均化した値を算出する。したがって、黒帯部に対応した
輝度信号部分では、算出された平均値がセットアップレ
ベルSをサンプリングした値となる。
同期信号を基にして図3(b)に示す水平ゲートパルス
Gを作成する。この水平ゲートパルスGは画面上におい
て文字情報がない部分に水平同期してハイレベル期間H
が設定されている。加算器12は、水平ゲートパルスが
ハイレベルHの間、デジタル化されている輝度信号を取
り込んで加算し、その加算値を平均値算出部14に送信
する。加算値を受信した平均値算出部14は加算値を平
均化した値を算出する。したがって、黒帯部に対応した
輝度信号部分では、算出された平均値がセットアップレ
ベルSをサンプリングした値となる。
【0021】平均値算出部14で算出された平均値はラ
ッチ部15において次の水平期間用の差し替え信号とし
て記憶される。ラッチ部15は、例えば、水平ゲートパ
ルス発生部13の水平ゲートパルスGがローレベルLで
ある期間は記憶した平均値を保持し、水平ゲートパルス
GがハイレベルHになると、記憶を更新するようになっ
ている。したがって、ラッチ部15の記憶内容は一水平
期間毎に更新されることになる。そして、セレクタ部1
6において、ラッチ部15で記憶されている平均値信号
と、未加工の輝度信号とが択一的に選択されて出力され
る。すなわち、文字情報信号が存在する部分では、ラッ
チ部15で記憶されたセットアップレベルの平均値を、
また、それ以外の部分では未加工の輝度信号を、それぞ
れ択一的に選択してセレクタ部16から出力する。した
がって、セレクタ部16から出力される出力信号では文
字情報信号Mが抜き取られるとともに、文字情報信号M
が抜き取られた領域には、図3(c)に示すように、文
字情報信号Mに変わって、黒帯部のセットアップレベル
Sを平均化した信号、つまり、文字情報信号Mのない黒
帯部と同レベルの信号が差し替えるられることになる。
そのため、文字情報信号Mを抜き取った部分と他の黒帯
部の部分とは信号レベルが合致して色表示の相違が起き
ない。
ッチ部15において次の水平期間用の差し替え信号とし
て記憶される。ラッチ部15は、例えば、水平ゲートパ
ルス発生部13の水平ゲートパルスGがローレベルLで
ある期間は記憶した平均値を保持し、水平ゲートパルス
GがハイレベルHになると、記憶を更新するようになっ
ている。したがって、ラッチ部15の記憶内容は一水平
期間毎に更新されることになる。そして、セレクタ部1
6において、ラッチ部15で記憶されている平均値信号
と、未加工の輝度信号とが択一的に選択されて出力され
る。すなわち、文字情報信号が存在する部分では、ラッ
チ部15で記憶されたセットアップレベルの平均値を、
また、それ以外の部分では未加工の輝度信号を、それぞ
れ択一的に選択してセレクタ部16から出力する。した
がって、セレクタ部16から出力される出力信号では文
字情報信号Mが抜き取られるとともに、文字情報信号M
が抜き取られた領域には、図3(c)に示すように、文
字情報信号Mに変わって、黒帯部のセットアップレベル
Sを平均化した信号、つまり、文字情報信号Mのない黒
帯部と同レベルの信号が差し替えるられることになる。
そのため、文字情報信号Mを抜き取った部分と他の黒帯
部の部分とは信号レベルが合致して色表示の相違が起き
ない。
【0022】なお、この実施例では、画面の黒帯部に対
応する輝度信号にセットアップレベルSのある映像ソフ
トにおいて、本発明を実施した内容について説明した
が、本発明は、画面の黒帯部に対応する輝度信号にセッ
トアップレベルSのない映像ソフトにおいても、同様の
効果を奏することができるのはいうまでもない。
応する輝度信号にセットアップレベルSのある映像ソフ
トにおいて、本発明を実施した内容について説明した
が、本発明は、画面の黒帯部に対応する輝度信号にセッ
トアップレベルSのない映像ソフトにおいても、同様の
効果を奏することができるのはいうまでもない。
【0023】次に本発明の第二実施例の映像信号処理装
置を説明する。この映像信号処理装置の基本的な構造は
図1に示した第一実施例と同様であり、これら回路につ
いての詳細な説明は省略する。
置を説明する。この映像信号処理装置の基本的な構造は
図1に示した第一実施例と同様であり、これら回路につ
いての詳細な説明は省略する。
【0024】この映像信号処理装置は映像消去回路20
の構成に特徴がある。すなわち、映像消去回路20は、
図4に示すように、デジタル輝度信号を所定期間にわた
って加算する第一加算器22と、第一加算器22におけ
る加算期間の基となるゲートパルス信号を作成する水平
ゲートパルス発生部23と、第一加算器22で加算され
たデジタル輝度信号の平均値を算出する第一平均値算出
部24と、第一平均値算出部24で算出された平均値出
力を記憶する第一ラッチ部25と、第一ラッチ部25で
記憶されている平均値出力を所定の期間にわたって加算
する第二加算器26と、第二加算器26における加算期
間の基となるゲートパルス信号を作成する垂直ゲートパ
ルス発生部27と、第二加算器26で加算されたデジタ
ル輝度信号の平均値を算出する第二平均値算出部28
と、第二平均値算出部28で算出された平均値出力を記
憶する第二ラッチ部29と、加算器未加工のデジタル輝
度信号と第二ラッチ部29に記憶されている平均値出力
とを択一的に選択して出力するセレクタ部30とを備え
ている。
の構成に特徴がある。すなわち、映像消去回路20は、
図4に示すように、デジタル輝度信号を所定期間にわた
って加算する第一加算器22と、第一加算器22におけ
る加算期間の基となるゲートパルス信号を作成する水平
ゲートパルス発生部23と、第一加算器22で加算され
たデジタル輝度信号の平均値を算出する第一平均値算出
部24と、第一平均値算出部24で算出された平均値出
力を記憶する第一ラッチ部25と、第一ラッチ部25で
記憶されている平均値出力を所定の期間にわたって加算
する第二加算器26と、第二加算器26における加算期
間の基となるゲートパルス信号を作成する垂直ゲートパ
ルス発生部27と、第二加算器26で加算されたデジタ
ル輝度信号の平均値を算出する第二平均値算出部28
と、第二平均値算出部28で算出された平均値出力を記
憶する第二ラッチ部29と、加算器未加工のデジタル輝
度信号と第二ラッチ部29に記憶されている平均値出力
とを択一的に選択して出力するセレクタ部30とを備え
ている。
【0025】この映像消去回路20による文字情報信号
消去は次のようにして行われる。すなわち、第一ラッチ
回路25からは、第一実施例のラッチ回路15と同様
に、一水平期間のセットアップレベルを平均化して得ら
れる第一平均値信号が出力される。一方、垂直ゲートパ
ルス発生部27は、水平垂直同期信号を基にして垂直ゲ
ートパルスを作成する。この垂直ゲートパルスは画面上
において黒帯部に垂直同期してハイレベル期間Hが設定
されている。第二加算器26は、垂直ゲートパルスがハ
イレベルHの間、第一平均値信号を取り込んで加算し、
その加算値を第二平均値算出部28に送信する。加算値
を受信した第二平均値算出部28は加算値を平均化した
第二平均値を算出する。したがって、この第二平均値は
1フィールド分の黒帯部にあるセットアップレベルをサ
ンプリングして平均化した値となる。
消去は次のようにして行われる。すなわち、第一ラッチ
回路25からは、第一実施例のラッチ回路15と同様
に、一水平期間のセットアップレベルを平均化して得ら
れる第一平均値信号が出力される。一方、垂直ゲートパ
ルス発生部27は、水平垂直同期信号を基にして垂直ゲ
ートパルスを作成する。この垂直ゲートパルスは画面上
において黒帯部に垂直同期してハイレベル期間Hが設定
されている。第二加算器26は、垂直ゲートパルスがハ
イレベルHの間、第一平均値信号を取り込んで加算し、
その加算値を第二平均値算出部28に送信する。加算値
を受信した第二平均値算出部28は加算値を平均化した
第二平均値を算出する。したがって、この第二平均値は
1フィールド分の黒帯部にあるセットアップレベルをサ
ンプリングして平均化した値となる。
【0026】第二平均値算出部28で算出された第二平
均値は第二ラッチ部29において次のフィールド用の差
し替え信号として記憶される。第二ラッチ部15は、例
えば、垂直ゲートパルス発生部27の垂直ゲートパルス
がローレベルLである期間は記憶した平均値を保持し、
垂直ゲートパルスがハイレベルHになると、記憶を更新
するようになっている。したがって、第二ラッチ部15
の記憶内容は、フィールド毎に更新されることになる。
そして、セレクタ部30において、第二ラッチ部29で
記憶されている平均値信号と、未加工の輝度信号とが択
一的に選択されて出力される。すなわち、文字情報信号
Mが存在する映像領域では、第二ラッチ部29で記憶さ
れた平均値信号を、また、それ以外の映像領域では未加
工の輝度信号を、それぞれ択一的に選択してセレクタ部
16から出力する。そのため、セレクタ部30から出力
される出力信号では文字情報信号Mが抜き取られるとと
もに、文字情報信号Mが抜き取られた領域には、文字情
報信号Mのない黒帯部と同レベルの信号が差し替えられ
ることになる。
均値は第二ラッチ部29において次のフィールド用の差
し替え信号として記憶される。第二ラッチ部15は、例
えば、垂直ゲートパルス発生部27の垂直ゲートパルス
がローレベルLである期間は記憶した平均値を保持し、
垂直ゲートパルスがハイレベルHになると、記憶を更新
するようになっている。したがって、第二ラッチ部15
の記憶内容は、フィールド毎に更新されることになる。
そして、セレクタ部30において、第二ラッチ部29で
記憶されている平均値信号と、未加工の輝度信号とが択
一的に選択されて出力される。すなわち、文字情報信号
Mが存在する映像領域では、第二ラッチ部29で記憶さ
れた平均値信号を、また、それ以外の映像領域では未加
工の輝度信号を、それぞれ択一的に選択してセレクタ部
16から出力する。そのため、セレクタ部30から出力
される出力信号では文字情報信号Mが抜き取られるとと
もに、文字情報信号Mが抜き取られた領域には、文字情
報信号Mのない黒帯部と同レベルの信号が差し替えられ
ることになる。
【0027】次に本発明の第三実施例の映像信号処理装
置を説明する。この映像信号処理装置の基本的な構造は
図1に示した第一実施例と同様であり、これら回路につ
いての詳細な説明は省略する。
置を説明する。この映像信号処理装置の基本的な構造は
図1に示した第一実施例と同様であり、これら回路につ
いての詳細な説明は省略する。
【0028】この映像信号処理装置は映像消去回路40
の構成に特徴がある。すなわち、映像消去回路40は、
図5に示すように、デジタル輝度信号を所定期間にわた
って加算する第一加算器42と、第一加算器42におけ
る加算期間の基となるゲートパルス信号を作成する水平
ゲートパルス発生部43と、第一加算器42で加算され
たデジタル輝度信号の平均値を算出する第一平均値算出
部44と、第一平均値算出部44で算出された平均値出
力を記憶する第一ラッチ部45と、第一ラッチ部45で
記憶されている平均値出力を所定の期間にわたって加算
する第二加算器46と、第二加算器46における加算期
間の基となるゲートパルス信号を作成する垂直ゲートパ
ルス発生部47と、第二加算器46で加算されたデジタ
ル輝度信号の平均値を算出する第二平均値算出部48
と、第二平均値算出部48で算出された平均値出力を記
憶する第二ラッチ部49とを備えている。
の構成に特徴がある。すなわち、映像消去回路40は、
図5に示すように、デジタル輝度信号を所定期間にわた
って加算する第一加算器42と、第一加算器42におけ
る加算期間の基となるゲートパルス信号を作成する水平
ゲートパルス発生部43と、第一加算器42で加算され
たデジタル輝度信号の平均値を算出する第一平均値算出
部44と、第一平均値算出部44で算出された平均値出
力を記憶する第一ラッチ部45と、第一ラッチ部45で
記憶されている平均値出力を所定の期間にわたって加算
する第二加算器46と、第二加算器46における加算期
間の基となるゲートパルス信号を作成する垂直ゲートパ
ルス発生部47と、第二加算器46で加算されたデジタ
ル輝度信号の平均値を算出する第二平均値算出部48
と、第二平均値算出部48で算出された平均値出力を記
憶する第二ラッチ部49とを備えている。
【0029】以上の構成は第2実施例と同様である。本
実施例では、さらに、次の構成を備えている。すなわ
ち、第二ラッチ部49で記憶されている平均値出力を所
定の期間にわたって加算する第三加算器50と、第三加
算器50における加算期間の基となるゲートパルス信号
を作成するサンプルゲートパルス発生部51と、第三加
算器50で加算された輝度信号の平均値を算出する第三
平均値算出部52と、第三平均値算出部52で算出され
た平均値出力を記憶する第三ラッチ部53と、未加工の
デジタル輝度信号と第三ラッチ部53に記憶されている
平均値出力とを択一的に選択して出力するセレクタ部5
4とを備えている。サンプルゲートパルス発生部51が
作成するサンプルゲートパルスとしては、例えば、第三
加算器50による加算期間に相当する幅2〜4フィール
ド程度のハイレベルHを有するゲートパルスを10フィ
ールド間隔毎に発生させて構成する。
実施例では、さらに、次の構成を備えている。すなわ
ち、第二ラッチ部49で記憶されている平均値出力を所
定の期間にわたって加算する第三加算器50と、第三加
算器50における加算期間の基となるゲートパルス信号
を作成するサンプルゲートパルス発生部51と、第三加
算器50で加算された輝度信号の平均値を算出する第三
平均値算出部52と、第三平均値算出部52で算出され
た平均値出力を記憶する第三ラッチ部53と、未加工の
デジタル輝度信号と第三ラッチ部53に記憶されている
平均値出力とを択一的に選択して出力するセレクタ部5
4とを備えている。サンプルゲートパルス発生部51が
作成するサンプルゲートパルスとしては、例えば、第三
加算器50による加算期間に相当する幅2〜4フィール
ド程度のハイレベルHを有するゲートパルスを10フィ
ールド間隔毎に発生させて構成する。
【0030】この映像消去回路20による文字情報信号
消去は次のようにして行われる。すなわち、第二ラッチ
部49からは、第二実施例の第2ラッチ部29と同様
に、1フィールド期間の黒帯部にあるセットアップレベ
ルを平均化して得られる第二平均値信号が出力される。
一方、サンプルゲートパルス発生部51からは、前記し
たように、セットアップレベルをサンプリングするフィ
ールドの数(この例では2〜4フィールド)に同期した
ハイレベルHを有するサンプルゲートパルスが10フィ
ールド毎に作成される。第三加算器50は、サンプルゲ
ートパルスがハイレベルHの間、第二平均値信号を取り
込んで加算し、その加算値を第三平均値算出部52に送
信する。加算値を受信した第三平均値算出部52は加算
値を平均化した第三平均値を算出する。したがって、こ
の第三平均値は2〜4フィールド分のセットアップレベ
ルのをサンプリングして平均化した値となる。
消去は次のようにして行われる。すなわち、第二ラッチ
部49からは、第二実施例の第2ラッチ部29と同様
に、1フィールド期間の黒帯部にあるセットアップレベ
ルを平均化して得られる第二平均値信号が出力される。
一方、サンプルゲートパルス発生部51からは、前記し
たように、セットアップレベルをサンプリングするフィ
ールドの数(この例では2〜4フィールド)に同期した
ハイレベルHを有するサンプルゲートパルスが10フィ
ールド毎に作成される。第三加算器50は、サンプルゲ
ートパルスがハイレベルHの間、第二平均値信号を取り
込んで加算し、その加算値を第三平均値算出部52に送
信する。加算値を受信した第三平均値算出部52は加算
値を平均化した第三平均値を算出する。したがって、こ
の第三平均値は2〜4フィールド分のセットアップレベ
ルのをサンプリングして平均化した値となる。
【0031】第三2平均値算出部52で算出された第三
平均値は第三ラッチ部53において次の10フィールド
用の差し替え信号として記憶される。第三ラッチ部53
は、例えば、サンプルゲートパルス発生部51のサンプ
ルゲートパルスがローレベルLである間は記憶した平均
値を保持し、サンプルゲートパルスがハイレベルHにな
ると、記憶を更新するようになっている。したがって、
第三ラッチ部53の記憶内容は10フィールド毎に更新
されることになる。そして、セレクタ部54において、
第三ラッチ部53で記憶されている平均値信号と、未加
工の輝度信号とが択一的に選択されて出力される。すな
わち、文字情報信号Mが存在する映像領域では、第三ラ
ッチ部53で記憶された平均値信号を、また、それ以外
の映像領域では未加工の輝度信号を、それぞれ択一的に
選択してセレクタ部54から出力する。したがって、セ
レクタ部54から出力される出力信号では文字情報信号
Mが抜き取られるとともに、文字情報信号Mが抜き取ら
れた領域には、文字情報信号Mのない黒帯部と同レベル
の信号が差し替えられることになる。
平均値は第三ラッチ部53において次の10フィールド
用の差し替え信号として記憶される。第三ラッチ部53
は、例えば、サンプルゲートパルス発生部51のサンプ
ルゲートパルスがローレベルLである間は記憶した平均
値を保持し、サンプルゲートパルスがハイレベルHにな
ると、記憶を更新するようになっている。したがって、
第三ラッチ部53の記憶内容は10フィールド毎に更新
されることになる。そして、セレクタ部54において、
第三ラッチ部53で記憶されている平均値信号と、未加
工の輝度信号とが択一的に選択されて出力される。すな
わち、文字情報信号Mが存在する映像領域では、第三ラ
ッチ部53で記憶された平均値信号を、また、それ以外
の映像領域では未加工の輝度信号を、それぞれ択一的に
選択してセレクタ部54から出力する。したがって、セ
レクタ部54から出力される出力信号では文字情報信号
Mが抜き取られるとともに、文字情報信号Mが抜き取ら
れた領域には、文字情報信号Mのない黒帯部と同レベル
の信号が差し替えられることになる。
【0032】次に本発明の第四実施例の映像信号処理装
置を説明する。この映像信号処理装置の基本的な構造は
図1、図5に示した第三実施例と同様であり、同一ない
同様の部分には同一の符号を付し、それらについての詳
細な説明は省略する。
置を説明する。この映像信号処理装置の基本的な構造は
図1、図5に示した第三実施例と同様であり、同一ない
同様の部分には同一の符号を付し、それらについての詳
細な説明は省略する。
【0033】この映像信号処理装置は映像消去回路60
の構成に特徴がある。すなわち、映像消去回路60は、
図6に示すように、イベント判定部61を備えている。
イベント判定部61はこの映像信号処理装置を備えたT
V受像機において、字幕移動、チャンネル変更、入力信
号の変化等のイベントを検出するようになっており、さ
らには、このようなイベントを検出すると、第三ラッチ
回路53の記憶内容(第三平均値算出部52の算出結
果)を更新するパルスを出力するようになっている。
の構成に特徴がある。すなわち、映像消去回路60は、
図6に示すように、イベント判定部61を備えている。
イベント判定部61はこの映像信号処理装置を備えたT
V受像機において、字幕移動、チャンネル変更、入力信
号の変化等のイベントを検出するようになっており、さ
らには、このようなイベントを検出すると、第三ラッチ
回路53の記憶内容(第三平均値算出部52の算出結
果)を更新するパルスを出力するようになっている。
【0034】したがって、第三平均値算出部52におい
て2〜4フィールド分のセットアップレベルをサンプリ
ングして平均化することで算出された第三平均値は、第
3ラッチ部53において次のイベントが発生するまでの
差し替え信号として記憶される。そして、セレクタ部5
4において、第三ラッチ部53で記憶されている平均値
信号と、未加工の輝度信号とが択一的に選択されて出力
される。すなわち、文字情報信号Mが存在する映像領域
では、第三ラッチ部53で記憶された平均値信号を、ま
た、それ以外の映像領域では未加工の輝度信号を、それ
ぞれ択一的に選択してセレクタ部54から出力する。し
たがって、セレクタ部54から出力される出力信号では
文字情報信号Mが抜き取られるとともに、文字情報信号
Mが抜き取られた領域には、文字情報信号Mのない黒帯
部と同レベルの信号が差し替えられることになる。
て2〜4フィールド分のセットアップレベルをサンプリ
ングして平均化することで算出された第三平均値は、第
3ラッチ部53において次のイベントが発生するまでの
差し替え信号として記憶される。そして、セレクタ部5
4において、第三ラッチ部53で記憶されている平均値
信号と、未加工の輝度信号とが択一的に選択されて出力
される。すなわち、文字情報信号Mが存在する映像領域
では、第三ラッチ部53で記憶された平均値信号を、ま
た、それ以外の映像領域では未加工の輝度信号を、それ
ぞれ択一的に選択してセレクタ部54から出力する。し
たがって、セレクタ部54から出力される出力信号では
文字情報信号Mが抜き取られるとともに、文字情報信号
Mが抜き取られた領域には、文字情報信号Mのない黒帯
部と同レベルの信号が差し替えられることになる。
【0035】そして、イベント検出部61が、字幕移
動、チャンネル変更、入力信号の変化等のイベントを検
出すると、第3ラッチ部53に対して記憶更新のパルス
が出力され、この記憶更新のパルスを受けた第3ラッチ
部53は、第3平均値算出部52から新たな平均値算出
結果を入力することで記憶内容を更新する。
動、チャンネル変更、入力信号の変化等のイベントを検
出すると、第3ラッチ部53に対して記憶更新のパルス
が出力され、この記憶更新のパルスを受けた第3ラッチ
部53は、第3平均値算出部52から新たな平均値算出
結果を入力することで記憶内容を更新する。
【0036】なお、このイベント判定部61は、図2、
図4に示した映像消去回路8,20にも組み込んでも同
様の効果を奏することができるのはいうまでもない。
図4に示した映像消去回路8,20にも組み込んでも同
様の効果を奏することができるのはいうまでもない。
【0037】次に本発明の第五実施例を説明する。この
映像信号処理装置の基本的な構造は図6に示した第四実
施例と同様であり、同一ない同様の部分には同一の符号
を付し、それらについての詳細な説明は省略する。
映像信号処理装置の基本的な構造は図6に示した第四実
施例と同様であり、同一ない同様の部分には同一の符号
を付し、それらについての詳細な説明は省略する。
【0038】この映像信号処理装置は映像消去回路70
の構成に特徴がある。すなわち、映像消去回路70は、
図7に示すように、第三ラッチ部53とセレクタ部54
との間にリミッタ部71を設けている。このリミッタ部
71は、第三ラッチ部53から出力される差し替え信号
が所定の閾値の間に有る場合は差し替え信号の通過を許
容し、所定の閾値を越えると差し替え信号を遮断するよ
うになっている。
の構成に特徴がある。すなわち、映像消去回路70は、
図7に示すように、第三ラッチ部53とセレクタ部54
との間にリミッタ部71を設けている。このリミッタ部
71は、第三ラッチ部53から出力される差し替え信号
が所定の閾値の間に有る場合は差し替え信号の通過を許
容し、所定の閾値を越えると差し替え信号を遮断するよ
うになっている。
【0039】このようなリミッタ部71を設けたのは次
のような理由によっている。すなわち、第3ラッチ部5
3から出力される差し替え信号は黒帯部の輝度信号の一
部をサンプリングして平均値化したものであるために、
文字情報領域の設定の仕方や輝度信号に含まれるノイズ
等によって誤差が生じる危険性がある。そのため、リミ
ッタ部71において、差し替え信号の信号レベルを閾値
以内に制限することにより、異常に小さい差し替え信号
や異常に大きい差し替え信号を振るい落とし、これによ
って映像信号処理装置の誤動作を防止する。
のような理由によっている。すなわち、第3ラッチ部5
3から出力される差し替え信号は黒帯部の輝度信号の一
部をサンプリングして平均値化したものであるために、
文字情報領域の設定の仕方や輝度信号に含まれるノイズ
等によって誤差が生じる危険性がある。そのため、リミ
ッタ部71において、差し替え信号の信号レベルを閾値
以内に制限することにより、異常に小さい差し替え信号
や異常に大きい差し替え信号を振るい落とし、これによ
って映像信号処理装置の誤動作を防止する。
【0040】なお、この実施例では、リミッタ部71を
図6に示す実施例の映像信号処理装置に組み込んで構成
していたが、この他、図2、図4、図5に示した各実施
例の映像信号処理装置に組み込んでも同様の効果を得る
ことができるのはいうまでもない。
図6に示す実施例の映像信号処理装置に組み込んで構成
していたが、この他、図2、図4、図5に示した各実施
例の映像信号処理装置に組み込んでも同様の効果を得る
ことができるのはいうまでもない。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、文字情報
領域の輝度信号を、黒帯部において文字情報信号のない
部分の輝度信号からサンプリングして求めた信号値に差
し替えるので、差し替えた領域に文字情報信号が残存し
て、映像を見えにくくすることはない。
領域の輝度信号を、黒帯部において文字情報信号のない
部分の輝度信号からサンプリングして求めた信号値に差
し替えるので、差し替えた領域に文字情報信号が残存し
て、映像を見えにくくすることはない。
【0042】また、差し替えた信号の信号レベルと周囲
の黒帯部の信号レベルとは殆ど合致することになるの
で、後段の信号処理回路で行う黒レベル伸張等の信号処
理を行っても、映像が白けて見にくくなる、差し替えた
領域が明るく発色して全体として見づらくなって映像の
品位が悪化する、といった不都合を起こすことはなく、
確実な文字情報の移動合成が行えるようになった。
の黒帯部の信号レベルとは殆ど合致することになるの
で、後段の信号処理回路で行う黒レベル伸張等の信号処
理を行っても、映像が白けて見にくくなる、差し替えた
領域が明るく発色して全体として見づらくなって映像の
品位が悪化する、といった不都合を起こすことはなく、
確実な文字情報の移動合成が行えるようになった。
【図1】本発明の各実施例に係る基本回路構成を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図2】本発明の第一実施例の要部の構成を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図3】第一実施例における輝度信号、水平ゲートパル
ス、および文字情報信号消去後の輝度信号の出力図であ
る。
ス、および文字情報信号消去後の輝度信号の出力図であ
る。
【図4】第二実施例の要部の構成を示すブロック図であ
る。
る。
【図5】第三実施例の要部の構成を示すブロック図であ
る。
る。
【図6】第四実施例の要部の構成を示すブロック図であ
る。
る。
【図7】第5実施例の要部の構成を示すブロック図であ
る。
る。
【図8】従来例の構成を示すブロック図である。
4 文字情報抽出回路 8 映像消去回路 9 信号合成回路 20 映像消去回路 40 映像消去回路 60 映像消去回路 70 映像消去回路
Claims (6)
- 【請求項1】 画面端部に設けられた黒帯部にある文字
情報を抽出して任意の画面領域に移動させる映像信号処
理装置であって、 前記黒帯部に対応する輝度信号の中から文字情報信号を
抽出する文字情報抽出回路と、文字情報領域の輝度信号
から文字情報信号を消去する映像消去回路と、抽出した
文字情報信号を任意の画面領域に移動させて文字情報信
号消去後の輝度信号に合成させる信号合成回路とを備
え、 前記映像消去回路が、前記黒帯部の輝度信号の中から文
字情報信号のない部分をサンプリングして求めた信号値
を、前記文字情報領域の輝度信号に差し替えるものであ
ることを特徴とする映像信号処理装置。 - 【請求項2】 前記映像消去回路は、文字情報信号を含
む1水平期間分の輝度信号の中から文字情報信号のない
部分をサンプリングして平均化したうえで、該平均値を
次の水平期間の輝度信号に差し替えるものであることを
特徴とする請求項1記載の映像信号処理装置。 - 【請求項3】 前記映像消去回路は、文字情報信号を含
む1フィールド分の黒帯部の輝度信号の中から文字情報
信号のない部分をサンプリングして平均化したうえで、
該平均値を次のフィールドの文字情報領域の輝度信号に
差し替えるものであることを特徴とする請求項1記載の
映像信号処理装置。 - 【請求項4】 前記映像消去回路は、複数フィールド分
の黒帯部の輝度信号の中から文字情報信号のない部分を
サンプリングして平均化したうえで、該平均値を次の複
数フィールドの文字情報領域の輝度信号に差し替えるも
のであることを特徴とする請求項1記載の映像信号処理
装置。 - 【請求項5】 字幕移動、チャンネル変更、入力信号の
変化等のイベント変更を判定するイベント判定部を備え
るとともに、 前記映像消去回路は、一つのイベント中において黒帯部
の輝度信号の中から文字情報信号のない部分をサンプリ
ングして求めた信号値を、前記イベント判定部でイベン
ト変更と判定された後のイベント中における文字情報領
域の輝度信号に差し替えるものであることを特徴とする
請求項1記載の映像信号処理装置。 - 【請求項6】 前記映像消去回路が出力する差し替え信
号の信号レベル範囲を閾値以内に制限するリミッタ回路
を備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項5
のいずれかに記載の映像信号処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1155294A JPH07222056A (ja) | 1994-02-03 | 1994-02-03 | 映像信号処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1155294A JPH07222056A (ja) | 1994-02-03 | 1994-02-03 | 映像信号処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07222056A true JPH07222056A (ja) | 1995-08-18 |
Family
ID=11781119
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1155294A Pending JPH07222056A (ja) | 1994-02-03 | 1994-02-03 | 映像信号処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07222056A (ja) |
-
1994
- 1994-02-03 JP JP1155294A patent/JPH07222056A/ja active Pending
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