JPH0721919Y2 - 高速軸流ファン - Google Patents

高速軸流ファン

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JPH0721919Y2
JPH0721919Y2 JP1986075110U JP7511086U JPH0721919Y2 JP H0721919 Y2 JPH0721919 Y2 JP H0721919Y2 JP 1986075110 U JP1986075110 U JP 1986075110U JP 7511086 U JP7511086 U JP 7511086U JP H0721919 Y2 JPH0721919 Y2 JP H0721919Y2
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JP
Japan
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blade
edge side
fan
axial fan
boundary layer
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JP1986075110U
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JPS62185892U (ja
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一儀 滝川
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Usui Co Ltd
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Usui Co Ltd
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、一般に自動車機関、或いは各種装置等の冷
却、送風用等として特に高回転の状態で使用される軸流
フアンの構造の改良に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、この種の軸流フアンとしては、例えば第5図及び
第6図に示すようにボス体(11)の外周側面に突設した
各ブレード(12),…の幅手方向の略中央部より後縁部
(13)側にかけて多数の細径通気孔(14)を貫設し、使
用に際して各ブレード(12),…の吸込側と吐出側との
圧力差を少なくしてそれぞれの吸込側表面に沿つて生ず
る空気流(境界層)が該表面から剥離するのを減少する
か、或いは後縁部(13)に複数の切込み(15)を設けて
該後縁部附近での大きな渦の発生を防止するかしてフア
ン騒音を低減していた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
一般に軸流フアンはその高速回転に伴つて増々フアン騒
音を誘発するものであつて、その主たる騒音は剥離音、
風切音及びピツチ音によるもので、特に剥離音にあつて
は各ブレードの吸込側表面に沿つて流れる空気流(境界
層)が、該吸込側表面から剥離することに伴う渦の発生
によつて生ずるものである。即ち吸込側表面には、略一
定の流速の速い外側の空気流と、その内側に該吸込側表
面に接して空気の粘性により生じた運動エネルギーの乏
ぼしい且つ流速のおそい空気流(境界層)とが流れてい
るものであり、そして該境界層の厚さは流速の速い程厚
く、また、後縁部側に流れるにつれて次第に発達して厚
くなり、遂には剥離して渦を発生せしめ、後縁部側に流
れるにつれて大きく成長することとなるのである。
前記従来の構造にあつては、その剥離を含む全体のフア
ン騒音の低減に、ある程度の効果を期待できるものでは
あるが、未だ十分でなく、更にフアンとしての性能の低
下を招き、同時にブレード自体に機械的強度を損う等の
問題を有するものであつた。
本考案者は種々の実験の結果、前記境界層の厚さを、各
ブレードの吸込側表面の少なくとも幅手前縁部側で且つ
先端部側に微細な凹凸状の粗面状態を形成することによ
り、運動エネルギーの乏ぼしい境界層の流れが掻きみだ
されて微小な渦となり、該渦を境界層内から外側の大き
な運動エネルギーの空気流に放出して混ぜ合わせて前記
境界層に運動エネルギーを与えることによつて薄くする
ことができ、同時に境界層の剥離を防止、或いはおくら
せることができることを見出し本考案を完成するに至つ
た。
本考案は、上記した従来の問題を極めて効果的に解決す
るため、比較的回転速度の速い高速軸流フアンにあつて
は、各ブレードの吸込側表面上の空気流(境界層)の厚
さが前縁部附近から厚く、その外側を流れる空気流との
運動エネルギーの差が大きいため、境界層が発達し易
く、直ちに厚くなつて剥離を生じ、後縁部附近まで流れ
て大きな剥離となり、また剥離による渦も同様にして後
縁部附近では大きく成長をみるのに関連して、各ブレー
ドの吸込側表面の少くとも幅手前縁部側で且つ先端部
側、好ましくは全面を、その幅手後縁部側より前縁部側
にかけて次第に凹凸状の深さを増す粗面状態として構成
することにより、ブレードの吸込側表面における前記剥
離により生ずる大きな渦の発生を極力防止してフアン騒
音を低減することは勿論のこと、同時にフアンとしての
性能並びにブレード自体の機械的強度に殆んど影響を及
ぼさない高速軸流フアンを提案することを目的とするも
のである。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、相手回転体への取付け壁を有する環状ボス体
の外周側面に、外方への放射状からなる所望形状の複数
のブレードを突設してなる軸流フアンにおいて、前記各
ブレードの吸込側表面の少くとも幅手前縁部側で且つ先
端部側において微細な凹凸状の筋面と梨子地から構成さ
れた粗面状態をその幅手後縁部側より前縁部側にかけて
次第に深さを増し、且つ該粗面の粗度を5乃至300μm
の範囲で変化させることを要旨とするものである。
〔実施例〕
以下本考案の実施例を図面に基づいて説明すれば、第1
図は本考案の高速軸流フアンの一部の切欠き正面図、第
2図は第1図A−A線の断面図、第3図は他の実施例を
示す同上第1図相当図、第4図は第3図B−B線の断面
図であつて、(1)は相手回転体(図示せず)への取付
け壁(1′)を有する環状ボス体であり、その外周側面
に外方への放射状からなる所望形状の複数のブレード
(2),…を突設して軸流フアンを構成するものであ
る。(4)は各ブレード(2),…の吸込側表面(3)
の少くとも幅手前縁部側で且つ先端部側、好ましくは全
面を、その幅手後縁部側より前縁部側にかけて次第に凹
凸状の深さを増して形成した粗面状態であり、該粗面の
粗度を5乃至300μmの範囲で変化させるものである。
そして本考案においては、このような凹凸状の粗面状態
(4)を、第1図に示す筋条面(5)と第3図に示す梨
子地面(6)を第5図のように混成して構成したもので
ある。
なお、矢印はフアンの回転方向を示すものである。
本考案はこのように構成されているため、使用に際して
各ブレード(2),…の吸込側表面(3)の少くとも幅
手前縁部側で且つ先端部側の前記前縁部側にかけて次第
に凹凸状の深さを増して形成した粗面状態(4)によつ
て、各ブレード(2),…の吸込側表面(3)に沿つて
流れる運動エネルギーの乏ぼしい境界層の流れが前縁部
附近で掻きみだされ、外側の大きな運動エネルギーの空
気流に効果的に混ぜ合わされることとなり、従つてそれ
ぞれの吸込側表面(3)から剥離することに伴つて生ず
る大きな渦の発生を細かくし、同時に境界層に運動エネ
ルギーを極力与えることによつて該境界層を薄くして剥
離を防止、或いはおくらせることとなる。
そして高回転の状態で使用される軸流フアンにあつて
は、各ブレード(2),…の吸込側表面(3)上の空気
流(境界層)の厚さは前縁部附近からすでに厚く、その
外側の空気流との運動エネルギーの差が大きいため境界
層が発達し易く、且つ直ちに厚くなつて剥離を生ぜしめ
ることとなり、同時に剥離による渦も同様にして後縁部
附近で大きく成長することとなる。
従つて前記後縁部側に比して前縁部側を凹凸状の深さを
増した粗面状態(4)とすることにより、前記剥離に伴
つて生ずる大きな渦の発生を少なくし、或いは細かくす
ることとなつてフアン騒音を効果的に低減することとな
るのである。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案による高速軸流フアンは各
ブレード(2),…の吸込側表面(3)の少くとも幅手
前縁部側で且つ先端部側に後縁部側より前縁部側にかけ
て次第に凹凸状の深さを増す粗面状態(4)を構成する
ため、フアン騒音を効果的に低減することができ、同時
に各ブレード(2),…自体に形状上の変更を必要とせ
ず、単に吸込側表面(3)を前縁部側にかけて凹凸状の
深さを増す粗面状態(4)として形成すればよいため、
フアンとしての性能並びにブレード自体の機械的強度に
殆んど影響を及ぼすことなく、且つ容易に構成すること
のできる極めて有用な高速軸流フアンである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の構成の一部を説明する一部切欠き正面
図、第2図は第1図A−A線の断面図、第3図は本考案
の構成の他の一部を説明する一部切欠き正面図、第4図
は第3図B−B線の断面図、第5図は本考案の一実施例
を示す高速軸流ファンの一部切欠き正面図、第6図及び
第7図はそれぞれ従来例を示す一部の切欠き正面図であ
る。 (2)…各ブレード、(3)…吸込側表面、(4)…粗
面状態、(5)…筋条面、(6)…梨子地面
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭58−42398(JP,U) 実開 昭58−48998(JP,U) 実開 昭62−154297(JP,U) 実開 昭62−154296(JP,U) 特公 昭56−4723(JP,B2) 松谷松樹著「水力学」日本機械学会(昭 34−3−5)P.120〜121 生井武文、井上雅弘共著「機械工学基礎 講座粘性流体の力学」理工学社(1978−4 −15)P.174、175 生井武文著「遠心軸流送風機と圧縮機」 朝倉書店(昭48−9−1)P.270〜271

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】相手回転体への取付け壁を有する環状ボス
    体の外周側面に、外方への放射状からなる所望形状の複
    数のブレードを突設してなる軸流ファンにおいて、前記
    各ブレード(2,…)の吸込側表面(3)の少くとも幅手
    前縁部側で且つ先端部側において微細な凹凸状の筋面と
    梨子地から構成された粗面状態(4)をその幅手後縁部
    側より前縁部側にかけて次第に深さを増し、且つ該粗面
    の粗度を5乃至300μmの範囲で変化させたことを特徴
    とする高速軸流ファン。
JP1986075110U 1986-05-19 1986-05-19 高速軸流ファン Expired - Lifetime JPH0721919Y2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986075110U JPH0721919Y2 (ja) 1986-05-19 1986-05-19 高速軸流ファン
DE19873716717 DE3716717A1 (de) 1986-05-19 1987-05-19 Blaetter fuer hochgeschwindigkeits-propellerventilatoren
KR1019870004922A KR900007253B1 (ko) 1986-05-19 1987-05-19 고속축류팬용 블레이드
US07/219,390 US4846629A (en) 1986-05-19 1988-07-15 Blades for high speed propeller fan

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JP1986075110U JPH0721919Y2 (ja) 1986-05-19 1986-05-19 高速軸流ファン

Publications (2)

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JPS62185892U JPS62185892U (ja) 1987-11-26
JPH0721919Y2 true JPH0721919Y2 (ja) 1995-05-17

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JPS62185892U (ja) 1987-11-26

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