JPH0722178Y2 - 断熱調理器具 - Google Patents

断熱調理器具

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JPH0722178Y2
JPH0722178Y2 JP5451590U JP5451590U JPH0722178Y2 JP H0722178 Y2 JPH0722178 Y2 JP H0722178Y2 JP 5451590 U JP5451590 U JP 5451590U JP 5451590 U JP5451590 U JP 5451590U JP H0722178 Y2 JPH0722178 Y2 JP H0722178Y2
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章司 樋田
一徳 岩崎
康弘 古和
享 後藤
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日本酸素株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、加熱・冷却により半調理品とした食物を保温
して調理して調理完成品とする調理法等に好適に利用で
きる断熱調理器具に関する。
「従来の技術」 一般に食物の加熱調理加工は、電熱や直火を用いて行な
われている。ところが、このような調理法では加熱によ
る煮くずれや焦げつきが生じ易く、またエネルギーを多
量に消費する不満があった。
このような不満を解消できる調理法として、近時、適量
の沸騰水や調味した沸騰煮汁中に所望の生野菜や、穀類
を浸漬したり、半調理された加熱状態の食品を長時間保
温することにより調理完成品とする調理法が推奨されて
いる。
この種の調理に適した調理器具としては、従来、実開昭
62-86130号公報に記載された断熱調理器が提案されてい
る。
この断熱調理器は、第16図および第17図に示すように、
断熱ポット1とその内部に出し入れ自在に収納される蓋
付き調理鍋2との組み合わせからなり、調理鍋2底面と
断熱ポット1内壁との接触部分を点接触または線接触と
なるように形成し、調理鍋2の蓋3に起倒自在のつまみ
4を設けるとともに、調理鍋2の口縁に起倒自在の取手
5を取り付け、その取手5に起倒時蓋3の一部に当る係
合部6を設けた構成になっている。
「考案が解決しようとする課題」 しかしながら、前述の断熱調理器は、調理鍋2の加熱中
に取手5が調理鍋2の蓋3の上または調理鍋2外周に接
触して位置するため、加熱中に調理鍋2を直接手で固定
したいときに取手5が熱くなり、手でつかめなくなると
いう欠点があった。
また、加熱した調理鍋2を断熱ポット1内に入れて保温
する際にも、断熱ポット1内の保熱により調理鍋2の取
手5が熱くなり、断熱ポット1から調理鍋2を取り出す
時に危険であった。
そして、これらの欠点を解決するものとして、本出願人
は先に、第18図に示すように二重瓶構造の外容器11とこ
の外容器11に開閉自在に取り付けられた断熱性の蓋部材
12とを備えた断熱容器13内に、加熱用の内容器14を出し
入れ自在に収納し、内容器14の口部外周に、上方に延び
る取手柄部15とその先端に設けられたつまみ部16とから
なる把手17を取り付け、断熱容器13の外側に、内容器14
に取り付けられた把手17のつまみ部16が出るように構成
し、収納性を高めた断熱調理器具を出願した(実願平1-
99702号)。
しかしながら、この断熱調理器具では、内容器14だけで
なく断熱調理器具全体を持ち運ぶために断熱容器13にも
取手18が必要となり、取手18を、内容器14の把手17のつ
まみ部16と同じような位置に配置しているために、断熱
調理器具を使用する際、断熱容器13の取手18を持って移
動しようとしたときに内容器の把手17を間違って持ちあ
げてしまい、場合によっては断熱容器13を落としてしま
うおそれもあった。
この考案は上記事情に鑑みてなされたもので、加熱用内
容器の把手を外側に出すことにより、内容器の加熱時お
よび保温時に、把手が熱くなる不具合を防止することが
でき、また内容器の出し入れを簡便に行うことのできる
調理器具の提供を目的としている。
「課題を解決するための手段」 この考案は、断熱性を有する外容器と、この外容器内に
出し入れ自在に収納される、蓋を有する内容器と、内容
器が収納された状態で前記外容器の口部開口を閉じる断
熱性の蓋部材とからなる断熱調理器具において、内容器
を、外容器に収容時、その口部開口より下方に位置する
よう外容器の深さより浅く形成し、またこの内容器に、
外容器の上端を通って外容器の外側に延びる取手柄部と
その先端で外容器上端に隣接する位置に配されて形成し
たつまみ部とからなる取手を設け、かつ取手に、外方に
出没可能な係止部を有する係止部材を設けるとともに、
外容器の上端に、前記取手柄部が挿入される溝と前記係
止部材の係止部に係合する係合溝とを形成した係合部材
を設けて構成したことによって、上記課題を解消した。
「作用」 本考案の断熱調理器具では、上記構成としたことによ
り、内容器を外容器内に収納し、取手柄部を、外容器の
周方向に回して係合部材の溝内に挿入し、係止部材の係
止部を係合部材の係合溝に係合させることによって取手
柄部が外容器に固定され、この状態でつまみ部を持ち上
げることによって断熱調理器具全体を持ち上げることが
でき、また係止部材の係止部を前記係合溝より遊離して
取手柄部を逆向きに回して係合部材の溝から抜き出すこ
とによって取手柄部と外容器との係合が解除され、つま
み部を持ち上げることによって内容器のみを持ち上げる
ことができるので、内容器の取手を外容器用の取手と兼
用し、外容器用の取手を省くことができる。
「実施例」 第1図ないし第8図は、本考案の真空調理器具の第1実
施例を示す図である。これらの図において符号21は断熱
容器、22は内鍋である。
断熱容器21は、外容器23に蓋体24がヒンジ25によって開
閉自在に取り付けられてなるものである(第2図,第3
図参照)。
上記外容器23は、ステンレス鋼或いは炭素鋼を材料とし
た有底円筒状の内瓶26と、この内瓶26と同質材料であっ
て、内瓶26よりも大径の有底円筒状の外瓶27とからな
り、これら内瓶26と外瓶27とは、それぞれの口部にて気
密に接合されて二重構造を形成している。内瓶26と外瓶
27の間の空間は、真空もしくは断熱材を充填した断熱部
28になっている。また、この外容器23の底面には、底部
材29が、底部材29に設けられた螺子穴30と外瓶27に設け
られた螺子受け31とを螺子32にて螺合することにより取
り付けられている。また、外容器23の上端部には肩部材
33が強制嵌合されている(第4図参照)。
この肩部材33の上方面側には、外容器23の口部円周にお
いて、ヒンジ25の形成位置を基準(O度)とした時に、
90度および270度に相当するそれぞれの位置を中心とし
て板状の係合部材34が突出形成されている(第2図参
照)。これらの係合部材34には、内鍋22の取手柄部36を
外容器23の肩部材33上を摺動させながら周方向に回転さ
せたときに取手柄部36が挿入される溝37と、この溝37の
一部を上方側に延出した係合溝38とが形成されている
(第1図参照)。
上記蓋体24は、略円盤状の上蓋体39と、同じく略円盤状
の下蓋体40と断熱材41とから構成されている。上蓋体39
と下蓋体40とは、上蓋体39の外周近傍に外方に突出形成
された上部嵌合体42と、同じく下蓋体40の外周近傍に外
方に突出形成された下部嵌合体43とが嵌合することによ
り接合されている。そして上蓋体39と下蓋体40とから形
成される空隙には断熱材41が充填されている。また、こ
の下蓋体40の中央部には、内鍋22の内鍋蓋44に取り付け
られた内鍋蓋把手45を収めるための凹部46が形成されて
いる(第4図参照)。さらに、蓋体24の周縁部には、上
記2つの係合部材34に対応する位置に凹部47が形成され
ており、蓋体24の閉状態時に係合部材34がこれら凹部47
内に挿入されるようになっている(第1図参照)。
また上記ヒンジ25は、第7図及び第8図に示すように、
蓋体24の周縁部に突出形成され、ピン挿入用の穴を有す
る2つの係合片48を、外容器23の上端外周面に設けら
れ、やはりピン挿入用の穴を有する2つの支持片49の間
に挿入し、それぞれの穴にピン50を挿通して構成されて
いる。
そして上記内鍋22は、内鍋本体部22a、内鍋蓋44、把手4
5とから概略構成されている。この内鍋本体部22aの上部
口部には、この口部と略同径の円盤状の内鍋蓋44が載置
されている。この内鍋蓋44の中央部には、熱伝導性の低
いプラスチック等の材料からなる内鍋蓋把手45が取り付
けられている(第4図参照)。
金属製の内蓋本体部22aは、平坦な底面を有する有底円
筒状に形成されており、その上部には2つの取手51が、
口部円周の一部と、この部分から口部円周中心を通過し
て口部円周の他の部分に至る直径の他端に相当する部分
とに設けられている(第4図,第5図参照)。
この取手51は、取手柄部36とつまみ部52とからなってい
る。取手柄部36は、内鍋本体部22aの一部が口部上方に
延出した状態で形成されている。この取手柄部36は、内
鍋本体部22aの口部より上方に向って延出し、さらにそ
の中途において口部円周の径方向外方に向って直角に折
曲げられ、この折曲げられた水平部分36aが肩部材33上
を通って外容器23外に延出している。外容器23の外に延
出した水平部分36aの先端には、つまみ部52が、螺子53
により固定されている(第1,4,5図参照)。
このつまみ部52は、略半円形状をなしており、熱伝導性
の低い合成樹脂等の材料を用いて作られている。このつ
まみ部52の内部には、内部の空間内を上下方向に摺動可
能でかつスプリング54により上方に向けて付勢されたロ
ック解除ボタン55が設けられている。このロック解除ボ
タン55の一端部は、取手柄部36の水平部分36aに沿って
その下側を通って折曲げ部分近傍にまで延び、さらにそ
の先端部は、上方側に折曲がって、取手柄部36の水平部
分36aに形成された穴56から突出する係止爪57になって
いる。
この係止爪57は、ロック解除ボタン55を押し下げた時
に、取手柄部36の水平部分36aに形成された穴56から引
込み、ロック解除ボタン55の押し下げを中止した時に
は、ロック解除ボタン55がスプリング54の付勢力によっ
て押し上げられ、係止爪57が水平部分36aに形成された
穴56から上方側に突出するようになっている。
なお、上記ロック解除ボタン55を備えたロック機構は、
2つの取手51の内、一方のつまみ部52に形成すれば、取
手51を係合部材34に係合させた際に、取手柄部36が係合
部材34の溝37から抜け出す方向に回るのを完全に防止す
ることができ、両方のつまみ部52にこのロック機構を設
ける必要はない。仮に両方のつまみ部52にロック機構を
設ける場合には、ロック解除ボタン55やスプリング54等
の部材が余分に必要となり、製造コストが高くなる。ま
た両方の係止爪57が同時に係合部材34の係合溝38に嵌合
されねばならず、片方のつまみ部のみにロック機構を形
成した場合に比べ、各部材の寸法管理が厳しいものとな
ってしまう。これらのことより、上記ロック機構は一方
のつまみ部52にのみ形成することが望ましい(第1図,
第5図参照)。
この断熱調理器具における内鍋22と外容器23との係合操
作を、第1図を基に説明する。
加熱調理を行った内鍋22を外容器23内に収納し、さらに
内鍋22と外容器23とを固定させるには、内鍋22の取手柄
部36を図中矢印Pで示すように外容器23の周方向に沿っ
て回転させる。取手柄部36の水平部分36aは、肩部材33
上を摺動し、係合部材34の溝37内に入る。このとき係止
爪57は、係合部材34に当接して押されて引込んだ状態と
なり、さらに取手柄部36を回転させて係合部材34の係合
溝38に達した時点で係止爪57が突出して係合溝38に嵌
り、取手柄部36の回転移動が停止される。なお、係止爪
57が係合溝38に嵌った状態にあるとき、取手柄部36の一
方の側が係合部材34の溝37の終端に当接し、それ以上の
回転移動が出来なくなるように、この溝37の長さを設定
するのが望ましい。
取手柄部36が係合部材34に係合し、つまみ部52が第1図
中2点破線で示す位置に固定された状態にある場合に
は、内鍋22と外容器23とが固定され、取手柄部36が係合
部材34の溝37から抜け出ることがなく、つまみ部52を持
ち上げることによって断熱調理器具全体を持ち上げるこ
とができるようになっている。
また、外容器23から内鍋22を取り出す場合には、つまみ
部52のロック解除ボタン55を押し下げて係止爪57を引込
ませながら取手柄部36をこの図中矢印Pと反対の方向に
回す。この操作によって取手柄部36は、肩部材33の上端
を摺動して係合部材34の溝37から抜き出される。これに
よって内鍋22と外容器23との係合が解除され、つまみ部
52を持ち上げることによって内鍋22のみを持ち上げるこ
とができる。
この断熱調理器具は、上述のように構成したことによ
り、取手柄部36を外容器23の口部周方向に沿って回し、
係合部材34の溝37内に挿入することによって内鍋22と外
容器23とが係合し、取手51のつまみ部52を持って断熱調
理器具全体を持ち上げることができ、またロック解除ボ
タン55を押し下げて係止爪57を引込め、取手柄部36を逆
向きに回して係合部材34の溝37から抜き出すことによっ
て内鍋22と外容器23との係合が解除され、つまみ部52を
持って内鍋22のみを持ち上げることができる。したがっ
て内鍋22の取手51を外容器23用の取手と兼用でき、外容
器23用の取手を省略した構成とすることができるので、
構造が簡略化でき、製造コストを低減することができ
る。
また内鍋22の取手51がしっかりと固定されているので、
内鍋22の取手51を直接手で持って調理することができる
ので安全である。
また内鍋22にしっかりと固定されたつまみ部52を持って
内鍋22の出し入れを行うので、内鍋22の出し入れが容易
となり、操作性が良好となる。
さらに内鍋22の取手51のつまみ部52が断熱容器21の外側
に位置しているため、保温調理中につまみ部52が熱くな
らず、やけど等のおそれがなく、安全である。
さらにまた、取手51のつまみ部52を持ち上げる際に、誤
って断熱容器21を落としてしまう不具合を防止すること
ができる。
第9図ないし第11図は、この考案の第2実施例を示すも
のである。
本実施例の第1実施例と異なる点は、つまみ部52内にあ
る取手柄部36の水平部分36a上に、このつまみ部52内の
移動スペース58内を外容器23の径方向に沿って摺動可能
なスライドボタン59を設け、またこのスライドボタン59
を外容器23内方側に向けて押し込んだ時に、スライドボ
タン59の一端部(係止部60)が係合部材34の係合溝38内
に挿入されるように構成した点である。
この係止部60の先端と係合溝38の下面には、それぞれ小
さな突起61,62が形成されており、係止部60を係合溝38
に挿入した際に、それぞれの突起61,62が係合し、係止
部60が係合溝38から不用意に抜け出るのを防止できるよ
うになっている。
本実施例による断熱調理器具は、先の第1実施例の断熱
調理器具とほぼ同様に取り扱うことができる。すなわち
内鍋22を外容器23内に収納し、取手柄部36を外容器23の
口部周方向(第9図中矢印Pで示す)に回して係合部材
34の溝37内に挿入する。このときスライドボタン59は後
退位置にある。そして取手柄部36の一方の側が係合部材
34の溝37の終端に当接して回転が停止したときにスライ
ドボタン59を外容器23の内方側に向けて押し込んで、ス
ライドボタン59の係止部60を係止突片34の係合溝38内に
挿入させる。これによって内鍋22と外容器23とが係合
し、取手柄部36が係合部材34の溝37内から抜け出すこと
なく、取手51のつまみ部52を持って断熱調理器具全体を
持ち上げることができる。
また、この係合状態から係合を解除するには、スライド
ボタン59を後退させて係合溝38から係止部60を抜き出
し、取手柄部36を逆向きに回して係合部材34の溝37から
抜き出す。これによって内鍋22と外容器23との係合が解
除され、つまみ部52を持って内鍋22のみを持ち上げるこ
とができる。
本実施例の断熱調理器具は、先の第1実施例と同様の効
果が得られる他、係止爪57に代えてスライドボタン59の
一端部(係止部60)を係合溝38内に挿入する構成とした
ので、係止部60と係合溝38とが係合した際に取手柄部36
が係合溝38内から抜け出るのを防止する機能を向上させ
ることができる。
第12図ないし第14図は、この考案の第3実施例を示すも
のである。
本実施例の第1実施例と異なる点は、つまみ部52内にあ
る取手柄部36の水平部分36a上に、第15図(a),
(b)に示すように円周の一部が膨出して平坦な押し面
63が形成された略円板状にカム形状をなす回転体64と、
その一方の面に突出形成された板状の把持部65とからな
る回転つまみ66を回転自在に配置し、またこの回転つま
み66と係合溝38との間に、棒状をなす係止ピン67を、そ
の一端を回転体64に接触させ、外容器23の径方向に沿っ
て摺動可能に配置し、回転つまみ66を把持部65をつまん
で第12図中矢印Yで示す方向に回転させたときに、回転
体64の押し面63が係止ピン67の一端を押し、係止ピン67
の他端側(係止部68という)が係合部材34の係合溝38内
に挿入されるように構成した点である。
この係止ピン67の外周には、係止ピン67を外容器23の径
方向外方側に向けて付勢するスプリング69が配設されて
いる。このスプリング69の付勢力により係止ピン67は常
に回転体64を押した状態になっている。回転つまみ66
は、矢印Y方向に回転させることにより、押し面63が係
止ピン67の一端を押し、係止部68がつまみ部52から突出
するようになっている。この押し面63は平坦面であり、
また係止ピン67の一端側の面(回転体64に接触する面)
も平坦面であることから、回転つまみ66を回し、押し面
63が係止ピン67を押した状態にあっては、スプリング69
の付勢力で係止ピン67の平坦面が回転体64の平坦な押し
面63を押し、この状態で安定するようになっている。
本実施例による断熱調理器具は、先の第1実施例の断熱
調理器具とほぼ同様に取り扱うことができる。すなわち
内鍋22を外容器23内に収納し、取手柄部36を外容器23の
口部周方向(第12図中矢印Pで示す)に回して係合部材
34の溝37内に挿入する。このとき回転つまみ66と係止ピ
ン67との関係は、回転体64の押し面63以外の部分に係止
ピン67の一端が接した状態になっている。そして取手柄
部36の一方の側が係合部材34の溝37の終端に当接した回
転が停止したときに回転つまみ66を第12図中矢印Yで示
す方向に回し、押し面63にて係止ピン67の一端を押し、
係止部68を係合部材34の係合溝38内に挿入させる。これ
によって内鍋22と外容器23とが係合し、取手柄部36が係
合部材34の溝37内から抜け出すことなく、取手51のつま
み部52を持って断熱調理器具全体を持ち上げることがで
きる。また、この係合状態から係合を解除するには、回
転つまみ66を更にY方向に回し或いはそれと逆の方向に
回して係止ピン67をスプリング69の付勢力によって後退
させ、係止ピン67の係止部68を係合溝38から抜き出すと
ともに、取手柄部36を前記P方向と逆向きに回して係合
部材34の溝37から抜き出す。これによって内鍋22と外容
器23との係合が解除され、つまみ部52を持って内鍋22の
みを持ち上げることができる。
本実施例の断熱調理器具は、上述の第1実施例と同様の
効果を奏する他、係止ピン67の係止部68を係合溝38内に
挿入する構成としたので、先の第2実施例と同様に、係
止部68と係合溝38とが係合した際に取手柄部36が溝37か
ら抜け出るのを防止する機能を向上させることができ
る。
なお、上述の各実施例では、取手柄部を、内鍋本体の一
部を口部の上方に延出させて形成したが、別体の金属板
材を内鍋本体の上部外面に、溶接やビス止めによって固
定して取手柄部を形成することもできる。
また、上述の各実施例では、第4図および第6図に符号
70で示すスペース70内に、内鍋22を加熱するための熱源
(ヒータなど)を配設することが可能である。
「考案の効果」 以上説明したように、本考案の断熱調理器具は、内容器
に、外容器の上端を通って外容器の外側に延びる取手柄
部とその先端で外容器上端に隣接する位置に配されて形
成したつまみ部とからなる取手を設け、かつ該取手に、
垂直あるいは水平に突出させあるいは引込める如き可動
な係止部を有する係止部材を設けるとともに、外容器の
上端に、前記取手柄部が挿入される溝と前記係止部材の
係止部に係合する係合溝とを形成した係合部材を設けて
構成したので、取手柄部を外容器の口部周方向に回して
係合部材の溝内に挿入し、係止部材の係止部を係合部材
の係合溝に係合させることによって内容器と外容器とを
係合させ、取手のつまみ部を持って断熱調理器具全体を
持ち上げることができ、また係止部材を操作して係止部
と係合溝との係合を解除しつつ取手柄部を逆向きに回し
て係合部材の溝から抜き出すことによって内容器のみを
持ち上げることができる。したがって内容器の取手を外
容器用の取手と兼用でき、外容器用の取手を省略した構
成とすることができるので、構造が簡略となり、製造コ
ストを低減することができる。
また内容器の取手がしっかりと固定されているので、内
容器の取手を直接手で持って調理することができるので
安全である。
また内容器にしっかりと固定されたつまみ部を持って内
容器の出し入れを行うので、内容器の出し入れが容易と
なり、操作性が良好となる。
さらに内容器の取手のつまみ部が断熱容器の外側に位置
しているため、保温調理中につまみ部が熱くならず、や
けど等のおそれがなく、安全である。
さらにまた、取手のつまみ部を持ち上げる際に、誤って
断熱容器を落としてしまう不具合を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第8図は、本考案の第1実施例を示す図で
あって、第1図は断熱調理器具の要部斜視図、第2図は
同平面図、第3図は同側面図、第4図は第2図のA−A
線断面図、第5図は第4図のF部拡大図、第6図は第2
図のB−B線断面図、第7図は第6図のG部拡大図、第
8図は第2図のE−E線矢視図、第9図ないし第11図
は、本考案の第2実施例を示す図であって、第9図は断
熱調理器具の要部斜視図、第10図は同じ断熱調理器具で
の取手と外容器の係合を解除した状態を示す要部拡大断
面図、第11図は同じ断熱調理器具での取手と外容器を係
合させた状態を示す要部拡大断面図、第12図ないし第14
図は、本考案の第3実施例を示す図であって、第12図は
断熱調理器具の要部斜視図、第13図は同じ断熱調理器具
での取手と外容器の係合を解除した状態を示す要部拡大
断面図、第14図は同じ断熱調理器具での取手と外容器を
係合させた状態を示す要部拡大断面図、第15図は同じ断
熱調理器具に使用される回転つまみを示す図であって、
第15図(a)は回転つまみの平面図、第15図(b)は同
側面図、第16図および第17図は、従来の断熱調理器具の
一例を示す図であって、第16図は側面断面図、第17図は
内容器の斜視図、第18図は従来の断熱調理器具の別の例
を示す側面断面図である。 21……断熱容器、22……内鍋(内容器)、23……外容
器、24……蓋体、34……係合部材、36……取手柄部、37
……溝、38……係合溝、44……内鍋蓋、51……取手、52
……つまみ部、55……ロック解除ボタン(係止部材)、
57……係止爪(係止部)、59……スライドボタン(係止
部材)、60……係止部、66……回転つまみ(係止部
材)、67……係止ピン、68……係止部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 後藤 享 東京都港区西新橋1丁目16番7号 日本酸 素株式会社内 (56)参考文献 実開 平3−13922(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】断熱性を有する外容器と、この外容器内に
    出し入れ自在に収納される、蓋を有する内容器と、内容
    器が収納された状態で前記外容器の口部開口を閉じる断
    熱性の蓋体とからなる断熱調理器具において、 前記内容器は、外容器に収容時、その口部開口より下方
    に位置するよう外容器の深さより浅く形成してなり、内
    容器に、外容器の上端を通って外容器の外側に延びる取
    手柄部とその先端で外容器上端に隣接する位置に配され
    て形成したつまみ部とからなる取手を設け、かつ該取手
    に、外方に出没可能な係止部を有する係止部材を設ける
    とともに、外容器の上端に、前記取手柄部が挿入される
    溝と前記係止部材の係止部に係合する係合溝とを形成し
    た係合部材を設けたことを特徴とする断熱調理器具。
JP5451590U 1990-05-24 1990-05-24 断熱調理器具 Expired - Lifetime JPH0722178Y2 (ja)

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