JPH07220861A - ヒータ - Google Patents

ヒータ

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Publication number
JPH07220861A
JPH07220861A JP774594A JP774594A JPH07220861A JP H07220861 A JPH07220861 A JP H07220861A JP 774594 A JP774594 A JP 774594A JP 774594 A JP774594 A JP 774594A JP H07220861 A JPH07220861 A JP H07220861A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silver
diffusion
platinum
substrate
electric resistance
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP774594A
Other languages
English (en)
Inventor
Jiro Ogiwara
次朗 荻原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Yuden Co Ltd filed Critical Taiyo Yuden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】銀の拡散抑制材料の量が最小限で済み、また、
歪みのない均一なヒータを提供する。 【構成】基体2が低温焼結セラミックで形成されるた
め、基体成形時の焼成温度が低く、熱変形を最小限にで
きる。また、銀の拡散抑制材料として粒子が大きい白金
を用いているため、最小量の拡散抑制材料で銀の拡散を
抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコピー機、ファクシミリ
機等の印字手段に利用されるヒータに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のヒータとして、図1に示
すものが知られている。
【0003】このヒータ1は、電気絶縁性に優れたアル
ミナにて形成された細長板状の基体2を有しており、こ
の基体2の上面に、細長の発熱部3と、発熱部3への給
電用の端子部4と、発熱部3の上面の保護用及び温度均
一化用のガラス保護層5が設置されている。
【0004】ここで、発熱部3は電気抵抗の大きな電気
発熱材料例えば酸化ルテニウム(RuO2)、電気抵抗
の小さな銀(Ag)、更にはこの銀の端子部4への拡散
を抑制するパラジウム(Pd)を混合して形成されてお
り、この酸化ルテニウムと銀との混合率によって任意の
電気発熱量を得るよう設定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述の如く
酸化ルテニウムと銀との混合率により電気発熱量を設定
することから、酸化ルテニウムと銀の量を多くし、拡散
抑制材料である高価なパラジウムの量をなるべく少なく
することがコスト的に有利となる。
【0006】しかしながら、前記従来のヒータでは銀の
拡散抑制材料として粒子の小さなパラジウムを使用して
いるため、銀の拡散を抑制するために相当量のパラジウ
ムが必要となり、コストの点で未だ不利なものとなって
いた。
【0007】また、ヒータ1で被加熱部材を均一に加熱
するためには、細長の発熱体3と被加熱部材との対向状
態を全体に亘って均一に保つ必要があり、このため、発
熱体3の設置部材である基体2の歪みをできるだけ小さ
くする必要がある。
【0008】しかしながら、前記従来の基体2では高温
焼結(約1700℃)されるアルミナで形成されるた
め、製造時に熱変形しやすく、ヒータ1の製造に不利な
ものとなっていた。
【0009】本発明の目的は前記従来の課題に鑑み、銀
の拡散抑制材料の量が最小限で済み、また、歪みのない
均一なヒータを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するため、端子部からの給電電力により発熱する発熱部
を基体に設けたヒータにおいて、前記基体を低温焼結セ
ラミックで形成するとともに、前記発熱部を、電気抵抗
の大きな電気発熱材料と、電気抵抗の小さな銀と、銀の
拡散を抑制する白金とを混合して形成したことを特徴と
する。
【0011】
【作用】本発明によれば、基体が低温焼結セラミックで
形成されるため、基体成形時の焼成温度が低く、熱変形
を最小限にできる。
【0012】また、銀の拡散抑制材料として、粒子が大
きい白金を用いているため、最小量の拡散抑制材料で銀
の拡散を抑制できる。
【0013】
【実施例】本発明に係るヒータを従来例で説明した図1
を参酌して説明するに、本発明はヒータ1の基体2の材
料及びこの基体2の上面に設置された発熱体3の材料に
特徴を有するものであり、その他の銀製の端子部4及び
ガラス保護層5は従来例と同一の構成となっている。
【0014】即ち、本実施例では基体2を低温焼結セラ
ミックで形成している。この基体2はセラミック原料粉
末に焼結助剤、可塑剤、分散剤及びバインダを混合し、
これを図1に示すような細長板状に型成形し、しかる後
にこれを約900℃で低温焼成したものである。
【0015】このように、本実施例に係る基体2は、従
来の基体2と比較して低温で焼成されるため、基体2の
歪みを最小限にできる。
【0016】また、発熱部3は、酸化ルテニウムと、銀
及び白金の混合物とを混合して形成されている。一つの
実施例として、例えば酸化ルテニウムと銀・白金混合物
とを5対5の量で混合する一方、この銀の量に対する白
金の重量比率を1%で混合する。これにより、抵抗値3
7.8Ωの発熱部3が形成される。
【0017】ここで、この実施例と比較するため、従来
の材料即ち、酸化ルテニウムと銀・パラジウムを用い、
前記実施例と同一条件で発熱部3を形成した例を説明す
る。
【0018】即ち、酸化ルテニウムと銀・パラジウムと
の混合量を5対5で設定する一方、銀の量に対するパラ
ジウムの重量比率を10%で混合するときは、抵抗値4
9.8Ωの発熱部3が形成される。
【0019】ここで、本実施例と比較例とでは銀の拡散
抑制材料(白金或いはパラジウム)の重量比率が異なる
が、これはパラジウムはその粒子が小さく銀の拡散を抑
制するために多量に必要となるのに対して、白金はパラ
ジウムと比較して粒子が大きいため、僅かな白金の量で
銀の拡散を抑制できることによるものである。
【0020】このように、両者の拡散抑制材料の相違か
ら、白金或いはパラジウムというコストの割高な拡散抑
制材料を本実施例では最小量におさえることができる。
【0021】また、白金及びパラジウムは銀より電気抵
抗が大きいから、その重量比率が高くなればなるほど発
熱部3の抵抗値が高くなる。このことは比較例で示す発
熱部3の抵抗値が本実施例の抵抗値よりも高くなってい
ることからも理解できる。即ち、比較例のように拡散抑
制材料の重量比率が高くなるときは、発熱部3の抵抗値
の下限値もこれに伴って高くなり、発熱部3の発熱量の
設定範囲が狭くなる。この点からしても、本実施例は比
較例より発熱量の設定範囲を広くとることができ、有利
なものとなっている。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
基体が低温焼結セラミックで形成されるため、熱変形を
最小限にでき、被加熱部材を均一に加熱できる。
【0023】また、銀の拡散抑制材料として拡散抑制機
能の高い白金を用いているため、最小量の拡散抑制材料
で銀の拡散を抑制でき、コストの割安なヒータが提供さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ヒータの外観斜視図
【符号の説明】
1…ヒータ、2…基体、3…発熱部、4…端子部、5…
保護層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端子部からの給電電力により発熱する発
    熱部を基体に設けたヒータにおいて、 前記基体を低温焼結セラミックで形成するとともに、 前記発熱部を、電気抵抗の大きな電気発熱材料と、電気
    抵抗の小さな銀と、銀の拡散を抑制する白金とを混合し
    て形成したことを特徴とするヒータ。
JP774594A 1994-01-27 1994-01-27 ヒータ Withdrawn JPH07220861A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP774594A JPH07220861A (ja) 1994-01-27 1994-01-27 ヒータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP774594A JPH07220861A (ja) 1994-01-27 1994-01-27 ヒータ

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JPH07220861A true JPH07220861A (ja) 1995-08-18

Family

ID=11674244

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JP774594A Withdrawn JPH07220861A (ja) 1994-01-27 1994-01-27 ヒータ

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JP (1) JPH07220861A (ja)

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