JPH07216285A - 水性ボールペン用インキ乾燥防止体組成物 - Google Patents
水性ボールペン用インキ乾燥防止体組成物Info
- Publication number
- JPH07216285A JPH07216285A JP3179094A JP3179094A JPH07216285A JP H07216285 A JPH07216285 A JP H07216285A JP 3179094 A JP3179094 A JP 3179094A JP 3179094 A JP3179094 A JP 3179094A JP H07216285 A JPH07216285 A JP H07216285A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- water
- composition
- drying
- phthalate
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- Pending
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- Pens And Brushes (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 少なくとも難揮発性及び／又は不揮発性のフ
タル酸エステルを基剤とし、これに充填剤とスチレン−
ブタジエン系エラストマーとを添加してなる水性ボール
ペン用インキ乾燥防止体組成物 【効果】 高温環境下におけるインキ収容管末端からの
水性ボールペンインキ溶剤分の乾燥を抑制し、筆記時の
インキ流動性の確保及び経時安定性の効果に優れたも
の。
タル酸エステルを基剤とし、これに充填剤とスチレン−
ブタジエン系エラストマーとを添加してなる水性ボール
ペン用インキ乾燥防止体組成物 【効果】 高温環境下におけるインキ収容管末端からの
水性ボールペンインキ溶剤分の乾燥を抑制し、筆記時の
インキ流動性の確保及び経時安定性の効果に優れたも
の。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、２５℃における粘度が
３０〜１５００ｃｐである水性ボールペンインキを、材
質がポリエチレン又はポリプロピレンよりなる透明、又
は半透明のインキ収容管に充填した水性ボールペン用の
インキ乾燥防止体組成物に関し、特に高温環境下におけ
るインキ収容管末端からの水性ボールペンインキ溶剤分
の乾燥を抑制し、筆記時のインキ流動性の確保及び経時
安定性の優れた水性ボールペン用インキ乾燥防止体組成
物に関する。
３０〜１５００ｃｐである水性ボールペンインキを、材
質がポリエチレン又はポリプロピレンよりなる透明、又
は半透明のインキ収容管に充填した水性ボールペン用の
インキ乾燥防止体組成物に関し、特に高温環境下におけ
るインキ収容管末端からの水性ボールペンインキ溶剤分
の乾燥を抑制し、筆記時のインキ流動性の確保及び経時
安定性の優れた水性ボールペン用インキ乾燥防止体組成
物に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、水性ボールペン用として使用され
ている水性インキは、２５℃における粘度が２〜５ｃｐ
であり、ペン先にインキを誘導する機構も中綿方式、又
は蛇腹方式を採用し、インキ収容管末端は密閉された水
性ボールペンが知られている。また、油性ボールペン用
として使用されている油性インキは、２５℃における粘
度が数千〜１万ｃｐであり、水性ボールペン用に使用さ
れている水性インキに比べ粘度が高く、使用される溶剤
が高沸点のため、油性インキの収容管も内径が２．８ｍ
ｍφ以下の油性ボールペンについては必ずしも必要とし
なかったが、その内径が２．８ｍｍφ以上のものや、最
近とみに使用されるようになった粘度が３０〜１５００
ｃｐの水性ボールペンインキは、特に高温環境下で使用
される場合、インキ収容管末端からの溶剤の揮発が無視
できず、これを防止するための工夫がなされている（例
えば、特公平３−５３９０２）。これらの乾燥防止体組
成物は、ワセリン、シリコーングリース、シリコーンオ
イル、流動パラフィン、ポリブデン等からなり、これら
を一種、又は二種以上混合して使用していた。
ている水性インキは、２５℃における粘度が２〜５ｃｐ
であり、ペン先にインキを誘導する機構も中綿方式、又
は蛇腹方式を採用し、インキ収容管末端は密閉された水
性ボールペンが知られている。また、油性ボールペン用
として使用されている油性インキは、２５℃における粘
度が数千〜１万ｃｐであり、水性ボールペン用に使用さ
れている水性インキに比べ粘度が高く、使用される溶剤
が高沸点のため、油性インキの収容管も内径が２．８ｍ
ｍφ以下の油性ボールペンについては必ずしも必要とし
なかったが、その内径が２．８ｍｍφ以上のものや、最
近とみに使用されるようになった粘度が３０〜１５００
ｃｐの水性ボールペンインキは、特に高温環境下で使用
される場合、インキ収容管末端からの溶剤の揮発が無視
できず、これを防止するための工夫がなされている（例
えば、特公平３−５３９０２）。これらの乾燥防止体組
成物は、ワセリン、シリコーングリース、シリコーンオ
イル、流動パラフィン、ポリブデン等からなり、これら
を一種、又は二種以上混合して使用していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、２５℃
における粘度が３０〜１５００ｃｐである水性ボールペ
ンインキは上記水性インキに比べ粘度が高い為、従来の
インキ誘導方式である中綿方式又は蛇腹方式を採用した
末端密閉型インキ収容管では、ペン先にインキを誘導す
ることは困難である。したがって内径が２．８ｍｍφ以
上の油性ボールペンに見られるように、インキをインキ
収容管に充填し、収容管末端部にインキ乾燥防止体組成
物を備える必要が生じるが、インキ収容管内径が２．８
ｍｍφ以上でインキ乾燥防止体組成物を備えた水性ボー
ルペンは、ペン先におけるインキ吐出量が２５℃で約
０．３（ｇ／３００ｍ）で、油性インキを充填したそれ
に比べ非常に大きな値となり、ペン先へのインキ移動速
度も自ずと早いものとなる。水性インキは消費に伴い発
生するインキ収容管内外の圧力差、及びインキ自重によ
り過不足なくペン先へ導入されるが、従来のインキ乾燥
防止体組成物は速やかに追従することが困難となり、イ
ンキ収容管内面に付着、残留し、外観上の構造を徐々に
崩壊させ、ついにはインキ乾燥防止体組成物は本来の機
能を失い、インキ収容管末端においてインキは直接外気
に接触する。その結果、インキ溶剤分は、本来揮発すべ
きでないインキ収容管末端から過剰に揮発し、インキは
流動性を失ってしまうという問題点を有していた。
における粘度が３０〜１５００ｃｐである水性ボールペ
ンインキは上記水性インキに比べ粘度が高い為、従来の
インキ誘導方式である中綿方式又は蛇腹方式を採用した
末端密閉型インキ収容管では、ペン先にインキを誘導す
ることは困難である。したがって内径が２．８ｍｍφ以
上の油性ボールペンに見られるように、インキをインキ
収容管に充填し、収容管末端部にインキ乾燥防止体組成
物を備える必要が生じるが、インキ収容管内径が２．８
ｍｍφ以上でインキ乾燥防止体組成物を備えた水性ボー
ルペンは、ペン先におけるインキ吐出量が２５℃で約
０．３（ｇ／３００ｍ）で、油性インキを充填したそれ
に比べ非常に大きな値となり、ペン先へのインキ移動速
度も自ずと早いものとなる。水性インキは消費に伴い発
生するインキ収容管内外の圧力差、及びインキ自重によ
り過不足なくペン先へ導入されるが、従来のインキ乾燥
防止体組成物は速やかに追従することが困難となり、イ
ンキ収容管内面に付着、残留し、外観上の構造を徐々に
崩壊させ、ついにはインキ乾燥防止体組成物は本来の機
能を失い、インキ収容管末端においてインキは直接外気
に接触する。その結果、インキ溶剤分は、本来揮発すべ
きでないインキ収容管末端から過剰に揮発し、インキは
流動性を失ってしまうという問題点を有していた。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者は、２５℃にお
ける粘度が３０〜１５００ｃｐである水性ボールペンイ
ンキを、材質がポリエチレン、又はポリプロピレンより
なる透明、又は半透明のインキ収容管に充填した水性ボ
ールペン用のインキ乾燥防止体組成物において、少なく
とも難揮発性及び／又は不揮発性のフタル酸エステルを
基剤とし、これに充填剤とスチレン−ブタジエン系エラ
ストマーとを添加してなることを特徴とする水性ボール
ペン用インキ乾燥防止体組成物が、外観上の構造を維持
しながらインキ消費に速やかに追従し、特に高温環境下
におけるインキ収容管末端からの水性ボールペンインキ
溶剤分の乾燥を抑制し、筆記時のインキ流動性を確保し
て、経時安定性の優れた水性ボールペン用インキ乾燥防
止体組成物であることを見いだし、本発明を考案するに
いたった。
ける粘度が３０〜１５００ｃｐである水性ボールペンイ
ンキを、材質がポリエチレン、又はポリプロピレンより
なる透明、又は半透明のインキ収容管に充填した水性ボ
ールペン用のインキ乾燥防止体組成物において、少なく
とも難揮発性及び／又は不揮発性のフタル酸エステルを
基剤とし、これに充填剤とスチレン−ブタジエン系エラ
ストマーとを添加してなることを特徴とする水性ボール
ペン用インキ乾燥防止体組成物が、外観上の構造を維持
しながらインキ消費に速やかに追従し、特に高温環境下
におけるインキ収容管末端からの水性ボールペンインキ
溶剤分の乾燥を抑制し、筆記時のインキ流動性を確保し
て、経時安定性の優れた水性ボールペン用インキ乾燥防
止体組成物であることを見いだし、本発明を考案するに
いたった。
【０００５】すなわち、本発明における水性ボールペン
用インキ乾燥防止体組成物の基剤である難揮発性、ある
いは不揮発性フタル酸エステルとは、ジメチルフタレー
ト、ジエチルフタレート、ジブチルフタレート、ジヘキ
シルフタレート、ジ・ｎ−オクチルフタレート、ジ・２
−エチルヘキシルフタレート、ジイソオクチルフタレー
ト、ジカプリルフタレート、ジノニルフタレート、ジイ
ソノニルフタレート、ジデシルフタレート、ジイソデシ
ルフタレート、ジウンデシルフタレート、ジラウリルフ
タレート、ジトリデシルフタレート、ジベンジルフタレ
ート、ジシクロヘキシルフタレート、ブチルベンジルフ
タレート、オクチルデシルフタレート、ブチルオクチル
フタレート、オクチルベンジルフタレート、ｎ−ヘキシ
ル・ｎ−デシルフタレート、ｎ−オクチル・ｎ−デシル
フタレート等があり、一種、又は二種以上混合して使用
することも可能である。
用インキ乾燥防止体組成物の基剤である難揮発性、ある
いは不揮発性フタル酸エステルとは、ジメチルフタレー
ト、ジエチルフタレート、ジブチルフタレート、ジヘキ
シルフタレート、ジ・ｎ−オクチルフタレート、ジ・２
−エチルヘキシルフタレート、ジイソオクチルフタレー
ト、ジカプリルフタレート、ジノニルフタレート、ジイ
ソノニルフタレート、ジデシルフタレート、ジイソデシ
ルフタレート、ジウンデシルフタレート、ジラウリルフ
タレート、ジトリデシルフタレート、ジベンジルフタレ
ート、ジシクロヘキシルフタレート、ブチルベンジルフ
タレート、オクチルデシルフタレート、ブチルオクチル
フタレート、オクチルベンジルフタレート、ｎ−ヘキシ
ル・ｎ−デシルフタレート、ｎ−オクチル・ｎ−デシル
フタレート等があり、一種、又は二種以上混合して使用
することも可能である。
【０００６】充填剤としては、アエロジルＲ９７２、ア
エロジル２００、アエロジル３００、アエロジル３８０
（以上、日本アエロジル（株）製）などの微粒子シリ
カ、ディスパロン３０５（椿本化成（株）製）などの水
性ヒマシ油系のもの、ソロイド、レオパールＫＥ（三晶
（株）製）などのセルロース系のもの、更に金属セッケ
ン類、ベントナイト等があり、特に表面にシラノール基
を有し、その一次粒子径が数ｍμ〜５０ｍμである微粒
子シリカを使用すれば、インキ乾燥防止体組成物は透明
感が増し、インキ収容管自体も透明のものであれば外観
上美麗あるものが得られる。
エロジル２００、アエロジル３００、アエロジル３８０
（以上、日本アエロジル（株）製）などの微粒子シリ
カ、ディスパロン３０５（椿本化成（株）製）などの水
性ヒマシ油系のもの、ソロイド、レオパールＫＥ（三晶
（株）製）などのセルロース系のもの、更に金属セッケ
ン類、ベントナイト等があり、特に表面にシラノール基
を有し、その一次粒子径が数ｍμ〜５０ｍμである微粒
子シリカを使用すれば、インキ乾燥防止体組成物は透明
感が増し、インキ収容管自体も透明のものであれば外観
上美麗あるものが得られる。
【０００７】スチレン−ブタジエン系エラストマーは、
スチレン樹脂とブタジエン樹脂の共重合体組成物であ
り、アサプレンＴ−４２０、アサプレンＴ−４３０、ア
サプレンＴ−４３１、アサプレンＴ−４５０、タフプレ
ンＡ、タフプレン１２５、タフプレン２００、タフプレ
ン３１５、タフプレン９１２、ソルプレンＴ−４０６、
ソルプレンＴ−４１１、ソルプレンＴ−４１４、ソルプ
レンＴ−４７５、（以上、旭化成工業（株）製）などが
あり一種、又は二種以上混合して使用可能である。特に
スチレン樹脂重合割合の高いものはフタル酸エステルと
の相溶性が増し、インキ乾燥防止体組成物は更に透明感
の増したものとなる。更に本発明におて、各種界面活性
剤、難揮発性、又は不揮発性溶剤等、他の添加剤を加え
て用いることもできる。
スチレン樹脂とブタジエン樹脂の共重合体組成物であ
り、アサプレンＴ−４２０、アサプレンＴ−４３０、ア
サプレンＴ−４３１、アサプレンＴ−４５０、タフプレ
ンＡ、タフプレン１２５、タフプレン２００、タフプレ
ン３１５、タフプレン９１２、ソルプレンＴ−４０６、
ソルプレンＴ−４１１、ソルプレンＴ−４１４、ソルプ
レンＴ−４７５、（以上、旭化成工業（株）製）などが
あり一種、又は二種以上混合して使用可能である。特に
スチレン樹脂重合割合の高いものはフタル酸エステルと
の相溶性が増し、インキ乾燥防止体組成物は更に透明感
の増したものとなる。更に本発明におて、各種界面活性
剤、難揮発性、又は不揮発性溶剤等、他の添加剤を加え
て用いることもできる。
【０００８】
【作用】水性ボールペン用インキ乾燥防止体組成物は、
難揮発性、又は不揮発性のフタル酸エステルを基剤とし
ているため、インキ収容管であるポリエチレン又はポリ
プロピレンとの相互作用は、基剤とスチレン−ブタジエ
ン系エラストマーとの相互作用より小さい。このため、
ペン先におるインキ吐出量が２５℃で約０．３（ｇ／３
００ｍ）のときのインキ移動時のズリ速度は小さく、イ
ンキ収容管内面とインキ乾燥防止体組成物間に生じるズ
リ応力も自ずと小さいものとなり、インキ乾燥防止体組
成物は、インキ消費に外観上の構造を維持しながら速や
かに追従し、特に高温環境下においても、インキ収容管
末端からの水性ボールペンインキ溶剤分の乾燥を抑制
し、筆記時のインキ流動性を確保して経時安定性の優れ
た水性ボールペン用インキ乾燥防止体組成物であること
を見出した。また、インキ乾燥防止体組成物の使用対象
となる水性インキは、２５℃における粘度が３０〜１５
００ｃｐであることが好ましく、これは、従来の油性ボ
ールペンの長所であるインキ誘導機構等、構造的に簡単
なインキ収容管を使用することが出来る点にある。更に
着色剤として顔料を使用したものは、耐水性に優れ、鮮
明な筆跡が描ける水性ボールペンを得ることが出来るも
のである。
難揮発性、又は不揮発性のフタル酸エステルを基剤とし
ているため、インキ収容管であるポリエチレン又はポリ
プロピレンとの相互作用は、基剤とスチレン−ブタジエ
ン系エラストマーとの相互作用より小さい。このため、
ペン先におるインキ吐出量が２５℃で約０．３（ｇ／３
００ｍ）のときのインキ移動時のズリ速度は小さく、イ
ンキ収容管内面とインキ乾燥防止体組成物間に生じるズ
リ応力も自ずと小さいものとなり、インキ乾燥防止体組
成物は、インキ消費に外観上の構造を維持しながら速や
かに追従し、特に高温環境下においても、インキ収容管
末端からの水性ボールペンインキ溶剤分の乾燥を抑制
し、筆記時のインキ流動性を確保して経時安定性の優れ
た水性ボールペン用インキ乾燥防止体組成物であること
を見出した。また、インキ乾燥防止体組成物の使用対象
となる水性インキは、２５℃における粘度が３０〜１５
００ｃｐであることが好ましく、これは、従来の油性ボ
ールペンの長所であるインキ誘導機構等、構造的に簡単
なインキ収容管を使用することが出来る点にある。更に
着色剤として顔料を使用したものは、耐水性に優れ、鮮
明な筆跡が描ける水性ボールペンを得ることが出来るも
のである。
【０００９】
カーボンブラックＭＡ−７（三菱化成工業（株）製） ８重量％ エチレングリコール ２０ 〃 ポリビニルピロリドンＫ−９０ １０ 〃 トリエタノールアミン ２ 〃 水 ６０ 〃
【００１０】
【発明の効果】以上実施例１〜４、比較例１〜２で得ら
れたインキ乾燥防止体組成物と前記配合組成よりなる２
５℃における粘度１５０ｃｐの水性インキとを、一端に
洋白のチップを備えた内径３．０ｍｍポリプロピレン製
のインキ収容管に充填し、インキ乾燥防止体組成物の
色、高温環境下における経時安定性及び画線筆記につい
て試験を行い、試験結果を表に示した。 ※１ 色 乾燥防止体組成物の色を目視にて確認した。 ○：無色透明なもの △：やや白濁、又は黄色味を帯びているが、透明なもの ×：白濁、又は、黄色味を帯び、不透明なもの ※２ 経時安定性 ５０℃、６８％湿度の恒温恒湿槽中にインキ乾燥防止体
組成物を備えた上記水性ボールペンを３カ月間保存し、
重量変化および乾燥防止体組成物の外観を目視にて確認
した。 ○：重量変化５wt％以内で、インキ収容管充填時の外観
上の構造に比べほとんど変化が見られないもの。 △：重量変化５wt％以内であるが、インキ収容管充填時
の外観上の構造に比べわずかに変化が見られるもの。 ×：重量変化５wt％以上、又はインキ収容管充填時の外
観上の構造に比べ著しく変化が見られ、崩壊しているも
の。 ※３ 画線筆記 筆記荷重１００ｇ筆記角度７０°、筆記速度７cm／sec
の条件で画線筆記を行い、筆記距離８００ｍ時のインキ
乾燥防止体組成物の外観を目視にて確認した。 ○：インキ収容管充填時の外観上の構造に比べほとんど
変化が見られないもの。 △：インキ収容管充填時の外観上の構造に比べわずかに
変化がみられるもの。 ×：インキ収容管充填時の外観上の構造に比べ著しく変
化が見られ、崩壊しているもの。 以上のように本発明によれば、２５℃における粘度が３
０〜１５００ｃｐである水性ボールペンにおいて、透明
で、かつ外観上の構造を維持しながらインキ消費に速や
かに追従し、特に高温環境下においてもインキ収容管末
端からの水性ボールペンインキ溶剤分の乾燥を抑制し、
筆記時のインキ流動性を確保して経時安定性の優れた水
性ボールペン用インキ乾燥防止体組成物を得ることが出
来る。
れたインキ乾燥防止体組成物と前記配合組成よりなる２
５℃における粘度１５０ｃｐの水性インキとを、一端に
洋白のチップを備えた内径３．０ｍｍポリプロピレン製
のインキ収容管に充填し、インキ乾燥防止体組成物の
色、高温環境下における経時安定性及び画線筆記につい
て試験を行い、試験結果を表に示した。 ※１ 色 乾燥防止体組成物の色を目視にて確認した。 ○：無色透明なもの △：やや白濁、又は黄色味を帯びているが、透明なもの ×：白濁、又は、黄色味を帯び、不透明なもの ※２ 経時安定性 ５０℃、６８％湿度の恒温恒湿槽中にインキ乾燥防止体
組成物を備えた上記水性ボールペンを３カ月間保存し、
重量変化および乾燥防止体組成物の外観を目視にて確認
した。 ○：重量変化５wt％以内で、インキ収容管充填時の外観
上の構造に比べほとんど変化が見られないもの。 △：重量変化５wt％以内であるが、インキ収容管充填時
の外観上の構造に比べわずかに変化が見られるもの。 ×：重量変化５wt％以上、又はインキ収容管充填時の外
観上の構造に比べ著しく変化が見られ、崩壊しているも
の。 ※３ 画線筆記 筆記荷重１００ｇ筆記角度７０°、筆記速度７cm／sec
の条件で画線筆記を行い、筆記距離８００ｍ時のインキ
乾燥防止体組成物の外観を目視にて確認した。 ○：インキ収容管充填時の外観上の構造に比べほとんど
変化が見られないもの。 △：インキ収容管充填時の外観上の構造に比べわずかに
変化がみられるもの。 ×：インキ収容管充填時の外観上の構造に比べ著しく変
化が見られ、崩壊しているもの。 以上のように本発明によれば、２５℃における粘度が３
０〜１５００ｃｐである水性ボールペンにおいて、透明
で、かつ外観上の構造を維持しながらインキ消費に速や
かに追従し、特に高温環境下においてもインキ収容管末
端からの水性ボールペンインキ溶剤分の乾燥を抑制し、
筆記時のインキ流動性を確保して経時安定性の優れた水
性ボールペン用インキ乾燥防止体組成物を得ることが出
来る。
Claims (1)
- 【請求項１】 ２５℃における粘度が３０〜１５００ｃ
ｐである水性ボールペンインキを、材質がポリエチレン
又はポリプロピレンよりなる透明、又は半透明のインキ
収容管に充填した水性ボールペン用のインキ乾燥防止体
組成物において、少なくとも難揮発性及び／又は不揮発
性のフタル酸エステルを基剤とし、これに充填剤とスチ
レン−ブタジエン系エラストマーとを添加してなること
を特徴とする水性ボールペン用インキ乾燥防止体組成
物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3179094A JPH07216285A (ja) | 1994-02-03 | 1994-02-03 | 水性ボールペン用インキ乾燥防止体組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3179094A JPH07216285A (ja) | 1994-02-03 | 1994-02-03 | 水性ボールペン用インキ乾燥防止体組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07216285A true JPH07216285A (ja) | 1995-08-15 |
Family
ID=12340870
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3179094A Pending JPH07216285A (ja) | 1994-02-03 | 1994-02-03 | 水性ボールペン用インキ乾燥防止体組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07216285A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7311459B2 (en) | 2003-04-17 | 2007-12-25 | Mitsubishi Pencil Kabushiki Kaisha | Follower for non-aqueous ball point pen and non-aqueous ball point pen |
-
1994
- 1994-02-03 JP JP3179094A patent/JPH07216285A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7311459B2 (en) | 2003-04-17 | 2007-12-25 | Mitsubishi Pencil Kabushiki Kaisha | Follower for non-aqueous ball point pen and non-aqueous ball point pen |
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