JPH07216489A - 鋳造用マグネシウム合金 - Google Patents

鋳造用マグネシウム合金

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JPH07216489A
JPH07216489A JP860894A JP860894A JPH07216489A JP H07216489 A JPH07216489 A JP H07216489A JP 860894 A JP860894 A JP 860894A JP 860894 A JP860894 A JP 860894A JP H07216489 A JPH07216489 A JP H07216489A
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JP
Japan
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casting
weight
copper
alloy
zinc
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JP860894A
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Mitsuru Adachi
充 安達
Satoshi Sato
智 佐藤
Hiroto Sasaki
寛人 佐々木
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 微細な結晶粒を有し、熱間割れ感受性が小さ
く鋳造性に優れた鋳造用マグネシウム合金を提供しよう
とするものである。 【構成】 亜鉛を3〜15重量%、銅を1〜4重量%含
有し、かつ、亜鉛の含有量(重量%)が19マイナス4
銅(重量%)以下となる条件を満足する範囲であるとと
もに、ジルコニウムを0.4〜0.7重量%含有し、残
部がマグネシウムおよび不可避な不純物からなる鋳造用
マグネシウム合金である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダイカスト、スクイズ
キャストなどの加圧鋳造または重力鋳造において使用さ
れる鋳造用マグネシウム合金に係り、微細な結晶粒を有
し熱間割れ感受性が小さく鋳造性の良好な鋳造用マグネ
シウム合金に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、マグネシウム合金の中には、マグ
ネシウムと亜鉛の2元素合金に銅を添加することによっ
て、結晶粒が細かくなり良好な機械的性質が得られるこ
とやその最適組成は亜鉛含有量が5〜7重量%、銅含有
量が1〜3.5重量%であることが知られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のマグネシウム合金に銅を添加するだけでは鋳造時に発
生する熱間割れを完全に防止するほど結晶粒が微細化せ
ず、健全な鋳物製品を得ることができないという難点が
あった。また、銅添加は耐食性を著しく低下させるとい
う問題があり、銅添加量をあまり多くできないという制
約があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上のような課題を解決
して、結晶粒を微細化し、熱間割れの少ない優れた鋳造
用マグネシウム合金を得るために、本発明の合金は、ダ
イカスト、スクイズキャストなどの加圧鋳造または重力
鋳造に使用される鋳造用マグネシウム合金であって、亜
鉛を3〜15重量%、銅を1〜4重量%含有し、かつ、
亜鉛の含有量(重量%)が19マイナス4銅(重量%)
以下となる条件を満足する範囲であるとともに、ジルコ
ニウムを0.4〜0.7重量%含有し、残部がマグネシ
ウムおよび不可避な不純物からなる鋳造用マグネシウム
合金とした。
【0005】
【作用】本発明の鋳造用マグネシウム合金は、上に述べ
た組成となっており、マグネシウムおよび亜鉛の2元素
合金に銅を添加して結晶粒を微細化するとともに、ジル
コニウムの添加によって熱間割れ感受性を小さくしてお
り、鋳造欠陥のない優れた鋳造性を有するマグネシウム
合金が得られる。
【0006】
【実施例】以下データや図面に基づいて本発明の実施例
について詳細に説明する。図1は本発明に係る鋳造用マ
グネシウム合金の領域を説明する銅および亜鉛組成関連
図である。図1に示すように、本発明のマグネシウム合
金の亜鉛含有量および銅含有量は、横軸を銅含有量、縦
軸を亜鉛含有量として、図面中3本の直線A、B、Cで
囲まれる直角三角形の領域内に存在する組成成分とす
る。次に、本発明の鋳造用マグネシウム合金の各元素成
分の数値限定理由について述べる。 (1)銅含有量 銅は結晶粒を微細化し、熱間割れを抑えることと固相線
温度の上昇による溶体化処理温度の上昇を期待して添加
する。銅添加量が多いほど熱間割れの発生は少なくな
り、4重量%以上添加することによって亜鉛含有量の如
何に拘らず熱間割れは発生しなくなる。しかし、銅の添
加は耐食性を損ねるため含有量はできるだけ少ない方が
良く、4重量%以上になると耐食性が落ちてくるので銅
の上限値は4重量%とする。また、1重量%以下では固
相線温度の上昇が期待できないことやジルコニウムの添
加によっても熱間割れの発生を防止することができない
ため、銅の下限値は1重量%とする。 (2)亜鉛含有量 亜鉛は強度向上の目的で添加するが、15重量%を越え
ると比重が大きくなり(比重1.98)、内部にも収縮
欠陥が発生し易くなるため、亜鉛の上限値は15%とす
る。また、3重量%以下ではこの合金の強度が期待でき
ないため、下限値を3重量%とする。さらに、銅が1〜
3重量%で、かつ、亜鉛が3〜15%であり、しかも亜
鉛(重量%)が19−4×銅(重量%)よりも大きい領
域(図1の三角形の斜辺C以上の領域)では、鋳造性と
耐食性の双方に問題があるためこれを除く。従って、本
発明合金の採用領域は図1の三角形内部領域となる(勿
論、三角形の3辺上のポイントも含まれる)。 (3)ジルコニウム ジルコニウム含有量の増加とともに熱間割れは減少する
が、0.7重量%を越えて添加してもその効果の向上は
期待できないので、上限値を0.7重量%とする。ま
た、0.4重量%以下では結晶粒微細化の効果が不十分
で、熱間割れが発生するため下限値を0.4重量%とす
る。
【0007】表1に、各合金の成分割合(重量%)と熱
間割れ試験の結果を示す。No.1〜No.5は本発明
合金を示し、No.6〜No.12は比較合金を示す。
【0008】
【表1】
【0009】表1の熱間割れ試験は、内径39mm、外
径59mm、高さ19mmのリング状鋳物を鋳造し、鋳
物各1個の発生した割れ長さの総合計を平均することに
より、各種合金の熱間割れ長さを求めたものである。本
発明合金では、従来の比較合金に比べて結晶粒が細かく
割れ長さが減少していることがわかる。ジルコニウムを
少ししか含まない比較合金No.9では結晶粒の微細化
が不十分で熱間割れに対する効果が小さくなっている。
No.11はジルコニウムの添加量が本発明で規定した
上限値の0.7重量%よりもいくらか多いが、熱間割れ
に対する効果はNo.3合金と同等であり変わっていな
い。No.12は銅の添加量が本発明の規定下限値より
も少ないため、ジルコニウムを添加しても熱間割れが発
生していることがわかる。
【0010】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の鋳造用マグ
ネシウム合金は、結晶粒が微細化され、熱間割れの発生
が少ない優れた鋳造性を有する鋳物を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鋳造用マグネシウム合金の領域を
説明する銅および亜鉛組成関連図である。
【符号の説明】
A 直線 B 直線 C 直線(斜辺)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイカスト、スクイズキャストなどの加
    圧鋳造または重力鋳造に使用される鋳造用マグネシウム
    合金であって、亜鉛を3〜15重量%、銅を1〜4重量
    %含有し、かつ、亜鉛の含有量(重量%)が19マイナ
    ス4銅(重量%)以下となる条件を満足する範囲である
    とともに、ジルコニウムを0.4〜0.7重量%含有
    し、残部がマグネシウムおよび不可避な不純物からなる
    鋳造用マグネシウム合金。
JP860894A 1994-01-28 1994-01-28 鋳造用マグネシウム合金 Pending JPH07216489A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101007856B1 (ko) * 2009-12-14 2011-01-14 한국기계연구원 고강도 고연성 마그네슘 합금
CN102071345A (zh) * 2011-01-21 2011-05-25 华南理工大学 一种Mg-Zn-Cu-Zr合金
WO2023241077A1 (zh) * 2022-06-15 2023-12-21 宝钢金属有限公司 一种高强高导热镁合金及其制备方法

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